もっと地方でもアニメを放送しろよヽ(`Д´)ノ 3

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40メロン名無しさん
10月4日、巨人との2連戦に東京へとやってきた新井は、
巨人に敗れた深夜独りタクシーに飛び乗った。
やって来たのは、あの神経科の医院である。
インターホンを押したら、聞き覚えのある男の声。

中に通された新井は、あの男に会うやいなや叫んだ。
「ワシはクスリをやってたからホームランを打てたんじゃ!ワシは全てを監督に話す!
ワシは球界から追放されるじゃろう!悪いがあんたもお咎めを受ける覚悟をしてくれ!」

男は新井の剣幕に驚いたが、すぐに大笑いをした。
きょとんとする新井に、男は例の錠剤が詰まったビンを取り出した。
「新井さん、あなたが飲んでたクスリってのは、これですよ」
そのラベルには、こう書いてあった。

こどもようパンビタン

「はあ?」

「安心なさい。あなたが飲んでいたのは、単なる子供用の栄養剤。勿論、禁止薬物でも何でもないですよ」
「え?...じゃが、最初に飲んだあの感覚は...」

「最初の一粒、あれだけは、軽い抗鬱剤だったんです」
「じゃが、これを飲んだら試合で集中できたのは...」
「あなたはこの世界に入って10年以上になるんだ。何もしなくとも試合前にはアドレナリンが分泌されて、高揚感が湧き集中力は高まるもんです。そういう体になっているんです。あなたはそれに気付いていなかっただけですよ」

「はあ....」
「こういうのを プラシーボ効果、って言うんですよ。どういうことかと言うと、つまり...」
男の解説を聞きながら新井は、全身の力が抜けてその場にへたりこんだ。