エヴァ以降、第4次アニメブームはいつくるのよ?

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40メロン名無しさん
大月さんは、「月刊ニュータイプ」10月号のインタビューで、「新世紀エヴァンゲリオン」ブームの影響で、
アニメ界によけいな誤解や混乱が生まれ、粗製乱造を招いてしまった」とおっしゃってましたね。ブームの仕かけ人が自らこのような発言をするのは、
ファンにとっては大変ショッキングな”事件”だったと思うのですが。

大月 僕自身、「よくも言ったもんだ」と思いましたよ。「いちばん粗製乱造してきたのは、自分じゃないか」って(笑)。
けれど、この現状に対する批判は、やはり誰かが言わないといけない。

−批判は覚悟で、敢えて問題提起を行なったということですか?

大月 粗製乱造といっても80年代のアニメと比べると、作画の質は段違いによくなっているんですよ。
でも、企画が貧困なんです。『エヴァ』がテレビに登場してから、アニメ業界全体が『エヴァ』の呪縛の中で動いてきてしまったという弊害があります。

具体的には、『エヴァ』のヒット以降、アニメ業界では作品の質じゃなくて、すべて売上の数字で判断されるようになってしまった。
その結果、本来の顧客であるはずの中高生を置き去りにして、お金を落としてくれる30代のマニアへ向けた「萌え」アニメが深夜枠を中心に氾濫している。

これが現状です。でも今年、「涼宮ハルヒの憂鬱」っていう「学園萌え」の決定版が出ちゃったんで、もうDVDの売上的にはピーク、あとは下がるだけでしょうね。
このままでは、アニメに未来はない。なぜかというと、今の中高生はアニメなんか馬鹿にしちゃって、見ていないからです。本来アニメは、子供にみてもらうものじゃないですか。

それがいつの間にか、「萌え」が売れるからって、アニメ業界があこぎな商売にしてしまった。マニアへ向けたアニメ作品を見ている層が20代〜40過ぎというのは、少し偏りがあると思います。
『エヴァ』以降、本来あるべき姿から、みんな地軸が狂っちゃったんですよ。

そして、これはすべて、我々メーカー、アニメプロダクション側の罪であり、『エヴァ』の功罪でいうところの「罪」の部分です。
「功」はありません、あるとしたら作品としての評価、それだけです。