28日目(8月16日)
眉子はセーラー服姿で歯科診察台に縛られていた。
「今日は歯の治療をします。痛くないですから、怖がらなくても大丈夫だよ」
章一は、サディステックな笑みを浮かべながら、やさしい歯医者さんが治療に来た女子高生をなだめるような口調で言った。
「きれいな歯ねぇ。虫歯なんて1本もないわ」と亜紀は歯科衛生士だ。
「でも、みんな抜いちゃおうね。さ〜いい子だから、あ〜んして」
と章一は子どもをあやすように言った。
「やめて、それだけは・・・・」
「だいじょうぶだよ。一度抜いたらまたもとのところに戻してあげるから。ちょっと神経を嬲って遊ぶだけさ。君の美貌を損なうことはないよ。」
章一は、そういうと敏江に眉子の口をこじ開けさせた。
「ア・・・・あぐ・・・・ぐ・・・・」
眉子は暴れようとするが敏江の力に押さえ込まれ身動きがとれない。章一は眉子の奥歯を削り始めた。
「君は、いい子だからほとんど歯医者にいったことないだろう。貴重な体験だな。歯医者ってこんなに痛いんだよ」
治療するわけでもないので、章一の削り方は乱暴だ。奥歯から血が吹き出す。神経まで削ったのだ。
「ん・・・・ぐぐっ・・・・ん〜」
眉子の表情が激しくゆがむ。
「さあ、いたくないからね〜」
章一はさらに神経の奥へと削り進んでゆく。
「あっ、ぐうぅぅぅぅ!」
神経への直接攻撃に眉子は、全身を痙攣させた。口から血があふれセーラー服の胸元を濡らした。
「さあ、河合さん。うがいをしてください」
金属製のコップに水が注がれる。眉子はうがいをすると真っ赤な血が口からあふれ出した。
「さあ、あ〜んして」
眉子は、うつむき首を横にふった。
「そんなわがままじゃ、いけませんよ。治療ができないじゃないですか。はい、あ〜んして。弟さんを先に治療した方がいいかな」
眉子には、小さな口を開き、拷問者を受け入れるしかない。
反対側の奥歯を削る。
「ん、う、ぐ・・・ぐぐぐっ」
眉子は涙をボロボロ流しながら、治療?を受けている。
「今度は、歯を抜きます。麻酔の用意はありませんから、痛かったら言ってくださいね」
敏江に押さえさせ、章一は眉子の歯を抜き始める。ゆっくり楽しみながらねじ上げ引き抜こうとする。
「ん。・・・グ」
眉子の歯が抜けると、むき出しの神経を責めた。