【10点】みんなのアニメレビュー その13【0点】

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353メロン名無しさん
空の境界 7点

「子供を守ると言ってたけど‥‥ボクたち子供にもクズはいる
どうするの?」
「信じています!」
「ですから‥‥選ばないとは言ってません‥‥」
(ウエダハジメ・QコちゃんTHE地球侵略少女2)
Qコちゃんは、ストーリーとしては投げてるような印象を与えますが、ロジックとしては
行けるところまでは行っているとも思うのです。この引用は、2巻のラスト間近の箇所です
が、「子供を守る」というような思想(?)に、「子供にもクズがいる」というような素朴
な問いを投げかけているのですが、「子供にもクズがいる」というのは、批判もありうるかもしれない。どういう子供を想定しているのでしょうか。おそらくは、子供っぽさが残っ
ており、未熟な虞犯(?)少年は、そこから抜け出す余地もあるというものですが、子供
らしくいない子供というのは、どうしょもないということではないか。
空の境界 殺人考察(前)に、始めから大人に生まれたら、人を愛せないだろう、という
ようなセリフがあった。人とはこういうものだ、という現実のところが分かっても、人を
愛することはできるものの、それは、子供の頃の幻想があってこそであり、始めからそれ
では厳しい。愛の原初的蓄積とでもいうか。つまり、子供の頃の幻想がなければ、現実に
踏み出すことはできない。妙に醒めた子供は、おそらくそうした幻想がないので、子供ら
しくないが、大人っぽいというわけではなく(大人は、幻想の上に立って、現実に踏み出
すものだから)、大人になっても、空虚なだけであろう。