もっと地方でもアニメを放送しろよヽ(`Д´)ノ 3
和製大砲と期待されながら伸び悩んでいた新井貴浩。
自分を買ってくれていた山本浩二監督からも見放されたかのように感じられる今日この頃。
焦燥感と孤独感から次第に酒に逃げるようになる。
いきつけの飲み屋では連日ひどく酔いつぶれていた。
2005年の開幕、巨人戦緒戦。新井はスタメンを外れた。
巨人に勝ち開幕戦を飾った喜びもどこか他人事のように思えた新井は、
人目を避けるように繁華街から外れた場末のスナックで一人飲んでいた。
そんな時、隣に座ったある男が悪酔いしだした新井に声をかけた。
「あなた、広島カープの新井さんですね」
「ああ、それがどうした。ワシなんか知っとっても何の得もないじゃろう」
ろれつの回らなくなり始めた新井をなだめた男は、飲み直しに場所を変えましょう、と店を出た。
タクシーを拾った男は、新井を怪しげなバーへと連れて行く。
新井がジンをボトルごと要求するのを制し、男は水を2杯貰おうと言って、
そしてしばらくこちらを構わないようにと告げてバーテンダーを遠ざけた。