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(ネギから報告したい事があるという事でSOS団幹部全員が集められた。)
ネギ:皆さんをここに集めたのは
「リチャード・ウォン」、「真・オカマ忍者」、「赤い軍服の男」についての調査報告をさせて頂くためです。
僕達は彼らのアジトから発見された資料などを基にあらゆる調査を行いました。
まず「リチャード・ウォン」の方です。
彼は時を操る能力を持つサイキッカーで、最終目的は「あらゆる時の支配」です。
本職は香港の貿易会社社長です。
先代社長と愛人との間の子で幼少時は虐待を受けていたそうです。
しかし、生まれつき持っていた能力を活用して敵を次々と排除し社長にまで上り詰めました。
その裏の顔としてサイキッカー組織「ノア」に所属していました。
けれどもウォンは、そこをも壊滅してしまい自分で別の組織を立ち上げたのです。
そこでは世界中のサイキッカーを捕らえて人体実験を行っていたそうです。
次は「真・オカマ忍者」です。
本名は「大蛇丸(ナルト-NARUTO-)」。
無数の忍術を扱える優秀な忍者で、最終目的は「不老不死&究極の固体」です。
「究極の固体」とは、「世の中の忍術全てを手にし、この世の真理の全てを理解する存在」だそうです。
彼の故郷の木ノ葉隠れの里では、かつて「三忍」と呼ばれていました。
けれども、人外の術を多数開発したため故郷を追われる羽目になったのです。
その後、彼は音隠れの里を興し無数の忍を捕らえて人体実験を行っていたそうです。
そして、故郷を「木ノ葉崩し」と銘打って潰そうとしました。
かつての師である三代目火影(ほかげ)を殺したものの、
自分も深手を負い 「木ノ葉崩し」は失敗に終わりました。
その後は天才少年忍者・うちはサスケを育て、強くなった所で自分の魂を転生させるつもりだったそうです。
彼は一族の敵討ちである兄に復讐するために自分の意思で大蛇丸の所へ来ました。
ハルヒ:そのサスケって子、あの3人がここに来た時にいたかしら?
ネギ:いや、その前から行方をくらましています。まぁ、彼がこちらを襲ってくる事はまずないと思いますけど。
最後は「赤い軍服の男」です。
本名は「ベガ(STREET-FIGHTERシリーズ)」。
タイ国に本拠を置く秘密組織「シャドルー」のボスです。そこは主に麻薬密売等を資金源にしていたそうです。
サイコパワーを扱います。最終目的は「世界征服」。
やはり、世界中の格闘家達を捕らえて洗脳し自分の部下にしていました。
自分の意思で来た者は洗脳しなかったそうですが。
119 :
2/3:2007/02/10(土) 05:19:16 ID:???0
ネギ:それで、霧乃さん、さくらさん落ち着いて聞いて下さい。
朝倉音夢さんを洗脳していたのは神宮寺奏さんではなく、実はこのベガの仕業だったのです。
さくら:えっ?・・・・・・・・・嘘でしょ?
ネギ:証拠をお見せしましょう(ネギは証拠の書類を皆に見せる。)。
彼女はテレパシーで音夢さんの暴走を止めようとしただけです。
彼女には声で相手の動きを封じる能力はありましたが洗脳能力はありませんでした(唖然とする一同)。
ベガ達は旧・反SOS団勢力の存在が邪魔で極上チームとと折り合いの悪かった音夢さんを利用して
内部から崩そうとしたのでしょう。
レダの襲撃は彼の敵であったベガ達にとっても追い風に乗るかのごとく都合が良かったはずです。
ハルヒ:(D.C.チームに対して)・・・で、復活した朝倉音夢は今どうしてるの?
旧・反SOS団勢力にいた時の記憶は消えてるはずだけどね。
環:それが、ここに来た時の霧乃さんとと同じ状態になってしまってます。
只、純一様に対しては少しだけ反応します。
楓:ベガとやらに洗脳されていたとは言え「因果応報」でござるな・・・。
(ここに来て霧乃がようやく口を開く。)
霧乃:私は音夢ちゃんに麻薬を打たれて廃人になりかけた所をD.C.チームに助けてもらいました。
SOS団勢力の皆さんは見ず知らずの私を一生懸命看護してくれました。
私は、こうして元気になったばかりじゃなく今ここにいる新しい仲間達とも出会えました。
私も、つい最近までは旧・反SOS団勢力を恨む事しか考えられませんでした。
けれども、他人を憎み過去を憎んでいても良い事は一つもないし、
それが又新たな憎しみを生むだけかなと思うようになりました。
それに、私だけじゃなく音夢ちゃんもまた被害者の一人です。
ベガのやった事は許せない事だけど、彼が死んだ今憎んでも仕方のない事です。
(霧乃が泣き出す。千紗が慰める。)
さくら:きりのんは知らないだろうけど、音夢ちゃんはボク達D.C.チームを散々不幸な目に遭わせてきたんだ!
ボクに言わせれば今の状態は生ぬるい位だよ!(さくらも泣きそうになる。)
120 :
3/3:2007/02/10(土) 05:23:00 ID:???0
ハルヒ:もう良いわ、きりのん。よく言ってくれた。ネギ先生達、報告ご苦労さん。
その3人は突出した力を持つが故に支配欲に駆られ、大勢の人間を不幸に陥れてきたって事よね。
これは、あたしも含め、ここにいる皆が気を付けなければならない事だと思う。
フィーナ:只、お互い敵同士になってもおかしくない3人が打倒SOS団のために手を組んだのは何故でしょうか?
ハルヒ:こっちに脅威や警戒心を感じてたんじゃないの?やがては、この世界全てを支配してしまうんじゃないかっていう。
ネギ:かつては僕もそう思ってました。
ハルヒ:何度でも言うけど、あたしが目指している理想郷は
「宇宙人や未来人や超能力者や異世界人を探し出して一緒に遊ぶ事が出来る場所や環境を作る事」 。
これは結成当時からずっと変わってない。
さくら板へ侵略したのは一部の信者が勝手に暴走しただけの事。
あたしはそんな命令なんてした憶えもないし、あの板は一部の倒錯した人間達を隔離するのに必要だと思ってる。
それに抗議してきた連中を排除したのは正当防衛。殺らねば、こちらが殺られてた。
グレーテルや沢近さんの場合もそうだった。
あの3人がSOS団を脅威に感じて排除しようとしたのとは違う(ハルヒの両眼から涙がこぼれ始めた。)!
(ハルヒがそう言うのには3人が死んだ直後から「自分は、あの3人と同じ穴の狢なのではないか?」という不安があった。
そんな彼女の気持ちを幹部達はある程度は察していた様だった。フィーナがハルヒに近づき、抱きしめる。)
フィーナ:・・・辛かったでしょう。でも、貴方のやろうとしてる事に異を唱える者は此処にはいませんから・・・。
ハルヒ:・・・うっ・・・うっ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!(号泣)
キョン:ハルヒ・・・・・・・・・(俺達の知らない所で、ここまで自分を追い詰めてたのか・・・)。
(幹部達がハルヒに近づく。)
千華留:・・・何か安心した。団長さんにも、そんなカワイイ所があったなんて・・・。
ネギ:団長さんも、やっぱり一人の人間だったんですね。
キョン:ハルヒ!
みくる・古泉:涼宮さん!
ハルヒ:ありがとう皆・・・こんなあたしでも、ついて来てくれる?
(皆が首を縦に振る)
ハルヒ:じゃ、これからもよろしくね!
(ハルヒにいつもの笑顔が戻る。)
ハルヒ:最後にあたし達に託してくれた、あの3人のためにもレダには負けられない!