○今週のテレビアニメ視聴率○その596 コテ冬眠

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335メロン名無しさん
一応、CONTINUE Vol.42竹Pインタ

― 『コードギアス』は、もともと深夜枠でスタートして、『R2』から夕方枠に移動しました。
これはどういう意図があったんでしょう?

竹田
深夜でやって面白かったものを、ブラッシュアップするなりして、夕方に持ってくる。そういうルートを作りたかった、というのはあります。
人気的にも認知度も低いオリジナルストーリーを、いきなり夕方でやるのは、資金的にもなかなか難しい。
でも、ウチでやるものはオリジナルが多いですから、まず深夜帯でやってみればいいんじゃないの、と。
やっぱり枠がひとつだけだと、だんだん冒険ができなくなってくるんですよ。
面白い企画も集まりにくくなってくるし、それを防ぐためにも、深夜をやっているところはある。

― その『R2』開始と同時に、”土6”枠が日曜日夕方5時に移動しましたよね。
そこにはTBSにおける報道番組強化という流れがあったわけですけども、影響は大きかったんでしょうか?

竹田
確かに、枠の持っているポテンシャルは落ちます。在宅率は日曜日のほうがちょっと下ですから。
でも、ほんのちょっとですよ。要するに、もともと土曜日の夕方6時って、そんなにいい枠ではないんですよ。

― テレビ局から見れば、端枠であることには違いはない。

竹田
逆にもしかすると、日曜日夕方のほうが、中高生は家にいる確率が高い。
ただ、日曜日5時に『コードギアス』を観てるのを、親に見られるのは恥ずかしいとか、そういう部分はあったかもしれないけど(笑)。
だからPCとか携帯での視聴が、思ったよりも高かったんですよね。特に携帯。
やっぱり中高生は自分のPCを持ってない子が多くて、たとえ有料であっても携帯で見るからなのかなあ、と。

― あはは (笑)

竹田
話を戻すと、あれだけ盛り上がってた『コードギアス』も、日曜の夕方5時に移動すると、視聴率は低迷したんです。
状況的には結構厳しいんですけど、この間の日曜日、東京で4%だったかな? 大阪では5%ちょっとまで行ってて、ようやく認知されてきたのかな、と。
確かに枠のポテンシャルは落ちるかもしれないけども、全国ネットでこういうアニメーションを発表できる場所がある。
それは、大切なことだと思ってるんですよ。むしろ「ないほうがいいの?」って、僕が聞きたい。

― これを最後の質問にしようと思うんですが、竹田さんにとって、ある作品の成功/失敗を分けるのは、どういうところなんでしょう?

竹田
うーん・・・。やっぱり、納得のいくものができていたかどうか。
売れる、売れないではなくて――いや、売れ線を狙って「上手くいきましたね」っていうモノもあっていいと思う。
けど、そんなものをたくさん作っても意味はないと思うし、僕自身のなかで、納得が行ってたか行ってなかったか。
V編が終った段階でプレビューして「ああ、こりゃなかなかやな」って、そう思えるものができていれば、僕は成功だと思う。
いま、改めて振り返ると、そういう作品のほうが、観てくれた人の熱中度は高かったんじゃないかなと思う。
まあ、実際は大変やけどね(笑)。