今こそ第二回アニメバトルロワイアル

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93オープニング
少年の目覚めはいつもどおりだ。
「うーん。よく寝たよ。・・・あれここは?」
のび太は寝ぼけたままで眼鏡をかけてあたりを見渡した。
のび太が見た部屋は殺風景だった。いつもの部屋とはまるで違う。何か無機質な感じだ。
「あっのび太くん。起きたの」
ドラえもんが目覚めたのが気づいたのかのび太に声をかける。口調がこころなしか上ずっているようだ。
「・・・うん。だけどここは?」
「さあね。でも周りには何だか怖い人とかもいっぱいいるよ。何だか嫌な予感がする。ジャイアンやスネオやしずかちゃんも目が覚めたらここにいたみたいなんだ」
「ちょっと待ってよ。そんなこと・・・」
のび太は言いかけてとまった。聞き覚えがある声が響いたからだ。
「はーははは。お前達。よく集まったな」
目の前の壇上に不気味な仮面の男が現れた。
「「「「「ギガゾンビ!?」」」」」
ドラえもんたち5人はすぐに気づく。

「なんだ?あのガキどもは。あのノーセンスのおっさん知ってんのか?」
「さあ。でもレヴィ。気をつけたほうが良いかもしれない。嫌な感じがする」
「分かってるさロック。なにやら銃も抜き取られてやがる。一応様子見だ」
「ふん。場合によっては私がけりをつけるさ」
レヴィとロックの会話に後ろからバラライカが入る。どうやらかなりご立腹のようだ。
「姉御もいたのか!?」
「バラライカさんまで?」
レヴィとロックは思わず驚きの声を挙げてしまう。

「ちょっとなによぉ。あんたその間抜けの仮面。取りなさい」
ルイズはギガゾンビに詰め寄ろうと立ち上がる。
「ルイズ落ち着けって。まあ話ぐらい聞いた方がいいって」
才人はルイズを落ち着かせようとなだめる。
「いやよっ。大体私はふかふかのベッドで寝てたのよ。それがこんな・・・キー。むかつく」
「だから」
才人がヒステリックに切れたルイズを必死で抑える。

「かっ。かわいー。あの仮面かあいい。お持ち帰りー」
「はー。レナは相変わらずセンスがおかしいね。あの仮面の何処が良いんだか」
レナは思わずギガゾンビに感激の声を挙げてしまう。それに冷静に突っ込む魅音。いつもの光景。
「レナ。落ち着くのです。なにやら嫌な気配です」
「梨花ちゃん?」
梨花の声に思わず圭一が反応してしまう。これがいつもとは違った。

94オープニング:2006/12/19(火) 19:47:30 ID:???0
「ははは。貴様たちは我に選ばれたのだ。このゲームのゲストにな」
ギガゾンビが大きな声で高らかに宣言をする。

「ちょっと待てよ。まずは仮面を取ってくれ。その仮面の会話なんておかしいだろ」
野原ひろしが突っ込みを入れる。

「そうよ。大体あんたそのセンス最悪。いったい何年前の人間」
遠坂凛も続けざまに言う。
「マスターの言うとおりだ。まずは仮面を取れ。素顔も見せずにゲームとは。何のつもりだ」
アーチャーも凛の言葉を支持して続ける。

「うっ。うるさいぞ。とにかくルールだ。お前達は殺しあうのだ。最後の一人になるまで決定的に殺し合え。元の世界に帰れるのはたった一人だ。例外は無い。
もちろんオプションで願いが一つだけ叶えてやるがな」
参加者の立て続けの口撃にギガゾンビは少し怒りながらもルールを言い切った。

「そんなっ。時空パトロールがすぐに助けに来るぞ。殺し合いなんて出来るものか!」
ドラえもんが叫ぶ。だがその望みは一瞬で打ち砕かれた。

「はっはっは。それは大丈夫。完全に遮断する装置もつけた。お前達には適当なサバイバルグッズとランダムに渡す武器。それだけで殺しあうのだ。
さあ順番に壇上に上がれっ。そうすれば渡す物だけ渡して舞台にワープさせてやる。せいぜい頑張って殺しあうんだな」
ギガゾンビはドラえもんの言葉を否定し、そのままルールの詳細を教えた。

「ふっ。面白い事をいうじゃないか。クレイジーな仮面男。でも少し早まったな。ホテルモスクワの用事があるんでね。お前がまず死ね」
バラライカはギガゾンビに向かってゆっくりと歩く。
「さあ生前に残す言葉を言え。その間だけは待ってやる」
バラライカは完全にぶちきれモードだった。

「姉御切れたな。あのおっさん死ぬな」
「何だか一般の人も多いからあまり凄惨な光景は見せたくないな」
レヴィとロックもそんなことを話している。だが事態は全く逆の方向に進む。

「はっはっは。面白い女だ。もしゲームに参加すれば面白い存在だっただけに惜しい」
「あっ?どういうっ」
バラライカの声は最後まで出ることは無かった。爆発音と共に首が消し飛んだのだ。

「なっ!?」
「えっ!?」
レヴィとロックはあっけに取られる一瞬の出来事だった。
「姉御が?マジかよ」
「あのバラライカさんが一瞬で?」
レヴィとロックはその光景に頭がフリーズしている。

「うおっ。これはいったい。とりあえず目立たないように」
ぶりぶりざえもんはこそこそと隅に隠れた。

95オープニング:2006/12/19(火) 19:48:20 ID:???0
「アルルゥ殿は見てはっ!?」
「うわっ」
トウカがさっとアルルゥの目をふさぐ。
「きゃあー」
エルルゥの方は凄惨な光景に失神してしまう。
「エルルゥ。大丈夫か。おいギガゾンビとか言うもの。何のつもりだっ!さっきのはなんだっ!」
ハクオロはエルルゥを心配死ながらもギガゾンビに詰め寄る。

「ただの見せしめだ。お前もして欲しいか」
「・・・ふざけるな」
ハクオロは静かに断った。

「えっ・・・えっー!?何ですか?なんなんですか?どうして首無し死体があるんですか?」
「落ち着いてください朝比奈さん。あれは幻ですよ。ええ・・・きっとそうです」
突然の首無し死体にパニックの朝比奈さんをキョンは落ち着いた声でなだめる。
「ちょっと何?これって・・・マジ?」
ハルヒも少し声に元気が無かった。
「大丈夫だハルヒも?とりあえず俺が何とかするから」
キョンはハルヒにも落ち着くように話しかける。キョンは自分がしっかりしないとという使命感に似た感情もあった。

「あの・・・のび太さ」
「そこ。私語は慎め」
静香ちゃんが少し怯えた声でのび太に話しかけようとした瞬間。静香ちゃんの首もバラライカと同じことになった。
「静香ちゃんっ!」
のび太は突然の出来事に呆然としてしまう。

「はっはっは。どうだドラえもん。お前の友達も死んだぞ。やはりお前の友達は一人ぐらい自分で殺したいと思ってな。気分が良い」
ギガゾンビの高笑いに他の参加者も怒り、怯え、悲しみ、焦り、義憤、色々な感情が混ざっていた。

「ギガゾンビ。きさまぁ」
ドラえもんは怒りが満ちていた。

96オープニング:2006/12/19(火) 19:49:11 ID:???0
「まっ魔法ね。ただの趣味が悪い幻覚魔法よ」
ルイズは少し声が裏返りながらも落ち着きを取り戻した頭をフル回転させながら状況を把握しようとした。
「そうか?まあルイズがそういうならな」
才人もルイズを一応信じた。
二人とも凄惨過ぎる光景から焦りは隠しきれて居なかったが務めて冷静に振舞おうとした。

「ねえ姉さま。あの人はつまらないね。
「ええ兄さま。最初の人は良いけど二人目はつまらないわ。もっと抵抗する人間を殺さなくては」
「ねえ姉さま。このゲームどうしようか?」
「私達はやらないと駄目なことが多いわ。早くあのバカな人を殺して逃げましょう」
「そうだね。姉さま」
ヘンゼルとグレーテルはギガゾンビに聞こえないような小声で話し合っていた。

「ちょっと待ってください。えっとギガゾンビでしたっけ?エルルゥが気絶してますし起きるまで待ってくださいませんこと?」
カルラはギガゾンビで落ち着いた声で話しかける。少しでも時間稼ぎをするためだ。
「ふざけるな。お前達がエルルゥが出る前に起こせば済むだろ。それともエルルゥとやらの首も飛ばそうか」
「待てっ。貴様それは許さん」
ハクオロが力強くギガゾンビを睨む。
「じょっ・・・冗談だよ貴様も首を飛ばすぞ」
ギガゾンビはハクオロにも脅しをかけた。

そして息を整えてから
「はっはっはっはっは。無駄話も終わりだ。順番に支給品を持ったバッグを取って転送スポットに入れ。そうすれば殺し合いの舞台に移動するぞ」
ギガゾンビは最後の高笑いとともにこのゲーム開幕を合図をした。

「静香ちゃん。僕が必ずギガゾンビを倒すからね」
のび太はそっと静香ちゃんの遺体に誓った。
ジャイアンやスネオも同じように決意に満ちた目をしていた。

こうしてバトルロワイアルの火花が切って落とされたのだ。

97メロン名無しさん:2006/12/19(火) 19:51:34 ID:???0
>>1
アニロワで採用されなかったOP案を拾ってきてみました。
どなたかが書き上げて下さったものですが、折角なのでこれを使ってみませんか?
アニロワ本スレとは別パターン、アナザーとして位置づけるなら、アリなんではないでしょうか?