海外アニメフォーラムについてマターリ語るスレ38

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421メロン名無しさん
インドネシア語は文法が易しく、ラテン語は文法が難しいなどと
議論されることは珍しいことではない。しかし、このような議論は間違っている。
習得が容易な言語があるとするならば、それは母語に近い系統の言語である。
例えばオランダ人にとってドイツ語とアラビア語の習得のしやすさを比べたとき、
ドイツ語は同じゲルマン語派に属し、文法も語彙も非常に似ていて
習得にそれほどの苦労を要さないが、アラビア語の場合、
まず新たにアラビア文字を覚え、さらにセム語族に独特な
動詞の単数完了形を理解しなければならないことから、習得に非常に時間がかかる。

また、文法の難易度に関しても、インドネシア語は文法が簡単なのではなく、
文法的規則が少ないだけであり、確かに、比較的早く文法項目を完成させることができるが、
規則が少ない分だけ例外も多く、連語表現や定型構文を大量に覚えなくてはならず、
結局中級程度以上の語学力を狙うには時間がかかる。逆にラテン語は名詞の性や格、
動詞の活用など文法項目が繁雑であるが、その分例外は少なく、
入門レベルを終えれば実用レベルまで達するのにそれほどの労力は要さない。

同じことは日本語自身にも言え、巷では「日本語は難しい言語だ」などと言われるが、
それらの多くは主観的な議論で多くは、根拠のないことである。
欧米人が「日本語は難しい」と言った場合、文字体系や文法体系が英語などと
大きく異なるがら難しいのであって、日本語自体が難しいわけではないのである。
CIAが言語習得難易度を定めているが、それによるとフランス語、
スペイン語は習得が容易で、日本語、アラビア語は習得が難しいとのこと。
しかし、日本人にとってフランス語は容易な言語であるとはいえず、
やはり英語と共通点が多いか少ないかで判断しているようである。