1 :
作者:
昔ここのスレにあった「僕がながされて」をみて書いてみる ながされて藍蘭島のオリキャラssです
オリキャラの性格 能力などがいろいろと破綻してますが後々説明します。
2 :
作者:2009/02/19(木) 22:28:50 ID:J/oCgliU0
空は青い 海も青い 真っ白な雲が浮かび、鳥たちが優雅に飛んでいる こんな情景を聞くと「まぁ いいわね 海 今年の夏は家族一緒に海水浴よー!」と想像してしまう
ただし見渡す限り海 陸なんてぜんぜん見えない そこに少年がいたら「まぁ どざえもんよ きっと船から落ちたのね 成仏してよー」と思うだろう 今の俺はこんな感じです
ながされて二人目 第一話 ながされて男の子
空は黒 海も黒 真っ黒な雲が空全体にかかり鳥の代わりに風が飛んでいる
おまけに高い津波が何度も何度も俺を海中に引きずり込もうとしていた。
「クソッ! こんなことになるんだったら親父についてこなければよかった!」
少年は小さく舌打ちをし、わずか二・三時間前の事を思い出していた
〜父の書斎〜
「親父 準備ができたぜ。」 「うむ・・・」 髭の蓄えた立派な男性が少し不服そうに答えた。
それを察知した 俺は「親父どうしたんだ?」と訪ね それに親父は「いや・・また昔みたいにパパとよんでくれなくなったからの」と少し悲しげに答えた。
それに俺は軽くため息をつき「親父 俺はもう14だぜ 今パパって呼んだら気持ち悪いだろ 早く行こうぜ」と答えた。
3 :
メロン名無しさん:2009/02/19(木) 22:32:03 ID:mzTLpNDU0
.
.
小学校の国語の教科書を読み直して来い。
そして二度と2ちゃんを開くな。
という以外にレスのつけようが無い。
.
.
4 :
作者:2009/02/19(木) 23:09:29 ID:J/oCgliU0
車に乗り込んで俺は親父に尋ねた「親父、今回はどこへ行くんだ?」
親父は気まぐれだ いつもぎりぎりまで行き先を言わない。
親父の仕事の関係上俺は親父についていかないといけない。
ただし基本そこでは自由だがとにかくやることがない
おまけに何日か泊まり掛けだからよけいたちが悪い。
だから俺は服のかえやマンガや教科書などの退屈をしのげるものを持っている。
そんな俺を親父はにやりと笑い「今日は船旅だ」と意地悪い声で言った。
俺は親父に可能な限りの憎悪をまとった視線をぶつけているのをしってるか
わざとらしく「そうだ お前は船が苦手だったな」と言い高笑いを始めた。
俺が頭を悩ませていると俺の肩をたたき、親父は満面の笑みで
「まあ こわかったら わしの所へ来い ただしパパと呼b!」
とりあえず、すねを蹴ってやった。
5 :
作者:2009/02/19(木) 23:15:09 ID:J/oCgliU0
説明追加
ここは藍蘭島のオリキャラのssです
いいssができたら俺にかまわず投下してくれてもかまいません
でもやっぱりタイミングがいいところで投下してくれた方がうれしいです。
もしよかったら俺のssを評価してください 批判でも結構です まだ未熟ものですので・・・
6 :
メロン名無しさん:2009/02/19(木) 23:22:16 ID:mzTLpNDU0
頭に思い浮かんだシナリオを自分ではとにかく面白いと思ったから
こんな奇行に走ったのだろうが、そういった妄想の類は、
たいがい文章としてまとまりが無く、読者にしてみれば、
そもそも“意味”が理解できないものだ。
どうも職人気取りで自分が荒らしだという認識が無いようなのでマジレスしてやる。
板違いだ。削除依頼出してこい。
それから、SSは書きながら張るものじゃない。書き終わってから張るものだ。
7 :
作者:2009/02/19(木) 23:35:27 ID:J/oCgliU0
知っているか? 船酔いってのは吐くために
トイレにスタンバってるよりも眠っていたほうが効果的なんだぜ
どこかで聞いた豆知識を思い出しながら俺は部屋で横になっている。
親父は仕事で部屋にはいない、食事だけおいて行ってしまった。
ちなみに食事は肉や魚を油を最大限につかった今の俺には酷すぎる料理だ。
俺は心で親父を殴ろうと堅く誓った。
唯一食えたサラダと水を飲んで俺はまた横になった。
ほどよい睡魔におそわれたとおもったら、俺は大地に立っていた。
一瞬頭がフリーズしたが体が勝手に動いて俺は頭でこれは誰かの体か?と考えて、
視界が見える範囲で情報を集めていた ふと体が止まると体は後ろを振り向いた。
そこで何かが見え 体が叫び俺は跳ね起きた。
8 :
メロン名無しさん:2009/02/19(木) 23:58:06 ID:J/oCgliU0
また血迷ったやつがきたな まあ6の人しばらく待ってようぜ
多分こいつすぐにネタ切れて放置すると思うから
おれには内容よりそっちがたのしみだ
9 :
作者:2009/02/20(金) 00:06:50 ID:J/oCgliU0
↑弟が同じ端末で返事をしたようです
お騒がせしてすみませんでした
これはひどいwwwwwwwwwwwwwwwww
これわぬるぽ
12 :
作者:2009/02/20(金) 00:26:51 ID:1FVM4Rfh0
>6 貴重な意見ありがとうございます
他の人からみたらそうみえるんですね
>削除依頼だしてこい
はい 詰まったらすぐにでも削除します
だからそれまで書かせてください
先に厨房くさいSSになることをお詫びさせてください。
13 :
作者:2009/02/20(金) 18:57:23 ID:???0
〜同時刻〜
木の葉と葉の間からちらちらと日光が目に差し込む、
周りの薄暗い風景に比例して目が痛くなる。
今の自分の状況を整理しながら黒髪の少年は忌々しくつぶやいた。
「なんて非常識な島なんだ・・・」
〜船上〜
眠ったことにより、船酔いはとれたが代わりに体中にいやな汗をかいていた。
「変な夢だ・・」 そうつぶやいた俺は汗をながそうとリュックをもって外にでた。
どうやら三十分ぐらい寝てたようだ、まわりはすこし薄暗い日が落ちかけている、
小雨も少し降っている、「早く行くか・・」 俺はこのさきくる本降りを察知し風呂場に向かおうとした。
風呂が終わり、帰りの道でさっきの夢を考えていた。
さっきの体からして年は俺くらいか 息切れしてるところだと誰かに追われてたんだろ
もしかして亡命した科学者を助けるため現地に向かったら師匠におそわれた某エージェントか!?
そう考えた後「・・んな バカな・・」と笑い、少年のことを考えていた
あの少年はそんなのじゃない あいつは・・ 考えようとしたときだ 「ッグ!?」 俺の体に異変が起きた。
14 :
作者:2009/02/20(金) 19:24:36 ID:???0
分かる 分かっている これは・・・
「船酔いかよ・・」 急に酔いがきたのだ。 急いでトイレを探したが周りには無い。
俺はほかに人がいないのを確認して船のぎりぎりまで移動して胃の中の物を吐こうとしたが
急ぎすぎたのか前のめりになって、フェンスから落ちそうになった。「あぶね・・・」、
下の景色をみながら俺は言い、近くのウキワを伝って上ろうとした。
これが間違いだった。「ふぇ?」自分でも分かる間抜けな声を出していた。
ウキワのひもが緩み、おれはそのまま真っさかさまに落ちていった。
「うぅわぁぁぁ!!!」
そして俺の意識は途絶えた
これが数時間前の行動だ
なぜだ? 薄暗かったはずだ、夕方だったぞ なぜ今、太陽は上ってるんだ
海に落ちた俺は考えていた、二・三時間前は夕方だった 時間が戻ったのか? 新手のスタンド使いか?
その疑問は現在、波にもまれてるとき解消された。
「・・・時計壊れてる」・・人間は非常事態の時どうでもいいことを思い出すものだ。
「って! こんな事思い出す前になんとかしないと!」 波に引きずり込まれながら
少年はもがいたがそれも仇になり、頼みの綱のウキワを離してしまった。
15 :
作者:2009/02/20(金) 19:49:30 ID:???0
「ッ!? マジかよ!?」 焦った俺はすぐに水中に潜り込んだが、
水は濁っていてとてもじゃないが見つからない、
息継ぎをしようと水からでたがタイミングよく波がかかる
「ッ! ゲホッゲホッ!」「んだよ! クソッ!」
悪態がついたが心じゃ諦めかけている、ふと頭に家族の顔がでてきた
母さん・・常に俺たちのために働いてくれた人
姉貴・・なんだかんだいって俺に優しかった人・・少し暴力的だが・・
ばっちゃん・・いつも俺に為になる言葉を教えてくれた人
そして・・・にやけた面の親父
「ッザケンナー! あの親父最後の最後までにやけやがって!
よし 決めた 俺は奴を殴るまでゼッテェー死なねぇ!
奴のにやけ面が消えるまで殴り続けてやる! そうだ! そうしよう ハーハッハッハッハ!。」
なんてことを言う奴だ、これでもここの主人公なのか?
少年(一応主人公)が叫んでいる背後で巨大な波が迫っていた。
少年が気づく頃には少年の意識は再び消えていた。
一日で二回 気を失うなんてなかなかないぞ 運がいいな 少年(ある意味)
16 :
作者:2009/02/20(金) 20:18:41 ID:???0
目がさめたら俺は立っていた。 すぐに周りをみるがなにもない ただ立ってるだけなのだ。
「ここは・・」つぶやいてみると後ろから声が聞こえた「よーやくきよったな!」「!!」 この声は・・・
後ろを振り向いてみると紫色の某MF乗りの師匠みたいな奴がいた。俺のじっちゃんだ。
「じっちゃん!? なんでここに?」 某MF乗り改めじっちゃんは
「たわけが! わしがいない間たるんでないか見に来たのじゃ」 「バカ孫 勝負じゃ!」
そういうとじっちゃんは俺に竹刀を投げた 俺は「何でだよ べつにやることじゃねーだ・・」
「わしに負けるのが怖いのか?」 それを聞いたとたんに俺は年上の敬い(?)を捨て、
「上等だ じじぃ! 三途の川に送ってやるよ!」と言いながら近づくそして俺はふと気づいた。
三途の川? なんでじっちゃんは動かないんだ? あれ? そこ色薄くね?
そこでしゃがみ、調べてみる 「・・・水だな」俺は無言でじっちゃんをみる、
じっちゃんは気まずそうに視線をさけ、笑みを作り、俺に言った。
「よく気づいた、さすがは我が孫d「どうみても引きずり込む気だっただろーが!!」
俺は強烈なツッコミをかました。
17 :
作者:2009/02/20(金) 20:41:27 ID:???0
俺は散々じっちゃんに悪態をついたがじっちゃんは某RPGの町民みたいに
同じ事を言っている。
「孫よ わしはお前がまだ地上に生きるかどうか見定めにきた いわば試験官のようなものだ。
その試験に見事合格したお前はまた地上に復活する わしに言いたいことはあるか?」
「おおありだよ! なにその三流RPGみたいな設定!? ありえねーよ!」
早くゆめからさめろぉぉぉ!と少年が祈っているとじっちゃんはここから地上に行け、と光をだした。
なにこの人? 何者? 少年は心で思ってたが まあ うちのじっちゃんだしなと
無理矢理、納得して悪態をついた。その後じっちゃんは「そうか わしも愛しているぞ」と抱擁をかましてきたが
俺は本気ですねを蹴って、逃げてきた。 途中で台詞を書いた紙が見えたのは内緒だ。
光に入ったとたん、俺は三回目の気絶を感じた。
それをみたじっちゃんは「これからがたいへんだぞ」と涙目で言ったあと気絶した。
目が熱い・・ここは・・?
俺は次の瞬間、見知らぬ島の砂場に倒れていた。
18 :
作者:2009/02/20(金) 22:31:43 ID:???0
〜同時刻〜
ここは海にでる道の途中、二人の若い男女が歩いていた。
二人ともまだ幼さを残す表情だ。 少女は少年に言った。
「ねぇ〜早くいこうよ。」少年は「早く行かなくても魚は逃げないって」と笑いながら言った。
その言葉にややほおを膨らませ
「そんなことないよ〜 嵐の後の大物はすぐにげちゃうんだもん」。「その大物の中に僕はいたんだね・・・」
少年は自重気味に笑った。「でも 昨日の嵐はすごかったね」 少年の問いに少女は
「でしょ!? だから早く行かないとお魚が「痛ってぇぇぇぇ!!!!」にげちゃうよ・・・」、
突然の叫び声に二人は驚き、顔を見合わせた後、声の方向に走り出した。
〜同時刻〜
目が熱い、ゆっくりと目を開けると強烈な光を受けた。
「ッウ・・」やや目を細めるとあまり気にしなくなった
少年は砂場に仰向けに倒れていて足元に波をかぶっていた。
少年は立ち上がろうとするが立った瞬間、全身がいたんだ。それはこらえたがかなりの痛みだ。
だがその後だ、少年はバランスを崩し、正面から砂場に倒れた。
いくら痛みにたえれてもそれに重力やら砂の摩擦力には勝てない、だから少年は本能の限り叫んだ。
「痛ってぇぇぇぇ!!!」
19 :
メロン名無しさん:2009/02/20(金) 22:37:01 ID:HplVvAiL0
>>12 2ちゃん素人なのに加えて、コミュニケーション能力が欠如してる。
いいか? お前のために言ってるんじゃない。明らかな板違いスレを建てて
容量を無駄遣いすると2ちゃんねらー全員が迷惑するんだ。
よって、お前が飽きるかどうかは問題では無い。
今すぐ削除依頼出して来い。
ぬるぽぬるぽ
21 :
作者:2009/02/21(土) 16:10:34 ID:???0
体に激痛が走ったことで二・三分間、動かなかった俺は痛みに耐えつつ、また立ち上がることに挑戦していた。
「ゆっくり・・ よし! ゆっくりならなんとかいけッ!?」
なんとか立ち上がった少年は異変を感じていた。 そう船から落ちる原因にもなった、あれである。
「・・まだ直ってなかったのかよ・・」 船酔いである。
船の上じゃなくても酔うなんてどれだけ虚弱体質なのか。
「やばい・・このままだと・・」
トイレを探すが見つかるわけもない、頼みの海も少年があるいたので、
とてもじゃないが間にあわない距離にある、意を決して草むらで吐こうとするが、吐く寸前だった。
ガサッ! 「!?」 目の前の草むらが動き、二人の男女がいた。驚いた俺はのけぞり、
そのまま顔面から倒れ、全身に痛みが走り、そのまま気絶した。
〜同時刻〜 「早く!」
「待ってよ!」 二人の男女は走っていた。 声の主をさがすためだ、少女が「海の方だ」といい、少年がそれを追いかけてる。
二人は走り、草むらをどかすと、見知らぬ少年がいた。
二人が驚くと少年も驚いてた、少年は倒れて気絶し、また二人を驚かせた。
これが少年のこの島の住人とのファーストコンタクトである。
22 :
作者:2009/02/21(土) 21:16:08 ID:???0
変な感じがする・・・ さっきまで気分は最悪だった。
全身が濡れていて、体中がいたんでいた。 しかし今は柔らかい物に包まれている感じがする。
俺は少し目を開けてみた。
すると二人の男女が俺の顔を見て、安心の表情を浮かべていた。
どうやら布団の中らしい。 看病されていたのか?
少女は満面の笑みで「君? 大丈夫?」と聞いてきた。
さっきの状態に比べ、余裕のある俺はベタに「・・ここは誰? 私はどこ?」と答えていた。
男女は一瞬、フリーズするが 一瞬の間に少年は苦笑いをした。
意味が理解できたのだろう、その笑みに少し満足感を覚えながら、少女をみる
・・少女は対象的に泣きそうな顔だった。
「うわぁぁん!! おばば、この子、記憶喪失だよ、大変だよ〜!」
実際泣いてしまった。 それに俺は「すまん! 俺は記憶喪失じゃない 嘘だ! う・そ!」といった。
すると、少女は泣きやみ「ほんと?」と尋ねてきた。
「やれやれ お主のベタな言葉で泣いてしまったじゃろ」
後ろから声が聞こえ、枕に頭をゆだねたまま後ろを見ると、老婆がいた。
23 :
作者:2009/02/21(土) 21:40:01 ID:???0
やれやれと首をふる老婆がいた、この少女の関係者か?と思い、頭の片隅にある敬語を使って話しかけてみた。
「・・あの彼女のばぁ・・おばあさん・・ですか?」
「いや わしはこの村の村長だ。 助けてくれたのはそこの二人だ」と若い男女を指さして言った。
俺は「・・島ですか?」と尋ね、老婆は「うむ そうじゃ それとお主慣れてないなら
敬語は使わなくてもよいぞ」と指摘した。
老婆の厚意に甘え「それじゃ ばあさん、ここはどこだ?」といつもの口調で言った。
老婆は「口のきき方はこっちの方が悪いの・・ ここは藍蘭島じゃ」と答えた。
藍蘭島? どこだ? と頭の中の地図を使い、位置を探している・・
それをみたばあさんは「・・しばらく様子をみたほうがいいな そこの二人、しばらく見ていてくれないかの」と
男女に頼み、部屋をでていった。
「ばあさん 怒ってないか?」少年は小声で尋ねた。
少女は「うんん あれはうれしがってるな」とこたえた。
「なんでだよ あの口調で言われたら怒らないか?」 少年はまた尋ねたが少女は
「おばば 昔言ってたもん、口調の悪い子供がいないのはさびしいの・・って」
そんな男女たちにふと俺は目があってしまった。
24 :
作者:2009/02/21(土) 22:05:59 ID:???0
二人に目があった後、俺は目をそらしてみる。 ファーストコンタクトが
吐きながら会ったんだ 斬新すぎる出会いだぞ。俺は顔をうつ伏せ、目線をあわせなかった。
そんな俺に少女は「体 大丈夫?」とこっちに向かい尋ねてきた。
さっきの会いかたを気にしてないらしい。 俺はすこしほっとし、少女に向かい笑みを作り言った。
「ああ 平気だ 二人ともありがとう」 少女も笑みを作り
「ううん いいよ 私、すずって言うんだ よろしくね」と言った。 笑顔がよく似合う娘だなと思い、
もう一人の方をみた、若い男だ、俺と同い年ぐらいだが、俺より童顔だ。
彼に視線をあわせた、彼も視線をあわせた。
瞬間、変な気分になった。
彼も感じてるようだ、二人の間に変な空気が流れる。
不快感とかではない、知っている、俺は少年を 少年は俺を
ただ思い出せない、その二人の間ですずは「ほら 二人とも挨拶は?」と言った。
俺はいった。
「俺の名前は」
「僕の名前は」
同時だった だが気にせず続けた。
「退人」(たいと)
「行人」(いくと)
「人が退くと書いて退人」
「人が行くと書いて行人」
「「よろしく」」
第一話 ながされて男の子 完
25 :
作者:2009/02/21(土) 22:13:10 ID:???0
第二話予告
俺はあいつを知っている 覚えてないが知っている
確かめなければあいつのことを・・
第二話 「確かめて」
「自らを鍛え、全てに尽くせ!!」
26 :
作者:2009/02/21(土) 22:17:42 ID:???0
注意 ここから行人もいろいろ変わります、「行人はこんなんじゃない」 「こんなの藍蘭島じゃない」と
思う方はみないほうがいいですよ。
追伸 第二話はまじめですけど三話以降は原作どうりまたは原作並のゆるやかさでいきたいと思います。
27 :
作者:2009/02/21(土) 22:21:59 ID:???0
さらに追伸
最後のキャッチコピーはオリキャラの信念にかかるものですから外せません。
ただカッコいいという理由だけで、つけてません。
感想をよろしくお願いします。(批判もOK)
>>20 ガッ ガッ
7 :作者:2009/02/19(木) 23:35:27 ID:J/oCgliU0
知っているか? 船酔いってのは吐くために
トイレにスタンバってるよりも眠っていたほうが効果的なんだぜ
どこかで聞いた豆知識を思い出しながら俺は部屋で横になっている。
親父は仕事で部屋にはいない、食事だけおいて行ってしまった。
ちなみに食事は肉や魚を油を最大限につかった今の俺には酷すぎる料理だ。
俺は心で親父を殴ろうと堅く誓った。
唯一食えたサラダと水を飲んで俺はまた横になった。
ほどよい睡魔におそわれたとおもったら、俺は大地に立っていた。
一瞬頭がフリーズしたが体が勝手に動いて俺は頭でこれは誰かの体か?と考えて、
視界が見える範囲で情報を集めていた ふと体が止まると体は後ろを振り向いた。
そこで何かが見え 体が叫び俺は跳ね起きた。
8 :メロン名無しさん:2009/02/19(木) 23:58:06 ID:J/oCgliU0
また血迷ったやつがきたな まあ6の人しばらく待ってようぜ
多分こいつすぐにネタ切れて放置すると思うから
おれには内容よりそっちがたのしみだ
9 :作者:2009/02/20(金) 00:06:50 ID:J/oCgliU0
↑弟が同じ端末で返事をしたようです
お騒がせしてすみませんでした
29 :
作者:2009/02/22(日) 15:49:44 ID:???0
>28 書いたとうりの意味です。
弟に書き込みされてしまいました。
さすがに見られたときは恥ずかしくて死にそうでした。
それから冷ややかな視線をずっと受けています・・
今はなんとか耐えています。
30 :
作者:2009/02/22(日) 22:52:19 ID:???0
「ばあさん、何か手伝うことはないか?」
いきなりの俺の提案にこの村の村長ことオババは目を丸くしていた。
「なんじゃ? やぶから棒に?」 「いや、ただ看病の礼をしたくてな」
俺の答えにオババは「心にもないことを・・・」とつぶやいた後、
どんな仕事がいい?と尋ねてきた。
「そうだな・・すずと行人の家への用事がいいな、てか、それだ。 その仕事以外、うけつけねぇ」
そう。
この提案の意味はあの二人に近づくためだ。
この意味を察したか、オババはため息をつき、
「・・・わしが作った豆腐がある それを運んでくれないか?」と頼んできた。
俺はおやすいご用だと言い、もう一つ頼み事をした。
「ばあさん、ついでに竹刀を貸してくれないか?」
意外な頼みにオババは「何に使う?」と言い、俺は「確かめるためだ・・・」、それだけを言った。
オババの豆腐と借りた竹刀を持って、俺はすずと行人の家に向かった。
そんな俺を数人の少女たちは草むらから見ていたという。
31 :
作者:2009/02/22(日) 23:37:03 ID:???0
草むらから顔を出した少女達は各自、言った。
「・・あれが新しい殿方ですの?」メガネをかけた聡明そうな少女は言った。
「でも、行人とはぜんぜん違うよー」クマ(?)に乗った
一番年下であろう少女は言った。
「当然よ、世の殿方が全て行人様と同じとは思わないでしょ」
青い服を着た、ツインテールの少女は言った。
「それもそうだな・・ 旦那はどっちかって言ったら、
かわいい系だがあいつは・・」
一番背の高い少女の言葉に続き、
「・・・ワイルド・」青色の服を着た少女とは対象的な赤い服の少女は言った。
しばらく見てるうちに、背の高い少女は感心したように言った。
「・・でもすごいな、あの豆腐を左手で持てるなんて・・」
そう 退人の持つ豆腐は抱え込むほどの大きさのざるに入っている、
それを左手で持ってるのだ。
「!? この方向ってすず姉の家じゃない!?」
クマの少女の問いに「なんだって? よりによってすずっちのところか!」と
背の高い少女は言った後、
「みんな! 急ぐぞ!」と少女達に指示を出し、退人より、すずの家へ先回りした。
32 :
作者:2009/02/23(月) 01:28:00 ID:???0
「よぉ 確か・・すずだっけ?」
家の前で彼女を見つけ、俺は声をかけてみる。
名前は覚えてるが念のため疑問形にしてみる。
彼女は相変わらずの笑みを浮かべ、答える。
「覚えていてくれたんだ!」
調子に乗った俺は「こんなかわいい子、イヤでも忘れられないよ」とおどけてみた。
・・・? 反応がないぞ?
顔を見てみたら、彼女の顔はかすかに赤くなっていた。
あれ? うそ? 真に受けた?
対応に困った俺はこの家に来た目的を思いだし、言った。
「・・あぁ! そうだ! これ、ばあさんからな」と豆腐を差し出す。
その言葉に我に帰ったすずは「うにゃぁ! あ・・ありがと・・」とつぶやいた。
こいつはからかうべきじゃないなと判断し、
この家に来た、本命の目的を果たそうとした。
「・・ところで行人は?」 俺の問いにすずは
「行人はあっちで剣道の練習をしてるよ」と家の裏に指さした。
剣道? ちょうどいい 俺はかすかに笑い、短く礼をすずに言い、裏に向かった。
33 :
作者:2009/02/23(月) 01:48:37 ID:7VurQGJk0
新しく流れてきた子が豆腐を持ってきてくれた。
豆腐があるのはうれしいけど、少し多いかなと思った私に、
一つのアイディアが浮かんだ。
「ねぇ 退人 君も食べていかな・・・」最後まで言う前に私は見てしまった。
退人が竹刀を構え、行人に向かって走っているところを。
近くの草むらからみていた少女達が言った。
「新しい殿方様、たのしそうね・・・」
「うぅぅ・・ すず姉、ずるい〜」
「あれ、新しい旦那、裏に回ったぞ?」
「・・眠らせる?」
「あれ・・なんで行人様に構えてるの?」
少女達の見ている中、退人は走り出した。
「「「「「え!?」」」」」
・・確かめる必要がある今ここで・・
退人は自分を知ってる行人を見て、かすかに笑い、思った。
教えてくれ! おまえは誰だ!?
退人は行人に向かい、竹刀を構え、走り出した。
ガッ!!
鈍い音が響いた。
34 :
作者:2009/02/23(月) 18:48:39 ID:7VurQGJk0
空は抜けるような青色をしている。 鳥達は固まって飛んでいる。
その空の下で音は響いていた。
ガッ!!!
俺の竹刀と行人の竹刀がぶつかった音だ。
俺の竹刀が真っ直ぐに振りおろされ、
行人は竹刀を横にして、受け止めている。
互いの力が均等で膠着状態になっている。
行人が相手である俺の顔を確かめると少し怯んだような顔を見せたが、
すぐに自分の竹刀に力を込め、ステップで後ろに下がり、応戦し始めた。
何回かすれ違う度に互いの竹刀をぶつけ、
数回目の膠着状態になったとき、行人は言った。
35 :
作者:2009/02/23(月) 23:48:42 ID:7VurQGJk0
「君! いきなり何するんだ!?」 膠着状態の内に行人は退人に叫んだ。
「ばっちゃんは言っていた・・・。 相手を知りたければ戦え!ってなぁ」
俺が答えた後、行人は「・・じっちゃんは言っていた。
戦いは無意味なことだ!って」と叫び返し、
無駄の言葉に反応した俺は
「ばっちゃんは言っていた!!
人のすることに無駄はねぇってなぁ!!」と声を張り上げた。
俺は竹刀に力をいれ、バランスを崩そうとした。
しかし行人はその崩しを利用し、俺に竹刀を振った。
かわしてみるが、竹刀は微妙な位置に固定したように止まった。
一瞬、様子を見るが、刹那、竹刀が俺に向かってつきだしてきた!!
瞬間的にかわしたが、頬がひりひりする。
少し当たったようだ、だが俺はそんなものはどうでもよかった。
「・・今の技、斬釘刹鉄か?」
退人の頭に単語がでてくる、
斬釘刹鉄、じっちゃん、そして行人?
結果 一つの可能性が浮かぶ、「東方院・・・行人か?・・」
36 :
作者:2009/02/23(月) 23:54:27 ID:7VurQGJk0
おわび
行人の必殺技「斬釘刹鉄」ですが、
刹のところの漢字が違います。
僕はPSPからの書き込みですので「刹」の部分の漢字がありませんでした。
これからは「斬釘刹鉄」と表示したいと思います。
37 :
作者:2009/02/24(火) 17:20:21 ID:55+GSSF50
行人の正体を確信した後、俺は笑いが込みあがるのを押さえきれなかった。
「くく・・あはは・・あっはっはっは!!!」
突然の笑いに面食らった行人は叫んだ、「何を笑ってるんだ!?」
「くく・・やっぱり、ばっちゃんの教えは正しい・・
この戦いで俺はおまえを知った! 無駄なことじゃなかった!!
・・でもおまえはまだ気づいていない、だから気づかせてやる!!」
ひとしきり答えた後、俺は行人に向け、走り出し奴の欲しがっていた答えを言った。
「・・俺は退人!! 西方院退人だ!!!」
〜約130年前〜
当時、一つの家が二つに別れた、その家は何事においても優れていた家系だった。
しかしあるきっかけにより、家は別れ、対立するようになった。
いまは薄れている血筋でも二つの家はもともと一つだった。
その家の名前は西方院家と東方院家である。
「らぁぁ!!」
気合いの声を入れながら竹刀を再び振りかぶる、
その時だった。
「しずまれぇぇぇ!!!」
ここにはいないはずの長老オババの声が俺達に響いた。
38 :
作者:2009/02/24(火) 23:07:33 ID:55+GSSF50
「・・何だ? ばあさん、邪魔するな。」 オババの乱入により、
俺と行人は動きだけを止めて、オババの方に向いた。
オババは「予想はついとったが」とぶつぶつ、つぶやいている。
この隙をついて、行人は俺に質問した。
「退人・・西方院家って本当?」、この質問に「ああ・・本当だ。 お前が東方院家だから
初対面だと思えなかったんだな」とつぶやいて返した。
二人の間に無言が続くと、オババは言った。
「とにかく退人どの、お主の目的はすんだ。 一度戻ってもらうぞ。」
その提案に俺はしぶしぶうなずき、戻ろうとしたときだ。
「待って!!」 行人が叫んでいた。
振り返ると行人は右手の人差し指を上げ、言った。
「一度、戦ったら最後まで戦え!! これはじっちゃんの言葉だ!
僕は君と最後まで戦わなければならない。 オババ!
彼と戦わせて!」
予想外の行人の提案に俺は驚いたが、
オババはついてこい、それだけを言って、歩きだしていた。
行人たちの向かった先は
海の見える崖の近くに生えている木の近く、
つまり鬼ごっこの時の最後の場所だった。
39 :
作者:2009/02/24(火) 23:29:01 ID:???0
「ここなら思う存分、戦えるぞ、婿殿・・二人ともあまり無茶をせんようにな・・」
オババの案内により、俺たちは海の見える崖に来ていた。
あのまま戦ってたら家にまで危害を加えそうだったらしい。
「行人・・俺の目的はお前を知ることだけだ、本当に戦う気はない。」
「嘘だね」 即答された、確かに
知るために戦った訳じゃない、
相手を見ると衝動的に戦いたくなる、
俺はそういう男だ、かなり好戦的な性格だ、と自覚している。
だが行人は別のことにおびえてるように見える。
「・・OK お前がそういうなら、本気で戦うぜ。」
行人の気持ちに押されたか、俺も本気になり、竹刀を構えた。
すずはだまって二人を見つめ続けている。
自分がでれる状態じゃないと感じてるのだろう。
その後ろの草むらでは後からついてきた少女たちは手に汗を握って、この一連を見ていた。
40 :
作者:2009/02/24(火) 23:55:14 ID:???0
「・・・・予想外・・・」
「・・さっきの何なの? 行人様たち・・」
「さっきの会話からしてお知り合いじゃないですの?」
「旦那の知り合い? 友達かな?」
「行人たちけんかでもしたのかなー?」
少女たちがそれぞれ自分の考えを言う。
「喧嘩でも 限度ってものがあるでしょ!」
青い袴の少女はこんな激しい喧嘩を始めて見た。
男同士の喧嘩や試合を見たことのない彼女たちにとって
目の前の光景はあまりにも非日常的な光景だった。
現に戦っているときの行人や退人の顔は見たことのない顔だった。
恐怖で帰ろうと思ってたが、
これの結末を見るべきだと判断した少女たちは固唾を飲んで見守っていた。
退人は言った、「・・行くぞ、東方院!!」
いつのまにか日が落ちかけ、夕焼けの空の下で声は響いた。
41 :
作者:2009/02/25(水) 00:31:51 ID:???0
さきほどのような膠着状態を俺達は繰り返しながら、打ち合っていた。
二人は肩で息をしていた、
当然だ、昼がすぎてから戦った、今は夕方だ。
最低でも三時間以上戦っている。
血筋か育ちか、俺達は似ていた。 両方、しぶとい。
「・・行人、そろそろギブった方が良くね?」と余裕をかまし、言ってみる。
俺は一つ気になることがある、行人の様子がおかしい、
さっき戦ってるより、やる気が感じられない。
その戦い方に苛立っていた俺は次の行人の答えに頭に血がのぼった。
「・・うん そうかもね」行人の顔には戦う気のない表情が浮かんでいた。
「ふざけんじゃねぇぞ!!」
突然の叫びに驚いたか、肩をピクリと動かした。
「てめぇがじーさんの言葉を使い、俺に勝負を挑んだんだろ!?
だったら最後までその言葉で戦えよ!!
わざと負ける気で戦ってたのか!! あんたは!!」
感情が沸き上がる度に悪態をつく、
こんなにムカつくのはおやじ以来だ。
「違うな! 俺とお前はぜんぜん似てねぇ!
お前みたいな奴に俺を知ることはできねぇ!
勝つことも出来ねぇ!、
絶対無理だな!!」 瞬間、行人の目に光がともったのを俺は見過ごした
42 :
作者:2009/02/25(水) 20:30:02 ID:???0
名前を聞いたとき、親父の声を思い出した。
『私たちは罰を受けなければならない それが決まりなのだ』
聞いたときは理解できなかったが、今ならわかる気がする・・
これが東方院家が西方院家に対する贖罪なのだ。
だからこそ、戦いの申し込みをした、彼の復讐の手伝いをするためだ。
復讐には僕の負けは必須事項なんだ、試合なら合法で戦うことができる。
けど、退人は怒ってわめいている。
僕は彼の悪態の言葉を口を噛みしめ、黙って聞いている。
僕には口を開く権利がないからだ、口を開いちゃ・・
「絶対無理だな!!」
!? 今、こいつ・・
その言葉により、僕は聞き返してしまった。
「・・い、今、なんて言った・・?」
止めてくれ・・それ以上言わないでくれ!
「絶対無理って言ったんだよ! このヘタレ! 」
こいつ・・よりによって・・・ よりによって!
「・・じゃない・・」
「何だって?」
「絶対無理なんかじゃない!!って言ったんだ!!」
僕は目的を見失っていた。
43 :
作者:2009/02/25(水) 22:47:47 ID:???0
そこから、行人の動きは変わった。
さきほどより早くなり、竹刀の動きも力強くなった。
「・・何だよ やる気あるじゃねーか!」 突然の変化に驚いてた、
退人も比例して強くなっていく、
「・・そろそろ、いくか・・」退人は竹刀を振りかぶり、行人に近づく、
「だぁぁ!!!」ちょうどいい距離の時に一気に竹刀を振りおろす。
ただしねらう場所は真下の土だ。
ズグッ! 土の中に竹刀がささり、
そのまま竹刀を軸にして力を加え、
退人は行人に蹴りを入れようとした。
ブンッ! 蹴りが空気を切る音がした。 はずしたのである。
「ッナ!」 外したことにより、バランスを少し崩してしまった。
なんとか体制を立て直し、行人に目を向けた。
行人はしゃがみこんで、竹刀を退人に向けていた。
そのまま足をバネにして退人の胸に向け、おもいっきり突いた!
退人は背後に倒れていった。
44 :
作者:2009/02/26(木) 00:05:11 ID:???0
当たった! 蹴りを入れられそうなとき、
とっさにしゃがんだことが幸運にも反撃のチャンスだった。
だから力を込め、おもいっきり退人に突いてみた。
きれいに仰け反る退人をみて、一瞬、ほんの一瞬だけ僕は気を抜いた。
刹那、僕の竹刀は空高く、飛ばされていた。
退人は背後から倒れていた、行人が、すずが、オババが、草むらの少女達が、
行人の勝利を確定した。
刹那、倒れていた、退人は「上出来だ・・」と小さくつぶやき、
腕を地面に突き出し、力を加え、
一回転し、行人の竹刀を蹴りあげた!
続けて、竹刀に視線をあわせ、空を見る行人の懐に入り込み、回し蹴りを決めた!!
行人は崖の直前の位置に倒れ込んだ。
最後に空から落ちてきた竹刀をタイミング良く、つかみ、行人に向ける。
少し息を乱した声で言ってみる。「・・大逆転だな」
退人を除く、全員が唖然としていた。
45 :
作者:2009/02/26(木) 00:27:17 ID:???0
「はぁ・はぁ・・」「ふぅーふぅう・・」 二人はもはや息の根状態だった。
二人はその場で座り込み、虚脱状態になっていた。
退人は「・・約4時間、連続戦闘おつかれさまでしたっと。」
相変わらずおちゃらけてたが、行人は無言だ、
気まずくなったから「・・最後は少し卑怯だったな すまない」と謝ったが、
行人は小さく「違うよ」と、言ってまた黙る。
すずは二人を見ていたがふと異常に気づく、
行人の座ってる場所が変なのだ、よく見てすずは絶句して叫んだ。
「危ない!行人!!」
行人は考えていた。 内容は西方院家である退人のことである。
その事が原因で普段回る頭も回らなかったのだろう。
すずの声がきこえて、行人が異常に気づいたときはもう崖が崩れていた。
その時、自分の手に誰かの手が掴んだ。
そして声が聞こえた。 「手間取らせやがって・・あぶねぇな」
当然それは目の前にいた退人だった。
46 :
作者:2009/02/26(木) 00:52:19 ID:???0
すくい上げた後、行人は尋ねた。
「君・・どうして?」 行人の問いに
「目の前で落ちてく奴見てスルーする奴いるか?」と退人は答える。
行人は「だって・・君は僕に復讐するために戦ったんだろ!?
なんでたすけるんだ!?」と言った。
「は?」 退人は一瞬行人が何言ってるかわからなかった。
「まてまてまて、何で俺が復讐しなくちゃいけないんだ?」
「え? だって君が西方院で、昔のかたきで東方院に・・」
「何十年前の話してるんだ! おまえは!?」
とうぜん、その後誤解はといておいた。
「と・に・か・く! 俺は昔のことなんか興味ないんだ。
なんで先代達のしりぬぐいするんだよ!」
行人は事情がわかった後、苦笑しはじめて、最終的に大笑いし始めた。
「全部、僕の勘違いか〜」
「何笑ってんだよ、俺の半日かえせよ、
お前の勘違いで俺は半日戦ったんだぞ」と笑いながら言った。
お互い、勘違いで本気で戦ってたことがおかしかったようだ。
そんな大笑いをしている俺達を見て、
すずはオババに尋ねた。
「ねぇオババ、なんであんなに仲良くなったの? 昨日とは大違いだよ」
オババは小さく「あれが男じゃよ」と答えた。
47 :
作者:2009/02/26(木) 01:19:10 ID:???0
笑いあった二人はすず、オババのところにもどった。
「まったくひやひやさせおって、満足したか?」
「ああ 大満足だよ、ばあさん もういいぜ、戻ろうか」、
俺が答えた後、オババは「そのことなんじゃが
お主にはすずのいえでしばらく、暮らしてもらおうと思う。」
突然の提案に驚いたが言い返す前に
「それに行人どのも世話になっておるしな」とこたえた。
いや それはそれで問題じゃね?
「ちょっとオババ!」 当の本人が会話に参加してきた、
いいぞ! じぶんの意見をぶつけてやれ!
「そのアイディアいいよ!」 いいんかよ! それでいいんかよ!
・・まぁ少しうれしいけど。
最後の頼みで行人に視線を送る。
頼む! 行人、お前は常識人だろ!
・・めちゃくちゃ来てほしそうな顔してるよ・・
三対一、民主主義では敗北である。
「いいのか? 二人とも?」
最後の確認だ。 「「うん!!」」
「わかった、改めてよろしくな」 「「退人! 藍蘭島へようこそ!」」
二人の元気な声が島に響いた。
第二話 確かめて 完
48 :
作者:2009/02/26(木) 01:32:29 ID:???0
エピローグ
ここはすずの家の中だ、おれはここでオババの豆腐を使い、料理を作っている。
「でも退人が料理できるなんてね」「うん、僕もそう思ったよ」
「そんなにおかしいか?」、俺の問いに行人は
「うん、掃除、洗濯、炊事どれもできないと思ってたよ。」と言った。
「よし! 表で話そうか?」笑顔で言ってみる。
「え・・遠慮します・・」 うん それでいい。
「ところでそいつ、俺に近寄ってこないんだけど?」
退人が指さすところにはすずの背中に隠れたトンカツがいた。
「あはは・・やっぱりトンカツにはショックすぎたね・・」 すず、苦笑い。
話は家に入った後すぐまでさかのぼる・・
49 :
作者:2009/02/26(木) 01:57:49 ID:???0
トンカツ事件(仮題)はすずから適当に料理道具の位置を教わっていたときにおこった。。
「退人、わからないとこ、ある?」
「じゃあ、こいつの調理方分かる?」
退人が取り出したのは足を掴んで逃げれなくした、トンカツだった。
そう あうやくトンカツは名前だけじゃなく、身も心もトンカツになるところだったのだ。
笑えない話になる前に気づいてよかったとすずは本気で思った。
「トンカツ、ごめんな 間違えたんだよ」 しかしトンカツは近づかない。
しびれをきらし、すずは「また今度にしてご飯食べよ?」と提案し、食事の準備をした。
料理は並べられた「どうだ?」 「お、おいしいよ、これ!」「うめぇ! ただの豆腐だとおもえないよ!」
二人の声を聞いて、自分も食べようとした時だ、
「すずとおなじくらい、おいしいよ!」
ここで思い出してほしい、
退人は行人と同じかなりの負けず嫌いだ、ということは・・
カチャン 「・・すず、勝負だ・・」今日、すずの家から明かりは消えなかった。
〜同時刻〜
「最後まであまり出番なかったな・・」
「うん・・ずっと草むらの中だったしね」
「うー! 体がかゆいよー!」
少女達はぼやいていたそうだ。
50 :
作者:2009/02/26(木) 02:08:50 ID:jKegHlTf0
次回予告
ばあさんの家に荷物を取りに行く時、妙な視線を感じた。
いったいなんなんだ?って行人、何だその同情的な視線は?
第三話 「おいかけられて 改」
「自らを鍛え、全てにつくせ!」
51 :
作者:2009/02/26(木) 02:14:21 ID:jKegHlTf0
第一話、第二話はオリキャラの説明などで長くなりました。
第三話からはシリアスな話じゃなくて、原作どうりいきたいと思います。
よければ感想を入れてください。
わかりづらい描写があれば、できるかぎり、おしえます。
批判もどうぞ。
52 :
作者:2009/02/26(木) 21:50:51 ID:jKegHlTf0
「それじゃ 行ってくるよ」
「ホントにわりぃ! すず、帰ってきたら、うまいものつくるから待ってろ!」
「うにゃ〜 二人とも行ってらっしゃい。」
よく晴れた天気だ、俺が流れ着いた島、
藍蘭島は普段は雨は滅多にふらないらしい。
その天気の下で俺達は歩いていた。
「あぁ なんであんなことしたんだ?」
俺は昨夜すずと夜遅くまで料理対決をしていた。
結果は引き分けだった。
すずはそのあと寝不足で動けなくなったのだ。
「あのときの退人、すこしこわかったよ」
こちらは行人、俺と同じ漂流者ですずの家にやっかいになっている。
「何かに熱中してるとき、目付きが悪くなるんだ」 そう言ったあと、
俺は思い出したようにこの島の詳しいことを行人に尋ねた。
「ってことは何? 俺達帰れないのか?」
結論はこうだ、この島の周りには強い渦があり、
それの影響で島からでられない。
「うん、だけど僕はいつかこの島を脱出するんだ。」
「あっそ」
「・・退人、君余裕だね」
「余裕なんかじゃない、
俺は船が苦手なんだ。だから脱出できない。」
行人が反論しようとしたときだ、
「・・けど」
「お前と一緒なら悪くないかもな」
53 :
作者:2009/02/26(木) 22:14:11 ID:jKegHlTf0
「その時は俺も連れてってくれ」 予想外の退人の言葉にただうなずくしかできなかった。
その後、昨日の戦いの様子の話をした。
「まさか、最後にやられるなんて・・」
「そう言うなよ、剣道の試合で俺に体術を使わせたんだ、上出来だ。」
お題は最後の退人の大逆転である。
「僕も体術に挑戦しようかな・・」
そうつぶやく行人に助言する。
「いや・・お前は剣の方が伸びる、止めておけ」
それは一種の予知だったかもしれない。
話題の種もそこをつきかけた頃、行人は尋ねた。
「ところで退人、どこに行く気?」 「ああ ばあさんの家に荷物を取りに行く、
ついでに豆腐ももらっておくか・・」
「・・君って遠慮しないよね」
行人は退人の性格が分かってきた。
遠慮を知らない力強い男
よくいえば頼もしい。
悪く言えば自己中心的な男である。
「って事は村の中入るの!?」
「当然だろ? 近いんだし」
横で行人が困ったようにオロオロしてる。
退人は首を傾げる、そんな二人の後ろから何かが近づいてきたのだった。
54 :
作者:2009/02/27(金) 16:40:18 ID:eCbRTa/T0
行人の反応を無視して、村の中に入った。
そこはごく普通の村だった。
行人の反応から俺はてっきりどこかの生物災害を
起こした村みたいな感じだと想像していたのだ。
それ見ろ ふつうの村じゃねぇか
退人は村の中をずかずか歩く、行人は後ろをそろそろ歩く
そんな二人の前から村の女の子が歩いてきた。
「どうも・・」 とりあえず挨拶はする。
「え? あぁ! こんにちわだ。」 少しなまりのある言葉が帰ってきた。
その後、少女は顔を真っ赤にしながら走る。
「・・人見知りな奴なのかな・・」
横でまだ行人は頭を抱えてる。
何してるんだ?な感じでそれを見る。
とにかく俺に悪い印象はないなと安心する。
挨拶を返してくれるのがその証拠だ。
しばらく歩くとまた別の少女が歩いてきた。
「どうも」 同じ挨拶をする俺
「あ! 新しい人か〜 私、よりっていいますだ。
仕事は農業をしていて、趣味は・・」
挨拶は返す、しかしそのまま自己紹介に入る少女
挨拶は自然だが、自己紹介は不自然だ。
適当に答えて、彼女と別れる。
前言撤回だ、この村、変だ。
ガサッ!
不審に思ったとき、後ろの草むらが動き、何かがでてきた。
55 :
作者:2009/02/27(金) 23:36:13 ID:eCbRTa/T0
影はそのまま俺達の前にでてきた。
こ・・こいつは・・!?
・・よく分からない生物だった。 何これ?
その生物は一見、鳥のような形だが
鳥にしては丸すぎる、つぶらな瞳が印象的だ。
これについて考えてると鳥(?)の頭から少女がでてきた。
「あら!行人様、こんなところで会うなんて偶然ね!」
どうやら行人の知り合いらしい・・
少女は鳥から降りたあと、俺に気づいて言った。
「あなた、新しい漂流者ね」
「そうだが」 事実なので肯定する。
その後、俺の全身を見て、行人の体を見た。
「・・やっぱり全然違うわね・」
変なことを言うので、俺は行人に尋ねた。
「なぁ 行人、こいつ誰だ?」
その質問は少女が答えた。
「人の名前を聞くときは本人に聞くべきですわよ
私はあやね こっちはだちょうの紋次郎よ」
「だちょう!?」 鳥に驚く俺 その反応を怪しんだか、
「何、変なことを言ってるのよ」 変な奴に変と言われました。
56 :
作者:2009/02/28(土) 00:27:00 ID:7QS2W6uC0
「変な奴じゃない、俺には退人って名前がある」
「退人様・・なんとなく行人様に似てますわね」
「そうだな 一応血縁上つながってるし」
軽く世間話をした後、別れようとした時だ。
「じゃあ、俺ら、行くわ」
「・・お待ちください」
あやねが俺達に呼びかけた。振り向いてみると、
だちょうが走っている。 よく見ると縄がついている。
先を見てみると・・俺達の足があった。
「ええぇぇ!?」俺はなんとか走ることはできたが
隣では行人が引きずられている。
「お前!! 何のつもりだ!?」叫ぶ俺。
あやねは「私が島を案内しようと思いまして」と笑っていた。
「ふざけるな! こんなんじゃまともに案内できないぞ!!」
隣で行人はあわわと叫んでる。
俺もずっと走ることはできない。 転ぶ直前だった。
目の前のだちょう、紋次郎が何故か空を飛んでたのである。
それに比例してあやねも飛ばされている。
いや・・正確には吹っ飛ばされていた。
隙を突き、素早く縄を抜け出した俺はそれを唖然と見ていた。
よく見ると下には縄が張っている。
誰のものか考えてると近くの草むらから何かでてきた。
ちなみに行人はそのまま紋次郎に引っ張られていた。
57 :
作者:2009/02/28(土) 12:00:21 ID:7QS2W6uC0
「旦那! 大丈夫か!?」
また行人の知り合いのようだ、
赤髪で背が高い少女だ。 どこか男らしい。
「あぁ 大丈夫だ ちなみに行人はあっちな」指さす俺。
行人は地面の上に倒れていた。
あやねはさらに向こうの川に落ち、流されていた。
「・・あいつ等、死ぬんじゃね?」
「平気、平気、旦那は打たれ強いし、
あやねっちはいつもああだし」
話してると、行人が近づいてきた、なるほど話どうりだな。
「いたた・・助かったよ りん」
「いいって旦那、ところであんたの名前は?」
「俺は退人だ」簡潔に言う。
「そうか あたしはりん。
退人の旦那、よかったらあたしが島を案内してやるよ」
言葉だけ聞けば、親切なセリフだ。
だが、りんの目が親切心で言っている目じゃないから、
俺は返事に困った。
ガサッ!!
そのとき、本日三回目の草むらの動きがあった。
いい加減、この展開に飽きたなと思い、振り向いてみた。
58 :
メロン名無しさん:2009/02/28(土) 12:17:31 ID:qhtOOzGjO
ぬるぽだった
59 :
作者:2009/02/28(土) 14:31:00 ID:7QS2W6uC0
「何がでるかな、何がでるかな・・」
俺は某番組の歌をつぶやき、草むらを見ていた。
次はどんな個性的な奴が
でるのかと考えていたのだ。
「グオォォォ!!」 熊だった。
さすがに予想斜めをいく答えなので、
驚いてしまった。
「何で村の中で熊がでるんだよ!?
ってかこれ熊か!?」
退人の前にいるクマは異常にポップな姿をしていた。
このようなクマ、私の記憶にはございません。
驚いてるとクマの上から子供がでてきた。
「やっほーりんちゃんに行人、おはよう!」
また知り合い、行人って女友達多いな・・
なんて事考えてたら、子供は俺に興味を持ったか、
「あれ?君、昨日の?」と聞いてきた。
昨日?俺は今日が初対面だが?
そう答えようとしたが、りんがいきなり、大声で笑いだし、子供を睨みつけていた。
「退人の旦那、こいつはゆきのってんだ。
ゆきの、こいつは退人、新しい人だ。」
あわてて自己紹介させるりん
触れない方がいいと判断した俺は続ける。
「だそうだ、まぁよろしくな、お嬢ちゃん」
瞬間、クマの手が俺に振りかぶってきた。
60 :
作者:2009/02/28(土) 16:36:48 ID:7QS2W6uC0
「・・なぁ、りん教えてくれ、この島の連中は新人に
いつもひどい目にあわせるのか?」
クマ(?)の手を頭の上でぎりぎりに受け止めながら言った。
りんのかわりにゆきのが言った。
「だれがお嬢ちゃんですって〜?
ゆきのは立派なレディーなのよ?」
なるほど子供扱いが嫌いなだけか・・
「それは悪かったな、
だが立派なレディーは暴力に走らないもんだぜ」
皮肉げに言ってみる。
そういうとクマの手は離れた。
「〜しょうがないわね 許してあげるわ」
一見落着、そう思ったときだ。
「じゃあ 今から行人と退人に島を案内してあげる。」
そう言うと俺と行人はクマに捕まってしまった。
「は? おい!離せ!」
「僕はいいよ!、てかもう知ってるよ!!」
振り解こうとするが、さすがにそこまで力はない。
りんはその様子を見て言った。
「待て! 先客はあたいだよ!」
「何言ってるのよ、早いもの勝ちでしょ?」
口げんかのようだ。 その隙に俺はクマに低く、小さく、つぶやいた。
「・・クマって煮たら食えるかな・・?」
クマ、速攻に離す、
一瞬の隙に俺は行人の手を引いて、目の前の草むらに向けて走り出した。
61 :
作者:2009/02/28(土) 18:35:20 ID:7QS2W6uC0
「たくっ 何なんだ? あいつら?」
草むらの中を進みながら、つぶやく
途中で休憩できる空間があるので座ってみる。
「はぁ はぁ おい行人、大丈夫か?」問いかけてみる、しかし返事は帰ってこない。
「行人?」 顔を近づけてみるが起きない。
「行人!」体を揺さぶるが起きない。
「・・行人、冗談だよな? 嘘だよな?」
「嘘だろ・・行人、行人、行人ぉぉぉ!!」
退人は吠えた、力の限り、吠え終わるまで
そして頭の血がさめた時、つぶやいた。
「ばからし・・」
はい、小劇場終了〜〜(笑)
「あの・・何しているのですの?」
見られてた。
「・・あんた、今の見てたのか?」振り向きながら答える。
また少女だった、地味そうなメガネをつけている。
「いま、失礼なこと考えていませんでした?」
「考えてません。」 古来からメガネをつけている少女は
不思議な勘を持っているので、退人はすこし恐ろしくなった。
「いいですわ 私はちかげと言います。あなたは?」
「ええと、俺は退人です」
つい敬語になる俺、情けねぇ〜
62 :
作者:2009/02/28(土) 22:15:39 ID:7QS2W6uC0
「あれ?それ、行人さんですか?」
ちかげはいつのまにか気絶した行人を見ている。
「あ、あぁ そうだ、どこか治療できるところはないか?」
一瞬ちかげの目が光るが退人は見逃して決まった。
「でしたら、私の家にきません? 薬がありますよ」
(ついでにすみずみまで体を調べさせてもらいますの)
「ありがたい、頼む」
ついていこうとしたときだ。
「!?」急に視線を感じる、とっさにしゃがむと前にいるちかげが倒れた。
「誰だ!?」後ろを見てみる。
そこにはあやねに似た少女がいた。
少女は自分を指さし、言った。
「・・・まち」
「・・名前か?」
まちは静かに頷き、手に握っている、吹き矢を退人達に向けた。
「ヤバッ!」退人は倒れている行人を連れて、そこを離れた。
退人が道にでると見たことのない少女達がいた。
無視して走るとついてきた。
「なんでついてくるんだよ!?」
さらに逃げるとまいたはずの
ゆきの、りんにも見つかった。
「あ! 居たー!」
「チッ! またか・・ 一か八か!」
退人は近くの木に跳び移り、逃げようとした。
「よし! これなら」
跳びながら逃げ、もう少しでまけそうなときだった。
63 :
作者:2009/03/01(日) 11:34:43 ID:1eA9/jTV0
「あれ? ここどこ?」
行人は目をさました。
「ん?」
行人は下を見た。
行人、顔、真っ青
「うわぁぁ!! 高い!高いよ!!」
行人発狂!
「うわ! ばか! 落ち着け 行人!ってぎゃぁぁぁ!!」
退人は落ちた!
「このばかやろう・・」
「ご・・ごめん」
行人と退人は木の下に落ちていた。
「早く逃げるぞ、行人、村の連中が襲ってくる。」
「あ、退人、それは・・」
動こうとする退人、だが動きが止まり、つぶやいた。
「チッ! 囲まれたか・・」
周りはすでに村人に囲まれていた。
とても突破はできそうにない人数だ。
「なぁ さすがに闘ったら、人間失格だよな?」
「うん、そうだね」
二人は村人がじりじりと迫ってくる様子に恐怖した。
「クソッ! 万事休すかよ・・」
二人が諦めかけてた時だ。
「しずまれぇぇぇ!!」
それは退人や行人にとって
天使の声に聞こえた。
64 :
作者:2009/03/01(日) 15:04:48 ID:1eA9/jTV0
「この声は・・!?」
振り返ってみる、そこにはオババが居た。
「オババ!」 「ばあさん!」
「まったく新しい奴が来たと思ったら、盛り追って・・」
つぶやくオババに退人はこの現状を尋ねた。
「ばあさん! 何だ、この騒ぎは!? 嫌がらせか!?」
と叫ぶように言った。
オババは一瞬考えてから、退人に真実を伝えた。
「・・」 退人は最初はふつうに聞いていたが、
だんだん顔を引きつらせていた。
そして無言で行人に近づくと言った。
「行人くん」「は、はい!」
退人は笑顔で続けた。
「先に言えやぁぁ!!」
「ごめんなさいぃぃ!!」
行人は重傷だ!
だいぶ頭の血が下がってきたところでオババは聞いてきた。
「というわけじゃ、退人殿
諦めて誰かの婿になってくれんかの?」
オババの問いに「だが、断る」とネタで返す退人だった。
「残念だが、その答えはできないようじゃな、後ろをみてみろ」
後ろを見ると少女たちが見えた。
問題はその目だ、どいつも獲物を見つけた鷹のような目をしている。
オババは不気味に笑い、「この状況から抜け出したければゲームをすることじゃ」
覚悟した俺は聞いた。
「どんなのだ?」
65 :
作者:2009/03/01(日) 16:37:37 ID:1eA9/jTV0
このゲームは鬼ごっこだ。
簡単にルールを話された。
・時間は一番星が光るまで
・東の森は立ち入り禁止
・俺が誰かに触れられたら負け
「どうじゃ? わかったか?」
「ああ・・ただし俺にも条件がある。」
「言ってみろ」
退人は2本、指を立て言った。
「一つ! 全員百秒たつまで、目を防ぐ事」
「それぐらいならいいじゃろう」
「二つ目!」そう言うと、退人は行人をみて、言った。
「あいつも参加させる事」
とたんに少女たちは騒ぎだした。
「きゃー! 行人さんも参加するだー」
「これで勝つ確率もあがるだよー」
反対に行人は真っ青になる。
「なんで? もう僕はこんなのはこりごりだよ!」
「こんなの? まさか行人、おまえ・・」
「そうだよ! 僕はもうこれをやったんだよ
やるなら一人でやって!」
そう頼み込む行人に退人は静かに言った。
「・・行人、俺はこの島を知らない、だから島を知ってるおまえが必要なんだ、
協力してくれないか?」
その目は真剣なものだった。
行人は少し考えた後、頷いた。
「話はまとまったようじゃの」
俺も頷く。
「ならば早速始めるか・・
皆の者、目を閉じろ!」
そして俺たちは走り出した。
66 :
作者:2009/03/01(日) 17:34:30 ID:1eA9/jTV0
「97、98、99、100!」
「よし、いくだ!」
「どこにいるだ?」
「あ!向こうに怪しい影が!」
「逃がさないだよ!」
少女たちは走り出す。
そしてオババの周りに誰も居なくなった後、
オババはつぶやいた。
「お主等・・すこし卑怯じゃないか?」
ガサッ!
近くの草むらから行人と退人がでてくる。
「作戦と言ってくれよ」
「すごいね 退人、本当の女の子の声みたいだったよ」
そう、この二人、みんなが目を閉じた後、草むらの中に隠れてたのだ。
そして退人が少女の声をして、周りを誘導させたのだ。
「あんなのとガチでやってられるか、行くぞ、行人」
そして二人はみんなが走った方とは反対の方に走り出した。
「ワルガキどもがにげきれるかの?」オババは笑ってた。
「行人、すまないな、俺のわがままにつき合わせて」
「退人・・」
二人は話しながら、道を走っていた。
「でも・・
おまえ一人だけ、
のほほんとするのは許せねぇんだよ!」
「やっぱり、そっちが本音かよ!!」
「前にやっただと? おまえの事情なんて知るか!」
「最低だ! この人最低だよ!」
言い合っていると、上から声が聞こえた。
「旦那たち見つけた!」
67 :
作者:2009/03/02(月) 17:56:24 ID:fgifTmDC0
「りん!? どうして!?」
行人は木の上にいるりんに叫んだ。
「すまねぇ! 旦那、うちは職人の家だから、しょうがなく・・」
もじもじさせながらりんは言った。
「へ〜そうなんだ」 退人はこれを嘘と見抜き、
からかうように、にやけて言った。
「それにしても、驚いたな、
この村に女の人しかいないなんてな」
退人はこの村の状態を
確認するために続けた。
「そうだ! だからほかの連中たちがくる前に旦那たち!
捕まってくれ!」
「どうする? 退人」
「どうもこうもやるしかないだろ」
「そうだね、すずもいないんだし
僕たちで何とかしないと」
「そうだ、覚悟決めろよ、行人 って「すず」?」 「どうしたの退人?」
会話の後、退人は思い出した。
すずとの約束を
「あぁ!! 忘れてた!!」
「うわ!? どうしたの退人?」
「すまねぇ! 行人、俺、約束あった、マジですまん!!」
そう言うと退人は木の上に登り、
その場を離れた。
嵐のような行動に二人は唖然とし、
気づいたように行人は言った。
「僕はどうなるんだぁぁぁ!!!」
68 :
メロン名無しさん:2009/03/02(月) 22:28:56 ID:5FVIccG40
この板は、雑談、各種ネタ、議論のためのものでSSを貼る板では無い。
注意されたのに、容量を無駄使いして他人に迷惑をかけ続ける?
携帯カキコで連投規制をかいくぐってまで、容量を無駄使いする価値のあることか?
前スレがあった、飽きたらやめる、他の奴もやってる、そんな事がローカルルールを
破っていい理由になるわけがない。
過去にどうだったか、他の奴がどうなのかは問題ではなくて、
今現在、お前の身勝手が、確実に他人に迷惑をかけてることが問題なんだ。
だから、はっきりと、もうやめろと言っておく。
69 :
作者:2009/03/03(火) 17:15:17 ID:fkmFiDSn0
本当に申し訳ありませんでした。
スレッド違いとようやく分かりました。
ここで書くのはもう止めます。
>>68 >>19 >>6
何度も忠告してくれていたのにきづかなく、
すみませんでした。
スレに書き込めないからって理想郷に書くのは辞めようや。