※今期で完結したモノのみ。秋継続は対象外
☆2009年夏ベストアニメ
『青い花』
これしかないでしょ、もう圧勝、他とレベルが違う
以下選考理由、長文でネガ要素皆無なんで読まなくてもいい。
まず2人の主人公の感情が視聴者に手に取るように伝わってくる
感情表現の手法が豊富、言葉や表情だけでなく、目や手の接写、後ろ姿、アニメならでは
ラノベアニメのような台詞に頼ったり言語化された感情描写と対極。
ただガラス張りってわけではない、杉本先輩と井汲さんと許婚のような感情の読めないキャラもいる。
その不気味さが序盤から中盤にかけて緊張感を演出、
終盤には彼女らの思考も視聴者に伝わるようになっていく、裏の主人公。
次に対比、あーちゃんの家にお泊まりし、同じ回に先輩の家にも挨拶に行く
許婚たちと合コン、先輩とデート。クリスマスなんかでもそう
似たような状況を1話内に2つ対比させることで状況や感情の揺れを分かり易く表現。
この対比によって中盤の杉本先輩がらみの話の中
唯一外野に位置し第三者視点でフォローしてきたあーちゃんの魅力が確立する。
そしてクライマックス、特別なイベントや山場があるわけではない
でも何気ない古びた押し花から名OPの歌詞に繋がるラストシーンは圧巻。
全話視聴後にもう一度見直すと新たな発見もある
特に4話、めったに言わない独り言を4人の主要人物が一言ずつ呟く
なるほどそういうことか、初見じゃ淡泊だったがSクラスの濃度の回になる。
百合アニメながら恋愛アニメを面白いと思う要素が多く入っている
しかも告白せずに美しく終わらせる特異作。
原作含めて全てのスタッフがプロフェッショナルな仕事をして
減点すべきところが見つからない
これほど完成度の高いアニメは年に一本みられるかどうか
原作はまだ続くがアニメの青い花に2期は不要
無縫の天衣にほつれをみつけたくないように。