新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ3

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241メロン名無しさん
http://business.nikkeibp.co.jp/article/premium/20061227/116260//?ST=pcam2
『日経ビジネス』2007年1月8日号 p.40〜46
特集−もう止まらない 東京大膨張 列島再編 最後のシナリオ−3部−転の巻
「東京人誕生」 故郷には帰りません 本誌読者2万人が明かす「やっぱり東京」

東京って何。こう尋ねると2万人を超える読者から回答を得た。
好きで嫌い。好きじゃないけど離れられない…。
地方の問題は、もはや単なる経済力では説明できない。
東京の妖しい魅力はどこに。「素顔の東京人」を追いかけた。
注:2006年10月下旬に日経ビジネス読者などにウェブで告知、2万416人から回答を得た。このうち首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)
居住者は1万354人。回答者の平均年齢は44.2歳
写真上から「中央線で帰宅する人で込み合う新宿駅」「早稲田大学演劇研究会の稽古風景」「転職者が多いタクシー運転手」
「江東区豊洲に生まれた高層マンション地域から眺める都心」「道行く人にチラシを配る秋葉原メードカフェの店員」

紙面画像 http://ranobe.sakuratan.com/up/src/up164107.jpg
(中略)
素顔の東京人3 大塚健氏 ケイ・ブックス会長
乙女の妄想を市場に膨らませた男
 「ヨン様ファンと一緒です。そんなに他人に吹聴はしないかもしれませんが、後ろめたいという感覚もないでしょうね」
 東京・池袋の高層マンションの最上階。優しく世話を焼く妻を傍らに、大塚健氏(41歳)が女の子のオタクについて話し出した。
 この人、東京・池袋にマンガやアニメが好きな女の子が集う「乙女ロード」なる楽園を作り出した張本人である。
 秋葉原には男のオタクが集まるが、この池袋には女のオタクが集まる。自分のことを「腐女子(ふじょし)」などと卑下してみせる
彼女たちのお目当てが、大塚氏が経営する女性向け同人誌の専門売り場「K-BOOKS池袋同人館」だ。
 「女性向けの中古同人誌を専門に扱うような書店はどこにもなかった。当時は狭い世界でしたが、ここにしかないので最初から
結構売れました」と、大塚氏は事もなげに語る。
 在庫が20万冊はあるという池袋同人館。土日ともなれば、福島や茨城などの国内各地はもちろん、中国、韓国からも乙女たちが
集まってくる。年齢層も10代から30代ぐらいまでとなかなか幅広い。
 同人誌というのは、マンガのキャラクターやアイドルを素材に、男性キャラクター同士の恋愛など、独自のストーリーを描く
自費出版物のこと。物分かりの悪い大人ならきっと顔をしかめるような、露骨な性描写も描かれる。絡み合うのは男同士だ。
 「なぜ、こんなものを見たがるのか」。ぶしつけな質問に池袋同人館の大熊るみ子店長(29歳)が丁寧に答えてくれた。いわく、
乙女たちは好きなマンガのキャラクターについていろいろな妄想を膨らませている。その妄想と同人誌で描かれている世界が重なった
時に、「あー、やっぱりそうだよね」という共感と喜びを覚えるのだと。なおも首を傾げる記者に、大熊店長がすげなくこうつけ加えた。
「彼女たちの気持ちは分からないだろうし、分かってほしいとも思ってませんよ」。
 大塚氏は20代の時に東京・巣鴨に店を開き、1日の売り上げがわずか2000円の店を人気店に育て上げた苦労人でもある。同人誌を
扱い始めた当初、相場が分からずに大量の中古品を高値で買い取ってしまった。しかし、その失敗のおかげで、潤沢になった在庫
目当てに訪れる客が増え、店に行列ができるまでになった。池袋に移ったのは1994年。売上高は25億円(2006年10月期)にまで伸びた。
 プロの作家の半分程度は同人誌での執筆経験者というから、同人誌も侮れない。乙女の妄想に鍛えられた作家たちが、世界に聞こえた
日本のマンガやアニメを支えている。
 今は病を患い、自宅から出られないという大塚氏。「お客の声だけを参考に店作りを進めてきた」と自負する彼は乙女ロードを
見下ろすマンションの一室で、乙女の胸のうちに思いを馳せ続けている。
東池袋のK-BOOKSには海外からも中古同人誌を求める乙女たちが集まる(後略)

紙面画像 http://ranobe.sakuratan.com/up/src/up164108.jpg