【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.8
>1乙。
>1さん乙です。
>4さん、訂正乙です!
【 ※ 注 意 】
このスレは本来はアニキャラ総合板で現在展開されていた物で
このスレは誤立されてしまった物ですが、ローカルルールに違反している訳では無く
折角立てたスレも勿体無いので、このスレは通常通りに使用して埋めて行きます。
その上で次スレのVol.9は再びアニキャラ総合板に戻って立てる事になりますので、
次スレ立て係になる
>>970は気を付けて下さいませ。
4時半から、投下します。
支援するであります!
少女が目を覚ますと、そこは、薄暗いアパートの一室だった。
(どこよ?ここ?)
まずは、状況の把握が必要だ。そう考えた少女はそこから動かずに考える。
少女は、部屋のベッドに寝かされていた。身体についていた血はきれいに洗われ、大きい男物のYシャツをパジャマ代わりに着せられている。
時計があってるのなら、時刻は午後1時、太陽がまだまだ高い時間だ。にも関わらず薄暗いのはぴったりと閉じられたカーテンのおかげだろう。
身体の調子は、すこぶる良好。だが、同時に体内に微妙な違和感を感じる。もやもやした何かが、身体にとどまっている感じだ。
次に、昨日、眠りにつく前に起こったことを振り返る。
(確か昨日は…そう、死にかけて、見つけたあの子の血を頂いて…)
だが、少女の思考は途中で中断された。
「やあ、目が覚めたようだね」
そんな声と共に部屋の電気がつけられて明るくなり、中に人が入ってくる。
眼鏡をかけ、スーツを着た、昨日の美少年。手にはサフィーの服とティーセットの乗せられたお盆を持っている。
辺りに紅茶の匂いが漂う。
「ああ、ちなみに君の世話は僕じゃなくていのり君、僕の仲間の女の子がやってくれたから、安心して。
それと、君のきていた服は洗って繕っておいたけど、早めに別の服を用意した方がいい。損傷が激しいし、何より目立ちすぎるからね」
そう言いながら少年は部屋の机にティーセットを置き、椅子に腰かける。
「…あんた、ちょっとお人好しが過ぎるんじゃないでしゅか?アタシはあんたの血を吸ったんでしゅよ?」
至れり尽くせりの状況に、かえって少女は警戒を強める。
初めてこの街に来たときに出会い、今は2重の意味で“弟”となった青年ならば、ただ困ってる人を見捨てられないからでもいいだろう。
だが、目の前の少年は、そこまでのお人好しにも、馬鹿にも見えない。
大体、初めて出会った時に吸血した相手に何もなしここまでする奴がどこにいると言うのだ。
案の定、少年は肩をすくめて、言う。
「…ま、事情は分からないでもないからね。それに、僕の方でも少し君に聞きたいことがある。
さ、まずは自己紹介と行こうじゃないか。僕の名は、静=ヴァンスタイン。ファー・ジ・アースから来た、ウィザードさ」
少年…静の言葉に少女の思考が目まぐるしく回転する。空回りでなしに。
ファー・ジ・アース?聞きなれない言葉だ。ウィザード…魔法使い?魔法を使う人間が現実にいるなんて話は、500年生きてるが聞いたことが無い。
頭ではそんなことを考えながら、少女は目の前の少年に返す。
「アタシは、サファイア。サフィーでいいでしゅ。これでも500年は生きてる、吸血鬼でしゅよ」
吸血鬼。改めてその言葉を口にして反応を見る。
支援するのです。
「分かった。サフィーちゃんだね。よろしく」
だが、目の前の男はそれを気にした様子も無く、さわやかに握手を求める。
「……驚かないのね?」
目の前の男はどう見ても普通の人間で、しかもサフィーを吸血鬼と認識しているにも関わらず、落ち着きはらっている。
そのことにサフィーは疑問を覚え、思わず素に戻って聞き返す。
「僕には吸血鬼の知り合いはいないけど、ウィザードなら別段珍しくもないだろう?」
また、ウィザードだ。そりゃあ吸血鬼とか悪魔とか死神とかなら呼ばれたこともあるが、魔法使いは無い。
「ウィザード?なにそれ。そりゃあアタシらは超能力使えるけど、魔法なんて使えないわよ?」
「え?だって君は…ああ、そうか。ウィザードはいないと聞いてたけど、イコール非常識の存在がいない、とはならないのか。
となると…もしかしてあの時か…?」
少年…静は考え始め、一人で呟く。
「…ちょっと、一人で納得してないでこっちにもちゃんと説明しなさいよ」
その態度にちょっとムッとしてサフィーが言い返す。
「ああ、ごめんごめん。説明するよ。ただ、ちょっと長くなる。だからまずは…」
机に置いたティーカップに紅茶を注ぐ。紅茶の匂いがさらに強くなった。
「落ち着くために、サフィーちゃんも一杯どうだい?」
その言葉に、サフィーはカチンと来た。思わず反論する。
「…ちょっと、馬鹿にしてるの?」
「え?君は、紅茶は嫌いなのかい?」
嫌いも何も無い。サフィーたち吸血鬼に取っての食料は、人間の血液のみだ。それ以外は、食べることすら出来ない異物にすぎない。
吸血鬼の扱いは心得ているくせに、こんな基本的なことも知らないのかと、サフィーは怒りを感じる。
「しょうがないな。ちょっと待ってて」
そう言うと、静は部屋を出て行く。そして、再びカップを手に戻ってくる。
「これなら、君の口にもあうと思うんだけど」
手にしたカップに注がれているのは、真っ赤な液体。
普通の人間なら、そうそう用意できない代物をあっさり持ってきたことに、サフィーは更に疑問を覚える。
「…頂くわ」
警戒しながらもカップを受け取り、口へと含む。転がすように味わい、飲み込む。
「…おいしい」
それは意外なほど美味だった。飲みなれない味ではあるが、強い酸味と、その奥に隠された甘味、2つを繋ぐ塩味が心地よい。
「よかった。君のために昨日のうちに取り寄せておいたんだ」
その事にホッとした表情で、静がさわやかに言う。
「オクタヘドロン謹製、吸血鬼御用達キラートマトのトマトジュース。結構高かったんだよ?」
きらぁとまとって何!?
支援〜。
流石に人居ないぽいなー……支援、俺一人か?
あれ?書き込めない?
駄目そうですか?
ぶほぁっ!
正体を聞いて、サフィーは盛大に口の中のものを噴き出す。ごほごほとむせながら、静に抗議の声を上げる。
「ちょっとアンタ!なんてもん飲ませんのよ!?吸血鬼が血以外ダメなんて、常識でしょうが!?」
その言葉を聞いて、静は頷きながら、言う。
「そうか。こっちの世界の吸血鬼は、本来そう言うものなのか。と言うことはやっぱり…」
「…な、なによ?」
「落ち着いて、聞いてほしい」
静は真面目な顔になり、サフィーに言う。
「君は、ウィザードに“なった”」
「…はあ?」
静の口から出た言葉に、思わず聞き返す。それを無視して、静は窓へと近づく。
「今の君は、本来のこの世界の吸血鬼からはかけ離れた存在なんだ」
そう言いながら、静はカーテンを開け放つ。まだまだ夏の名残の残る日差しが部屋に差し込む。
「ちょっと!何考えてんのよ!吸血鬼の弱点くらい知って…!?」
とっさに布団でその日差しを遮ろうとしてサフィーは気づく。
嫌悪感、吐き気、眩暈、皮膚の痛み。太陽光を浴びた吸血鬼が当然感じるもの。それが一切無いことに。
「朝、君は差し込んだ日差しに気づかずに眠っていた。だから、もしかしたらと思っていたんだけど…」
明るさを増した部屋で静は言う。
「詳しい話は、外でしよう。着替えが終わったら言ってくれ」
ぼ〜ぜんとするサフィーのすぐ近くに服を置き、静は外へと出て行く。
「何が、どうなってんのよ…」
一方のサフィーはいまだにぼ〜ぜんとしていた。500年の間培ってきた吸血鬼の“常識”が通用しなくなった、自らの身体に。
おお、大丈夫だったか。支援。
*
話はまたもや少しだけさかのぼる。
キーンコーンカーンコーン…
ホームルームの合図であるチャイムを、飯波高校1年2組担任、倉地香は不機嫌な様子で聞いていた。
「いい度胸してるじゃない…」
獲物を前にした女豹。今の倉地の表情を評するならそんな感じだろう。
その表情を見守る生徒たちの表情はきっちり2種類に分かれていた。
怒りをあらわにする飯波高校の女帝に恐れおののくのが1人を除いた女子と一部の男子
普段は見せない表情をする飯波高校の女神の表情にときめいているのが1人を除いた男子と一部の女子
飯波高校最強の称号は伊達ではないのだ。
「いや〜初日から遅刻とは、留学生もなかなかにやりますね〜」
そんな倉地に気安く話しかけるのは、このクラスでただ1人倉地を恐れも崇拝もしていない女子。
ちょっとだけ茶色がかったおかっぱ頭に青いリボン。可愛い感じだが、分厚いぐるぐるメガネがすべてを台無しにしている。
「いや〜最近は面白い記事になりそうな話も手に入らなくて、ネタ切れ気味なんですよ。例の吸血鬼と狼男の目撃情報もなかなか集まらなくて。
お姉ちゃんも探してるんですけどなかなか…ああ、そう言えばお姉ちゃんと言えば、3年生の方の留学生は今日はお休みらしいですよ。
なんでも風邪をひいたとかどうとかで」
「吸血鬼と狼男、ねえ…」
ミニ三石ちゃんと呼ばれた少女の言う組み合わせに倉地は遠い目をする。
3年前、色々あって吸血鬼の少女と結婚した元同級生と、つい半年前、卒業間際に学校を去って行った狼男の教え子(出席日数は足りてたので無事卒業と言う事になった)
2人とも、今では良い思い出だ。
「も〜〜〜〜。そんな遠い目をしてないで、今のうちに留学生のこと、教えてくださいよ。新聞部として、是非とも取材しなくちゃなんないんですから!」
いつの間にかメモ帳とペンを手にした少女が思い出ぽろぽろモードに入っていた倉地を現実に引き戻す。
それに倉地は少し困ったように答える。
「私も実は留学生のことはよく知らないのよ」
2学期早々、突然降ってわいた留学話。だが、留学生を受け入れるこのクラスの担任である倉地も東京の方の私立の学校で、
地方の学校との交流がどうとかで1ヶ月の短期留学生が来るとしか聞いていなかった。
支援〜。
「一応3年生の方がイギリス人の男の子で、このクラスに来るのが日本人の女の子らしいんだけど…まあ、初日から遅刻するなんて、いい度胸としか言えないわね」
そう、留学生だ。自分で言って再び怒りが再発する。そもそも今日はさっさと留学生に自己紹介してもらって、ホームルームを終了する予定だったのだ。
「う…ま、まあ遅刻ならすぐ来ますよってほら!廊下を走る音も聞こえてきました!」
怒りゲージマックスでオーラだか気だかをまき散らす倉地にさすがの少女も引き攣りながら答える。そして、少女の言葉に、クラスの皆も気づく。
廊下を爆走する、足音。遅刻、遅刻〜と叫ぶ声も聞こえる。
足音が教室まで近づき、遠ざかって…通り過ぎたことに気づいて再び戻ってくる。
ガラッ!ピシャン!
勢いよく教室のドアが開けられ、一人の活発そうな、ショートカットの少女が入ってくる。
「おはよー!おはよー!みんなおはよー!…あれ?」
笑顔で少女はいつものように挨拶して…あっけにとられるまるで見たことのない顔ぶれに固まる。
支援するけんね!(西方魔王便)
連投規制食らいました六時から再開します
何と言うか……すまん!
前スレまでのアニキャラ総合は60行
アニメサロンは最大40行制限
感覚的には書き込める量は前スレの6割くらいになるよ
SS投下の際は注意
と言いつつ支援
「すいません。間違えました」
ガラガラガラ…ピシャン。ドアが再び何事も無かったかのように閉じられ
「って、留学生なんだから見たこと無いのは当たり前でしょ〜が!」
自己突っ込みと共に再び扉が開けられる。
「すいません!寝坊しました!」
とりあえず、教壇の前に立つ、倉地に頭を下げる。
高校生なら誰しも1度は使ったことのある、定番のセリフ。だが、留学初日で使うのは珍しいだろう。
「そ、そう。とりあえず自己紹介してちょうだい。時間も無いから手短にね」
少女のハイテンションに気圧され、毒気を抜かれた倉地がとりあえずとばかりに挨拶を促す。
「はい!分かりました!」
その言葉を聞いて、少女は生徒の方に向きなおる。
「東京の輝明学園から来ました、要いのりです!ど〜ぞよろしくお願いします!」
そう言ってクラスの同級生たちに頭を下げた瞬間
キーンコーンカーンコーン…
絶妙のタイミングでホームルーム終了のチャイムが鳴り響いた。
支援
*
普段幼馴染を起こしに行ってるだけあって、要いのりは本来寝坊をするタイプでは無い。
昨日は大変だったのだ。夜の街の見回りで静が見つけた、吸血鬼の少女。
ファイアワークスに運ばせて、お風呂場で血を洗い流し、静のワイシャツを着せて寝かしつけ、少女の服を洗い、破れたところを繕う。
結局寝れたのは日付もすっかり変わってからだった。
元々姉と違って夜更かしすることも無く、エスカレーター式で受験勉強の必要もなかったいのりにとっては未知の領域。
疲れきって泥のように眠り、目を覚ましたときにはすっかりデッドラインだったのも仕方のないことなのだ。
だが、まさかそんなことを言うわけにもいかず、授業後みっちり絞られたいのりは、すでに心身ともにボロボロだった。
「うう…あたしも休んどけばよかった…」
吸血鬼の少女の様子を見るからと、1人アパートに残ることにした静がうらめしい。
ぐうううう〜
いのりの腹の虫が歌い出す。そう言えば急いでいたため朝ごはんも食べていなかった。
「ご飯、ご飯〜」
そんなことを呟きながら立ち上がり…
「って、学食も購買も場所知らないよ…」
がっくりと座り込む。探しに行く気力も残って無い。
「要さん、か〜な〜めさん」
そんな時だった。椅子にがっくり座りこんだいのりに声が掛けられたのは。
「んあ?」
いのりは声のした方を見る。
「どうも〜」
そこにいたのはぐるぐるメガネで茶髪なおかっぱの少女だった。
「えっと、何かよう?」
空腹と疲れから、おざなりにいのりは聞き返す。
「ええ。実は倉地先生からよろしく頼まれまして。学食に一緒に行きませんか?」
「え、マジ!?行く行く!」
思わず立ち上がり、目の前の少女の手を取る。
「…で、え〜と…」
「あ、申し遅れました」
そう言うと少女は制服のポケットから名刺を取り出す。ゲーセンで作れる奴だ。
『新聞部記者1年2組 三石春美』
「三石ちゃんだとお姉ちゃんと紛らわしいので、春美ちゃんって呼んでください」
「分かった。春美ちゃんだね。よろしく〜!それとあたしもいのりでいいよ」
手を握ったまま、いのりがにこやかに言う。
「はい。こちらこそ。では、学食に行きましょうか」
そう答える春美の顔はまるで天使のように、いのりには見えた。
再支援
「いや〜あんがとね。学食の場所教えてもらえなかったら、午後もすきっ腹抱えてるところだったよ」
すっかり空になった大盛りのどんぶりをテーブルに置き、満足気な表情でいのりは春美に礼を言う。
「いえいえ。私としてもいのりさんとは今のうちに接触しておきたかったんでちょうどよかったです」
「接触?ど〜ゆ〜こと?」
いのりはきょとんとして聞き返す。
「ええ…実は今度の新聞に是非とも東京からやってきた留学生のお話を載せたいと思いまして。
聞いて来いと編集長…部長から言われているんですよ」
「ああ、なるほどね。そう言えば、新聞部なんだっけ」
春美の新聞と言う言葉に、いのりは納得する。
「いいよ。学食に連れてきてもらったお礼もかねて、何でも聞いて!」
どんと、薄い胸を叩いていのりは言う。
「じゃあ、さっそく質問させてもらいますね…」
その瞬間、春美愛用のぐるぐるメガネがキラリと輝いた。
…そう、いのりは知らなかった。飯波高校の生徒の間ではよく知られたこと。
不思議研の三石ちゃんと新聞部の三石ちゃん、通称三石ちゃん姉妹に関わってはならないと。
その事をいのりが身を持って知るのに、そう、時間はかからなかった…
( ´_ゝ`)ノ゙⌒@@@@
今日は、ここまで。
補足。こっちの世界(阿智世界)の吸血鬼について。
この世界においての吸血鬼は、ファー・ジ・アースのそれと違い、異種族ではありません。
彼らはヴァンパイアウィルスに感染した一種の病人です。特徴としては…
1.成長、老化が完全に停止します。定期的な血液の摂取を欠かさず、かつ殺されなければ永遠に生きられます。
2.人間の血液以外から栄養を摂取できません。また、血液以外の味も分からないようです。
無理をすれば食べることも可能らしいので、吸血鬼にとって血液以外の食料は人間で言うならば砂や泥みたいなものと言えるでしょう。
3.超能力が使えます。代表的なものは念動と催眠。念動を利用して空を飛ぶこともできます。
この能力の強さは吸血鬼になってからの年月にほぼ比例します。
4.身体能力及び再生能力を含む生命力、各感覚が異常に優れています。
これは今回の作品では無意識のうちに自らの超能力(魔力)でもって強化していると、考えています。
ただし、なまじ嗅覚が優れているために自らが苦手とする匂い(にんにくとは限りません)をとことん嫌います。
5.一方で吸血鬼が持つとされる魔法的な能力(霧や狼に変身する、蝙蝠を従えるなど)は一切ありません。
6.太陽光を苦手としますが、浴びても能力が衰えるだけで灰になったりはしません。
ある程度年齢を重ねた吸血鬼ならば、無理をすれば昼間でも活動可能です。
(サフィーの場合、現在はその太陽光に対する拒否感すら無い状態です)
外伝扱いなのか、新作扱いなのか
新作っす。
トリップが一緒だからてっきり外伝かなんかだと思ってた。ごめんよう。
前の2作はアガートラム外伝でいいのよね?
/ `ヽ
/ / ∧
,' /_∠ハ | ∧
,' | | |. ',
,,ィ<二ミ^Y'ヽ | | ト、 l
r(、く 〈`ー ' } .ノ`ー、 | | | | / l
∠´{. >、.\ニ-‐'"/ . . . 人_. | | | _l/l¬l'"了 ̄ !
廴_,乂 .><"´. .: ノ.: } | | | '"´,,xr=≠<l_ ′
マ ___.>'"´ :/`ー‐'"´.:. / ! l | 弋;;;rリ/「 ' ,′ 情けない…… ここは僕が保守させてもらう。
\ . :/.. . : : : /l |ヽlヽ! / / / /
\../⌒ ;:.. ,,...-‐'"´ l ヽ | l / / / / 再保管(修正)
/⌒ , ! l::r'-/⌒', | \l ′ ムイ::/:./ ・まほうせんせいと赤毛の悪魔 #01(前スレ922-929)
i l | l::|ゞ| l\lヽ! ー ‐ ' ∠: / l/ ・まほうせんせいと赤毛の悪魔 ハンドアウト(前スレ361)
:| |ニ| |::| | |-‐Y⌒ヽ  ̄ イ:/}.:/
:l |ニ| |::| | l::/| ! 、 . <} : :/ .l/ 保管
. (⌒ヽ | l │ |::| | | _| |ヽ、  ̄ ., ' ∨ ・まほうせんせいと赤毛の悪魔 #02(>9-31)
. ', ' j .l l |::| | l/::| l `大"´ }`丶、
ヽ l ヽl l、| | |:::::::| l /::::::::', ,':::::::::::`> 、_
\ \ \ \.! !::: / / 〈::::::::::::〉 ,'::::::::::::::::ヽ:::::::`丶、.._
. \ \ イ /V:::::/\ /:::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::ヽ
あ、勝手に修正しちゃったんですが、
前スレ>361って、「まほうせんせいと赤毛の悪魔」のハンドアウトってことでいいんですよね?
まほうせんせいと赤毛の悪魔の中の方GJ! 6時前に寝落ちてしまい支援継続できず、すまん…。
まほうせんせいGJ
>>11 >キラートマト
産地は唐巣教会かな? ピートがCMに出てて生活費の足しにしてそうだな。
この事件が終わった後、サフィーは他の吸血鬼をウィザード化させる活動を行うのかな?
どうやらウィザード化したら成長や繁殖が可能になるみたいだから、森写歩朗とジルの為にも。
あたっく おぶ きらーとまと・・・
唐突だが「ベル対レミリア(東方)って良くね?」と閃いた
両方とも「本好きな友人」いるし
「カリスマキャラ」でありながら「ヘッポコキャラ」でもあるし
先々月までやってたリレーに出たのって主役とスキマだけだったし
またやらないかなー、その時はパールとHの「最強合戦」やってみたいなー
あれ?三石ちゃんって3人もいたっけ?
僕血の三石姉と僕月の三石妹だけじゃなかったっけ?
迷宮キングダム登場のモンスター、「血を吸う野菜」「キラートマト」からなら
吸血鬼用野菜ジュースが作れるな、とふと思った。
本格的なダンジョン探索をやっていない柊にガチガチなダンジョンハックさせ
るのも楽しいかもと思ったが、たぶん書いてると柊のキャラを使ったD&D
とかのリプにしかならんよな、と思ったりも。
吸血鬼と言えば荒木飛呂彦先生のクラスは吸血鬼か?
>>47 >吸血鬼用野菜ジュース
そのネタ使おうと思ってたのに……いや、モンハンじゃなくてスレイヤーズネタだが
>>50 …ああ。
つまり、勇者(ブルーアース)には、勝てないんだね…。
>>52 夏目漱石先生の「吾輩は猫である」を読んでみるといいよ。
買わなくても市立図書館とかに絶対あるし。
ってか、教科書に載ってなかったかい?
「流れ」と言っている。
古典文学だろ
もしかして、全部文学のパロディ? 違うよね?
名言テンプレに適当な台詞入れて遊んでるだけだろう
むしろ、恋のから騒ぎネタかw
>58
それは突拍子もないと思うぜ?
>>47 つまり百万迷宮に柊を送りこむんですね!
…あの世界の異世界人って下げる力標準装備なんだよなw
>異世界人は下げる力標準装備
「種族:ヒイラギレンジ」なんですね、わかります
ふと、誰しもそうだけど俺たちは就職しないとならないとのクロスを考えた
無理だった
貴様ら…嘘同盟だな!!
まあオレもですが。
俺が4人いる……ッ!!
毎度どうもです。
前回感想くれた人、ありがとうございます
なにやら行数制限が短くなって連投にひっかかりそうな悪寒がしつつも50分頃から投下します
おっしゃ来いやぁっ!>投下
リオンの攻撃を受けて意識を失った六人は、現場に駆けつけたブラボー達によって直ちにアンゼロット宮殿に運ばれ、
治療を受ける事になった。
六人の内の一人、河井 沙織はイノセントであり、次元の狭間に存在する宮殿での治療は少々憚られたが、事が事だけに
彼女もまた宮殿にて治療が行われた。
蓮司、カズキ、斗貴子、くれはの四人は半日ほどで意識を取り戻したが、何者かによって胸を穿たれた緋室 灯だけは
今だ危篤状態で意識を取り戻していない。
何故彼女だけがそこまでの怪我を負ったのか、それは蓮司達にもわからなかった。
彼等がわかる範囲でアンゼロットに事情を報告し、体調を取り戻すまでに更に約一日。
闘いの日から、二日が経とうとしていた。
「敵の目的がカズキさんの持っていた黒い核鉄、という事は間違いありません。ですが……」
宮殿の室内に一同が介する中、アンゼロットが心持ち沈んだ口調で切り出した。
「ですが、なんだよ」
「その意図が今だ掴みきれません。黒い核鉄の奪取から約二日、世界規模で走査していますがまだこれといって異常を感知する事ができないのです」
無論、低レベルクリーチャーの跋扈や中小規模でのエミュレイターの行動は世界中で確認されてはいる。
だが、今回の件に関連した動きは皆無といってよかった。
「ってか、その黒い核鉄っていうのは一体何なんだ?」
「ああ、柊さん達はその辺りの事情をまだ知りませんでしたね」
黒い核鉄。
元々は錬金術の到達点とも言える『賢者の石』の試作品でもあったそれは、通常の核鉄とは決定的に異なる性質を持っていた。
黒い核鉄を命の代替とした者は、人間でもホムンクルスでもない――ただそこにあるだけで周囲から生命力を吸収する存在へと逸脱するのだ。
百年前にヴィクター=ハワードが、そして現代において武藤 カズキが黒い核鉄をその身に宿している。
「……それなら、アイツ等の目的はそのヴィクターって奴になる事じゃないのか?」
かいつまんだ説明を聞き終えた蓮司が僅かに眉根を寄せてアンゼロットに尋ねると、彼女は小さく頭を振った。
「確かに、通常のモノではなく黒い核鉄を狙った辺りその推測が妥当なのですが。この前も言った通り、エミュレイターにとっては非効率なんですよ」
「非効率?」
「裏界には”荒廃の魔王”アゼル=イヴリスがいますから」
”荒廃の魔王”アゼル=イヴリス。
己の意思に関わりなく周囲からプラーナを吸収するという能力ゆえに、ウィザードはおろか同じ裏界の住人にすら忌避され、最果ての荒野に一人佇む裏界の魔王。
「ヴィクター化によるエネルギードレインを欲しているのなら、こんな面倒な手間をかけるよりも彼女をこの世界に連れてきた方が遥かに簡単で被害も甚大なはずなんです」
武装錬金そのものの力を欲するのなら黒い核鉄に拘泥する理由はなく、ヴィクター化による特性を欲するには無意味に手間がかかる。
昨年に出没し始めた融合型ホムンクルスにしろ、今回の件はエミュレイターにとっては遠回しに過ぎるのだ。
「おまけに現状向こうも動きを全く見せない。流石に”秘密侯爵”だけあってやり口が陰険ですね」
(お前に言われたくねーな……)
蓮司は脊髄反射的に口走りそうになった台詞を慌てて呑み込んだ。
ともかく、現状ではリオン達の真意を類推するファクターが少なくて動向を察する事が出来ないという事だ。
室内に沈黙が降りかけたその時、
「どうやら行き詰っているようだな。ならば俺が蒙を啓いてやるとしようか」
どこからか男の声が響いた。
空気が僅かに張り詰め、室内にいる全員の視線が声のした方向――豪奢な扉に注がれた。
まるでその視線を待ち受けていたかのように、扉が勢い良く開かれる。
そこから現われたのは、蝶々の仮面を付け前面のはだけた漆黒のスーツに身を包んだ怪人。
「パピ! ヨン!」
蝶野攻爵――パピヨンだった。
どーやって入ってきたんだよっ!?支援。
「蝶野! なんでここに!?」
「ていうかお前、どうやってここに来た!?」
蓮司が泡を食って問いかけるのも当然、何故ならこのアンゼロット宮殿は次元の狭間にあるのだ。
真っ当な方法で辿り着く事は不可能のはずだ。
「無論、正面口から堂々とここまで来たが? まあ”この場所まで”は『相方』に連れて来てもらったがね」
パピヨンは臆する事なく室内にいる全員を睥睨する。
最初に彼に反応したのは、この宮殿の主でもあるアンゼロットだった。
彼女はテーブルを力強く叩き、怒りを露にして席を立つ。
「コイズミッ!!」
「はっ!」
声と共に仮面を被った男が廊下より現われ、彼女の元まで走り寄って頭を垂れる。
アンゼロットを眉間に皺をよせたまま、パピヨンを指差して怒鳴った。
「どういう事です! わたくしの宮殿に不審者を招きいれるなど!」
「は、いえ……しかし……ロンギヌスのメンバーではないので……?」
「何を言うのです! わたくしがこのような変態的な仮面の男を傘下に加えるはずがないでしょう!?」
アンゼロットが捲くし立てて再び荒々しくテーブルを叩く。
カシャンと音を立てるティーセットにちらりと目線をやると、パピヨンは呆れたように肩を竦めて溜息を吐き出した。
「そんなノーセンスの仮面を付けさせている奴に言われたくはないな」
「なァんですってェ!?」
「せっかくだからこの機にモデルチェンジでもしたらどうだ? 今ならこの蝶☆素敵なスーツも一緒につけてやろう」
「ぶっ……無礼な! コイズミ、さっさとこの男を叩き出しなさい! 簀巻きにして次元の彼方に放逐するのです!」
「は……はっ!」
アンゼロットの怒声を浴びてコイズミが弾かれたように月衣からウィッチブレードを取り出す。
しかし当のパピヨンは全く臆する事なく、身構えているコイズミを上から下まで観察して、ふんと鼻を鳴らした。
「職務に忠実なコトだ。しかし、お前は本当にその格好で納得してるのか?」
「な、なにいっ!?」
嘲るようなパピヨンの声にコイズミ一瞬たじろぐ。しかし、彼は歯を噛み締めて強い眼光でパピヨンを睨み付けた。
「侮るな、蝶々仮面の男! このロンギヌス・コイズミ、新参とはいえアンゼロット様への忠誠は他のメンバーに劣るものではない!」
「ほお……」
「コイズミ……!」
思わず喜色を称えるアンゼロットの視線を受けて、コイズミは更に力強く胸を張って叫んだ。
「たとえこのような見識を疑う珍妙極まった衣装を纏おうとも、それがアンゼロット様の命とあらば恥じる事などないっ!!」
「………」
「………」
「………」
「………」
「お、おい……コイズミ……?」
静まり返った室内に、恐る恐るといった蓮司の呻きが漏れる。
恐らく会心の台詞のつもりだったのだろう、コイズミは全身から自身を漲らせてパピヨンを睨みつけている。
そんな彼に、アンゼロットはとても透き通った音色で言葉をかけた。
「コイズミ」
「はっ」
「貴方の忠誠の程はよくわかりました。主として嬉しく思います」
「いえ、そのような……身に余る光栄です、アンゼロット様」
「それはそれとして、わたくしのセンスを侮辱した罪は万死に値します」
アンゼロットが何時の間にか脇に垂れていた紐を思い切り引っ張ると同時に、ガコンとコイズミの足元の床が開いた。
「うぉっはあ!?」
奇妙な声を上げて、コイズミは暗い穴の中に急降下していった。
あー……自己解決。支援。
※ ※ ※
「それで結局、貴方は何をしに来たんですか?」
ティカップをソーサーに戻しつつ、アンゼロットは刺々しい口調で闖入したパピヨンを見据えた。
彼は一応という形で出された紅茶を口に含みつつ、小さく息を吐いて瞑目する。
「ふむ、衣装のセンスはともかく茶葉と給仕は一流のようだ」
「当然です。ですがわたくしは貴方をアフタヌーンにお誘いした訳ではありませんよ」
「わかっているさ、守護者殿」
軽い嘲りを含んだ声でパピヨンは言うと、カップをソーサーに戻す。
格好はともかく、彼の紅茶を嗜む動作だけは優美と言っても差し支えはなかった。
「最初に言った通り、お前達に情報を提供しに来た。『相方』はここの空気が気に入らないそうでな」
「……ベール=ゼファーか」
「ノーコメント」
探るようなナイトメアの言葉に、しかし一片の動揺すら見せずにパピヨンは言う。
もっとも、それまでの状況とこの宮殿に彼をつれて来れる相手という時点でそれは意味のない探りあいではある。
「真偽の選定はこちらで行います。それで、情報とは」
「情報と言っても言伝だがな」
パピヨンは椅子の背にもたれ、脚を組んだ。そしてアンゼロットを真正面から見据えたまま、言葉を紡ぐ。
「リオン=グンタの目的は『黒い核鉄』によるマーニのヴィクター化だ」
「ヴィクター化ですか。しかし――」
「余分な手間が掛かりすぎる、と言うんだろう? だが、この場合重要なのは『マーニがヴィクター化する』という事だ」
意図の読めないパピヨンの言葉に、蓮司やカズキ達は一様に眉を潜めた。
だが、アンゼロットだけはそれで何かを察したのか、蓮司達と同様の表情を浮かべながらもその貌は更に深刻さを浮き立たせている。
「そんな……いえ、しかし。在り得なくはない……?」
顎に手を当てて誰に言うでもなく呟くアンゼロット。
事情を上手く呑み込めないカズキが、蓮司達を代表するようにパピヨンに問いかけた。
「マーニ……ホムンクルスがヴィクターになったら、どうなるんだ? オレの時とは何か違うのか?」
「変わらない。それが『ただのホムンクルス』なら、お前と同じようにヴィクター化する。それだけだ。だが――」
「――マーニはただのホムンクルスではなく、『エミュレイターと融合したホムンクルス』だという事が問題なのです」
パピヨンの言葉を引き継ぐようにして声を発したのは、アンゼロットだった。
彼女はカズキ達の視線を受けて、静かに口を開く。
「以前お話した、わたくし達ウィザードの技術と錬金戦団の技術の違いについて覚えていますか?」
「確か、似ているけど別物……って話だったような」
ウィザード達の技術はこの世界の常識の外側にあるモノであるが故に世界に拒絶され、錬金戦団の技術はこの世界の常識の裏に潜むモノであるが故に世界に許容される。
うろ覚えの知識をそらんじてみせる蓮司にアンゼロットは小さく頷き、未だに話を上手く呑み込めない周囲に視線を巡らせた。
「『ホムンクルス』も『核鉄』も錬金戦団が生み出したこの世界の許容物です。
ならば勿論、黒い核鉄を用いて成る『ヴィクター』も、この世界に許容された存在という事になります」
「そして『エミュレイター』はこの世界から拒絶されている存在だ。奴等は世界結界によって己の存在を阻害され、月匣の内でしか力を発揮できない。
より力のあるモノならば、それであっても十全の力は出しえない」
――さて、ここから本題。
パピヨンが指を立て、厳かに宣言する。
その場にいる全員に言い聞かせるように静かに、ゆっくりと声を紡ぎだした。
「進化、転生、新生。呼び方はどうあれヴィクター化を成した時点で、ソレは人間でもホムンクルスでもない”第三の存在”となる。
ではその素体となるモノにエミュレイターが内包されていたとしたら、どうなると思う?」
”第三の存在”とは黒い核鉄によって成るヴィクター。
ヴィクターとは錬金戦団の技術の産物であり、『世界に許容された存在』。
エミュレイターの力を内包したまま、ヴィクターに成るという事は、すなわち。
「――世界結界に阻まれる事のない、『この世界に許容された』エミュレイターが生まれる、という事です」
搾り出すようなアンゼロットの声と同時に、けたたましい通信音が部屋に轟いた。
※ ※ ※
「……契約を果しましょう、マーニ」
暗闇の中なお映える漆黒の少女は、巨大な狼の前に佇んでそう囁いた。
「貴方の望んだ真理と力を与えましょう。そして契約に基づき、その対価は汝の魂にて」
白い掌に包まれた黒い核鉄を、巨狼の左胸――鮮やかに浮かぶ印章へと押し当てる。
黒い核鉄が淡い光を放ちながら、音もなくマーニの身体の中に飲み込まれていく。
「――――」
纏う闇が更に密度を増して、マーニを押し包んだ。
黒く、黒く、闇よりなお昏い瘴気に蝕まれて呑みこまれている巨狼を静かに見取り、リオンはマーニに向けて手向けの言葉を呟いた。
「死は錬金術に携わる者総ての運命。その真理を望む者として、本望でしょう? ……おやすみなさい、マーニ。そして――」
巨狼を包む闇がほどける。それと同時に、見えない何かが断ち切られた。
それはリオンを始めとして裏界に存在する者達が決して解き得ない束縛。
この世界ならざる者を拒絶する、この世界の守護の壁。
「……名もなき侵魔の仔。貴方に新しい命と、名前を与えましょう」
新生したソレは身体を大きく震わせ、天を仰いだ。
巨大な顎を裂けんばかりに開き、空を射抜かんほどに大きく見開いた双眸。
真紅のその瞳から、血涙が零れた。
溢れ出した赤色の瘴気は闇色の身体と交じり合い、甲冑と見紛う巨躯を赤銅に染め上げる。
「――おはよう、『ベリト』」
「――ォ、ォォォオオオオオオ!!!」
それは歓喜か、法悦か。
この世界を侵す者からこの世界に在る者として生まれ変わったソレ――ベリトはその存在を世界に示すように、咆哮した。
※ ※ ※
そーいやハイソなお家の方でしたなパピヨン。支援。
アンゼロットはテーブル上に次々と展開されていくモニターに眼を通しながら、端整な眉を僅かに歪めて通信を開く。
「何事です」
『た、たった今月匣の展開を確認しました! ですが、その……!』
「落ち着きなさい。正確に報告を」
上擦った声で報告をするロンギヌスメンバーを静かに叱咤して、彼女は促した。
もっとも、先程から眼を走らせているデータを見るに、その異常は容易に見て取れる。
その事実を証明するように、焦りをあらわにしたオペレーターの叫ぶような声が響いた。
『月匣の展開範囲は――世界全体です! また、これに伴って世界各地でプラーナの揺らぎを確認、錬金戦団から提供されたデータと一致……エネルギードレイン現象です!』
「な……ま、待てよ!」
泡を食って席から立ち上がったのは、蓮司である。
彼は詰め寄るようにアンゼロットに身を乗り出し、まくしたてる。
「リオンが張った月匣だってせいぜい街を覆う程度だぞ! いくら世界結界に影響されないからって、いきなり世界を覆うほどの月匣ができるなんてあり得ないだろ!!」
「この場合マーニの強さは関係ありませんよ、柊さん」
「……え?」
「そもそも月匣とはエミュレイターがこの世界――世界結界の中で力を発揮するために己に都合のいい世界、異界の常識を侵食させるモノです。
であれば、既に世界に許容されているマーニが押し広げる『世界の常識』とはすなわち、この世界の常識――『世界結界そのもの』なのです」
「なっ……」
思わず絶句してしまった蓮司に代わり、声を荒らげたのはカズキだった。
「それより、さっきエネルギードレインって……どういう事なんだ!?」
「パピヨンの情報通り、マーニがヴィクター化してしまったのでしょう。
結果、ソレが展開した月匣内――世界結界内においてその生態であるエネルギードレインが起こってしまっているのです。幸い規模が大きすぎて効果自体は薄まっているようですが……」
「世界中で、アレが起きてるっていうのか……」
「……見ますか? あまり正視には堪えませんが……」
言いながらアンゼロットはテーブルの中央に巨大なモニターを表示させた。
そこには世界各地の様子が次々と表示され――その様相に、場にいる全員が凍りついた。
モニターの中に映し出される世界中の人々の様子。それは、何の変哲もない普通の人々の生活だった。
「……っ!」
思わずくれはが口元に手を当てて、眼を反らす。
パピヨンは僅かに眼を細めるだけで反応はせず、ナイトメアとブラボーは表面上は平静を装っているが、拳を握りこみ小さく震わせていた。
「なんだよ、これ……」
剛太が呻くように漏らす。
斗貴子とカズキ、そして蓮司は、言葉を発する事さえもできずに画面を凝視している。
それは、何の変哲もない人々の生活。
ただ決定的に違うのは――そんな普通の送っている人々の身体から、漏れ出すように生命力が抜き取られている事だけだ。
アンゼロットの言うとおり、ドレインされる量自体はさほどでもないのだろう。
だが、その場にいる誰一人として抜けていく自分の生命に、周囲の生命に気付いていない。
明らかな異常を、異常として認識する事もなく、『普通』にしている彼等の光景が、例えようもなく歪に見えた。
「……なんで、こんな」
「……月匣が世界結界と同化してしまったために、マーニの存在とそれの引き起こすエネルギードレインがこの世界の『常識』として認識されてしまっているのです」
「それって、確か……」
「ええ、昨年の『THE SUMMER』の件と酷似していますね。ただし、今回はそれよりも更に劇的で深刻です。このままでは世界中の生命がマーニに吸い尽くされ、枯死する」
「マーニは今どこにいるんだ。アイツを倒せば、それでドレインは止まるんだろ」
「………」
アンゼロットは詰め寄る蓮司には答えず、しばし黙考した後ゆっくりと立ち上がった。
そして場にいる全員に視線を流した後、口を開く。
「この場は解散します」
「な、おいっ!」
「敵の居場所は必ず突き止めます。世界中の人々が月匣内で通常通り動いている以上、潜伏場所によっては人払いの結界を張る必要もあります。
少し時間がかかるでしょうから、皆さんは今の内に身体を休めて調子を万全にして下さい。この場にいるあなた方が、現在この世界に残された最後の戦力ですから」
「え……」
「世界が月匣に囚われた時点で、世界にいるほとんどの人間にとってはエネルギードレインが『常識』となっているのです。
彼等にとってはこの事態を打破する事はおろか、その必要性さえも認識はできない。むしろ――」
「――この世界の『常識』を覆そうとするエミュレイターの所業と謗られるか」
「そういう事です」
ナイトメアが自嘲交じりに吐き出した声に、アンゼロットは首肯して苦笑を閃かせた。
「けどよ……」
「あのー、すいません」
なおも食い下がろうとする蓮司の声を、新しい声が遮った。
支援。
闖入したその声に場にいる全員の視線が一斉にその人物に向けられ、その声の主――灯と同じ輝明学園の制服に身を包んだ少女は少しだけ後ずさった。
彼女は強気そうな瞳に僅かな怯えを含ませて周囲を見やり、そして最後にアンゼロットに眼を向けた。
「な、なにかあったの?」
「いえ、何でもありませんよ冴絵さん。それよりどうしてここに?」
「あー。何かいきなり通信が慌しくなっちゃったから、もう直接こっちに来た方が早いかなって」
クセなのだろうか、額を人差し指で掻きながら少女――十文字 冴絵は苦笑を漏らす。
そして彼女は居住まいを正して、妙に堂に入った敬礼をして見せてアンゼロットに報告をした。
「アンゼロット様。つい先程あかりん……もとい、緋室 灯の意識が回復しました」
冴絵の報告に沈鬱に沈んでいた部屋の空気が僅かに軽くなる。
アンゼロットも僅かに表情を緩めて、口元を綻ばせた。
「そうですか。流石はリビングレジェンド、絶滅社が誇るメディカルスタッフですね」
「『元』ですけど。いきなし社に呼び出されて何事かと思ったけど……まあ、あかりんは知らない仲でもないし」
「では、すぐに移送を?」
「や、流石にすぐは無理でしょう。もう少し様子を見てからって事で」
「わかりました。委細は貴方にお任せします」
「了解です」
再び敬礼をして、冴絵は部屋から姿を消した。
僅かに軽くなった空気の中で、カズキが安堵の息を漏らす。
「あかりん……無事だったんだ……」
「アンゼロット。先程移送と言っていたようですが……」
「先日の戦闘を受けて、絶滅社から灯さんに帰還命令が出されたのです。今の彼女は社から送られた医療兼護送のチームリーダー。確かあと二人来ていたはずですが……」
言いながら彼女は指を顎に当てたが、どうもその名前が浮かばないようだった。
アンゼロットは小さく頭を振ってからカズキ達を見やる。
「ともあれ、あの状態ではとても戦線には立てませんので、灯さんにはこのまま絶滅社に戻ってもらいます。丁度良いですからお見舞いに行ってあげて下さい」
アンゼロットは場を締めるようにそういうと、ブラボーとナイトメアを伴って部屋を退出した。
深夜っつーか夜遅い書き手多いよな支援
部屋に置き去りにされた形になった蓮司達が動向を定められずに固まっていると、パピヨンが肩を竦めてゆっくりと立ち上がった。
「やれやれ、話の途中で客人を放り出すとは……ま、そんな事も言ってられる状況ではないか」
「話の途中?」
「ああ。何しろアレから二日も経ってるんだ。今までの話など単に状況説明でしかない。言伝はここから――」
言いかけて、パピヨンは不意に口を噤んだ。
そう、カズキがリオンに黒い核鉄を奪取されてから二日も経っている。
負傷によって動けなかったこちら側はともかく、向こう側がその期間行動を起こさない理由はないのだ。
なのに何故今になってから状況を動かすのか。これではまるでカズキ達の傷が癒えるのを待っていたかのようだ。
「で、言伝って何だよ」
初対面の時の印象からか、僅かな嫌悪感と共に吐き出した蓮司の言葉でパピヨンは思考を中断した。
いずれにせよ自分には関わりのない話なのだ。
「敵の居場所の追求は『相方』がやるそうだ。人払いの件も纏めてな」
「相方って、ベルが? なんだってアイツが……」
「裏界の大魔王様にあらせられては、他の奴等がいい気になっているのは許せないんだろうさ。準備が終わるまで待っていろ、との事だ」
それで話は終わりとばかりにパピヨンは軽く伸びをし、五人が見つめる中アンゼロットが去ったばかりの扉に向かって歩き出した。
部屋から退出する直前、パピヨンの背中にカズキは声をかける。
「蝶野。できたらオレ達に――」
「NON」
おそらくはカズキの台詞を予期していたのだろう、パピヨンは背を向けたまま切り捨てるように彼の言葉を遮った。
「前に言った通り、俺は傍観だ。世界を守るだなんて性に合わんし、見返りもない。俺がここに来たのは、奴との取引に過ぎん」
パピヨンは背中越しに五人を見やり、口元を軽く歪める。
そして彼は皮肉に満ちた仕草で軽く手を振った。
「まあ、応援ぐらいはしてやってもいいか。頑張って世界を守ってくれよ、『正義の味方』の諸君」
※ ※ ※
「――解せんな」
暗闇の中、新生したマーニ……ベリトを見据えながら、モーリー=グレイはリオンに向かって語りかけた。
「アスモデートの乱入であの場を引くことは已む無しとしよう。だが、なぜ人間達の回復を待ち障害を残す真似をする?
奴等を恐れる必要はないが、侮りがすぎれば足元を掬われるぞ」
彼女は漆黒の少女に言いながら、知らず己の腕を擦っていた。
先日の戦闘の際、叩きつけられた人間の拳の残滓をなぞるように手を添えて、モーリーは沈黙を守るリオンを見据える。
リオンはゆっくりとモーリーを振り向き、胸に抱えている巨大な書物の縁を指でなぞりながら、口を開いた。
「……世界律、というものがあります」
しかるべき要素がしかるべき状態で推移する事により、しかるべき結末へと辿り着く。
運命や因果とも呼びかえられる世界律は、単純に規模の大小や状態の強弱ではなく、状況に相応しい要素によって定められるのだ。
「つまり、奴等の存在が必要だと?」
「はい。絶対的に必要なファクターではありませんが、結末を速やかに導くためには彼等が必要なのです。もっとも……」
現状において必要以上になっていますが。
リオンは薄青の瞳を僅かに細めて、モーリーを見つめる。
モーリーは彼女の意図を探るように見つめ返すと、やがて小さく息を吐いて瞑目した。
「あの方の命であれば、妾に是非などない。『枝打ち』であろうと甘んじて引き受けよう」
「感謝します、モーリー」
「礼など不要だ。結果がちゃんと示されるのならばな……」
鋭く睨むモーリーの瞳には、僅かばかりに疑念の色が浮かんでいた。
リオンの持つ書が、あらゆる秘密を把握し未来を読み解くというモノだという事はモーリーも知っている。
だが、先のアスモデートの乱入などという事態には、リオン自身も予期していなかったように感じられた。
書物の力を否定する訳ではないが、それでも彼女の語る結末に肯定で応えられるほど楽観的に信じる事もできない。
「……いかな私とこの書物とて、この世に存在する総ての因果を完全に掌握するほど万能ではありません。
運命の流れには必ず”ゆらぎ”が生ずるモノ。力あるものが干渉すれば、そのゆらぎはより大きくなる」
モーリーの言外の言葉を察したのか、リオンは静かに語った。
彼女はモーリーに背を向けて、胎動するベリトを見やりながら、胸に抱いた書物をゆっくりと開く。
モーリーが視認するリオンの小さな背中、その隙間から垣間見える書物の項は、白紙だった。
あの書の記述を読めるのはその持ち主である”秘密侯爵”と、彼女が赦した者だけだ。
「そのゆらぎが修正不可能にまで歪んでいけば、結末も変わろう。その上で未来を語るか、”秘密侯爵”?」
「私でも裏界の魔王としての矜持というモノがあります。”秘密侯爵”の名にかけて誓約しましょう」
この段階にまで及べばゆらぎの入り込む余地はもう少ない。
目の前にいる赤銅の侵魔も、背後から疑念を投げかけている彼女も、来るべき時に備えている彼等も――そして、遅れて来る『銀髪の彼女』も、総ての流れはもう止まる事はない。
リオンは黙したまま書物の記述を指でなぞり、静かに宣誓した。
「――総てはこの書物に書いてある通り」
※ ※ ※
アンゼロットの宮殿を辞し、パピヨンは一人銀成市の郊外へと降り立った。
軽く市内を見回ってみたが、人々は何事もないかのようにいつも通りの生活を謳歌している。
……眼に見えない『常識』によって、自らの生命力を抜き取られながら。
搾取されている事にも気付かない人々の姿はほんの少し哀れで、それ以上に滑稽だった。
「しかし、思ったよりも面倒だな」
パピヨンは身体の調子を確かめるように掌を開閉しながら呟く。
去年ヴィクターと相対した時ほどに強烈ではないものの、世界中に展開しているエネルギードレインはパピヨン自身にも例外なくその影響を与えている。
そう気になる程度ではなかったが、身体に感じる気だるさは彼が”今の彼”になる以前の頃の状態に似ていて、それが少々気に喰わなかった。
さて、どうするか。
パピヨンは顎に手をかけて思案する。
宮殿でカズキ達に言った事は偽りなく真実である。
彼にとって『人間の世界』がどうなろうと知った事ではない。滅亡の世界、裏界の住人に取って代わられた世界というのも興味はある。
ただ、ウィザード達はともかく、武藤 カズキ達が死んでしまうのは少々頂けない。
その一方でそれで死んでしまうような者達なら、その程度の奴等だったという思いもある。
天秤を決定的に傾ける要因がないというのが、目下の所の問題だった。
これからの行動を決めあぐねているパピヨンに、
「――蝶野 攻爵?」
不意に声をかける者があった。
なんつーか、最近リオン様以上に魔王らしい魔王が出てこないのがちと寂しい。支援。
「――!?」
その声音よりも、その言葉の内容にパピヨンは表情を歪め声の主を睨みつける。
そこにいたのは、少年だった。
僅かに立った黒髪。白い衣装。腕には銀成学園の腕章が嵌められているが、銀成学園に白い制服はない。
首元に顔を隠すようにマフラーを巻いている。
だが何よりも特徴的なのは、既視感を憶えさせる少年の眼差しだ。
「……何者だ」
声を潜め、珍しく敵意を剥き出しにしてパピヨンは少年に向かって口を開いた。
正体不明の人間という事もある。だがそれ以上に、パピヨンに向かって”その名前”を口走った事実が、彼をそうさせた。
「……アンタの力を貸して欲しい」
少年はパピヨンを見据えたまま、静かに言葉を紡いだ。
だがパピヨンはそんな少年を見つめたまま、ゆっくりと手を持ち上げる。
何もない中空から黒い蝶が現出し、少年に向けられた。
「俺は『何者だ』と聞いている」
少年は黒死の蝶を前にしても身構える事はせず、むしろ自分に向けられて放たれた言葉に僅かに動揺して顔を俯けた。
何かを迷うようにして少年は沈黙を続け、そして再びパピヨンに視線を合わせて、小さく漏らした。
「…………―――ソウヤ」
「――!」
それは間近にいても聞き逃してしまいそうなほど、小さな囁きだった。
だが、ホムンクルスとなって強化されたパピヨンの聴覚は彼の言葉を一音一句聞き逃さなかった。
そしてソウヤと名乗る少年が発したその言葉に、パピヨンは露にしていた敵意を消失させていた。
今回は以上です。The world is critical.
流れがストップしてしまいましたがNW的に(安っぽい)世界の危機はやりたいので。
ギミックに使ったウィザードと戦団の技術の違いについては3話・4話及び6話冒頭を参照の事。
そしてアスモデートに引き続きゲスト出演。
ファンブック「フライ・ミー〜」より十文字 冴絵。
リプレイの物語的に不要な彼女ですが余分な設定が付いてない分扱いやすく個人的には好きです。絶滅社繋がりという事で。
残りの二名は次回。内一名は出典を確認した所設定に矛盾が発生、でも流れできてるしどうせスポットなのでこのまま行きます。
更に「ゲーム版武装錬金」よりソウヤ。せっかくなので出してみました。時間軸的にはゲームが始まる前の段階です
・・・あ、あとついでにコイズミも
乙です
コイズミは実に「ついで」が似合う良いロンギヌスだと思うのです
こうなると、剛太あたりの核金を……
誰に渡すのが一番良いのかな。
灯はリタイアしてるし、柊は魔剣があるし(二刀流という手がないでもないが)
くれはかなー。
>>90 だが、
ぼくのかんがえたぶそうれんきんだよ!
は完全一発ネタですってこの前言ってた気がするわけだが。
【その時、どこからともなく「うひひ」という声が響いた】
くれはが武装錬金してみたら、
偶然エンゼル御前になる分には問題ないというわけだな!
アンゼロットは
軍隊(レギオン)の武装錬金・超☆下僕戦士(せいんと・げぼくうぉーりあー)とかしか浮かばないな
特性は無限補給辺りで
>>90 鞘の武装錬金だよ!
(ダイの大冒険を読みながら)
>>93 特性といえば、
「うわー、やられたーっ!」
では?
>>95 そこは「うわーだめだー」だ。
感嘆符なぞ付けずに、いかにも棒読みくさくするのがミソだ。
「うわーだめだー」の武装錬筋?
仮面の武装錬金「うわーもうだめだー」
存在するあらゆる武装錬金よりも圧倒的に攻撃力防御力その他もろもろが劣るが
所持者が安全に退場できるという特性のため、実質不死身の武装錬金。
再登場するときは「仮面がなければ即死だった…」と決め台詞を言おうw
・・・これってDXの<騒がしき行列>じゃね?
今期アニメとのクロス模索
つ「隠の王×NW!のクロス」
……そろそろ本当に忍者の活躍の場を下さい……
某ウブ過ぎニンジャボーイ(とっても可愛い人造人間娘所持)だけじゃ足りな過ぎる……orz
他にキャラが立った忍者は夜ノ森妹ぐらいしかいないからな……
おおっとエリィ様の事は忘れてないぜ、でもあの人は全然「忍んで」ないよな……
エリィ様は能力が忍者のそれに似ているから便宜上忍者だからなw
あえていうならNINJYAとかニンジャだ。
ラーラも忍者なんだけどな。
全然(胸が)忍んでないけど。
だが「くのいち」の観点ではそれも正しいのか。
ラーラは一応迷彩とか使って忍んでたじゃないか
変身能力も諜報活動とかでは便利な能力だ
リリカルなのはの高町家の父、兄、姉もデータ化するならNINJAだな。
あの一族絶対逸般人だよ。
昔ちょっと忍術をやってたサラリーマンも逸般人だがアレよりは忍者だと思う。
+ 激しく忍者 +
X
∠ ̄\∩
|/゚U゚|丿
〜(`二⊃
( ヽ/
ノ>ノ
UU
NINJAには裸で戦って頂きたい
>>107 そんな首刎ねまくる危険生物は帰って頂きたい
>>107 同感だな
(月刊ナイトウィザードの挿絵のラーラの乳を見ながら)
忍者とゆーと
亀の四兄弟とか、落第生とか、お隣さんの護衛とか、狐憑きとか、軍属二等身とか…
貴様らにそんな玩具は必要ない……は忍者とはちょっと違うか
>>105 さらに言うならサラリーマンって「誰かに命令されて仕事する」ってあんまり想像出来ない
友情と義理と人情には厚いけど…「風」な人だからなー
北区で骨董品屋をやってる亀忍者とか
一瞬ミュータントの方かと思ったが魔神学園の方か
忍者といったら、ぐるぐるほっぺにへの字口の方だろ
探索したり隠密行動型の人はNWだと忍者に分類されるよな
蛇の人とか
あとは…ドMな眼鏡くの一とか、最近はビーチバレーばかりやってるくの一とか、忍者刀や手裏剣のつくも神とか……
そして忘れちゃいけないしっと団が居る世界の企画外。
神出鬼没変幻自在不死不滅。
誰かヤツを殺しきることはできるのか。
直死の…、いや、無理だ
狂気のシノブ伝クロス
>最近はビーチバレーばかりやってるくの一とか
最近ピンでゲーム作ってもらった骨董品店主も忍者だったよねぇ
あとはストライダーな人とかあと雑君保プの漫画とかも思い出しましょうよ
SHINOBIとかKUNOICHIとかTENCHUとか…
あれ意外と忍者物のTVゲーム多いな。
,.――――-、
ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
| | (・)。(・)| 一頭身の喋る毛玉を犬と言われても説得力がないでござる
| |@_,.--、_,> の巻
ヽヽ___ノ
うるせえチクワぶつけんぞ
あー、たしかジッポウとか言ったっけ?
シシマルじゃね?
忍者と言うと、《リザレクト》しかエフェクトの無い彼ですね、わかります。
陰からマモル!も忍者だな。
一番COOLな忍者と言えばハマーさんでござるYO
サンプル忍者のイメージ関係からMGSのあの忍者はどうだ?
いや、忍術らしい忍術は使ってないような気がするが……
名前に風の一字が入ってるあの一家の長男はどうだ
龍にこないだ変身したけど
風魔の小次郎ですね、わかります。
ここまでの流れで何人か重複してないか?w
132 :
猿飛佐助:2008/04/11(金) 16:06:38 ID:???0
講談や立川文庫で有名な拙者が入っていないのはなぜじゃ?
拙者をモデルにした後輩たちもたくさんおるというのに……
頑駄無丸のかわいさは異常
そーいえば、保管作業をすっかり忘れている。
おいおい、忍者と言えば山田御大の忍法帖を忘れてるぜ!
―――いやまあ、アレが絡むと十中八九性が絡む上、変態忍者の変態忍術のオンパレードになる訳だが。
おまけにラストは大抵SAD ENDなオチ。でもNWならもしかして…
忍者増田
>>136 山田の忍法帖は、フリークス大行進小説だからな。
絶頂時に体から猛毒のフェロモンを発する絶世の美女とか
異常な細胞再生能力で、脳髄まで再生させちゃう不死身とか
細胞の水分を自由に操って液状化する奴とか。
…どっちかというと戦国のダブクロじゃね?
街じ…いや、なんでもない
>>138 言われて見ればそうだな。
つーか、あんな変態忍者ども、NWじゃ表現し切れねぇ!
どう考えても
人造人間や吸血鬼、魔物使いな連中がわんさかいるしな
転職した可能性も無きにしもあらずだが
保管報告
NIGHT WIZARD cross period 第13話
それと、コメント欄に、
リレーSSの一部(Vol.4の83-84)が抜けてるって指摘があったんだけど、これどーしよう……。
容量制限でページ分けしてるから、挿入できないんだよね……。
いつもご苦労様、中の人乙です。ところでまだ埋まってない前スレ952に
我輩は落とし子であるって小ネタがありましたよ。
とりあえず未整理ネタのところにでも置いておいたらどうだろう。
>>141 スタイルクラスの欄に魔物使いとか吸血鬼とか書かれてても忍者だと言い張る
それでこそNWだって気もするんだがw
あるいはどうにかして理屈をつけてみたりな
クラス:吸血鬼
ワークス:甲賀忍軍所属忍者
こうですね。よくわかります。
つかあれだ。忍者キャプターの忍ばなさっぷりを見ても
まだ"忍者"と言い張る強靱な心が必要なわけです。
訓練されたオタクには。
そこで夜桜忍法帖とのクロスですよ(無茶言うな)
忍者、忍者……あれ?昔あかねちんが描いた漫画も忍者も(ry
忍者とな、ならばゲルマンで覆面なあの人で
「甘い、甘いぞ柊蓮司!」とか
忍者なら目立ちたがりの★
あいつはどっちかっていうとアサシンか
箒だって言い張って3mぐらいの獅子、鷹、竜と合体する忍者を
飛影かwww
>>152 エメス+エメス+ウェポンフォーム(ブルームマイスター)のトリプルウェポンなら出来るな。
>127
つまり
『ナイトウィザード×ピューと吹く!ジャガー』
なんかのさなぎnight wizard REMIX feat.柊蓮司
の制作ドキュメントということですね、わかります
ラジオ聞いてたら、空砦連載始動らしいよ。
柊の出番はあるのかな?
>>148 夜桜忍法帳と聞いて人形遊戯―軋み歯車忍法帳を思い出した俺はかなりダメ人間
>忍者
先祖が宇宙人でレーザー刀を振り回し、聖徳太子の建造した巨大ロボに乗って戦うんですね、分かります。
虎武羅丸も忍者だな。
武者頑駄無だけど。
後、目玉が自立稼動で会話したり飛ぶ忍者もいたな。
――その日、志宝エリスは手紙を書いていた。
陽は疾うにビルの群の彼方に没し、街の輝きに下から照らされ
逆に輝きが褪せた星々が黒の紗幕に散らされた夜空を窓から見上げながら
入浴を終えていた彼女は、ベッドルームも兼ねている自室で椅子に座り
机の上に展げた簡素ながらも色合いの可愛らしい便箋を前に
これも可愛らしく何処ぞの猫耳帽子を被った少女の形をしたマスコットを
蓋頭にあしらったボールペンを右手に持って、便箋に認めよう文面を模索して
左肘を机に突いて頬杖しつつ虚空へと眼差しを浮かせている。
手紙を認めるのはエリスの昔からの趣味と云うか癖のひとつだが、
今はその宛先主が違う。曾ては恩義有り彼女の心の支えでも有った
“おじさま”に向けて書いていたが、この手紙はエリスを絶望から救ってくれた先輩で在り
……そして初恋の相手でも在った柊 蓮司に宛てて認められている。
最近に任務から帰って来た彼女の親友・緋室灯からの話に拠れば、
柊蓮司はと或るケルト魔術絡みの事件を解決する為にオーストリアに
暫く滞在する事となったとの事で、今日明日中に手紙を出せば
滞在中の柊 蓮司の許に届くのは確かだろうと云う保証も灯から貰い、
今こうしてエリスは柊 蓮司に伝えたい日頃日常の事を便箋に認めている。
便箋に筆を走らせている最中に時折、エリスはこうして有らぬ辺りに眼差しを浮かせて
物想いに浸る。それは書きたい内容を思い浮かべ文として再構築し直すのには
当然必要なプロセスでは有るのだが、そんな物想いの中でも織り織りに宛先主で在る
柊 蓮司とエリス自身が絡み逢った想い出に浸ってしまうのは、やはり乙女故の性か。
――……柊、先輩……――
風呂上がりだからだろうか、未だ朱に頬を火照らせているエリスは
熱を帯びた溜息を吐きながら我知らず今のこの手紙の宛先主の名を
口にし、思わず頬杖を解いてその空いた左手を手持ち扶沙汰に
自身の臍下へとゆっくりと伸ばして行く……。
「……あn(ry
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( ゚∀゚)彡 まどれーぬ!まどれーぬ!
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( ゚∀゚)彡 まどれーぬ!まどれーぬ!
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>161-163
「まどれーぬまどれーぬ」ではなかろうか?
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( ゚∀゚)彡 わっふる!わっふる!
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( ゚∀゚)彡 わっほぅ!わっほぅ!
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( ゚∀゚)彡 地下へ!地下へ!
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( ゚∀゚)彡 幻想舞踏!幻想舞踏!幻想舞踏!
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「……あん――もう、おとなしくしててねタマさん♪」
机に向かい椅子に座るパジャマ姿のエリスの揃えられた両太股の上には
少し――いや、やや――否、かなり太めな雄三毛猫が身体を丸くして
エリスの左手で頭を撫でられながら寛いでいた。
タマさんと呼ばれた三毛猫は、エリスの呼び掛けに応じて顔を見上げて
なぁ〜と鳴いて応えると、次いで空間の一点(読み手側)に顔を向けて
「人間の言葉で」語り掛けて来た。
『ワイはタマさん。どこにでも居る只の猫やでー』
「どうしたのタマさん? 何も無い所に向かって鳴いて?」
『気にすんな嬢ちゃん、単に視聴者にもアピールしただけや』
「そうなの? あ、そうだ! タマさんの事も柊先輩への手紙に書いとくからね」
『おう、かっこよく書いといてやー」
尚、タマさんの尻尾は二股に分かれていると云う。
□■□■□
以上、「タマさん」(森ゆきなつ・著、まんがタイム系列に連載中)とのクロス、
『志宝エリスのと或る日常〜 with タマさん編』を御送り致しました〜!
……Σあ、其処、石投げないでっ!? あかりん弁当はヤメテー!! orz
……スフィアタムかと思った
>>169 石もあかりん弁当も投げないが
小暮さんに代撃ちしてもらうわ。キミへの攻撃判定。
タマさん!タマさん!
タマさんがありならポヨポヨ観察日記からポヨもありだよね?<期待に満ちた眼差しで
ああ、漢前の日本丸猫か。
・・・よろしい、ならば戦争だ
_ ∩
( ゚∀゚)彡 クリーク! クリーク!
( ⊂彡
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し ⌒J
火星猫の活躍の続きも見たいぜ!
ぷ _ _
い /ヘ>――< ノ|
に|/∋ ∈シ マ|
ゅ Y ヽ
| |_ _ |
ハ○) (○) |
("" (人_) "" ノ
`ー辷◎辷> <
レ<>、/ \
( /⌒ ヽ
∧~| ( |)
(_(_(__ノ(_ノ_ノ
メチャメチャずれた…。お目汚しスマン…orz
>>177 え?
俺から見たらきちんとアリア社長のAAになってるけど。
只、全体的に左に寄り過ぎなだけで。
……よろしい。
>>169 こんなとこでまんがタイムネタ見るとは思わなんだわw;
っつーかタマさん、てめー熟女趣味じゃなかったのかこンのオヤジ猫ぉおおお!!!!
(GJの意味)
>>169 …ピンポーン…ピンポーン…
灯「(インターホン越しに)…シャギャァ……エリス、タマさんの為に猫マンマを作ってきたの。……ズルッ…キシャァ…」
何で飯に鰹節乗っけて醤油かけるだけで、そんな化学反応が発生するんだ…
すげぇぜ、あかりん…
>>181 タマさん「(瞬時に壁際に跳び、脂汗滲ませて二股尻尾をパンパンに膨らませながら)
…イヤやイヤや、何かイヤな予感がしよるんやっ!?」
もう4日も職人が来ないから寂しいなぁ・・・
やっぱり皆忙しいのかねえ
まだ4日しかたってないの間違いじゃないか?
ここは1週間に一本投下されりゃ上等な、まったりスレだぞ。
てか上で体を張った小ネタを投下した人に悪かろうて。
三時から投下したいので支援お願いできますか?
女の方は赤くてふわふわした髪を2つにまとめた、愛らしい少女。ちょっぴり古風なクリーム色の服が可愛らしい。
整った、ちょっと青白い顔は、今は不機嫌そうにむくれている。
飯波市では滅多にお目にかかれない2人に、店内の客は何事かと遠巻きにしながら見ていた。
「じゃあ、僕はミックスサンドとストレートティーを。サフィーちゃんは?」
「…任せるでしゅ」
「では、チョコレートケーキと、カフェオレを」
オーダーを済ませ、静はサフィーに向きなおる。
「さて、これで納得してもらえたかな?」
「…分かったわよ。アタシの負け。とりあえず、アンタの言うこと、少しは信じてあげるわ」
静の言葉に溜息をひとつついて、サファイアが答えた。
あの後、静はぼ〜ぜんとするサフィーを連れ、街へと出た。サフィーの替えの服と細々とした生活用品を買い求め、ついでとばかりに商店街を歩きまわったのだ。
おかげで飯波商店街では『翠の髪のお兄ちゃんと赤い髪の妹の美形外人さん兄妹』の噂は瞬く間に広がった。
サフィーとしてもその事で、認めざるをえなくなった。真昼間の街中を平気で歩き回れる自分が、今までとは一味もふた味も違うと言う事を。
「良かった。なかなか納得してくれないから、苦労したよ」
「当たり前でしょ。こっちは500年吸血鬼として生きてんのよ?今さらウィザ…?」
「ウィザード?」
「そうそれ。ウィザードになりましたとか言われても納得いくわけないでしょ。しかも、アンタが原因で」
不機嫌そうな表情のまま、サフィーは言う。
「う〜〜〜ん。それに関しては僕だけの責任にされても困るんだけど。むしろ原因は君だろう?」
それに静は無駄にさわやかに言い返した。
『ウィザードの血を吸ったことにより、その力の一部も一緒に吸収し、結果ウィザードとして覚醒したのではないか?』
ファー・ジ・アースの吸血鬼の中にも自らの血を分け与えることで人間を吸血鬼にすることができるものがいる。
ならば逆にウィザードの血を吸った吸血鬼がウィザードになることがあってもおかしくは無い。
それがこの現象に対する静なりの結論であり、サフィーへと説明した理由だった。
にゃふ、支援
「なんにせよ、君は確かに“ウィザード”になった。吸血鬼の常識を超えて人間のように暮らせるし、魔法を使うことだってできる」
静が断言する。
「魔法?」
その言葉にピクリ、とサフィーが反応する。
「ああ、ウィザード、つまりは魔法使いだからね。魔法使いなら、魔法を使えても、おかしくないだろう?」
「それもそうね。で、ウィザードってのはどんな魔法が使えるの?」
とりあえず、ウィザードのことを知らないと始まらない。そう判断したサフィーが静に聞く。
「うん。じゃあまずは、ウィザードなら全員できる事柄から説明するよ」
そう言うと、静は集中を始める。
「なにこれ!?」
サフィーは辺りを見渡す。サフィーの吸血鬼の感覚は急にあたりの空気が変わったことを鋭敏に感じ取っていた。
目には見えない、だが確かな変化。サフィーの他には誰一人この変化に気づいていないらしく、他の客は気にも留めていない。
「…これが“月匣”だ。効果は、まあ、分かりやすく言うと、自分が好きにルールを決める、結界のようなものかな?」
「どういう意味?」
「ああ、それはね…」
「お待たせしました」
静が説明しようとしたところで、マスターが注文した品を持ってくる。
「…ちょうどいい、実演してみせるよ」
そう言うと静は虚空へと手をやる。何かをつかむ手つきをしたあと、すっと引く。その手には、1冊の本が握られていた。
「え!?あれ?」
その事にサフィーは混乱する。一見すると手品のようにも見えるが、種も仕掛けもまったく分からない。
どう見ても、何も無いところから取り出したように見えた。
「では、ごゆっくり」
対するマスターはそれを気にとめた様子も無く、注文された品を並べ終えて、奥へと戻って行く。
「今、僕は月匣のルールを“目の前で何か変なことが起こってもそれが変だと思わない”と設定したんだ。
この月匣の中にいる人たちは、僕の決めたルールに従わなくちゃいけない。ウィザードには効かないけどね」
「それより今…」
さらに質問をしようとするサフィーを手で制して静は更に続ける。
「で、本を取り出したのが“月衣”と言って、ウィザードに備わった個人用の結界。
これには魔法を帯びていない攻撃を遮断する効果と、もうひとつ、ある程度までものを収納しておいて好きな時に取り出せると言う能力だ。
この2つが、ウィザードなら誰でもできること、かな」
一通り説明を終え、静はお茶を飲み出す。
「…あんがと。大体分かったわ」
対するサフィーは今までの情報を整理しながら、恐る恐るケーキに手をつける。ひとかけらを切り取って口元まで運び、手が止まる。
サフィーの脳裏に、ずっと昔、吸血鬼になって間もない頃、試しに食べてみようとして、吐き出した記憶がふとよぎる。
だが、まずは確認しないと始まらない。サフィーは意を決して口の中にケーキを放り込む。
甘くて、おいしかった。人間の血液じゃないのに。普通の吸血鬼じゃなくなった。その事実がサフィーに改めてのしかかった。
リアルタイム遭遇! 支援開始するぜっ!
*
「…ところでさっき、ウィザードなら誰でもできることは2つだって言ってたわよね?」
2人が各々食べ終えたのち、サフィーが静に質問する。
「うん。そうだよ。で、それが何か?」
「じゃあ、全員が使えない魔法ってのもあるの?」
「ああ、それか…」
サフィーの疑問を聞いて、静はテーブルの上に先ほど取り出した本を広げる。その本にはびっしりと、文章が記されていた。
「これは、魔導書。僕が使える魔法を書いてある」
「ずいぶんあるのね」
魔導書をパラパラとめくりながらサフィーが言う。英語で書かれたその本には、様々な魔法の効果や名前が記されていた。
「ああ、僕はウィザードの中でも魔法を専門に扱う、魔術師だからね。当然使える魔法も多いんだ」
「魔法を専門に扱う魔術師?ウィザードの中にも魔法が得意な奴と苦手な奴がいるってこと?」
「理解が速くて助かるよ。その通り。たとえば、僕の仲間のいのり君は、魔法は簡単なものをちょっと使えるくらいだ。
その代わり、魔物使いとして強力な魔物を自在に操って戦うことができる。対する僕は、身体能力は普通の人間とあんまり変わらない。
まあ、魔法が苦手なウィザードは大体身体能力がものすごく優れているか、強力な特殊能力を持っているかするのが普通だね」
「なるほどね…」
静の話を、サフィーは整理する。そして湧いてきた疑問を静に聞く。
「…じゃあ、アタシはどうなの?吸血鬼だから、体力には割と自信あるけど、武器の扱いとかは知らないわよ?」
7歳の頃に吸血鬼化して成長の止まったサフィーの体格では、普通の武器の類を扱うのは難しい。
そのため昔からサフィーは不可視の力と呼ばれる超能力の方を多用していた。
「う〜ん。元々吸血鬼は魔法も肉弾戦も大丈夫なクラスだったと思うけど…君は、魔法の方が向いてると思うよ」
そう言いながら静は魔導書を開き、そのページを指し、言う。
「僕の見立てでは、君の属性は冥と虚。冥の魔法は僕は使えないから持ってきてないけど、僕にも扱える虚の魔法は色々持って来ている。
これは制御がちょっと難しいんだけど、それだけに威力と命中率は折り紙つきな、攻撃用の魔法だよ」
「ふ〜〜〜ん。で、これがなんなの?」
「うん。君に覚えてもらおうと思って」
「そう、覚えるてらもらおう…って、魔法って普通もっと勉強とかするもんじゃないの?」
あっさりと言い放った静にサフィー怪訝そうに聞く。
「ああ、これは魔装だからね。覚えようと思えば、すぐに覚えられるよ」
魔装とは、半年前の世界結界の弱体化以降に編み出された、新たな魔法の使い方である。
事前に覚えておくことで今までの詠唱中無防備になると言う弱点が無い代わりに、魔法力と行動力に制限を受けると言う代物である。
「…そう。よく分からないけど、とにかく簡単に覚えられるってんなら、ありがたいわ。で、覚えるにはどうすればいいの?」
「へえ。よく分からないなら、嫌がるかなと思ったんだけど?」
サフィーの言葉に、静は少し驚いたように言う。説明を受けたばかりの、覚醒したてのウィザードならもっと混乱しているのが普通だ。
こんなに落ち着いているのは、珍しかった。
支援しまーす
「…まあ、相変わらずよく分からないのは確かだけど、強い武器ならば、持っておきたいの。アタシの敵は、強い奴だから」
静の言葉にサフィーはすまして答える。元々吸血鬼としての戦いの経験は豊富な彼女の勘が、今はこれを受け取っておくべきと判断していた。
サフィーの言葉に、静は一つ頷いて、言う。
「じゃあ、このページの上に手をおいて」
「これでいいの?」
静に促され、サフィーは右手を魔導書のページの上に乗せる。それを確認して、静が頷く。
「後は、集中。この魔法を覚えたいって、念じればいい」
静の言葉を受け、サフィーは念じる。魔法を、覚えたいと。
変化はすぐに訪れた。頭の片隅に、呪文のようなものが流れ込んでくる。
「よし。これで完了だ」
「そう。じゃあ、これでこの魔法が使えるようになったってこと?」
「そうなるね。まあ、使う前に起動しないといけないけど」
静が再び月衣に魔導書をしまいこみながら、言った。
*
「さて、こっちの説明も済んだことだし、今度は君のことを聞かせてほしいな。特に、昨日何があったのか」
魔法を覚える簡易儀式が済んだところで、静がサフィーに尋ねる。
「分かったわ。話してあげる。と、その前に、1つ、確認しておきたいことがあるの」
「なんだい?」
「あんたの知ってる魔法の中に…黒い、球みたいのをぶつける魔法って無い?」
昨日の戦いの記憶を掘り起こしながら、サフィーは静に尋ねる。
「うん?それなら《ヴォーテックス》って言う、冥の魔法がそんな感じだね」
「…そ。ありがと」
やっぱり、とサフィーは心の中で思う。
死んだはずの吸血鬼が蘇り、本来は使えないはずの魔法を使っている。それが意味することは…
そんなことを考えながら、サフィーが話し出す。
「昨日、アタシを殺しかけた奴の名前は、ドクターアラキ。6年前に死んだはずの、吸血鬼よ」
死んだはず、その言葉を特に強調する。
「本来ならありえない。あいつは完全に土に還ったもの。そうなった吸血鬼が蘇ったなんて話、今まで聞いたことも無いわ。
…この世界の“常識”ではね」
「…それで、そのアラキと言う男もウィザード化したと?」
サフィーの言わんことを正確につかみ、静がたずねる。
「小説に出てくる吸血鬼なら、灰になったって蘇ってくるでしょ?それに、アンタの話が確かならアタシはアラキから《ヴォーテックス》を食らって、死にかけた」
「なるほどね…」
サフィーの言葉を聞き、静は考える。確かにファー・ジ・アースの吸血鬼の中には例え塵になっても蘇ってくる連中もいると言う話は静も聞いたことがあった。
だが、6年もの時間を経てから蘇る吸血鬼。それはむしろウィザードと言うよりも…
「サフィーちゃん。もう1つ教えてくれないかな?」
「何よ?」
「他に気づいたこと、特にアラキと遭遇したときのことで何か変わったことはなかったかな?」
「変わったこと?」
静の言いたいことが分からず、サフィーが怪訝そうな顔をする。
夜更かししてたらいい事あったぜ支援
支援です
「そう、たとえば…空の月が紅かった、とかね」
サフィーの大きな目が驚きで見開かれる。それを見て静は確信する。サフィーが出会ったものの正体を。
「僕としたことがうっかりしていたよ。ウィザードについて、1つ大事なことを言い忘れてた」
ミスをしたと言うように、静がかぶりを振って、呟く。
「大事なこと?」
「そう、僕らがこの街に来た理由」
静が柔和な表情から一変して、引きしまった、マジな顔になる。
「僕ら、ウィザードが戦う力を持っているのはね、世界を侵略する敵と戦うためだ。そいつらの名は、エミュレイター。
詳しく話してる暇はなさそうだけど、1つだけ。エミュレイターが現れるときには…」
静の言葉にあわせるように、世界が紅く変貌する。
「…ちょっと待って!?何で月が出てるの!?今、まだ3時よ!?」
突然の変化に思わず外を見たサフィーが声を上げる。見れば店内にいたはずの客も店員もいつの間にか消えている。
「こんな風に紅い月が昇るんだ」
その変化にも動じず、静がサフィーに言う。
「どうやら向こうも僕らを放っておくつもりは無いらしいね」
言いながら静が立ち上がる。サフィーの方も察しって、黙って立ちあがる。
「早速だけど、魔法の使い方の実践編に行こうか。と言っても難しくは無い。使い方も、一緒に覚えたはずだ」
「本当なら、慣れるまで練習しておきたいところなんだけどね」
「残念だけど、今回の講師は気が短いみたいだよ」
ガラスが割れて、店内に何かが飛び込んでくる。2人はテーブルから離れ、背中あわせに立つ。
「…気が短いっつってもせめて外に出るまで待ちなさいっての」
「残念ながら、そう言う空気も読めないらしい。今回の講師は、人にものを教えるのには向いてないね」
軽口のたたき合い。お互いにすでに理解していた。背中を任せた相手は、お互いこの手の出来事には慣れっこだと。
「じゃあ、授業を始めようか」
そう、静が宣言すると同時に。
ワォオオオオオオオオオオオオン!
それにこたえるように店に飛び込んできた真っ赤な目の犬の群れが一斉に遠吠えをした。
戦闘開始、で一旦終了。今日はここまで。
と、言うわけで今回のPC1。
サファイア
赤毛の死神、赤毛の悪魔などの異名を持つ、500歳の吸血鬼。ウィザードの血なんてものを吸ったせいでウィザードに感染…もとい覚醒した。
クラスはもちろん吸血鬼。スタイルはキャスター、属性は冥/虚。ウィザードとしてはともかく、こっちの世界の吸血鬼としてはいろんな意味で人生経験豊富。
精神的には完全に大人だがその方が色々都合がよいため、普段は外見通りの言動でふるまう。
家族は年の離れた妹と、妹の夫がいるが、今回は出てこない。
妹を守りながらの逃亡生活が長かったためか、キャスターとは思えないほどの耐久力を誇る。
乙です! ……って妹と妹の夫でないのかっ!? ちょっとだけ残念だぜ
おつかれー
ちぇっ、支援には間に合わなかったか
乙でーす。ノシ
これから読ませていただきます。
>>41-42 大阪産って説もあるでよw
>>45-46 僕の〜シリーズには出てこないキャラですね。
>100
「は〜はっは!何を言ってるのだね?風車か手裏剣を投げるか、高笑いで注目を集め、
高いところから、目立つ!目立って飛び降りる!それが忍者というものだよ!
…仮面とか覆面は我輩の美学にあわないからつけないがね!」
>>198 キャラ増やしすぎると管理が行き届かないのと、1Lv吸血鬼コンビじゃいてもなあってことでお休みっす。
うきゃうきゃうきゃー!?更新ですよ更新ですよ戦闘ですよ魔法ですよ前衛ナシですよーっ!?
…徹夜明けでテンションが壊れていましたすみません。寝ようと思ってその前に更新したら投下されていてそのテンションのまま読み進めました。
感想?最初の一文にすべて集約されています。何故なら更新に餓えていて、魔法戦の開始ですから。
>>100>>201 「やあ、お困りのようだね!」
「い、いつのまに!?」
「はーっはっは、忍者のごとく神出鬼没! それが我輩、エリィ=コルドンさ!」
「……絶対、隠れてタイミングうかがってただろ」
俺の中では、こんなイメージ
エリィ様の落とし子って感じでいいな
キャラ板の魔王スレでも言われているが、リプレイにもシナリオにも出てきてないのに、何故かキャラが立ってて人気あるな>エリィ
小説で出番あったよ
+
,.ッ―v―ッ===tz_ ―- .. ゚
,.</: :/: : /: : : : : :\`'<´ \ | /
/: :/: : :./: : : : {ン: : : : ト、 \: :\ _人_
/: : ,イ: : ,¬j/―匕 {l: : : :.:fト、 \ ヽ: :\  ̄`Y´ ̄
ムイ.从 ノ .≠===八: : : :リ__`ー.)) )人 ), |
{X |人 { :' :' \ ノ`气ミ(ノ乂: :) ハ / ゚
( j八: :ヽ廴:' :' '( |/' j} + ゚
)X: :\: : :.\:' 厂 ̄〕 ゙(.r┘ x +
Y⌒ : :ノ : : :ノ { / 从 ゚
乂 : :(: : : :.(_ 、_,ノ ,イヽハ x
,イ≧≦>、 : :) _ , イ乂 :ノリ
>>205 _/: :/: :ハ: :ヽ メノ>、 " r-‐<ノハノ ≧≦ キャラ板に魔王スレなんてないわよ!
 ̄`=ミz__rヘ_ノ\ \_」_) Yツ⌒フ/ ハヽ:\ あそこは私のスレなのよ!
≦厂 ̄气≧. \__X,人、 厶 / rヘ: :ヽ〉
{{ { } }} ≫≪ {{ハ、 `=='⌒^´
ゞゞ _ ノ ノ ≫≪ゞ=ヘ、
≫==≪ _,二ニ=彡ヘ、 _\
彡グ ̄ ノ \  ̄ ̄ ̄ ¨ ¬ …
↑のAAの元絵の人(某初代様)は、ベルが一番好きなキャラではないらしい。
五竜亭、しばらく続けられそうだな
だがアニメ組のみならず、卓ゲ民でも若者は置いてけぼりだからほどほどにしとけ?w
クロスだし、まあアリではあるな。
212 :
第2問 恋と友情はかりにかけりゃあ!?:2008/04/13(日) 20:04:43 ID:COcNppR+O
(出題者:至宝エリス)
はじめまして。私の悩みを聞いてください。
実は私,恋をしてしまったんです。相手は仲間の戦士の人で本当に素敵な人なんですが,実は柊先輩の幼馴染みの魔法使いの人もその人のことが好きみたいなんです。
恋心は募る一方なのですが、今のパーティーのことも本当に好きだから、告白してギクシャクしちゃったらと思うとなかなか踏み出せません。
やっぱり黙っていた方がいいんでしょうか?
【クレハ】
んー、諦めた方がいいんじゃないかなあ。
>実は柊先輩の幼馴染みの魔法使いの人
ばらしてるーっ!
【ソマー】……うん、もっと近寄りたいけど、今の関係を壊したくないと言う気持ち……
とってもよく判るわ。わたしも同じだもの。
そんなわたしから言えることは一つだけ。
進むにしろ留まるにしろ、よく考えて後悔しないようにね。
【マリア】ああ、これぞ神の与えたもう試練!
でもくじけずがんばってくださいませ!
神は恋する乙女を決して見捨てませんから!
【ガルフネット】……んで、そっちの幼馴染の魔法使いの方が同じ相談に来ても、
同じ答えをして両方からがっぽり寄付金頂くんやろ?
ボロい商売やなぁ。
【ヴィヴィ】びぃびぃはねー、みんなとなかよくするとたのしいよ!
だから、そのせんぱいさんともまほうつかいさんともなかよくなっちゃうといいとおもうな!
会話形式のレスが多そうなので知らん人も多少なりとも読めるように各キャラ解説してみんとす。
五竜亭:
ファンタジーRPGクイズに登場する冒険者の宿。
ユカイな仲間が集まり、いつも各人の冒険譚に花を咲かせている。
しばしば「こういう状況だがお前ならどうする?」とクイズ形式で語られる。
ソマー:
エルフの女性。他の仲間からは一歩引いた位置に立っていることが多い。
エルフらしく人間の現世利益にはあまり興味がない様子。
仲間のレンジャー(人間)と恋仲。種族の違い、寿命の違いは幾ばくかの悲哀と諦め混じりに受け入れている。
「貴方が年老いていく姿をずっと傍らで見ていたい」(うろ覚え)とか、色々良い台詞が多かったと思う。
マリア:
シスターの少女。慈愛と思いこみの激しさは随一。
その信念と腕力から色んな意味で五竜亭最強と名高い。
こと、恋愛絡みの話になるとヒートアップしがちである。
仲間の吟遊詩人に片思い。
ガルフネット:
関西弁の女魔術師。金にやかましく、けちんぼかつ強欲で−25CPは絶対埋めている。
とはいえ、根っからの守銭奴というわけでもなく、当人曰く、「こういう生き方が好きなんや」とのこと。
「魔法だってタダじゃない」と言って効率的な魔法の使い方を模索することが多かった、ように思う。
ヴィヴィ:
無邪気で闊達、好奇心旺盛な、妖精の少女。
仲間の傭兵に懐いており、共に行動することが多かった。
その素直さが却って核心を突くことも多かった ような気がする。
……手放しちゃったんだよなあ。もう一回手に入れようかなあ。
ガルフネットは実はン百歳で、低レベルの頃はおとなしめな性格だったらしいわな
ヴィヴィも実は、人間換算なら30代なんだっけ?
第3問 夜闇の魔法使い
(出題者ベール=ゼファー)
ひ、柊蓮司……魔法、使えたのね……
【落とし子A】ベル様、それ問題になってません。
ってか貴方も初期知力5(最低は4)で魔法ほとんど覚えれないじゃないですか。
余りに容量足りないからコンパクトなんて道具に頼っちゃって……。
あ、あれ?羽音が聞こえ……
ひ、一月ぶりに来たけどこんな雰囲気だったっけ?ww
という訳で忘れられてる感ばっちりですが、投下しようと思うのです。
23:35頃から始める予定です。
>220
乙! 頼んだぜ。
前スレで五竜亭ネタが出てなあ。けっこう食いついた人が多くてこんな流れなんだが。
しかし五竜亭を知ってる人、どれくらいいるのかなあ、今。
文庫持ってるけどキャラの名前とかすっかり忘れてた、ってレベルならここに一人
風華学園の校門前。
人気のないその場所に、少女が仁王立ちをしていた。
「この校舎を見るのも久しぶりですわね」
豊満な肢体の少女──訂正、ここは女性にしておこう──は感慨深そうに呟く。
きっちり揃った明るい黄色の前髪から覗く広いおでこが、燦々と輝く夏の日を受けて照り返していた。
「──さあ、待ってらっしゃい肉欲獣と愉快な仲間たちっ!わたくしを除け者にした事、たっぷり後悔させて差し上げますわっ!!!」
そう不穏な台詞を言うと、彼女はまるで地響きを起こすかのような足取りで門をくぐっていった。
-+--+--+--+-
図書館の周りは、好奇心に駆り立てられた生徒でごった返していた。
「すみませ〜ん、ちょっと通してください〜っ」
そんな中を、エリスは小柄な体を精一杯使ってかき分ける。
そうしてやっとの事で騒ぎの中心にたどり着いた。待ち受けていた真白が普段どおりの口調で迎る。
「ああ、志宝さん、いらっしゃいましたか」
「遅れてしまってごめんなさい」
真白の側に控えている桃色の髪が可愛らしいメイドさん、姫野二三──ちなみに彼女も"HiME"である──にも会釈を返してから、エリスはおずおずと訊いた。
久しぶり待ってましたよ。
支援。
「──皆さんは、もう……?」
「いいえ、志宝さんは二番乗りですよ」
真白の背後、そこに建つ図書館を中心に不可侵の結界が形成されていた。
普通、月匣はイノセンスは感知できないものだが、この月匣は紅色の薄い膜として視認できるようだ。ご丁寧に入り口まで用意してるし…。
オーファンの仕業ということでごまかしてはいる──それはそれで色々問題があると思う──が、いったい何のつもりだろうか。
「今、内部を調べてもらっています」
「調べる?」
月匣の前で、六角形の浮遊体が複数展開しているのは現生徒会執行部部長、菊川雪之。
彼女は舞衣や祐一で同学年、メガネの似合う秀才タイプの少女だ。
生憎、"チャイルド"召喚は鍵──鴇羽舞衣、玖我なつきにとって楯祐一にあたる──が不在で出来ないが、常識人で頭脳労働担当と稀有なパーソナリティの持ち主だ。
「彼女の"エレメント"で、月匣内部の様子を探ってもらっているんです」
真白が軽く説明をしていると、天輪を煌めかせ舞衣が空から降りてくる。
「うっわ。これは何というか…、スゴいことになってるわね」
舞衣に続いて、なつき、祐一とお馴染み三人組に加え、今回は晶も一緒だ。
「──ほかの方々はどちらに?」
それが、と前置きして舞衣が呆れ気味に答えた。
「あかねちゃんたちは連絡つかず、ミコトはお昼寝。結城さんは行方不明──リーダー不在だとホントまとまりないのね、あたしたちって」
名前の挙がってない連中がいるのはご愛嬌。
というか、触れないでやっていただきたい。
舞衣の報告を聞き、真白は眉を僅かにひそめた。それも一瞬の事で、すぐさま普段の調子に戻る。
「まぁ、それは困ったことになりましたね。どうしましょう」
実は大して困ったとか思ってないだろ、あんた。
「何、私たちだけでも問題ないだろう」
なつきが根拠のない自信を口にする。
周りの面子が生暖かい目を向けていた事は秘密だ。
「──そうもいかないみたいです」
雪之の"エレメント"に写し出されたのは、本が大量に列んだ回廊を走る那岐の姿だった。
「火渡くん!?」
彼を追いかけるのは、生き物のように羽ばたく不気味な本の群れ。
那岐の黒い銃器が火を吹き叩き落としても、次から次にわき出して執拗に追い立てる。
「あっ!」
と、映像が唐突に途切れた。
「……"エレメント"での偵察はこれが限界みたいです」
支援だ
「──どうやら悠長に構えている場合ではないようですね。
仕方ありません。突入メンバーは、志宝さん、楯さん、鴇羽さん、玖我さんの四人という事で……」
「──ちょっと待ったぁっ!!」
突然の叫びが真白の台詞をかき消した。
声の主は、人だかりをかき分け……いや、蹴散らし真白の前で立ち止まる。
「遥ちゃん!?」
「げっ、でぼちん!」
その人物に見覚えのないエリスは舞衣に耳打ちで質問した。
「…どなたですか?」
「うちの卒業生で珠洲城遥さん。彼女も"HiME"なの」
珠洲城遥───アンゼロットより預かった資料には名前がなかった。卒業生だから省いた、という事らしい。
いい加減にも程があるんじゃないか?ロンギヌス。
とりあえず、何だか頼りになりそうな人だな、とエリスは思った。
(それにしても……)
視線をつつーっと落とすエリス。視線の先にあるのは遥の胸部。
(──…大きい……)
自分のと比べ密かにヘコむエリス。
普段はそんな事気にしない──気にしないのか?──エリスがショックを受けるくらい、遥のあれはけしからんサイズなのでした。
拙僧にも……どうか貴方の支援を……させてもらえないだろうか
志宝エリス、花も恥じらう十七歳───悲しいかな発育具合はイマイチです。
……これは創った奴の趣味ですか?そうですか、どうもありがとうございます。
…チクショウ。
エリスはこの日初めて、本格的におじさまに殺意(既に故人だが)を持ったとか、持たなかったとか。
もっとも───舞-HiMEヒロイン勢で一二を争うバストサイズの持ち主、珠洲城遥と比べるのは些か酷と言うものだろう。
(……灯ちゃんならいい勝負かも)
などとエリスがつらつら考えていると…、
「あっ、でぼちんだ」
「あれが伝説のでぼちん先輩?」
野次馬から驚愕と好奇のざわめきが起きる。
遥は外野のざわめきを視線で制すると、祐一の方に向き直った。
両脇にいた舞衣となつきを睨め付けてから言い放つ。
「あら、楯祐一。まだ肉欲獣をやってらっしゃるの?」
「肉よ……?」
清純派のエリスには意味がわからなかったらしい……幸いな事に。
「あー!!いや、何でもない。何でもないんだ、ホント」
首を傾げるエリスに祐一は慌ててごまかした。
まあ、酷いごまかし方だが。
「珠洲城さん……。お久しぶりですが、何故こちらに?」
「理事長!!」
ちょwww エリス、何考えてやがるwww
ズン、と彼女の"エレメント"である星球式鎚矛──いわゆるモーニングスターが大地に突く。
「はい?」
「学園の危機だというにも関わらず、どうしてわたくしに何の連絡もありませんでしたのっ!?」
「それは学業のお邪魔にならないよう配慮しただけですよ。他意は決してありません」
遥の剣幕を笑顔でやんわり受け流す真白。
正論で返されてしまい、む…と呻くと、遥は納得したのか矛を収めた。
「ともかく、わたくしもこの月匣とやらへの突入に参加いたしますわ」
「それは助かります。では、珠洲城さんと菊川さんもお願いしますね。
尾久崎さんは私たちと一緒にここで待機を」
「わかった」
「了解ですわ。さっそく行きますわよ、雪之!」
「あっ、ちょっと待って遙ちゃん。迂闊に入ったら──」
雪之の忠告にも耳を貸さず、遥はずんずんと月匣の中に入っていった。
「あの人も変わらないな。……悪い意味で」
「ほんと変わらないわね。……悪い意味で」
肩を落とし、顔を見合わせる舞衣と祐一。
すると、なつきがぽつんと呟いた。
「──確かに厄介な事になったな」
「なつき?」
「いや、何でもない。もう手遅れのようだしな」
「??」
以上、支援のほどありがとうございました〜。
まさか待っていた方が居たとは……嬉しい限りです。
このままだと十七話で到底終わりそうにないので、原作ファンにはお馴染みのお約束が出来そうですwww
>>233 GJ!を送ります!!
それにしてもエリスが黒いwwwwww(苦笑)
胸のことは触れてやるなよ、と思わず心の中で突っ込んじまったぜwww
乙です〜。いやいや待ってますよ。
色んな小ネタでつないではいるけど正統派の書き手は少ないですからねぇ。
さて本編ですが、ついに登場したでぼちんwフォートレス内で罠にはまりまくりな予感。
あとよくやっちゃう失敗だけどイノセン「ト」ですよ。
236 :
233:2008/04/14(月) 00:28:05 ID:???O
げっ!変換ミス!?
……死のうorz
でぼちんに関してはそれなりに期待に添えるかと(先が読まれてるっ!?www)
エリス黒〜(笑)
でぼちんktkr
先を読む…さては中の人的にリオンでも出す気ですね!?w
>>235-236 つまり、でぼちん罠に嵌まりまくりで、服がビリビリになって、おっぱ……って、うわぁぁぁぁッ!
(地面から腕が突き出て来て、地下に引きずり込まれていった)
ネタバレ
でぼちんパンモロ
保守
ナイトウィザード×地獄戦士魔王はどうだろう
柊蓮司と絶対可憐チルドレン…
うん、柊の人間としての評判が下がりそうw
同じ「七つの玉(?)を集めるアニメ」で、
ナイトウィザード×ななついろ★ドロップス。合わせてななついろ★ウィザーズ!
……というのが大分前から脳裏をよぎるんだが、
どうしても混ぜ合わせて面白くなりそうな感じがしないんだよな……
__,.- 、_ __
___,._'^l /⌒ヽ` `>‐''" ___`ヽ、
/__/' | / /:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
. _r―- 、 // / /´。 。 ⌒) U l:.:.:.:.:
r' ⌒ヽ__l l /rn^nl` ー‐' ,.-‐-、_ ヽ、_/r:.
f _ ̄ヽ/_ ) .:/ {_U_Uj ,.-―‐-、 /´.:.
{ `Y^ー''`ヽ、_{ ヽ、__/ _/ ̄` l ヽ_;:-_,.-‐'"
ヽ`ー' _ノ ヽ! lー一'" ! ..:.:,r'⌒ヽ、
`弋 ヽ、 ヽ r‐y'⌒l⌒/| :.:.:.l^!-‐ ' } ̄
ヽ ヽ、 ヽ{ _{__ノノ /:.:._L|ー '
\ ll::l`lヽ`ー‐一'"_ノ‐ァ' イ:(` ' ,
\ ヽ|l::| ヽ  ̄ ̄ ̄ / / |:::ト<__
ヽ、 ||::| `ー―一′_,,..,,_ l:::l
ナイトウィザード+ドラゴンボール初期 ?
電撃文庫の「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」を読んだ。
これとNWのコラボとするなら、エミュレイターの侵略成功してるよ?!w
行開けてネタバレしつつ。
「旅に出よう〜」は、「存在」が失われていく喪失病が世界的に蔓延する世界。
まず名前が失われて、みんな代名詞で呼びかけあう。そして徐々に、存在そのものが消える。
まさにNWのプラーナが奪われた状態。
コラボるなら、白御子事件が止まらなかった世界になるのかな?
1巻しか出てないけど、そこだと夏だったし。
「はわー。少女はずっと旅してるんだぁ。ね、なんで旅してるの?」
「『世界の果てを見るために』……っていつも答えてるわよ」
「はわー……少年と一緒にどこまでも、ってやつ? いいなぁ」
「ちょ、そんなんじゃ……そ、それをいったら巫女も同じじゃない。
こんな滅び行く世界の滅びを少しでも食い止めようだなんて、
普通そんなのに同行しないわよ?」
「はわ?! あー、いやー、アイツ昔っからそうだったし、だからあたしが
ついてて上げないと危なっかしいってだけで……」
「十分愛よね、ソレ」
「はわわっ?!」
「ふふん、お幸せにね、あの下がる男さんと」
「 下 が る 男 ゆ ー な ! 」
下がる男の名称は喪失しないのかw
それは、ほら・・・魂の名前(ソウルネーム)だからw
いや、むしろ 本 名 だろw
つ 『魂に刻まれた業のよーなもの』
ウィザードだから喪失が遅れ、あくまで本名は柊蓮司だから残ったんじゃね?
それに、柊蓮司が種族名になっているくらいだ、
下がる男が代名詞になっていても何ら問題は、ないっ!
神名(オリハルコンネーム)と言ってみる。
柊は都市世界のTOKYOに行っても、
柊蓮司と呼ばれると思うんだ
なるほど、中点で区切られないから、皆フルネームで呼ぶんだな。
SSではないけど、pxivにナイトウィザード×アルカナハートのイラストがあった。
そんなリリカさん。
>253
裏切りのワイヴァーンとゆー事は神剣の名前は裏切なのか依存と同系統で二つ名が違う系なのかw
7時50分より投下いたします。
狂える犬の群れは威嚇するように唸り声を上げて2人を取り囲む。
「数はざっと…20頭ってところか。それと…」
静は冷静に敵を観察し、それを見つける。店の外で威圧するように2人を見つめる、子牛ほどもある黒い犬。
「あれが親玉ってところかしら?」
「恐らくは。多分こいつら10頭分より強いんだろうね」
状況確認終了。2人は各々戦闘体勢を取る。それを察知したのか、犬たちも身構える。
そして、戦いが始まった。
「まずはお手本だよ」
最初に行動するのは、静。魔法を完成させ、親玉を狙う。
「…《ヴォーティカルショット》」
静の魔法、見えざる虚無の弾丸が狼に襲いかかる。それは正確に相手をとらえ、その巨体を揺らす。
グルルルルル…
だが、さすがは群れの主と言ったところか、威嚇するように黒い犬が唸り声をあげる。
「う〜ん。流石に一撃は無理か。ここで倒せれば終わりだったんだけどねえ」
「…ほんとに魔法が使えるのね」
そんな様子を見て、サフィーがしみじみと言う。
「魔術師だからね」
それににこやかな表情のまま、静は返した。
「やれやれ。敵の攻撃を受けるのは前衛の仕事なんだけどねえ」
「…つくづく常識の通用しない連中ね」
親玉の喉の奥に燻るものを見て、相手の意図を悟ったサフィーが肩をすくめる。
サフィーにも分かる。現実ではともかく、昔遊んだゲームなんかではお馴染みの能力だったから。
ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
そして、2人の予想通り、黒い犬の口から火炎の息が吐き出される。それは正確に2人へと向かう。
「残念。《プリズムアップ》」
だが、その衝撃波が2人に届くより早く、静が完成させた防御魔法がサフィーを包む。
防御魔法に守られたサフィーと、元々魔法攻撃に対して高い防御力を持つ静。この2人に炎はあっさりと阻まれる。
しえふぅ
ウォオオオオオオオオオオオオオオン
炎は合図の意味もあったのだろう。2人が炎に包まれたのとほぼ同時に犬たちが一斉に襲い掛かる。
「静!あんたは自分の身を守りなさい!」
早速防御魔法を詠唱しはじめた静にサフィーが言う。
「いいのかい?」
一瞬詠唱を途切れさせた静に
「なめんじゃないわよ」
サフィーは鋭く返す。
「分かった。じゃあそうさせてもらうよ…《ディフェンスアップ》」
静の周りに現れた防御結界が狼たちの攻撃を阻む。それによって狼たちの爪や牙は静には届かない。
「くぅ…」
一方のサフィーはよけようともしない。噛みつかれ、爪を受けて痛みにわずかに顔を歪める。
だが、数々の修羅場をくぐってきた吸血鬼であるサフィーを止めるにはその程度では、足りない。
「お返しでしゅ!」
叫びと共に、サフィーの不可視の力が解放される。サフィーを中心として展開されたそれは、正確に犬だけを吹き飛ばす。
犬たちは床やテーブルに叩きつけられて、溶けるように消滅する。
「やるじゃないか」
「フン、この手の数で押してくるような連中には慣れっこなのよ」
強力な再生能力で受けた傷を急速にふさぎながら、サフィーが答えた。
「さて、後は…」
静が狼の方を見る。
炎が効かなかったのを見て、離れていては殺すことはできないと悟ったのだろう。狼はまっすぐにこちらへと突っ込んでくる。
牙の並ぶ大きな口を開け、2人をかみちぎろうと迫る。
「残念だけど、君はここまでだ」
それをつまらないTVでも見るようにしながら、静が宣言し、魔法を起動する。静の手に光が収束し、形を成す。
「…《リブレイド》」
そして、静の手から放たれた光の束が狼を貫き、絶命させた。
ごほうびはあたまなでなで
*
「…まだ、終わりでは無いみたいだね」
戦いを終え、傷を受けたサフィーを治療しながら、静が空の紅い月を見て、言う。
「そうね…」
一方のサフィーはいつの間にか店の奥の席に座っていた、コートを着込み、目深に帽子を被った男の方を見る。
「サフィーちゃん、まだいける?」
「あんたの方こそ、へたれんじゃないわよ」
「きしししし…仲がいいねえ…」
お互いの状態を確認し合う2人を、コートの男は嘲笑う。
「2人ともやるじゃねえか。嬢ちゃんには挨拶だけにしとけって言われてるが…」
ゆらりと、男が立ち上がる。そして、ゆっくりと帽子を取る。
「あの連中仕留めそこなったせいで血が騒いでなんねえんだよ!」
その瞬間、男の立っていた場所には帽子のみが取り残される。
「くう!」
サフィーの左肩の肉をえぐり取られる。帽子が取れてあらわになったその男の顔は…
「…吸血鬼の次は人狼。後は人造人間でも出てきたらパーフェクトだね」
銀色の毛をした、狼だった。
「それにしても関心しないな。こういうときは、男から襲うもんじゃないかな?」
静を無視してサフィーに襲いかかった男に、静は問いかける。
人狼は、獰猛な笑みを浮かべてそれに答える。
「決まってんじゃねえか。野郎より女子供のが柔らかい分引き裂いたときに楽しいんだよ」
「なるほど、見た目通りのゲス野郎ってわけだ」
冷静に、だが確かな怒りを込めて、静が言う。
「へっ…褒め言葉と受け取っておくぜ。野生の狼はな、人間のくそみてえな道徳なんぞに縛られねえんだよ。
それよか、そこのガキの心配でもした方がいいんじゃねえか?俺の爪は、特別製だぜ?」
「くっ…また…」
男の言葉に、サフィーが肩口をおさえて顔を歪める。自らの身に起きた異変に気づいたのだ。
傷が塞がらない。あのときと、アラキから魔法を食らったときと同様に。
「こっちに帰ってくるときに、嬢ちゃんから貰った呪いの力って奴だ。魔法でだってその傷は治んねえぜ?
ま、ちょっとの間…そこのガキが死ぬまでの間くらいだけどな!」
その言葉と共に人狼が再びかき消える。
「!?…《ディフェンスアップ》!」
それに気づいた静がとっさに防御魔法をサフィーに向かって展開する。
「甘いぜ!こんな壁で、狼が阻めるかよ!」
だが、それをものともせず、男は防御魔法ごと、サフィーの体を引き裂く。
今度は、足。パッと鮮血が飛び散り、裂けた肉の間から白いものが見える。
「さて、これで逃げられねえな」
返り血を浴びて真っ赤に染まった手をなめながら、男が言う。
「ところでよお…吸血鬼っつっても頭をもぎとりゃさすがに死ぬよな?」
そんなことを言いながら身構える。とどめを刺すために。
(まずいな…僕の魔法だけでは止めきれない)
仲間の危機的状況に、静の頭は逆に冷静となる。危険な時こそ冷静であれ。
それが、幼いころからウィザードとして修業と実戦を重ねてきた静の学んだことだった。
「…サフィーちゃん」
「…なに?」
それは、サフィーも同様らしい。すでにボロボロにも関わらず、その声は冷静そのものだった。
「合図に合わせて、実践編だ。起動して、使う。OK?」
「…了解」
「なんだあ?どっちが死ぬかの話し合いかあ?」
対する人狼の方は勝利を確信し、血に酔っている。
「ま、いいや…どのみちお前ら2人ともここでひき肉だからな!」
再び突っ込んでくる人狼。それに対し
「《リブレイド》!」
静が魔法を発動させる。光が人狼を直撃し、その毛皮を焼き焦がす。
「あちいなあ…だが、その位でどうにかなると思ったのかよ!」
魔法に焼かれてもなお、男は止まらない。
「思ってないさ」
男の挑発を、静はさらりと受け流す。
「だってこれは…ただの目くらましだからね!」
「なんだ…とお!?」
その言葉で男は気づく。もう1人、サフィーが強烈な威圧感を放ちながら、自らに右手を向けてる事に。
(なるほど…とんでもない力ね)
サフィーは頭のどこかでそんなことを考えながら、自らの中の変化を感じ取る。
自らの中に宿る不可視の力が、魔法の起動と共に収束し、強固なものに変わっていく。
どこまでも圧縮、純化の進む力。小さく、硬く、速いそれは、例えるならば、不可視の力で出来た、ライフルの弾丸。
完成したのを感じ取ると同時に、サフィーは叫ぶ。その、力を開放する“言葉”を!
「…《ヴォーティカルカノン》!」
支援せねば
「ぐふぉ!?」
無音で飛ぶ、強力無比な見えざる虚無の弾丸が、男の肺を突き破る。
「驚いたぜ。まさかこの世界の吸血鬼が、魔法を使えるようになるたあな…」
口から血泡を飛ばしながらなお、男は嬉しそうに言う。
「おもしれえ。ひき肉にすんのはお預けだ」
店の外に飛び出し、屋根へと駆け上がりながら、男が叫ぶ。
「“銀之助”の野郎にも伝えとけ!次会った時には、まとめてハンバーグにしてやるってな!」
そう言い残し、屋根を飛び移って男はいずこかへ去る。
「クソッ…仕留めそこなった…」
それを見送りながら、サフィーが毒づき、ついで倒れこむ。
「だ、大丈夫ですか!?」
それと同時に月匣が解除され、客の様子がおかしいことに気づいた店長から声が掛けられる。
「ええ。大丈夫。ちょっと貧血を起こしただけです」
時間が立って再生が始まった傷が周りに見えないようにとっさに静がきていた上着をかぶせて、言う。
「すぐに休ませたいので、ちょっと部屋をお借りしても?」
サフィーをおぶい、買ってきた替えの服の袋を持ちながら、静は店長に尋ねる。
「ど、どうぞ…救急箱もそこにおいてあるんで」
事態が掴めず混乱しながらもサフィーの顔色の悪さを見てただ事では無いと悟り、店長は店の着替え用の部屋へと案内する。
「ありがとうございます。いつものことなんでちょっと休ませれば大丈夫だと思います。あなたは、お仕事にお戻りください」
丁寧な、だが、断固とした口調で、静が店長に伝える。
「え、ええ。じゃあ、何か会ったら呼んでください…」
案内を終えて、店長が部屋を出て行く。
「じっとしてて」
サフィーに言い聞かせ、治癒の魔法を唱えはじめる。
「…いつの間にやら魔法使いにはなってるし、狼男には襲われるし…まったく、今日は厄日だわ…」
静の治療を受けながら、サフィーが一人呟いた。
今日は、ここまで。
サフィーの不可視の力による吹き飛ばしはルール的には《マジックコントロール》+《ディメンジョンホール》です。
ちなみに普通の吸血鬼の不可視の力は《アンアームドマジック》(魔法における素手状態)相当。
《ヴォーティカルカノン》とのダメージ差は特殊効果込みで18点、射程に至っては4sqもの差があります。
次回はいよいよ、PC4の登場です。
乙です
乙〜。SSも2nd仕様になっている、時代の流れですなw
取り合えず今回はお互い力の確認みたいなのでそれほど感想が無い。頑張ってね〜
”銀之助”は”銀之介”の誤植?
そうですorz
2NDのスタイルに合わせるなら
サフィー:キャスター
静:ヒーラー
いのり:ディフェンダー
銀之介:アタッカー
になるのかしらー?
・・・・・・アタッカー×2、キャスター×2という超男前な構成だったりして
ここ1週間過疎りまくってて俺涙目wwww
orz
投下があれば過疎とは言わんだろ
絶対的な人数は少ないだろうしこんなもんだろう。むしろ順調に番号を上げてる部類に入る。
>>273 "狩人"レライキア=バル「待つのもまた技術。だから焦らないで。」
魔人学園とクロスさせてみたいが
1999となると柊たちじゃ時間軸が…
ヤングなドリームマンをNW側から出すか?
む、時代設定が2004の双龍変ならいけそうだが
でも、小説だしなぁ…
>277
落ちてタイムスリップ。
柊なら無理矢理のこじ付けで異世界、並行世界、過去、未来、宇宙の果てでも現れるさ。
んー……正直、柊と蓬莱寺はキャラが激しくかぶる気が……
タイムスリップネタがOKならいっそのこと外法帳とクロスさせちまってはどうだろう?
外法帳の事件に関わってから、
剣風帳にいけば悲劇回避できそうだが最低系になりそう。
11時半より、投下してもいいですか?
カモン
飯波市立、飯波病院。ここには今、ミイラ男が大量に入院している。
「やあ、駒犬銀之介君。久し振りじゃないか」
そのうちの1人、全身包帯でぐるぐる巻きにされた、帽子をかぶったミイラ男が病室に入ってきた少年に気づき挨拶をする。
「本当に、お久し振りですね。漆野刑事さん」
銀之介と呼ばれたその少年は絞り出すようにミイラ男の名を呼ぶ。
(出来れば、このまま会わずにすませられれば良かったんですけど)
のどまで出かかったその言葉をぐっと飲み込む。少年…駒犬銀之介の勘が全力で警告音を鳴らす。
あの状態ならともかく、普段の銀之介の勘は別に鋭くも何とも無いのだが、この手の…特にこの人が絡んだ時の勘だけは外したことが無い。
この人が出てくるときは大抵ろくでもないことに巻き込まれるのだ。
だが、今回ばかりはそんなことも言ってられない。何しろ、とんでもないことが起こっているのだ。
ゴードンさん経由で銀之介に伝えられたその内容は、ひじょ〜に衝撃的なものだった。
たまたま夫婦水入らずで1週間のアメリカ国内旅行に出かけていた両親に電話だけして日本へ駆けつけるほどに。
銀之介はゴクリとつばを飲み込み、言う。
「それで…本当なんですか。飯波に…狼男が、それも叔父さんが現れたって」
緊張とともに吐き出されたその言葉に、漆野は頷き、言う。
「ああ。私も最初はあり得ないと思っていた。駒犬君の叔父さんが死亡したと言うのは聞いていたしね。
どうせ他愛のない噂か何かの見間違えだろうと思っていたんだ。だが、実際に襲われた人間が出た」
そう言ったのち、部屋の他の患者を見る。そこには無数のミイラ男がうんうん唸っている。
1ヶ月はベッドから動くこともできないだろう。なぜか、その枕もとには、お揃いの割れた仮面が置かれていた。
「彼らは…まあ、観光客みたいなものらしい。その彼らが病院に運び込まれたのが、1週間前。
なかなかに用意周到な連中でね。襲ってきたものの写真を残していた。そしてそれが…」
「…叔父さんだった、と?」
「ああ。多分、だがね」
そう言って枕もとの机から写真を取り出す。
襲われたときに撮られただけあってぶれて、ピンボケだが、この銀色の毛並みは間違いない。
「確かに、叔父さん…少なくとも、大人の男で、駒犬家の人間だと思います」
「うん。私もそう思った。そこで奴には半年前の借りもあるし、準備をして、捕獲しようとしたんだ」
「捕獲、ですか?」
漆野の言葉に銀之介が驚いた声を上げる。
「そのとおり、捕獲だ」
そう言いながら机の引き出しを再び開ける。そこには黒光りする拳銃と…
「弾も半年前のものが大量に余っていたし、生きたまま捕まえて連れてけば賞金を出すって話だったからね」
銀色に輝く無数の銃弾。
思わず銀之介が身震いする。銀の銃弾は狼人間にとっては天敵とも言うべき存在だ。狼人間が持つ驚異的な再生能力。
だが、それは銀で出来た銃弾で撃たれた場合には発揮されないのだ。
「それで、叔父さん…狼男と戦って、漆野刑事さんは病院に運び込まれたんですか?」
「うむ、実はそれなんだがね…」
気を取り直して質問した銀之介に、わずかに歯切れ悪く、漆野が言う。
「実は、無用の混乱を招くと思って、ゴードンさんには黙っていたことがある」
漆野がその日のことを語り出す。
「その日…そう、今から3日前、月が紅い満月の晩だった。その日、狼男を追っていた私は、敵と遭遇したんだ」
「え…それがど〜無用の混乱を招くんですか?」
銀之介が漆野の言いたいことをつかめず、聞き返す。
「うむ…分かりやすく言うとだ、私が遭遇した敵、それがよりによって銀の銃弾が効かない方だったんだよ」
「銀の銃弾が効かない方?」
漆野の言葉に銀之介は更に首をかしげる。
「一応WHOにも問い合わせてみたんだが、あれに有効な弾は今は作って無いらしくてね。手に入れるのは難しそうなんだ。
そこで、駒犬君には私に代わって調査を…」
「ちょ、ちょっと待ってください」
相変わらず混乱した様子で銀之介が漆野に尋ねる。
「銀の銃弾が効かない方って…もしかして漆野刑事さんを襲ったのは狼男じゃないってことですか?」
「…ああ、失敬。私としたことが、うっかりしていたよ。駒犬君は知らないんだったね」
はた、とそれに気づいた様子で漆野が言う。
「君の疑問に答えれば、その通り。私を病院送りにしたのはね…吸血鬼だったんだ」
「きゅ、きゅうけつき〜?」
漆野の言葉に思わず銀之介はすっとんきょうな声を上げる。
吸血鬼。映画なんかでは狼男と並んでホラーの代表格な怪物だが、本当にいるとは思っていなかったのだ。
「狼男がいるんだ。吸血鬼がいたっておかしくないだろう」
「そ〜ゆ〜ものですか?」
「そ〜ゆ〜ものだ」
納得しかねている銀之介を無視して漆野は話を進める。
「ちなみに、狼男の方がいることも間違いない。さっき見せた写真もそうだし、ほらそこの…」
漆野がちらりととある方向を見る。つられて銀之介もそちらを見て…目が点になった。
そこにはミイラ男が寝かされていた。眠っているのかピクリとも動かない。それは良い。だが、その傍らに置かれているのは…
「…きぐるみ?」
「本人いわく、黄色い大根マンだそうだ」
黄色い棒に手足をつけたような怪しいきぐるみ。なんでそんなものが病室に置かれているのか。銀之介には永遠の謎だった。
「そこで寝ているのはちょっとした私の知り合いでね。元吸血鬼退治の専門家だったんだが、彼を襲ったのは狼男の方らしい。
運ばれてきた本人を無理やり叩き起して聞き出したから間違いない。おかげでしばらくは目を覚ましそうにないが」
「ってことは…もしかして…」
漆野の話に、今の状況が見えてきた銀之介が顔を青くして呟く。
「うむ。今、この街には吸血鬼と狼男が同時に出現していることになる」
漆野が、重々しく頷いた。
支援
「それで、僕に何とかして欲しい、と」
漆野の頼みを理解して、銀之介が漆野に尋ねる。
「ああ。本当は知り合いの吸血鬼にも頼もうと思ったんだが、あいにく今世界の何処にいるのかすら分からない状態でね」
「相変わらず、とんでもない顔の広さですね」
サラッと言う漆野に、銀之介が呆れたように言う。
「まあ、何にせよ有効な武器が用意できないなら純粋な体力勝負になる。そうなると同じ吸血鬼か狼男でもないと話にならないだろう」
「そりゃあ、まあ…」
漆野の話を聞いて、銀之介は考える。
狼人間は普通の人間じゃどうしようも無いのは確かだし、吸血鬼も漆野を病院送りにできるくらい強い奴らしい。
確かに変身した自分じゃないと、何とかすることはできないだろう。それに…
「…分かりました。任せてください」
飯波の街には守りたいものがたくさんある。
「うん。駒犬君ならそう言ってくれると信じていたよ」
銀之介の返事を聞いて、漆野が机から一枚の写真を取り出す。
「持って行ってくれ。この写真の真ん中に写っている2人、ジルさんと森写歩朗君と言うんだが、それが私の知り合いの吸血鬼だ。
もし、会うことがあったら手伝ってもらうといい」
「分かりました。女の人の方がジルさんで、男の人の方が森写歩朗さんですね」
その写真を見ながら、銀之介が確認する。
「ああ。それでいい。それともう一つ」
「もう一つ?」
「モンドー…そこで寝てる外人に言われてるんだ。もし、吸血鬼と戦うと言う人が現れたら、ぜひそこのものを託してくれ、と」
そして漆野が指差した先を見た銀之介は…
「全力でお断りします」
即答だった。
「やっぱりか」
分かっていた、とでも言うように漆野もそれ以上は言わない。
「はい」
黄色い大根マン(本人談)のきぐるみ着て戦うなんて、銀之介だってまっぴらごめんなのだ。
私怨
支援支援
*
「それにしても、狼男だけでも大変だってのに、吸血鬼かあ〜」
帰り道、オレンジにそまった住宅街をとぼとぼと歩きながら、銀之介は1人呟く。
「まあ、私は詳しくは知らんのだがね」
そんな前置きと共に漆野から聞かされた、吸血鬼の話。何でも空が飛べたり、超能力が使えたりして、狼人間並みか、それ以上に強いらしい。
狼人間については詳しく知っている。自分がそうなのだから。映画と現実じゃ違うなんてところも含めて。
だが、問題は吸血鬼だ。映画や漫画のしか知らない。知り合いに実は吸血鬼なんですなんてな人もいない。
「え〜〜〜〜と、吸血鬼って言うと…」
とりあえず銀之介は、映画なんかに出てくる吸血鬼を思い浮かべる。
「まず、血を吸うんだろうな。吸血鬼ってくらいなんだから。そんで血を吸われると吸血鬼になっちゃう、と。
そんで確か…太陽に弱い。まあこれは漆野刑事もそう言ってた。間違いない。
けど十字架とニンニクは効かないって言ってたな。後は…吸血鬼って言うと…」
再び映画や漫画、ゲームに出てくる吸血鬼を思い浮かべる。
「確か…色々変身できるんだよな。霧とか、蝙蝠の群れとか。そんで心臓に杭を打たないと死なない…」
ぶつぶつと呟きながら、歩いている銀之介。よその人に見られたら通報とかされそうだが、夕方のこの時間、人通りは少ない。
「う〜〜〜ん。ど〜しよう?」
そもそも狼人間の方だって本当に叔父さんだったら銀之介1人では荷が重いのだ。それに加えて吸血鬼までいるとなると…
「僕1人じゃ無理だよなあ…ゴードンさんに言って狼人間の応援頼んだ方がいいかなあ…?」
そんなことを言って、溜息をついたときだった。
「…ん?なんだろ、空が赤くなったような…?」
辺りの色が夕方のオレンジ色から赤に変わる。それに気づいた銀之介は空を見上げた。
空にはいつの間にやらぽっかりと満月が浮かんでいる。だが、いつもの、変身する時に感じるぞわぞわは無い。
その理由は実に単純。
「真っ赤だ…」
赤くて丸いものでは狼人間は変身しないのだ。
「まだ月が昇るには早いはずなのに…あれ?そ〜言えば漆野刑事さんが怪我したのって3日前だよな…?」
銀之介だって満月がいつか出るかは完全に覚えている。狼人間にとっては街にいられるかどうかの問題なのだ。
微妙な食い違い。ついでに言えば今日だって本当は満月のはずが無い。
その事で銀之介は思わずその場に立ち止まり、考え始めた。
「昨日は満月のせいで出かけられなかったのに…(第1話参照)」
思わず疑問点を口に出した、そのときだった。
4円
たったったったったったったった…
目の前を1人の女の子が駆け抜けていく。ショートカットの活発そうな女の子だ。銀之介には彼女が来ていた服に見覚えがあった。
「あれって…飯波高校の制服だよな?あんなに急いでどうした…!?」
krkrkrkrkrkrkrkrkr……
独特の甲高い鳴き声を上げながら、少女が駆け抜けていったところを、無数の蝙蝠の群れが飛び去って行く。
「もしかしてあれに追いかけられてるのか!?」
そう叫ぶと同時に銀之介の頭にピコーンと電球がひらめく。
吸血鬼→蝙蝠に変身する→蝙蝠の群れが女の子を追いかけている→となると女の子を追いかけているのは
「あれが吸血鬼!?」
いきなりの遭遇に銀之介は驚くが、すぐに思いなおす。
「見捨てるわけにはいかないよな」
そう言いながらポケットからそれを取り出す。
「こんなこともあろうかと、唐子に頼んで作っておいてもらってよかった」
そんなことを言いながら殻をむいて一息にかみちぎる。
「うっ…唐子、こんなものまで古代アトランティス料理にできるなんて…」
口の中に広がるその味にわずかに顔をしかめる。その後、自らがかみちぎったそれの断面をじっと見る。
変化は、すぐに始まった。
ポパイはほうれん草を食べるとパワーアップする。
スッパマンは梅干しを食べれば変身できる。
そして、駒犬銀之介の場合は…
「…アオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
卵の黄色く丸い黄身を見れば即座に変身してしまうのだ!(本人の意思に関係なく)
「すぐに追わないと」
ふさふさ毛むくじゃらの、血統書付きの狼男になった銀之介は靴を脱ぎ棄て、屋根の上に飛び乗る。
「吸血鬼は若い女の子の血が好きだって言うし」
そう呟くと同時に、爆発的なスピードで屋根を伝い、少女の匂いをたどって追いかけ始めた。
支援
*
「ふう…ここまで来れば、大丈夫だよね?」
人気のない工事現場まで走ったところで、少女、要いのりは1人呟き、向きなおる。
「ここなら、普通の人も巻き込まないし」
krkrkrkrkrkrkrkrkrkrkrkrkrkr…
追いついてきた蝙蝠の群れを見て、不敵に笑う。
「あたしも存分に戦える」
いのりの顔におびえの色は全く無い。
「今日は疲れてるから、一気に行くよ…」
そう、今日は大変だった。
昼休みから放課後になるまで春美の質問地獄に付き合わされ、さらには危うく新聞部に入部させられそうになったのだ。
都合よく襲撃があったお陰でごまかして逃げてこられただけでもラッキーだったと言うべきだろう。その代り戦いに巻き込まれたのはこの際置いといて。
「手加減とかは期待しないでね…いっけえ!ファイアーワー…!?」
そして、いのりが宣言と共に、自らの相棒を呼び出そうとした、その瞬間だった。
「どりゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
蝙蝠の群れに、何かが突っ込んでいく。そのスピードは、まさに電光石火。
「よっひゃ(よっしゃ)」
飛び降りてきた何かが口に蝙蝠をくわえながら、言う。
両手両足で2匹ずつ、口で1匹、とどめに尻尾でもう1匹。10匹の蝙蝠を一撃のもとに倒したそれに…
「…人狼!?」
いのりは驚きの声をあげた。
「え〜〜〜〜とね…」
その人狼こと駒犬銀之介はペッと蝙蝠を吐きだし、困ったようにいのりに言う。
「驚くのは分かるし、警察とか保健所に電話とかになるのも分かる。でもね…」
襲いかかる蝙蝠をあしらいながら、銀之介は続ける。
「僕は、君を助けに来た。君を襲ったりはしない。それだけは信じて!」
そして、再び蝙蝠と戦い始める。
支援
「この世界って、ウィザードはいないんじゃなかったの!?」
銀之介の言葉を無視して、いのりは思わず反射的にその背中に問いかける。銀之介はそれにピクッと反応して向きなおり
「…ウィザ、なに?」
不思議そうな顔で聞き返した。
「…え?ウィザードを知らない?ってことはウィザードじゃない?」
そんなことを言いながら要いのりは思い出す。昨日、静が拾ってきた、吸血鬼の少女のことを。
「そ〜〜いえばウィザードかど〜かは置いといて、吸血鬼はいるんだっけ…」
となれば、人狼が居てもおかしくは無いのかも知れない。いのりはそう、思いなおした。
そんなことを考えていた時だった。
「まずい!逃げて!」
銀之介があせって叫ぶ。見れば分かれて襲う算段なのだろう。半分が銀之介を足止めし、もう半分がいのりの方へ向かってくる。
「だいじょ〜ぶ!こっちはあたしに任せて!」
それを見て、いのりはきっぱりと言う。
「へ!?」
そんなことを言われるとは思っていなかったのだろう。銀之介が驚いた声を上げる。
krkrkrkrkrkr…
甲高い鳴き声を上げながら、蝙蝠がいのりに殺到する。
「大変だ!すぐに助けないと!」
めちゃくちゃに腕を振り回して追い払いながら、銀之介がいのりの方へ向かおうとした、その時だった。
「いっけえ、ファイアーワークス。すべてを…焼き滅ぼしちゃえ!」
ゴオオオオオオオオオオオ…
いのりの言葉と共に爆炎が立ち上り、蝙蝠の一部を消しズミへと変える。そして、その炎が消えた後には…
「な、なんだあれ…」
鳥の頭を持った、赤き魔神がいのりを守るように立っていた。
支援
「お前が、漆野刑事さんの言ってた、吸血鬼か!」
一足先に漆野から話を聞いていた銀之介が叫んで、飛びかかる。
どのみち、他に誰もいない場所に現れて空を飛んでる男が無関係ですなんてなわけが無い。
「ほう。狼人間か…昔はそれなりに見かけたが、まだいたのだな」
捕獲しようと飛びかかった銀之介をあっさりと空中で受け止めて、白衣の男が言う。
「嘘だろ!?」
銀之介は驚いた。まさか狼人間でもない男にたやすく受け止められると思っていなかったのだ。
「何を驚く?月の下の吸血鬼なら、この程度、受け止めるのはたやすい…さて、今度はこちらの番だ」
その言葉と共に白衣の男の目の前に漆黒の球体が現れる。
「…《ヴォーテックストライデント》」
白衣の男の言葉と共に球体が2つに分裂して、銀之助といのりに向かう。
「がふっ!?」
その球体を近づいていた銀之介はよけられない。暗黒の魔力が身体に染み込んで銀之介の体内を破壊する。
「くっ…ファイアワークス!」
とっさにいのりはファイアワークスに命じて自分を守らせる。
そのほとんどはファイアワークスに阻まれるが、力の一部がそれを通り抜け、いのりにわずかにダメージを与えた。
「なるほど、人狼が魔法に弱いと言うのは本当のようだな…」
その結果を見て、白衣の男は頷く。
「それが分かっただけで十分だ。今日は、ここまでにしておいてやろう。さらばだ」
そう、宣言すると、白衣の男は空を駆けて何処かへと飛び去って行く。
「待てっ!」
酷い怪我にも関わらず、自らの驚異的な生命力で持って立ち上がり、銀之介は白衣の男を追う。
2人はあっという間に見えなくなった。
「吸血鬼の次は、人狼…」
この場にただ1人取り残されたいのりがぼ〜ぜんと呟く。
「いったいこの世界は、ど〜なってんのよ!?」
いのりの疑問に、答えるものはいなかった。
今日は、ここまで。
と、いうわけでいよいよ最後のPC4のご紹介。
駒犬銀之介
つぶれていない卵の黄身を見ると変身してしまうという、難儀な特徴を持った人狼の少年。半年前に高校を卒業した。
クラスは当然ながら人狼。スタイルはアタッカー。属性は一応虚/火だが、ウィザードでは無いため魔法はまったく使えない。
なお、人狼は元々非常識な存在であるため、月匣、月衣によって無力化されることは無いらしい。ってかそうしとかないと役立たず確定だしね。
>>269 今のところは色々伏線を張っている段階ですね
>>272 その…漢らしいパーティーです。
いやまあ白巫女を読む限りだとどうみてもまほうせんせいはキャスターですし、いのりもアタッカーに近いかな、と。
魔物使いは防御を極めればリンカイザーになれるだけあって悩んだんですけどねw
>299
抜けてました。下の文を追加してくださいorz
「一気に行くよ!ごー!」
いのりの意思をくみ取り、彼女の相棒、ファイアーワークスが炎で出来た腕をふるう。
ボワッ!
その腕はわずかにかすっただけでも蝙蝠に引火して、次々と蝙蝠を焼きつくしていく。
あっという間に蝙蝠は全滅した。
「っしゃ!どんなもんよ!」
思わずガッツポーズをとり、いのりは銀之助の方を見る。
「えっと、それなに…?」
一足早く蝙蝠を全滅させていた銀之介が、目をまんまるにして、ファイアーワークスを指さして、いのりに尋ねる。
「ああ、これはファイアーワークス。あたしの相棒だよ」
その問いに、いのりは明るく答える。
「ファイアー…相棒?君は一体…」
何者なんだ、と銀之介が言おうとした、その瞬間だった。
「なるほどな。この程度では小手調べにもならんか」
男の声が辺りに響き渡り、2人は揃って振り返る。
そこには1人の白衣を着た、オールバックの男がいた。髪が角のようにツンツン尖っている。
そして、その白衣の男は空中に固定されたように浮かびあがっていた。
「そう構えるな。今日は挨拶だけにしておけと我が主に言われている。
もっとも、あの忌々しい吸血鬼が一緒だったらもろともに葬るつもりだったがな」
手を振りながら、その白衣の男が宣言する。
GJ!しかし、黄色い大根マンのまさかの登場には吹いたわw
毎度どうもです
一時半頃から投下したいと思います
唐突な話になるが、斉堂 一狼は女の子が苦手だ。
どれくらい苦手かというと、バイトの娘にティッシュを手渡されただけで動揺してしまうくらいに免疫がない。
今は既に滅びた里に生まれ、忍者として育てられた一狼は輝明学園に入学するまで年頃の女の子と接触する機会が絶無だった。
そんな生い立ちであるが故に彼は女の子と会話する事は勿論、同じ部屋に一緒にいるというだけでもかなりの心労を抱えてしまう。
別に一狼は女の子が嫌いな訳ではなかった。むしろ、16歳の青少年としては当たり前のように女の子に興味がある。
ただ、どうしようもなく苦手なだけだ。
そんな彼にとって、
「……彼女が姫宮 空」
「わ、凄い可愛い。……でも、なんで一狼くんこの人抱えてるの?」
「ちょっと機械が誤爆しそうになって、逃げようとしている所」
「誤爆……? よくわかんないけど、あかりんの友達ってドラマティックな人多いね」
「わたくし達自身がある意味ドラマティックな存在でありますからなー」
「………………」
三人(厳密には四人)の女の子に囲まれているこの状況は、はっきり言って拷問に等しかった。
まず、ベッドに横たわっている緋室 灯。
つい先程まで灯は意識不明だったのだが、今では二人の少女達と話せるくらいには快復していた。
戦闘で受けた傷は塞がっているようで、患者衣の胸元から白い包帯が覗いている。
一狼は絶滅社からの命令で、彼女を社へと帰還させるべく護送の任務を与えられていた。
だから、彼が彼女と同じ部屋にいる事はおかしくない。
続いて、灯のベッドの脇に座っている黒い衣装の少女。一狼の知る知識でいえば、いわゆるゴスロリという奴だ。
月光のような銀の髪をリボンで結わえ、見る者を魅了するような紅の瞳は、けれど彼女の纏う明るい雰囲気で神秘的という印象は少なかった。
少女の名はノーチェ。一狼と同じく絶滅社に雇われている人間――否、吸血鬼で、灯の護送のために組まれたチームの一員だ。
だから、彼女がここにいるのも変ではない。
そして更に、ベッドにいる灯を挟んでノーチェの反対側。
灯と同じように患者衣に身を包んでいる少女。
聞けば彼女は今回の件でエミュレイターに憑依されたイノセントだという。
本来なら彼女――河井 沙織は次元の狭間に存在するアンゼロット宮殿につれてくるべき類の人間ではない。
通常の病院などに搬送して治療を受けるべきなのだ。
だが、先日の戦闘で多くの負傷者が出てしまった事、更に灯が急を要する重傷を負ってしまったために手間を省いて彼女もこちらに連れて来たのだ。
要するに彼女はこの場にいる者達とは無関係なのだが、何故かここにいる。
それは灯のベッドから少し離れた所にあるソファに腰を下ろし、彼女達のやりとりを生暖かく見守っているチームリーダー、十文字 冴絵の指示だった。
……百歩譲って、それもよしとする。
傭兵にとって任務と命令は絶対だ。リーダーの指示であれば、甘んじて了解する。
何をどうしても理解する事ができないのが――
「なんで……」
なぜ自分――斉堂 一狼がこの少女達の輪に加わっているのかだ。
あまつさえこの少女達が囲むベッドの上に大きな水晶球が置かれていて、そこには過去の自分の映像が映っている。
その水晶は『叡智の水晶』と言ってノーチェの一族に伝わる秘伝の品であるらしい。
「どうかしたでありますか、一狼?」
隣に座っているノーチェが覗き込むようにして紅の瞳を一狼に向け、思わず彼はひっと小さく呻いてしまった。
ノーチェは口調はともかく外見だけは見目麗しい美少女だ。
今の所は可愛らしさが先行しているが、もう少し成長して大人びたら正しく魔的といえるほどの美貌になるだろう。
そんな彼女に至近距離で迫られて、一狼は跳ね上がった心臓を抑えるように胸に手を当てつつノーチェに向かって声を潜めて言った。
「い……イノセントにこんなの見せて大丈夫なの?」
「へーきでありますよ。堂々としてれば大抵は手品とかその辺で受け取ってくれるでありましょうから」
犬歯を覗かせてノーチェは軽く笑う。そんな彼女の仕草に一狼は更に動揺して視線を彷徨わせた。
ウィザードの存在を秘匿すべしと教わってきた一狼には彼女の軽さは少々受け入れ難かったが、彼にはそれ以上に聞かねばならない事がある。
「なんで僕の映像とか見せてるんだ……」
叡智の水晶には昨年一狼が経験した出来事が映っている。
イノセントである沙織の前だけにエミュレイター関連の事象までは映されなかったが、それでも過去の自分の行動――例えば彼の住むアパートの
隣室に越してきた姫宮 空とのやりとりだとか――を見られているのは恥ずかしすぎる。
しかしノーチェは一狼の気苦労を知る事もなく、たははと軽く笑い飛ばした。
「この部屋にはテレビが置いてないでありますからなー。精度の良い情報を映すには対象走査が一番なのでありますよ」
(なんで僕なんだよ! プライバシーの侵害だろ!)
と一狼は言いたかった。だが、少女達の前でそれを言う度胸は彼にはなかった。
「ねえねえ、一狼くん」
「は、はいっ!?」
不意に対面の沙織に呼びかけられ、思わず一狼は上擦った声を上げて椅子から腰を上げかけた。
沙織は一狼の顔を窺うように、しかしあからさまに興味を示した表情で水晶に映っている少女と一狼と交互に指差した。
「もしかして一狼くんとこの姫宮さんって、付き合ってるの? 彼女?」
「はい、え? はいぃい!?」
ガタン、と椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がり後ずさった。
温度計のように顔が紅く染まっていく一狼の顔を沙織とノーチェは興味津々と言った風情で覗き込んでいる。
「え、いや、そっ、ぼ、僕と姫宮はそんなんじゃ……!」
腕を意味不明にばたつかせ、しどろもどろになりながら一狼は呻き声を吐き出す。
「妙に慌ててる所が怪しいでありますなぁ」
「だよねー?」
にやにやと笑みを浮かべながら沙織とノーチェが顔を見合わせる。
動揺が頭の中を駆け巡って言語を発することができない一狼の代わりに、
「違う」
と灯が静かに口を開いた。
「灯さん……!」
思わぬ助け舟に一狼は声を上げた。
怪訝そうに視線を向ける沙織とノーチェに、灯はやはり無表情で、
「姫宮 空は斉堂 一狼の『所有物』」
「ぶぅっ!?」
「「所有物っ!?」」
三人が吐き出した二種類の驚愕の悲鳴が部屋に響き渡った。
「あ、ああ灯さん!? 何言ってんです!?」
「しょ、所有物ってどゆこと!?」
「そのまま。昨年十二月二十五日午前零時を以て、姫宮 空は一狼のモノになった」
「え、モノになったって、え? もしかしてそういうこと!?」
「日本の学生は進んでいるでありますなあ!」
「ち、違う! 違うんだ! 誤解だっ!!」
必死に叫ぶ一狼とよそに沙織とノーチェは盛り上がって歓喜の声を上げている。
「日付と時間がわかっているならもう視るしかないでありますな!」
「きゃー! 視たい視たい!!」
「やめろ! やめてくれー!!」
紅の瞳をらんらんと輝かせて叡智の水晶に手を翳すノーチェと、歓声を上げながら水晶を覗きこむ沙織。
この事態を引き起こした灯はそ知らぬ顔で沙織と同じように視線を水晶に向けている。
いっそ水晶を叩き壊してやろうか、と一狼は拳を握り締めたが、ふと思いなおして縋るように彼女達を見守る冴絵に振り返った。
「十文字さん、どうにかしてください! いくらなんでもプライバシーの侵害だ!」
「んー……………許可!」
「そんな!」
「沙織ちゃんには立場上色々と不自由な思いさせちゃってるから、あたし達には彼女の精神衛生を保つ義務があるのよ」
沙織はイノセントではあるが、カズキや斗貴子等の錬金戦団に多少なりとも関わったために非日常の世界に理解があった。
もちろん事情の総てを彼女に語る訳にはいかないが、踏み込みすぎないレベルで多少の説明は施してある。
記憶操作で丸ごと忘れさせる、というのも手ではあったが、それは沙織自身が拒絶した。
カズキや斗貴子達、加えて仲良くなったくれはや灯達の生きている世界というモノを知らなかった事にしたくはないそうだ。
「で、でもそれでなんで僕の事なんか……!」
「あかりんとノーチェのは論外だし、あたしが経験した中東の内戦風景とか見せても面白くないじゃない」
「だからって……べ、別に誰かの過去とか見る必要ないじゃないですか! テレビ番組とか適当に見せれば!」
「わたくしの水晶はそんな便利ではないでありますよー?」
「ヒトの過去を走査してるってだけで便利すぎるじゃないか!」
棒読みで語るノーチェに一狼は食ってかかる。
普段なら女性に対してそこまで言えるような性格ではないが、自分の事――とりわけ姫宮 空との関わりに関する事を覗き見られて一狼の精神には既にリーチがかかっていた。
「ノーチェもこう言ってるから、諦めなさい。という訳で続行!」
「冴絵姐さん話がわかるぅ!」
一狼を無視してびしりと水晶と指差した冴絵に沙織が喜色を孕んだ声を上げ、ノーチェは苦笑交じりに声を出した。
「沙織沙織。冴絵は一応貴方と同じ16歳でありますよ」
「あっ……でもなんか姐さんって感じだよね?」
「……いーよもう。どうせあたしは老成してるさ……」
「よくはありません! いや十文字さんの中身の年齢はいいですが、僕のプライバシーはよくないんですって!」
「なんだとぅ!?」
冴絵が叫んで一狼に踊りかかる。
身のこなしは一狼の方が遥かに上なのだが、動揺していた彼はあっさりと彼女に捕まってヘッドロックをかけられてしまった。
「この歳で戦場巡ってりゃあ老成したって当たり前でしょうが!」
「ちょ、じゅうっ……か、勘弁してください!」
ギリギリと締め付けられる痛みよりも、頭に押し付けられる冴絵の脇下、胸の感触に一狼はぐるぐると脳髄をかき乱されてばたばたともがく事しかできない。
(誰か助けてくれ……!)
一狼が悲鳴にならない悲鳴を上げたその時、
「……何やってんだ、お前等」
その部屋に入ってきた蓮司が嘆息交じりに声を吐き出した。
ニンジャボーイ! ニンジャボーイじゃないか!
……そういえば、ニー=クラリスは再登場が決定してるんだよな。
いつか、こいつも公式で再登場する事はあるんだろうか。
「斗貴子さん、カズキ先輩!」
声を上げて立ち上がった沙織に、蓮司と共に部屋を訪れたカズキと斗貴子が駆け寄る。
殊に彼女を直接傷つけてしまった斗貴子はより心配が大きかったのだろう、沙織の存在を確かめるように肩を撫でてから口を開いた。
「さーちゃん……もう怪我は平気なのか?」
「うん、全然平気。っていうよりその辺りの事あんまり憶えてないんだけど」
「すまない。キミをまたこっちの世界に巻き込んでしまった……」
頭を垂れる斗貴子に沙織は一瞬だけ困った表情を浮かべ、肩に置かれた斗貴子の手に自分のそれを重ねた。
そして釣られるように顔を上げた斗貴子に、沙織は屈託のない笑みを浮かべて見せた。
「ううん、斗貴子さんが謝る必要なんてないし、それに私を助けてくれたんでしょ? だからありがとう」
「さーちゃん」
肩を寄せ合う二人に言葉をかけるのを憚ったのだろう、カズキと蓮司達は黙って二人を見守った。
と、そんな蓮司の元に一狼が歩み寄り、おずおずと声をかけた。
「あの……柊 蓮司先輩?」
「ん? ああ、そうだけど……」
「斉堂 一狼です。絶滅社から灯さんの護送を命じられて来ました」
「……あー、そういやアンゼロットがそんな事言ってたな」
と言いながら蓮司はベッドに横たわっている灯へと眼をやり――その脇で好奇に満ちた紅の瞳を自分に向けているノーチェに気付いた。
眼が合った事をきっかけにノーチェが銀髪を揺らして蓮司の元までやってくる。
そして彼女は蓮司を上から下までしげしげと観察した後、
「貴方が柊 蓮司でありますか。思ったよりも普通の人間でありますな」
「ありますぅ……? てか、普通って何だよ。まるで俺が異常な奴みたいな言い方しやがって」
ノーチェの奇妙な喋り方に眉を潜めた蓮司に、ノーチェは大きく頷いてから紅の眼を細めた。
「そりゃあ、我々の間ではかなりの有名人でありますからな。せっかくなんでサインとか貰ってもいいでありますか?」
「さ、サイン!?」
「はわ、ひーらぎがサイン……ぷっ」
ぎょっとする蓮司と噴き出したくれはをよそに、ノーチェは懐からごそごそと色紙を取り出して蓮司に差し出した。
慌てて色紙を押し返そうとする蓮司と強引にそれを押し付けるノーチェのやり取りをみながら、カズキは感嘆の声を漏らした。
「蓮司ってそんな凄い奴だったんだ」
「柊先輩は何度も世界を救ってるんですよ。実績も実力もウィザードとして一流ですから」
「へぇ……」
一狼の解説に頷くカズキだったが、一狼が蓮司を見る目にわずかな羨望がこもっていたことには気付かなかった。
「同僚とか故郷の仲間に自慢したいでありますよ。だからお願いするであります」
「柊、サインぐらいしてやればいいじゃない」
「ち……しょうがねえな……」
くれはに肘でつつかれて、蓮司はしぶしぶといった感じで色紙を手に取った。
態度こそ嫌々といった様子ではあったが、実際サインを求められるというのは満更ではなかったのか、いそいそとマジックで名前を書く蓮司にノーチェが脇から声を上げた。
「あ、ついでに一筆啓上してもらってもいいでありますか?」
「この際だから構わねえけど、何書けばいいんだ?」
「そうでありますな……ここはやはり『下がる男』と」
「喧嘩売ってんのかてめえ! 手の込んだ前振りしやがって!?」
「あぁっ!? サインが!?」
蓮司が怒声と共に色紙をびりびりに引き裂き、ノーチェが悲鳴を上げる。
そんな二人のやり取りと見やっていた斗貴子が小さく溜息を吐き出した。
「何をやってるんだ、お前たちは……」
「あ、そうだよ。こんな事しに来たんじゃねえよ」
しゃがみこんで裂かれた色紙をかき集めているノーチェをよそに、蓮司はベッドで様子を見守っていた灯に向き直った。
「もう大丈夫なのか?」
「処置はもう終わった。命に別状はない」
抑揚なく返して、灯は蓮司から目を切り脇にいる冴絵に顔を向けた。
言葉を発する事はなかったが視線で彼女の意を察したのだろう、冴絵は小さく頷いてから一狼に声をかけた。
「一狼、沙織ちゃんを病室に連れてって」
「え、あ、はい」
「冴絵姐さん?」
「ごめんね、これから『お仕事』の話になるから」
「……。わかりました」
冴絵と、その場にいる一同――最後にカズキと斗貴子を見やってから沙織は大人しく頷いた。
「せっかくだからわたくしも一緒に行くでありますよ」
色紙の破片を集め終わったのか、ノーチェも立ち上がって沙織の元へ駆け寄る。
そして彼女は沙織の腕を取りながら、口の端を吊り上げて一狼を見やった。
「一狼には色々と聞かないといけないでありますからな」
「あ、そういえばそうだったね」
「え、いやちょっ!?」
「ほらほら、行くでありますよ。さっさとエスコートするであります!」
沙織とノーチェが一狼を両脇から掴みかかり、信号機のように真っ赤になった彼を連行するように部屋を後にする。
三人――厳密には沙織の姿が完全に部屋から消えたのを確認すると、灯は蓮司達を見据えて静かに口を開いた。
「……状況はどうなっているの?」
※ ※ ※
緋室 灯の見舞いを辞した剛太は、一人アンゼロット達のいる司令室に訪れていた。
矢継ぎ早に映し出される様々な情報を受け取り、そして指示を出しているアンゼロット――その脇に控えていたブラボーに向かい合い、
剛太はポケットから何かを取り出してブラボーに差し出した。
「……戦士・剛太?」
剛太の手に握られていたモノ――シリアルナンバー『LV』の刻印された核鉄を見てブラボーは僅かに目を見開き、そして彼を見据える。
剛太は数瞬視線を彷徨わせた後俯いて一度瞑目すると、何かを決意するように顔を上げてブラボーに口を開いた。
「俺の武装錬金では魔王相手に全く歯が立ちませんでした。……俺じゃ、何の力にもなれない」
吐き出すように言った後、彼は再び顔を俯けた。
攻撃力で劣るモーターギアは魔王モーリー=グレイに対して一切の痛痒を与える事もできなかった。
それはすなわち、彼が今回の件において戦力として成り立ちえないという事でもある。
であるなら、彼自身が持つ力――武装錬金となる核鉄は戦力となり得べき人間に渡した方が闘いには有利になるはずだ。
悔しくはあった。腹立たしくもあった。だが、絶対的な力の差と言う事実は覆らない。
個人の感情を優先すべき状況でない事を、剛太は理解していた。
「……」
しかし、ブラボーはその核鉄を受け取ろうとはしなかった。
顔を伏せて表情を隠していても、その核鉄を差し出した手が僅かに震えているからだ。
「――剛太さん」
透き通るようなアンゼロットの声が響き、剛太は思わず顔を上げた。
ブラボーが半歩身を引くとアンゼロットは剛太の正面に歩み寄り、彼の顔を青の瞳で見つめる。
そして彼女は、静かに口を開いた。
「柊 蓮司」
「……え?」
「彼はこれまで幾度となく世界を救っているウィザードです。実力でも実績でも彼は優秀ではありますが、しかし彼は最強ではなく、無敵でもありません。
力量という点で見れば、彼より強いウィザードは世界に数多存在します」
言葉の意図を理解しきれず、呆然と聞き入るだけの剛太にアンゼロットは怜悧な表情を保ったまま、言葉を続ける。
「世界の守護とは個々の力量のみによって支えられるほど単純でも、軽くもありません。
本当に重要なのは、世界の滅びに相対し、介在する事なのです」
『勇者』と呼ばれる存在がある。
世界の滅びに対抗するために、世界そのものが生み出した対抗機能。
彼等や、彼等に関わる者はその力量に関わりなく――最悪ウィザードと覚醒してすぐにでもその滅びに直面し、そしてそれを退ける。
因果や運命と呼ばれるモノが複雑に絡み合い形をなすこの世界とその存亡において、問われるのはそれと同じく因果と運命――すなわち、その滅びの現場
に居合わせる事と、それに立ち向かう意思なのだ。
「貴方は先程自分では力になれない、と仰いましたね」
「……はい」
諭すように問いかけるアンゼロットに、剛太は項垂れて首肯する。
しかし彼女は小さく頭を振ってから、力強く彼に言葉を紡いだ。
「それは違います。貴方には力がある。
それは武器や魔法のような戦闘能力ではなく、運命の力……『貴方が今ここにいる』という事実そのものが、この世界にとって何物にも代えがたい『力』なのです」
核鉄を差し出した剛太の手に、そっとアンゼロットの手が重ねられる。
はっとして顔を上げた剛太に彼女は優しく微笑みかけて、核鉄を握らせた。
「後はお前次第だ、戦士・剛太」
ブラボーが剛太の背中を押すように声をかける。
「世界を守る為に、貴方の力をお貸し下さい」
アンゼロットが輝く銀色の髪を静かに揺らして、頭を垂れた。
そして剛太は、
「――わかりました。俺も闘います……いえ、一緒に、闘わせて下さい」
自らの核鉄を強く強く握り締めて、そう答えた。
※ ※ ※
支援
蓮司達が現状をかいつまんで説明する間、灯は全く表情を動かさなかった。
絶滅社からの任務でこの場を訪れ、灯の看護に掛かりきりだった冴絵はそれを聞いて流石に平静を保っていられなかったのか、心なし青ざめた顔で大きく溜息を吐き出した。
「リオン=グンタにモーリー=グレイ、世界結界と同化した侵魔に裏方でベール=ゼファーって……どんな大惨事よ」
「……冴絵。薬を出して」
眉根を寄せて肩を落としていた冴絵に、灯は無表情のままで小さく漏らした。
「ダメ」
即答する冴絵に灯は目を向ける。
表情を浮かばせない紅の瞳を細め、射竦めるように投げかける視線にしかし冴絵は動じない。
「投薬は許さないよ。社に戻るまではあたしの指示に従ってもらう」
「………」
有無を言わさぬ冴絵の声に、灯は僅かに身を起こした。
殺気は見せないものの、それゆえに寒気を感じさせる彼女の動きを手で制したのは、斗貴子だった。
「無理はするな」
「無理じゃない。薬があれば、まだ動く。何も問題は――」
「ある」
言うが早いか、斗貴子は強引に灯をベッドに押さえ付けた。
それは寝かせたと言うよりも叩きつけるような強引さで、その衝撃でベッドがぎしりと軋む。
「と、斗貴子さん」
「はわ……」
慌てるカズキやくれはをよそに、斗貴子は灯を見据えていた。
抑え込まれても表情を一切崩さないのは流石だったが、彼女の肉体は正直だった。
灯の胸に巻かれていた白い包帯が、じわりと赤色に滲んでいる。
傍目で変化がわかりにくくとも、灯と斗貴子は一時とはいえ背を預けて共に戦った身だ。
身体の調子などは挙動や表情を窺えば知れている。
加えて言うなら――この場にいる四人よりも、斗貴子は灯に共感を抱いていた。
だから彼女は、灯にもっともわかりやすい言葉を選んだ。
「そんな身体で出てこられても、足手まといだ」
自分の状態というものを正確に把握しているのだろう、灯は斗貴子に対して反論する事ができなかった。
むしろ把握していながら先程のような事を口走ったという事の方が、よほど緋室 灯という強化人間にとっては矛盾しているのだが――彼女はそれに気付かなかい。
それまで沈黙を保っていた蓮司が灯に向けて口を開く。
「今回の件は俺達で片を付けるから、灯は大人しくしてろ」
「戦力は限られている。戦う事はできなくとも、盾代わりにはなる」
「それこそいらねえし、必要ねえ。その気ならここで縛り付けてでも絶滅社に追い返す」
灯の言葉に蓮司は声を顰め、僅かに棘の篭った調子で吐き出した。
そして数瞬灯を睨み付けた後、彼は小さく息を吐き出した。
「それにまあ、個人的に言えば今回のはいくらかマシな方だしな」
「……?」
そこで初めて、灯の瞳に感情が浮かんだ。
それは蓮司の言葉に対する疑念であり、それはその場にいる全員が浮かべた表情と同じだった。
「マシ……って、今の状況がか?」
驚きを隠せないといった貌を浮かべているカズキに小さく頷くと、蓮司はくれはに目を向けた。
首を傾げて見返す彼女を見て、蓮司は少しだけ戸惑った表情を浮かべてそっぽを向いた。
そして彼は首を軽く掻きながら、
「……今回は天秤にかけなくていいからな」
呟くように言った。
――昨年四月、『星を継ぐ者』事件と称されたディングレイ流星群の墜落未遂の一件では世界を守る為にその落下目標とされたくれはが命を狙われた。
更にその事件の首謀者は蓮司やくれはの知人であり、世界を守る為にはその人物を討たねばならなかった。
例えそれが仮初の関係であったとしても、その人物が蓮司達と交友を結んだ仲であったのは変わりはない。
その後に起きた魔王ディングレイの覚醒では、くれはがその依代として選ばれてしまった。
結果的には彼女は助かったが、最悪の場合には世界を守る為に彼女を殺すという選択を入れておかねばならなかった。
彼女の身体に刃を食い込ませた時の感触は今でも忘れる事はできず、きっとこれから一生忘れる事ができないだろう。
彼が携わった大きな事件では概ねの場合において『世界』と『誰かの命』が天秤にかけられていたのだ。
「状況はきついかも知れないし、敵の強さも半端ないかも知れない。けど、今回は魔王を倒してマーニをぶっ潰せば、それで万事解決だ。
難しい事考える必要なんかねえ、全力でやれる」
どこか自分に言い聞かせるように、蓮司は自らの拳を握り締める。
くれはも、灯も、斗貴子も呆然と彼を見やっていたが――ただ一人。
「……そっか。そうだよな」
カズキだけが、蓮司に力強く頷いていた。
蓮司のように世界規模ではないにしろ、カズキもまた闘いの中で選択を強いられてきたのだ。
街の人間と斗貴子の命を救うために、ホムンクルスとなったパピヨンを討った。
本来なら仲間となるべき錬金の戦士達――キャプテンブラボーとも戦わねばならなかった。
黒い核鉄によって絶望の道を辿ったヴィクター=ハワードとも刃を交えた。
武藤カズキが経験した戦いの相手は、概ねの場合において倒すべき敵ではなかったのだ。
だが、今回は違う。
今回の戦いは彼がそう願い、そう闘おうとしていたように――正真正銘の『皆を守る戦い』なのだ。
心臓が高く跳ね上がるのを感じて、カズキは己が胸に手を添えた。
心の奥から湧き上がってくる熱い衝動を掴み取るように手を握り締め、彼は灯に拳を差し出す。
「大丈夫。絶対にどうにかして、皆を助ける。あかりんの分まで、オレが頑張るから」
「――『私達が』だろう?」
斗貴子が嘆息交じりに呟いて、カズキの拳に手を重ね、次いで蓮司とくれはもそれに倣う。
目の前で重ねられた四つの手と、自分を見つめる四人の顔を眺めやり――最後に灯も、そっと手を差し伸べた。
「……わかった。皆に、任せる」
戸惑うように言葉を漏らす灯。
そんな彼女の声を吹き飛ばすように、カズキは力強い笑みで応えてみせる。
「……任せろ! 何を隠そう、オレ達は世界を守る達人だ!」
「流石にその使い方は規模が大きくなりすぎだぞ、カズキ……」
「えっ、でも蓮司は実際その通りだろ?」
「柊の場合アンゼロットに使われてるからなんか説得力ないんだよねぇ」
「うるせえな、好きでやってる訳じゃねえっていうか使われてるとか言うな!?」
食ってかかる蓮司と、それをさらりと受け流すくれは。
そんな二人を頬を緩めて見守るカズキと、苦笑を称える斗貴子。
四人のそんな様子を見ながら、灯は彼等の温もりが残る手を胸に添えた。
その顔に僅かに微笑が浮かんでいた事に、彼女自身も気付かなかった。
今回は以上です。決戦前
ゲストはリーチフォーザスターズよりノーチェと小説グランギニョルより斉堂 一狼。
出す予定のなかった沙織に引き摺られてノーチェがミーハー化
ちなみにノーチェはリプレイ時点で初来日なので時間軸的に矛盾してますが気にしないで下さい
しかしこの絶滅社チーム、姫宮 空も加えると意外とバランスがいい・・・一狼が憤死しそうですが
ちなみに剛太の所書いてる時に内心ごーちん逃げてぇぇとか考えてたのは秘密です
……かっこいいなぁ、柊
支援
世界を守る達人w
錬金の人ブラボー。なんとアンゼロット様がマトモな事を…じゃなくて
いいですねー頑張れ男の子って感じですねー。
しかしチーム絶滅社は考えてみると確かにバランスが良いな
前線に一狼と空。遊撃に灯。支援にノーチェと冴絵。おまけにナイトメアいれば完璧だな。
>錬金の方
相変わらずGJですー。カズキも柊も男の子してますなww
個人的にはあかりんととっきゅんのやり取りが好きです。とても彼女達らしかったです。
次回更新を楽しみにしています。
……しかしこのスレ、異様にノーチェが出没してないか?
このスレは居心地がいいので、ちょくちょく遊びに来ているのであります。
柊と中の人が同じなのに、扱いは全然違うのも、競演を見てて面白い。
ノーチェ便利だもんね。
「〜であります」口調とでっかい水晶玉、貧乏くささが垣間見えて、情報収集担当。
柊、ノーチェ、リンカイザーがいれば、それなりのフォーメーションが組めるような気もする
プレーンで使いやすい狂言回し、ってのが矢野にゃんのキャラだったりするからなぁ。
あの全編ツッコミどころしかないダブルクロスストライクでも、唯一常識を基準にしたツッコミが出来るキャラだし。
まとめ だれか たのむ
>327
王子
クレバー
すまん、分かりづらかった。
まとめサイト誰か頼む。
レス安価だけでもまとめててくれるとありがたい。動けるようになったら更新するんで。
まほうせんせいと赤毛の悪魔/第03話
>>283-284,286,289,291,293,295,300,297
NIGHT WIZARD cross period/第14話
>>303-307,309-312,314-316
こんな感じでいいのかな?
>>330 まほうせんせいは何回か投下してるぜ
まほうせんせいと赤毛の悪魔/第03話
>>187,189,191,193,196
>>197(補足)
まほうせんせいと赤毛の悪魔/第04話
>>259,261,263-264,266
>>267(補足)
まほうせんせいと赤毛の悪魔/第05話
>>283-284,286,289,291,293,295,300,297
>>298(補足)
志宝エリスと双子の貴石/第07話
>>223,225-226,228,230,232
NIGHT WIZARD cross period/第14話
>>303-307,309-312,314-316
あと
小ネタ? 分類がよくわからんので適当に列挙
>>160,169
>>247 >>212-213,215,218,219
>>216(解説)
多分これで全部
漏れがあるかもしれん
前スレの末のヤツはどうすうるか
残念ながらロゲがない…
334 :
ほかんこ。:2008/04/22(火) 11:54:10 ID:???O
おまいらありがとう。
〇〇から愛してる。
※○○の中には好きな言葉、数字、記号、はわ、下がる男を入れてください
>>317 錬金の方GJです!
>「ちなみに剛太の所書いてる時に内心ごーちん逃げてぇぇとか考えてたのは秘密です」
さすがアンゼロット様。初めにまともな事を言って心酔させた後、徐々に依頼を断れない、後戻り出来ない立場に追い詰めるのですね!
……ところで、先ほどからヘリコプターの音が五月蝿いのですが、何か事件でもあったのでしょうか?
あげ
ついに新生MMR活動開始か、人類が滅亡する時が来たな。
孤独のベルメ
悪徳のひとつ「飽食」と対応した魔王だからこそできる、いぶし銀のクロスSS。
……とにかく腹が減っていた。
大量に仕入れた悪魔のハエを保管する倉庫として
南千住に格安のよい物件があるからとリオンに言われて行ってみたが、
それは私の予想を上回るボロであった。
このことで、リオンを問い詰めても「だって聞かれなかったし」といわれるだけだ。
空腹が悔しさを増加させていく。
…こんな風に
「このわざとらしいメロン味!」とか「ここは豚汁ではなくなめこ汁で決めよう」とか
ただただベルが食って周りを見て、いつかこの世界を征服してやるわ、
でもまぁ腹が減ったからとりあえず食べる、って言う軽いスタンスでつれづれと続く
クロスはどうだろう。
新装版も出たしな
クレオパトラ・ダンディとパピヨンの珍道中と言う電波が飛んできた
NW関係ねえw
なぁに、そこにドリームマンかグィードか芳香剤を加えれば問題ないさ
誤解が多いようだが、ドリームマンは格好がアレなだけで中身はすげぇ格好良いんだぞ!?
格好はアレで格好がアレな格好がアレだが!!
>>343 その格好がプラス要素を打ち消してないかwww
一部の方々には御褒美です
あの格好は奥さんの趣味なんだぞ!
奥さんに貰った衣装を後生大事に着続けるなんてなんという愛妻家!
つーか普通のサラリーマンという事になっているドリームマンにあの衣装をあげる奥さんって一体……
そこはその、ドリームマンの奥さんだから。
つか、さ・・・
この3日間職人が誰も来てないよな・・・
最近何ヶ月か連続で来てない人も多いしorz
そういう愚痴を自重するのは非職人の嗜みだ
>>350 はい。そうですよね・・・
文句ばっかり言ってないで、
見させてもらってるのはこっちなんだから、
グダグダ言わずに待ってあげるのが筋ですよね・・・
ゴメンなさい。
次から自重します。
そして過去に出た小ネタをいじくって新しく何か作り上げながら待つのもおつなもんだぜ?
うまくできたら投下できるしな。
ナイトメア(変態コスチューム)にナイトウォッチ(マント常備)……。
ひょとして“ナイト”の異名を持つ者は、珍妙な服装をしなくちゃいけない決まりでもあるのだろうか。
>>353 ウィザード全部が変ってこと……うん、納得ww
柊本人は常識人でも、柊の周囲が普通じゃないしなぁ…
さて何とクロスさせたら楽しくなるかな?
BLASSREITERとかどうだ
DXかデモンパにしか見えんような気もするが
クロスさせやすいものとさせにくいものがあるしなぁ…
5期鬼太郎は相性がよさそうなんだが、水木ファンが怖いので躊躇。
>>351 見させてもらってるとか卑屈すぎてキメェ
GWも近いし忙しい人もいるだろ、それに三日間程度でgdgd抜かすな
職人は手の空いた時に投稿する。読んでる奴らはそれを支援したり感想を言う。それだけ
>>359 愚痴を書くなといわれて、それに対して愚痴を重ねた上で
「次から自重します」で締める相手だってことを考えた上でレスしようぜ
>>359 そっか?自分は待ってあげる、とか尊大すぎて吐き気がしたが
>>184>>185でも同じ事してるな、もうテンプレに
ここは一週間に一本投下されれば上等なマッタリスレです。
とでも書いとけ。毎度毎度どこぞのスレと勘違いしている馬鹿が出てきて鬱陶しい。
一時期話題になっていた、秋葉原で聖杯でFATEなクロスとか考えてみるか?
とりあえず、PC候補。
1.エクスカリバー保持者にしてメイド喫茶従業員、流鏑馬道士郎。(NW)
2.聖杯探索の騎士、嵯峨童子ことサー・ガウェイン(レーザーチェンソー装備)。(DX2)
3.「湖の乙女」にしてエクスカリバー。「最後のドラゴン」モルガーナ・ル・フェイ(DX2)
NPC候補
1.”蒼き星の#マーリン。FEARゲ世界のあらゆるところに存在。「青の魔道士」も同一存在?
2.妖姫モルガナ。奈落の使途にして魔女(ALG)。
俺、FATEの方さっぱりだから、誰かそっちよろしく。
英霊は転生者と相性よさそうだな。
知らないのを無理に絡ませるくらいならいっそ……!
っブロウベル
>>363 相性が良いどころかむしろFATEの英霊は転生者のクラスで十分に表現可能
…だったからなぁ1stのころは(リミットブレイクの弱体化がなければなぁ
とりあえずコイツも
つナチガメッシュ(DX2)
道士郎の前世がアーサーとか?
ペンドラゴンリプのネタなんてもう通じんだろうな。
ゼノスケープ冒頭リプのアーサー王伝説ネタは……駄目か。
>363
エクスカリバーが多すぎるがやりたいのか?
Fateに出るキャラを絡めるにはアーサー本人またはアーサー転生体、
円卓の騎士は出さないほうがいい。(騎士転生体は可)
Fateと絡めるに辺り、円卓の騎士関係者を出すのはFateの設定上登場できなかったり、
本人同士の鉢合わせになるため扱いが難しい。
だから、流鏑馬だけ登場なら安全。
よし、なら嵯峨童子はどっかの誰かの宝具(自我なし)として登場というのはどうだ?
知ってる奴だけニヤリとできるネタ扱いで
【いまここで言っては意味がない】
>363
道士郎・・・?
>>369 流鏑馬勇士郎だね。まあ変換間違いはよくあるよ。
英霊を魔王に置き換えた聖杯戦争ならぬ智慧の実戦争とゆーのはどうだろう
こんな具合で()内は理由をちょろっと
セイバー:モーリー=グレイ(剣使いは意外と少ない)
アーチャー:レライキア=バル(唯一の射撃武器系の魔王)
ランサー:アゼル=イブリス(紅樹星/ゲイボルグに準拠)
バーサーカー:グラーシャ=ロウロス(戦闘狂)
アサシン:カミーユ=カイムン(隠密とゆーか陰謀家)
キャスター:アニー=ハポリュウ(純粋魔術師)
※もちろん召喚者の力量によって力が上下するのはお約束で。
※ロンギヌスorスクールメイズ掲載の魔王で統一
※代えるなら
セイバー :アスモデート
バーサーカー:ジョー=ガ(剛毅の玉持ち)
アサシン :ラーラ=ムゥ
キャスター:フェウス=モール
アヴェンジャー:モーレ=アモーレ
でも可能
っと、ライダーがいないな…
ライダー:リオン(電車)
でひとつ
何故か平行世界柊しか召喚されない柊だらけの聖杯戦争なんてのはどうだろう?
>>373 柊蓮司、柊かがみ、柊つかさ、柊恵一、柊潤…他の柊って誰がいたっけ?
柊くれは、柊翠、柊晶、ポーリィ・F(フェノール)・ヒイラギ、柊キサラ、柊レン、柊エリス、柊チハヤ、柊アンゼロット(GL1)、柊ベル(GL1)、柊和泉、柊芳香剤、銀河皇帝ヒイラギ、柊グィード、柊ブラストハンド
なんだ、柊って結構いるじゃないかこれで一本書けるな!(馬鹿はスレ住人に〈錯覚の薫り〉とか〈抗いがたき言葉〉とか〈竹馬の友〉とか使い出しジャーム化した)
>>372 イージャンイージャンスゲージャン
水上悟志の「サイコスタッフ」という漫画に
超巨大いん石ですら完全消滅させられる
柊光一というサイキッカーがいまして……
何か今日、アンゼがマリオ64の最初のステージでやりたい放題してる夢を見た
ボムキング相手に理不尽な戦い方して下僕にしてた気がする
GS美神の面々がウィザードとして活動する夢を見た。
横島は異能者でディフェンダーかな?
それでも横島なら、横島ならきっとなんとかしてくれる!
こう言う時だけ巡る知恵をフル回転させて画期的な珠の使い方を思いつくはず!
陰陽師、魔術師、聖職者、吸血鬼、仙人、人造人間・・・わりとすんなり当てはめられるな
仙人が誰なのか分からん。
いや、どっちかというと錬金術師や龍使いの方が近いか
……ドクターカオス?
美神はなんだろな。悉く反則技でボスを倒してるから……勇者?
美神はいちおー転生者じゃなかったっけ
いっそ、大いなる者とか
伊達雪之丞は落とし子だな。
横島は転生者?いっそ勇者?w
>>358 いや、水木ファンは割り切れば案外おおらかだぞ。
何せ、水木しげる御大からしてがああ云う御方だしw
冥子は魔獣使い? エミはなんだ? おキヌは何だ?
冥子は魔獣使い? エミはなんだ? おキヌは何だ?
話題を出してなんだか、みんな食い付きが良いなww
おキヌちゃんはヒーラーなのは確かだよな?
で、YOKOSHIMAはくれはにエリスに灯にアンゼ、ベルにリオンを独り占めって訳か
ヨコシマンは、ゲシュペンストみたいな扱いでいいのかな?
ゲシュペンストが韋駄天八兵衛www
>391
おキヌちゃんか。特に幽霊的なクラスはないからなあ。
後半のネクロマンサー的な能力は、強いて言えば夢使いかなー?
エミは魔術師でいいんじゃないか。ブックレットで儀式魔法が追加されたからいけるいける。
>394
最強厨SSとはまた懐かしいネタを。
完全無欠(と描こうとしているらしい)の別人横島なら全員ニコポか。
しかし俺はアクシデントを装ってあかりんのスカート覗こうとして零距離射撃を食らう(でもって何故か紙一重で避ける)
横島の方が良い。
リレー小説の方あもう完結したの?
式神の城なら一応無理やりに完結させたぞ。歯抜けはあるがまとめにも入ってる。
よくあの状況から強引にとはいえ終わらせたもんだ。締め切りの力って偉大。
アレは読むほうも耐久力が必要だったな
ところで烈火の炎やメルって意外とウマく混ざりそうなんだけどねぇ
どう絡めたらいいか皆目見当もつかん
メルはとりあえず門番ピエロで柊を放り込むのが妥当かw
>>400 烈火の炎の方は
冥魔を原材料にした魔導具が秘かに存在する
とかにすれば、絡む事件のバックボーンには出来るんじゃない?
ってか、そう言えばクロスSSじゃあ冥魔関連は未だ扱われてないんだっけか?
2ndルール準拠事態ほとんど無いからねえ。
ぱにぽにとのクロスは2nd準拠だったか?
赤毛の悪魔もそうか。
他にもあった気はするんだが。
地下スレのほうじゃまだ未完だけど、落とし子の主人公と侵魔召喚師なヒロインが冥魔と戦うシーンあるSSがあったけどな
魔剣使い×大いなるものは……ありゃただの侵魔だったか。
>397
それなら直撃してズタボロ(でもゲーム的にはダメージを食らったわけじゃないので次のコマで復帰)になるべきだろ。
>406
そっちか。いや、横島でも流石に大砲で撃たれたら死ぬかなーとか。
無表情のまま頭上半分に影を落として連続ヤクザ蹴りするとかもアリか?
コマの下の方から血飛沫と「ゴスメキグシャゴキ」とかいう効果音と横島の苦鳴だけ聞こえてくる感じに。
取り敢えず風呂は覗くよな。
でもエリスやアゼルみたいな屈託のないタイプが相手だと逆に手出しできないのが横島クオリティ。
横島って結局SかつMなんだよなー。
嫌がられつつ反撃を受けたがるというw
エリス辺りに何かの勘違いで感謝されたりしたら
「…っ!?(ざ、罪悪感がっ!?罪悪感がーっ!?)」
とかノタウチ回りそうだよなー…
GS美神勢はベル相手だと相性良さそうだなー。色々反則技で翻弄しそう。
ベルは自分のペースに巻き込むと強い反面、相手のペースに巻き込まれやすいイメージがあるw
でも、GS勢は、結局相手の計画成功させてしまうフラグも立てまくるんだよなぁw
>412
あー、そういえば連中いっつも土壇場で頑張り出すんだよなあw
そう言う意味ではベルにとっても相性が良さそうだ。むしろリオンか?
ふと思ったんだが、くれはとおキヌちゃんって案外気が合いそうだな。色んな意味で。
>>408 覗くこと自体は成功したけど、見たかったものは見れない
あれ、と思ってると目が合い
無表情なまま一言言うが早いか零距離射撃
もしくは、
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれはあかりんのスカートの中を覗いたと
思ったらいつのまにか銃口を覗いていた
あたりで。
・・・なんつーかあかりんは至近距離でもガンブル使うと思うと思うんだ、うん。
でもって多分やるなら踏むなんて半端な事はやらなそうな
いやあ、でも横島、ゴキブリ並と言われつつも耐性があるのは打撃と霊力攻撃で、
ギャグ補正入りでも直接殺傷武器を食らうとやっぱ死ぬと思うんだw (銃とか刀とか作中でも避けてたし)
氷の弾丸や交通事故では実際死にかけたし。
横島は柊を見て思うんだ。
「なぜ、あれだけの美少女がそろっているのに、幸せそうな表情ひとつしない?!」
美神さんは普通に柊のことを「使える人材」として認識しそう。
ナイトメアの私服姿を見たら、惚れるかもしれない(美神は頼れる中年男に弱い)
あ、あとアンゼロットとは似たもの同士で仲が悪いのがよさそうだ。
まぁ、シナリオ中盤で一緒に血まみれで倒れ伏して何となく理解はするんだろうなw
で、横島はめげず、柊はそれを理解できないとw
横島「なぁ、柊。お前絶対もててるよな、もててること自覚してるんだよな。頼むから自覚してるって言え!言わないと俺が惨め過ぎるだろー!」
柊「…これをもてていると言えるのなら、どれだけ幸せか…」
…まぁ、横島って口を開かなきゃイケメンつーキャラでもあるわけだが。
意外とタッパが高いし。金持ちの息子だし。
419 :
中の人ネタ:2008/04/27(日) 20:06:15 ID:???0
PC1
推奨クラス:イノセント
コネクション:朝比奈みくる 関係:友人
最近、朝比奈さんの様子が変だ。
学校をさぼるわ、メイド姿を嫌がるわ、かと思うと自らの胸を触って悦に入ってるわ一体どうしてしまったのか。
人は変わると言うけれど、いくらなんでも変わりすぎだ。
いつもの平和な日常が、音を立てて崩れていく。
もしかしたら何かまたハルヒの何かに巻き込まれたのかもしれない。
そう考えた君は朝比奈さんを問いただすことにした。
PC2
推奨クラス:おおいなるもの
コネクション:朝比奈みくる 関係:友人
最近、みくるちゃんの様子が変だ。
妙に反抗的になり、かつてはあんなに従順だったと言うのに、今はもう心が通わない。
……ていうかいくらなんでもおかしくなりすぎじゃない?
疑念を抱く君は見た。みくるちゃんが、知らない少女と会っているのを。
PC3
推奨クラス:おおいなるもの
コネクション:リオン=グンタ 関係:友人
冥魔の力を利用して何やらたくらんでいる奴がいる。
そう聞いた君はファー・ジ・アースに赴き調査を開始した。だが…
一瞬の油断だった。君はそいつの能力で人間の少女の肉体に閉じ込められた。
なにやら普通じゃない少女ではあるようだが、所詮は人間、いつもの君の力には遠く及ばない。
このままじゃあどうしようもない。そう判断した君は恥を忍んで博識な友人の知恵を借りることにした。
PC4
推奨クラス:魔剣使い
コネクション:ベール=ゼファー 関係:仇敵
最近、魔王ベール=ゼファーの様子が変だ。
裏界の大公にして人類に仇なす恐るべきエミュレイターである奴が、人間界でたびたび目撃されている。
仲間のウィザードの話によれば、戦いを仕掛けようとすれば脱兎の如く逃げ出し、戦うそぶりを見せないという。
ちょっと気になった君は、奴を捜すことにした。
いた。
銀色の髪にポンチョをまとった、14歳くらいの少女。
間違いなくベルのはずなのだが、なんというか……何かが変だ。
なんかめっちゃおびえてるし。
愛はさだめ(ryを読んでカッとなって書いた。反省はしていない。
PC1がキョン、PC2がハルヒ、PC3がベル、PC4が柊、か。
……なんかキョンを茶髪に、ハルヒを銀パツにコラしたらなんか面白いことになりそうな
保管庫の中の人です。
なんとか時間が出来たので保管しました。こうして書き出してみると多いわ(笑)
以前、レス番をまとめてくれた方、thxです。
大助かりでした。
吾輩は猫である 前スレ>952
まほうせんせいと赤毛の悪魔 #03 >187-189 、#04 >259-266、#05 >283-297
志宝エリスと双子の貴石 #07 >223-232
NIGHT WIZARD cross period #14 >303-316
ナイトウィザード!クロス群雄譚―式神の城異聞― 4スレの>83-84(保管抜け)
五竜亭 >212-215 >218-219 前スレ>988-999
タマさん >169-169
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 >247
孤独のグルメ >338
涼宮ハルヒの憂鬱 >419
. ⊂⊃
γ,リ从,ヽ
リ, ゚ヮ゚ノゝ いじょ。
. (」アY`~」ア ――とある裸Yシャツの幼女
( ノ__l__ゝ )
しヽ.)
423 :
無明零:2008/04/27(日) 22:19:44 ID:CyN0yMXA0
すいませんが、保管庫を見ましたがまほうせんせいと赤毛の悪魔の五話は286,289,291,293,295,300,297の順で300の部分が抜けいてます。
修正したですよ。
>421
乙ー。
群雄譚の保管抜けについてコメしたものです。保管ありがとうございました。
また、ほかの作品についても、いつもお疲れ様です。
ふと、ファー・ジ・アース含む複数の異世界に現れた謎の超巨大ダンジョンと言う夢を見た。
どこまで続くか分からんランダムダンジョンに生粋のダンジョンハッカー(ARA、S=F、Wiz、世界樹、ダンマス、ぱすちゃ等が参戦)が挑むってノリ。
Wizの善と悪の混合チーム張りに異世界人のパーティーはダンジョン内部でのみ編成可能なレギュレーションだった。
「三千世界を迷宮にしてくれるわ〜」と、ダスクフレア化したパペロスが現れるわけですね。判ります。
…ありとあらゆる世界の住人が、ダンジョンに挑戦しそうだな。
「私にいい考えがある」と言って、しっかり部下を罠にはめて作戦を遂行するサイバトロン軍団とかを幻視したぞ
>>427 俺たち裸がユニフォームな連中が強敵として現れるんだな
一方、オオサカの人々はダンジョン内に王国を作った。
ソビエトでは迷宮が柊を探索する。
バチカンにいる老ウィザード王はフォースの力で道を切り開いた。
プーチンはダンジョンを投げ飛ばした。
シナリオは既成のメガダンジョンシナリオを流用した方が楽そうだね。
誰か、「ベアダンジョン」持ってない?俺、後輩にやっちゃったんだよね。
「邪悪寺院、再び」とかだと新しすぎてネタバレになるだろうし。
「ワールド・ラージェスト・ダンジョン」とかあれば一番いいかも。
>>429 それぞれの世界の常識の食い違いが楽しげだよな。
ドラゴンを倒したら解体して食い出すダンマス勢とか、ダンジョン内で店を見つけたら逃走ルート確認しだす不思議のダンジョン勢とかなw
他にもFOEにいきなり遭遇してえらい目にあったり、アナタワックを優先的にぶん殴ってしまったり。
じゃあついでに小鬼を大量に出そうぜ。
TRPGなんだから迷キン忘れるなよ!
>435
>430
あとは、今旬のドルアーガとかかな?
439 :
430:2008/04/29(火) 00:06:54 ID:???0
ごめん、それ知らないわ
とりあえず書いてみるダンジョン編導入
「柊さーん、これからする私のお願いに(ry」
「おー、本当に落ちてた」
「ははは、本当に下がる男なんだね」
「うるせえ!」
跳ね起きながら、勝手なことを言っている連中を怒鳴りつける。今回の任務は世界を覆いつくす
巨大なダンジョンを各世界からの代表とともに突破しろ、といういつにもまして適当なものだ。
「ったく、いまどきありえない導入だろうが、こんなの! そりゃ昔は『君たちは砂嵐に飲み込まれ
た。気がつくと、砂漠の真ん中にいて目の前にはダンジョンの入り口がある』とかやってたかもし
れないけどよ!」
「おいおい、メタな発言はそれぐらにするんだな、柊」
今度は聞き覚えのある声だ。振り向いてみて、予想通りの相手だと確認する。
「で、ザーフィーはなんでこんなところにいるんだ?」
「なに、ベタベタなダンジョン探索と聞くと血が騒いでな。AD&Dからのヘビーユーザーとしては」
「あんたもメタな理由じゃねえかよ!」
とりあえず突っ込みを入れながら、他の面子を確認する。
さっき声をかけてきたのは、フルプレートアーマーを纏い、巨大な剣を担いだちっちゃいのと、傷だ
らけで片目のとがり耳(エルフ?)の女。残りの2人は、以上に露出度の高い服を着て、龍と思しき
頭骨をかぶった女と、こちらもフルプレートの大男。後者は聖印と思しきものを首にかけているとこ
ろをみると聖職者なのかもしれない。
「僕はリューマ・バスティソーン。よろしくお願いします、柊さん。じつは僕らもそれほどダンジョン探索
やってなくて」ちっちゃいのが照れ笑いしながら話しかけてくる。まぁ、中の人は日本一D&D3.xEを
やりこんでる編集者なんて呼ばれてるぐらいだから経験十分なわけだが。
「わらわは雷鳴山のノトス・ストームリッパー。歴戦の魔法戦士と聞いておる。頼りにしておるぞ」
露出度の高い蛮族っぽい女が尊大な態度で語りかけてくる。武器を持っていないところを見ると、キャ
スター系だろうか?
「ようこそ!私は”無敵”ハイローニアスのプリーストにしてリョーマ様に仕えるガンボルトです。以後
よろしく」鎧を着た大男だと思っていたが。面頬を動かしてしゃべったところを見るとこういう生き物らしい。
それにしても。
「ど、どうしたんです、井上さん、やけに真面目じゃ」
「よう!あたしはスリンガーだ。罠は任せときな」傷だらけ(だと分かるのはかなり微妙なところまで見える
服のせいだが)のエルフが笑いかけてくる。が、やはり。
「た、天、どうした? なんか悪いものでも」あまりにもいつもと違う二人の様子は一体?
「まぁ、とりあえず『突っ込み役は任せたから』」
「な、なに?」ハモって聞き捨てなら無い発言をかまして来た2人に向き直る。
「いや、ぶっちゃけ、この面子って突っ込み役がいなくて。自分で止めないと止まらないんだよな」
「そうそう。俺なんかどっちかというと押さえ役に回ってる方が多いもの。でも矢野君が来てくれれば安心
して暴走できる」
「安心するなよ?! つーか、暴走もすんなよ!?」
「あはは、大丈夫ですよ、クレバーかつクレイジーに暴走するのがうちのパーティーですから」
「た、担当編集! それでいいのか、おい! ちょ、遠藤さん」
振り向くと所持金を見ながらサプリの山をひっくり返している。
「あー、任せたからな、矢野君」
孤立無援。その言葉がこれほど強く感じられた瞬間はなかった。
つーことで、D&Dリプチーム+柊+ザーフィー。
>>440 GJだがメタなトコでうろたえてんじゃねええええええっ!wwww
オブリビオンでNPC同士の自動会話ネタの小ネタを出してみる。
NPC1 「最近、シャイマールが復活して土星の輪を破壊したそうだ。」
NPC2 「ほう、それは良かった。」
NPC1 「実は柊蓮司が上がる男と呼ばれるのを聞いてしまった。」
NPC2 「なんだって!それは大変なことだ。」
NPC1 「お前と話すことは何も無い。」
NPC1 「では。」
NPC2 「では。」
たった今、『我が家のお稲荷様』と『モノクロームファクター』観て来たぜ。この2作品、ナイトウィザードの世界観との相性良さそうだ。
カオスヘッドの主人公が、どう見ても大いなる夢使いです。
…となると、300人委員会の黒幕はベル様なのかルー様なのか、
それともアンゼロットなのか。
>>440 えんどーちんがスゲェえんどーちんらしくて酷ェwww
未鑑定の草を食べると高確率で不幸の種な柊w
とある強化人間のお弁当を超える物質はまずないから、命だけは安心だね♪
>>447 「(真行寺)命だけは安心」と空目した俺参上
>>439 あれ?んじゃ、なんのネタ?迷宮キングダム+サタスペ!じゃなかったの?
ある日突然に現れたその入り口をくぐり、君はやってきた。
由来も、正体も、深さもわからないそのダンジョン第1階層最初の部屋。
このダンジョンで唯一変わることのないこの何もない部屋は『ロビー』と呼ばれている。
「…ですね。私には装備できないようです。売れば1000Gになるでしょう」
「トルネコさんこっちも鑑定してください。ぼったくる商店で頼むと高くて」
「こっちは買取お願いしま〜す」
「俺には幸運の宝石を売ってくれ。うっかり石の中に出たら洒落にならん」
「はいはいちょっと待っててくださいね。それと今日は私も行くので護衛を頼みますよ」
「おう!任せとけ!トルネコさんにはいつも世話になってるからな!」
「…それはまことかマユリ殿!?」
「はい。灯さんが箒をおむすびに変えられて大変でした。いや、おむすびはうれしいんですけどね」
「…じい、よい事を聞いたな」
「は。わが国の民とすれば食糧問題は一気に解決ですな」
「よし!これより我が宮廷はダンジョンに突撃する!待っておるがよい!妖怪にぎり変化!」
「うちの学校も適当だよなー。こっちのダンジョンでも単位オッケーって」
「何でもこのダンジョンにある異世界のアイテムを研究したいんだってさ」
「ああ、先生そういうの好きだからなあ」
「けどよ、これ箒って言われてもなあ…」
「納得いかねえよな」
喧騒が君を包む。彼らはこのダンジョンを攻略に来た、異世界の冒険者たちだ。
そう、このダンジョンは異世界に対しても開いている。
なぜか世界同士の行き来はできないが、こうしてダンジョンの中では交流も可能なのだ。
「よう。今日ももぐるのか?」
君に話しかけてくるのは、ペラペラの変な服を着て、強力な魔法の剣を持った異世界の剣士。
なんでもこのダンジョンのどこかにある『ソツギョーショーショ』というものを探しているらしい。
何度か組んだことがあり、すっかり顔見知りとなっていた。
「まだチームが決まってないなら一緒にどうだ?」
彼の提案に君はうなづき、そして辺りを見渡す。
さて、今日は誰と組んでもぐろうか…?
>>450 なんか五竜亭っぽくていいな。
とりあえず俺は妖精をつれた片目の傭兵とマフラーをしたシーフと武器防具を持っていない神官と
年齢不詳の魔法使いの姐さんを選ぶぜ!
>>451 はい、ガッツさんとリュックさんと倫太郎さんとマジカル・ヨネさんね。
倫太郎って、まさか聖マッスルか?確かに、何も装備してないが
あの学園も柊以上に、単位取得も卒業もできない連中がわんさかいるな
これはアレか、GW期間限定(6日まで)の住人巻き込み型リレー開催のお知らせか?
>>450 だれと組むかによってダンジョン自体の難度も変化しそうだな…
俺の感覚だと
難――――――――――易
シレン組>ドラクエ組>FF組
そういえば、GWの頃にでもやろうかとか言ってたよな
ガンブルをおにぎりに変えられて、
「にぎりめし…」
「おむすびです!」
という光景を幻視した。
…あれ、どこかから「おにぎり遣い爆誕ッ!!」、というフレーズが
大規模ダンジョンで魔王が居てエミュレーターの仕業でGWの期間限定か
クリス・クロス−混沌の魔王−でもするか?江崎新一はエミュレイターって事で。
>459
冥魔のがそれっぽくね?
実はダンジョン事態が超巨大な冥魔で、世界の垣根すら越えて世界を食らう力を持っている。
知性は無く、ただ食欲のままに『世界』を食らう。食われた『世界』はダンジョンと化す。
1000年前、とある世界で呼び出されたときは最終的にはその世界そのものが全てダンジョンと化した。
止めるには冥界につながる最深部のコアを破壊するしかない、と。
こんな感じ。イメージはクトゥルフに出てくるアザトース。
ここは魔神皇(w)ハザマの出番ではないかな?かな?
べつにギメルでもいいけどなー、と思うメガテニストな私
リレーにするなら、ラスボスや黒幕、もしくはその近辺にNW関係者を置いた方が動かしやすいと思うよ。
あー……じゃあ、なんかスゲェアーティファクトが眠ってる遺跡をロンギヌスが発見して
発見したのはいいが他の勢力との奪い合いになってしまった、と。
魔王連中は自分に利する勢力に好き勝手に荷担する。
そして実はそのスゲェアーティファクトはダンジョンの定位置から外すと世界を崩壊させるとゆー裏設定。
キャラは基本この設定を知らない。
あとはみんなが欲しがるようなアーティファクトの設定があればいいんだが
自分発想が貧困なもんだから聖杯くらいしか思いつかないんだよなー……
つまり、だんじょん商店会の出番だと。
あれでもないこれでもない、と練ってる間に冷めそうな悪寒。
まとめに入らなきゃ収拾付かなくなる段階までは勢いで突っ走っていいんじゃないかなぁ。
―――言わなきゃ良かったかな。
俺は今さらながらに後悔した。
今回、みゅうと共にダンジョンに潜って一緒になった、異世界の神術師の少女。
同級生の沙耶を思わせる名前のその少女と仲良くなり、お互い色々と話していて漏らしてしまったこと。
それは、学生時代の卒業試験の想い出。みゅうと結ばれることになった事件のことを話していた時に漏らしてしまったのだ。
みゅうが、魔王になりかけたことを
それからと言うもの、その少女は不機嫌そうだ。ちょっと距離も置かれている気がする。
まあ、しょうがない。魔王である。普通の冒険者ならば怖がって当然だ。
この手の話はみゅうのがうまいだろう。人を癒したりするのが仕事の神術師だし。
だが、そう思ってみゅうに相談したら、みゅうは苦笑して答えた。
「ううん。そうじゃないよ。もっと別の問題だって」
…いったいどういう意味だろう。
そう言えば別れ際、その少女になぜか俺の爪を要求された。まあ、爪切りでちょっと切ったくらいでよいと言われたので渡したが、何に使うんだろう?
―――S級冒険者相羽カイトの日記より抜粋
>>461 ハザマ・・・カザマならNWに近い人だったのに
ダンジョン、か…アビスダイバーの出番だな!
ここで誰も知らないダンジョンセイバーを(ry
「世界を救うためにダンジョンに潜るですか?なんだか私たちには場違いないように思いますわね」
ベルカナは渋い顔。
「できる範囲でやればいいだよ、ベルカナ」
「そうそう、今回はあたしたちが無理しなくても、他の戦闘向きのチームが何とかしてくれるみたいだし」
「無理せずおもしろそうな本が手に入ってくれるといいのですが(クイクイ)」
一方、他の皆は結構乗り気です。
「ギルド経由とはいえ、裏は無いみたいっす。それにこんな美しいお姉様方と一緒だし」
「あら、美しいだなんて正直な方ですね」
おほほほと笑って見せるのは真っ赤なボディコンが良く似合うルビーさん@だんじょん商店会。
「正面きっての戦いなんて盗賊チームには似合いませんわ。お宝だけいただいてしまえばいいのです」
「でも、このダンジョン、モンスターが多いみたいですし、いきなり出くわしてしまったらどうするんですの?」
「そんな時のためにサララちゃんに来ていただいたのですわ。モンスターとの交渉で戦闘を回避できる彼女
がいれば、無理な戦いをする必要はありません。そこにあなた方お得意の口八丁が加われば完璧ですわ」
『うー、サララ、本当についてきちゃって良かったのかな?』
使い魔のチョコは不安そうです。
『商売敵が多いからうまくすると一気に深い階までいけそうなこのチームは確かにいいかもしれないけどさ。
でもやっぱり魔王チームか勇者チームと一緒の方が良かったんじゃない?』
うさんくさそうにぺらぺらーずの方を見ていたチョコですが
『あ、あの、やっぱりこの人たちと行くのがいいかもしれないね!』
おやおや、ベルカナの使い魔に一目ぼれしてしまったのでしょうか?
「さぁ、サファイア、ガーネット、『すごいアーティファクト』をゲットして世界征服しますわよ!」
ペラペラーズ+だんじょん商店会主人公+同女盗賊グループ 出発
ネクロダイバーの出番だ!
ダンジョンセイバーの漫画、昔ガンガンで前後編で書き下ろしになってたよなぁ。
畜生、思い出したら読みたくなってしまった。
……でもあれ、ダンジョン攻略っていうよりダンジョン経営ゲーじゃね?
セイバーのおかげで、月の白い悪魔をみた瞬間「血塗られたうさぎー!?」と叫びかけた俺が来たぜ!
ちなみに漫画は攻略本に収録されてる気がする。
ソフト2本と攻略本がどっかに埋まってるぜ。
…ちゃんとバグが取れてればなぁ。特定状況でバグるとデータが確実に飛ぶのは痛すぎた
ここでツルハシ破壊神が「ゆうしゃのくせになまいきだ」よりご登場。
>>473 お前……知っているのか!!
攻略本に載ってるよー
微妙にミスがあって、作者HPで修正されていたけどそのページも消えたwwww
ノースホルン物語ー
>>474 アイテムで成長率が上がる奴を使いまくったのが懐かしい。
ってかS+のレアアイテムなんぞ入手できんわwwwwwwww
酒場で殺して奪い取るでもしない限りな!!
フライは禁じ手
変身だか変化だかわすれたけど、ローパー系が持ってる姿をコピーする能力を使いまくると固まってデータ飛ぶんだよな
味方なら使わないように気をつければいいけど、敵が使ってきたときにはマジで泣くしかない。あいつらしぶといし
・・・・えーっと、携帯レゲー板かなんかにスレ無いのかなーっと。
アレ、キャラやモンスターを誌上で募集したんだよなー…
一通も採用されなかったけど
流れを切って世界樹Uで思い付いた小ネタ。
メディ子「今度はこのダンジョンに挑戦するんだけど、新しい仲間を紹介するね。
“ペット”のヒイラギレンジさんー。みんな拍手ー」
柊「誰がペットだおいっっ!?」
メ「えー。紹介主の銀髪の子がそう言って・・・
とか話してる間に敵が! きゃー!」
柊「あぶねぇ・・・うぉっ!? 体が勝手に!? ぐわっ!?」
メ「ヒイラギさんナイスカバー! さすがペット!
〈忠義の心〉を10LVにした甲斐がありましたっ」
柊「お前のせいかおい」
※〈忠義の心〉はダメージをオートで身代わりする
常時スキル
ちょっと乗ってみた。
『武器屋』トルネコ。一見パッとしない太っちょ男だが、その正体はやっぱりパッっとしない男である。
元の世界においては、対立する2つの国の王子と王女の縁を結び、国同士の争いを止めたと思えば、
様々な町を渡り歩いて金を稼ぎその金を道路整備や船に使ったというやはりぱっとしない男である。
武器の使い方が上手いわけでなく、魔法を使えるわけでもない。
だが彼にはある種の商才があった。他人の事に気を配り、社会の動向に気を配る事ができるという才能があったのだ。
この男がこの異世界を繋ぐ謎の場所を最初に見つけたのは幸運と言うしかない。
愛妻と息子に見送られてこの迷宮に潜ったトルネコは3階で命からがら逃げてきた。
謎のモンスター達。異世界のモンスターもいれば知らないモンスターの方が多くて当然だろう。
アイテムだって、知っているものもあれば、白い固まり(おにぎり)や謎の石(幸運の宝石)もあった。
この迷宮は色々な意味でヤバイ。トルネコはすぐさま『心で』理解した。
元の場所に帰ると、トルネコは愛妻と息子と共に古びた机と椅子を大量に『ロビー』に持ち込んだ。
持ち帰った謎のアイテムは、『ロビー』の片隅に置いておいた。
必要な設備はある程度整えておいた。後はおいおいやっていけばいいだろう。
思考をしながらトルネコは次の潜入の為の準備をしていた。
同じ頃……地下10階の一区画において、すさまじい物が召喚されていた。
「おいおい、こりゃどうなってるんだ?」
「新手の『スタンド使い』の仕業かっ!」
「オー、これでは料理の食材を手に入れることができませーん!」
「私が望んでいる物は植物のような平穏な生活なのに……。」
M県S市杜王町。まるで運命に導かれるように、この町は迷宮に組み込まれた。
地下10階に拠点発生。
やらんでよろしい
>>480 杜王町ハウス召喚。ならばこのダンジョンの発生源はボヘミアンラプソディで
それを侵魔が利用しようとしているんですね。
484 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:41:04 ID:???0
☆484
気が付くと君は奇妙な部屋にいた。確か、先程までマーリンのサイコロ館でマーリンの無駄話の相手をしていた筈なのだが。
「おいおい、また14にきちまったのか? もしくは夢時間か?」
取り敢えず、腰元に相棒がいることに感謝しておこうピップ。丸腰で放り出されていたらと思うとゾッとするな。さて、安心したか?したなら、素早く部屋の観察に移るんだ。新しいセクションに飛ばされたら周囲を警戒するのはセオリーだぞ。
まず、やや西東に縦長のこの部屋には一人用の椅子と机がズラリと並んでいた。ある程度規則正しく並んでいるらしい。光源は天井に張り付いた白く光る棒状のものだ。それが複数整然と並んでいる。
南側の壁には窓があるのだが、外は真っ暗で何も見えない。
西側の壁には黒いプレートが設置され、幾つか白い文字が書きつけられているが……亜人の言語なのか読めそうにない。
東側は上側に西側と似たようなプレートが取り付けられ、下段には立方体の空洞が整然と穿たれている。
そして、北側には扉が2つ、それぞれ東端と西端にくっついている。
「何処っかで見たような造りの部屋だな」
E・Jが君と同じ感想をぼやく。そう、キミのそれほど優秀ではないオツムにも記憶力の三文字はあるらしい。確かアレは幻城の怪迷路の何処かで……。
そうやって、頭を捻る君に突然、可愛らしい少女の声が振りかかる。
『ぴんぽんぱんぽ〜ん、アバロンからお越しのピップさん、アバロンからお越しのピップさん』
そう、可愛らしい少女の声だ。どうやら、この冒険のヒロインが早速お出ましらしい。ワクワクする心を抑え、声の方を振り向こうじゃないか。
素早くE・Jを引く抜き周囲に牽制を掛けるが、怪物(そう怪物、だ。まさか、お喋りが人間の専売特許だと無邪気に信じているわけじゃあるまいな?)や、それらしき人物は見当たらない。
ふと声が西側の壁の中央上方、天井ギリギリのところに四角い出っ張りがあり、そこから響いて来ることに気づく。声の主はこちらが見えているのか、見ええいないのか、お構いなしに台詞を続ける。
『大魔術師マーリンの弟子にして七つの冒険を乗り越えたピップさん。これからする私の依頼にハイかYESで答えてくださ〜い♪』
可愛らしい声のに反した凄まじく失礼な物言いに、君は思わず顔を顰める。
「気を付けろ、ピップ。どうやら、相手はこっちの素性を知ってる。下手な手は打てないぞ」
君は無言で頷き、取り敢えず、続きに耳を傾ける。
『この部屋の外に迷宮が広がっています。そこにいる他のPC……もとい、冒険者達と協力して、迷宮を攻略してくださ〜い♪ この依頼……受けて下さいますね?』
実に愉しそうな声で無茶苦茶を言ってくる。姿は確認できないが、実にイイ表情で言ってるのではないかと思ってしまう。
さて、普通に考えれば、こんな一方的な話はとても飲めたものではない。提示された選択肢にはないが断りたい所だ。だが。
「この強引さはマーリンや詩的魔神に通じるものがあるな」
E・Jの言葉に既知の顔が思い浮かぶ。どちらも強引で人の話を聞かない頑固者な部分がある。
そして、強大な力や魔法の持ち主だ。もしかしたらこの可愛らしい声の主も、相手に無茶な依頼を押し付けるだけの力を備えてるかも知れない。だとすれば、機嫌を損ねるのは得策とは言えないだろう。
あるいは、聞こえなかった振りをして 2つの扉から一目散に逃げるのも手だ。外は迷宮という話だ。そして、迷宮は君の得意とする(好き好んでいるんわけではないが)場所だ。声の主も手を出し辛いに違いない。
さて君は
「はい」と素直で従順で忠誠を誓う下僕のように答えるなら
>>488へ
「YES」と斜に構えて答えるなら
>>485へ
「断る」と第三の選択肢を選び蛮勇と自由意志、そして未知なるリスクを背負うなら
>>486へ
あるいは沈黙は金とばかりに部屋を飛び出すなら
>>487へ
485 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:41:32 ID:???0
☆485
何も言わず、セクション
>>489へ飛べ
飛びたくないなら、レスとレスの狭間に挟まれて存在をすり減らしながら、「あそこ」に行くしかない。
そう懐かしくも悲しいセクション…14へ。
486 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:42:03 ID:???0
☆486
「お断りだ!」
君を声を張り上げ謎の声に拒絶の意向を伝えた。
数秒の間の後、何処か無邪気な残忍さを湛えた声が届く。
『……ふぅ。その答えは選択肢にはありませんよ?』
ガコン。
ん、何の音かって? 君の足元の床が抜ける音だ。浮遊感の直後、風切り音が君の耳を打つ。
落ちる、堕ちる、おちる、オチる、オチル、おち……。
何処まで続くか分からない闇の中でだんだん君の意識は遠のいていく。
最後に聞こえてきたのは、こんな言葉だった。
プレイヤー
『次の 読 者 は上手くやってくれることでしょう』
新たなプレイヤーは
>>488へ赴き再び冒険を始めよ。
そうでなければ…あの14へ行くしかあるまい。
487 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:50:39 ID:???0
☆487
君は心の中で決断を下すと、脱兎の如く駆け出す。グズグズするな。兵は拙速を尊ぶという格言が東の方にあるらしいが、今は正にこの格言に従うべきうってつけの瞬間だろう。
「おい、ピップ!」
E・Jが何か抗議するが謹んで聞かないことにする。机と椅子の群れを軽快にすり抜け、扉に取りつくと、君は開きに掛かる。
『あ、そっちは…!』
引き戸だった扉は鍵の一つもなく、呆気なくスライドする。ガラリと開け飛び出す。
そこにあったのは、
闇だった。なんにもない暗闇だった。
まっくらな世界がぽっかりと口を開けて、無音という牙が君を咀嚼しようとしている。だが、勢いをつけて宙にある君の体は慣性の法則に従い、君の意志には従ってくれそうもない。
スローモーションで見た闇はやっぱり、闇でしかなく……君は黒く塗りたくられた奈落へっと真っ逆さまに吸い込まれていった。
行き先は、勿論14に決まっている。辿り着いたら身の振り方を考えるんだ、ピップ。
488 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:51:21 ID:???0
☆488
君は返答し、しばし待つ。数秒のタイムラグを過ぎたら
>>489へ行き、謎の声の話の続きを聞こう。
今更怖気づいて取り消すなら
>>486へ行って結末を確かめること。
489 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:52:16 ID:???0
☆489
つまるところ「ハイ」も「イエス」も変わらない。更に言うならこのシナリオはマーリンの魔法によって翻訳されている。君の耳にはどちらも同じ発音として聞こえてる可能性がある。
『貴方ならそう言うと思ってました。では、早速、探索に赴いて下さい』
「あ、待ってください。その……他のメンバーってのは何処にいるんでしょう?」
君はもっともな質問をあげる。協力しろと言われても相手の情報もないし、何処にいるのかも分からない。まさか迷宮を捜し回れとでも言うのだろうか。あるいは、この扉の外に待機してるのか。
『心配は要りません。貴方の事は事前に教えてありますし、これから、貴方にも説明をします。それから、他の方達と合流はこちらで転送させますので、行き違いになるということもありません』
どうやら徒労になることはないらしい。良かったなピップ、この謎の声の主はマーリンと同じように瞬間移動魔法を持ってるかも知れないぞ。
「ちょっと待てよピップ。マーリンと同じ瞬間移動魔法だと?」
君の相棒エクスカリバーJrが不満げに話し掛ける。そう、すっかり忘れていたが君の相棒は魔法の短剣なのだ。それも、かなりお喋りな。
「なんだいE・J」
「よく考えるんだ、ピップ。マーリンの魔法で、特に移動魔法で上手くいった試しがあったか? ないだろう! 大抵とんでもない僻地や見当違いの場所で散々な目にあったじゃないか!」
確かに君はマーリンの魔法で酷い目にあたっことは多い。死に掛けたことも(そして実際に14送りになったことも!)両手両足の指だけでは数え切れないくらいだ。
「けど、結果的に上手くいったことも多かったじゃないか。第一、この声の人も同じにするのは悪いよ」
そう何でも疑って掛かるのはあまり褒められたことじゃないな、ピップ。
『では、まず状況の説明ですが……メンドクサイですね、ええ〜い、安直魔法かくかくしかじか〜♪』
胡散臭い呪文が聞こえて来た途端、君の脳みそに情報が流れ込んでくる。具体的には
>>427-483 のような。馬鹿馬鹿しい呪文だが、その効力はどんな魔法より確実だ。
「手抜きじゃないか」
ブツブツ言うE・Jを無視して君はさっさと次を促す。なんだかんだ言いつつも君は高揚している。冒険と聞けばどんなに嫌でもそこに集中し始めるのは君の賞賛すべき性質と言えるだろう。それでこそアバロンを七度も救った英雄だ。
『で。次は他の方々の元に送ります』
さぁいよいよだ。遠足前の小学生のように君はワクワクしている。浮き足立ってると言い換えてもいい。久々の冒険に体に羽が生えたかのような浮遊感が君を包む。
「このトンマ! ほんとに浮いてるんだよ!」
E・Jの叱責を受け、君は気付く。君は浮いている。いや、もっと正確に言うなら落下している。位置エネルギーを失い鉛直方向に急速に移動しているんだ、ピップ。
何故かって? 答えは簡単だ。床が抜けて足元に穴が発生したから落下している。明快だろう。なに、納得いかないか? なら、声の主の解説に耳を傾けるんだ。
『それが一番の近道ですので♪』
真偽について問うのはこの際、諦めろ。結局、冒険の始まりは相も変わらず、無茶苦茶な移動手段が適用されるという教訓を胸に刻み込んで…次のリレーに続け。
【クロス元:グレイル・クエスト/登場キャラ:ピップ&E・J】
490 :
第八の冒険:2008/04/30(水) 03:57:30 ID:???0
以上です。
あとセクション☆486で誤字というか指示ミスがあります
※新たなプレイヤーは
>>488へ赴き再び冒険を始めよ。※
ではなく、
>>484でした…すみません
ではこの辺でノシ
ここがあらたなわたしのぼうけんのぶたいか!
わたしのなかのゆうしゃとしてのちがさわぐ!わたしこそしんのゆうしゃだ!
トルネコがダンジョン10階に到達した時、そこには町が広がっていた。
「ふむふむ……この町は………。」
トルネコは商人としての才があった。あるいは先見の明があった。
建築方式、人々の服、食事の形式など、様々な面でトルネコはこの町は自分達の世界の物ではないと気がついていた。そして別の可能性に気がついた。
「こんな町が他にもあるかもしれないなぁ。」
だとすれば……商売のチャンス………否、人助けをしなければならない。
いきなりこんなダンジョンの奥に転移されたのなら足りない物が出てくるかもしれない。
それらを集めて売れば、大もうけ……もとい人助けになる事間違いなしだ。
「でも、どう交渉すべきか迷っている。この町はどういう人が住んでいるのか、
どういう商売をするのかがわからない……。なるほど、面白い男だ。」
後ろから声がしてトルネコは慌てふためいた。見ると自分の決して細くない体がめくれている。
「なっ、一体何事ですかぁ?」
「安心したまえ。僕の名前は岸辺露伴……この世界じゃ有名な漫画家だ。」
そう言った男は奇妙なファッションセンスをしていた。
ペンを模したイヤリングに謎のギザギザバンダナ。服装は普通だが、立ち方はどっか普通じゃない。
そして一番変なのが、彼の横に立っている謎の少年だ。
「武器屋トルネコ、愛妻ネネと一人の息子と暮らしている。仕事は商人で仕入れの作業に本腰を入れている……。
浮気はしたことが無く、ギャンブルはたしなむ程度……ごくごく平凡な男だが、『見所のある』男だな………」
ブツブツとそういう男に対して、トルネコはパラパラと捲れる自分の体を押さえようと必死になる。
「あっ貴方、一体なんなんです? というかこの状態は一体……」
「ゴメンゴメン、なんか怪しい人物がいたからちょっと『読んでみた』のさ。」
そう言うや否や露伴の横にいた少年が露伴の中に吸い込まれいていく。
「ははあ、そうですか、いやこれは失礼………実はですね………」
読まれた事を華麗にスルーしてトルネコは会話を開始した。
「ふむふむ、となると杜王町は謎の洞窟の中に転移したと。」
「……ええ、もしかしたら他にもこういう所があるかもしれません。」
真剣な顔をしてトルネコは話をしていた。この迷宮はとんでもない所だ。
異世界を繋げる迷宮など自分の知る限り聞いたことは無い。
太った体を揺るがせてトルネコはよっこらせと立ち上がった。
「……………おいおい、まさかこの現象を止めるとか言わないだろうな。」
「少なくとも原因は調べるつもりです。そうしないと次に何が起こるかわかりませんから。」
だが、この無限迷宮を突破するには自分一人の力では到底足りない。目の前の男の力を借りても厳しいだろう。
それでもやらなければならない。トルネコはそう決意した。
「なあ、一つだけ聞かせてくれないか? 君は何故世界を救おうと考えたんだい?
王宮に住む戦士でもなければ、王家の娘でもない、誰かに復讐してやろうなんて考えた事も無い君が何故世界を救おうとおもったんだい?」
露伴はそう言ってトルネコを引き止めた。
「家族の為です。」
いかん、トルネコがどんどんかっこよくなってる……。誰かギャグキャラ化プリーズ。
元々トルネコは外見と攻撃手段以外はかっこいいじゃないか
これってリレー? 同一作者?
そこでコメディリリーフの中年を出すのさ。
アンデルセン神父とか。
アンデルセンの代わりにグィードを使うんですね
分かります
リレーならアザアザも魔物使い枠で混ぜられないかなぁとか妄想してる俺がいる
>>496おっと魔物使いならこの人を忘れてもらっちゃ困るぜ?
異世界の魔物が闊歩し、危険な罠も数多く存在するそのダンジョンを駆け抜ける、2人の少女がいる。
「でやああああ!!!!!」
ブレザー服の女子高生の刀がモンスターをとらえ、斬り裂く。
あっさりと真っ二つにするその威力にモンスターがひるむ。その隙を少女は見逃さない。
「今ですちょーこーさま!“Go”です!やっちゃってください!」
「まかせときなさい!」
その言葉を受けてもう1人の少女、ミニの巫女服を着た、ツインテールの少女の魔法が放たれる。
(うっわ…こりゃメギドラオン級だわ。しかも魔力30オーバーの)
一撃で“蒸発”したモンスターを見て、少女…タマキは密かに舌を捲く。
(最初はどーなるかと思ったけど、結果オーライだったわ)
そんなことを考えながら、タマキはこの少女と出会った時のことを思い出した。
「あたしはちょーこー、パール=クール!こんごとも…ってなんであたしがこんなところにいんのよ!?」
タマキはその結果を茫然と見つめていた。
軽子坂高校が落とされた魔界から無事帰還してからも、タマキはサマナーを続けていた。
突如現れた、異界の扉。その奥を探索するうちに見つけ、戦力を整えるために入った邪教の館。
予定では魔神バールができるはずだった。だが、合体事故なのかなんなのか、現れたのは謎の少女だった。
(パール=クール、Lv71、アライメント…DARK-CHAOS!?このLvでこの属性って…魔王!?)
合体結果が表示された装置のモニターを素早く確認する。
「ちょっとあんた!あんたね!?一体このパールちゃんに何のようなのよ!?」
合体装置の上でパールはわめく。どうやら召喚したのがタマキだと即座に理解したらしい。
(やばいわ…こりゃうっかりすると死ぬね)
高Lvの魔王、正面から準備なしで戦ったら、死ぬ。そんなことを考えながら、タマキは唇を舐める。
(やってやろうじゃん。魔王だかちょーこーしんないけど、このあたしが御してみせる!)
そして、タマキが口を開いた。今まで幾多の悪魔を仲間に引き入れた話術を見せるために。
「ところで、さっきからあたしばっかり戦ってる気がするんだけど、気のせい?」
「いやあ、ちょーこーさまがすごすぎるんですよ。あたしじゃあサポートが手いっぱいっす」
「そ、そう?」
「ええ。ちょーこーさまがいなかったらど〜なってたことか。あ、どうぞ。採りたてのマグネタ…プラーナっす」
「ま、と〜ぜんね。この世界で一番賢くて強くて可愛いのはあたしなんだから」
この手のタイプは命令せず好きなようにやらせるのが一番。経験からそう判断したタマキは新たな仲魔をおだてあげる。
今のところそれは功を奏しているようだ。パールはご機嫌で渡されたプラーナを飲み干した。
…もし、タマキの持っているハンドヘルドコンピュータが最新式だったなら、データにはこう記されていただろう。
超公パール=クール、性格:愚鈍、と。
ちゃん様71か。
IfでそのLvという事は元はバールそのままか!
俺の大好きな魔物使いギター!w
魔物使いの演出で悪魔召喚プログラムは基本だよな?
ちょーこーさまが出たせいか、メガテンが侵魔召喚師のように思えてきた
メガテン、TRPGでもあるらしいがシステムがなー。
今度覗いてみっか。
ああ、ペルソナ連中も個人的には来て欲しいがあんまりダンジョン潜ってる印象ないな……。
やっぱスペクトラルタワーの全てを得た男と全てを失った男の出番か。
P3は基本ダンジョンじゃなかったっけ?
あと、人修羅は完璧に落とし子だな
>>494 俺、>>440と>>470。
今のところ何人ぐらい参加してるんだろう。
>やっぱスペクトラルタワーの全てを得た男と全てを失った男の出番か。
初期IFキャラは、性格とかが分かりづらくてなー。
んじゃ、聖華学園退魔生徒会チームで。
び、微妙なw
この流れでなぜチョコボの不思議なダンジョンがでないんだ。
ダンジョンアタックなら、この人も出さねば!
その男の手には、何の変哲も無い槍一筋。
だが、彼は紛れもなく歴戦の戦士。迷宮に挑む事数知れず。
人は彼をこう呼ぶ、“無敵の万太郎”と!
【T&Tより無敵の万太郎参戦】
ふぁいなるせーらーくえすとマダー?
>510
有無、13年待つのぢゃ。
ファー・ジ・アースを…いや、おそらくは全次元世界をも巻き込んだ迷宮災害。
この事態を解決するため、“世界の守護者”たるアンゼロットはまずは情報を集めるべく
さまざまな人員を『迷宮』に送り込んでいた。
彼女たち輝明学園高等部剣道部の面々+1もまた、そうして送り込まれたチームの一つであった。
「うーん。美影ちゃんのハスキーボイスも素敵だけど、ノーチェちゃんのソプラノもいいなぁ」
「いやいや、照れるでありますな」
探索能力に長けているため送り込まれたあほたれ吸血鬼ノーチェと、その護衛としてチームを組んだ
蘭堂舞・朔野美影・神宮寺百合子・十文字冴絵はのんきにおしゃべりなどしながら探索を続けていた。
何が起こるかわからない迷宮の中、こんなにゆるゆるな空気で良いのかと百合子などは思うのだが、
そこはそれ。ノーチェがあらかじめ広範囲索敵を行い、この階層にはたいした脅威が存在しないことを突き止めたのである。
「…おや?」
「どうしたの?」
ふと、冴絵と楽しそうに軍用糧食について話していたノーチェが眉をひそめる。
「いや、なにやらわたくしの索敵に引っかかったものが…」
こめかみに指を当て、半眼になりながら遠くを見るノーチェ。
その姿は、裸眼で無理して遠くのものを見ようとする近視の人見たいで…
凄く、格好悪かった。
「なにやら唐突に現れましたな…」
「誰かワープの罠に引っかかったとかかな?」
「いや、この大きさは…小動物?とりあえず2体分の生命反応がありますな。
…こっちに近づいてきているようであります」
ノーチェの言葉に各々警戒態勢をとる。
都合よく、今居る部屋の入り口がすぐ通路の曲がり角に接していたため、
そこで待ち伏せをかけることにする。
向こうも警戒しながら進んでいるのかしばらく時間が空き、
曲がり角の影でしばし躊躇う気配がした後、ひょっこり顔を出す2匹の小動物。
「うあ…」
「こ、これは…」
「かわいい〜〜〜っ!?」
片方は体長40cmほど(尻尾含まず)、ハムスターのような体型をした黄色い動物。
長い耳と稲妻を簡略化したようなギザギザの尻尾が特徴的だ
もう片方は茶色の毛皮を持った体高30cmくらいの動物。
同じく耳が長く、尻尾は狐のようにふさふさ。また、首周りも白くふわふわした毛が生えている。
こちらは二足で立ち上がって警戒している黄色い方とは違い、四足のままである。
…なにやら唖然としているような雰囲気が漂っているが。
「な、なにかななにかな!?何か見たこと無い動物だけど…」
「たぶん別の世界から来たんだと思うけど…」
「いやみんな油断するなー、ああ見えて凶暴だったり強かったりするかもしれないぞー?…でも可愛い…」
あまりの愛らしさに思わず警戒心をそがれてしまう一行。
一方、小動物の方も予想外だったのか硬直しており、互いに動くに動けないお見合いのような状況に陥ってしまう。
そんな状況を動かしたのは、
「…に」
「「「「「…は?」」」」」
呆然と動きが止まっていた茶色い方の小動物が放った、
「人間だぁっ!?」
「「「「「喋ったーっ!?」」」」」
紛れも無い日本の言葉でした。
「人間だ!人間が居たよ!やったよかったねえどこから着たのこの洞窟ってどこにつながってるのあそうだ人間がポケモンに変わってしまうって話知らない?あのねボク元人間なんだけど気が付いたらこんなになってて…」
「あ、ちょ、こら、ちょっと!まちなさいよ!ていうか、落ち着けー!!」
かみなりが落ちました(物理的に)
なにやら極度の興奮状態に陥った茶色いのを黄色いのが放った電撃で沈黙させ、
あっけにとられていたウィザードたちはようやく再起動する。
そして、この出会いがこの事件をまた新たな局面に導くとは…、
この場に居る誰にも解らなかったのである。
516 :
513:2008/05/01(木) 09:18:51 ID:???0
書いてみた。
…うん、すまない。不思議なダンジョンは不思議なダンジョンでも、
チョコボじゃなくてポケモンなんだ。
ちなみに、出てきたのは実際にゲームで使っていた
主人公イーブイ(♂)とパートナーピカチュウ(♀)。
でもプレイ途中で投げたからこれ以上書けないのさ!
…すんませんだれかつづきおねがいします…orz
タマキ「仲魔にしたのは良いけど、懐獣エンテイってなんだろこれ?知ってますちょーこーさま?」
サトシ「いけ!八つ首ポケモン、ヤマタノオロチ!…でもこんなポケモン、いたっけかなあ?」
いつの間にやら異文化コミュニケーションしてそうだなw
ダンジョンもののゲームを殆どやったことないからな……何か書けるものは……うーん。
519 :
513:2008/05/01(木) 12:10:08 ID:???0
美景ちゃんが美影ちゃんになってるー!?
ほんますんません…orz
ついでに、上手くまとめられなかったんでカットしたシーン
紆余曲折を経て、共に行動することにしたウィザード5人とポケモン2匹。
「じゃあ、これからよろしくね」
「うん、がんばるよ!」
抱えていたイーブイを地面に下ろし、先に進もうと促す美景。
元は人間とはいえ今はポケモンなイーブイ君(とピカチュウちゃん)
歩幅が違うため、ちょっと小走りで一行について行きます。
「あ、そうだ」
ふと、伝えておかなければならない大切なことを思い出したイーブイ君は呼び止めようと視線を上げて…
ぴきり
「…?どうしたの?」
「あ、う、え、あ…なっ、なななななんでもないよいやほんとだよぅっ!?
あっぼくちょっとさきにいってるねっ!!」
たったかたー
「あ、待ってよーぅ」
「どうしましたの?」
「…さぁ?」
(…白ピンク薄緑ぃぃぃぃぃぃぃっ!!)
…現ポケモンとはいえ、元男の子には刺激が強い光景が見えたようである…。
>>519 まて淫ブイ
誰のがどの色か言ってからフェードアウトしやがれぇぇっ!?
521 :
メロン名無しさん:2008/05/01(木) 12:21:59 ID:/CuNLvZA0
ダンジョンに潜って下がっていく今だからこそ、上げてみる
522 :
513:2008/05/01(木) 12:30:22 ID:???0
>>520 ヒント:舞百合子美景
でもって今更重大なミス発見。
青の救助隊だとイーブイ♂は主人公になれないジャン!?
…あー、ゲームだとイーブイ♀+ピカチュウ♂だったのを思い出しました。
今更もう遅いのでこの作品ではイーブイ♂+ピカチュウ♀ということで…。
仮面ライダーBLACKRXをナイトウィザードで再現するとどんな感じじゃろ。
フォームチェンジはどうしよ。
ふつうなら総スカンものだがRXじゃ仕方が無い。2枚目のキャラシw
V3なら闘気組み換えで、能力の変化を表して、姿が変わるのは演出だけ。
そして”小さな奇跡”で不思議なことを起こす。
「遅刻だわ、遅刻だわ」
今日も叫ぶ声が聞こえる。
ここは世田谷区神宮寺。通称ダンジョン都市。
その地下十階にある世田谷区立神宮寺高校の1年生、永井のりこはいつものとおり道に迷っていた。
もはや朝の風物詩、既にお約束である。
「いや、ここもう学校だから」
と答えるのはクラスメートの緒方修理。
「えーと、いやー、そのー」
修理は嫌な予感がした。
「もしかして、また?」
「あのね、今日はいつもよりも早く家を出てね、道にもちょっとしか迷わなかったし、
落とし穴に引っかかったのも3回だけだし、本当に順調だったんです。だけど……」
と言葉を切って修理を見るのりこ。
修理は続きを聞きたくなかった。でもその何かを期待するような目に逆らうことが出来ずに聞いてしまった。
聞いて、しまったのだ。
「だけど?」
「学校の前で、パン屋のおじさんが倒れてて、『この焼きそばパンを30分以内に届けなければ大変なことになる』って言われて……」
「大変なこと?」
「はい、世界が滅亡するって……」
「世界が滅亡……」
修理は、頭痛がする思いだった。
何故パン屋。何故焼きそばパン。何故世界滅亡。しかも30分以内。それもよりにもよって彼女に。
永井のりこの方向音痴は筋金入りである。かつて友人にこう断言したことがあるほどだ。
『目的地までの曲がり角が二つ以内なら大丈夫だけど、三つ以上になると確実に道に迷うわね』と。
「それで、実はまだ行っている最中、と?」
のりこは、溜息をつき、カバンから焼きそばパンを取り出して言った。
「そうなの」
「あんた、馬っ鹿じゃないの!?」
「あああ。またそんな大声で……」
やっと配達が終わったらしく昼休みの終わるころにようやくやって来たのりこを出迎えたのは、
これまたクラスメートの姫野真琴が心の底から発するあたたかい罵倒の言葉だった。
「まあ、それはともかく」
と真琴を遮って修理が聞いた。
「結局、焼きそばパンはどうなったの?」
「30分以内に間に合わなかったから、パン屋さんのほうに行って説明したんだけど、『いや、遅れたのはもともとウチの落ち度。嬢ちゃんのせいじゃない
』って言ってくれて」
「あら、よかったじゃない」
「それで、『どうせこの店も今日で閉めようと思ってた所だ。どうだい、まだ焼きそばパンは余ってるから持ってかないか?』って」
「……」
「……」
何かを思い出して無言になる二人。
「それで何個か貰ってからありがとうございますって言ったら、『そうかい、それじゃな嬢ちゃん』って言って」
「それで緊急脱出のお札を使って消えた、と」
「そう。トランクひとつだけ持って」
「なんか前にも同じような話を聞いたような……」
記憶に蘇るのは、世界樹の枝にびっしりと吊り下がる、無数の。黄色い。半魚人。
真琴が、うんざりしたように言った。
「そう何度も何度も同じようなことばかり起こるわけ無いでしょう?そう簡単にポンポン世界が滅亡するような事態が起きてたまるもんですか」
「そーでしょーか?」
「そーそー」
真琴が自信たっぷりに頷く。
そのとき丁度午後の授業開始を告げる予鈴が鳴った。
そして同時に、世界のどこか闇の奥で誰かが呟いた。
『本当に?』
というわけで火浦功「ファイナル・セーラー・クエスト」でネタ振り。
書いてて思ったのはやはりイラストは竹本泉版の方がいいな、と。
文体が難しいというかあのセンスはとても真似出来ない・・・
クロスまではさせられなかったんで誰かネタ拾ってやってくださいorz
ダンジョンものの作品を考えて
アルル・ナジャ(魔導物語)が出て来た俺はもうオサーンかしら
ガントレットくらいは言って欲しいな
>530
竹本泉の絵が良いのは激しく同意。
のりこにはガルちゃんを拾ってもらおうか。
トルネコ導入を終わらせてみる&敵の設定。
迷宮の最深部。黒髪の少年、ヒュウガ=アライアス。否、魔王エンディヴィエの魂の欠片がうっすらと笑いを浮かべていた。
目の前の水晶球には、洞窟を旅するトルネコの姿が移っていた。
雑草すら食らい、あらゆる道具を使いこなし、僅かな休息を利用して体力を回復し戦い続けるトルネコに。
只の商人ぶぜいが、只の人間ぶぜいが迷宮の仕掛けを使いこなし、モンスターと戦う姿は、こっけいだが厄介な存在だった。
今戦えば、一瞬で決着はつくだろう。魔王の魂の消滅と言う結末で。それほど魂だけの存在は弱い。
奴を倒したとしても、次の探索者が来るだろう。今の状況での連戦は避けたい。
ならば………こちらも手駒を準備させてもらおう。
5つの欠片を集め終わるまで時間が欲しい。ならば手駒を増やすまで。
エンディヴィエの魂はそう言うと、異世界への扉を開いた。
「お前の望みを言え……。どんな望みも叶えてやろう! お前がすべき事はたった一つ!」
地下15階……トルネコはそこで異常を感じていた。洞窟の中に太陽が存在する。凄まじいまでの熱量がこの階を覆っている。
ズンと地面が揺れた。巨大な影がそこに現れた。
『グラードン』と呼ばれるそのポケモンは、もしイーブイが見たら驚愕するだろう。
デカイ。10メートルぐらいある。公式設定では3.5メートルほどのなのに。
その巨体が足踏みをした。それだけで巨大な足音が鳴り響いた。
「ひいいいいいいいいいっ!」
その巨体に驚愕したトルネコが『リレミトの巻物』の準備をした。
巨大な閃光。『くさ』タイプの技『ソーラービーム』だ。
本来なら貯めの時間があるのだが、とくせい『ひでり』によって強い日差しの下では貯めの必要なくこの技が撃てるのだ。
巨大な火炎がトルネコに向かってきた。『だいもんじ』。『ほのお』タイプの技。
これはギリギリの所で避ける。
続いてグラードンの回りに石が舞い始める。『げんしのちから』によって『グラードン』の力が強くなる。
次の瞬間空に飛んだ石が次々にトルネコに襲い掛かる。
その衝撃で大地が揺れ動き、トルネコがすっころぶ。地面タイプの技『じしん』だ。
倒れたのを逃さずノーマルタイプ最強の技『はかいこうせん』を放射した。
たまらず向こう側の壁に叩きつけられるトルネコ。
ヤ○チャのようにボロボロになりながら、トルネコはリレミトの巻物を読んだ。
空間が歪み、トルネコの体が消えた。
『はかいこうせん』の反動で動けなかった『グラードン』はゆっくりと消えるトルネコを見つめてた。
トルネコが逃げたのを確認すると『グラードン』は『ねむる』でゆっくりと休み始めた。
>531
魔導物語でもローグライクは出てたはず。
ルルーとか使えるの。
「父さん!」「貴方!!」
ボロボロになったトルネコを見て、二人は驚愕した。
「大丈夫だ……あいてててててて……。」
薬草をありったけ利用してボロボロになったトルネコを治療する二人。
「……父さん、大丈夫?」
息子がそう言って腕が変な風に曲がっているトルネコを気遣う。
「大丈夫だ……あいてててててててててて。」
強がってみるが、流石に捻じ曲がった腕の治療までは薬草では行えない。
この事件を解決しなければいけないのに。しょせんは自分は只の商人なのだ。
次の来訪者が来たのはその時だった。
その仮面をつけたロンギヌス00の連絡によってやってきた治療メンバーによって、トルネコの腕は治療された。
そして、トルネコによって集められた情報で、この迷宮が複数の世界を繋ぎあわせる存在とわかり、
直ちにアンゼロットはこの迷宮の突破にウィザード達を集める事にした。
トルネコの持っていた設備を利用して大幅な施設が作られた。
「ここについては、私にいい考えがあります。」
「その声で『いい考え』と言われても………。」
トルネコの声=某司令官の声。閑話休題。
ともかくここに迷宮探索部隊が結成されたのだった。
迷宮の奥………エディンヴィエの魂は満足していた。
あの男を退けたことではない。新たな配下達が迷宮の守護についたことにだ。
トルネコを追い詰めた巨体の『たいりくポケモン』の『グラードン』もその一体だ。
とくせいの『ひでり』によって、つねに強い日差しの下で戦わなければいけない。
技は『ソーラービーム』『だいもんじ』『げんしのちから』『じしん』『はかいこうせん』『ねむる』の他に、空気中の電気を収束させて解き放つ『かみなり』なども使用可能である。
(筆者注! この『グラードン』はポケットモンスターSPECIAL仕様です。使える可能性のある技は全て使用できます。公式サイトQ&A 218参考。)
他にもいるがここでは割愛。
エンディヴィエの魂は、迷宮の奥で力を貯えていた。
「……さて、どうやって欠片を探すべきかな??」
何処とも知れぬ深い闇の中――無数の『鏡』の浮かぶ空間に、一人の少女が佇んでいた。
それらの中に映るのは、迷宮を探索する者。或いはそれを妨害せんとする魔物の類。
ひとしきり眺め終えると、少女は軽く手を振って一枚の『鏡』を呼び寄せる。
他の『鏡』に比べて一際豪華なそれは、内側から黄金色の光を放つ。
否、この光は『鏡』の中に捕えられた巨大な鳥から溢れ出す生命(プラーナ)そのもの。
零れた光は少女に間断なく注がれ、刻一刻と力を増していく。
「さすがは霊獣『黄金のコンドル』――まるでプラーナの塊だわ。
今の私ならそこらの魔王、いいえ、お姉さまにだって対抗できる!」
少女の名はニー=クラリス。かつて“金色の魔王”ルー=サイファーの眷属だったエミュレイターである。
「『あの方』から授かったこの力さえあれば、時期裏界皇帝は私のもの。
世界の劣化どころか、世界という世界を迷宮に書き換えてあげる!」
少女の宣言と共に、迷宮は拡大する。
……全世界を飲み込むまで、残り約4日。
#風来のシレンより「黄金のコンドル」、鏡の迷宮のグランギニョルよりニー=クラリスを投入してみる。
#やっぱり不思議のダンジョンといえばシレンでしょう!
#SSとかほとんど書いたこと無いから文が荒いのは勘弁……
なんてこった!迷宮っていうぐらいだから迷宮の作製者は闇の冥魔王だと思ってたがニーちゃんだとは……まぁ普通に考えて萌えない魔王より萌える魔王の方がいいよな!
GJ
ダンジョンの奥深く…神秘性と機械的な雰囲気が同居したような階層の続く場所にその部屋はあった。
その部屋が存在する階はそんな中では機械性が強いところであったが壁と頑なに閉ざされた扉によってフロアと
頑丈に隔離されたその部屋の中だけは対照的に…
壁からは神秘性のある光がこぼれ部屋全体を照らしていた。
そして、その神秘性をさらに強調するように…部屋の中央にはクリスタルが光を放ち回転していた。
と、何者かがクリスタルの前に立ちクリスタルに影が差す。
クリスタルの前に立ったそれの姿は正気の人間なら等しくこういうだろう…
なんとおぞましく…禍々しい…そして…醜い…
クリスタルを前に醜い姿のそれは幽鬼のように…呪詛を読み上げるように呟く。
「力ダ……コノ力があれバ……今の俺なラ……忌々しい黄色い鳥やモーグリ……そしテ……
姿を変えテ自分を偽っているだケの俺自身などニ……負けハしない!!!」
負の念を巻き散らかすかのように咆哮する異形。だが、すぐに我に返ったように
再びクリスタルの方へと顔を向け、呟きを再開する。
「ダガ…この程度でハ足りない……全てを……ハカイ……ハカイ……破壊するには……
満足などできるはずがない……もっとだ……
モット……力を……そのために……広がれ……ダンジョンよ……」
「キキキッ!」
部屋に新たに嘲笑するような笑い声が響く声がした方にいたのは黄色い体色に角を持った子悪魔……
ベビーデビルと呼ばれるインプ種最上位に位置するモンスターであった。
「ダンジョンが広がれば広がるほどクリスタルへの力の供給は増え、その力を糧としグラスゴス様は
さらに進化する!キキキッ!」
「力だ……チカラ……チカラ……」
ベビーデビルを気にも留めず……異空間へと接続されたこのダンジョンの主……
グラスゴスZはただチカラとだけ呟き続けた。
一方、部屋の扉の前……その空間が突如歪み、そこから現れる物があった。
それは青き体に力強き瞳を持った竜。竜は一瞬目を瞑るとそれだけで全てを悟ったようにうなり、
口を開いた……
「時……いや、時空さえも乱れている……これは……面倒なことをしてくれたものだ……
このダンジョンと時がズレたダンジョン、そして異界のダンジョンを強制的に繋げるとは……
だが、それだけならまだいいだろう……これを行った存在は目的のためダンジョンを手っ取り早く広げることのみに
執心しているようだ……そのせいで雪山にいるかつてのクルクルの残り香が再びこのダンジョンへと
舞い戻ってしまった……そして、これを行った存在がダンジョンを広げれば広げるほどクリスタルの力は増し
グラスゴスは力を増す……いや、このまま力が供給され続ければダンジョン自体が兵器としての本来の機能を
取り戻しかねない……このまま……」
言葉を切る竜。だが、しばらくして再び口を開く。
「今はただ、時の番人としてこの時を見守るとしよう……
だが、この時をもっと見たくするようなものが現れたのならその時は……」
そこで口を閉じると竜は再び空間を歪めその中へと姿を消した……
とりあえずチョコボの不思議なダンジョン2から…ワリと大それた感じにした割にあんま先考えてないわけだが…
ま、待て。
結局設定半端なまま始まってるから迷宮作成者とかヌシとかが増えて焦点がズレていってるぞ。
結局どういう設定なのかきちんとした方がいいと思うんだが?
でないと前回みたいなおぞましいことに……
あるものは言う。このダンジョンは強力な何かが作り出したものだ、と。
またあるものは言う。いや、この奥には強力なマジックアイテムがあり、それを守るためのダンジョンだと。
そして、またあるものが言う。いや、このダンジョン事態が1つの生き物なのだ、と。
結論は誰にも分らない。今までヌシだと思われていたものが倒してみたら外れだったなんて例もあるくらいだ。
いつしかここを攻略している者たちの結論は一つにまとまった。
最下層へ。そこに真実がある。
て言うかさ、無理にオチをつけんでも良い気はする。
無限に続く不思議なダンジョン。そこに潜る冒険者たちの奇妙な交流って感じでいいんじゃね?
と、言うわけで。
夜見トオルは割と義理がたい性格であった。恩人の頼みとあらば無視はできない程度には。
「よろしくねトオルくん!」
「何で俺が…」
トオルは目の前の、怪しげな機械をつけた少女に愚痴をこぼしながら愛用の箒を取り出した。
「うわ。ほんとーに何も無いところから取り出した。すごいね」
少女は素直にそれに驚く。それを見てトオルは確信する。目の前の少女はウィザードでは無いと。
それが更にトオルの疑問を深める。
「なあ、えっと…」
悩んでいても答えは分からない。トオルは意を決して尋ねることにした。
「タマキだよ。こんごともよろしくー。で、何?」
「ああ、タマキさん、なんでアンタ、パール=クールと一緒にいるんだ?」
そう、この少女は魔王と行動を共にしていた。しかも裏界でも7本の指に入ると言われる大魔王と。
その問いにタマキは少し悩む素振りを見せたあと、あっけらかんと答える。
「う〜ん、強いて言うなら…合体事故?」
「なんだそりゃ…?」
怪しげなダンジョンが現れた。もしかしたら世界の危機かも知れない。
そんな話を聞いてはいた。だが、今の自分には世界よりユリの方が大事だ。と、言うわけで無視を決め込んでいたのだが。
「パールちゃんのめーれーよ!すぐに来なさい!」
そんな電話を受けて、このダンジョンにやってきたのはついさっき。そして、パールちゃんの新しいしたぼくよ!とタマキを紹介された。
そしてパーティーを組んで一緒に戦うことになったのだが。
「いやーちょーこーさまってDARK属性なせいか燃費が洒落になんなくてね。余計な仲魔呼べないんだわ。
で、ちょーこーさまに聞いてみたら、人間の知り合いがいるって聞いてさ。呼んでもらったの」
「はた迷惑な…」
やれやれとばかりにトオルは頭を振る。
恩人でもある“超公”パール=クールはこの手のはた迷惑な行動をよくやる。本人にはそういう自覚が無いだけにすごく厄介だ。
「それにしてもトオルくん…」
「ん、なに?このマントは呪われてるから外せないってだけだが」
先回りして一番よく突っ込まれるところに応える。だが、タマキの疑問は別のものだった。
「なんかさ…悪魔の力を感じるよ。もしかして、悪魔と合体でもした?」
「ああ、そっちか…」
戦闘形態ではない、本来の夜見トオルの姿の状態で見破られるとは思っていなかったが。
そこは伊達にダンジョンハックするような子じゃないってことなんだろう。
「ああ、俺は魔王の力を得た“落し子”だからな。合体もしたと言えばした」
「ふ〜ん。そっか…」
「なんだ?どうした?」
トオルの話を聞いてタマキが少しだけ、暗い顔をする。だがすぐに笑顔を取り戻し、言った。
「ううん。何でも無い。さ、いこ!ちょーこーさま待ちくたびれてるだろ〜し!」
「あ、おい待てよ!」
さっさと駆け出す少女を、トオルは慌てて追いかけた。
「…まいったな。ノモスでのこと、思い出しちゃったよ…」
零れてくる涙を拭き取りながら、タマキが小さな声で呟いた。かつて、悪魔と合体した仲間のことを思い出して。
一方その頃、オープンダイス王国や神聖魔神同盟は、何時も通りだった。
暗黒不思議学園や東迷宮県、ダイナマイト帝国も代わりが無かった。
すなわち、
処刑をし、
パンが無いのでお菓子を食べ、
授業をし、
猫耳であり、
迷宮を掘りぬいていた。
そして、ネフィリム・コーポレーションとハグルマと金輪産業とミリテクとミツハマとその他色々な大企業が、鎬を削っていた。
■探索者チーム
●柊チーム
柊蓮司(ナイトウィザード!)
ザーフィ(セブンフォートレス)
リューマ・バスティソーン(D&D)
スリンガー(D&D)
●トルネコチーム
トルネコ(ドラゴンクエスト4・不思議のダンジョンシリーズ)
ネネ(トルネコの妻)(留守番?)(ドラゴンクエスト4・不思議のダンジョンシリーズ)
トルネコの息子(留守番?)(ドラゴンクエスト4・不思議のダンジョンシリーズ)
護衛(????)
●相羽カイト(ぱすてるチャイム -恋のスキルアップ-?)
●ペラペラ+αチーム
クレスポ(ソードワールド)
ベルカナ(ソードワールド)
マロウ(ソードワールド)
ブック(ソードワールド)
ルビー(だんじょん商店会)
サファイア(だんじょん商店会)
ガーネット(だんじょん商店会)
サララ(だんじょん商店会)
●グレイル・クエストチーム
ピップ(グレイル・クエスト)
E・J(グレイル・クエスト)
●タマキチーム
タマキ(真女神転生if)
超公パール=クール(ナイトウィザード)
夜見トオル(ナイトウィザード)
●無敵の万太郎(T&T)
●ウィザード&ポケモンチーム
ノーチェ(ナイトウィザード)
蘭堂舞(ナイトウィザード)
朔野美影(ナイトウィザード)
神宮寺百合子(ナイトウィザード)
十文字冴絵(ナイトウィザード)
イーブイ(ポケットモンスター 不思議のダンジョンシリーズ)
ピカチュウ(ポケットモンスター 不思議のダンジョンシリーズ)
●ロンギヌス00(ナイトウィザード)
■巻き込まれ地区・組織
●M県S市杜王町(ジョジョの奇妙な冒険) 地下10階
岸辺露伴
●世田谷区神宮寺?(ファイナル・セーラー・クエスト) 地下10階
永井のりこ
緒方修理
姫野真琴
●バハムート(チョコボの不思議のダンジョンシリーズ)
☆国
●オープンダイス王国(迷宮キングダム)
●神聖魔神同盟(迷宮キングダム)
●暗黒不思議学園(迷宮キングダム)
●東迷宮県(迷宮キングダム)
●ダイナマイト帝国(迷宮キングダム)
☆企業
●ネフィリム・コーポレーション(異界戦記カオスフレア)
●ハグルマ(?)
●金輪産業(トーグ)
●ミリテク(?)
●ミツハマ(?)
●その他
■防御側
●エンディヴィエチーム
エンディヴィエの魂(セブンフォートレス)
グラードン(ポケットモンスター)
その他?
迷宮の最深部にいる。目的は5つの欠片を集める事。
●ニー=クラリスチーム
ニー=クラリス(ナイトウィザード)
『黄金のコンドル』(風来のシレン)
『あの方』(不明)
目的は世界と言う世界を迷宮に変える事
●グラスゴスZチーム
グラスゴスZ(チョコボの不思議のダンジョンシリーズ)
ベビーデビル(チョコボの不思議のダンジョンシリーズ)
目的はダンジョンを広げる事? 今回の事件の発端?
グラスゴスが発端、それにクラリスとエンディヴィエがそれぞれの目的のために動いてる……で矛盾は無いかな?
もしかしたら間違いとかあるかもしれないけどツッコミよろしく。
548 :
乗ってみる:2008/05/02(金) 11:44:09 ID:???0
ダンジョンの一室
何もない部屋にどこからともなく声が響いてくる
「ふむ、時空間全てが歪んでおるな。
ゆえに朕が存在しておるわけだが」
依然どこにいるのか分からずに声のみが響く
「まあいい、とりあえずこの事態を楽しもうではないか人間達よ」
いや、よく見ると部屋の中心に縦に線が走っている
「陳の名は珍龍
空転と花丸と二次元と低迷と酩酊と浮動のラジアン」
その叫びとともに一本の線が子供の落書きのような龍に変化した
「朕の願いはただ一つ、本編に出ること!
人間達よ恐れぬならばかかってこい!」
ここに一つ強敵が(見た目は冗談だが)誕生した
「ムキャーーーーーーーーーッ!!」
ラジアータストーリーよりラジアンなんかギャグがほしそうだったので一匹追加
やっぱSSって難しいな
一応、グラスゴスはつなげられたダンジョンにいたイレギュラーというか便乗している形。
発端なんて自分じゃ書けませんから…
ダンジョンが繋がっているのをこれ好機とパワーアップするための力にしてる。
ダンジョンの拡大についてはあくまでパワーアップの手段でありそれ以上の価値はない。
ただし、願望機である時空要塞ダンジョンのクリスタルがダンジョン拡大を助長しているって
設定で考えてるけどその辺は他の方がさしあたるのなら好きにしてくれてかまいませんから
ほんとうに ひどい めいきゅう だな!(褒め言葉
他にダンジョンって何かあるかね。
SFCのグルグル1のあの塔もダンジョンか?
ダンジョンセイバーねたで妄想するかな
つ 【巣作りドラゴン】
SFCでなく原作でもダンジョンあったろ>グルグル
ダンジョン上層部で、“先代鍛冶王”ヴェールンドが営業を始めていた。
面白がった織田上総介信長が乗り込んできて、自分以外の織田信長に出くわすのはもう直ぐだった。
どうも、信長だけでパーティーが組めるらしかった。
…… …… ……
そして、この迷宮の何処かで、災厄王が逃げ惑い、迷宮化を振り撒き続けているのです。
多分。
>546
ハグルマは迷宮キングダムの企業国家、ミリテクはサイバーパンク2020、ミツハマはシャドウランに登場するメガコーポです。
他にもアズテク(シャドウラン)とか千早やイワサキ(トーキョーN◎VA)とか、企業系は多いんじゃないかな?
「ああ、畜生。どうなってやがるんだここの構造は!」
「マッピングが無意味だな……。上に行ったかと思ったら下だったとか、冗談キツすぎるぜ……ん?」
「どうした?」
「いや……何か……聞こえない、か?」
「何か?何がだ?」
「ターイラー……」
それは深淵より響く声。
「ターザンメ……」
長き年月をその身に刻んだ声。
「ウォウアリフ……」
ただ人の身でありながら神への道程を駆け上った人間の声!!
「イェーター!!」
呪文が結すると同時にあふれ出た超・高熱の光は哀れな冒険者を全て呑み込み、蒸発させた。
呪文の名はティルトウェイト。
異世界で起きた核熱のエネルギーを開いたゲートからぶつける、メイジが扱う最高威力の魔法である。
「ふん。ワシの庭に入り込んだネズミの多いこと……ん?」
老人が辺りを見まわし、何かを把握したかのように頷いた。
「……コズミックキューブが、また別の場所とつないだか?これは……忙しくなりそうじゃな」
まずは己の庭がどこと繋がったかを見定める必要がある。
そう呟くと、ワードナは酸素マスクをかぶり直し、ウィングブーツに包まれた足で歩み出した。全裸で。
ダンジョンといえばWizardry。
Wizardryといえばワードナ。
ワードナといえば4。
という事で4のワードナおじいちゃんです。
登場理由はどうやらコズミックキューブが他の世界につないじゃったっぽいという事で。
ダンジョンで強制転職所に引っかかって寿ぎ屋になったあかりんってネタが降りてきたw
世界樹の迷宮はどのバージョンで出すべきなんだろうか、原作版だと決まったキャラ無し
と言う事は小説版かマンガ版…マンガ版が好きな作家だけど話が進んでないしまだ3人と一匹
まさか今度は地下に潜りますって事で「東方」のキャラで数合わせする訳にもいかないし…黒白とかダンジョン似合うけど
それと一発ネタだけど八房先生がダンジョン(実際は図書館)ネタやってたな〜
アナイアス山麓のダンジョンにすむ偉大なる魔導師グレイロードは、ダンジョンから世界の歪みを感じ取っていた。
そして、弟子であるセロンという黒髪の青年を呼び出した。
「我が師グレイロード、このダンジョンに異変を感じ取ったのですが、一体何が起きたのでしょうか?」
「セロンも気づいたか、このダンジョンが異界と繋がってしまったようだ。
よって、お前に調査を頼む。今回はお前一人で行かなくてはならない。」
「わかっています。勇者達の協力を得られないのは残念ですが、
彼らはすでに旅立ってしまってますからね。」
「うむ、セロンよ、異変の原因を突き止め異変を止めることを私は信じているぞ。」
「ありがとうございますグレイロード。必ず原因を突き止めてきます。」
こうしてセロンは単身異界と交わったダンジョンへと進み始めた。
ダンジョンといえばダンマスということで入れてみた。
キャラクター セロン
スキル ファイター、ニンジャ、プリースト、ウイザード 全てマスタークラス
(セロンズクエストをクリアしてるのでマスター)
今回は同行する勇者がいないので、仲間は現地調達(死体を蘇生も可)
このリレーってダンジョンキャラだけ?
少なくともぺらぺら@ソードワールドはダンジョンキャラとは言えないな。
まぁダンジョンアタックしても特に問題なさそうなキャラなら問題ないんじゃね?
とりあえずスパロボ勢やシューティング勢は止めておいたほうが無難な気がする
あと、提案として
・名前欄の所に動かすキャラもしくは作品名@リレー
と言う感じにしておくと、まとめる人が分かりやすくなるんじゃなかろうか。
縛りはダンジョン内で動けるキャラ、でよろしいかと。
>>562 ダンジョン内でロボやシューティング出すのは流石に空気読めてないだろう。
ちょっと乗ってみる。
「どうなされたんですか?ベール=ゼファーさん」
ここはフォージ・アースにいくつかあるベールの一つ屋敷だ。
彼女の支配下にあるウィザードとベールが互いに連絡を取りあう
場所である。
「きたのね。」
玉座に座ったベールはしもべに向かって言った。しもべの名は桂言葉。
生首をかかえてふらふらしているのを見つけて、おもしろそうだから
自分の手下の一人にした。魔法によって腐敗が止まった生首を自分の彼氏だと言い張って
いる。魔王であるベールにとってこういう破滅的な人間は何よりの好物だった。人の心の
闇に入り、人を操る。まさに魔王冥利につきる。
「各世界を結ぶ巨大な迷宮が現れたの。各勢力の動きとダンジョンの様子を調べてきて
ちょうだい。」
「申し訳ありません。今日は誠君とデートの約束があるんです。」
「そんなの、後にしなさい。」
「誠君との約束を破るわけにはいきません。」
「わかったわ。じゃあ、埋め合わせに、クリスマスは休暇あげるから。」
「クリスマス・・・・・・、二人っきりで。私たち本当の恋人になれるんですね。」
「じゃあ、そういうわけでいきなさい。」
「わかりました。」
「そうね、一応、ダンジョンだからあなただけど少し不安ね。」
そう言ってベールは指を鳴らした。そうするとどこからともなく二人のウィザードが
現れた。
「キュンキュン」
「カラカラカラ(鍋をかき回す音)」
「言葉、この二人をつれてゆきなさい。」
「はい。待ってください誠君」
こうして三人のベールのしもべたちはダンジョンへ向かった。
ベールは思った。「人選間違えたかも。」
ダンジョン内を攻略するロボ作品やシューティングゲームの場合は?
※零式はえろげーです。
>>565 そういうキャラを出すのはいいけど、そのキャラで何をするかをはっきり決めてないと
他とすり合わせが出来ずにただの“空気が読めてない子”になるんじゃないでしょうか。
>>564 とりあえず基本的な設定を理解できてないなら便乗はしない方が賢明ってなもんだ。
ついでに言うと勝手にウィザードとかキャラを捏造すんな最低限のマナーだ。
>>565 零式は一応ダンジョンRPGの分類だよなぁ…NW式のパワードスーツ扱いで
ギリギリセーフなイメージだがどうだろうな?
シューティング系は止めといたほうが良いとおもうが。
すげー、前回のリレーではまったく批評なくて気持ち悪いくらいのノリだったのに
人って成長するんだな
前回は他所のスレでやってるのも居たからその兼ね合いで
批判だのなんだのは潰してたんじゃね?
しかし本当にここはナイトウィザードスレなんだろうか
単に勢いの差ってのもあるだろうがな。
前回はアレなのが来ても勢いついてるから下手に流れを止める訳にも行かなかったし
批評してもほとんど気に留められなかったってのがある。
まぁ今回はゆるい流れだしボチボチ軌道修正しながら…あと4日で区切りつくの?
まとめる気のある奴がいればまとまるだろ。
前回もあの状態からまとまったんだし……まぁ、そういう職人さんがいてくれればの話だが
前回とちがって、明確な主人公的存在がいないのも加速できない一因かも。
みんな自分が話を進めてしまっていいのか迷ってるように思える。
ええと、つまり……バカが必要?
裏で色々やってるキャラがいても、それを理解できてるキャラが少なくどのキャラもダンジョンがあるから潜ってる見たいな状況なのも話を進められない原因の一つだと思う。
キャラ動かすにしてもそれをわからせなきゃいけないわけだし・・・
んー、つまりは
・出演キャラの名前、作品名の明示
・各チームのモチベーション及び行動指針の明示(リレーしやすくするため)
・敵役のモチベーション及び行動指針
・ある程度の絶対視点を持ち、キャラクターを動かせる者の用意orダンジョンをある程度把握し、最奥へと導ける者の用意
ってとこかな?
あとは笑いと燃える展開が加われば文句なしだ
>574>577
柊でよくね?
あるいはリンカイザー
>>574 では、ネギまからバカレンジャー+図書館探検部+ネギとかはどうですかね。
図書館迷宮が繋がって戻れなくなってしまったとかで。
オリジナルで申し訳ないが、そもそも舞台が半分オリジナルなんで勘弁してくださいちょっと状況動かしますよっと。
ダンジョンの最奥。皆の望むものの眠る間の前で、突如異変が起きた。
時空が歪み、ねじ曲がり、やがてその歪みは裂け目となって―――あるものを吐き出す。
「それ」は少女だった。輝きのない色素の抜けた灰色の髪、簡素な貫頭衣に身を包む、10に届くかどうかの年頃の少女。
彼女はダンジョンの奥に眠るものを茫洋とした瞳で見て、踵を反してぺたぺたと歩きだす。
ダンジョンに踏み入ったものを導くために。そして―――誰も幸せにできない不出来な自分の本体を破壊してもらうために。
・ダンジョンの皆が奪い合う何かの分身がうろうろしてる模様。
・これを捕まえると最短ルートで辿り着けます。意思薄弱・あまり話さない素直クールキャラ。
・他のチームが仮に先に着いてもこの子がいないと起動しません。
それ以外のことは特に考えてないので、好きに決めちゃってください。名前とか、初遭遇とか、語尾とか。
そもそもルール的にこの展開がウザかったらスルーでお願いします。
――時間は少し巻き戻る。
斉堂一狼らウィザードに敗れ、裏界にてベール=ゼファーの逆鱗に触れ、
頼みの綱のルー=サイファーにまで見捨てられた今、ニー=クラリスは消滅の危機を迎えようとしていた。
ベルの魔力が今まさに振るわれんとしたその時。
『お前の望みを言え……。どんな望みも叶えてやろう!』
魂に直接響くような声に、しかし彼女は縋り付く。
(私の願い、それは――!)
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
かくて取引は成り、彼女は存在を繋ぎとめ、同時に力を手に入れた。
見つけた者の願いを叶えるという霊獣、『黄金のコンドル』を鏡に封じて。
力の対価は、『鏡』の探索能力で世界のどこかに眠る5つの欠片を探すこと。
ならば、世界の全てを『鏡』で見通せる自分の領域――『迷宮』に閉じ込めてしまえばいい。
「冥魔だろうが何だろうが関係ないわ。全ての魔王を見返して、現世も裏界も私のものになるの。
この『迷宮皇帝』ニー=クラリス様のものにね!」
また少し、迷宮の拡大が加速する。
……全世界を飲み込むまで、残り約3日。
#出した手前、少し方向を収束させてみます。クラリスは『あの方』=エンディヴィエの手駒です。
#もっとも、本人にその自覚はありません。彼女の目的は次期裏界皇帝になること。
#黄金のコンドル=「大いなるもの」を助け出せば世界の迷宮化は止まる、なんてどーですか?
#完全に元に戻すにはエンディヴィエが開いた『異世界への扉』を破壊する、とか。
やはりスレ的に最終決戦はナイトウィザード(もしくはセブン・フォートレス)のキャラをメインにするべきだろーな
柊は前回頑張ったから今出ている主役級から外すと……今のところは月の守護者かナイトウォッチか?
ト、
|.:.:>ー──ー- 、
. /{.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/.:ヘ.:.:.:.:ヘ:.\.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:ハ
`ー=ニアVV.:.:ヘ:.:.:.:ヽ.:.ヽ::\:::ハ:.:.:|
///:/,:.:.:.{:.:{:.:{\:.:\l::::ハ:::ハ:.:l
. ///:.:l::|:.:.N::ヘ〈 ヽ7:::jナム::::ハ!
. {::!:.:.{::|:.:.トz=乂_, ル'r≠ぅj>ト、
|:l、:::l::|:.:.| ィf卞ミ ヒrリ リり|
ゝ \lミ‐ヘ Vzソ , }i川
`ヘ∧ -- /川j (ぎゅっ)
川ilゝ. _ イ/Vシ
ノ从ムr=マ ´ {>=ュ、
/∨/∧、 }V/|lト、
.. ' \/ ∧ヽ ,// l_| \
.< _,ィ尓=ュ、 ∧ヾ// `ヽ_
} `Y升从/Yjミ、 ∧,/ } }
ん ノ{リ》′ 》j小 ,爪 / j|
∧ ,イil「》′ 》川{ lリl У/ |
/ ∧ l}川《 《川リ ilリl == l′ .ハ
. / ∧{爪l\____,,ノi<ソ lリl | / ∧
/ ,〉V弌辷辷少′ kリi | ./ ∧
プスプスと煙を上げる、巨大なモンスター。巨大なカマキリを思わせるその姿。
かつてとある風来人の手で倒されたそれは、エンディヴィエの手で蘇り…そして今また倒された。
優秀な悪魔召喚師と凶悪な魔王、そして1人の落し子の手で。
「やりましたねちょーこーさま!」
「と〜ぜんよ!この程度、このあたしにかかればど〜ってことないわ!」
(この2人…強い!)
夜見トオルは勝ってはしゃぐ2人を見ていた。
このモンスターは恐るべき力を持っていた。このパーティーでも苦戦するだろうくらいには。
だが、彼らは危なげなく勝利した。それは、パール=クールの強力な魔法で戦闘が長引かなかったと言うのもある。
だが、一番の要因は…もう1人、タマキの活躍だ。
タマキは魔法は使えない。持っている刀も銃も恐ろしく強力なものだが、だがそれだけだ。
タマキの最大の武器、それは…
「トオルくん!右からくるよ!」
「うお!?」
とっさに箒を右に構えた瞬間に、巨大な鎌が箒にぶち当たり、トオルは吹き飛ばされる。
ガードした上からでも強力な一撃は、トオルに大ダメージを与えた。防御していなかったら死んでいたかも知れない。
「大丈夫?さっき渡した宝玉で回復しといて!」
「あ、ああ!」
懐からタマキから渡された玉を取り出して、握りつぶす。魔力がトオルに流れ込んで、一気にトオルの傷を癒す。
「くらえ!」
タマキが懐から黄金色に輝く拳銃を取り出して、モンスターの顔面に発砲する。それはわずかにモンスターの顔面を傷つけ…
「グア!?」
破裂して強力な光を発しモンスターをショック状態に落とす!
「今です!」
そう言いながらタマキが振り向いた瞬間…
「くらいなさい!」
絶妙のタイミングでパールの魔法が完成する!
モンスターを荒れ狂う雷のドームがおおう。その雷撃をショック状態のモンスターはよけることができずに中心で食らった。
そして、雷がやんだとき…そこには消しズミと化したモンスターの残骸が残っているだけだった。
タマキの最大の武器、それは的確な指示を出す、司令塔としての力。幾多の悪魔の協力を受けてノモスを突破するうちに身についた能力だ。
「いや〜トオル君がいてくれたおかげで楽に勝てたよ。あたしとちょーこーさまだけだったらもっと苦戦してた」
「いや、俺、あんたらほど強くないから、むしろ足手まといじゃないか?」
トオルが正直な感想を口にする。パールの実力はいわずもがなだが、それを従えるタマキもトオルよりも強かった。
「う〜ん。こっちとしてはアイテムが使えるパートナーってだけで十分ありがたいんだけどね。なにより…」
タマキがトオルをじっと見つめる。
「…トオルくん、守りたいものがあるでしょ?だから、きっと強くなれるよ。あたしなんかよりもね」
ぎょっとする。ユリのことは話していない。
「…なんで」
「う〜ん。トオルくんってさ、率先して戦ってくれるじゃん?あたしらに任せといてもいいのに、危険を顧みないで。それがなんか自分を強くしよ〜って感じだった」
言葉を失う。元々アタッカーの自分が前に出るのはいつものことだ。だが、確かに優秀な戦士でもあるタマキがいる現状では必要ないと言えば無い。
「…良く見てるんだな」
「サマナーは観察力が命だからね」
タマキは笑って答える。そして、その後真顔になって言う。
「…これだけは覚えておいて」
「なんだ?」
「トオル君は守りたいものを守れるために力を求めてる。それを絶対忘れないで。じゃないと、いつか悪魔の力に飲み込まれちゃうかも知れないから」
その表情はどこか泣きそうな顔で…
「…ああ、分かったよ。肝に銘じておく」
「…そ、良かった」
「ちょっと〜いつまで話してんのよ!」
「あ〜っと、ごめんなさい。ちょーこーさま。じゃ、さっさと行きましょうか」
そして、3人は歩き出す。更なる奥へと向かって。
「ぱ、パール=クール…」
ニー=クラリスは鏡でその様子を見て震えだした。ルーやベルに正面から歯向かう、歯向かえるほどの大魔王を見て。
かつて、下級侵魔だった頃、いつも感じていた恐怖が蘇る。魔王に仕えながら、いつ消されるのかとおびえていた記憶。
「な、何とかしないと!」
そう言うと鏡を取り出す。
「い、行きなさいパール!パール=クールを倒してきなさい!」
その言葉を受けて、パールの姿を模した、劣化コピーが無数にタマキたちへと向かう。
「だ、大丈夫。あれだけいれば、あれだけ…」
そして、いつまでもやまない震え続ける。ガタガタと、ガタガタと…
# こちらもエンディヴィエの方を進めてみる。
# 後、ティエル(セブンフォートレス)とシア(セブンフォートレス)追加。
「姫さまぁ〜〜〜。少し休憩しませんか〜〜〜。」
そう言って眼鏡をつけたメイド服の女性が疲れたような声を上げながら前を行く女性に声をかける。
「いいえ、シア。まだ先に行くべきです。」
そう言って、目の前の女性がスタスタと歩き続ける。
彼女の名前はティエル=グリューナ。ラース=フェリアのある国の王女様だったりする。
メイド服の女性の名前はシア=ユウラ。ティエルつきのメイドだ。
その前に巨大蟷螂のパセリが歩いていた。
「休む事は終わってからでもできます。まずできる事をやってから休息をとりましょう。」
その言葉には若干の焦りが見える。他にもこの迷宮を探索している人達がいる以上、自分だけ休むと言うのはできない事だ。
だが、その焦りがまずい状況を生み出していた。
焦りがミスを生み、ミスが焦りを生む。その悪循環の入り口にティエルは入っていたのだ。
そのティエルの前に、一つの大きな扉が見つかった。
「シア、罠がないか調べてください。」
「はーい。(ころころ)。罠は無いと思いまーす(ファンブル)」
「……そうですか。」
実際扉に罠は仕掛けられておらず、何事も無く二人は扉の中に入った。
そこには、一人の少年がいた。黒い長い髪、虚無的な顔の少年が……。
「ヒュウガ?」
「ヒュウガさん?」
「ヒュウガ……誰だそれは?」
その二人の言葉を少年は否定した。
「我が名はエンディヴィエ。ヒュウガ=アライアスではない。」
「!!!」
その言葉に二人の体が凍てつく。
少年の手には2つの目玉が握られていた。『魔王の瞳』とよばれるそのアイテムは、エンディヴィエ復活の欠片の一つであった。
「まずは一つ。」
そう言ってエンディヴィエはその目玉を自らの目にはめ込んだ。
ドクンと、場の威圧感が増した。
「残るは『心臓』『肉』『翼』『血』の4つ………。」
そう言ってエンディヴィエはゆっくりと二人と一匹の方に向かい合う。
「……ヒュウガさん!」
ティエルがそう言ってエンディヴィエに駆け寄る。
焦りがあったとしか思えない。圧倒的なミス。
エンディヴィエが腕を一振りした瞬間。
ティエルの体から鮮血が零れ落ちた。
「……姫さまぁぁぁぁぁ!」
シアがティエルへと駆け寄っていく。その様子を薄ら笑いを浮かべながらエンディヴィエが腕を振り上げた。
「……邪魔だ。」
エンディヴィエがもう一度腕を一振りしようとした瞬間。その動きが止まった。
「かっ! 体が動かん?? 一体何が起こっているというのだ?」
エンディヴィエは一人で踊りながら、今さっき嵌めたばかりの『魔王の瞳』を自分の手で外した。
「くっ…………何故だ…何故『欠片』が俺を拒む?」
「…………?」
パセリがエンディヴィエの謎の行動にクリッっと顔を傾けた。
自分で外しておいて『拒む』ってどういう事?
「うっうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
パセリの疑問に答える事無く、エンディヴィエが見えない咆哮を上げた。
その咆哮と共に、エンディヴィエの姿が掻き消えた。
消えた事を確認すると、シアはティエルの傷を確認した。
酷い怪我だ。早いうちに治療した方が良いだろう。
シアはバッグからポーションを取り出すと、慌ててティエルの怪我の治療を開始した。
迷宮の最深部。エンディヴィエは顔に手を当てて苦しんでいた。
「くそっなんだあのティエルって女はッ!」
そう言って、床をガンと殴りつける。それだけで床にひびが入る。
「はぁぁっはぁぁぁっはぁぁぁっ!」
まずは『欠片』だ。『欠片』を全て集めて本来の力を取り戻す。
その後に奴等の望みを叶えてやろう。
その後に世界を…………
その為に無数の世界を繋ぐこの大迷宮を作ったのだから。
『魂』の部分に残されたエネルギーを全て利用して。
大迷宮を作ったとき余計な物が色々混ざったが知ったことではない……。
「そうだとも………『欠片』を全て手に入れる。そして………」
そう言ってエンディヴィエは握った床の欠片を粉々に粉砕した。
>>586 ……どうでもいいが、それは本気で言ってるのか?
ここがどんな場所かわかった上で言ってるのか?だとしたら重傷だな。
ここはアニメサロンだからねぇ。アニメに出てないキャラをメインに持ってくるのはどうかと思うね、流石に。
>593
……おお、そういえばメロン板に絶賛移転中であったな。
【もともとだってアニキャラ総合だ】
とすると、ダンジョンに縁のあるアニメか……ダイの大冒険?
そこは各書き手が判断でいいと思うよ。縛りが多すぎると書きづらいだけだし。
>>594 いや、アニメかつNWキャラがメインにならなきゃおかしいだろ。
まぁ基本はそうだが、他のクロススレとかみたいに
NWキャラが空気じゃなければ他作品キャラが主役でも良いような気もする
問題なのは今のままだと「NW関係ねぇ」と言う状態になりかねんという事だ
というか、「アニメNWキャラ」が空気なのが問題なんだって。
別にアニメ作品以外をクロスさせんなって言ってるわけじゃない、あくまで主は「アニメNW」であるべきって話。
原作キャラ出すのはいいが原作が主はまずいっていうのはきちんと言わないとわからないことなのか?
現状、アニメNWからの参加者は柊とちゃん様、アンゼくらい?
アンゼあたりからアニメ組を投入させる演出を組み込んで、今一番進んでると思われるちゃん様組と合流させるとかどうよ
まほうせんせいと赤毛の悪魔は最後まで読みたい俺がいる。
それはそれとして、アニメ組合流させるならティエルたちの方がよくないか?
ラスボスとの因縁もあるし、パーティメンバーがクロスしてないし。
>599
ちゃん様をアニメ組に入れていいものか正直迷うがw
魔王スレ…もといベル様スレを見ていたら、すっげえいい笑顔で列車王国の国王務めるリオンの姿を幻視したw
>>602 迷宮キングダムの猟奇戦役のメインヒロインNPCのあの人役か。
クロガネノミチ、だとぅ!?
また悪ノリ多重クロスかよ……
これのせいでで初期の書き手達も消えちゃったんだよなあ……
まーなぁ、せっかくネタを考えて時間かけて書いたとしても「実は裏でサイコロ振って決めてた」とか言われたり
書きたいのに書くスペースが別の何かになってたりすればやる気も失せるわな
……全部が全部これのせいにしようとするのも間違ってると思うし、
そもそも内容に関する批評すら統制しようとしてるキモい奴がいる場所なんて早かれ遅かれ廃れる気がするけどな。
>>607 そりゃ逆だと思う。
書き手が消えてきて過疎化したからこそ多重クロスは生まれるんだよ。
どっちにしろ終局が近いって事には変わりないが。
アニメ2期はないだろうしね。アニメ裏話小説アンソロが出たら、こっちでも動きが出るかな?
それはそれとして、リレーの方は保守がてらだらだらやるぐらいでいいんじゃない?
長編の作者の人が書きにくくなるのはよくないけど、長編はかけない人でも軽い気持ちで参加できる
っていうリレーのいいところもあるわけだし。
設定の情報不足が原因だろう。
又、強さがはっきり決まってないのも、裁量の余地が多すぎるからな。TRPGキャラで他の作品の展開を変えるのはどうにでも変えられるからかえって変えにくいんだろうな。
リプレイの展開に他の作品キャラを巻き込んだほうが気兼ねなく自由に変えられる分良い展開になりそうなんだけどな。
# D&Dのキャラはわからないけど進めてみる。
「ぬおおおおおおおおっ!」
「また落ちたぞ……」
「こっこれが『漢探知』ッ。なるほど、罠を踏み潰す事で進行速度を劇的に上げるというアレか!」
「好きでやってるんじゃねええええ!」
好き勝手に言い合う上の男達を無視して、柊は突っ込みを入れた。
はっきりって、ずっと自分だけが突っ込みを入れているように思える。
精神的には非常に疲れる。その上、自分が常に先頭なので罠のダメージは自分が一番大きいのだ。
「…………ッ!!」
目の前に、眼鏡をつけたメイドが現れた。
柊は慌てて剣を構える。緊迫した一瞬は、ザーフィーの声で遮られた。
「シア!」
「ザーフィーさん!」
「おい、おっさん、知り合いか?」
そう言って柊は剣を収めながら声をかける。
「ああ、昔ちょっとな……。」
「『また』女関係かぁぁぁ!」
「『また』ってザーフィーさん、今度は誰に手を出したんですか……ってそんな事言ってる場合じゃなかった! 実は姫様が……」
(省略魔法『かくかくしかじか〜〜』
>>590-591)
「…………エンディヴィエだと?」
「そうです。『欠片』をまた集めてたみたいですけど」
近くの休憩所で、柊達は休息を取りながら情報交換をしていた。
「おいおい、そのエンディヴィエという奴は倒されたんだろう?
それが何故今になって出てきてるんだい?」
「セブンフォートレスEXのP253を見てみろ。
エンディヴィエ最終形態には『超再生』という特殊能力があってな……。
一瞬から千年のあいだで復活する事が可能ってあるんだ。
おそらく、魂だけ復活したが、欠片を今躍起になって集めてるんだろう。」
「説明はありがたいが……メタな事言うなよおっさん!」
「それに、きくたけの事ですから、適当に設定した特殊能力なんて忘れてると思いまーす。」
柊が簡単に説明したザーフィーに突っ込みを入れ、シアが雑感を言った。
「それで、これからどうするんだ?」
そう、柊が言おうとした瞬間、柊の0-Phoneが鳴った。
「柊さーん、話は全て聞かせていただきました。」
「どーやって!」
「実はー、柊さんの携帯には盗聴機能がついていたのです!」
「おっ俺のプライベートォォォ!!」
「そんなもの必要無いでしょう?」
アンゼロットがさらりと爆弾発現をする。
「それよりも、柊さん。エンディヴィエについてですが、
現状はエンディヴィエの『欠片』の捜索を優先してください。
『欠片』が見つかったならば、安全な場所に封印すれば大丈夫でしょう。」
「……そいつは良いが…ヒュウガを救う手段は無いのか?」
アンゼロットの台詞にザーフィーが質問をする。
「………わかりません。今、エンディヴィエの中でヒュウガさんの魂がどうなってるのかを知る術はありません。」
場に沈黙が訪れる。
「ですから、まずは『欠片』の探索をお願いします。ヒュウガさんの事はその後です。」
アンゼロットはそう言って、言葉を続けた。
「それから、柊さん。盗聴機能はずっとONにしておいて………」
「切れー!!」
柊は泣きながら0-Phoneを床に叩きつけた。
「………そんな……そんな事言うと、くれはさんやエリスさんや晶さん、あとベルとやったあーんな事やこんな事公開しますよ。」
そう言ってアンゼロットは柊の戦闘記録を纏めるに部下に命令する準備をした。
「なっなっ何言ってる!」
「なあ、柊…………。」
そう言ってザーフィーは柊の肩をポンと叩いた。
「お前『も』女関係には苦労してるようだな。」
アンゼロットは嘘は言っていない。だがザーフィーは勘違いしたようだ。
「背中から刺されないように気をつけろよ。」
# ティエルと柊が合流。
これに乗じさせてもらうとしよう(タイミングがつかめなかった)
やたらと埃っぽいフロアにて……普通のダンジョンなら起こるとは思えないような状況が展開されていた。
大部屋と呼ばれるその部屋はどうにもモンスターハウスらしかったが……
その中にいるのはいわゆるアンデッド系でも骨っぽいものばかり、
そして侵入者を迎撃するよりも優先してそのアンデッド達は同士討ちをしていた。
違うダンジョンのモンスター同士が互いを異物と認識し交戦していたのだ。おそらく他のフロアでも行われているだろう。
構図はガイコツ剣士系VSスケルトン種。ガイコツ剣士系が盾を弾き飛ばそうとするがスケルトン種は盾を持たず
意味がなかったり……スケルトン種が毒きりを吐こうが死体であるガイコツ剣士系には意味がなかったりと
間抜けな行動も多々見られるが……
と、突如ギュウギュウ詰めになっている死体込みの中から天井ギリギリまで飛び出した姿があった。
飛び出したのも骨の体……骸骨であったが目には確かな光があり死体に対しておかしいことだが生気……
というか意思といったものが感じられた。そして何より格好が異質である。
2種が鎧に西洋剣なのに対しその骸骨の格好は袴に日本刀……というかドス……なんか場違い甚だしい……
ともかく場違い甚だしい骸骨は天井すれすれまで到達すると、重力によって落下をはじめる。
そして他の骸骨達のの群れに再び飲み込まれる前に……
「キエエエーーー!!」
と、気合一線。ドスを振り回した。そして、他の骸骨に飲み込まれたと思った瞬間。
飲み込んだ骸骨は再生不能なまでにバラバラとなり砕けた。
「フン……最近の若いもんは根性とカルシウムがなくていかん」
つまらなそうにドスを鞘に収め、さらにそれを口からスカスカの体に収める。まだ、骸骨が残ってるがそれには……
「ほらよっと」
「ええ〜い!」
皿の嵐と頭への蹴りが浴びせられた。袴骸骨(仮称)を除く骸骨の掃討が終わるとそれを行っていた人物2人は
袴骸骨へと駆け寄った。
「すごかったっスね、ご老公!」
「確かに……さすが極道……」
かけよった2人は少女だった。
「何々、クゥちゃんもルーシアちゃんもなかなかじゃて」
カンラカンラと笑う袴骸骨。こんな骸骨相手に話しかけてるところからして普通じゃないとわかるが
彼女達の場合、まず外見が普通じゃなかった。
片や栗色の髪の毛に緑色の目……そしてリボン……それだけならいいが頭には髪の毛と同じ色の毛の生えた
ネコミミ、スカートの下からはにゅっと尻尾が生えていた。
そして、もう一方の少女は赤い髪に金色の目、さらには背中には黒い羽根、頭にはピンと1本のやたらと
長いアホ毛がある。
しかもそれら(アホ毛も含め)は彼女の言動に合わせて動いており飾りではなさそうだ。
彼女達の名前は青葉クゥとルーシア=ミレクリス。種族はそれぞれ猫娘とヴァンパイア系(三世)。
今は近代化が進んだ東魔界の王都の有名喫茶店ねこきっさ東魔界支店のアルバイターである。
そして、先ほどから彼女達と親しく話す袴骸骨の名は山岡大海。死後20年のスケルトンで
東魔界で幅を利かすアンデッド系の極道、山岡組の組長だ。グルメを自称し、ねこきっさの常連でもある。
「にしてもホントどうなってんだこの物置……今度は内装自体は変わってないものの
入った途端階段消えちまったし……やたらと敵は出るし……
脱出はテレポのしおりとか脱出の巻物とかリレミトの巻物使うか、神父さんに頼むか、
もしくは敵にこてんぱんにされないとできないみたいだし……」
「マヤさんに頼まれて今回のフェアのための道具とりに入ったらと思ったらこれっスからね」
彼女達は店の副店長兼経理のドラゴン、鬼瓦マヤに新たなフェアを行うために必要なものを
物置から取ってくることを頼まれ物置に足を踏み入れたのだが
物置が元々地下迷宮を改装したものだったため、今回のダンジョン事変に
巻き込まれたというわけだ。本人達はそんなこと露にも知らず、ひな祭りの時はひな祭り仕様になったりする
もともと謎の多い物置のせいと思ってるのだが……
現在彼女達が潜った回数は8回目……7回目まではクゥとルーシアに猫のミルク=シルフィード、
ワーウルフのクリム=フォウルを加えたねこきっさバイト娘たちでダンジョンにいどんでいたわけだが
突然の事態に内部にはびこるモンスターや罠に力尽きたり、効果が不明な脱出アイテムを使い目的果たさぬまま
脱出してしまったりして埒があかずマヤのところに相談にいった結果、充分な準備をし、パーティに
ねこきっさ最強のマヤ、たまたま来ていた山岡を加え、現在の8回目の挑戦と相成るわけである。
ちなみに充分な装備といっても回復アイテム(たまに時代遅れな勇者が魔王倒しにくるため)それに
ねこきっさ内で使用している食器を加えた程度であるが……まあ、食器はほぼ割れないオリハルコン製なのだが……
「そういえばマヤさん、ミルクさん、クリム先輩は?」
「呼んだー?」
「あ、クリムせんぱ……ってギャー!!」
声のした方に振り向いてクゥは悲鳴を上げた。声のした方にいたのはバイトの先輩クリム。頭にはイヌミミが……
それはいい、いつものことだ……ただ、彼女の口元が真っ赤で口元からオニオーンの先っぽやらももんじゃの毛やら
マムルの尻尾、ホイミスライムの触手がのぞいていたり、
後ろにベヒーモスの骨格標本のような物を引きずってなければ……
「いや〜、なんかいろいろ珍しいのがいたからちょっと味見を♪」
愛嬌ある笑顔でいうクリム……口元が赤くなってなければだが。
「まったく……そういうのは心臓に悪いからよせっての……」
「アハハ。ごめんね、ルーシアちゃん。でも口元の赤いの見てヨダレたらしてると説得力ないよ」
「おっと……で、他の2人は?」
「キャーーーー!!!??」ボゴゲシグシャゲシゴギャブジューゴガシャ
悲鳴と共にそんな音がダンジョンに響き渡る。その声を聞いたねこきっさパーティはそちらの方へと向かったのだが……
「はぁ〜……吃驚した」
彼女達が目にしたのは床にへたり込む角と強そうな尻尾を生やした女性……マヤの姿と脳天にオリハルコンの皿が刺さり
シューと音を立てて消滅していくフードを纏い鎌を持ったドクロ面……宝の番人の姿だった。
「マヤさん……あの……これは……?」
「あ、ああ、みんな……それが宝箱空けたら、いきなりあれが襲ってきて……
あんまり吃驚したんで反射的にのしちゃったの……ミルクちゃんは吃驚して
落とし穴に落ちちゃうし……」
その言葉に冷や汗を浮かべる一同。通常宝箱から出現とかアイテム化けてるとかするようなモンスターは
かなり強いのが定石なのだ。実際、宝の番人はそれであるし……
それをのしてしまうとはさすがマヤさん……恐るべし……と。
ちなみにミルクは実は驚いた彼女に落とし穴に突き落とされたとも言う。
「と、とりあえず、ミルクについては問題ないだろ。その辺でぼこられて外に放り出されてるさ」
「そうっスね」
「良くないよ〜!ミルミルが〜!私の非常食が〜!」
「まあまあ、狼の嬢ちゃんも落ち着いて……ん?」
山岡は先ほど宝の番人がいたほうへと歩み寄る……そこには『翼』が落ちていた。
「さっきのが落としたようじゃな」
「マヤさん、これは目的のものと違うっスよね?」
「ええ、そうね。ん〜……とりあえず……クリムちゃんの非常食ってことで……」
「わ〜い♪」
「……いいのか?」
この『翼』こそ例のあれなのだが異変にも全然気づいてない魔界の住人にとってはどうでもいいことであった。
同時刻、エンディヴィエ
ゾクゥ
「……な、なんだ!?この悪寒は……」
さらに同時刻
「キャーーーー!?」
別フロアに1匹の猫が落下していた……猫の名はミルク=シルフィード。24歳。東魔界支店アルバイター最後の1匹だ。
ミルクは悲鳴を上げていたが床が近づくとあっさり受身を取り着地した。
「まったく……このあたしとしたことが落とし穴なんかに引っかかっちゃうなんてね……あら?」
自嘲したミルクの前には『上がるお茶』と容器に書かれた飲料が大量に転がっていた。
その少し前……
「あ!あと柊さん。いい忘れてましたけど月衣の中にアイテム入れておきましたので良かったら使ってくださいね」
「いつの間に……これか?」
柊は自らの月衣から白い袋を取り出し、中を検め……硬直したかと思うと怒鳴りだした。
「なんで『上がるお茶』なんだよ!『下がるお茶』よりはマシだが……あれか!?
卒業して上がる男とか言われたことへの当て付けか!?いるかこんなもん!」
怒りに任せて柊は袋に入っていた物……『上がるお茶』を捨てた。
・キャラクター
青葉クゥ
ミルク=シルフィード
ルーシア=ミレクリス
クリム=フォウル
鬼瓦マヤ
山岡大海
(ねこきっさ)
・目的
フェアのために必要なアイテムの回収
・状況
事態の異常性には気づいていません。せいぜいいつものこと程度の認識です。
◇ミルク以外
エンディヴィエ復活の欠片『翼』を入手しました。
クリムの腹が減った場合、食われて消滅する可能性があります。
また、目的を達成した場合、ダンジョンから脱出する気のため、持ち逃げされる可能性があります。
◇ミルク
柊達のいるフロアに飛ばされました。『上がるお茶』を入手?
・基本方針
さっさと片付けて出よう(クリム以外)
何かおいしそうなのいないかな〜♪ジュルリ(クリム)
四コマから出してみた。
せめて、タイトルか@リレーを入れて。
「まぁ、漢探知は確かに時間短縮にはなるけどさ。罠によっては他のメンバーも巻き込むんだから、
プロに任せて欲しいもんだね」
「スリンガー教官は対人交渉系や戦闘系技能を捨てて、探索系に集中してますから本気でプロですよ」
「うむ、おかげで対人交渉はわらわまかせじゃからの」
「その対人交渉技能が威圧だけというのも、どうかと思いますが、ノトス殿」
「基本じゃからの」
「はいはい、とりあえず警戒しながら(出目10で)いくからね。不用意なものに触れるんじゃないよ」
「……へいへい、お願いしますよ。っていうか、俺が突っ込む前になんでそうしなかったんだよ」
「あはは、いや、せっかくの見せ場を邪魔しちゃいけないかと思って」
「いらないところで気を使うんじゃねーよ、リューマ!見せ場じゃないし!」
「いや、柊の見せ場といえば、漢探知だろう?」
「エクスプローラーがいないパーティーにばっかり参加してたから、そうなっただけだ!やりたくて
やってたわけじゃねぇよ!」
「そうですよ、ザーフィーさん。トラップはエクスプローラーの見せ場ですよ?」
「シア」
「なんです?」
「お前がトラップ関係でファンブル出さなかったところ、見たことがないんだが。腕は上がったのか?」
「ももも、もちろ」
「さっきもファンブル出したばかり」
「ひ、姫様!実害はなかったじゃないですか!」
「シア」
「はい」
「結局、ファンブルメイドのままなわけだな?」
「は、はい」
「スティンガーにまかせとけ」
「うう、姫様ー」
「任せた方がいいわ」
「うううー」
「ところで、ノトス。本当にこの階でいいのか?」
「うむ。複数のチームから得た情報じゃ、間違いないぞ、柊よ。このフロアに出現するアロケーション
センターでアイテムを入手すれば、エレベーターが使えるようになるのじゃ」
「モンスター配備センター。強いモンスターと良いアイテムが待ってるんですよね」
「わらわたちのレベルではギリギリらしいがの。突っ込む前にしっかりBuffしていかなくてはの」
「お、どうやらあの扉みたいだよ。先発組みが扉に警告を残して行ってくれてるね」
「モンスター構成は、っと。忍者にプリースト、メイジ?何回か遭遇した人間もどきでしょうか」
「あのような迷宮の瘴気が固まって出来た不浄の存在を許すわけにはまいりません。不肖、この
ガンボルト誠心誠意戦いますぞ」
「よし、再確認だ。広い部屋らしいから、中衛も敵の後衛を狙えるだろう。俺、柊、リューマでラインを
作って、敵前衛をブロック。シアとノトスで敵後衛を抑えて、押さえ切れなかった奴をティエルと
スティンガーが叩く。OKだな?」
「はい」「ええ」「うむ」「はい」「いいぜ」
「扉には罠も鍵もないよ。蹴りあけたらスタートだね」
「ではその前に(祝福)(武器聖化)(盾)」
「(加速〉(強力)」「(鏡像)(魔盾)」
「なんか時間がかかるな、おい」
「これが醍醐味ってもんさ」
「じゃあ、いくよ!」
「ふん。まぁワシ一人では限界があるからの」
ワードナが魔方陣に手を当て、何事かを呟くたびに異界の門が開いていく。
一つ、二つと異形の影が地面に降り立ち、次第にそれは一個の軍隊とも呼ぶべきものになった。
「……まぁ、こんなもの、か」
顔ぶれを見まわし口ぶりとは裏腹に満足そうに頷く。
青白い鱗に覆われた猛々しき姿の悪魔、グレーターデーモン。
四枚の羽をもつ不死なる魔神、マイルフィック。
出来そこないの人の形の様な醜悪な龍、ブラックドラゴン。
地獄の道化師、フラック。
異国の守護神、マサカド。
そして、馬鹿馬鹿しいほどの、如何なる魔法をも寄せ付けぬ最強生物、デーモンロード。
「まぁ、取り敢えずはこやつらで良いか」
グレーターデーモン達のいくらかは適当に野に放ち、選りすぐりの供を連れワードナは進軍を開始した。
やっぱり全裸で。
そう言えばダンジョン物と言えば「ドルアーガの塔」忘れられてるような(現在放映中の方でなくてギルの方)
後、魔人じゃなくて…「九龍妖魔學園紀」もダンジョン物だし
それに「ベアルファレス」も……でも売ったから内容忘れた
# 時間も押しているので、すこし展開をすっ飛ばす。
グラードンは思案していた。
この戦いが終わった時に何を望もうか。
あの青い魔獣のようなライバルか、永久の眠りか……
あるいは自分に相応しいポケモントレーナーと言うのも悪くはないな。
そんな事を思案しながらようやく見つけた封印の一つを殴りつけた。
腕が痺れた。
生半可なパワーでは駄目だな。
そう判断したグラードンは少し距離をとると口にエネルギーを集中させた。
『はかいこうせん』。膨大なエネルギーが封印の扉を傷つける。
流石は異世界の産物。ならばあらゆる技を試してみるか。
『げんしのちから』『ソーラービーム』『だいもんじ』『かみなり』
その度に封印の力が少しずつ弱くなっているのを感じる。
そろそろ限界だな……『わるあがき』ではダメージが大したことではない。
しばらく『ねむる』とするか。
目が覚めたとき、後ろに二匹のポケモンと何名かの人間がいた。
「ひっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! こんなでかいグラードンなんて聞いたこと無いよぉ!」
そう言って茶色の同種……イーブイと言ったか。そいつがガタガタと震えている。
その横で黄色い同種……ピカチュウが同じようにガタガタ震えていた。
ズンっと大地を踏みしめた。『じしん』だ。
それだけで黄色い同種は大ダメージを受ける。『でんき』タイプは『じめん』タイプに弱いからな。
茶色の方や人間どもはまだ立っている。面白い。
咆哮を上げる。さあ戦いの開始だ。
人間どもは同種を後ろに下げたか。それは無謀なのか、それともそれだけの実力があるのか……。
「後者だな」
とグラードンは判断した。この巨体を相手に『勝てる』と言う自信があるのだ。
人間相手に相性を考える必要は無い。『じしん』の連発でかたをつけてやる。
そう決意して、大地を踏みしめようとする。予想よりも、速い。がそれだけだ。
そう思った瞬間、体のバランスが崩れた。異世界の技かと思う前に、剣が自分の体に突き刺さる。
「来たれ荒廃の魔王! すべての命に忌み嫌われし者、アゼル=イブリス!!」
人間がもう一人増えた。その瞬間、グラードンの体内から何かが抜け落ち始めていた。
全力で立とうとするが、体力が抜け落ちている状況ではそれもままならない。
新しく現れた人間は。これだけの力を持ちながら何故悲しそうな目をしているのか。
何故、自分のように暴れないのか。
抜け落ちる力を必死にとどめながら、グラードンは奴との戦いを思い出した。
「ああそうか。」
とグラードンは理解した。俺には『奴』がいた。超古代からのライバルが。
彼女には、友も、敵も、ライバルもいなかったのだ。だから、あんなにも悲しい目をしているのだ。
そこまで理解して、グラードンの体は急速に消えていった。
「すごい……」
イーブイはボロボロになった体を起こしながら驚愕していた。
「あのグラードンを…………」
そう言ってイーブイの体がひょいと持ち上げられた。
「まっ、これがあたしたちの実力よ。」
イーブイ体を持ち上げて誇らしげに冴絵が言う。
「ここに回復の泉があるであります。」
そう言ってノーチェが池の様子を見る。
「ただ、あのグラードンとかの影響で温泉になってますな。」
「色々潜りましたし、ここで体洗っときましょうか?」
「そうですね。そうしましょう。」
「じゃっじゃあ僕は向こうにいますから……」
イーブイがそう言って、あたふたと別の場所へと行こうとする。
「ちょっと待ってよ。その怪我で何処かに行くのは無謀よ。」
そう言って、舞がイーブイの首をつまんでひょいと抱きしめる。
(逃げないと……逃げないと彼女達の名誉がああああああああああ!)
そんな事を思いながら、イーブイはポケモンのまま死ぬのは嫌だな……と考えていた。
# グラードン、敗北。欠片の封印は守られた。
GJ
イーブイ編は結構楽しみだ。
えーっと、収束……どうしよう。
ちととりこんどるので満本日〜9日までの期限で良ければチョコボとねこきっさ組は
俺が始末をつけてもいいが…
問題はエンディヴィエだな…完全復活させるのか復活失敗か
別にどーでもいいじゃん
今回は前回と違ってまとめようって考えの奴がいなかっただけの話だろ
未完でいいじゃん、別に。
始めっから前回ぐらいの超☆盛り上がりリレーを期待しまくりだったんだから
前回を上回れないのは当たり前なんだし。
# 無理矢理本筋を収束させてみる。
エンディヴィエは悩んでいた。
目に浮かぶは奴の事。あの女が我が魂の断片をかき乱す。
「ならば…………。」
あの女をどうにかせねば。我は『破壊者を呼ぶ者』の魂。
なのに『何か』が、
迷宮内の魔獣達を殺して得たプラーナを手に、無理矢理に力を覚醒させる。
「この手で殺してやる。」
そう決意してから、エンディヴィエの魂は上へと向かっていった。
迷宮の最深部。
乱暴にドアが叩き開けられた。
「よく来たわね……パール………」
ニーが柱の後ろでガタガタしながら、そう言う。
「………貴様が、この迷宮を作り出した犯人か?」
「違うわ……大ボスは常に迷宮の一番奥にいるとか………
ラスボスは完全に力を取り戻すまで動く事はないとかそう思ってるようだけど……
全 然 そ う い う こ と は 無 い わ ! ! 」
ニーがそう言ってパチンと指を鳴らした。
「何!」
トオルが驚愕の声を上げて、無数に浮かび上がるコピー・パール。
「嘘………」
タマキがそう言って冷や汗をかいた。
「むかつくことするわね……」
ただ一人、パールだけが冷静にこの状況を把握していた。
自分の無数の歪んだコピー。格式も誇りも無くただうごめく者達をみて叫ぶ。
「私をコピーすれば勝てるとか思ってるようだけど………
そ れ は 貴 方 の 気 の せ い よ ! ! 」
そう言ってパールは強大な魔法を解き放った。
モンスターと戦い続ける柊達だったが、急にモンスターが何かに怯えるように左右に分かれ始めた。
「何だ?」
「………来ます!!」
ティエルのその言葉に、反応するように黒い少年が現れた。
「ヒュウガ!!」
「何度も間違えないで欲しいな。エンディヴィエと名乗っているはずだが。」
ティエルの言葉に頭を掴みながらエンディヴィエが吠える。
「ヒュウガさん! 本当に忘れちゃったんですか?」
シアの言葉を無視して、ヒュウガは魔力の固まりをティエルに向ける。
「人間だった時の記憶なんて飛沫の欠片に過ぎない。」
そう言って魔力弾を撃とうとした瞬間、その頬を思いっきりぶん殴られた。
いくら魔王の魂と言っても、『魂』だけならばそれほど強い肉体を持っていると言う訳ではない。
世界を滅ぼすならば、『欠片』を全て集める必要があっただろう。
だが、ここにいる人間だけならば、『魂』と勇者が持っていた特殊能力、そしてある程度のプラーナがあれば十分だろう。
だが、この男は完全な姿であっても、自分を殴ったに違いない。
「確かに魔王から見たら人間なんて飛沫の欠片だったかもしれないさ。」
魔剣を片手に、柊が叫ぶ。魔王であれ、神であれ。この男には関係ないのだろう。
「だけどな! 自分で守ろうと決めたものぐらい、きっちり最後まで守りやがれ!」
柊がそう言って、魔剣を構える。
「つ………!!」
目に浮かぶ残像は、黒髪の少女と小さな家。そして目の前の物静かな少女………。
だがそれを飛沫の欠片と振り払う。
「良いだろう……それが人として重要なら………魔王として消滅させてやる!!」
エンディヴィエが吠えた。
>「だけどな! 自分で守ろうと決めたものぐらい、きっちり最後まで守りやがれ!」
さすが柊!漢に関しては上がる男!それ以外だと下がりっぱなしだが。
しかし、守るべき妹は兄貴より強いんだよなぁ。魔王倒してるし。
同じプレイヤーだとは思えねぇ。
>妹は魔王殺し
まあそうなんだが、ただの口プロレスだしなぁあれ>サシャの魔王退治。
それを以ってサシャ>>>(越えられない壁)>>>ヒュウガ
ってのはどーかと思うけどな。
手足が伸びる分、射程としてはサシャの方が有利
重要だな
NWやSFの勇者は世界律の影響もあって1勇者につき1魔王しか倒せない気がする。
んなこともないよ。
ポーリィは単行本化されていない0レベルの時の冒険で魔王を倒してるから、
合計2体倒している。
ポーリィは、ライトウォーリアじゃなかった?
そもそもS=Fに世界律なんて存在するのか?
ゴールデンルールならある
特定の勇者にしか倒せない魔王とかは居るな
やりすぎて、ラース=フェリアが滅亡寸前まで行ってからは控え気味のようだが
合わせ神子では「望ましい」になってたし(勇者じゃないけど)
勇士郎は…
>>639 あるぜ。
冥界は男は死んだ瞬間そのままの姿だが美少女は復元された姿で出てくる!!
ん?あれ冥界だったか?まぁいいや。デス様周りは遊びすぎ。
美のつかない普通の少女はどうなるんだろうなと考えると
冥界ひでーなって思う
エンディヴィエ、ニーが討伐部隊と激戦を開始していた頃……
唯一、気づかれず討伐を免れていたグラスゴスはそれをいいことに自身の進化に心血を注いでいたのだが……
クリスタルの部屋の外……その横の階段を下ってくる一行があった。
「いや〜、いつの間にか装備が大仰になっちまったもんだ」
「今回は歯ごたえのあるのがいっぱいいてウハウハだね〜……ミルミルが未だに見つからないのが不満だけど……」
「狼の嬢ちゃんはそればっかじゃな」
「うちとしても思わぬ臨時収入が入って嬉しいところね」
「マヤさんもっスか……」
降りてきたのはねこきっさ一行だ。かなりダンジョン内を歩き回ったのか彼女達の外見はかなり変化していた。
まずはクゥ……手には剣……と思いきや、かつおぶし……指にはきれいな指輪……特に効果はなし……
防具の類は特にないが武器とアクセサリが猫の好物と光り物なのはの本能だろうか?
続いてルーシア。防具には皮の盾、武器には銀の爪、アクセサリはなし。これだけ見ると普通だが
問題はだ……所持品に大量の空のボトルと中身に赤い物が入ったボトルがあるということだ……
赤い物の正体をぶっちゃけてしまえば血である。誰の?ダンジョンのモンスターのだ。
彼女はせっかくだからとモンスターから自分の好物を取りまくっていた。
他のみんなが交戦を始めると弱ってるところを狙ってボトルを投げて血を採取していた。
さらにクリム。彼女が装備しているのは指輪のみ……外見的にはルーシアの方がまだ目立つ……
だが、指輪の品名が問題だった。ハラペコの指輪……クリムとの相性は最悪に最強だった。
このせいで彼女の胃袋は留まることを知らない。
専用の調べる装置がないため普通に見ているとわからないが
本能のままダンジョン内のモンスターを捕食し倒しまわるせいで
彼女のレベルは先の2人の倍近くまでレベルアップしていた。
そして、マヤ……彼女のは装備的には潜った当初と変わってない。あいも変わらず近接戦においても
店で使用しているオリハルコンの皿を武器にしている。ただし、自分の体の何倍もある風呂敷を引きずっていた。
見かけによらず腹黒で儲け話に目がない彼女のことだアイテムはしこたま回収しうっぱらう気なのだろう。
最後に山岡……彼の状態は前の彼女達の次元を軽く超えていた。ドスが妖剣かまいたちなんかになっているのは
まあ普通だ……問題は彼がもはや山岡大海であるといえるのかということだ……
彼の外見……それはもはや人型の骸骨ではなかった。和服を着たスカルハンマー……それが今の彼の外見だ。
心臓をやつけて倒したスカルハンマーの骨にボディを換えたらしい……相変わらずどこが本体かわからない男である。
なおアイテムストックは毒草やらダメージ薬やらやたらとデメリットアイテムが多い通常は捨てるべき物だが
これが回復アイテムになるところはさすがアンデッドといったところか……
しかも極め付けに装備しているアクセサリは健康の首輪。どこに健康を使ってるんだか……
ともかくそんな開始時にも増して異様性の増したねこきっさパーティは運がいいのか悪いのか……
とりあえず世界にとっては都合のいいことに担当のいないグラスゴスのいるフロアへとたどり着いてしまったのだった。
階段を下り終えて少し先を見るとそこにはグラスゴスのいる部屋への扉……
当然気になった一同は扉の前へと近づく。まずはと普通に扉を開けようとしてみるが開かない。
まあ、当然だろう……で、どうするかというと……
「ルーシア先輩、お願いしますっス!」
「あいよ」
頼まれたルーシアはいつものことという風に扉に近づき少し扉をあらため、だが、すぐに顔を顰めた。
「あ〜……こりゃあたしじゃダメだな……ピッキングでどうこうなるもんじゃないわ」
「じゃあ、どうするっスか?諦めるっスか」
諦めモードに包まれる一同。と
「仕方ないわね。中にフェアの道具とかあったら困るし」
「どうするんです?」
ルーシアの問いにマヤは
ドスッ
オリハルコンの皿を扉にぶっさすことで答えた。そのままギコギコと鋸のように運動させる。
その様子に唖然となる一同。そんな様子を気にも留めようとせずマヤは扉の切込みを繋げた。
見目麗しくても彼女はドラゴン……缶詰も素手で開ける彼女の最後の解決法はいつだって力押しであった……
「ん、これでいいわね」
「……あ〜……行くか?」
だらけた感じのルーシアとクゥ。まあ、気持ちはわからなくもない……
「……そうっスね」
「てわけでクリム行け〜!」
「あいさ〜!」
ルーシアの言葉に何の躊躇も持たずクリムは切り込みの入った扉を蹴り部屋の中へと突入する。
ただここで中にいた存在にとって不測の事態が発生していた。マヤが四角に切り抜き
クリムが蹴飛ばした扉は……
「ギャーーーー!!!」
内部にいたベビーデビルに角から突き刺さった。不測の事態になすすべもなくベビーデビルは消滅する。
室内に迎撃のために待機させておいたボス仕様のロボットに乗ることもできぬまま……
「あれ〜?」
状況の飲み込めないクリムが間抜けな声を上げる。後から入ってきた他の皆もだ。
と、クリスタルに視線を向け呪詛のような言葉を呟いていたグラスゴスが彼女達の方へと体を向けた。
「邪魔ヲ……スルカ……ならば……破壊破壊破壊破壊破壊!!!」
叫ぶグラスゴス。その様子をみた一同の反応は……
「こ、これは……見るからに大ボスっスよ!?なんかキーアイテムでも持ってそうな」
「なら倒したらフェアのアイテム出てくるかしらね」
「ふむ……これはちと骨が折れそうじゃの」
「……骨だけなのに骨折れたらまずいんじゃ……」
「うわ〜♪肉付きが良くておいしそう〜♪」
あくまで暢気だった。
「……誰かがグラスゴスの元にたどり着いたようだな……
本来この事体を仕組んだ存在も敵対者への対応に力を裂いている……
ここで奴らが倒されれば事体は一気に収束に向かうだろう……
少なくともグラスゴスが倒されればダンジョンの拡大速度は一気に衰えよう……
ならばこの状況で私がすべきことは……」
そこまで話してバハムートは急いでその場から右にそれる。先ほどまで彼がいた位置を極太の光線が通り抜ける。
「これを抑えることだ!」
遮られた言葉の続きをいうとバハムートは光線を放った存在。
兵器として起動した時空要塞ダンジョンへと咆哮した。
一方、
「ふふ、ふふふっ……ほーっほっほ!!今度こそ……今度こそ私の時代が来たのよ!!」
ダンジョン内に狂喜の声が響き渡る。狂喜の主は頭にネコミミを生やし、お尻に2本の尻尾が生えた美女……
足元に転がるのは柊が投棄した『上がるお茶』の空になった容器……
それを気にも留めず彼女は全裸のままひたすら狂喜する。
彼女の名前はミルク=シルフィード。ねこきっさアルバイターの中でも売上貢献率が最も低い女性だ。
先ほどまで猫の姿だった彼女がなぜ人の姿になっているかというと上がるお茶のせいである。
彼女、ミルクは過去に何度か100年ほどを取るようなアイテムや呪いの影響を受けたことがある。
通常100年もすれば大抵の猫はくたばる。だが、彼女はしぶとくも生き残った……
100年以上生きた猫は猫又となり妖力を得る。その妖力がどのように作用するかは固体によって様々だが
彼女の場合その力が人化に向くらしい……それも絶世の美女な姿の……
もっともクリムからすれば賞味期限切れであり価値なしらしいが……
彼女としてもその姿はお気に入りのようだが以前その姿になった時はともに最後には元に戻ってしまっている。
そんなミルクの前に置かれた『上がるお茶』……年を取るそれをミルクは躊躇無く飲みまくった。
その結果がこれである。狂喜するのも仕方がなかろう……
最も各所が切迫している現状では不謹慎であったが……
そういやGWもあけたし、普通の連載も再開してもいいのかね?
GW中もリレー複数と普通の連載が書かれてるんじゃないの。
とりあえず書いてみたら。
リレーはGW限定のハズなんだが…GW終わったのにダラダラ続けるのはよくない。
通常営業に切り替えたほうがいいと思うぜ。
正直、もうこのスレはダメだと思う・・・
らきすたの人ももう帰ってこないようだし、せめてピリオドの人が完結してくれるのを祈る。
確か、リレーは九日までだって前に決めてなかったっけ?
流れをぶったぎるが絶対可憐チルドレンとのクロスはどうだろう
超度7は十分ウィザードとやりあえるっていうか並のウィザードならもうだめだに出来ると思う
そして皆本と柊は全部が終わった後友情が芽生えるといいなーと思う
二人揃って壁に埋まってるシーンが違和感無く想像できるから困る
チルドレン達のクラスは異能者なんだろうな。
勇士郎のメイド喫茶でコガラシさんを雇ってほしい
8時から、投下します。
待ってたよ〜全力援護
アメリカの深い森の奥にあるその研究施設が作られたのは今から数年前のことだった。
研究施設の入り口の物々しく武装した警備を少し離れたところから見つめる、3人の男たちがいる。
「辰太郎さん、ここから先は私1人で行きます」
その内の1人。眼鏡をかけたひょろひょろな男が言う。
もう1人の眼鏡をかけた男、辰太郎と呼ばれた男はそれにかぶりを振ってこたえる。
「いやいや。そうはいきませんや、銀一郎さん。ここまで来て帰れってのは逆に酷ってものです。
こうなったら最後までお付き合いしますよ」
「ですが、典代を、妻をさらわれたのはもとはと言えば私の油断があったからだ。それに、私たちの力を悪用する計画を野放しにはできません」
「そりゃあ私も一緒ですよ、銀一郎さん。私には、あいつらを止める義務がある」
「義務?」
辰太郎の言葉に眼鏡をかけたひょろひょろの男、銀一郎が聞き返す。
「ええ。この計画を進めてるのは、元はと言えばとある武器密売組織の生き残りでね…俺が、殺さなきゃいけなかった男だ」
6年前のことが辰太郎の脳裏に蘇る。
「あの日、ちゃんと死んだことを確認しておけば、こんなことにゃあならなかったんだ」
悔しそうに言葉を吐き出す。
「それだけではないぞ、どりぃ〜む」
辰太郎に、3人目の男、眼帯をつけた奇抜な格好の男が言う。
「この『人狼兵士量産計画』、真に糸を引いているのは、魔王だ。それを止めるべく、俺は来た」
「魔王、ねえ…」
その言葉に銀一郎が苦笑する。
「マンガの題材にでも使いたいが、編集は許してくれないだろうなあ」
銀一郎は既に知っている。目の前の怪しげな男が、本物の魔法使いであることを。
「さ、そろそろ行きましょうや。さっさと終わらせて、帰らにゃなりません」
辰太郎が、ちょっとそこまで行くかのように宣言する。映画のように、大量の銃器を帯びて。
「ええ。そうですね。こんなことは、さっさと終わらせるに限る」
銀一郎の身体が膨らみ、全身が毛で覆われる。
「うむ。愛する妻と娘の元へ帰るために…どりぃ〜む」
最後に、奇抜な格好の男が立ち上がる。そして、その言葉に3人は頷きあった。
男は元戦争屋。数々の修羅場を乗り越えた、歴戦の戦士。
男は、本物の狼男。その力が解放されれば、誰にも止めることなどできない。
そして男は、魔法使い。魔王のたくらみを阻止するべく、異世界までやってきた。
生まれも、考えも、戦い方も違う3人の男。ただ一つ、彼らに共通することは…
「銀之介の奴が本当に独り立ちして、いい人を見つけるまでは…」
「花が大きくなってお嫁に行くまでは…」
「花子とマユリを残して…」
「「「死ぬわけには、いかない!」」」
父親であること。
そして、3人の父親たちの熱い戦いが始まるのだが、今回はその話は割愛させていただく。
支援
*
飯波商店街にある、小さなうどん屋。
そこには今、飯波商店街で話題の、美形外人兄妹が女の子を連れてやってきていた。
「すみません。僕には山菜うどんを」
「あたしは天ぷらうどん大盛りで!」
「アタシはこのお子様うどんにしておくでしゅ」
「は〜い」
外ハネとそばかすが可愛らしい少女が注文を書きとめながら、にこやかに言う。
時刻は午後8時。晩御飯どきの一番忙しい時間帯を外したおかげか、店には今、他の客の姿は見えない。
「それじゃ、おとうさんが持ってきてくれると思うんで、ちょっと待っててくださいね」
どうやら少女はこの店の娘のようだ。おとうさ〜ん、あとよろしく〜と声をかけながら厨房の方へ行ってしまう。
それを確認して静がいのりに問う。
「それで、いのり君、本当なのかい?人狼と出会ったって」
「うん。学校の近くの工事現場でね。敵と戦うのを手伝ってもらった…ってことになるのかな?
そんでその後、白衣の男の魔法を食らって、その男を追いかけて行っちゃった」
「その白衣の男は、ほぼ間違いなくアラキでしゅね」
いのりの言葉にサフィーが頷きながら言う。
「じゃあ、あれがサフィーちゃんが襲われた吸血鬼ってこと?」
「そうでしゅ。あれでも1000年以上生きてるやばい奴でしゅ。力もアタシよりずっと強いでしゅ」
「ガードしたファイアワークスの上から魔法を通してくるあたり、ただものじゃないとは思ってたけど。それに…」
いのりがちらりと2人の方を見る。
「ああ、僕らの方は人狼に襲われた。ちょっとしか戦ってないけど、恐らくLvは僕らより上だろう」
「その辺はよく分かんないでしゅけど、あのスピードは厄介でしゅね」
「となると、まずは…」
「へいお待ち!」
絶妙なタイミングで、店の親父がうどんを運んでくる。
「山菜に、天ぷら大盛りに、お子様!」
やたら元気の良い親父がどんどんと熱いうどんの入ったどんぶりを並べていく。
「ささ、熱いうちに、ずずいっと」
目をきらきらさせてじっと親父がじっとこっちを見る。このまま手を着けずに話を続けてなんて言ったらどうなるかわかったもんじゃない。
「じゃあ、頂こうか」
手元に置かれた箸を手にとり静が2人に声をかける。
「だね。色々あってお腹ペコペコだよ」
「賛成でしゅ」
そんなことを言い、食べ始めた3人を見てようやく親父は満足して頷きながら厨房へと戻って行った。
支援
支援支援
「ひぇ、しぇんしぇはいったいなんひぇいほーとひてたの?」
「…いのり君、口の中のものはちゃんと飲み込んでから喋りなさい」
口いっぱいにうどんをほおばり、うどんのつゆを飛ばしながら喋るいのりに、静が眼鏡についた茶色い汁を拭きながら落ち着いた口調で注意する。
「あ、うん…で、話戻すけど、さっきはせんせいなんて言おうとしてたの?」
「ああ、そうそう、これからのことなんだけどね、まずは“銀之介”を探そうと思うんだ」
「銀之介?」
「ああ、僕らが戦った人狼が、最後に言っていたんだ。“銀之介”ともどもハンバーグにしてやるってね。
人狼がわざわざ言うくらいだから、もしかしたらその“銀之介”がいのり君が一緒に戦ったっていう人狼かもしれない」
「う〜ん。もしそうなら確かに力を借りられれば心強いかなって思うけど、どこにいるか分かんないよ?
あ、そうだ。サフィーちゃんはこの世界の人狼について何か知らないの?」
そう言いながらちらりと慣れない箸に悪戦苦闘しながらうどんを食べるサフィーの方を見る。
視線に気づいたサフィーはうどんを飲み込んで、言った。
「狼人間なら何回か見たこともあるでしゅ」
500年も生きているだけあって、知識が豊富なサフィーが言う。
「けど、あんまし詳しいことはアタシも知らないでしゅ。人間にまぎれて暮らしてる連中でしゅから、変身してなきゃ分かんないでしゅ」
「そっかあ…じゃあ、探すのは難しいかな?」
「そうでしゅね。一応こういうのに詳しそうなツテがあるでしゅから、そっちに聞いておくでしゅ」
「そう?じゃあ、頼んでもいいかな?僕らは明日から学校があるから」
「分かったでしゅ。じゃあ、“銀之介”についてはそっちに任せるでしゅ」
「うん。分かった。じゃ、サフィーちゃんも気をつけてね」
お互いがこれからやるべきことを決めて、頷き合う。
「それにしても、人狼ねえ…案外近くにいたりして」
うどんをすすりこみながら、いのりが何気なく上を見上げて言った。
支援魔法
*
「いたた…」
その、すぐ上、飯波商店街にある小さなうどん屋、七味うどん亭。その2階で、噂の人狼こと駒犬銀之介が顔をしかめて言う。
「あ、ごめん?強く巻きすぎた?」
その傍らで銀之介のことをかいがいしく世話をしている外ハネでそばかすの少女の名は、七味唐子。
七味うどん亭の1人娘である。
「いんや、ちょっと薬がしみただけ。ごめんな。お店手伝えなくて」
吸血鬼の男を追い、結局見失った後ずっと、銀之介は傷を癒すために狼の姿を取っていた。
今人間に戻ったら、本気で死にかねない。
「もう、そんな場合じゃないでしょ!今は傷を治すのが先!」
銀之介の言葉に唐子は怒ったように言う。
「うん…それにしても、この傷、全然治らないな。まるで、狩谷先生に銀の弾で撃たれたときみたいだ」
アラキの魔法で受けた傷は、銀之介の、変身した狼人間の基準ならばとっくに治っている程度のものだった。
だが、魔法に込められた癒しを防ぐ呪いが、銀之介の回復を阻害していた。
「あの女の子といい、変なことばっかりだ」
「女の子?銀之介くんが言ってた鳥頭の怪物連れた女の子のこと?」
「うん。ショートカットで、元気そうな感じの子。飯波高校の制服を着てたから飯波高校の生徒だと思う。
僕がウィザなんとかかって聞いて来たんだけど、何者だったんだろう?僕を見ても驚いて無かったし」
まさかすぐ下でうどん食ってる本人がいるとは思わず、銀之介が首をかしげて考え始める。
「う〜〜〜ん。そう言う子には覚えが無いなあ。新しく入った1年生かな?」
「そうかも。まあ、これ以上は考えてもしょうがないけどね」
「そだね」
「とりあえず今は吸血鬼と狼人間をどうにかしないとなあ…」
銀之介が困ったような顔で言う。吸血鬼の方も自分1人で何とかするのは難しいことを思い知らされた。
「吸血鬼かあ…吸血鬼って本当にいるんだね。あたしも知らなかったよ」
まさかすぐ下でうどん食ってる吸血鬼がいるとは思わず、唐子が感嘆して言う。
「三石ちゃん辺りが聞いたら喜びそうだけど」
「そうだね…」
出来ればこの街で会いたくない人の1人に含まれる、ぐるぐるメガネの少女を思い浮かべながら銀之介がげんなりと言った。
ぐるぐるメガネがトレードマークの三石ちゃんは、確か今年で高校3年生だ。きっと今日もまた飯波高校で不思議研究部の怪しげな活動にいそしんでいるんだろう。
「ああ、そういえば三石ちゃんで思い出した。これ、漆野さんから預かったんだ。吸血鬼の写真」
三石ちゃんの話題になってあることを思い出した銀之介がGパンのポケットから1枚の写真を取り出す。
その写真に写っているのは、教会だった。中心に写っているタキシード着た男の人と純白のドレスを着た美少女の2人を取り囲んでたくさんの人が写っている。
空が満点の星空と満月なことをのぞけばその写真は…
紫煙
「これって…結婚式?」
「うん。真ん中の2人が吸血鬼なんだってさ」
「へえー、あ、漆野刑事も写ってる…あれ?」
写真を見ていた唐子は微妙な違和感を感じた。
「どっかで見たような…」
漆野以外にもここに写っている誰かを見たことがある気がする。それもものすご〜く最近。
「ああ、これのこと?」
そう言いながら銀之介は男のすぐそばを指さす。
腕を組んで少し不機嫌そうな顔をしている、超美人の女と、それを取りなす、おかっぱ頭の少女。
「倉地先生に、三石ちゃん!?」
驚いて思わず唐子が大きな声をだす。
「三石ちゃんの方は、三石ちゃんのお姉さんらしいんだけどね」
銀之介が漆野から聞いた話を唐子に教える。
「この写真の男の方…森写歩朗さんって言うんだけど、この人と倉地先生は同級生なんだってさ。
そんで三石ちゃんのお姉さんがその後輩だって。僕も漆野さんに聞いて驚いたよ」
「へえ。世間って意外とせまいね」
先ほど感じた違和感を忘れ、唐子は関心したように言う。
「うん。僕も思った」
銀之介が頷いて答えた。そして2人して結婚式の写真をしげしげと眺める。
「結婚かあ…」
唐子がちょっぴり夢見る乙女風味の色を混ぜて言う。
もやもやと色んな妄想が広がる。
青い空、白い教会で、白いドレスを着てほほ笑む唐子。と〜ぜんソバカスだって消えてる。大人の女なのだ。
周りには家族と友達。みんなが笑顔で二人を祝福してくれる。
そしてその隣には白いタキシードを着た、ちょっぴり頼りなさげな…
唐子はブンブンと頭を振りだした。思い浮かんだ光景を、慌てて消し去るために。色々恥ずかしいもんが見えてしまったのだ。
「ん?どうした唐子、顔、真っ赤だぞ?」
そんなことは露とも気付かず、銀之介が唐子に尋ねる。
「へ!?いやそんなことないよ!?」
うわずった声で唐子は答えた。
…その、恥ずかしいもんのせいか、唐子は気づかなかった。自分が見た気がする少女のこと。
純白のドレスを着た少女のすぐ傍らに立つ、美しく着飾った小さな赤毛の少女。
彼女が、すぐ下でうどん食ってる吸血鬼の少女と同一人物である、と。
世間は意外にせまいのだ。
今日はここまで。
…さて、合流どうしよう?
まほうせんせい乙〜
今回はマスターシーンとリサーチフェイズ0.5くらいかな?
こりゃ合流前にもう一波乱ありそう…そういえばヒーラー居ないよね
大丈夫なんだろうかこのパーティ。そして何処にでもいるドリームマン。
顔が広いって設定だが顔が広すぎるぜwでわ、次回も期待してます。
ぐっじょー。世界観と文体がすんなり溶け込んでるのイイなぁ。
NWはほのぼの系作品との相性が良い気がするw
ドリームマンとあかりんはNPCとして万能だからなぁ。次点でマユリあたり
紅巫女組は活躍の幅が広いな
まほうせんせい、続き待っておりました〜
父親達の戦い、割愛w
おお、更新GJです。
表現が阿智ナイズされていてナイス、かつ微妙なすれ違いっぷりがステキです。
親父たちもナイスな感じです
さて、リレーも締まらないまま最終日。
デウス・エクス・マキナチャート@ALGエブリディマジックでも振ってみようと思います。
誰か2D6振ってくれ。
締めなくておk
んじゃその後に俺もグラスゴス側締めるか
グラスゴス側決着させます。
「あ〜!も〜!くっそ!どうなってんだよ」
「う〜!やっぱり硬い……それにおいしくないよ〜!」
「うわわっ!」
「チィ!この体はもうダメじゃな」
「これはあまり思わしくないわね……っと、危ない危ない……」
グラスゴスとの戦闘がはじまってしばらく……ねこきっさ一行は苦戦していた。
まず、主戦力たるクリムであるが戦いが始まって早々にグラスゴスに食いついたのだが
クリスタルによって進化したグラスゴスの体は硬いうえ、味もいまいちだったらしい……早々に戦意を喪失していた。
クゥとルーシアはそれぞれ猫の俊敏さ、飛行能力を駆使し攻撃を繰り返しているがダメージは浅い……
最大戦力たるマヤは3人のフォローに従事している。ねこきっさ最強の存在である彼女にとって
今の3人は足かせでしかない。
山岡はマヤに3人を任せグラスゴスに真っ向から挑んでいる。しかし、その結果は思わしくない攻撃力の差がありすぎた。
既に山岡はスカルハンマーボディを放棄し、途中で倒した死霊の騎士ボディに体を換えていた。
3、4度の攻撃で山岡がボディを換えるのに対しグラスゴスのダメージは浅い……
着実にダメージは与えているがジリ貧といってもいい状況だった。
「どうするよ!?このままじゃまた潜りなおしだぞ!?脱出するにしろやられるにしろ……」
「ええ〜〜!どっちも嫌っスよ〜!
「正直、みんなのフォローに回らなければ何とかできそうなんだけど……みんながいないと荷物持ちが……」
「そんな理由!?」
「せめて、弱点がわかれば付け入る隙はあるんじゃが……」
と、山岡がそう呟いた直後、ルーシアが硬直する。さらに目が虚ろになり頭の一本立った髪の毛が垂直に立ち
魔力が漏れ出す。そしてルーシアはいつものルーシアとはまったく違った声を発する。
「フフフ……教えてあげましょうか?」
「ルーシア先輩?」
「違うわ……ルーシアちゃんじゃないわね……アンテナ?」
垂直に立った髪を見ながらマヤが言う。
「ええ……普通に念を送るはずだったのになぜかこの子が受信しちゃって……で、知りたいんでしょう?
そいつの弱点」
「そうね……教えてくれるの?」
「特別サービスよ?ちょっと待ってなさい…………ええ…………そう…………なるほど…………
そいつが苦手なのは聖属性と火よ。それじゃあ精々頑張るのね」
弱点を伝え終えたルーシアの表情が元に戻る。
「あれ?あたしは何を……ってうおっ!?」
正気に戻ったルーシアの目に入ったのは自分に噛み付こうとするグラスゴスの姿……
正気を失って動きを止めていたし他の皆もそこまで気が回らなかったのだ。
避ける暇はない。と
「ルーシア先輩!これを!」
クゥが何かをルーシアの口に放り投げる。それを飲み込んだルーシアは
「うおおお!?」
「グアアアーーーーーー!!!」
グラスゴスに向かって炎を吐いた。クゥが投げたのは火炎草。弱点の攻撃を食らい怯むグラスゴスに
ねこきっさ一向は畳み掛ける。
「よっしゃ!効いてるっス!なら次は!」
クゥは荷をひっくり返すとその中にあった赤い本を開き……
「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイラ!ファイラ!ファイラ!
ファイラ!ファイラ!ファイラ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!」
それを読んで炎魔法を連発する。さらにクリムがイオの巻物を読み爆発を起こす。
「ふむ、じゃあワシはこいつにするかの……」
そう言いながら山岡はやたらと奇怪な文字が書かれた本を取り出し広げる。
「これじゃな……ホーリー……え〜っと……」
呪文を読み上げる山岡。神々しい光がグラスゴスを襲う。
「なんか気持ち悪いの……この本を読んだせいかの?」
最もアンデッドたる山岡からすれば気持ち悪い以外の何物でもないわけだが……
「さて、それじゃあ私も」
そしてトリはマヤ。マヤはどうするかというとポケットから何かが入った小瓶を取り出し蓋を開け……
パッパっと自身の前で中身を出した。そしてしばらくすると……
「クシュン!」
とくしゃみをしながら炎をぶちまけた。彼女が振りまいたのは湖沼。くしゃみをするとき炎をする癖を
利用するというなんとも微妙な攻撃方法だ……だが……
「グワァァァーーーーーーー!!!バカなァァァーーーーーーーー!!!」
威力は凄まじかった。これがトドメになりグラスゴスの体が消滅し始めた。だがグラスゴスもただで終わる気はなかった……
「こ、このままでは……終わらん……セメテ……」
一方、次元要塞ダンジョンと交戦していたバハムートは突如動きを止めた時限要塞ダンジョンを見つめていた。
「グラスゴスが倒されたか……これで……」
息をつくバハムート……と、突如次元要塞ダンジョンが再び起動しいたちの最後っ屁のごとく指の砲をどこかに向ける。
「いかん!」
空間がねじれて普通の存在にはわからなかったが時の番人たるバハムートはそれの意図を正しく理解した。
砲の向けられた位置が繋がっているのはエンディヴィエと交戦している柊達のいるフロア……
そうはさせんとバハムートは口よりブレスを放ちそれの向きを返させる。
向きが変わったそれの狙いは大きくはずれ……
「……ダンジョン内に散らばったモンスターまでは消えはせぬだろうが問題あるまい。
後は他のものたちに任せるとしよう」
ミルクのことを気にも留めずバハムートはその姿を空間のゆがみの中に消した。
そして、クリスタルの部屋ではグラスゴスが完全消滅し、アイテムが出現していた。それは……
「おお!これぞまさしく鯉のぼり!目的の品っスよ!マヤさん」
鯉のぼりだった。そしてこれこそがねこきっさ一行が探していたアイテム。
こどもの日フェア開催のためのアイテムだった。
「まさかマジであやつが持ってるとはの……」
「あんな凶悪なボスキャラがとはなあ……」
「鯉のぼりじゃ食えないよ〜!」
「さて、これで目的は達成したわね……もうちょっと潜ってもいいけど……
今日はこのくらいにしと来ましょうか。みんな、脱出アイテムは各自持ってるわね?」
「「「は〜い」」」
「無論じゃ」
「それじゃあ帰りましょうか」
そういいながらまずはマヤがリレミトの巻物を読んでダンジョンから姿を消す。
次に山岡、ルーシア、クリム。そして最後に……
「そういえばルーシア先輩経由でアドバイスをくれた人って誰だったんスかね?」
クゥがそう呟きながらテレポのしおりを使用した。
こうしてねこきっさ一行はダンジョンから姿を消した。
……エンディヴィエ復活の欠片『翼』を持ったまま……
なお、こどもの日フェアは大盛況だったという。
それとミルクはしばらくの間『上がるお茶』を求めて物置に入りびたりだったという。
そして最後の力を使い果たした次元要塞ダンジョンは迷宮から姿を消した……
「ベル、何故あのようなことを?」
「面白そうだったから」
アドバイスを送った張本人ベール=ゼファーはリオンの問いにあっさり答えた。
681−682間抜けた
「ギャーーーーー!!!」
人化したことに狂喜しているミルクへと直撃した。消し炭なってもいい攻撃だがさすがギャグキャラ、死にはしない。
ただし、流石に戦闘不能にはなったようでダンジョンの外へ飛ばされようとしていた……
人化も解除されて……
「そ、そんな……私の時代はーーーーーー!!!??」
心底無念といった叫びを響かせながらミルクはダンジョンの外……ねこきっさ東魔界支店厨房のコンロのうえに
置かれ油を入れられ熱せられた鍋の上へと放り出された……
ちょうどその頃、エンディヴィエと交戦していた柊は……
デミリッチはレベルドレインを唱えた。
くねくねハニーはくねくねダンスをした。
泥人形は不思議な踊りを踊った。
柊蓮司のレベルが下がった×3
「ちくしょう!こんな時に邪魔すんじゃねぇ!ていうかなんで俺ばっかり狙ってくるんだ、こいつら!?」
「下がる男だからじゃないのか?」
「下がる男言うな!」
なぜか他のモンスターが躊躇する中乱入してきたレベルダウンの特技を持つモンスター達により
レベルを下げられていた。
そんなわけで最近執事とかメイドとか流行ってるからNWキャラを召し使い化したらどうなるか考えてみた
柊→不良ぶるものの結局面倒をみてしまう不幸系執事
あかりん→無口におしごとなできるメイド
エリス→しっかりものメイド
マユリ→ドジっ子メガネメイド
こいつらハヤテか黒執事にでも突っ込んだら楽しそうだなー、と。
>>685 その中に、約1名確実に台所に立たせちゃいけない人が・・・柊は、自分で弁当を作ってる説があるんで(京子姉さんが作ってるのかもしれんが)
メイドガイのクラスは何だろう。
勇者?
メイドです。クラスが在ろうが無かろうがメイドです。
>689
その認識は間違ってる。
「メイド」じゃなくて「メイドガイ」だ。
NWならいずれ実装される可能性も無いこともないかもしれないからなぁ>クラス・メイド/執事
とりあえずカオス分と言うことでコイツも置いておきますね
つ 伝説の暗殺者兼料理人
2ndサンプルの龍使いがメイド服だね。データ上は輝明学園改造制服だけど。
それはそれとして
つ 世にも珍しいオーヴァード空手系メイド
>>693 ゆにば〜さるへ帰るか山へ再修行に行けw
いやいやここはクロス先の作品をネタ的に挙げるとこだろ
つメイド刑事
取り敢えず
っ銀髪変態執事
>>694 ガソリンスタンドの店員のクラスはなんでしょう?
>697
ファイヤーワークス?
【爆死】
アンゼ「柊さん、私に誠心誠意仕えてください。そうしないと、世界が滅びます」
柊「いつもながら無茶な世界の危機だなオイ!?」
いつもの無茶な依頼だと思った柊。
だが、今回は違った……今回の「仕える」は、「アンゼロットの命令をこなす」と言う意味でなく、
文字通りの意味で「ご奉仕」することだった!
そして世界の危機を回避するため、各世界・各組織よりの使者達が彼女に奉仕せんと鎬を削る!
コガラシ「くくく、どうご奉仕してやろうか……さあ、我が奉仕を受けるがいい!」
セバスチャン「本来ならば、我が忠誠は坊ちゃんのためのみのものなのですが……
主命とあらば、是非もありません。
ファントムハイヴ家の執事たる者この程度の事が出来なくてどうします?」
ハヤテ「ええ、まぁ、コレだけの皆さんがいらっしゃれば僕なんかいなくてもいいんじゃないかと
思うんですが……やっぱりダメでしょうか?」
柊「って、なんなんだよこの情況は!」
勇士郎「落ち着こうよ柊くん。アンゼロット様のことだから、何か理由もあるんだろうし。
あ、コーヒーと紅茶どっちがいい?」
うんこうんこうんこ超絶うんこyeah
おっと!age忘れスマヌ!!!
>>699 ブルーアースなにやってんのぉぉぉっ!?ww
>>702 彼は執事属性持ちですからそこはしょうがないw
自然自然超自然w
むしろ幻給仕とか天竜とかの勇士郎以外の執事属性な奴がどうしてるか気になるな
そしてそこへ槍ックルワイパーを携えた警視正相当官メイド若槻葵とナイフマスターメイドニキータ、疾風迅雷単車乗り小娘イドが乱入
さらに坂の上のお屋敷に住むという洗脳探偵メイドに、副動力はゴムな最終兵器メイドがメイド勢力を見せ付けんと参戦するんですね!わかりません!
ここで満を持して、SNEからの使者、赤貧ハーフエルフウェイトレスが(来ません)
『エーネウス・ザ・バージェスト』を忘れるなー。
同じレーベルのキャラクターなんだからー。
ちなみに出典は『まじしゃんず・あかでみぃ』な。
待て待て、メイドなら某ロアナプラで大暴れしたメイド長も……
メイドか執事かどっちかにしようよ。
【羊が来た】
ゲヘナからカウンター羊とその下僕が来るんですね。
それじゃあ某悪の組織の会長兼メイド長兼聖魔王な名護屋河鈴ら……もといリリーさんとか、
マスラ○になってまったく出番のない導化猟兵E1こと神剣今月今夜使いの沙穂とかもどーよ
だったら聖霊になっちゃった某大剣持ちなフィオナもか
今日、終始ロマン攻めをするフィオナを見た……。
銀髪オールバックの変態執事とか投入してさらに状況を加速させましょう嘘ですが
弾丸執事&烏の執事のクロス参加とか。
そこまできたら東方入れてもいいよね……ダメ?
いいんじゃね?ここは他所で出すと叩かれる種死とかも受け入れてるし。
マジかwww
じゃあPAD長と鶴っぽい和風メイドも入れてカオスにしてみよう
……流石に収集が付かなくなって(モトからだ
スーパー従者大戦だな…
正直わけわからんが
お前らがとても楽しそうなのはよく分かった
そしてラスボスは8話に出て来たメイド魔王。
PAD長はデータ的に異能者か。
コガラシはわかんねぇ。竜使いでいいか。
銀髪オールバックは死なんからNPCでいいや。
ロアナプラで大暴れのターミネイトメイドは強化人間。
で、最後に柊入れて……。お、行けそうだな
>>721 よく考えてみると、そのメンバーとタメ張れる柊ってすげぇな
あれ?ヘルシングの死神執事はいる?
コガラシは大いなるものとか落とし子とかでも違和感無い気がするのは気のせいだよな?
…あるいみ使徒かもしれん!?
銀髪オールバックの変態執事ってレッドドラゴン=バーサーカーだよな。使徒か?
でもどう考えてもバーサーカーとしてははみ出しモノ、異端だろうし。
いつのまにドラゴン種族最弱種になったんだあの執事
正直正体不明以上何者でもないだろう
音声魔術(すくなくとも獣化魔術ではないはず)使ってたしなぁ
無理に理屈を考えるなら、子供先生の同類かな
まあ、あそこら辺は理屈の通じない変態的ナマモノの巣窟だから
理屈なんてない方がらしいけど
なにこの会話が一切なさそうな面子は
そもそも無口無表情キャラというのは
事務的だったりクールだったりする受け答えに無類の格好良さを感じたり
無表情にズレた事を言うとか好きな人に対して無表情に恥じらいが混じってるとかのギャップにやられたり
とにかく、話かけるなどに対する反応があってこそそのキャラが立つのであって(ry
つまりここに喋りまくる騒がしいキャラ(例、要いのり)やツッコミキャラ(例、柊)などの投入が必要であると思うのですッ!!
>>731 柊はまだしもいのりを
>>729の部屋の中に投入したら胃をやられそうな気がいたしますですよ?(w
てか、クラエス・長門・タバサは友情のようなものが芽生えそうな気がしないでもないw
戦闘系としちゃ、あかりんはエイム辺りと仲良くなりそうか…?
いや、せいぜい"話す人"程度か…
あかりんのどんぺりは多分何名かを魅了する。
…俺は、どう見ても会話を始めそうにない少女達が集まった小部屋をなぜだか「観て」いる。
小部屋の中を見ることは出来るのだが、少女達には俺が見えていないようだ。
これは一種の閉鎖空間というやつか?長門に説明を頼もうにも、声も聞こえてないらしい。どういうことだ?何がなにやらさっぱり判らない。
コレがもしハルヒの仕業だとしたら、あいつは一体何を望んだんだ?
きっとろくでもないことには違いないんだろうが、あいつの嗜好に関して、なにか言っておく必要はありそうだ。それで何かが変わるとは思えんが。
さて、長門は部室にいるときと同じ態度で分厚い本を読み続けている。
この状況に対して動揺している様子はない。椅子の下になにやら水色の髪のの女の子が寝そべっているが、
それを意に介していないようにも見える…まぁ、長門の場合世界の危機でも訪れない限り、どんな状況でも読書を続けるんだろうな…
椅子の下に女の子が居るくらいで動じるとも思えん。
長門の前方にいる、紫のセーラー服を着た少女もまた、口を開かぬまま壁にもたれかかって座っている。
肩に乗ったフェレットだけが、せわしなく首を動かし、この一種独特の空気に満ちた静寂の部屋を見回している。
---------------------------------------------------------
誰か続きを頼む。俺にはここまでだ…
ハルヒはよく知らんので適当に。
--------------------------------------------------------------------------------
部屋の中を見回すのにも飽きたのか、フェレットはじっとその場で丸くなった。
そして気だるそうにこちらの方に向き直る。
「君は今、この空間に対して疑問を持っている。違うかな?」
少女の肩に乗ったまま、小動物の顔がにやりと笑う。
少なくとも、俺にはそう見えた。
「あんまり驚いてないみたいだね、人間君。実に珍しい。
僕の名前はユー……じゃない、どんぺり。しがないただのフェレットさ。」
この状態で世界の危機というとあかりんが料理を作るとかかな
翡翠と一緒にポイズンクッキング?
あ、ルーテシアがいないのか。
【黙々と秋刀魚を焼くガリュー】
同人ゲームのRosenkreuzstiletteでハンドアウトを投下してみる。
ネタがマイナーなのは勘弁。
PC1
キミは帝国軍の抱える魔力使いの組織の一員だ。今は訓練所で教官補佐の任務に就いている。
その任務も終わりが近づき、現地で友達になった森妖精との別れを惜しみつつあてがわれた宿舎への帰途についていた。
その途中、突如森に火の手が上がる。キミの友達は住処の危機に森の中へと入っていってしまった。
キミは慌てて友達の後を追った。
シナリオコネクション:PC3
推奨クラス:魔術師/???
PC2
ある日、キミはとんでもない光景を目にした。キミもよく知る娘が教会の司祭を殺害する現場だ。
問い質そうとしたキミだが、娘の強大な魔力と機転で反逆の嫌疑を掛けられ、逃亡を余議なくされる。
このまま放っておいては大変な事になる。その前にあの娘を斬らねばならない。
キミはそう決意し、彼女の行方を追った。
シナリオコネクション:???
推奨クラス:魔剣使い
PC3
キミは帝国軍の抱える魔力使いの組織の一員だったが、組織は独立を宣言、帝国に対し武装蜂起した。
魔力使いが迫害されることのない世界を造る。組織の長はそう理想を掲げ、キミはそれに賛同した。
キミは今、作戦の一環で帝国の訓練所を襲撃している。そこにいるキミの友人にも参加を促すつもりだ。
力ずくで連れ帰るのも辞さない覚悟で、キミは作戦に臨む。手駒として与えられた得体の知れない魔物への不審を抱きつつ。
シナリオコネクション:PC1
推奨クラス:魔術師
PC4
キミはいつものようにアンゼロットに呼び出された。
いつものように文句を言うキミだが、いつものようにスルーされ任務の内容を告げられる。
なんでも異世界のとある国の内紛にエミュレイターが絡んでいるらしい。
キミの任務はそのエミュレイターの駆逐。必要なら現地の人間の手を借りる事もいとわないらしい。
また異世界か。そう思いつつ、キミは溜息をつく。
キミの名前は柊蓮司といった。
シナリオコネクション:アンゼロット
推奨キャラクター:柊蓮司
>>738 誰かが呟いた。
「お腹すいた…」
今回の悲劇はそれを聞いていそいそと台所へ向かったのが、よりによって一番料理を担当してはいけない人だったわけで…
>>741 確かにマイナーかも知れないが、同人ゲームでは結構人気のある作品だな。
一度、ナイトウィザードとクロスしたらどうなるか……と言う妄想をした事がある。
妄想くらいならいいじゃないか。
俺なんて魔装扱いで作ったぞ。
>>742 鋼鉄の胃袋のタバサならきっとなんとかしてくれる。
>>746 長門が因子操作して消滅させてもいいんじゃね?
>>737 なぜかレイジングハート装備のあかりんを連想してしまった
9時45分から、投下します
飯波高校3年2組の教室には、緊張の空気が流れていた。
本当なら昨日から来るはずだった、東京の高校からの短期の留学生がやってきたと言うのだ。
ちなみに3年2組の生徒がその事を聞かされたのは昨日である。
手を2回たたき、カモンと叫ぶ、柏持先生の声を受けて転入生が入ってくる。
「失礼します」
彼を見た瞬間、男子は全員が舌打ちをした。
1人を除いて、女子は全員目をキラキラとさせた。
そりゃあそうだ。なにしろ、こんな田舎の飯波高校では滅多にお目にかかれないほどの美少年だったのだ。
整った顔立ちに、翠がかったサラサラの髪、眼鏡が知的な雰囲気を醸し出している。
着ているのは飯波高校の制服だが、一部の隙も無い完璧な着こなしが、大人のような雰囲気を与えている。
黒板に流暢な筆記体で名前を書き、その転校生は喋りだした。
「はじめまして。東京の輝明学園からやってきました、静=ヴァンスタインと言います」
その声はまるで声優でもやってんのかと言うほど透き通っていた。
「高校に来る前は、イギリスに住んでいました。短い間ですが、よろしくお願いします。ああそれと…」
にっこりとほほ笑み、静は喋り続ける。
「僕のことは、まほうせんせいと呼んでください」
言いきった。そりゃあもうさわやかに。歯だってキラッと光ったくらいだ。
幸い、イギリス仕込みのジョークだと受け取ってもらえたらしく、浮くようなことは無かった。
…大真面目で言った本人は少し不満だったのだが。
その時、静は気づかなかった。ただ1人、静に興味がなさげだった女子が目をキラキラさせ始めたことに。
その少女の名は三石小夏と言った。
支援開始だ
*
「ここです!ここの部長なら私よりも上です!ついでに絶賛部員募集中だそうです!」
腕をぐいぐい引っ張られながら、要いのりはなんでこんなことになったんだろうと思いをはせる。
(確か…こ〜ゆ〜の得意そうだな〜と思って春美ちゃんに何となく聞いてみて…)
流されるままにドナドナ状態ないのりには落ち度は無い。ただ、相手が悪かったのだ。
強引に引っ張ってる少女こと、三石春美が他人のことを知るのも好きだがオカルトも大好きだったと言うだけなのだ。
うんちくを聞かされた。そりゃあもう驚くほど。放課後1時間にもおよんだ。
不幸なことに小難しい話はいのりは大の苦手だった。一気に話を聞かされて頭がプスプスいってるところでここに案内された。
「そうだ!不思議なことが大好きなら、是非お勧めな部活があるんです!」
ってな言葉と共に。
…普通の飯波高生が決して近寄らないその場所に。
『不思議研究部部室』
そうプレートが付けられた。触ったら呪われるとか、夜中に1年生の間で噂される扉を目の当たりにしたいのりは。
(うっわ。うちの学校みたい)
それだけだった。驚きとか気味悪いとか言う気持ちは無い。って言うかむしろ慣れてる。
普通の学校だったら怪しさ爆発な扉を見たら敬遠するか罠探知の一つもするところだが、あいにくといのりは輝明学園に通っていた。
巫女クラブなんてもんが普通にあるだけあって輝明学園にはこの手のあやしい部室は普通にごろごろ転がっている。
ここだってウィザードでもある部長の趣味でさながら武器庫と化している天文部とかと比べればマシってくらいなのだ。
「お姉ちゃ〜ん。春美です。いますか〜?」
ドアをノックしながら春美が中にいる、不思議研部長に声をかける。
「春美ちゃんですか。何か御用ですか?」
中から丁寧な受け答えが帰ってくる。
「ええ、実は不思議な話が大好きって人を連れて来たんです。例の東京からの留学生で、要いのりさんって言うんですけど」
「あら。やっぱり東京の人は一味違うんですかねえ。ちょうど今、私も静さんと話していたところなんですよ」
そんな言葉と共に不思議研の扉が開かれる。
黒いおかっぱ頭に黄色いリボンがチャーミングだが、ぐるぐるメガネで色々台無しになってる感じ。一言で言えば、
(2Pカラー?いやむしろこの場合は春美ちゃんが2Pカラーなの?)
それが、三石小夏と言う少女だった。
支援
「…春美ちゃん、双子だったの?」
自分に顔はそっくりな双子の姉を持つ身として、一番ありえそうな答えを春美に尋ねる。
「いいえ?お姉ちゃんは2つ上ですよ?3年生です」
「ええー?だって…」
いのりは交互に小夏と春美を見る。
そっくりだった。そりゃあ驚くほどに。春美の髪を黒くしてリボンの色も同じにしたら多分見分けられない。
「うちの家系、見た目があんまし変わらないんです。ちなみに7歳上の一番上の姉さんもそっくりですよ?
さすがに高校生には見えないと思いますけど」
「…マジで?」
「マジです」
色々と三石家の神秘を垣間見たいのりであった。
「やあ。いのり君。君も来たのかい?」
そんなとき、部屋の奥から声をかけられる。
「せんせい!?」
その声の持ち主に思わずいのりは声を上げる。
そこには、椅子に腰かけて、紅茶をすする静の姿があったのだ。
静はいのりにいつものにこやかな笑顔にほんの少しだけ、興奮を混ぜて、言う。
「いやあ。ここの部長の小夏さんはすごいよ。僕の魔術談義に付き合えるなんて、マユリさん以来だよ」
「ま、魔術談義い…?」
いのりはウィザードではあるものの魔法を使いこなす能力には乏しい。
考える前に即行動がモットーの彼女には、複雑な魔術理論など理解の範囲外なのだ。
「そう。放課後になってからずっと話してたんだよ」
「そうなんですよ!」
大量のつばを飛ばしながら、小夏は詰め寄って、言う。
「伝承やおまじない、妖怪談義まで、ここまでこゆい話題についていけるのは、姉さんと春美以来です!」
そりゃあそうだ。本職の魔術師なんだから。
「で、そちらのいのりさんも、不思議大好きっ子なんですよね?」
ずずいっと小夏が迫る。ぐるぐるメガネで催眠術でもかけられるんじゃね〜かってぐらいに。
「あ、あはは。そ、そうなんですけど、私ちょっとそう言うのには詳しくないし、やっぱやめといた方がいいかな〜なんて…」
いのりは乾いた笑い声を上げながら、ずりずりと後ろへ下がる。
「大丈夫です。大事なのは不思議を愛する心です。知識なんてなくても…」
さらに迫る。もう少しでメガネがいのりの顔にぶち当たりそうな勢いだ。
「大丈夫。私がしっかりとちょうきょ…こほんレクチャーしてあげますから」
「ちょ、調教って言おうとした、今!ついさっき!」
「気のせいです。さあ、一緒に不思議を探しましょう」
その迫りっぷりは昨日の新聞部に勧誘してきた春美以上だった。
どん、と背中が廊下の壁に当たる。これ以上は下がれない。
しえーん
「楽しいですよ〜」
「あのいや、でもほら他の部活とか…」
「1ヶ月だけですよね?他の部活は難しいんじゃないですか?でも、うちはそれでもいいんです。是非とも人手が欲しいので。退屈させませんよ?」
逃がさない、むしろ回り込むと言わんばかりの気迫。そして…
「わ、分かりました。じゃあこっちにいる1ヶ月だけなら、入ります」
驚異の粘り腰に押し切られる形で、いのりはとうとう言った。言ってしまった。
「やった!これで新入部員含めて4人!学園祭もまともな出し物が出せますよ!」
一転してバックステップで小躍りする小夏。
「新入部員…?」
ちらり、と澄ました顔をしたメガネ3号(ちなみに1号2号は三石ちゃん姉妹)を見る。
「ああ、僕も不思議研に入ることにしたんだ。面白そうだし、部長もいい人っぽいからね」
「となると、最後の1人は今日は来てないんですか?」
いのりの言葉に春美が手を上げる。
「ああ、私です。新聞部とかけもちですけど。それで、不思議なことが大好きな子がいたら連れてくるよ〜に言われてたんです。
…普通は名前を聞くか、部室を見た時点で逃げ出しちゃうからなかなか捕まえられないんですよね〜」
実ににこやかに答えるメガネ2号を見ていのりは今さらながら気づく。
(もしかして…あたし、はめられた?)
かくして部員1名で長らく運営されてきた不思議研究部に新たな部員が加わったのであった。
支援だ支援だ
今日は、ここまで。
紫煙
まほうせんせい乙
一ヶ月…ウィザードの任務って一部を除き短期決戦なイメージがあるから
長めだなんて思いながらも妙にイキイキしている影が薄くないせんせいに幸あれ。
レスレス
>>672 一応まほうせんせいが回復魔法一通り使えますが、所詮はキャスターの回復魔法なので微妙だったり。
…ジルはヒーラーだと思われ
>>673 父親属性のNWキャラって言うとドリームマンしか思いつかなかったのですよ。
>>674 おっさんオンリーのハリウッド映画風なので、割愛ですw
>>675 すれ違いは基本ですから
ヒカリアンとのクロスなんて阿呆な事考えてみる…。
多分ヒカリアンの存在を知ったら、リオンが黙ってない筈…。
マイトガインは?
そこでジムボタンですよ。
766 :
メロン名無しさん:2008/05/14(水) 23:56:31 ID:g5IWS/r60
だがヒカリアンって微妙にメジャーどころしか押さえてなかったような気がする
…当時ののぞみって、今、既にひかりなんだよな
ライナーチームを落とし子にしようと画策するリオン様・・・なんかイイかもw
ライナーダグオンには余計なモノも混ざってるけどな!
電車斬りをする、リオン様?(違
チャーハンくずしに勝って一日駅長に就任するリオン様
鉄道むすめたちを篭絡しようとするリオンさま
どうやって?って、そりゃもちろんエr(省略されました
こっそり引き込み線を敷いてその先でワクワクしながらしゃがみこんで待ってるリオンを想像してしまった
鉄道と駅長猫と時々リオン
なんかもうACEドライバーを借りてきて一日満喫リオン様とか
真下が到着する前に弾丸ライナーを捕まえて「臓物を(ry」するリオン様とかが……
人造人間にクラスチェンジしたい落とし子と、
二人でアンドロメダ終着駅へ旅立つんですね
リオン「わたしは少年の日の幻……」
あ、ありのまま 今 おこったことを話すぜ!
『降魔の襲撃で轟雷号が破壊されたと思ったら怒った風組の子が一人で降魔を全滅させた』
な…何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何がおこったのかわからなかった
頭がどうにかなりそうだった…
イヤボーンだとか新たな花組メンバーだったとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
>775
大神隊長w
人造人間と聞いて
ロックマンVSあかりんとゆー図式が浮かんだ
, -―)- 、 、
/ y'´,^^ ヾ>ノ
〈_/イノリ从リハ
'ノw|!‘ヮ‘ノル てってれ てってれ てってれってー♪
と」介iソ
rく/_j_〉
゙ーク_ノ
SHAIMARAL
ロックマンやったことないけど適当に言ってみる。
勝利した柊が武器代わりにシャイマールの心をゲットしたんですね、わかります
/'/: : : : : : |: : | { : : : ト、` 、: ヽ: : : : : :ヽ: i
,. '´´/ : : : : : : .:{: : .:| ハ: : : i:.: }`、::. : :、: : : : : ヽ}
/イ : j: {.: : {: :.:.{、 : /{:| ヽ. : : :|',:.:i \:. ヽ : :| : : : }
{./{: : l: l : ヘ. :.:.:|ヘ. :/_.|{ ヽ: : .lヽ レ,.-‐、_ヽヽ :l : l : :}
. l/ |: i : {: l.: : {ヽ.:.:.|_,.Vニ{|`、 ヽ. : |'ヘ { ,.イトニ`;}`〉; l : l :、ヽ
|l l: | : {: | : {: {:::ヽ:.l`弋;"ィ}` ヽ:{ `{ ‐'--´' ヽ}: : :/} :}:|ヽ`、
{| {: l : {: {: :ヘ {::::ハ:|  ̄ ´ ヽ }: :/:.}: }:l ` ゝ
ヾ :i'{: {: : :、{::::l ` `l j /i: :}:ノリ
ヽ{:{:i、::、{:{:ヾ:、 .:| //,.!j::::}' 攻略に必要なアイテムは全部回収した
ヘ! {{ヽ トヽ; :::、 :; /.'/::/|:}
` ヾ ヽ∨ヽ _ __ _ , '/:::::::/ リ これでラスボス「キリヒト」と戦えるぜ!
`ゝヽ ` ー‐‐_' ´ /i:::::/j}
/´ Vヽl\  ̄ , ' j:::/ '`ヽ
/ ,. ヘ ` 、 / i:ノ{ ヽ
>>779 エリスが主役の横スクロールアクションゲーム。
7つのステージの最後に待ち受けるボスを倒し、宝玉を手に入れる。
通常移動では行けない場所もアイン・ソフ・オウルを駆使して乗り越えろ。
という妄想が浮かんだ。柊はビート互換で。
Dr.ベルの野望!
>782
呼ぶと上から落ちてくるのかw
そして破魔弓装備のゼロ互換のくれは
敵か味方かガンブル装備のブルースあかりん
ベルを倒して「クリアだ」と思ったら、
真のラスボスとして毎度おなじみキリヒトが現れるんですね
キリヒト毎度おなじみかよw
そういや知ってるか?
最高難度をノーミスクリアしたら隠しボスでアンゼロットが出てくるんだぜ
>>786 しかも、一回倒したと思ったらキリヒト(若)からゲイザー(おっさん)に変身する。
誰か、まとめで過去ログを読めるようにしてくれませんか。
過去ログっていうとスレの内容そのものか。
,. - ''""``''ー、
/,\,.-,,.ニニ,, 、、 `>,、
.i.i .>',..、 ``ー/.!.|、 ●リレー
.','/ (_,ノ i゙`ヽ'、ノノ | 巨大ダンジョン(スレ番号省略)
ソ `''" Y_/
./_,,_ | \ ●リレー以外
,r'r',.‐、', r,'ニヽ. i_「~,.-''⌒ヽ,
>>661 まほうせんせいと赤毛の悪魔 #06
i ヾニ'ッ 、,ゞ_,,ノノ,,.L/ ,!
>>751 まほうせんせいと赤毛の悪魔 #07
ヽ、 `'',⌒`'7' ,.r''" -‐く
>>479 世界樹の迷宮2
`,>‐'、,,ノ.ィ' x `、
>>699 執事ネタ
\、 .,' / i
>>736 イラストネタ
く、i ,' !
>>741 Rosenkreuzstilette
! .! /
スレ番号じゃない、レス番号。
>793氏、乙ですー。
ふと思った。
リレーの時にアバターってのがいたよね。OH-GAMIとかU-NOとかいうの。
あれでREN-JIやI-ZO、WINDが出たらどうなっていたんだろう?
確かアバターって「多くの人間による妄想が凝り固まり具現化したもの」だっけ?
柊はともかく、以蔵はそれほど現実と変わらん気がするが。
あれはいろんなクロスSSで奇妙な最強設定&厨能力を付与されたキャラのオマージュだから<U-1
こことか他も含めても柊は基本的にオリジナルのままの柊だから、U-1化する要素がないと思う。
基本能力が高いし、設定的に特に補完する必要がないキャラだしね。
クロスで改変されるキャラってのは原作の扱いやストーリーに納得がいかないファンが修正したり、
補完したりしていく過程で改変されていくものだから、基本的に原作での描写・展開にダメ出しする
ファンが殆どいない現状では、U-1化はしないと思う。
唯一見た記憶があるのは渡り歩いたいろんなFEARゲのブレイクスルーを使いこなす柊かな。
エロパロ板卓ゲスレで見たんだが。
あー、なんかソレ見た事あるな。
確かトウガが女体化してなかったかソレ。
10時から、投下。今回は割とシリアス風味です
長野県飯波市前原町、マンション矢吹35号室にある花丸家の部屋の窓はいつも開けられている。
彼らの息子と娘たちが帰ってきても良いように。彼らはいつだって太陽がすっかり沈んだ夜、窓から帰ってくるのだ。
…だからこそ、花丸クラレンス(旧姓は長すぎるので略)は困惑を隠せなかった。
「久し振りね。トナとコニーの結婚式以来だから…2年ぶりってところかしら?」
太陽の輝く昼間に玄関から尋ねてきた、サファイアの姿に。
リビングで、サフィーはお子様用の椅子に腰かける。
「…花ちゃんは?」
辺りを見回して、花丸家の末娘がいないことに気づく。
「花は今は幼稚園よ。去年から通い出したの」
「そっか。そう言えばあの子ももう4歳だったわね。
最後に見たときはまだお母さんから離れられないちびっこだったのに」
人間の時間の流れの早さを改めて思い出し、サフィーが少し寂しげに言う。
「それにしても驚いたわ。いつ、太陽の光を克服したの?」
「…一昨日よ」
「ずいぶん急なのね」
冗談だと思ったらしい。クラレンスが苦笑しながら、コーヒーポットの電源を入れる。
クラレンスはサフィーよりも300年ばかり長い800年前、中世の世から長生きしている“元”吸血鬼である。
そんな彼女は、6年前、とある男性と運命的な出会いを経て結婚し、偶然と奇跡のタッグマッチで人間に戻ってからはこの飯波市で夫と愛する娘と共に平和に暮らしている。
吸血鬼は長生きすると、不快感と大幅に力が落ちるのを我慢すれば太陽の下を歩き回れるようになる。
その事を知っているクラレンスは、それなりに長生きしているサフィーが昼間、外を歩き回っても不思議には思わない。
「コーヒーを入れてるんだけど、お砂糖とミルクは…ごめんなさい、忘れて」
人間に戻ってから6年。クラレンスは、いつもの癖で戸棚からお客様用のカップを出してから気づいた。
吸血鬼は、血しか飲まないことに。
「砂糖もミルクもたっぷりでお願い。苦いのは、苦手なの」
「…え?」
だからこそ、サフィーの返答にクラレンスは驚いた。
その様子を見て、サフィーは溜息をつきながら、クラレンスに言う。
「色々あったのよ。今のアタシは吸血鬼兼ウィザードだって言われたわ」
そして、彼女は話し出す。2日前から始まった、じつに嘘くさい、魔法使いの物語を。
話を聞き終えて、クラレンスは溜息をついて、サフィーの方を見る。
「普通だったら、出来の悪いジョークと思うか病院に行くのを勧めるところなんだけど」
「あいにく、マジだから困ってんのよ」
サフィーも溜息。互いに長いこと生きてくぐった修羅場も10や20ではきかないもの同士。
こういうジョークを言うようなことはしないことはお互い分かっている。
「自分を魔法使いだって言うやつは昔から腐るほどいたけど、大概は詐欺師かいいとこ特殊な超能力者の類よね?」
「普通だったら、ね…」
サフィーは実際に自らを魔術師と称する男の使った魔法を思い浮かべる。
「傷を一瞬で治して、何も無いところから本を取り出して、とどめに手からビーム。あんだけ分かりやすく使われたら否定しようもないわ」
「手からビーム…まるでゲームかアニメに出てくる魔法使いね」
「ほんと〜にそんな感じよ。あれ。それに、アラキが蘇ったのもなんか魔法使いが関係してるらしいわ」
「ふ〜ん…あたしは見てないから確認するけど、あのクソ爺にちゃんととどめは刺したのよね?」
「少なくとも、肉体が崩壊して土に帰ってから蘇った吸血鬼ってのは、アタシは聞いたこと無いわね」
「そうね。確かに、そこまでいっちゃったらどれだけ長く生きていてもどうしようもないわね」
「でも、あいつは蘇った。まるで、小説に出てくる吸血鬼みたいにね」
真顔で、クラレンスをまっすぐに見る。
それを見てサフィーがマジなのを察して、クラレンスはサフィーの求めている答えを返す。
「…それで、私に何を聞きたいのかしら?」
「分かるの?」
「今の私があんたにできることって言ったらそれくらいでしょ?」
今のクラレンスには吸血鬼としての力は無い。だが、800年生きてきた長い長い人生とその知識はサフィーのそれに勝るとも劣らないのだ。
「…そう。それなら話は早いわ。アタシが聞きたいのは、狼人間のことよ」
「狼人間?満月の夜に狼に変身するあいつらのこと?」
「そ。アンタも見たことくらいはあるでしょ?」
「そうね。戦ったこともあるわ。吸血鬼狩人として、教会で飼われてた奴とね」
何百年か前の記憶を呼び覚ましながら、クラレンスが答える。
はるか昔、まだ人間が夜の吸血鬼と戦えるような武器を持っていなかった時代のことに思いをはせながら、クラレンスが言う。
「吸血鬼と違って不可視の力こそ使えないけれど、身体能力と再生能力は夜の吸血鬼並みかそれ以上。厄介な相手よ。変身する前に仕留めれば楽勝だけど、ね。
でも、その位のことはあなたも知っているんじゃないかしら?」
「ま〜ね」
サフィーは頷いて答える。
「アタシが聞きたいのは、この街の狼人間のこと」
「この街の?」
「そ。アタシの仲間…さっき言った魔法使いの片割れが言ってたの。銀色の毛皮の狼に助けてもらったって。
アンタ、この街に住んで長いでしょ?だから、何か知らないかと思って」
「そうねえ…銀色の毛皮の狼…狼…ああ、そういえば、半年くらい前かしら」
考え込んでいたクラレンスが思い出したことを口に出す。
シェン
「私は見てないけれど、飯波ケーブルで狼人間の変身が中継されたってずい分話題になってたわ。近所の奥様方の話だと、飯波高校の生徒だったって。
正体がバレてすぐ、引っ越したらしいけど」
「へえ…」
ビンゴ。サフィーが目を細める。
「半年も前のことだから、詳しいことは覚えてないけれど、名前は確か…ギン…」
「銀之介?」
「そう、そうよ。銀之介だったわ…何で知ってるの?」
不思議そうな顔でクラレンスは聞き返す。
「ちょっと色々あってね。でも、これで分かったわ。あとはこっちで何とかできると思う」
いのりが見た人狼が恐らくは銀之介であること、そして彼が元飯波高校の生徒であること。
それだけ分かれば、十分だ。サフィーは立ち上がる。
「そろそろ帰るわ。知りたいことも分かったし、ね」
「あら。泊まっていかないの?あの人は今アメリカだから、女2人で少し不安なの。花も喜ぶと思うわ」
「やめとくわ。さっきも話したけれど、今は厄介なことに巻き込まれてるの。アンタや花ちゃんを巻き込んだらコニーに怒られちゃう。
それに…この街はアタシたち“家族”にとって大切な街だもの。アタシが、何とかしてみせる」
本当はアタシの柄じゃないんだけどねと笑うサフィーの顔に宿るのは、戦いに向かう戦士の表情。大切なものを守るために、戦うことを決意した顔。
「トナとコニーに伝えて。しばらく、この街には近寄らないようにって」
その顔をクラレンスは知っている。かつて、ジルを助けるために義理の息子が見せたのと同じ顔だ。
「ええ。適当にごまかして伝えておくわ」
「ありがと。じゃ、またね」
そして、サフィーは立ち上がる。
「…ねえ、サファイア、1つだけ、教えてくれる?前から気になっていたことがあるの」
玄関へと向かうサフィーに、クラレンスが声をかける。
「…なに?」
「なぜ、あなたは人間に戻らなかったの?」
あのとき、奇跡と偶然から生まれた、吸血鬼が人間に戻れる薬は1人分しか残っていなかった。
「あなたには、人間としてジルコニアと一緒に暮らす道もあった。なのに、あなたは薬を私に譲って、吸血鬼として生きる道を選んだ。
それは、なぜ?永遠に続く、一人きりの永遠がどれだけ苦痛か、あなたは知っているはずよ」
クラレンスはサフィーをまっすぐに見つめる。サフィーはそれから眼をそらして、答えた。
「…別に。今さら人間に戻る気にもなれなかった。それだけよ。それに、別にあのときの判断が間違ってたとも思っていないわ。
パパさんも喜んでたし、花ちゃんだって、アンタが人間に戻らなければ、生まれてこなかったでしょ」
「それは、そうだけど…」
「悪いとか思ってるなら、筋違い。アタシが吸血鬼でいるのを選んだのは、自分で決めたことよ」
それだけ言うとサフィーは花丸家を後にした。
「…本当はね、怖かったの」
扉の外で、一人になったサフィーが上を見上げ、呟く。
「アラキを倒したあと、人間になって、何がしたいか、考えた。考えて…なにも思いつかなかった」
空には、吸血鬼となった日に見たのと同じ星空。数少ない、500年の間に変わらなかったもの。
「クラレンス、アンタには分からないかも知れないわね。人間として、大人になったアンタには」
その空を見上げるサフィーの表情は…諦めと、恐れが入り混じった顔。
「人間のアタシがどんなだったかなんて、とうの昔に忘れたわ。知ってるのは吸血鬼“赤毛の悪魔”としてのアタシだけ。
…吸血鬼であることを捨てたら、アタシには何にも残らない。それがどうしようもなく、怖かった。それだけよ」
そう独白するサフィーは、まるで迷子になって途方にくれる幼い少女のような顔だった。
今日は、ここまで。
>>761 今回は、調査から始まる任務と言う事で、長めになっています。
…要家がアレな惨状になるまでの期間も考えてw
ほ。
●まほうせんせいと赤毛の悪魔/第08話
仕事早いな
たまに1ヶ月放置するけどな。
連載GJ&補完乙!
ふと、ゼロの使い魔のサイトがファージアース人でワールドゲイトで帰って来たらウィザードになってるってネタが思い浮かんだ。
>>809 錬金術師にしてデルフを箒に魔改造、と妄想した。
特殊クラスもしくはスキル:ガンダールヴ付きのため武器装備で能力上昇
目が覚めたら、東京だった。
俺はハルケギニアからこの世界へと帰ってきた。…強制的に。
あの後は大変だった。警察に事情を聴かれたり(異世界に召喚されてましたとか言ったら即病院行きなので適当にごまかした)
父さんと母さんに会って思わず泣いてしまったり、友達に久しぶりにあったりして慌ただしく1週間が過ぎ、俺は、高校3年生になった。
1年以上休んでたので留年、下手したら学年が下がるのを覚悟していたんだが(噂じゃあ半年休んで学年が下がった先輩がいたって言うし)
事情を考慮して無事進級ってことになった。
(しっかし1年もいないと色々変るもんだなあ)
しげしげと眺めて、1年で色々変化したのを感じる。
まず、真行寺には恋人が出来ていて、しかもそれが2年生の初日にやってきた転校生の緋室さんだった。
聞いた話によると毎日昼は緋室さんお手製の弁当を食べているらしい…うらやましい奴め。
あの、黙っていれば美人だって噂の真壁にも春が来たらしい。いっつも隣にいるあの怪しい奴だろうか。
そして、いつの間にやらまた転校生が増えていた。至宝さんっていう可愛い女の子だ。何でも昨年度の終わりくらいに転校してきたらしい。
ああ、微妙に居心地が悪い。俺だってハルケギニアにならルイズやシエスタやテファやタバサや姫様が…
「お〜いみんな席につけ〜」
あ、先生だ。
「え〜、今日は、新しいお友達を紹介します」
またかよ。
そんなことを思いながらぼ〜っと見ていた俺は、驚いた。何しろ入って来たのは…
「え〜、柊くんは昨年卒業しましたが、ご家庭の事情により3年生をやり直すことになりました。皆さん、仲良くするように」
(続かない)
酷ぇw
違和感ないなぁw
普通にそういうウィザードがいてもおかしくない気がしてきた >一年くらい異世界で生活
>814
ナイトウィザード相当のカオスフレアとか、アンゼロット様の《絶対武器》が柊とか、多数ネタだからな。
もともとカオスフレアは柊が来ても大丈夫なように作りました、とハッタリが言ってたからな。
ところで、V3のパーソナリティにFtEとラース人の混血とかいたし、事故や任務で世界を
渡ってそのまま住み着いちゃう奴って結構いるんだろうね。
つか、思ったが
柊って高校卒業したらどうするんだ?
無職?
無職 兼 職業魔法使い になるんじゃないか?
あれだけの頻度で呼び出されれば、まともな定職には就けないだろうし。
>>817 NWセカンドルルブによるとフリーランスのウィザードらしい。
ちなみに進学は考えていないとPS2のゲームで言ってた。
ついでにくれはも実家で巫女さんしてて、進学していない。
>>818 自宅警備員ならぬ世界警備員になるんだよ
>822
ロードスの騎士みたいなもんか
世界どころか、ファー・ジ・アース以外も守ってたような・・・
>>822 つまり悟空みたいなものだな。
……こう書くと柊がくれはにどやされる姿を連想してしまうがw
世界警備員になった柊の収入源は何になるんだ
一応は支払われているというアンゼロットからの報酬?
でも気がついたころに残高を確認すると
残りが27円なんですね、わかります。
【S市かオンドゥル星に帰れ】
ふと、『貧乏が多すぎる』というネタが降臨したわけだが。
どんな連中が組むのか想像できんな…
TRPG部門からの真壁翠と上月司は鉄板だな。
D-LIVEの万年金欠ACEドライバー追加で。>貧乏
カイジか。大変だな。
じゃあラノベから極悪赤貧借金取り魔術師@女難編の彼を。
じゃあ某貧乏執事も出そうか
借金(師匠の)霊媒師はどうだ
師匠(メルヴィ)の借金に苦労する弟子(カシム)と師匠(クロス・マリアン)の借金に苦労する弟子(アレン・ウォーカー)も追加で……。
とりあえず
>>829のTRPG部門にシグも追加してくれ
ここはナイトロード神父もお願いしますよ
トリオ・ザ・住専と黄金伝説のテューレを。
BPSのシラセも良い感じに貧乏だな
えーとローンナイト?
>>826 フリーランスってことはいろんなところから依頼を受けるんだろう。
10lvウィザードの報酬は日本円で6桁いくぞ。
柊の報酬が下がらないとでも?
報酬はルールタームだからな、下がることはまず無いだろう。
【レベルは?】
子供にお年玉をあげても末路はどうなるか分かってるだろ。
つまりはそういう事だよ。
くれはが巻き上げるかアンゼロットが巻き上げるかで感想が真っ二つに分かれそうだw
>子供にお年玉、のたとえ
そういえば、柊は卒業してしまったがために表向きの社会的立場が下がってしまったというネタがこのスレであったはずなんだが。
学生→無職か……
847 :
メロン名無しさん:2008/05/21(水) 10:16:21 ID:wyXRZVpHO
ここまで山田太郎なし
柊本人はフリーランスと言い張るが、周囲はフリーターと呼ぶだろう。
フリーランスのおもちゃ
貧乏と言えばドクター・カオス
番学に、“万年貧乏”を能力とする番長が。
まあ専業ウィザードの社会的体裁を整えて活動しやすくするために、
傭兵会社とか警備会社とかNGOとか雑誌編集部とか、あっちこっちふらふらしてても怪しまれない
ウィザードのカバー企業とかありそうなものだが……(灯の絶滅社もそれ系だが)
柊の場合、本人の意志はさておき、周囲からはロンギヌス準隊員扱いだろうからなあw
>>830 アイツは最終回間際で貧乏脱出したから駄目だ
>853
報われる頃にはボケ切ってたじゃねぇか。
……マリアのオリジナルがかいがいしく介護してるんだろうなー。
いかん、見てえ。
>>829 絶望した!影が薄いせいですっかり忘れ去られているライフパスに絶望した!
…と、もう一人のライフパス『超貧乏』が申しております。
そういやトランってかダイナストカバルも貧乏だよなw
>>855 だって先生は「金が無い」より「友達が居ない」方が印象に残って(ry
>>854 お、おい、リンク先をよく見ろよ、兄弟。
>857
シマットゥァァァー
なんでこのアンカを850宛と間違えたんだろう、俺。
>>858 斑鳩が寝込んでるところをマリアが開放してる光景を想像して、
「なにそのカオス光景……む、マリアの開発者とかけているんだな。誰がうまい事を言えと」
とまで考えた俺の妄想の行き場を返せ。
…しかし斑鳩はクラスで現せるのか?
異能者OR錬金術師/ディフェンダーでタイプ:機動の箒使いでいいんじゃね?>斑鳩
アルシャードならぴったりのギフトが有るんだけどな>No45.エイスドライバー≪シンクロ≫
やっぱりシナリオ毎にオラシオンやリムジンブルーム、金属スターシリーズ、忍法秘伝の巻なんかを乗り換えてるんだろうな。
【馬鹿は意味もなくサラリーマンを混ぜた】
NWで再現しにくい作品というと…絶対可憐チルドレンとか?
あれはダブルクロスやトーキョーNOVAの方が再現しやすいと思うんだが
逆にGS美神はNW向けだと思ふのじゃ
ちょーのーりょくはNWじゃちょっと厳しいよな
薫みたいな念動力はともかく
テレポートやサイコメトリーはねぇ
テクスチャ的に異能者一択だし
居酒屋ろんぎぬすで自分のいる組織のひどさを愚痴り合うコイズミとブンビーさんが見えたんだけど、どうすればいい?
書けば良いと思うよ(SS的な意味で)
>>866 ショートコント風のSSに仕立ててみると面白いかも。
ところで、ひとつ質問させてもらってもいいですか。
某所でNWとのクロスSSを投下してて現在その続きを作成中なんですが、
内容を再構成したものをこちらに投下ってのは大丈夫なんでしょうか?
あと、サロン板に投下する際の注意点はあります?
連投規制やその他もろもろの。
>>868 二重投稿とかで五月蝿く言う奴がいると思うから、念のため避難所なり掲示板で一言断っておけばいいんじゃないかしら?
なるべくなら盗作でないことを示すための本人証明も欲しいところかと。
あとこのスレ使い切ったらまたアニキャラ総合にカムバックする予定(だよな?)なので
容量制限(500kまで。残り100kくらい)には注意して欲しい。まあ大丈夫だとは思うけど。
>>868 うぉぉどっちの神だろーか(汗)。
気長にお待ちしとりますー。
ありがとうございます。
本人証明のため、トリップはむこうで使っているものと同じものを入れてみました。
投下する際は、向こうのスレにも断ってから投下したいと思います。
再構成もこれからですし、投下は後日になると思います。
いや、あの、エロパロって?
18禁を全年齢で書き直すんですか?
>>873 ああ、その点はだいじょうぶです、元から全年齢向きの作品ですし。
>>874 読んできたー。
確かに18禁描写は見られませんでした。そこに問題ないと思います。
むー、いろいろあると思いますが頑張ってくださいー。
876 :
873:2008/05/24(土) 06:46:53 ID:???0
失礼しました。てっきり、エロゲをPS2仕様に直すような作業をなさるのかと。
楽しみにしてます。
そこピンポイントに危険な発言禁止ー!
このスレに限っては「PC版とPS2版は全くの別物」と言っていいだろう
ああ、カードバトルADVから、プラーナを惜しんだら負けなRPGに変わるわけだな。
PS2の戦闘には絶望したな確かに
絶望……絶望……
「ナイトウィザード 魔法大戦 〜The Peace Plan to Save the World〜」はTRPGシステムのエロゲ版。
アニメ・リプレイキャラは出てこないのでスレ違い。クロス相手先としても微妙か?
「ナイトウィザード The VIDEO GAME 〜Denial of the World〜」はアニメのゲーム版。
柊蓮司が主人公なのでクロス元として使えるが、このスレでチハヤって出てきたっけ?
>>882 まだ出てきてないねぇ。
出すなら、テンパッたすえに「訴えるわよ!」とか言い出すチハヤもアリだ。
>>883 チハヤはチハヤでも千早雅之を思いついた俺
【卓ゲ板】 λ......
ならNWリプレイ×PC版×PS2版でひとつ
具体的には
ナイトウィザード 超☆勇者懇親会 〜集えファー・ジ・アースの希望達〜 とか
※出演※
結城マサト/空穂つぐみ/山瀬京介/柊レン/桜間流/望月チハヤ/月代一臣
流鏑馬勇士郎が起き上がり、なんと仲間になりたそうに
>>885を見ている!
887 :
リトバス:2008/05/26(月) 03:58:08 ID:???0
リトバスとのクロス考えてみた
PC1
推奨ワークス:筋肉担当
コネクション:直枝理樹 関係:友人
最近、皆の様子が変だ。今までさんざん邪魔で前が見えないやらなんやらと罵っていたはずが、皆揃いも揃って筋肉に目覚めてしまった。
ついに皆が筋肉の素晴らしさを理解したのかと喜びもしたが、どうも違和感が拭えない。
筋トレグッズやプロテインは片端から売り切れ、値段は高騰、このままではこの鍛えに鍛えた筋肉が無駄になってしまう…。
どうも、筋肉的捜査法が必要なほどの陰謀のニオイがしてならない。
そんな中、キミのクラスに二人の転校生が入ってくるという話を聞いた。
PC2
推奨クラス:侍
コネクション:棗恭介
最近、皆の様子が変だ。以前は、急造草野球チームのチームメイトの一人だけが騒いでいたものを、全員が鍛え始めている。そう、筋肉だ。
そしてキミはメディアから、一大筋肉ムーブメントが巻き起こっていることを聞いてしまった。
有り得ない。実際に数日前にキミは一度だけ筋肉を鍛え始めたことがあったが、あのときはまさに洗脳と言った感じだった…。
不審に思ったキミは、このことを独自に調べることにした。
PC3
推奨キャラクター:柊蓮司
最近、姉の様子が変だ。家は筋トレグッズで埋まり、生活費にすら困窮するほどに筋肉のためだけに家計が動いている。ついには、キミの昨日の食事はプロテインと焼きそばパンだけだった。
そうしてすきっ腹を抱えるキミは、ある意味普段どおりに拉致され、アンゼロットの任務を受けることとなる。
そして、キミが転入するのは高校の二年生、…なお、キミは去年輝明学園を卒業したばかりだ。
あ、4が思い浮かばねえw
こういった感じに、バッドエンドとか投げっぱなしエンドから絡めて見るといい具合に世界の危機が起きてていいかもしれない
>888
世界の車窓から、"秘密侯爵"リオン=グンタが寂しそうにこちらを見ている……。
カメラマンをのせてあげますか?
→ はい
いいえ
保管庫のコメに気になるものがあったんだけど、これって保管漏れ?
どれ?
プリキュア。
>>884 メルトダウンかYo!!
そりゃナイトウィザードと同じ会社のゲームだけどさw
>>884 だからチハヤといったら胸ぺったんだと(ry
ちひゃーがウィザードに覚醒する架空戦記ですね
わかります
貪欲の魔王アー=マミ=ハルカと聞いて(ry
アー=マイ=モニカなら知ってる。
柊さんがプロデューサーにされるのか>アイマス
そしてライバルのアイドルになぜかぽんこつ魔王がいたりするのか
下がるP
日本刀相当の歌声ですか?
わかりません!
あれはマネージャーだろ
ナイトウィザードでアイマスやったらDearになっちまうだろ常考
アイマスキャラがウィザードに覚醒したりするんですね
ネタ的には春香あたりが魔王の転生体だったりするんだろうか
よし分かった。ネタを振った張本人の俺が頑張って書いてみる。
雪ぽには是非ともブルームオプションの土龍を持たせてやってくれ!
属性としては土/茶と言う感じで。
たくさんいるね。
あるのかよ!とツッコみたいわ……よくやるなぁ
+
,.ッ―v―ッ===tz_ ―- .. ゚
,.</: :/: : /: : : : : :\`'<´ \ | /
/: :/: : :./: : : : {ン: : : : ト、 \: :\ _人_
/: : ,イ: : ,¬j/―匕 {l: : : :.:fト、 \ ヽ: :\  ̄`Y´ ̄
ムイ.从 ノ .≠===八: : : :リ__`ー.)) )人 ), |
{X |人 { :' :' \ ノ`气ミ(ノ乂: :) ハ / ゚
( j八: :ヽ廴:' :' '( |/' j} + ゚
)X: :\: : :.\:' 厂 ̄〕 ゙(.r┘ x +
Y⌒ : :ノ : : :ノ { / 从 ゚
乂 : :(: : : :.(_ 、_,ノ ,イヽハ x
,イ≧≦>、 : :) _ , イ乂 :ノリ
_/: :/: :ハ: :ヽ メノ>、 " r-‐<ノハノ ≧≦ 君の大好きなチョコパフェに〜
 ̄`=ミz__rヘ_ノ\ \_」_) Yツ⌒フ/ ハヽ:\ (にゃ〜ん)
≦厂 ̄气≧. \__X,人、 厶 / rヘ: :ヽ〉
{{ { } }} ≫≪ {{ハ、 `=='⌒^´
ゞゞ _ ノ ノ ≫≪ゞ=ヘ、
≫==≪ _,二ニ=彡ヘ、 _\
彡グ ̄ ノ \  ̄ ̄ ̄ ¨ ¬ …
ハンドアウトだけ考えてみた
iDOL☆WIZ@RD ハンドアウト
PC@用ハンドアウト
コネクション:PCA
推奨クラス:侵魔召喚師
推奨ワークス:プロデューサー
「iDOL M@STER」。それは超☆敏腕プロデューサーに与えられる称号。
その名を恣にするキミは、これまで数々のアイドルを育て上げてえ来たプロフェッショナルだ。
だが、今回ばかりはさすがの君も些かの不安を抱えている。
何故ならこの度君がプロデュース候補生は、人間ではなく魔王なのだという。
―――なにはともあれ、キミは、さっそく活動を開始した。
PCA用ハンドアウト
コネクション:高木社長
推奨クラス:大いなる者
推奨ワークス:アイドル
「大魔王」。それは裏界に於いて敬意と恐怖と共に囁かれる偉大なる称号。
その名を冠する君は、これまで幾度となくのファー・ジ・アースを訪れている。
ところで、今回の来訪時に街を散策中、突然、真黒な男にこう言われた。
「ティン、と来た! 我が社はキミのような少女を求めていたのだよ!」
―――なにはともあれ、キミは、新たな遊びに興じることにした。
PCB用ハンドアウト
コネクション:アンゼロット
推奨キャラクター:柊蓮司
推奨ワークス:下がる男
「下がる男」。それは数々の不幸と逆境、回収しないフラグを持った者に与えられる称号。
その名がすっかり定着してしまったキミは、何度となく世界を救ったベテランウィザードだ。
やはり、今回の任務もアンゼロットの横暴…もといお拒否権なしの依頼から始まった。
今度の任務地は芸能界。そして任務内容、一人のアイドルをプロデュースすること。
―――なにはともあれ、キミは、しぶしぶ任務を引き受けた。
PCCハンドアウト
コネクション:765プロ
推奨クラス:なし
推奨ワークス:アイドル候補生
「アイドル」。それはすべての少女たちの憧れにして、夢と希望の称号。
その名の後に「候補生」がつくキミは、この度遂にデビューすることになった。
ちなみに、キミをプロデュースしてくれる人の名前はPCBと言う。
ほんの数日前に765プロに入ったらしいのだが……大丈夫なんだろうか。
―――なにはともあれ、キミは、アイドルとしての第一歩を踏み出した。
PCDハンドアウト
コネクション:765プロ
推奨クラス:なし
推奨ワークス:事務員
「芸能事務所事務員」。それは華やかなる芸能界を支える者の称号。。
その名に誇りを持つキミは、今日も速やかに的確に、書類や問題を右から左へと裁いていく。
だが、ここ数日君の職場に不確定要素が混じり始めている。
キミの同類たるウィザードと、その天敵である魔王が入社して来たのだ。
―――なにはともあれ、キミは、職務を全うすべく調査を開始した。
PC@は所謂プロデューサーさん
PCAは例のあの人を想定してますが…思い入れ次第で別の魔王でも
PCBは鉄板
PCCアイドル候補生の中から好きな少女をどうぞ
PCDは小鳥さんを想定。場合によってはロー○ンでも可。
>PCBは鉄板
一人だけキャラクターまで推奨しているあたり
TRPGで実際やったらボロクソに叩かれそうなハンドアウトだな
柊にはいつものことだよ……。
つか、このスレでハンドアウトネタが投下された場合
その中に明らかな柊が含まれていないと住人の食いつきがやけに悪いのだ。
下手すると非難もツッコミも無く流される
まぁ一応、アニメNWのクロススレだからな>柊含み
ほんとに「一応」だが
「推奨キャラクター:柊蓮司」はあわせみこが既に通過した地点
>PCBは鉄板
>板
一瞬千早の事かとうわなにをするやめr
>>919を見て「千早に『板』なんて連想させるヤツ、居たっけなぁ…」と思わずクロニクルを開いてしまった俺N◎VA厨。
こいのぼりと申したか
新アイドルユニット“恋×のぼり”と聞いて(ry
ネオ日○組に演技の悪いニックネームと言う事で拉致られる柊蓮司。
そして、絶望少女たちがやってくる前に壊滅するアジト(主に破壊の光と隕石で)
なんだよネオ◎教組ってwww
>>920 芸能プロの社長がメルトダウンとか想像しちゃったじゃないか!
トーキョーN◎VA・アキバステージと申したか
……やべ、普通に面白そうだ
今度やってみようかな
タタラ街に一大オタクストリートが!
……カーライルが何か違う組織になるな。
ふむ……近い内に次スレか。
アニメ系のスレだがIDなしは微妙に落ち着かないから困る。
卓ゲで慣れてるはずなのに……
次はアニキャラ総合に帰るんだよね?
間違えないようにしないと。
>>927 卓ゲ板・リンドリスレでN◎VAならプロレスをバックステージやプレスまで含めて再現できる、
って話があったが、アイドルならどんな感じかね。
PC1 マネキン枠 アイドル
PC2 クグツ枠 マネージャー
PC3 クロマク枠 芸能プロ社長
PC4 トーキー枠 芸能誌記者
PC5 ハイランダー枠 ファン
>>931 …そろそろ落ち着いてスレタイ読み返せ、な?
おお、すまない。では柊をN◎VAに放り込んでみると。
…別に魔剣使いって普通にN◎VAにいるし、魔王もヒルコで再現するだけだろうから、
ごく普通のN◎VAシナリオで、カタナ枠に柊のテクスチャー貼るだけだな。
やはり仕方ないとはいえ職人が少ないということか…
ダンジョン編、書いてるんですが。
故ゲイリー・ガイギャックスに締めてもらうのって、不謹慎かな?
自重した方がいいでしょうか。
迷うぐらいならやめといた方がいいと思うわけで
完全に卓ゲ向けなネタにしかならなし。
今更かよ、とか言いたいがまぁぐっとこらえておいて
そうだな、自分が同じことされて許せるかどうかを基準にして自分で決めろ。
あと、故人にはちゃんと配慮した書き方すれば問題ないと思うけど。
打ち切りエンドですね。分かった気がします。
以前、三国志とのクロスネタがあったので、思わず三国志9に魔王やら柊やら入れてプレイしてみた。
そしたら、こんな妄想が思い浮かんできた。
PC1
キミは北海で、孔子の子孫に仕えているウィザードだ。
いつも文人サロンで遊びほうけている君主や、戦いしか頭にない武将に代わって、政務から軍務までこなしている。
妖しい噂を聞いたのも、最早日常と化した激務の最中だった。
『河北と中原の大部分は、すでにエミュレイターの支配下にある―――』
キミは、背筋を冷たくしながら、次の案件が書かれた書簡を手に取った。
そこには、こう書かれていた。
『今からする私のお願いに、はいかYesで答えてください』
とりあえずキミは、ため息をついた。
推奨キャラクター:王修叔治
シナリオコネクション:『さるやんごとなき御方』
PC2
永安の太守であるキミが、その日見たのは、妙な夢だった。
暗闇に立つ、女性。友人の妹である彼女は、自分のことを呼んでいる。
どうにか彼女の手を取ろうとするが、その手は届かない。
そして、何も出来ぬまま、夢は唐突に途切れてしまった。
痛む首を捻りながら、キミは決心する。
都市の護りを自らの影武者に任せ、一人のウィザードとして、仲間を救うために下肥に向かうことを。
推奨キャラクター:劉備玄徳
シナリオコネクション:麋夫人
PC3
キミは、慮江を本拠とする一族の姫だ。
一族はウィザードの名門としても名を馳せていた。
だが、複数の魔王の襲撃によって、一族は壊滅してしまう。
キミはただ一人逃げ出し、ウィザードとして交遊のあった永安の武将や軍師達に助力を求めた。
とはいえ、やはり永安もエミュレイターの猛攻に晒され、そう簡単に援軍はだせないのだという。
何もできぬまま毎日が過ぎていく…そんな中、キミは永安の太守が昼寝をしているのを見つけた。
キミは思わず、彼の頭を蹴っ飛ばしていた。
推奨キャラクター:孫尚香
シナリオコネクション:劉備玄徳
PC4
キミは、『ご主人様』と閨を共にしていた。
戦いの毎日が終わり、訪れた平和な日々。
時たま、『ご主人様』の周りの女性たちと諍いを起こすこともあったが、それも些細なことだった。
毎日お腹いっぱいご飯が食べられて、『ご主人様』と遊ぶこともできる。
そんな毎日が終わった、と直感的に理解したのは、その日、目を覚ましたときだった。
青い空、豊かな緑。そして懐かしい、乾いた空気。
だがとりあえず、キミは隣で寝ている『ご主人様』を起こすことにした。
お腹が減ったから。
推奨キャラクター:呂布奉先(恋姫・無双)
シナリオコネクション:北郷一刀
向かうは覇道、引くは滅亡。
数多のエミュレイターを前にして、三国の猛者共が暴れまわる…!
シナリオ名『強い女が多すぎる』
ナイトウィザードからは、序盤、エミュレイターしか登場人物がいない上
シャイマールやらディングレイやらも暴れまわっているので、平行世界とでも言わないと説明がつかない…
というか、そもそもここに三国志ファンがどれだけいるのかわからないので、とりあえずハンドアウトを書いてみた。
どうでしょうか…
蒼天航路も!蒼天航路も!
天地を喰らう! 天地を喰らう!
>>939-940 えっと? PCに柊ほかNWのキャラが見あたらないんだが……。
アニメNWのクロススレなんだから、最低でも一人くらいはPCにNWのキャラを入れようよ。
>>940 武将の一人が柊の魔剣の前の前の……前の持ち主だったり、この時代の星の巫女(魔王ディングレイの魂を封じている者)とかがその武将に関わってきたりしても面白いかも。
>>940 シャイマールはチョココロネじゃなく黒エリスにしてアニメNWとのクロスと言い張る気だなw
銘を持たぬ柊の魔剣、
その正体は曹操が作らせたといわれる名剣・青紅の剣であった!
・・・となると、歴代の持ち主には長坂で趙雲にアッサリ斬られたあの夏侯恩がw
一応、どのような感じになるのか、オープニングシナリオの前半だけ書いてみました。
投下させていただきます。
注意:このシナリオは、三国志9の英雄集結シナリオに沿って作られております。
つまり、寿命無視、三国志の武将が一堂に会したお祭り騒ぎです。
また、一部の武将は三国志大戦、あるいはナイトウィザードの設定に基づいて改変されております。
これらの変化を許容していただける方は、お読みください。
―――西暦280年12月上旬
―――???
「失礼します!アンゼロット様!!」
「…あ、相変わらず元気ですね…どうぞ」
明朗快活な声と共に、一人の女性がその部屋に入ってきた。
そこはここではないどこか。
世界とは異なる場所にある城。あるいは宮殿。
あまりにも美しい白い髪と、幼い顔には不釣合いな表情を浮かべた女性が中心に住まう世界。
老女のような幼女が紅茶を置いたのは、部屋に入ってきた女性が手にした書簡を重たげに開き始めてからだった。
「それで、どうでしたか?」
「…はい。すでに、中原、河北のウィザードとは連絡が途絶えています。
辛うじて、北海のウィザード1名と連絡が取れたに過ぎません」
守護者、と呼ばれる幼女の格好をした老女は、年相応の落ち着きをもって、続きを促す。
その一方で、書簡を開き、状況を説明する女性は、部屋に入ってきたときとは一転、沈んだ声で言葉を続けた。
「『隻眼の竜』、『疾風の白馬』…彼らもすでに、エミュレイターの手に落ちた模様です」
「ガッデム!
太守クラスか、それに順ずる者達がそうも簡単に…!!」
「…あるいは、元々エミュレイターが彼らの家臣や君主としてもぐりこんでいたのかもしれない、との分析も出ています。
事実、長安の董卓は魔王級のエミュレイターと認定されました」
「なぜ気づかなかったのか…とは愚問ですね。
それが彼らのやり口です」
「…」
世界の守護者はため息をつく。
それは、本心か、あるいは皮肉なのか。
彼女に比べ、はるかに年若い少女には、想像もつかぬことだった。
「…益州のウィザードは無事でしたか?」
「は、はい!
益州では、成都の『鉄の仁義』。永安の『霹靂の臥龍』、そして『悪夢』。
いずれも健在です。
彼らを中心に、防衛線を張り、エミュレイターを撃退している模様です」
「これを幸いと言えるかどうかは、この後の展開しだいですね。
荊州は…聞くまでもありませんか」
「はい!」
そう。
荊州には四人の優れたウィザードがいる。
人呼んで、荊州四英傑。
『轟雨の老鬼』、黄忠。
強化人間である彼の矢から、逃れられたエミュレイターは存在しない。
『荒ぶる猪』、?道栄。
勇者たる彼が現れたのは、世界が求めた故であろう。
『虎殺しの鷹』、鮑隆。
相棒である陳応とならび賞される豪傑。
世間一般では弓の得手とされるが、その実態は、優秀な忍者。
最後の一人の名前を頭の中に浮かべて、彼女―――アンゼロットは、今まで閉じていた瞳を開いた。
そこには、変わった形の宝玉が付いた剣を、後生大事に抱えた武将が一人。
きっと、いつもの彼を知っている人が今の彼を見ても、同一人物とは思わないだろう。
心の中の笑みと、全く別物の笑みを顔に浮かべ。
アンゼロットは、とても楽しそうに、言った。
「…というわけで、魏延さん、次の任務です♪
中原の偵察をしてきていただけますね?」
「ふざけんなアンゼロットォォオオ!?
俺に軍務をやらせろぉっ!?」
『反骨の飛竜』。魔王の宿敵、あるいは守護者の玩具。
そう呼ばれる魔剣使い―――魏延文長は、いつものごとく、そしてあるいは、未来永劫そうなることが約定されているかのように、悲鳴を上げた。
―――西暦240年12月上旬
―――???
「助けてください…!助けて…!」
助けを呼ぶ声に、何もできない。
わかってる、今行く、と言いたくても、それは適わない。
それはそうだ。
俺は夢使いでもなけりゃ、神様の生まれ変わりでもない。
「兄様が…下ヒの皆さんが…!」
だから、せめて、手を差し伸べようとする。
が、それはがん、という頭への衝撃で中断された。
痛みに戸惑う間に、景色はぼやけていく。
と。先ほどまで悲痛な表情を浮かべていた彼女は、どこか空恐ろしい顔でこちらを見ていた。
「…玄徳様?その方は?」
「嫁じゃ」
―――!?
声にならない声が、した。
それが、自分の口から漏れたものなのか、幻聴なのかは区別がつかない。
とりあえず懇願の意を込めて、『彼女』に視線をむける。
しかし、彼女はただどこか透明な表情を浮かべているだけだった。
それが数秒か、数十秒か、あるいは数時間だったのかは、彼には見当がつかない。
長らく続いた沈黙は、或る意味、聞き捨てならない言葉で終わった。
「…やっぱり若い方がいいんですね」
「待てっ!?」
声が出た。が、もう遅い。
「色気ですねっ!?色気にやられたんですねっ!?」
「だから待てと言っとるだろうが」
「そうじゃ」
「お前は黙」
「玄徳様の…」
結局、その夢は、あまりにも、そう、あまりにもひどい終わり方をした。
「玄徳様のロリコンッ!胸好きッ!太ももマニアッ!節操無しっ…!!」
何故だか聞いたことのあるようなないような言葉をたたきつけられ。
何故だか遠く離れた場所にいる、彼女の爪先が。
彼の米神を打ち抜いたのであった。
―――280年12月下旬
―――永安・政庁
「起きたか」
「…」
「なんが」
上を見たら、やたらでかい胸のせいで、彼女の顔が見えなかった。
…そんなことを言ったら、今の倍は蹴られるだろう。
威力として、の話だが。
阿呆なことを考えつつ、劉備は上体を上げる。
どうやら、割と手加減なしで蹴られたらしい。
なかなか首が痛い。
「なにか言いたいことでもあるか」
「何もねえよ」
彼女―――孫家の娘が来てから、昼寝している時に蹴り起こされることはほぼ日課になっていた。
時にはただ寝そべっているだけの時ですら、蹴られることがある。
「…さて」
とはいえ、確かに寝ている場合ではないようだ。
用事ができた。
それも、是が否でも片付けなければいけない用事だ。
「諸葛亮、いるか?」
「はい」
彼は、劉備が起きている時からそこにいた。
背後。振り向くと、いつものような暑苦しい格好で、ゆったりと構えている。
劉備は、軍師に最低限のことだけを言う。
「悪いな、用事ができた」
「だと思いました」
笑みも浮かべず、ただそうとだけ、諸葛亮は答える。
彼が見通せなかったことなどない。
だが、それでも劉備は聞いた。
「何でわかった?」
「徐庶殿から承りました」
思わず、あたりを見回す。
よく見ると、木陰に、腕を組んだ格好の男がいる。
徐庶元直―――劉備が臣下の軍師にして、名うての夢使い。
悪夢を操る彼なら、確かに今見た夢の内容を知っていてもおかしくはない。
納得がいくなり、劉備は次の用件を言う。
「守りは?」
「人相手の、というのならしばらくは大丈夫でしょう。
エミュレイター相手の、というのであれば…」
腕を組むでもなく、ただ扇を整え。
「正直なところ、『大海師』がいなくなるのは厳しいです」
やはり表情は変化しない。
「ですが、いくのでしょう?」
「ああ」
傍らにある、雌雄一対の剣を手に取る。
立ち上がるまでは、一瞬。
それまで、ずっと細められていた劉備の瞳が、片方だけはっきりと開かれた。
「後のことは頼むぜ、諸葛亮。
甘と…そうだな、ついでに、『影』のことも頼む」
「阿斗様のことは?」
「忘れてた」
そして、歩き出す。
歩き出した、彼の横。
同調するように、劉備のことを蹴飛ばして目を覚まさせた張本人も歩く。
「…孫。
ついてくるのか?」
「ああ」
「訳も聞かずにかよ」
「言ったはずだ」
ふん、と彼女―――孫の姫たる、孫尚香は息を漏らす。
「あたしは、あんたの傍で戦うのじゃ」
さも当然のように言った孫尚香に、劉備は笑みを漏らす。
「…やれやれ。
働き者が多いな」
「…フ。全くだな」
「お前もだよ、徐庶」
政庁の一角から、劉備は立ち去る。
木陰にいた男は、すれ違い様にかけられた劉備の言葉に。
「どりぃ〜む…」
意味があるかないかはともかく、そう答えた。
OPシナリオの前半は、ここで終了です。
ナイトウィザードとの絡みがどんな感じになるのか、ちょっと書いてみました。
ここまでは大体、三国志×三国志大戦(原画・川原正敏)×ナイトウィザード、といった感じです。
『海皇紀』を知ってる方はなんとなく理解していただけるかな、と思います。
ナイトウィザード分が少ないという意見がありましたら、また考えて足してみます。
ちなみに、この時点で、永安、もとい劉備軍には諸葛亮・徐庶・鳳雛に白眉といった名軍師、そして五虎将軍のうち三人までがそろっています。
史実とは全く異なりますが、三国志9のそういうシナリオを元にしているので、ご了承のほどをお願いします。
こんなのでよければ、また書かせていただきます。
三国志、楽しませて頂きました
真の荊州四英傑は韓玄・劉度・趙範・金旋だー、とか心の中で思いつつ、
私のアイドル、魏延さんが出て来たのでオールオッケーなのであります
なるほどなるほど。
ガワは三国英傑でも、中に入ってるキャラははわりとNWなのか。
これはナカナカに面白いな。
GJ!中身入れ替え式か〜コレはコレで良いかも
あ、あと一応アンカー打っときますね
>>975 次スレよろしく
最近、三国志9を見るとHを思い出すんだ
消えろイレギュラー!
じゃないのか?
バカってwww
ところどころすっげぇ事書かれてるなwww
「バカ」だから>963じゃなくて>962っぽいなw
次のスレは970かな?
いや、
>>975じゃね? テンプレにはそう書いてる
968 :
メロン名無しさん:2008/06/02(月) 19:50:31 ID:IlQi8u8G0
ふと思った。クロスキャラのプレロールド使用でオンセをやったらどうだろう、と。
…スレ違いか。
そーいや前に
電撃hpあたりで甲田学人が
電撃文庫の人気キャラas各作者を相手に東京N◎VA(Missing世界)でGMやってたな
あんな具合になるのかね
ダブルブリッドの中の人が参加してたとは聞いた。
やっと完結したんだよな。
さて、次のスレが繁栄することを願ってネタを考えるか……
>>968 つまり、これまでこのスレで語られてきた物語のキャラがTRPGで一堂に会する(収拾つかなくなるのでリレーは式神勢のみ可)わけだな!
こなたとかカズキとか光太郎とかノーチェとか姫神とかアシュレーとか柊とか!
何を期待?
新スレじゃね? 次は「アニキャラ総合」の方に里帰りな。
…中途半端な上、まだ早い話か。
いちおう>1で>975が立てると指定されているので立てるかさもなければ次を指名してくれ。
チョト タテテミル アル
じゃあちょっと行ってくる
>>981 乙です。今はその体を休める事だけを(ry
乙でやんす
, -―)- 、 、
/ y'´,^^ ヾ>ノ
〈_/イノリ从リハ
'ノw|!‘ヮ‘ノル うめ
と」介iソ
rく/_j_〉
゙ーク_ノ..-,.‐'':,'"゙:,
.,r''"゙ヽ, ヽ, ヽ, ,j"
!∩ i, i ,イ うめ
i∪ 丿 ,ノ
ゞ- '' ´.
なんかクロスできそうなネタないかなあ
いいっすね。
無自覚にフラグを振りまくアドルが引き金となって滅びる世界を救うために、
同じく無自覚フラグ野郎こと柊を投入し、拮抗させるわけだ。
つまり柊がイース世界に送り込まれ
行く先々で船が沈むという沈む男の称号を手に入れる訳だな
で、毎回魔剣を無くして現地調達する羽目になるんだな
Ysはやったことないなあ
俺の最新の記憶は半キャラずらしだな
最近はあんまりゲームもやってなくてねぇ
2人の女神に愛された男vs2人の魔王に愛された男か…ん?3人か?
>988
Ysって言われてみればそんな話だなw
>>992 三人の魔王と一人の守護者と一人の巫女と二人の同僚とその子孫と一個の芳香剤です。
俺の中のイメージだと、関根GM超自重しろ、って感じ。
Q:マスタリングのコツは
A:「勝利することである!」
Q:プレイヤーのみなさんはいかがでした?
A:「みんな弱い!!」
Q:……じ、じゃあリプレイはさぞ苦労なさったでしょう
A:「大丈夫! 死んでも記事を改(ry
…と申したか?w
流石はお客様は神様なGFコンで全滅をぶちかました男よ!
ぬー
そろそろマジで埋めようか。
……さよなら、メロン板よ。 我は(表示順的に)下に落ちる也
r‐ 、,. ´ ̄ ̄`ヽ _
. /''" ヽ
/ ヽ ',
/ (( ヘ ハ
/{ { ` == } い まあ次スレもがんばりなさい
{ { { 丶、 |ヽ l } j.ムィ´从 j. ! }
,ハ{ 从ト'"ぅト {ヘjリ/ ィ'ラ"'ト、/ | )\
んィノ`ム ゝ_,ノ ´ ヒ. .ノ / | )') `ァ
/()'/-┘⊂⊃ ⊂⊃′ 人 V{ {
({乂} {‐个 . ー- { レ'´ {乂}八
〈ハ〉ゝ. `ヽ j/ ≧‐-r f'" 「ヽ.`ヽ 〈ハ〉
) ノ∧ー- 、Vr‐┘人 J.ノ⌒V
¨´/ }{ ̄〉ハ〈 ̄}{ ヽ
【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.9
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