もっと地方でもアニメを放送しろよヽ(`Д´)ノ 3
7月3日。新井は4番を告げられる。
試合前、新井の心に急に今までに無い重圧がかかってきた。
錠剤を取り出した新井は、水無しで飲み込んだ。
『これで大丈夫じゃ』
つとめて冷静でいられた新井は、その日21号を含む3安打の爆発。
7月9日には、2本塁打と逆転サヨナラのタイムリーヒット。
立派に4番の重責を果たした。
しかし周囲が喜べば喜ぶほど、新井は心の中に澱が沈むようだった。
『クスリの、お蔭なんじゃ』
新井はまたクスリを飲むことをやめた。
するとどうしても成績が下がる。
7月27日のヤクルト戦、とうとう新井は4番から6番に降格させられてしまった。
新井はまたクスリを飲んだ。
するとどうだ。9回表、劇的な逆転の3ランホームランを放って、見事土壇場で逆転勝利をおさめた。
もう、クスリをやめることはできない。
『ワシのことはどうでもええ。チームが勝つ。それでええんじゃ』
新井は罪悪感を押し殺した。