新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ6
ttp://www.asahi.com/life/update/0601/TKY200706010091.html 朝日新聞 2007年6月1日(金)夕刊
(メガロポリス 街ひと)らーめん缶 萌え 「中越」でヒント、アキバでヒット
昨年人気を集めた、自動販売機で売る「おでん缶」に続き、今度は「らーめん缶」がオタク文化の聖地、東京・秋葉原で大ヒットしている。
もとは災害時の「非常食」として考えられたものだが、物珍しさに加え「意外においしい」と「萌える」若者が多く、
人気は全国に広がっている。 (川崎紀夫)
らーめん缶は、東京都新宿区の人気ラーメン店「麺屋武蔵(めんやむさし)」店主の山田雄さん(54)が開発し、食品企画会社UMAI
(千代田区)と自販機大手フジタカ(京都府長岡京市)が共同で製造・販売。1缶300円前後で売られている。
昨年、秋葉原でおでん缶ブームの火付け役となった「チチブデンキ」では、店舗脇にある清涼飲料水の自販機の「ホット」のコーナーで
らーめん缶を売っている。
入荷すると行列ができ、すぐに完売。同社の小菅英臣社長(64)は「アキバ特有の新しいものを受け入れる文化と、おでん缶ブームで
できた缶食品文化の相乗効果」と話す。店には北海道や九州から来て箱で予約していく客もいる。
UMAIによると、4月の発売以降、全国から160万缶以上の注文があった。現在は製造が追いつかない状態。入荷が1カ月待ちの店もあるという。
らーめん缶誕生のきっかけは、04年10月の中越地震にさかのぼる。
山田さんは翌年2月ころから、店のスタッフとボランティアとして現地に入った。被災者が集まる体育館でラーメンをつくったところ、
2千人以上が集まった。その時、「ラーメンを非常食として活用できないか」と思ったという。
では、水も火もない被災地で食べるにはどうすればいいか――。
お湯を入れるカップめんではなく、あらかじめ「完成品」をつくっておく必要がある。だが、ラーメンのめんは小麦粉。
長期間保存すればスープを吸って伸びてしまう。伸びにくい小麦粉を使うなどしたが、今度は味がうまく出ない。
試作を繰り返し、約1年半かけてたどり着いたのはコンニャクだった。スープは「いざという時、おなかが満たされるような平均的な味」
を目指し、みそ味としょうゆ味の2種類。コンニャクは低カロリーなのでスープを含んでも1缶84キロカロリー(みそ味)に抑えられた。
缶コーヒーよりちょっと太めの缶を開けると、中にはスープがいっぱいで、メンマも顔をのぞかせる。
細いコンニャクめんにコクのあるスープがからむ仕上がりになった。
まず秋葉原、すぐに全国からも問い合わせや反響が相次いだ。「反応のほとんどが、よくぞやってくれたというものだった」(山田さん)
「冷やし」バージョンも発売し、全国のご当地ラーメン缶などもつくる計画だ。
「この技術を応用すれば日本だけでなく、世界の味が再現できる。今までにない新しい食の形を提案したい」と意気込んでいる。
【写真】ラーメン缶(しょうゆ味、みそ味)
【写真】秋葉原の自販機では「らーめん缶完売」の張り紙も=東京都千代田区外神田3丁目のチチブデンキ脇で
紙面画像
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産経新聞 2007年5月31日(木)大阪夕刊8面
【コンテンツ.jp】戦後3度目の日本ブーム 国家的な文化戦略で臨むべき
「パリはいま日本ブームで賑わっている。(略)この現象に対して日本大使館などはもっと積極的な手をうてないものか?」
この文章は、いまからちょうど50年前の記事のリード文である。パリに滞在していた作家の田村泰次郎は、パリが日本ブームであるのに、
手をこまねいている日本大使館に対してはがゆい思いをして、「パリの日本ブーム」を書き、嘆いてみせた。
「日本の大使館はのほほんとしている。日本ブームに対処するなんの方策もありそうにない。
日本宣伝のための折角の好機を、手を拱(こまね)いて、第三者みたいに暢気に傍観しているだけだ」。(『中央公論』1957年7月号)
戦後初の日本ブームはアメリカで1954年頃に始まり、ヨーロッパでは1年遅れで始まったようである。
こういった事実を、古い雑誌記事を見るまでは私は知らなかったが、いまこの文章を読まれている方も同じであろう。
ということは、田村が危惧したとおりになったということだ。
この時期に日本ブームが起こった理由は、『羅生門』や『地獄門』などの日本映画が、欧米のインテリ層に関心をよんでいたところに、
日本の舞踊団であるアズマ・カブキの欧米公演が大成功をおさめたためであろう。
ブームにのって『八月十五夜の茶屋』『サヨナラ』『黒船』といった日本を舞台にしたハリウッド映画の大作が次々公開されている。
このブームによって1955年あたりから、日本雑貨の対米輸出が急増し、1957年には対米総輸出額の6割を占めるに至っている。
「日本調ブーム解剖学」(『中央公論』1958年1月号)によると、日本国内では西洋に対する根深い劣等感があったため、
「手作りの民芸品や雑貨が、日本の代表的輸出品として海外でもてはやされることは近代国家として恥ずかしいことである」とか
「近代国家として恥だ」という、ブームを歓迎しない雰囲気が日本国内ではあったという。
またブームに乗って「フジヤマ、ゲイシャ」調の際物的な粗悪な和風商品も少なくなかったし、そういったものがアメリカで
好まれるという事情もあった。貧しかった当時の日本では外貨獲得がなによりも優先され、ヨーロッパのように文化への関心を
国家ブランディングに高める余裕などなかった。
しかし田村がパリに滞在していたときの在仏日本大使は、元NHK会長の文化人であった。フランス語を喋って、フランス人には
人気は高かったが、岸恵子がフランス人監督との結婚の保証人を頼んだとき、芸能人のためにそんなことをする義務はないと
断ったことは、よく知られている。
この大使はフランスに関する多くの著作を書き、フランスが外国人に与える最高位の勲章をもらっている。
日仏友好は大使にとって重要な役割ではあり、フランス文化の日本への紹介には熱心だったものの、田村の言葉は届かなかったようで、
何の痕跡を残すこともなく、戦後初の日本ブームは終わってしまった。
第1次ブームはエキゾティシズムがもとになっていたが、次の日本ブームはまったく違っていた。日本経済力の向上とともに欧米で
1980年代に起こる。この時は、経済力と伝統の格差が日本への関心を呼ぶが、好意的なものばかりでなく、否定的な関心の方が強かった。
エコノミック・アニマルのイメージが、世界中に広まった。
そして現在が、戦後3度目の日本ブームなのだろう。しかしこれまでのようにブームをブームとして終わらせないためには、
過去に学ぶ必要がある。日本の記者が日本ブームについて聞いたとき、永い文化戦略の歴史をもつフランスの外交官がこう答えたという。
「日本は真実の姿を隠している。文化交流というとやたらに古い文化財を持ち出そうとする。ジョコンダと鑑真像との交換も結構だが、
大切なのはそうしたパターンの交流ではなく現実の近代化した日本の真の姿を、矛盾を含めてヨーロッパに知らせることだ」
(『公明』1979年2月号) (浜野保樹)
【プロフィル】浜野保樹 はまの・やすき 昭和26年、兵庫県生まれ。東京大学大学院教授。メディア論。黒澤明文化振興財団理事、
日本映像国際振興協会監査役。映画、アニメなど内外のコンテンツ産業に詳しく、著書に「表現のビジネス」「模倣される日本」など。
ttp://www.media-tech.co.jp/detail/purinsesu.htm 『プリンセス大百科』
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ttp://www.sankei.co.jp/keizai/shijo/070601/shj070601005.htm 産経新聞 2007年6月1日(金)東京朝刊16面
株価動かす“法則” 上昇…ドリカムの人気アップ 下落…「サザエさん」高視聴率
「DREAMS COME TRUE」(略称ドリカム)の人気が上がれば株価もアップ、「サザエさん」の視聴率が上がれば株価は下がる−。
こんなリポートを、大和総研が発表した。人々の心理が投資活動や株価に影響するという「行動ファイナンス」理論に基づく調査だが、
こんな指標で株価を予測できるのなら、株式投資も身近に感じられそうだ。(山口暢彦)
リポートを発表したのは、大和総研投資戦略部クオンツチームの吉野貴晶さん。ビデオリサーチが毎年2回実施する
「テレビタレントイメージ調査」を参考に調査を進めた。
ちなみに10〜59歳の男女1200人(有効回答964人)を対象にした平成19年2月度調査では、ドリカムの「人気度」は48・9%で、
女性タレントで1位となった。「人気度」は「非常に好き」「やや好き」と答えた人の割合を示す。
吉野さんはドリカムの14年以降の人気度推移(2、8月度)と、毎2月末、8月末の東証株価指数(TOPIX)の動きを並べた。
TOPIXは、東証1部の全銘柄の値動きを数値化したものだ。
その結果、ドリカムの人気度が上がった(グラフが右上がりになった)7回中6回でTOPIXが上昇。人気度が下がった
(グラフが右下がりになった)3回中2回でTOPIXも下がった。吉野さんは「両者は高い確率で連動する傾向がある」とみる。
この理由を「ドリカムの歌の詞は、身近でリアルと思えることを歌っているものが多いからでは」と吉野さん。
「それが支持されるということは、人々が(世相や経済状況をみて)現実の世の中に希望を感じ、直視するのが心地いい気分に
なっているということ。つまり、投資家の気持ちも充実し前向きになっており、株売買が盛んになって株価は上がりやすい」
逆に、世の中が悲観的に思えると、人々は現実逃避しがちになり、リアルな歌詞に目を向けにくくなる。
心理は後ろ向きなので株の売買も消極的になり、株価が下がるというわけだ。
「(落ち着いたムードの)有名女優の人気度が高いときは、株価が下がるというデータもある。人々の心理が不安なときは、
ホッとする女優の人気が上がるのでしょう」
このように、経済分析のファクターに投資家の心理や行動を織り込んだ学問は「行動ファイナンス」と呼ばれる。
近年研究が盛んで、代表的な研究者である米国のダニエル・カーネマン氏は2002年にノーベル経済学賞を受賞した。
吉野さんの研究もこれに基づくわけだが、TOPIXとの相関などの中から発見した“法則”をいくつか別稿にまとめた。
どうやら、投資家の行動が“外向き”になっているときは、株価も上がりやすいようだ。
「もちろんタレント人気などがすべてを左右するわけではありません。しかし、株に投資し、株価を左右するのは、結局人間なんです」と吉野さんは話している。
★テレビアニメ「サザエさん」の視聴率が上がると、株価は下がりやすい
視聴率が高いということは、休日夜の早い時間から在宅者が多いということ。外食などして活発に動き回っておらず、
人々の心理は前向きとはいえない。また、大みそかのNHK紅白歌合戦も視聴率が高いと、年度末(3月)の株価が下がる傾向がある。
★宝くじ人気が高まれば株価は下がる
宝くじ人気の上昇は「一発あてて会社を辞めよう」などという現実逃避の意識の高まり。人々の心理は後ろ向き。
★英会話学校とフィットネスクラブを比べ、前者に通う人の割合が増えれば、株価は下がる
英会話学校に通う理由の一つは「手に職をつけよう」といった不安感。
★東京ディズニーランドの入場者が増えれば株価が上がる
ディズニーランドで遊ぶにはお金もかかるし、歩き回るエネルギーも必要。気持ちの余裕や積極性が要る。
毎日新聞 2007年5月31日(日)地方版24面
フラッグフットボール:コミュニケーション学んで アメフット選手が指導 /千葉
◇浦安
アメリカンフットボール日本代表選手が月に1回、浦安市の高洲北小学校で、アメフットのミニゲーム版「フラッグフットボール」を
教えている。01年には日本選手権が始まり、安全性や教育的効果から県内でも授業やクラブ活動に取り入れる小学校が出てきた。
半年前から地域住民が参加する高洲スポーツクラブの種目となり、約20人の子どもが汗を流している。
指導しているのは寺田隆将さん(32)と安川大輔さん(26)。7月に川崎市で行われるアメフットW杯での日本代表選手で、
米国プロリーグの経験もある。米国での経験からアメフットの普及には幼少期から親しめる環境が必要と感じ、NPO法人
「フラッグフットボール・マネジメント・ジャパン」で普及活動を始めた。
フラッグフットボールは1チーム5人。アメフットのタックルの代わりに腰につけた長さ約20センチのリボン状のフラッグを奪って
相手の前進を阻止する。プレーごとにチームが集合し40秒の作戦会議をしてプレーに移る。
始めて半年になる坂井田椋允君(6年)くんは「TVアニメ『アイシールド21』でアメフットにあこがれた。練習が楽しい」 ←
と目を輝かせ、和田康平君(5年)は「チームワークを覚えた」と笑顔で話していた。
寺田さんは「性別や体格によらず誰でも、適材適所で楽しめるスポーツ」と強調。「あいさつや周囲への気配り、コミュニケーションの
重要性を学んで欲しい」と意気込む。同クラブでは参加者、指導スタッフを募集している。
問い合わせは
[email protected] まで。【中川聡子】
■写真説明 指導にあたる安川さん(右端)と寺田さん(右から2人目)
産経新聞 2007年6月3日(日)東京朝刊19面
【サブカルさーふぃん・アニメ】「プチプチ・アニメ」
■“母さんのおにぎり”的温かさ
毎日、午前8時30分から5分間の短いアニメ番組がある。NHK教育テレビの「プチプチ・アニメ」(月〜金曜日放送、再放送は午後4時15分)
である。
朝の忙しい時間にアニメを見ているのは幼児だけかと思ったら、結構大人も見ているようだ。それは作品に、CGや大作セルアニメの
卓越した作画技術とは一味違った手作りの“母さんのおにぎり”的温かさを感じるからだろうか。だからここにはセルアニメはなく、
粘土、人形、切り絵などの作品が並ぶ。
また、この番組のユニークなところは、作品の内容からキャラクターにいたるまで、すべてアニメーター個人に任せて制作させている点だ。
伊藤有壱の「ニャッキ!」や、保田克史の「ロボット・パルタ」は制作本数が共に30本を超え、人気キャラクターとして定着してきた。
今では芋虫を見ると子供たちは“ニャッキ”というほどだ。
ほかにも、野村辰寿、真賀里文子、IKIF、木村光宏、和田敏克の作品や、単発で制作された作品も放映されている。
私も「チックンタック」という作品の撮影を終わったばかり(7月18日、25日に放送)。こういった個人作家の活動に扉が開かれている
ことはうれしいことだし、日本のアニメ文化の裾野を広げることにおいて意味合いは大きい。これからのアニメはエンターテインメント
だけではなく、コミュニケーションの手段として、劇場やテレビではなく、もっと小さい範囲でも利用されていくだろう。
小さな話、楽しい気持ち、知らせたい情報、学習の場…アニメはいろいろなことを要約して伝えられる利点を持っているから、
「プチプチ・アニメ」はその手本になるだろう。この番組の持つ意味、価値を評価しておきたい。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070601ij21.htm 読売新聞 2007年6月2日(土)東京朝刊33面
「ゲド」無料解説本 糸井重里さんプロデュース 6日から全国で110万部配布
◆河合元文化庁長官の原稿も 全国で110万部、6日から配布
アニメーション映画「ゲド戦記」や原作小説の魅力を紹介する、文庫サイズのフリーペーパー「ゲドを読む。」が製作された。
6日から、全国の書店などで計110万部が無料配布される。昨年大ヒットした映画のDVDが7月4日に発売されるのに合わせた企画で、
新しいキャンペーンとしても注目される。
「ゲドを読む。」は208ページ。多摩美術大教授、中沢新一さんの解説や元文化庁長官、河合隼雄さんの「ゲド戦記論」など充実。
コピーライターの糸井重里さんがプロデュースし、映画を製作したスタジオジブリと小説を発行した岩波書店の編集協力で、
DVDを発売するブエナビスタホームエンターテイメントが発行する。
同じ内容で、表紙の色が赤、青、黄、ピンク、黒の5種類ある。東京・銀座のプランタン銀座でも、今月9日まで各日500部を先着順で配る予定だ。
前半は、中沢さんが書き下ろした「『ゲド戦記』の愉(たの)しみ方」。原作者のル・グウィンさんが、文化人類学者の父親の影響を
受けたことに触れながら、小説が書かれた時代背景や神話的なテーマについて分かりやすく説明している。
後半は、「いくつかの重要な『ゲド戦記』論」として、宮崎吾朗監督と河合さんの対談、原作の翻訳を手がけた清水真砂子さんらの論文、
宮崎監督の父、駿監督の言葉などを収録している。
朝日新聞 2007年6月1日(金)朝刊4面
マンガ手に外相会談 ポーランドで麻生氏
【ワルシャワ=田伏潤】アニメ好きの麻生外相は31日、訪問先のポーランドでフォティガ外相と漫画本を携えて会談し、
サブカルチャーを通じた友好関係の構築と、昨年打ち出した外交方針「自由と繁栄の弧」への協力を求めた。
ポーランドでは90年代からアニメ人気が高まり、「犬夜叉」や「ドラゴンボール」などのポーランド語訳も出版されている。
麻生氏は外相会談に「らんま1/2」を持参。フォティガ氏は「日本の漫画が浸透していることは喜ばしい」と述べ、
麻生氏は「今度は日本に来てください。アニメの本場にご案内します」と訪日を誘った。
NHKニュース 2007年5月31日(木)
日・ポーランド外相会談 政経両面で協力強化を確認
ポーランドを訪れている麻生外務大臣は、フォティガ外相と会談し、今後、政治・経済の両面で両国の協力関係を強めていくことを
確認しました。
この中で麻生外務大臣は、北東アジアから東ヨーロッパに至る広大な地域に民主主義や市場経済を根付かせ、地域の安定につなげる
「自由と繁栄の弧」というみずからの構想を説明したうえで、ポーランドはその中核を占める国だと伝えました。
これに対して、フォティガ外相は、「ポーランドが高く位置づけられていることに感謝する。日本とは、経済関係だけでなく、
政治的な関係も発展させたい」と述べ、今後、政治・経済の両面で協力関係を強めていくことを確認しました。
また、フォティガ外相は、アメリカがポーランドなどで計画しているミサイル防衛システムの配備などをめぐって、ポーランドと
ロシアの関係が悪化していることについて、「ロシアはEU=ヨーロッパ連合でポーランドが果たしている役割を認めようとしない。
EUの団結を示し、EUとロシアとの間で問題を解決したい」と述べました。
会談の後、両外相はそろって記者会見し、麻生外務大臣は、ポーランドで人気の日本のマンガを手に掲げながら、マンガやアニメを
含めた幅広い分野で交流の促進を呼びかけました。
中国新聞 2007年6月1日(金)朝刊17
おすすめ 「時をかける少女」 筒井康隆原作 細田守監督 「一瞬」を生きる大切さ 報道部 岩崎誠
あまりに早い時の移ろいを惜しみ、「もう一度、あの日に戻れたら」と思う…。おじさんになってくると、そんな日も多くなります。
「時をかける少女」は、少年時代の記憶を思い起こさせてくれる物語です。
四十年前に刊行された原作のSF小説は七回、映像化されました。思春期の少女がタイムリープ(時間跳躍)の力を身につけ、
未来からやってきた少年と、淡い恋をするストーリーです。
私が大学一年の時に公開された原田知世さん主演の映画は古里に近い竹原市もロケ地。主人公「和子」が時空間をさまよいながら
古い竹原の町並みを駆ける―。モノクロの特撮映像に胸が締め付けられました。「どうして時間は過ぎていくの」。
ラストの問いかけに、一瞬を生きる大切さを感じました。「つまらない」と言うロマンのない友人とけんかして気まずくなりました。
昨年夏。アニメ映画となった「時かけ」を見に行きました。和子のめいの「真琴」がヒロインという新たな設定。時を超える力に
戸惑うのではなく、自分の意思で積極的にタイムリープする元気少女も、やがて時の移ろいで失っていくものの大きさに気付くのです。
高校生の会話や学校の風景をリアルに表現した映像と自らの青春を重ね合わせ、涙が出ました。アニメは全国でロングランを続け、
数々の映画賞に輝きました。お父さん、お母さんと一緒に過去の映像作品と見比べてほしいですね。(DVDは角川書店・4935円)
【写真説明】昨年アニメ化され、評判を呼んだ「時をかける少女」のDVD
ttp://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-3273-8.html 『族の系譜学 ユース・サブカルチャーズの戦後史』
青弓社 難波功士・著 A5判 404ページ 並製 定価2,600円+税 2007年06月 発行 ISBN4-7872-3273-8
太陽族からみゆき族、暴走族、アンノン族、クリスタル族などの「族」の系譜をたどり、オタク、渋谷系、コギャル、裏原系へという
「族から系への転換」を見定めて、若者文化の戦後史を描き出す。「族」や「系」を光源として日本社会を照射する若者論の力作。
p.247〜269
第2部 戦後ユース・サブカルチャーズ史
第9章 おたく族からオタクへ
1 おたく族とメディア、おたく族のメディア
2 ユースフォビアとしてのおたく族
3 おたくとジェンダー
4 世代のなかのおたく、おたくのなかの世代
▼著者プロフィール
難波 功士(ナンバ コウジ)・著…1961年、大阪府生まれ。関西学院大学社会学部教授。
専攻は広告論、メディア史、ユース・サブカルチャーズ史。
著書に『「広告」への社会学』(世界思想社)、『「撃ちてし止まむ」――太平洋戦争と広告の技術者たち』(講談社)、
共編著に『メディア文化を読み解く技法――カルチュラル・スタディーズ・ジャパン』(世界思想社)、
共著に『メディア史を学ぶ人のために』(世界思想社)、『一九三〇年代のメディアと身体』(青弓社)など。
ttp://secure.ikaros.jp/sales/mook-detail2.asp?CD=D-091 『はつ恋連合艦隊』
イカロス出版 文/本吉隆 イラスト/まもウィリアムズ 発行日 2007年5月 サイズ A5判 ページ数 280 定価 \1950(税込)
◎空母も戦艦も 明治から太平洋戦争まで一緒に学ぼう日本海軍◎
明治時代の創設から、日清・日露戦争、戦間期を経て太平洋戦争まで――日本海軍のあゆみがイッキに分かる解説本が登場だ!
一緒に学ぶのは、未来の海軍士官を目指す生徒たちと女教官。彼女たちがやさしく丁寧、時に大胆に戦史の解説をサポートするぞ。
解説自体は最新の考証に基づき、日本海軍の戦略、海戦、兵器を網羅。「見た目はナンパ、中身はガチ」な海軍本、これより出撃!
読売新聞 2007年6月1日(金)東京朝刊8面
YOSAKOIソーラン祭り 広がるYOSAKOIの輪・特集=北海道
◆米国の2チーム初参加
今回は海外色も豊かだ。毎年参加している台湾からは「台湾四季紅隊」が、そして米国からはカンザス州の大学生チーム
「KANSAS STATE UNIVERSITY」とテキサス州の高校生チーム「YOSAKOI TEXAS U.S.A.」の2チームが参加する。米国チームの参加は大会初めて。
このうちテキサス州の高校生チームは、ダラスとヒューストンの学校で、第2外国語として日本語を勉強している高校生を中心とする総勢約30人。
生徒たちにもっと刺激を与えようと、日本語教師が目をつけたのがYOSAKOIソーランだった。2年前から希望者でチームを作り、
放課後に練習を重ね、日本関係のお祭りなどで、YOSAKOIを披露してきた。メンバーのほとんどが日本のアニメ・ファンだという。 ←
曲、衣装、振り付けは米国をアピールしたものになるという。札幌ではYOSAKOIを踊るだけでなく、一般家庭にホームステイして
日本語会話の勉強をするほか、知事、市長への表敬訪問、小学校での交流などを予定している。(ほか略)
【写真】初来日のアメリカ高校生チーム
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/06/02/09.html スポーツニッポン 2007年6月2日(土)27面
真田広之、日本アニメ実写版で“謎の男”に−−米映画「スピード・レーサー」
俳優の真田広之(46)が米映画「スピード・レーサー」(08年夏日本公開)に出演することになった。人気アニメ「マッハGoGoGo」
の実写版で、監督は「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟。真田は31日、ドイツ・ベルリンで行われた製作発表に主演の
エミール・ハーシュ(22)らと出席し「私は“マッハGoGoGo”世代。素晴らしい日本のアニメ、文化を海外に紹介できるのはとても光栄」
と瞳を輝かせた。レース業界を牛耳ろうとする謎のビジネスマンを演じる。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/06/01/0000362950.shtml デイリースポーツ 2007年6月2日(土)31面
真田広之「素晴らしい日本のアニメ」 「スピード・レーサー」 ドイツで製作発表
「マトリックス」シリーズを手掛けたウォシャウスキー兄弟監督による映画「スピード・レーサー」(2008年夏日本公開)の製作発表が
現地時間5月31日、ドイツ・ベルリンで行われ、主演のエミール・ハーシュをはじめ真田広之、RAIN(ピ)らキャストが参加した。
「スピード・レーサー」は、日本の人気アニメ「マッハGoGoGo」の実写映画化。レース業界を牛耳ろうとする日本大企業の
ビジネスマンを演じる真田は「(マッハGoGoGoを)見て育ちました。まさにその世代です。この素晴らしい日本のアニメ、
文化を海外に紹介できる場に、キャストとして一緒になって紹介できるのは、とても光栄です」とあいさつした。
【写真説明】「スピード・レーサー」製作発表会見に出席した真田広之=ドイツ・ベルリンのバベルズ・ブルグスタジオ
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)3面 (関連
>>170>>212)
日本の変形合体ロボ ハリウッドデビュー
日本で誕生しアニメや玩具で世界的に有名になった変形合体ロボット「トランスフォーマー」が、スティーブン・スピルバーグ監督
の米ハリウッド映画となって今夏、世界公開される。
これに先駆け、タカラトミーが映画に登場する変形ロボット玩具16タイプを製品化し、2日に世界130カ国で同時発売した。
「トランスフォーマー」とは、意思を持ち、自由自在にあらゆるものに変形することができる“ロボット生命体”。
タカラ(現タカラトミー)が「ミクロマン」などの商品名で国内販売していた変形合体玩具を、1984に米国で「トランスフォーマー」
として発売し爆発的な人気となった。関連商品の販売実績は累計3億個を超える。
映画は、自動車やデジカメ、携帯電話などに姿を変えていたロボット生命体が、人類に襲いかかるストーリー。
米国では7月4日、日本では8月4日に公開される。タカラトミーでは、9月にかけ、さらに24点を順次投入する計画だ。
ttp://www.chosunonline.com/article/20070604000064 朝鮮日報 2007年6月4日(月)
【コラム】坂井泉水さんの死と韓国歌謡界(上)
なぜ坂井泉水さんの死が韓国で関心を集めたのか
(中略)
それは、韓国で広く知られていたようには思えなかった坂井さんの死が、なぜ韓国メディアや韓国人の関心を集めたかということだ。
実はその理由は簡単だ。ZARDはこれまで思われていたより広く韓国人に知られたアーティストだったというわけだ。それなら、日本でも
表舞台に姿を現さず、極端な神秘主義路線をとっていたことで有名なZARDが、これほどまでに韓国人に親しまれていたのはなぜだろうか。
まず、ZARDはJ‐POPファンだけにアピールするようなアーティストではなかった。
ZARDはまれなことに、「日本の音楽」そのものに関心のない層までも魅了した。ZARDは日本のアニメが好きな韓国人に親しまれていた。
かなり多くのZARDファンは、人気アニメ『SLAM DUNK』第4期エンディングテーマ『マイ フレンド』や、同じく人気アニメの『名探偵コナン』
第4期オープニングテーマ『運命のルーレット廻して』といったテレビや劇場版アニメの主題歌で初めて彼女を知った。(後略)
ttp://www.asahi.com/culture/music/TKY200706040156.html 朝日新聞 2007年6月4日(月)
ピアニストの羽田健太郎さん死去
「題名のない音楽会21」(テレビ朝日系)の司会者で、ピアニストの羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが2日、肝細胞がんで死去した。
58歳だった。通夜は6日午後6時、葬儀は7日午前10時から東京都港区元麻布1の6の21の麻布山善福寺で。喪主は妻幸子さん。
東京出身。桐朋学園大学ピアノ科卒業と同時に音楽家として活動し、クラシックから映画音楽、CMの作曲など幅広く活躍。
映画「復活の日」やテレビアニメ「超時空要塞マクロス」、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた。
司会や演奏でテレビ出演も多く、明るい語り口で人気を集めた。
5月中旬から体調を崩し入院していたという。
【写真】羽田健太郎さん
日本経済新聞 2007年6月3日(日)朝刊21面
(フロントライン)小学館がライトノベル参入
イラストの付いた十代の若者向けエンターテインメント小説「ライトノベル」に小学館が本格参入した。
創設した「小学館ライトノベル大賞」の第一回受賞作を中心に、男子向けの「ガガガ文庫」と女子向けの「ルルル文庫」を創刊。
第二回の募集も始め、活況の続くライトノベル市場での読者の獲得と、新たな書き手の発掘を目指す。
同賞はファンタジー、ミステリー、恋愛、SFと言ったジャンルを問わず、商業的に未発表のエンターテインメント小説であることを
条件に募集。第一回は「ガガガ部門」に千二百七十五点、「ルルル部門」に千四十六点の応募があった。
大賞はガガガ部門が神崎紫電氏の『愛と殺意と境界人間』、ルルル部門が倉吹ともえ氏の『楽園の種子』。前者は殺人や拷問の愛好者が
集まるインターネットのサイトを管理する男子高校生が主人公のサスペンス、後者は砂漠を舞台とする少女と少年の冒険ファンタジーだ。
それぞれ『マージナル』『沙漠の国の物語』と改題して両文庫から刊行、著者のデビュー作となった。両文庫は計二十点で創刊。
六月下旬にさらに計十点を出し、以後毎月刊行する。
ライトノベルは表紙や挿絵にアニメのようなイラストを多く配した娯楽小説。
角川書店、講談社、集英社などが文庫を中心に展開しており、一般向け小説を手がける作家も現れている。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052106.html サンケイスポーツ 2007年5月21日(月)
優香がプレゼンターとして出席…「小学館ライトノベル大賞」
タレントの優香(26)が20日、東京・秋葉原の東京アニメセンター・3Dシアターで行われた「第1回小学館ライトノベル大賞」の
贈呈式にプレゼンターとして登場した。
明日のライトノベル作家を育成する賞で、少年向けライトノベルのレーベル「ガガガ」部門では神崎紫電さんの「愛と殺意と境界人間」が、
少女向けライトノベルのレーベル「ルルル」部門では倉吹ともえさんの「楽園の種子」がそれぞれ大賞を受賞した。
両作品は小学館から24日に創刊される「ガガガ文庫」「ルルル文庫」の一作品に加えられる。
優香は「受賞した皆さんは、いっぱい書いて世の中に作品を出してほしい。私は絵本は描いているけど、ライトノベルは教えてもらっても
無理です」と謙遜していた。
スポーツ報知 2007年5月21日(月)26面
優香が「第1回小学館ライトノベル大賞贈呈式」にゲスト出演
タレントの優香(26)が20日、都内で行われた「第1回小学館ライトノベル大賞贈呈式」にゲスト出演した。
少年、少女向けの小説を募集したもの。優香はかつて絵本を出版したが、小説家デビューは「全くない」と照れながら否定。
選考委員の作家・石田衣良さんが「選考委員みんなでゲタをはかせますから」と勧められたが「無理です」と固辞していた。
プレゼンターを務めた優香(右)。左はルル部門大賞の倉吹ともえさん
デイリースポーツ 2007年5月21日(月)20面
優香 作家デビュー?
タレントの優香(26)が20日、東京・秋葉原で行われた「第1回小学館ライトノベル大賞」の受賞式に贈呈者として出席し、
「若いときはいっぱい書いて頑張ってください」と、受賞者へエールを送った。絵本を出版している優香だが、作家デビューについて
問われると「ないです」とキッパリ。同大賞の選考委員で作家の石田衣良氏(47)から「私たちがゲタを履かせますから」とけしかけられたが、
「無理です。絵本の方をよろしくお願いします」とあくまで拒否していた。
【写真説明】大賞を受賞した神崎紫電(左)、倉吹ともえ(右)と優香(中)=秋葉原
日本経済新聞 2007年6月2日(土)夕刊1面
あすへの話題アミ、今、若者に何が?、元検事総長 原田 明夫。
何年か前から、寿司や日本酒、魚や野菜を中心とする食材を使った日本食が健康食として米国、ロシア、またアジア各地でも
静かなブームだと聞いた。マンガ、音楽、ファッションなど幅広い日本発の文物・文化がクール・ジャパンとして受け入れられている
との外国発の報道もあった。
最近、NHKの記者・キャスターを経てパリ日本文化会館の初代館長をされた磯村尚徳氏のお話を聞き、さらに吃驚(びっくり)した。
十九世紀半ばにフランスを中心として、浮世絵とそこに描かれた江戸文化への高度な知的興味からジャポニスム(日本趣味)が発生した。
これとは一味違ったネオ・ジャポニスムが、今、文化の都パリを舞台に展開している趣なのだ。それも、マンガ・アニメ・ロボット
・剣道・柔道・お花・お茶・折り紙など様々な企画がフランス人の手でなされ、フランスのそれも貧しく下積みの若者の関心をも
引きつけて一時的なものではないようだ。
その中でのキーワードは、平和で穏やかな文化、鍛えられた技、清涼感、ロマン、巧妙な筋立てなどであるらしい。
このような「日本的な文化」へのフランスの若者の興味と関心、それを理解して様々な催しを企画する知恵者がいる状況と、
いじめ、自殺、格差、あらゆる場面での金権体質などの諸問題が指摘され、若者が閉塞感に苛まれている我が国の日常との関係を
どう考えたら良いのであろうか。
グローバル化の中で、いかにして若者が夢と希望を持てるか、形は違うが共通の解決困難な諸問題を抱える国々は多い。
政治・経済・文化の総合的対策を立案・実施するため、官民を挙げた国際的な協働ができないだろうか。
日本経済新聞 2007年6月2日(土)地方経済面 (中国B)35面
「アニメの街広島」の情報、玄関サイトで発信、同友会など設立の基金。
アニメーションのニュースと広島のタウン情報などを提供するポータルサイト「広島アニメーションシティ」(HAC)が一日、オープンした。
アニメによる広島の町おこしに取り組む基金が中心となり運営する。アニメ主題歌の歌詞検索を売り物に、月百万ページビュー
(閲覧ページ数)を目指す。
アニメ歌詞検索はアーティストや曲名、アニメのタイトルから曲を検索し、歌詞を表示する。対象となる曲はアニメ主題歌約六千曲や
J-POPなど計四万曲以上で、利用料は無料。
以前から歌詞検索サイトを運営するセカンドビジョン(広島市、島田卓社長)が技術面を支援する。
アニメに関するニュースや広島を中心とするイベント、映画、美術館などの情報を配信するコーナーも設けた。
アドレスは
ttp://www.hac.or.jp 運営に当たる広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金は同同友会が中心となり設立。
一九八五年から隔年開催で続いている広島国際アニメーションフェスティバルに関連した町おこしに取り組んでいる。
HACの運営費用はバナー広告の収入でまかない、余剰が出た場合はアニメーション作家などの人材育成に役立てるという。
毎日新聞 2007年6月2日(土)大阪朝刊8面
アニメ総合サイト:広島同友会が開設
広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金(広島市中区)は1日、アニメ情報の総合ポータルサイト「広島アニメーションシティ」
(
ttp://www.hac.or.jp)を開設した。アニメソング約6000曲の歌詞検索やアニメ関連ニュースの配信のほか、会員登録すると自作アニメの
投稿などもできる。同基金は「若手クリエーターを育成し、アニメによる広島の活性化を図りたい」と話し、毎月100万件のページビュー
(閲覧)を目指す。
作品や声優の公式サイトなどアニメ関連の約700サイトとリンク。歌詞検索は検索サイト「歌詞GET!」を運営する「セカンドビジョン」
(同市西区)が協力し、歌詞の一部を入力するだけで検索できる機能がある。会員が投稿した自作アニメは動画配信する。【宇城昇】
愛媛新聞 2007年6月2日(土)17面
◎[街ネタ×6]
【東京】【全身実物大のガンダム登場】
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の新アトラクションに七月、アニメの設定と同じ全長約十八メートルの「機動戦士ガンダム」
が登場する。上半身だけの展示は過去にもあったが、「全身実物大」のガンダムをつくるのは初めてという。実物大ガンダムが登場する
アトラクション「GUNDAM CRISIS」の舞台は、敵の襲撃が迫る宇宙基地「ソロモン」の格納庫。参加者は、横たわるガンダムの周囲を
移動しながら、データを集めてガンダムをパワーアップさせる、という設定。定員は一回あたり四十人まで。料金八百円。
【広島】【サイトでアニメソング検索】
アニメで町おこしをしようと活動している広島アニメーションビエンナーレが一日、アニメと広島に関する情報サイト
「広島アニメーションシティー」(
http://www.hac.or.jp/)、通称「HAC(はっく)」をオープン。アニメソング六千曲以上が検索できる
「アニメ歌詞検索」のほか、自作アニメや日記が公開できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、広島ガイドなど、
充実のコンテンツがそろう。問い合わせは、広島アニメーションビエンナーレ=電話082(249)8901。 (ほか略)
北海道新聞 2007年6月1日(金)夕刊全道1面
<今日の話題>ジャイアン健在
人気アニメ「ドラえもん」のファンなら、たてかべ和也という名前を聞いてうなずく人が多いに違いない。
ガキ大将のジャイアンの声を、二十五年間にわたって担当してきた声優だ。
後志管内喜茂別町生まれの七十二歳。二年前、ドラえもん役の大山のぶ代さんらとともに、若手と交代するまで、五十年近い
声優人生の半分以上をほぼジャイアンひと筋に生きてきた。
先日、東京の知人宅で開かれたホームパーティーで、たてかべさんと話をする機会があった。
初対面だったが、こちらが北海道の人間と知って気さくに声をかけてくださった。七歳のときに一家で東京に出てきたそうで、
北海道と聞いただけでうれしくなったのだという。
パーティーではジャイアンの声で自己紹介し、ジャイアンのテーマソングまで披露して喝采を浴びた。
ドラえもんを見て育った人たちには「本物」のジャイアンに会えたことが感激だったようだ。
たてかべさんは飲むほどに語り、語るほどに言葉が熱を帯びる。声優という仕事のこと、最近の世相や政治のこと−。
耳を傾ける若い世代が圧倒されるようなエネルギーだった。
そんなベテラン声優が、パーティーに一緒に来ていた後輩たちを見るときは目を細めた。
「この仕事で食べていくのは本当に大変。私の経験を少しでも彼らのために役立てたいんです」
ご本人はいまも洋画の吹き替えなどで現役として活躍している。心優しきガキ大将ジャイアン、健在である。 (高田正基)
紙面画像
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ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070603AT1D0200S02062007.html 日本経済新聞 2007年6月3日(日)
サンリオ、映画再参入・16年ぶり
サンリオは16年ぶりに劇場映画の製作を再開する。自社キャラクターが主役のアニメ映画で、キャラクターの認知度を上げるのが狙い。
同社は採算が合わなかったため1991年に映画事業から撤退していた。ネット配信など映像コンテンツ(情報の内容)の販路が
拡大していることを受け、再参入する。
12月に公開するのは子犬キャラが主役の「シナモン ザ・ムービー」と、辻信太郎社長原作の「ねずみ物語」の二本立て。
4―7歳の子を持つ家族層を主な対象に、全国150の映画館で上映する。興行収入10億円を目指す。
サンリオは1974年に映画製作を始め、実写の「キタキツネ物語」などを公開した。今回は松竹、ヤフー、小学館、バンダイと
製作委員会を組織。約5億円の製作費を共同出資し、投資リスクを抑えた。ネット配信やDVD化など、複数の媒体で映像を活用する。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)8面
【ランキング・ランド】あまり人に言いたくないけど、ハマっている趣味は?
趣味は十人十色。あまり人に言いたくない趣味に、ハマることだってある。ポータルサイト「goo(グー)」で
「人にはあまり言いたくないけど、ハマっている趣味」についてアンケートした。
男性は20代を除いて「パソコン」がトップ。中高年向けのパソコン入門書の売れ行きも好調だとか。
20代男性は、パソコンやアニメ・同人誌などを押さえて「ゲーム」が首位。
一方、女性はすべての年代で「本・マンガ」が1位になった。
「花より男子」「生徒諸君!」など、人気の少女マンガがドラマ化されると、気になる女性も多いのでは?
10代女性7位の「アイドル」は、若い女性ならではの回答。10、20代女性の間では「パズル」が密かなブーム?
≪調査方法≫gooがユーザーを対象に実施した調査結果をもとに作成。1位の数字を100としてこれをもとに算出。
結果を年代・性別にまとめた。期間は4月19、20日。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)14面
【ランキング・ランド】好きな(好きだった)子供向け番組のキャラクターは?
■ガチャピン1位
ちょっと童心に帰って…好きだった(好きな)子供番組のキャラクターについて、ポータルサイト「goo」がアンケート調査した。
1位は、幅広い世代に圧倒的な人気を誇るガチャピン。昨年7月にスタートしたガチャピンのブログ「ガチャピン日記」は、
今でも1日100 件前後のコメントが寄せられる人気サイト。なぜ、ムックよりもガチャピンの人気が高いかは、分からないが…。
2、3位は「できるかな」のノッポさんとゴン太くん。ノッポさんこと高見ノッポさんは、NHKみんなのうた「グラスホッパー物語」で
歌手デビューを果たしている。アニメと実写を組み合わせた「まんがはじめて物語」からは、「ひやひやドキッチョ」のモグタンが、
「はたらくおじさん」からは、気球から落ちそうになる犬の「ペロくん」が顔を出した。
≪調査方法≫gooがユーザーを対象に実施した調査結果をもとに作成。1位の数字を100 としてこれをもとに算出。
結果を上位20位までまとめた。期間は5月22、23日。
ttp://www.sankei.co.jp/chiho/kyoto/070604/kyt070604003.htm 産経新聞 2007年6月4日(月)
「海洋堂フィギュアミュージアム展」 宮脇社長が講演
人気アニメのキャラクターなどのフィギュア約1700点を集めた特別展「海洋堂フィギュアミュージアム展」(7月8日まで)が
開かれている京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で3日、フィギュアを製作した大阪府門真市の模型製作会社「海洋堂」
の宮脇修一社長が「海洋堂クオリティーのひみつ」と題した講演を行った。
海洋堂は、平成9年に菓子メーカーと提携し、フィギュアのおまけがついたチョコレート菓子「チョコエッグ」を開発。
精巧に作られたリアルなフィギュアが人気を博して大ヒットし、「食玩ブーム」を巻き起こしたことなどでも知られる。
宮脇社長は「フィギュアに対する世の中の理解を得るのに時間がかかった」と、これまでの苦労を振り返った上で
「小さなフィギュアだが、手作業で人が作っている部分が多い」などと話し、会場を訪れたフィギュア愛好家ら約80人は
興味深そうに聞き入っていた。
ttp://www.asahi.com/national/update/0605/TKY200706050286.html 朝日新聞 2007年6月5日(火)夕刊
オタク狩りに対抗?「アキバ」で銃刀法違反の摘発急増
電気街としてだけでなく、アニメグッズなど「オタク文化」の発信地としても知られる東京・秋葉原で、銃刀法違反容疑での摘発が
急増している。その多くが同法22条の違反に当たる「正当な理由がないのに刃体6センチをこえる刃物を携帯していた」というケースだ。
警視庁が理由を分析したところ、「オタク狩り」と呼ばれる強盗被害に遭った際の護身用との動機が多かった。 (深津慶造)
秋葉原を管内に抱える万世橋署では、02年には、銃刀法違反容疑での事件送致の件数は1年間で3件しかなかった。それが03年には7件、
04年には35件に増え、05年には84件と3年間で28倍になった。84件という数は、警視庁全101署の中で、新宿署の189件に次いで2番目に多い。
万世橋署が銃刀法違反の現行犯で摘発された人に対し、刃物を携帯していた動機を尋ねたところ、多くが「脅されたり、殴られたり
したときの護身用」と答えたという。
警視庁幹部は「新宿は、暴力団員や不良少年が刃物を携帯していて摘発される場合が多い。
一方、秋葉原で摘発されるのは、まじめでおとなしそうな若者たちだ」という。
同庁が改めて調べると、秋葉原では最近、「オタク」と言われる若者を狙った強盗や恐喝事件が頻発していたことが分かった。
昨年11月には、新型ゲーム機の発売日に大学生(20)ら2人が殴られて3カ月の大けがを負わされた上、現金4万5000円などを奪われた。
今年に入って逮捕された千葉県内の少年らは「発売日なら金を持ったオタクが集まると思った」などと供述した。
秋葉原での摘発例は、こうした被害に備えて法律違反になることを知らずに刃物を携帯していたケースがほとんどで、
起訴されることはまれという。
しかし、護身用というのは銃刀法の「正当な理由」には当たらず、逮捕または書類送検される可能性がある。
同庁生活安全部の幹部は「十徳ナイフやカッターナイフでも、種類によっては、ポケットやかばんの中にすぐ使えるような状態で
入れていれば違反に問われることもあるので注意してほしい」と話している。
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ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070605it04.htm 読売新聞 2007年6月5日(火)夕刊
「デスノート」青少年に悪影響、中国がDVDなど摘発強化
【北京=佐伯聡士】中国の都市部に住む中学生らの間で日本の人気漫画「デスノート」(中国名・死亡筆記)を
ベースにした海賊版の書籍やノート、映画版DVDなどが流行し、中国当局が「青少年の心身の健康に重大な影響を与える」
として、摘発強化や批判キャンペーンに乗り出している。
当局では先月28日から6月1日(中国では「こどもの日」)をはさんだ3日まで、全国の学校周辺の書店や文具店を
重点的に検査し、「デスノート」をはじめとする日本や米国などホラー関連の違法出版物の取り締まりを行った。
「デスノート」は、名前を書かれた人物は死ぬとされるノートを使って、主人公が犯罪者を裁いていくストーリー。
中国国内では、海賊版DVDが1枚4元(約64円)で中学生らの間で飛ぶように売れているほか、両親や教師の名前を
「デスノート」を模した専用のノートに書く遊びも流行し、教育関係者を中心に問題視する声が上がっていた。
今回の大規模な取り締まり以前にも、当局は4月以降、書籍2409冊、DVD366枚を押収。共産党機関紙・人民日報は
「不良出版物の源を徹底的に断ち、学生のストレスと負担を減らす必要がある」との専門家の談話を紹介する一方、
“外来文化侵入”への警戒を呼びかけている。
ただ、その一方で、取り締まりに対する子供らの反発も伝わっている。中国紙「法制日報」によると、
先月29日、北西部の甘粛省蘭州市当局が市内全域で取り締まりを実施、海賊版DVD48枚を押収したところ、
翌30日、押収に不満を持つ中学生から市当局に脅迫電話が次々にかかってきたという。
【写真】「デスノート」の青少年への悪影響を批判する中国紙「法制日報」の記事
紙面画像
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ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200706050005o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月5日(火)26面
人気コミック『鉄子の旅』24日からCSで放映 鉄道ブーム再燃も
地味な趣味だといわれながらも、鉄道を愛して各地を回ったり、グッズや模型を集め続けてきた“鉄道オタク”に日が当たりそうだ。
人気コミック『鉄子の旅』がアニメーション化され6月24日からテレビで放映される。テレビ番組だけでなく、ゲームでも鉄道をテーマに
した作品が登場。団塊世代が豊富な時間を傾ける趣味としても「鉄道」は選択肢の一つとなっており、一気にブームとなりそうだ。(谷口隆一)
「テツ」と一言で称されるように鉄道オタクへの視線は、はやらない趣味にのめりこむ人といった冷たいニュアンスが込められている。
しかし最近は、オタクに対して「何事にも強いこだわりを持った人」といった評価も定着してきた。メディアでよく取り上げられる
アニメやアイドルにのめりこむオタクたち以上に、伝統ある“鉄オタ”への関心が高まっている。
そんな流れを加速させるアニメが6月、東北新社グループの運営するCS(通信衛星)チャンネル「ファミリー劇場」に登場する。
小学館の漫画雑誌『IKKI』に2002年から06年まで連載されたマンガを原作にした「鉄子の旅」だ。
漫画家の菊池直恵さんが、鉄道好きのトラベルライター横見浩彦さんと一緒に全国の鉄道を回った実録漫画。
列車や駅が持つ面白さに加えて、横見さんが行く先々で見せる鉄道オタクの熱心さが評判になった。
単行本は6巻まで刊行され販売は30万部と好調。アニメ化されれば、一段の増刷も期待される。
「最初は数回で終わるかと思っていたんですが、人気が出たので続いてしまって」と横見さん。
「アニメ化されればもっと大勢の人に鉄道の面白さを知ってもらえる」とテレビ放映に寄せる期待は大きい。
筋金入りの“鉄オタ”で、「子供のころに、買い物などで連れて行かれた先にあった中央線を走る列車をながめていて、鉄道好きになった」。(中略)
≪団塊世代も関心≫
そうしたブームを肌身に感じながらも、仕事や家庭があって鉄道を巡る旅に出られなかった団塊層が、夢を実現に移すチャンスが来ている。
これがオタク層だけでなく、中高年にも鉄道に関連した作品が支持される背景のようだ。
ファミリー劇場では「鉄子の旅」の放映開始前にブームを盛り上げようと、関連企画を続々と展開した。スペシャル番組を放映したのに
続いて「山田五郎アワー 『新マニア解体新書』」から鉄道マニア編、駅弁マニア編、庭園鉄道マニア編を選んで放送。
鉄道サスペンス「女弁護士・高林鮎子シリーズ」も順次流して鉄道ファンを引きつける考えだ。
さらに、旅行会社の日本旅行とタイアップして、横見さんを案内人に千葉県の「銚子電鉄全駅下車の旅」を企画。
1回目となる6月2日は、定員60人で発売から2日間で完売。2回目は9日に行われる予定でこちらは、即日完売となる人気ぶりだ。
高まりを見せつつある鉄道ブームに対して横見さんは「国鉄時代の周遊券のような、買いやすくて使いやすい乗車券をJRが出して
くれれば、利用はさらに広がるはず」と指摘する。
■ゲームソフトにTVドラマ… 鉄道関連コンテンツ人気
漫画やアニメだけでなく、鉄道に関連した他のコンテンツ(情報の内容)も人気だ。
ハドソンが1988年から販売してきたゲームソフト「桃太郎電鉄」は20年を迎えてますます好調。
累計販売1000万本の人気をバックに、家庭用ゲーム機向けだけでなく、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や、各種の携帯電話向け
ソフトとなって幅広い年代に親しまれている。4月には、20周年を記念して、銚子電鉄で「桃太郎電鉄」のキャラクターやロゴなどを
プリントしたラッピング電車の運行を始めた。
経営難が伝えられた銚子電鉄を応援しようと企画されたもので、2010年まで3年間、千葉県の銚子から外川までの6.4キロを走り続ける。
36年の歴史を持つ「仮面ライダー」シリーズに今年1月登場したのが「仮面ライダー電王」。オートバイに乗るから「ライダー」と
呼ばれていたシリーズにあって、「デンライナー」という列車に乗って戦いに向かう設定が話題になった。
TBS系で4月からスタートしたドラマ「特急田中3号」も鉄道ファンがテーマになったドラマで、毎回さまざまな路線が登場して楽しませてくれる。
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8141.shtml 『週刊朝日』2007年6月8日増大号(5月29日発売) p.28〜32
次を狙う男、麻生太郎いつ動き出す 『美しい国へ』に対抗?『とてつもない日本』出版 (本誌・小泉耕平、喜多克尚)
ポスト安倍の最右翼、麻生太郎外務大臣(66)が、7月の参院選を前に、2冊の本を立て続けに出版する。
安倍晋三首相(52)のスローガン「美しい国」を意識したともとれるタイトルのものもあり、
永田町では「首相との違いを際立たせ、政権取りへの烽火を上げた」との見方も広がっている。麻生陣営の戦略は−−。
天下取りを目指す政治家にとって、自らの政策、考えを本にまとめて世に問うのは、必要不可欠なステップである。
〈次期首相に最も近い男、新書初登場!〉
6月8日に麻生氏の著書『とてつもない日本』を発売する新潮社のプレスリリースには、派手なキャッチコピーが躍っていた。
初版の刷り部数は3万部。昨年同社のベストセラーとなった藤原正彦氏の『国家の品格』の初版部数を上回っている。
意味深長なのは、このタイトルだろう。
「麻生さんが子供のころ、祖父の吉田茂元首相から『日本はこれから必ずよくなる。日本はとてつもない国なのだ』と
よく言われていたそうで、そのエピソードにちなんで付けました」
出版元はそう説明するが、
「安倍首相の著書『美しい国へ』を意識したとしか思えない。やる気ですね」(自民党中堅議員)
というのが、永田町では一般的な解釈だ。
肝心の内容はというと、ポジティブ思考が身上の麻生氏らしく、徹頭徹尾、日本をホメちぎっている。
〈日本は本当にそんなに「駄目な国」なのだろうか。そんなにお先真っ暗なのだろうか。私は決してそうは思わない〉
〈バブル崩壊以降、日本はもっとグローバル・スタンダードを導入すべし、などという議論が幅をきかせたけれども、私に言わせれば、
むしろ「日本流」がグローバル・スタンダードになっている現実もあるのだ。トヨタ、ソニー、カラオケ、マンガ、ニンテンドー、Jポップ……。
「ノーキ」や「カイゼン」が、世界の経済にどれだけ貢献しているか〉
ニートや高齢化社会も肯定的にとらえ、こんな持論を展開してみせる。
〈今の世の中、餓死する程の貧しさが存在する訳ではない。ニートはニートのペースで生きていくことを認めてもいいのではないか〉
〈老化は退化ではなく、どこまでも進化だと思っている〉
さらに、昨年の総裁選で、東京・秋葉原の聴衆に「自称オタクの皆さん!」と呼びかけて以来、すっかり認知された感のある
「マンガ通」としての本領も遺憾なく発揮している。
〈「麻生はマンガばかり読んでいる」といった報道にもどこか、マンガへの蔑視があるのかもしれない。
だが、マンガにはマンガの効用もある。それも、現在の日本を左右しかねないほどのパワーである〉
〈イラクで活動した自衛隊の給水車には、イラクと日本の国旗が貼られていたが、実はそれよりも大きく『キャプテン翼』の
ロゴマークも貼ってあった。これだけで一発で日本だと分かる。そして、「翼を生んだ国ならば、そう悪い奴はいないだろう」となる〉
ちなみに、麻生氏は5月22日、海外で活躍する外国人漫画家を顕彰する「国際漫画賞」の創設を発表した。
「漫画のノーベル賞みたいなものにしたい」と大風呂敷を広げたのはご愛敬としても、若者の間では麻生人気がさらに高まりそうな気配だ。
(後略)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up193391.jpg
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8141.shtml 『週刊朝日』2007年6月8日増大号(5月29日発売) p.38〜40
ベストセラー漫画「オタリーマン」が、あなたのそばでも増殖中
「オタク」+「サラリーマン」でオタリーマン。ちょっとオタクなサラリーマンのスリリングな日常を描いたマンガ『ぼく、オタリーマン。』
が3月なかばに発売されるやあっという間に30万部を超えるヒットとなった。一体このマンガのどこが読者の心をわしづかみにするのか?
このマンガを読んだ読者から「共感できる」という声が多数寄せられているそうだ。共感できるからこそ30万部も売れているのだろうが、
それほどサラリーマンは、みなオタクなのか?描かれているエピソードの「同僚と会話ができない」「飲み会で気づくとひとりぼっち」、
おまけに「納豆にタバスコかける」って、それはサラリーマンどうこうより、人としていかがなものか(タバスコはまぁ別ですが)と
思わないでもない。
冒頭に「この本は僕が仕事や恋愛や友情やそういったものにちょっとずつ挫折していく過程を描いた日記まんがです」とある。
目次を見ると、「ぼくとクリップ」「ぼくとスーツ」というように、「ぼくと○○」と、すべて自分をテーマにしており、
オタクなサラリーマンの日常が展開される。
だが、いざ、お目にかかってみると作者のよしたにさん(29)は予想に反し、オタクっぽくはない。
多少ふっくらしていないこともないが、銀縁メガネもかけていないし、きちんと目を見てお話しできるし、なにより、たいへん饒舌である。
ただ、本人は自分のことを「どちらかといえばオタク」だと思っているそうで、マンガの主人公は自分、描いていることも
ほぼ自分の話だという。一方で自分はどこにでもいるタイプで、奇抜なことを描いているつもりはない、とも言う。
本当に同期社員の飲み会で話ができないんですか、と聞くと、「もちろんできません」ときっぱり。こんなによくしゃべるのに、なぜ? 仕事に差し支えはないのか?
「ビビリなんです。外人とかに話しかけられやすいんですが、つい挙動不審になってしまいます。ただ、完全仕事モードに入れば、
会話は大丈夫です。こういう感じで知らない人にインタビューされるのも平気です。でも知り合いなのに微妙に仕事が入っている感じの
同期だと、話ができません」
ちなみに休みの日にはテレビかパソコンに向かってゲームをしているという。好きなアニメは「新世紀エヴァンゲリオン」、
マンガは月に2万円分ぐらい買うという……。
よしたにさんはいわゆるプロのマンガ家ではない。システムエンジニアとしてサラリーマン生活を送っている。
美大を出たわけでもなく、理工学部出身。マンガ家のアシスタントをした経験もない。ましてやマンガ誌に連載などしたこともない。
もともとは大学時代、映画サークルの雑記帳に「人気取りで」マンガを描き始めたのだという。卒業後には、自分のホームページで
日記マンガを描き始め、以後7年間、平均すると週に2、3本の割合で描くようになったそうだ。そのうち1年間は毎日描いていたこともある。
もともとは飽きっぽい性格だが、インターネットでは読者の反応がダイレクトにあるので、モチベーションにつながるという。
描き始めてから2年ぐらいで一日のアクセス数が2万になり、数年前からは3万を維持しているという。簡単に言えば、一日に3万人が
よしたにさんのマンガを読んでいるわけである。けっしてプロではないが、かなりの数の読者を獲得していたことは間違いない。
そのあたりから、単行本として出版できないかという気持ちが芽生えてきたそうだ。インターネットで発表される日記形式の
「ブログ」が単行本として出版されるケースがままあり、「僕のサイトよりもっとアクセス数の少ないサイトの人の本とかが
けっこう出ていましたから、いずれ声がかかって、出版されないかなぁ、と思っていました」。
紙面画像1/2
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○作者も編集者も漫画出版は素人 (
>>247の続き)
世の中、そんな甘いものではない、はずであるが、実際に出版され、大ヒットした。それには秘密がある。作者もプロのマンガ家ではないが、
実は出版社もその担当編集者もマンガ出版の経験がなかったのである。これはかなりユニークだ。おおむねマンガの出版はマンガ雑誌を
出している出版社や、少なくともマンガ担当の編集者がいる出版社が行うのが普通である。版元である中経出版は実用書などを得意とする
出版社で、マンガを出版するノウハウを持っていたわけではない。担当編集者の伊東裕子さんも英語学習誌の編集長である。
そんなオール素人のような状況だからこそ、この本は誕生したとも言える。実際どのような経緯で出版されることになったのか。
「いや、僕は積極的に売り込みとかしていなかったんですが、HPつながりで伊東さんと知り合いだったので、プロの編集さんの目から
見てどうなんだろうかと思い、見てもらいました」とよしたにさん。記者も出版社に勤める人間として、多少出版の仕組みは知っている。
知り合いから原稿を預かることもある。その中にはおもしろいものもないわけではないが、その後に数多の関門がある。
編集部の会議、企画会議、さらにその上の会議と果てしなく議論され、そこをしぶとくくぐり抜けていく持ち込み原稿はまれである。
編集者の伊東さんはあっさりと「うちの社長は新しもの好きですから」と笑う。
「やらないより、やったほうがいいという考え方ですね。あまり細かいことは言いません。私はよしたにさんの作品を全部見て、
これを『オタク』というテーマでくくれば本になる、と感じたんです。それで『オタリーマン』というタイトルを思いつきました。
あとはごく普通に企画書一枚とサンプルをつけて企画会議にプレゼンしただけです」伊東さんはよしたにさんのマンガの「間のとり方」が
独特だという。テンポが他のマンガと違い、アニメっぽく、「アニメとマンガの中間のような作品」だと感じている。
確かに作品は独特でユニーク、オタクというフックも決まった。編集者の勘としては「いける!」かもしれない。
しかし、そこはまったく実績がないわけである。何がしか勝算がないと、大バクチではないだろうか。
「最初から、10万部を目標にしていました。サイトのアクセスが多く、ページビューが3万ほどありましたので、
他のブログ本の売れ行きを参考にするとそのくらいはいけるかな、と思いました。よしたにさんは5万とやや控えめでしたが」
いざ出版することが決まると、発売前の一月半ほどはよしたにさんに出版にいたるまでの現状報告をするブログを書いてもらい、
毎日更新し、さらにバナーも配布して、インターネット上のクチコミ・プロモーションを展開した。
要するにこの本の出版は、作品発表も、編集者との接触も、マーケティングも、さらにプロモーションも、インターネットを介して
行われたわけである。以前ある小説家が自分の本が活字になるまで、積み重ねると自分の背丈と同じほどになるぐらいの量の原稿を
書いたという伝説があったが、なるほど時代は変わるものだ。
そして発売されるや、いや、発売する前にすでに重版がかかるほどの売れ行きで、現在は8刷30万部を超えているという。
発売当日には50通を超すメールが寄せられ、「電車の中で書店のカバーを外して読みました」「会社まで歩きながら読みました」という
反応があったそうだ。よしたにさん自身も本屋を回り、売り場に何冊も積んであるのを目にして「プロの人がそれだけ価値があると
思ってくれた」ことがうれしかったという。書店員さんに声をかけられ、目の前で読者が本を買っていく姿を見て、さらに感動した。
出版後、何か変わったことは?と聞くと、「あまり変わってませんが、『めざましテレビ』などに出たので、知らない人から
声をかけられるようになりました。サインもよく求められるようになったんですが、だいぶ慣れてきて、挙動不審にならなくなりました」
○「すみません、TV出ました」
ちなみにそのテレビ出演を直属の上司が見ていて、「なにやってるんだ」と言われたそうである。それに対し「すみません、テレビ出ました」
と答えるよしたにさん。このビミョーな間合いが作品のエッセンスのような気もする。本誌ではお面を付けて登場してもらったが、
もともと顔は隠していない。勤務している会社でも多くの人が知っており、サインも求められる。
現在、2冊目を制作中で、タイトルは『ぼく、オタリーマン。2』の予定。「個人的にはサブタイトルに『ニューヨークに行く』と付けて欲しいです」
と、よしたにさんは笑う。ただ、目はマジだった、ような気がする。 (本誌・阿部英明)
ttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/2/0234380.html 『ジャパンクールと江戸文化』 (関連
>>250)
奥野卓司 岩波書店 体裁=四六判・上製・カバー・224頁 定価 2,310円(本体 2,200円 + 税5%)
2007年6月28日 ISBN978-4-00-023438-2 C0070
いま世界を席捲しているジャパンクールの強さの原点とはなんだろうか.
ジャパンクールというコンテンツの作られ方やビジネスの背景は,実は「江戸文化」にあるのではないか.
「江戸文化」をジャパンクールの視点から捉えなおし,それがいまもなお変化と創造を続ける状況を多面的に分析し,
新たな可能性を浮き彫りにしてゆく.
日経産業新聞 2007年6月4日(月)3面
電子書籍サイト、小学館がPC用――「名探偵コナン」など、コミック1000作品。
コミックまず1000作品
小学館(東京・千代田)は自社作品の電子書籍を販売するパソコン向けサイトを開設した。約一千点の電子コミックや五月二十四日
創刊のライトノベル「ガガガ文庫」などをそろえる。流通マージンがかからない利点とともに、ニッチなニーズに対応してロングテール
需要を効率的に引き出す効果も狙う。集客力の高い書店サイト経由での販売と合わせて電子書籍市場を本格開拓する。
電子書籍の販売で、大手出版社がパソコン向けのサイトを開設するのは珍しい。携帯電話向けにはすでに独自サイトを立ち上げており、
いち早く両方の端末でコンテンツ(情報の内容)を販売する体制を整えた。
「ソク読み」と名付けたサイトで「名探偵コナン」「らんま1/2」など名作の電子コミックを販売する。全作品十―五十ページ程度の
無料閲覧が可能で、画面が大きいパソコンの特性を生かし、画面上で紙のページをめくるようにして作品を読める形にした。
十代に人気があるライトノベルの新シリーズ「ガガガ文庫」と「ルルル文庫」の創刊に合わせ、同文庫の電子書籍の配信も始めた。
利用者は購入すると、百八十日間は何度でも読める。価格は紙の書籍より安い。例えば少年サンデーコミックは紙のコミックが
四百二十円なのに対し、電子書籍は三百十五円に設定した。
小学館、集英社、白泉社など出版社が共同運営するインターネット通販サイト「s-book」へのリンクも表示。
無料閲覧した利用者が電子書籍でも紙でも、好きな形で作品を入手できる環境を整えた。
小学館は新作コミックをすべてデジタルデータ化して保持し、既刊コミック約二万タイトルもデジタル化を進めている。
八千―一万タイトルは作業が済んでおり順次、拡張する。一般の書店では全シリーズを取り置くことが難しい長作や、
過去の名作などをデジタルデータ化することで、書籍の絶版をなくす狙い。
将来は、一冊単位から印刷を受注する「オンデマンド印刷」と同サイトを連携させる計画だ。
▼電子書籍 パソコンや携帯電話、専用端末の画面上で読む電子化された小説やコミック。書店販売の期間が限られる紙媒体と異なり
ウェブ上に保管するため長期的な販売が可能。海外向け配信も簡単にできる。ただデジタルデータのため大量コピーへの対策などが必要になる。
再販制度の適用外で作品価格はサイトにより異なることもある。インプレスグループによると二〇〇六年度の市場規模は前年比三倍の
二百七十億円の見通し。
【表】小学館「ソク読み」の概要
作品数 電子コミック約1000点。毎月2回、100点前後を追加
購入 方法 ネット上で電子書籍を180日間閲覧。ECサイト「s-book」にリンクし、紙の書籍も購入可能
価格 電子書籍は紙より低価格で販売
特徴 ネット上で全作品10−50ページの無料の試し読みが可能
【図・写真】小学館のサイト「ソク読み」では購入すると180日間何度でも作品を読める
西日本新聞 2007年6月4日(月)朝刊25面
佐賀県/「らーめん缶」自販機 佐賀、鹿島市に登場 若者中心に人気集める/さがWIDE (関連
>>111>>216)
オタク文化の聖地、東京・秋葉原で人気の「らーめん缶」の自販機が佐賀市と鹿島市の計三カ所に登場し、若者を中心に人気を集めている。
佐賀市で印鑑販売会社などを営む藤雅仁さん(51)が、出張で東京を訪れた際、自販機で売られているラーメンを発見。
「手早く小腹を満たせる。佐賀の若者にも受け入れられるはず」と確信し、同市と藤さん経営のグループ会社がある鹿島市での設置を決めた。
佐賀市神野東四丁目にある印鑑販売会社の社屋前に設置された自販機には、しょうゆ味とみそ味の二種類(各三百円)が並ぶ。
近くには高校や予備校があるため、購入するのは若者が中心だが、車で買いに訪れる中高年の姿も見られるという。
藤さんは「今後、県内の各市町に一台ずつ設置できれば」と意気込んでいる。
しょうゆ味が好きという佐賀市の女子高校生(15)は「だしが利いてておいしい。こんにゃくめんがヘルシーです」と笑顔だった。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070605bk07.htm 読売新聞 2007年6月5日(火)東京朝刊19面 ◇文芸
「ドラえもん」無断最終話 同人誌販売の男性謝罪 「本物と誤解した人も」 (関連
>>191)
◆ネットで評判1万3000部
藤子・F・不二雄さんの人気漫画「ドラえもん」の「最終話」を無断で描き、同人誌として販売していた男性(37)が、出版元の
小学館と藤子プロから「著作権侵害」と指摘され、謝罪文を出した上、売上金の一部を支払った。漫画同人誌では、「二次創作」と
呼ばれるパロディー作品が事実上の主流だが、「どこまで許容されるか」という問題に一石を投じる形となった。 (福田淳)
■のび太、ロボット工学者に
「ドラえもん最終話」の同人誌(20ページ)は、男性が2005年10月ごろから、「田嶋・T・安恵」のペンネームで、同人誌即売会や
同人誌を扱う書店などで500円前後で販売。電池切れで動かなくなったドラえもんを、ロボット工学者に成長したのび太が
よみがえらせる内容で、藤子さんそっくりの絵柄や物語展開がインターネット上で評判となり、これまでに約1万3000部を売り上げた。
昨春、小学館と藤子プロが同人誌の存在に気付き、電子メールで警告。男性は今年5月に「今後このようなことはしない」という
誓約書を出し、売上金の一部を藤子プロに支払った。
小学館の大亀(だいき)哲郎・知的財産管理課長は、「装丁もオリジナルと酷似し、本物と誤解した人もいる。『ドラえもん』は
いわば国民的財産で、個人が勝手に終わらせていいものではない。1万3000部という部数も見過ごせなかった」と語る。
■著作権のグレーゾーン
一方、作者の男性を著作権侵害で告訴したりせず、話し合いによる「和解」で収めたことについては、「今回はやりすぎだが、
節度あるルールが守られている以上、(漫画文化のすそ野としての)同人誌そのものを全否定はしない」と、一定の理解も示す。
人気漫画やアニメをパロディー化した同人誌については、以前から著作権的な“グレーゾーン”の問題が指摘されてきたが、
1日だけの即売会で売られている限り、さほど大きな問題にはならなかった。が、近年は同人誌の委託販売を受ける書店の増加や、
ネット通販の普及などで、何千、何万部も売れる同人誌が珍しくなくなっている。
また、今回の「ドラえもん最終話」の場合、販売を取りやめた後も、ネットオークションで数万円の値がつくなど、
「ネット社会が著作権侵害を助長している」(大亀課長)という新たな弊害も生まれている。
同人誌に詳しいライターの三崎尚人さんは、「内容があまりに直球すぎた。一目でパロディーと分かるような発表の仕方をするべきだった」
と見る。また、評論家の藤本由香里さんは、「ファン同人誌の存在を基本的に認めてもらった上で、一定以上売れる同人誌については、
著作者に確実に利益が還元されるようなルールを考えてもいいかもしれない」と提案する。漫画表現の可能性を広げるはずの同人誌は、
「著作権」ときちんとむきあう時期に来ているのかも知れない。
〈ドラえもん〉
1969年から小学館の学年誌で連載開始。「てんとう虫コミックス」全45巻は累計1億2000万部、海外13か国・地域で2300万部刊行されている。
96年、作者藤子・F・不二雄氏の死去により未完になっている。
【写真】同人誌で売られた「ドラえもん最終話」(右)。装丁、画風とも本家そっくり。
左下は本物の小学館版コミックス(c)藤子プロ・小学館
紙面画像
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『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月6日(水)28面
【創造者たち】甲斐昭彦 無料漫画週刊誌を創刊 デジマ社長・37歳
■人脈ないが、好きだから
毎週火曜日になると、東京都内の主要駅前で漫画雑誌が配られる。タイトルは『コミック・ガンボ』。
今年1月に創刊された、世界初の無料漫画週刊誌だ。5カ月が過ぎ認知度が上がってきたこともあって、自ら手に取る通行人も増えてきた。
10万部という発行部数も難なく配り終えるという。
「漫画が好きだったから」。発行しているデジマ(東京都千代田区)の社長、甲斐昭彦さんは『コミック・ガンボ』創刊の動機をこう話す。
実にストレートな動機だが、だからといって実行に移せる人はめったにいない。週刊漫画誌を成功させることが、とてつもなく難しいからだ。
『少年ジャンプ』や『少年サンデー』といった少年向け漫画週刊誌は、大手出版社の独壇場となっている。
大手以外では、『少年ジャンプ』の元編集長が独立して2001年に創刊した『週刊コミックバンチ』がある程度。
「北斗の拳」「シティハンター」といった人気漫画の続編が掲載できたから生き残れた。
「人脈はない。それでも漫画にかかわる仕事をしたかった」。思案をめぐらせていたところに、リクルートの週刊フリー雑誌『R25』が登場した。
「広告ではなく、純粋な記事が掲載されているフリーマガジンが成り立つと分かり、同じことが漫画でもできるのでは、と考えた」。
06年8月に会社を立ち上げ、5カ月で創刊へとこぎつけた。
「『少年チャンピオン』で『ドカベン』を読んで育った。漫画にかかわる仕事がしたいと、大学卒業時も出版社を受けて回った」。
しかしすべて敗退。広告会社でテレビ局向けの営業や、ネット関係の仕事を担当した後、退社しベンチャー企業を経てトランスコスモスに
入社、投資やM&A(企業の合併・買収)に携わった。
その部門ではトップに立つまでになったが「自分でも何かを創ってみたいと思うようになった」。
漫画好きの思いと、ビジネスモデル立案の才が重なって、世界でも類を見ない無料漫画週刊誌の構想が固まった。
「R25」が成功したのは、無料だからではない。記事が面白かったからだ。「すべてはクオリティ。
面白い漫画を載せなければ無料でも読んでもらえなくなる」。そう考え、参画した編集者のつてを頼って漫画家を探した。
こうして出会えた作家に、「東京大学物語」の江川達也さんがいた。
「大手誌での江川さんの連載が終わりスケジュールが空いているなどの偶然が重なって」連載の運びとなった。
夏目漱石の「坊ちゃん」を原作のままの文体で描いていく、実験的で読み応えのある漫画を連載している。
夫が戦隊ヒーローの一員で妻が悪の組織の女怪人という一家をコミカルに描いた「パート怪人悪キューレ」も話題になっている。
デジマには「広告会社時代に担当していた」日本テレビ放送網も出資しており、同雑誌の漫画からドラマやアニメが誕生するかもしれない。
「詳しくは言えないが」新雑誌も構想中。夢を現実したパワーを、次の夢の実現へと傾ける。(谷口隆一)
【プロフィル】甲斐昭彦
東大教育卒。1993年電通入社、2000年退社。メディアシーク、アスクジーブスジャパンを経てトランスコスモス入社、
05年退社、06年8月デジマ設立。東京都出身。
ttp://www.asahi.com/culture/update/0606/TKY200706060051.html 朝日新聞 2007年6月6日(水)
文庫本もフリーぺーパーに 「ゲド戦記」DVDをPR
フリーペーパーの人気は定着しているが、今度は文庫本型のフリーペーパーが登場した。
「ゲドを読む。」のタイトルで110万部の無料配布が6日から、全国の書店などで始まった。
映画「ゲド戦記」のDVD発売の宣伝に、コピーライターの糸井重里さんが企画。「いまの時代の日本でこんなふうに紹介されたら、
きっと何か『目に見えないいいこと』が増えそうだぞ、という予感があります」とまえがきに書く。
文庫スタイルにしたのは、雑誌のように捨てられないようにという狙いだ。
赤や黄など色違いの表紙が5種類あり、208ページ。人類学者の中沢新一さんが原作の背景を紹介するほか、
児童文学作家の上橋菜穂子さん、臨床心理学者の河合隼雄さんらの「ゲド戦記論」を転載、収録している。
【写真】配布がスタートした「ゲド戦記」のフリーペーパー
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200706050017a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月5日(火)1面
日本初の無料文庫本 「ゲド戦記」の魅力PR ブエナビスタあす配布
文庫本のフリーペーパー誕生−。
DVD販売などを手掛けるブエナビスタホームエンターテイメント(東京都港区)は6日、昨年映画化され、話題になった「ゲド戦記」の
魅力を紹介した文庫本「ゲドを読む。」を、全国書店で110万部無料配布する。無料文庫本は日本初。
原作全6巻((アーシュラ・K・ル=グウィン著、岩波書店)の魅力を伝えることで、映画化した「ゲド戦記」(スタジオジブリ製作、
宮崎吾朗監督)と、ブエナビスタが7月4日に発売する同映画のDVDの関心を高めるのが狙い。
ブエナビスタは文庫本形態の広告と位置付けており、今後出版界への影響も注目される。
「ゲドを読む。」は208ページの3部構成。第1部は、人類学者・中沢新一さんの書き下ろし「『ゲド戦記』の愉しみ方」を所収。
文化人類学者の父、作家の母を持つ著者グウィンさんの育った環境や原作が出版された1968年の時代をつづり、作品の背景を解説。
第2部は、原作6巻から心に染みる言葉16本を紹介。
第3部は、原作の翻訳者・清水真砂子さんへのインタビュー、ユング心理学者と宮崎吾朗監督の対談、アニメ映画監督・宮崎駿さんや
児童文学者・上橋菜穂子さんらの「ゲド戦記」論などを掲載した。
装丁は、キリンビール「極生」などで知られる人気アートディレクター佐藤可士和さんが担当。
表紙の色は、黒、赤、黄、ピンク、水色の5種類で、普段、本を読む習慣のない人にも手にとってもらえるよう工夫した。
プロデューサーを担当した糸井重里さんは、「『ゲドを読む。』を読んで、『ゲド戦記』という物語や、それをもとにつくられた
本や映画や歌が気に入ってくれたら」とコメント。
ブエナビスタの塚越隆行日本代表は「『ゲド戦記』本来の世界観を楽しんでもらうには、まず作品自体の背景をわかってもらうことが
大切だと判断した。そのため、アニメでのPRを推すのではなく本という形にこだわった」という。
近年、DVDの価格破壊が進行しており、作品性より低価格帯をプロモーションする業界の動向に、一石を投じそうだ。
また、無料文庫本を配布する紀伊國屋新宿本店の山田拓也課長は、「原作6巻は高額(1万3650円)なため手が出しにくい。
無料文庫本が原作購入の入り口になれば」と期待を寄せる。
出版関連の調査研究機関「全国出版協会・出版科学研究所」(東京都新宿区)は、「無料文庫本が配布されることは初耳。また商品が
特殊のためコメントできないが、国民的人気作品が多いスタジオジブリの仕掛けというだけで、手に取る人が多いのでは」と話している。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070604bk12.htm?from=os1 読売新聞 2007年6月4日(月)
「ゲド」無料解説本 全国で110万部 6日から配布 (関連
>>224)
産経新聞 2007年6月6日(水)東京朝刊14面
【iza】先週のあくせす 農水相自殺に衝撃
衝撃的な松岡利勝農水相の首つり自殺は、事務所の光熱水費問題や緑資源機構談合事件など関連記事を含め上位に。
がんで闘病中だった「ZARDの坂井泉水さん」の転落死とあわせ、継続的に話題となった。「ドラえもん」は、ネットでも人気を博し、
本紙の知的財産権連載「知はうごく」でも取り上げた感動の最終回をめぐる結末。出版社側は断固として回収、削除する構えを示した。
「女子高生と性行為」をした会社員は無罪となったが、裁判官は「妻子ある立場をよく考えて」と説いた。
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河北新報 2007年6月5日(火)朝刊31面
絵本「三びきのくま」の世界再現/森の家で遊ぼう/三鷹の森ジブリ美術館で (関連
>>156>>177)
三鷹の森ジブリ美術館で企画展、家具や食器“原寸大”
クマの親子が留守にしていた森の家に迷い込んだ女の子、スープを飲んだり、ベッドに寝たりと好き放題。
そこへクマの家族が帰ってきた…。世界中で親しまれている絵本「三びきのくま」の世界を体験できる企画展が、東京都三鷹市の
「三鷹の森ジブリ美術館」で開かれている。
「三びきのくま」は英国に伝わる昔話が基となり、世界各国で絵本が出版されている。同展は、ロシアの文豪トルストイが19世紀に
翻案した絵本を基に、森の家を再現。家具や食器はどれも、身長3メートルもある父親グマのサイズに合わせたビッグサイズで、
大人がいすに座っても上半身がようやくテーブルの上に出るくらい。子どもたちは、いすによじ登ったり、部屋を歩き回ったりと、
絵本の女の子と同じ視線で遊ぶことがきる。
次の展示室では、巨大なクマの縫いぐるみが出迎える。さらに、アニメ映画監督でプロデューサーの高畑勲さんが、女の子やクマの
視点から、はらはらどきどきする「三びきのくま」の魅力について解説したパネルや、世界で出版された絵本が展示されている。
この企画は、同美術館「館主」でアニメ映画監督の宮崎駿さんの発案によって実現した。当初、この絵本を短編アニメ映画に仕立て、
その制作過程を紹介する計画だったが、途中で「子どもの想像力に勝る映像は作れない」と方針を転換。作品の世界を再現し、
体験型の展示にすることにした。
同美術館の中島清文館長は「大人は童話や民話に意味や教訓を持たせたがり、それを子どもに教え込もうとする。でも本来は、
子どもが自分の想像力や理解力を総動員して物語を楽しむもの。ここでは、物語の世界に直接触れ、体験することができます」と話す。
同展は来年5月まで。三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制。連絡先は0570−055777。
【カラー写真】再現されたクマの家。その大きさから絵本の世界へ=東京都三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館
ttp://www.asahi.com/komimi/TKY200706060125.html 朝日新聞 2007年6月6日(水) コミミ口コミ
ドラゴンボールZ、ガンダム… コスプレキャラ競演
「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボールZ」など、アニメの登場人物に扮した「コスプレイヤー」が結集。パフォーマンスを
披露して得点を競い合う「世界コスプレサミット2007日本代表選考会」が、東京ドームシティで開催された。(アサヒ・コム編集部)
書類選考を通過した9チーム18人が出場。自作の衣装を着た2人1組が3分間のパフォーマンスを繰り広げた。
ドラゴンボールZの「孫悟空」が宿敵「セル」に必殺技の元気玉を使うため、観客に向かって「みんなの元気をオラに分けてくれ!」
と叫ぶと会場は大爆笑。精巧な「セル」の衣装はポリエチレン素材を使い、製作に2カ月かかったという。
ガンダムの「アッガイ」と「グフ」が登場すると、会場から「アッガイ」コールがわき起こった。ところが、ずんぐりとして
身動きしにくい衣装のため、審査員から「それで体育座りができたら優勝なんだけど…」とユーモアたっぷりの講評も飛び出した。
8月に名古屋で開催される本大会の日本代表に選ばれたのは、チーム「はっせ」の2人。映画にもなったマンガ「デスノート」の
「夜神月(やがみライト)」と「弥海砂(あまねミサ)」を演じた。圧巻は、特大のデスノートに文字を浮かび上がらせるトリック。
2人は高校からの友人で、コスプレ歴は8年。デスノートを演じた理由は「一般の人でも知っているから」。
特大のデスノートは新幹線で運べないので、本大会で何を演じるかは未定だという。2人には賞品のブラザー製ロックミシンが
贈られたほか、アニメ「デルトラクエスト」のアフレコ収録への参加権を獲得し、大満足の様子。
「作品が好きという気持ちを体で表現するのがコスプレの魅力」とうれしそうに語った。
世界コスプレサミットは今年で5回目。名古屋の秋葉原とも言われる大須地区のまちおこしの一環として03年に始まった。
今年は8月4日(土)、5日(日)に名古屋市で開催される。世界12カ国のコスプレイヤーが参加予定。
日本からは4月に大阪会場、6月に東京会場、7月に名古屋会場で代表に選ばれた3チームが出場する。
日本代表選考会の審査は「コスチューム」と「パフォーマンス」の二つのカテゴリについて、審査員が1〜10までの点数をつけ、点数が
最も高いチームが代表となる。「コスチューム」は完成度、「パフォーマンス」はなりきり度とエンターテインメント性を評価するという。
【写真】ガンダムに登場するキャラクター「アッガイ」のコスプレ/ドラゴンボールZの孫悟空とセル/デスノートのパフォーマンス
/アニメ「D.Gray-man」のキャラクター「リナリー・リー」/会場の歓声にこたえる人気抜群の「アッガイ」
/審査員やゲストの「宇宙戦隊NOIZ」と記念撮影する参加者たち/世界コスプレサミット日本代表に選ばれた「はっせ」の2人
参考サイト:「世界コスプレサミット2007 日本代表選考会」
ttp://anime.nifty.com/feature2/photo-gallery/07tdccf/index.htm
260 :
メロン名無しさん:2007/06/07(木) 19:15:18 ID:hBUoXHgb0
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070606-209559.html ニッカンスポーツ 2007年6月6日(水)
犯罪増加のメード喫茶で防犯連絡会議
東京・秋葉原のメード喫茶で置引などの犯罪が増えていることから、警視庁万世橋署は6日、経営者らを集めて防犯連絡会議を開き、
馬場誠人署長が「関係機関との連携を強固にして、防犯対策を実行してほしい」と呼び掛けた。
会議には経営者約40人と消防や千代田区の関係者らが出席。風営法に触れるような過剰なサービスをしている店もあるとされ、
各店の営業実態を把握する狙いもある。今後、連絡会のような組織をつくる方針。
同署によると、秋葉原でメード姿の店員らがいる店は約80店。カフェや美容室のほか、占いや耳かきをする店もあるという。
昨年1年間にメード喫茶などで客が置引などの被害に遭ったのは22件だったが、今年は5月末までで既に29件に上っている。
日本経済新聞 2007年6月7日(木)朝刊39面
(窓)
◎…警視庁万世橋署は六日、東京・秋葉原の「メイド喫茶」など約四十店の経営者を集め、防犯連絡会議を開いた。
今後連絡会のような組織をつくる方針。
◎…同署によると、秋葉原のメイド喫茶やメイド居酒屋は約八十店。
風営法に触れる過剰なサービスをしている店があるとされ、置き引きなどの犯罪も増えている。
◎…馬場誠人署長は「従業員を狙った強制わいせつ事件なども起きている。
関係機関と緊密に連携して防犯対策を実行して」と呼び掛け、参加者も真剣に聴き入っていた。
産経新聞 2007年6月7日(木)東京朝刊27面
「メード喫茶」防犯連絡会議
秋葉原のメード喫茶などで増加している犯罪を防止しようと、万世橋署と千代田区などは6日、
「秋葉原地区メイドカフェ等防犯連絡会議」を立ち上げた。
秋葉原ではメード姿の従業員がいる店舗が約80店営業。メードを狙った強制わいせつ事件があったほか、
店内での置引被害も急増している。同日行われた1回目の会議では、警察側からメード喫茶経営者らに
防犯カメラの設置などが求められた。同会議には風営法に触れるような過剰なサービスを行う店を把握する狙いもある。
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007060701.html ZAKZAK 2007年6月7日(木)
「ご主人さま、悪いことはどうぞお止めください」
東京・秋葉原のメード喫茶で置引などの犯罪が増えていることから、警視庁万世橋署は7日までに、経営者らを集めて
防犯連絡会議を開き、馬場誠人署長が「関係機関との連携を強固にして、防犯対策を実行してほしい」と呼び掛けた。
会議には経営者約40人と消防や千代田区の関係者らが出席。風営法に触れるような過剰なサービスをしている店もあるとされ、
各店の営業実態を把握する狙いもある。今後、連絡会のような組織をつくる方針。
同署によると、秋葉原でメード姿の店員らがいる店は約80店。カフェや美容室のほか、占いや耳かきをする店もあるという。
メードを狙った強制わいせつ事件があったほか、メード喫茶などで客が置引などの被害に遭ったのは、昨年1年間の22件から、
今年は5月末までで既に29件に上っている。
中日新聞 2007年6月4日(月)夕刊3面
TOKYO発 アキバ、カレーに萌え? チェーン店、専門店が急増 買い物に時間使う 『早い、安い』受ける
オタクの聖地といわれる東京・秋葉原。ここが今、カレー店の激戦区と化しているという。チェーン店に加え、インド料理店も続々。
おしゃれな専門店もオープンしている。萌えるカレー戦争の最前線をのぞいてみた。 (山田雄一郎)
JR秋葉原駅周辺。蔵前橋通りと昭和通りに囲まれた五百メートル四方だけで、およそ十五のカレー専門店が点在する。
これにメニューの中にカレーのある飲食店を加えると「道を歩けばカレーにぶつかる」といったありさまだ。
秋葉原でカレーを始めて三十五年の歴史を持つ老舗「ベンガル」=電03(3255)4410。中山千秋店長(27)は
「秋葉原に来る人は買い物で忙しいじゃないですか。さっと食事をするには、カレーは都合が良いかもしれませんね」と話す。
全国にチェーン展開するような店も次々出店している。「CoCo壱番屋」の「JR秋葉原駅昭和通り口店」=電03(3851)0006=は
全国でトップクラスの売り上げを誇る。
このCoCo壱番屋の成功に刺激され、昨年十一月にオープンしたのがヨドバシビルの一角にある「マッハドゥエ」=電03(5295)2611。
昼はカレーが中心だが、夜はイタリアンバーに様変わり。おしゃれな感覚が若い人たちに受けているようだ。
佐藤幸二社長(32)は「秋葉原に来る人たちの多くは、料理が早く出てくる店に足を運ぶ」。
本場インドやパキスタンの「エスニックカレー」の看板も目立つ。インドレストランの「ジャイヒンド」=電03(3253)2626=は
二〇〇四年夏にオープン。シェフのデス・ラジさん(47)はインド・デリーで五つ星ホテルのシェフを務めたこともある本格派。
インドから取り寄せた自家製のスパイスが味の秘密。「いろんな国の人に会えるのが秋葉原の魅力。一口にカレーといっても、
個人の好みもあるので、お店はよく選んでほしい」と自信たっぷりだ。
変わったところでは、アキバ土産の「おでんカレー」。「大藤」(荒川区)がホビーショップの店頭などで販売。
大根などのおでんの具の入ったレトルトカレーだ。パッケージにはメード姿の少女の図柄で、オタク心をくすぐる。一個五百円。
発売初日の四月二十五日だけで三千個が売れたという。秋葉原名物の「メード喫茶」でも、カレーはもちろん定番メニューだ。
秋葉原にカレー店が急激に増え始めたのはここ数年。オタクたちが多く集まるようになった時期と重なる。
オタクといえば自分の趣味に強いこだわりを持つことで知られる。家電やパソコン、アニメのフィギュア(人形)と
オタクの関心もさまざまだが、彼らにとって食事はむしろ二の次。欲しいものを確実に手にすることが最大の関心事だ。
「早く安く」食べられるカレーは、まさに、うってつけの食事と言っていいのかも。
さらに近年はダイビルやヨドバシカメラ、UDXビルなど最先端の高層ビルが林立。IT関連企業などの忙しいサラリーマンも増えてきた。
これだけカレーがあると、生き残り競争も激烈だ。パソコンをインターネットに接続できる設備のある「ブロードバンドカレー」の
看板を掲げたカレー専門店があったが、あまり受けずに〇四年に閉店。カレー店関係者の間からも「これだけ同業者が多いと、
今後淘汰されていくでしょう」との声が上がる。秋葉原のカレー関係者にとっては、気の抜けない日々が続く。
ttp://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2007060502021780.html 中日新聞 2007年6月5日(火)【科学】
<日本モノづくりモノがたり>鈴木一義 コンテンツ産業 無意識の遊び文化
「おひなさま」。信仰の対象でもなく、遊びの人形に様を付けて呼ぶ風習、文化を持っている国は、世界で日本くらいであろう。
それは日本が、とくに、江戸時代という長い期間を通じて、平和な社会を保ち続け、子供を慈しみ育てる日常が、遊びにも反映された証左である。
おひなさまだけでない。大人も子供も老若男女、階級や身分を問わず、これほど遊ぶことのできた国は日本だけであろう。
「わび」とか「さび」、「いき」とか「いなせ」は、社会にあった多様な遊びの、多様な精神表現の表れでもある。
そしてモノづくりが、これほど遊びに発揮されたのも、当時の世界では日本くらいであろう。回り舞台や各種の演出用仕掛けを駆使した歌舞伎。
独自の色遣いや構図で印象派にも影響を与えた浮世絵。既に紹介したからくり人形。薬籠(やくろう)や根付けのような日常品の装飾。
かつて世界に注目された遊び、そこに生まれたモノの数々は、枚挙にいとまがない。
ひるがえって現在では、日本での発売が世界的なニュースとなるゲーム機。それにマンガやアニメーション、オモチャ、キャラクターグッズ。
いわゆるコンテンツ産業がある。広大なアメリカで娯楽として発展した映画が、結果的にジーンズやコーラといったアメリカ文化を世界に
広めたのは知られたことであるが、「オタク」「アキバ」「カワイイ」「ハラジュク・ファッション」のような日本発の文化が、近年、
海外で広まりつつある。
世界的にコンテンツ産業は高い成長率が予測されており、日本から海外に輸出されるコンテンツやメディア、文化産業の規模は、
年々拡大しているという。しかし、アメリカや韓国など他国の追い上げは急で、また日本における産業構造や市場の整備、人材確保や
育成などが懸念されている。
ところでバブルのころの統計だったと思うが、日本の製造業を支える自動車産業の規模が約三十兆円だったのに対し、日本だけの
パチンコ産業がほぼ同規模であったのに驚いたことがある。決して産業的に重視されているとは思えないパチンコ台には、現在でも
最先端のエレクトロニクス技術や優れたコンテンツが組み込まれる。日本社会が無意識に発展させる遊び文化。
その無意識の各国固有の文化を意識すべき時代である。 (国立科学博物館主任研究官)
【写真】伝統的なひな人形作りの現場
毎日新聞 2007年6月6日(水)地方版22面
だいあろ〜ぐ:東京彩人記 杉並アニメーションミュージアム・鈴木伸一さん /東京
◇アニメの楽しさを知って−−杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一さん
杉並区に日本初の総合アニメーション施設「杉並アニメーションミュージアム」(同区上荻3)がオープンし、2年がたった。
入場者数はこれまでに11万人を突破し、海外からの団体客も増加。「日本アニメ」のシンボル的存在として役割を果たしつつある。
館長の鈴木伸一さん(73)にミュージアムの魅力と今後の抱負について語ってもらった。
――なぜミュージアムは杉並にできたんですか。
杉並はかつて「巨人の星」などを作った「東京ムービー」という会社があり、現在も約70ものアニメ制作会社が集まるアニメの町です。
隣接する練馬区にも多くの会社がありますが、杉並区がアニメにいち早く関心を示してくれた。区立杉並会館に03年に「アニメ資料館」ができ、
同館を拡充する形で05年3月に「アニメーションミュージアム」が開設されたのです。アニメーターの仕事場を再現した展示や
「鉄腕アトム」から「ポケットモンスター」までの一連の歴史紹介、アニメを無料で見ることができるシアターもあります。
――2年で知名度は上がりましたか。
開館2〜3カ月で、入場者がばったりと減った時期がありました。その後、イベントや企画展を一生懸命やったので、名前は浸透してきたと
思います。今では東北や沖縄から高校生が修学旅行で訪れ、今夏にはアメリカの団体がアニメ制作を体験しに来る予定です。
――入場無料というのは驚きです。
アニメの場合、キャラクターなど著作権の問題があります。ミュージアムでは多種多様なアニメを紹介しているため、入場料を取ると
収益の分配が難しい。たくさんの子供たちも来ますし、無料の方がいいかと。運営は、区が日本動画協会に委託しており、区の予算
(年間約4700万円)でまかなっています。
――常設展ではアニメの歴史や制作過程を紹介しています。イベントはどんなことをやっているのですか。
一番人気があるのは漫画家、アニメーターの講演ですね。藤子不二雄(A)さんを招いたときはたくさんの人が集まりました。
今後は赤塚不二夫さんらを呼びたいですね、僕の友達なんですけど(笑)。企画展はアニメの特集が中心です。
過去から現在までのアニメが見られるアニメライブラリーがありますが、収蔵資料をもっと増やしたいと思っています。
――アニメ業界の現状はどうですか。
日本のアニメは正直言って、危ないところにきています。制作の大部分を海外に発注しており、アニメーターが育たない。
この業界は給料が安く、労働時間も長いので辞める人が多いのです。著名なアニメーターは高齢になっており、若手を育てることが急務。
日本アニメの完成度は高いですが、韓国などが実力をつけている。うかうかしてられません。
――鈴木さんが、ご自身でやってみたいことは何ですか。
アニメーターを育てるのは他の人がやるでしょうから、私は一般の人にアニメの楽しさを知ってもらう活動をしたい。
一般の人が作ったキャラクターを動かし、アニメを作るのもいい。自分のキャラクターが動くととても楽しいですから。
自己表現の手段として、アニメが広まってほしいと思っています。<聞き手/社会部・三木幸治記者>
◇記者の一言
1950年代からアニメに携わる第一人者。物腰は柔らかいが、アニメを語り出すと止まらない。ミュージアムの館長職を「最初は断った」
と言うが、業界に顔が広いことから、強い推薦を受けた。開館1周年を記念したキャラクター「ワンダーサム」を自ら作るなど、館長の
枠を越えた活躍ぶりだ。「失敗を恐れず、何でもやろうと思っているんです」。鈴木さんの話を聞くと、アニメをここまで育て上げたのは
「チャレンジ精神」であると強く感じる。
■人物略歴 ◇すずき・しんいち
1933年長崎県生まれ。上京後、「トキワ荘」で藤子不二雄さんらと共同生活を送る。58年、横山隆一さん主宰の「おとぎプロダクション」
に入り、アニメーターに。その後、藤子さんらとアニメ制作会社「スタジオ・ゼロ」を設立、「パーマン」などのアニメに携わる。
現在、同社代表。毎日映画コンクール選定委員、日本アニメーション協会理事。藤子さんの漫画で描かれる「ラーメンの小池さん」は
20代の鈴木さんがモデル。
日本経済新聞 2007年6月7日(木)朝刊31面
バンダイ、完成版プラモ、ガンダム出動―原作、忠実に再現。
バンダイは十六日、完成版プラモデル「スーパーハイコンプロ RX-78-2 ガンダム」=写真=を発売する。
関節や扉など可動部分の動きを原作アニメーションに近づけた。工夫を凝らした精密加工を施し、二十三カ所の関節が柔軟に動く。
金属部品を採用するなどリアル感も高めた。
百四十四分の一スケールで全高十二・五センチの本体は、二百個以上の精密部品を組み合わせた。
「コアファイター」と呼ばれる胴体部分を構成する戦闘機の着陸用車輪を格納可能にするなど、詳細な部分の動きまで原作アニメを忠実に再現。
二十一カ所のハッチを開閉できるようにし、その内部の作りもリアルさにこだわったという。
塗装には重厚感のある光沢を持たせた塗料を採用。原作に登場した武器も付けた。価格は七千百四十円。来春までに十万個の販売を目指す。
原作の「機動戦士ガンダム」は一九七九年にテレビ放送を開始。翌八〇年七月には初のプラモデルが登場した。
シリーズ全体で累計出荷個数は三億八千万個に上る。
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200706070024a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月7日(木)23面
バンダイ 精密模型ガンダム最新版 複数ポーズや“合体”も
バンダイは6日、テレビアニメーション「機動戦士ガンダム」に登場するロボット「ガンダム」の精密模型「スーパーハイコンプロ
RX-78-2 ガンダム」を開発したと発表した。16日から玩具店や百貨店で販売する。プラモデルのように組み立てる必要がない完成品
ガンダム模型の最新版。
2004年から同社が販売しているガンダムの模型「ハイコンプロ」よりも可動部分が多く、複雑なポーズをとらせることができるようになった。
新製品は上半身と下半身を分離し、間に戦闘機を変形させたコックピットを挟み込む、アニメと同じ“合体”を楽しむことができる。
価格は税込みで7140円。来年3月末までに10万個の販売を見込む。
1979年に放映が始まったアニメ「機動戦士ガンダム」は、リアルな設定と登場するロボットの格好良さで人気となった。
バンダイは80年から「ガンダム」を模型にした通称「ガンプラ」を市場に投入。サイズを大きくしたり、可動部分を増やした高級品も
ラインアップに追加しながら、これまでに3億8000万個を販売した。
「ハイコンプロ」シリーズは、完成品の「ガンプラ」というコンセプトで04年に誕生。
忙しく、プラモデルを組み立てる時間を取れない年配層の間で人気となった。これまでに200万個を販売している。
「スーパーハイコンプロ」はアニメで設定されたガンダムの144分の1とし、高さは12・5センチ。「ガンプラ」シリーズ向けなどに
開発した仕組みを取り入れ、関節を動かし様々なポーズをとらせたり、ハッチを開いてメカニックの形状を確認できるようにした。
アニメに登場するライフルやハンマーなどもセットになっている。
今後もバンダイは、広がるユーザー層のさまざまなライフスタイルに合わせた「ガンダム」関連商品を開発、海外展開にも力を入れていき、
息の長いキャラクター商品として育てていく考えだ。
【社会】アニメと同様の“合体”が楽しめるガンダムの精密模型