>>49 個人的な意見だけど、エヴァでやりたかったテーマは一環してたと思うぞ(TVも映画も)。
萌えもロボも宗教もあくまで客を呼ぶための、あるいは意見を述べるための道具に過ぎず、
エヴァという作品で描きたかったテーマ自体ではない。庵野が言ってるように単なる衒学。
庵野は自分のことを『戦後にも学生運動にも乗り遅れた、TVと共に育ったコピー世代』とし、
『自分たちには何もない』『オリジナルと呼べるモノは自分自身しかない』と言ってる。
だから、エヴァのテーマは『何もない人たちが“何か”を取り繕おうとする姿』だと思う。
碇シンジは、何も持たない自分が多くの他人の中に存在する理由が持てず自問する。
そして物語は、何者かになるための“何か”は多くの他者に囲まれた自分の中にしか存在せず、
だから『何も持たない自分でも他人と共に存在しても良い』とシンジが気づいた時点で完結する。
「“何か”とは何か?」自体は問題ではなく、“何か”を求める姿を描いた作品だと思う。
よって、物語としては完結してなくても、テーマ的には完結してるんじゃない?