LVS地獄少女

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1メロン名無しさん
アニメ新期始まったから立ててみた。
2メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:36:24 ID:???0
Linux Virtual Server地獄少女ってなんだ?
3メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:37:48 ID:AInl2/ni0
すまない、デスニートのLなんだ(´・ω・`)
4メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:39:34 ID:???0
日本警察キラ対策本部―

月「竜崎、これが昨日キラに裁かれた者全員のデータだ」
L「ありがとうございます」
月「全部で16人、名前と写真を―」
L「・・・・・・」
月「どうした?何か分かったか?」
L「いえ、何でもありません」
月「そうか・・・じゃあ僕は引き続きノートに関係してそうな会社や殺人を当たってみるよ」
L「お願いします」
L(おかしい・・・・・・この黒田と言う女、罪が軽すぎる・・・?しかもまだ高校生じゃないか・・・・・)
ピッ
L「ワタリ、昨日から消息を絶っている『黒田 亜矢』を調べてくれ」
ワタリ「了解しました」
L「嫌な予感がします・・・思い過ごしならいいんですが・・・」
5メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:40:37 ID:???0
翌日―

月「だから、ノートでの殺人を・・・」
松田「でもそれだと名前と顔が・・・」
L「・・・・・・失礼」
ピッ
L「ワタリ、どうでした?」
ワタリ「それが消息も死因も・・・しかし、彼女について調べてるうちに奇妙な点が出てきました」
L「奇妙な点・・・ですか?」
ワタリ「ええ、彼女の通う高校では都市伝説のようなものが流行していました」
L「都市伝説というと、人面犬とかトイレの花子さんとかいう類の物ですか?」
ワタリ「深夜0時にあるHPに名前を書き込むと、相手を地獄に流してくれるとか・・・」
L「そんなの根も葉も根拠もない噂でしょう」
ワタリ「それが、実際に書き込んだ者もいるとかで」
L「・・・・・・」
ワタリ「それに、黒田は普段から一人の女子生徒に執拗な嫌がらせをしていたと」
L「分かりました・・・第四のキラの可能性があります。念の為、噂について再度洗ってみて下さい」
ワタリ「了解しました」

L「もしこれがキラによる殺人なら、今度のキラは名前だけの殺人が可能・・・と、いう事でしょうか・・・?」
6メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:42:32 ID:???0
「例の噂に関する報告書」
―午前0時にだけアクセスできる
       「地獄通信」
   そこに恨みを書き込めれば、
      地獄少女が現れて
恨んだ相手を地獄に落としてくれるという。

ワタリ「それが可能な限り調べた噂についての報告書です」
L「・・・これだけですか?」
ワタリ「はい、それ以上の情報となると、自分で書き込むか実際に書き込んだ者を調べるしか・・・」
L「地獄少女・・・第四のキラ・・・女?」
L(そろそろ11時か・・・)
月「竜崎、さっきから何を見ているんだ?」
L「いえ、何でも。それより夜神くん、皆さんを集めて下さい」
月「?」
L「お話したい事があります」
7メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:47:23 ID:???0
総一郎「地獄少女?」
松田「その地獄少女が・・・第四のキラ?」
相沢「そ、そんな話が信じられるか?」
L「自分でも馬鹿な話だとは思います、それでも」
月「実際に調べてみなければ分からない・・・だろ?」
L「はい、しかも地獄少女は名前だけで人を殺しています」
総一郎「ノートを所有している可能性が高いという訳か・・・」
L「もうすぐ深夜0時になります、実際に地獄通信というサイトがあるのかだけでも検証してみましょう」

11時58分―

総一郎「そろそろだな」
松田「じゃあ、検索してみますね」

カタカタカタカタカタ・・・

松田「えーと、じーごーく、つーうーしん、っと」
8メロン名無しさん:2006/10/27(金) 16:49:19 ID:???0
カチカチッ

次の条件に一致する情報は見つかりませんでした。
●検索キーワード:地獄通信

松田「あれ・・・出ないな・・・」
月「やっぱり単なる噂だったんだよ」
松田「そうみたいですね・・」

チッチッチッカチッ

00時00分―

L「・・・・・・松田さん、更新ボタンを」
松田「え、あ、はい!」

カチッ

地獄通信 で検索した結果  約1件

総一郎「・・・!!」
相沢「まさか・・・本当に・・・」
L「とにかく入ってみましょう」

―あなたの怨み、晴らします―
9メロン名無しさん:2006/10/27(金) 17:40:08 ID:???0
松田「これじゃあ本当に・・・名前だけで殺人が・・・?」
月「・・・・・新たな・・・キラ・・・か・・・・?」
L「いえ、まだ実証してみない事には何とも言えません」
総一郎「実証!?とんでもない!」
L「・・・冗談です」
松田「ここにキラって打ち込めばどーなるんでしょうね?」
相沢「松田、ふざけてる場合か」
ピッ
L「ワタリ、地獄通信が実在する事は分かった。
なら必ずどこかに書き込んだ者がいるはずです、なんとしても探して下さい」
ワタリ「了解しました」
L「皆さん、これは新たなキラの可能性があります。決して口外しないようにお願いします」
松田「分かってますって」
月「・・・・・・・・」
L「どうしました?夜神くん?」
月「・・・いや、何でもない」
L「・・・そうですか」
10メロン名無しさん:2006/10/27(金) 17:42:05 ID:???0
翌日―公園―

月「リューク、今この世界にあるノートは3冊だよな?」
リューク「ああ・・・最初に俺が落としたノートと、2冊目のノート、最後はレムのノート・・・それだけだ」
月「1冊は日本警察が保管している。もう2冊は僕の手元にある・・・」
リューク「ライト〜早くリンゴくれよ、もう我慢できないぞ」
月「・・・ほら、誰かに見られないように食えよ」
リューク「うほっ!」
月「確認するが、ノートは名前だけの殺人は不可能なんだな?」
リューク「ああ、そうだ」
月「じゃあ、ノートの効力をネットを通じて使用する事は可能か?」
リューク「さぁ、死神はそんな事しないからな」
月「顔を知ってる人間に機械を通じてノートに名前をプリントさせても大丈夫なのか?」
リューク「分からん。でも、ノートは直接書かないと効力が失われるはずだぞ」
月「そうだよな・・・・・・」
(L「地獄少女は名前だけで人を殺しています」)
月「くそっ!全く分からない!」
月(これを新たなキラと取るべきか・・・あるいは全く別の何かか・・・?)
月「とにかく、調べてみる価値はありそうだな」
リューク「ククククク・・・」
11メロン名無しさん:2006/10/27(金) 17:48:54 ID:???0
同時刻―日本警察キラ対策本部―

松田「やっぱり地獄少女なんてただの噂ですよ」
L「それなら一番いいんですが・・・」
総一郎「しかし、この前の地獄通信はどう説明をつけるんだ?」
松田「あんなの、きっとどこかの物好きが趣味で作ってるだけでしょう」
相沢「だがそんな事をして利益になる人間なんていないだろう」
L「相沢さんの言う通りです。地獄少女はいなくとも、地獄通信は実在します。それは事実です」
総一郎「そして、奴もまた自由に人が殺せる・・・か」
L「はい、だから今は地獄少女が存在すると仮定して捜査を続けましょう」
相沢「実際に人が消えたかもしれないんだからな」
L「あくまで推測ですけどね」
総一郎「問題は地獄少女が何者かって事だな」
L「遠距離からの殺人が可能で・・・殺人には名前が必要・・・恐らく顔は必要無いでしょう」
相沢「キラと酷似している・・・・」
松田「それじゃあ地獄少女が新たなキラで決まりじゃないですか」
L「いえ・・・」
12メロン名無しさん:2006/10/27(金) 17:50:17 ID:???0
相沢「まだ何か引っかかるのか?」
L「はい・・・・地獄少女とキラには共通点が全く無いんです」
松田「共通点?」
L「キラの殺しは、テレビや新聞で報道された犯罪者を中心として起きていました。それは第二のキラも火口の時も変わりません」
相沢「だが、地獄少女に消されたと推測される人物は犯罪者どころか・・・」
総一郎「平凡な一般人だったのか」
松田「地獄少女とキラは繋がっているんでしょうか?」
L[いえ・・・それはないでしょう」
L(あの反応からすると夜神月は第四のキラの存在を知らなかった事になる、が・・・・・)
ピッ
ワタリ「L、地獄少女に実際に依頼したと思われる人物を発見しました」
松田・相沢・総一郎「!!!」
L「その人物とコンタクトは取れますか?」
ワタリ「今、交渉しています」
L「分かりました、その人物を任意の上で同行してもらって下さい。多少強引でも構いません」
ワタリ「承知しました」
ピッ
松田「それは任意って言わないんじゃ・・・・・・」
13メロン名無しさん:2006/10/27(金) 17:53:40 ID:???0
相沢「あれ、そういえば月くんは?」
松田「息抜きに外へ出てくるって言ってましたよ」
L「・・・・・・・・・・・」
相沢「そうか、なら月くんにも依頼人の事を教えなきゃな」
L「・・・・ちょっと待って下さい」
相沢「どうした?」
L「皆さん、この事はくれぐれも夜神くんには内密にお願いします」
総一郎「!!竜崎、まだ月を疑って・・・!」
L「はい、疑ってます」
松田「でもこの間の監禁で疑いは解けたんじゃ・・・」
L「あれはあくまでも形だけの監禁です。裏で火口を操っていた事も十分考えられます」
相沢「いくらなんでも考え過ぎだぞ」
松田「そうですよ、13日のルールもある事だし」
L「疑っていると言っても10%程度です」
総一郎「10%だろうと何だろうと、疑っている事に変わりはない!」
L「・・・・・・・・もういいです」
14メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:00:34 ID:???0
数日後―日本警察キラ対策本部―

L「あなたの名前は橋本 真由美さん、ですね?」
?「・・・・・・」
L「あなたは地獄少女に殺しを依頼しましたね?」
?「・・・・・・」
L「あなたはキラとは何の関わりも無いんですか?」
?「・・・・・・」

松田「ふー・・・見てるこっちが息苦しくなってきましたよ・・・」
相沢「さっきから何の反応も無しか・・・」
松田「これでもう2時間は黙りっぱなしですよ?」
総一郎「何かやましい事でもあるのか?」
L「・・・・・・仕方ありません。彼女の名前を出しましょう」
15メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:03:25 ID:???0
L「あなたは黒田 亜矢という少女をご存知ですね?」
?「!!」
L「あなたと同じクラスだった、現在消息不明の黒田 亜矢です」
?「な、何故彼女の事を・・・・?」
L「日本警察を甘く見ないで下さい」
?「・・・・・・」
L「もう一度聞きます、あなたの名前は橋本 真由美さんですね?」
橋本「・・・・・・はい」
L「あなたは地獄通信を利用して彼女を殺害した・・・違いますか?」
橋本「・・・・・・」
L「心配しなくても、そんな証拠も根拠の無い殺人依頼であなたを逮捕なんてしません」
橋本「・・・・・・」
L「どうなんですか?依頼したのですか?」
橋本「・・・・・はい」
L「それは自供と言う形で受け取らせてもらってもいいですね?」
橋本「・・・・はい」
16メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:04:15 ID:???0
松田「やった!これで裏が取れましたね!」
相沢「ああ、キラに一歩近づいたな」
L「まだ地獄少女がキラと断定出来た訳ではありません」
総一郎「しかし、それだとやはり地獄少女は実在するという事に―」
L「まだ彼女に聞きたい事はあります」
相沢「地獄少女とキラとの接点を調べるのか」

L[あなたは地獄通信のぺージにアクセスしたんですね?」
橋本「はい」
L「連絡はどうやって取ったんですか?」
橋本「彼女の方から携帯にメールが・・・」
L[彼女という事は、地獄少女の性別は女だったんですね?」
橋本「はい」
L「何故、そう言い切れるんですか?」
橋本「え?」
L「何の根拠も無いのに名前だけで女と判断出来ませんよ?」
橋本「そ、それは・・・・・」
L「それは?」
橋本「私が・・・地獄少女に・・・・・・会ったからです」
17メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:07:05 ID:???0
L「!」
総一郎「な、なんだと!?」
松田「やっぱり、地獄少女は・・・」
L「皆さん、落ち着いて下さい」

L「あなたは地獄少女の顔を見たんですか?」
橋本「はい、綺麗な・・・見ているだけで引き込まれそうな顔立ちをしていました」
L「どこで会ったんですか?」
橋本「分かりません・・・」
L「分からない?」
橋本「気が付いたら、大きな木のある場所にいて・・・」
L「そこで、地獄少女と話をしたんですね?」
橋本「契約を結ぶ為の、わら人形を受け取りました」
L「わら人形?名前を書き込んだ時点で、まだ契約は結べていなかったという事ですか?」
橋本「そうなります」
L「地獄少女は一人でしたか?」
橋本「いえ、あと3人一緒に話をしました」
L「・・・彼女達の中で、誰かノートのような物を所有している素振りのある人物はいましたか?」
橋本「ノート?」
L「ええ、何か筆記している様子の人物です」
橋本「特にそんな方はいませんでしたけど・・・」
L「では最後に、あなたは地獄少女の名前を聞きましたか?」
橋本「・・・・・・・はい」
L「何と?」

橋本『閻魔 あい―』
18メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:12:19 ID:???0
L「・・・なるほど、興味深い話をありがとうございました。ワタリ、彼女を自宅まで送ってあげて下さい」
ワタリ「承知しました」
L「くれぐれも今日ここであった事は内密にお願いします」

橋本「あの、私からも一つ聞いていいですか?」
L「何ですか?」
橋本「・・・何故、私が地獄通信に殺しを依頼したと?」

L「調べさせてもらったところ、あなたは以前、黒田から執拗な嫌がらせを受けていたそうですね」
橋本「・・・・・・ええ」
L「しかし黒田という少女、大人の前では愛想が良くて簡単に人の恨みを買うようなタイプではなかった。
なら、あなたが一番怪しいというのが私の推理です。確率は5%未満でしたが」
橋本「それでも、こんなに強引に連れてくるには確証が無いと・・・」
L「当たっていたのならそれでいいじゃないですか」
橋本「・・・・・・」

松田「やっぱり強引に連れてきたんですね・・・」
19メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:18:52 ID:???0
翌日―午後11時30分

月「そういえば竜崎、地獄少女について何か分かったか?」
L「いえ、特に進展は」
月「そうか・・・一体何者なんだ?地獄少女は・・・」
L「・・・・夜神くん、今日は顔色が良くないですね」
月「そうか?」
松田「月くんは働き過ぎだよ、全然休憩してないじゃないか」
月「言われてみれば、今日は朝から考えっぱなしだ」
L「思考能力を鈍らせてらっては困ります、一度外で頭を冷やしてきてはどうですか?」
月「そうだな。じゃあ、僕は夜風にでも当たってくるよ」

ガチャッ

L「・・・皆さん」
総一郎「どうしたんだ、竜崎。深刻な顔で」
L「私が実際に地獄少女とコンタクトを取ります」
松田・相沢・総一郎「!!」
20メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:25:10 ID:???0
L「橋本の話が正しいとするなら、地獄通信に名前を書き込んだだけで契約は結べません」
総一郎「し、しかし実証なんて馬鹿な真似が許される筈無いだろう!」
相沢「一体誰を殺すと言うんだ?」
L「安心してください、書き込むのは架空の人物の名前です」
総一郎「安心なんか出来るか!もしもの事があったらどうする!?」
相沢「地獄少女はキラかも知れないんだぞ?竜崎が出て行けば真っ先に殺される」
L「いえ、もうその線は消えました」
総一郎「どういう事だ?」
L「地獄少女がノートを使った殺人をしているなら、顔と名前で人を殺す方法がある事を知っている事になります。
そんな人間が、顔と名前を堂々と人前に晒しますか?」
相沢「しかし、偽名という可能性も・・・」
L「そんなの死神の目を持った人間には通用しません」
松田「じゃあ、地獄少女は―」
L「はい、キラとは全く別の非科学的な方法で殺人が可能な人物の集団、という事になります」
相沢「殺人ノートの次は地獄通信か・・・一体どうなってるんだ?この国は」
総一郎「だんだんと非現実的な話になってきたな・・・」
L「ノートで人が殺せる時点で既に非現実的ですよ」
21メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:28:05 ID:???0
11時50分―

L「そろそろ時間ですね」
相沢「まさか・・・本気で書き込みするつもりなのか!?」
L「私はいつでも本気です」
総一郎「止めるんだ、竜崎!何が起こるか分からないんだぞ!?」
松田「そうですよ、竜崎が適当に作った名前でも、もし全国の同姓同名の人が死んだらどうするつもりですか?」
L「・・・・・・」
総一郎「少しでも無実の人が死ぬ可能性があるなら、実証なんてさせる訳にはいかない」
L「なら、『キラ』で書き込みします」
松田「え・・・・・・」
L「ノートとは違います。顔は分からなくても問題ないでしょう」
総一郎「ば、馬鹿な事を言うな!キラだって人命だろう!」
L「人命であると同時に大量無差別殺人犯です。決して許すわけにはいきません」
松田「で、でも流石に地獄少女に頼んで殺してもらうのは・・・」
相沢「それではやり方がキラと全く同じじゃないか」
L「誰も『殺してやる』とまでは言ってません」
総一郎「あくまで契約は結ばないで、話を聞くだけという事か・・・」
松田「それでも下手したら死ぬかもしれないんでしょ?」
L「下手しなければいいんです」

チッチッチッカチッ
22メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:29:25 ID:???0
00時00分―

L「時間ですね」
総一郎「おい、止めるんだ竜崎―」

カタカタカタカタカタ・・・

カチカチッ

地獄通信 で検索した結果  約1件

松田「ね、竜崎、やっぱり止めましょうよ・・・」
相沢「そうだ、今ならまだ引き返せる」
L「それは違います、ここまで来たのだからもう引き返すのは不可能です」

カチッ

―あなたの怨み、晴らします―
23メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:34:36 ID:???0
同時刻―

月「く・・くくく・・・」
リューク「どうした?ライト?」
月「やっとLを殺せると思うと可笑しくて可笑しくてね」
リューク「本当の名前が分かったのか?
月「いや、もっと簡単な事さ。書き込めばよかったんだ」
リューク「書き込む?ノートにか?」
月「まぁ見ててごらんよリューク。決着を見せてやる」
リューク「ククク・・・そうか・・・やっと見れるのか」
月「おっと、そろそろだな」
24メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:35:58 ID:???0
00時00分―

リューク「それは?」
月「本部から持ってきたノートパソコンだよ」
リューク「おいライト、何を始めるつもり―」

カタカタカタカタカタ・・・

カチカチッ

地獄通信 で検索した結果  約1件

リューク「地獄通信?」
月「簡単に言うと殺人依頼サイトさ」
リューク「ククク・・・珍しいな、お前が他人の力に頼るなんて」
月「今はプライドがどうこう言ってる場合じゃないだろ?」
リューク「どうやって殺すんだ?」
月「名前を書き込んで送信すれば、相手を地獄に流してくれるらしい」
リューク「地獄?死神界みたいなもんか?」
月「もっと酷いだろうね、永遠の苦しみだから」
リューク「リンゴも無いのか?」
月「行った事が無いから分からないだろうけど、多分無いね」
リューク「うっ・・・それは嫌・・・かも」
月「ははっ、心配しなくても流石に死神までは地獄に流せないだろうから安心しろよ」
リューク「お前、絶対ろくな死に方しないぞ・・・」
月「ははっ、死に方か。確かに安楽死は無さそうだ」
リューク「死んだら地獄より辛い目に遭うだろうな」
月「・・・だが、それまでは僕の時代だ」
リューク「?」
月「命ある限り僕が―」

カチッ

―あなたの怨み、晴らします―

月「新世界の神だ」
25メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:38:56 ID:???0
Lとか捜査本部ばっかりじゃねーか
あい達はいつ出るんだよ
26メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:40:25 ID:???0
日本警察キラ対策本部―

カタカタカタカタ・・・
                  【キラ】
                  送信←
カチッ
L「これで地獄少女から連絡がくる筈です」
松田「竜崎・・・本当に・・・」
一同「・・・・・・」
相沢「・・・何も来ないな」
総一郎「やっぱり、ただの噂だったんじゃないのか?」
L(・・・・・・まさか私が打ち込むまでに誰かが依頼した・・・とか・・・いや、考えすぎか)
松田「と、とにかく何事もなくて良かったじゃないですか!ね?」
相沢「そうだ。地獄少女からの連絡が来ないならキラを追うしかないだろう」
L「納得出来ません」
松田・相沢・総一郎「・・・・・・」
L「が、ここは相沢さんの言う通りです。今は第一のキラを逮捕する事に全力を注ぎましょう」
総一郎「よし、そうと決まれば昨日キラに裁かれたものを徹底的に洗い直すぞ!」
松田「じゃあ、僕はもう一度ノートについて調べてみますね」
L(・・・これで良かった・・・のでしょうか・・・)
27メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:41:31 ID:???0
一方、同時刻―

月「・・・何だ、何も起こらないじゃないか」
リューク「クククククククク・・・・・・」
月「やはり本名でないと駄目なのか?それとも、地獄少女なんて最初から無かったのか?」
リューク「おいライト、誰かいるぜ」
月「!?」
?「・・・・・・」
月「だ、誰だ!」
?「わたしは 閻魔あい」
月「ま・・・まさか、地獄少女か・・・!?」
あい「受け取りなさい」
月「これは・・・・・・わら人形?」
あい「あなたが本当に恨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を解けばいい」
月「・・・・・」
あい「糸を解けば、わたしと正式に契約を交わしたことになる あなたの恨みは、すみやかに地獄に流されるわ」
月「この糸を引くだけで・・・竜崎は―」
あい「ただし恨みを晴らしたら、あなた自身に代償を支払ってもらう」
月「代償・・・・・・だと?」
あい「人を呪わば穴二つ あなたが死んだら、その魂は地獄に落ちる」
月「何!?」
あい「極楽浄土には行けず、あなたの魂は痛みと苦しみを味わいながら永遠に彷徨うことになるわ」
月「ちょ、ちょっと待て!!」

―――あとは、あなたが決めることよ
28メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:51:31 ID:???0
翌日―日本警察キラ対策本部―

松田「月くん、昨日は遅くまで何処へ行ってたんだい?」
月「・・・・・・」
松田「月くん?ま、まさかミサミサのところに・・・!!」
相沢「松田、そんな事してる場合じゃないだろう」
総一郎「裁かれた犯罪者のリスト照合は終わったのか?」
松田「すみません・・・・」
月「・・・・・・」
L「夜神くん、元気がありませんね」
月「い、いや・・・そんな事は―」
L「一刻も早くキラを逮捕しなければならないのに、そんな調子では困りますよ」
月「そうだな、すまない」
L「・・・・・・・夜神くん」
月「どうした?」
L「地獄通信について・・・何か調べましたか?」
月「!!・・・な、何故そんな事を?」
L「いえ、夜神くんのノートパソコンの履歴に『地獄通信』が残っていたものですから・・・」
月「・・・・・捜査の一環として調べていただけだ」
L「何故あんな時間に外で調べていたのですか?ここで調べれば良かったものを」
月(しまった!履歴を消し忘れた!!)
L[どうなんですか?」
総一郎「竜崎、もうその話は終わっただろう」
松田「そうですよ。地獄少女は無かったんですから、こっち手伝って下さい」
L「・・・・分かりました」
月(竜崎は薄々感づいている・・・このままだと・・・いずれ・・・)
29メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:54:31 ID:???0
公園―

月「くそっ!単純なミスだ!」
リューク「どうした?やけに機嫌が悪いな」
月「竜崎に感づかれたんだよ!僕が地獄通信にアクセスしたのがバレるのも時間の問題だ・・・」
リューク「ならさっさと、その竜崎とか言うのを地獄に流しちまえばいいじゃないか」
月「簡単に言ってくれるなよ、全く・・・」
リューク「ククク・・・それにしても悪趣味な人形だな・・・」
月「日本の伝統的な人形だよ」
ヴーヴーヴー
リューク「携帯鳴ってるぞ」
月「もしもし」
L『夜神くん、本部に地獄少女が現れました』
月「な、何だと!」
L『これから色々と尋問してみます、戻ってきますか?』
月「あ・・・ああ、分かった。すぐに戻る」
ピッ
月(竜崎が地獄少女に、僕が『L』の殺しを依頼した事を聞いたら・・・くそっ!)
リューク「ククククククク・・・・」
月(逃げられない・・・どうする?)
30メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:57:12 ID:???0
月(このままだと間違いなく僕の事を竜崎は疑う・・・しかし・・・)
(L『これから色々と尋問してみます』)
リューク「ククククク・・・・・」
月「くそっ!引くしかないのか・・・!」
リューク「ライト、お前にお客さんみたいだぞ」
月「!?」
あい「・・・・・」
月「地獄・・・少女・・・・・・?」
あい「糸を引こうとしたわね」
月「な、何が言いたいんだ」
あい「残念だけど あなたには無理よ」
月「・・・何だと?」
あい「諦めなさい」
月「お、おい!待て!話を―」
フッ
月「・・・・・・・・」
リューク「ククククク・・・哀れなもんだな」
月「どういう事だ?何故、僕には無理なんだ・・・?」
リューク「ライト、デスノートを使った人間が最期どうなるか覚えてるか?」
月「最期・・・!!!!」
リューク「そうだ。ノートで殺人を犯した人間は死後、天国にも地獄にも逝けない」
月「僕は地獄に落ちることが出来ないから、地獄通信も使えないって事か・・・ふざけやがって!」
リューク「ククク・・・それに気が付かなかったお前の負けみたいだな」
月「・・・・・いや・・・まだだ・・・」
31メロン名無しさん:2006/10/27(金) 18:58:19 ID:???0
同時刻―日本警察キラ対策本部―

ピーピーピー
相沢「俺の携帯だ」
総一郎「メール・・・?」
L「貸して下さい」
              『 受け取りました  
                地獄少女 』
松田「地獄少女!?」
総一郎「どうして今頃・・・」
L「とにかく、私の願いが聞き入れられたって事ですかね」
松田「願いって、キラを殺すってやつですか!?」
L「キラを地獄に流す、です」
総一郎「まだそんな事を言っているのか!?馬鹿な事を言うなとあれほど―」
相沢「おい、ちょっといいか?」
L「・・・どうかしましたか?」
相沢「何で俺の携帯に来たんだ?」
松田・総一郎「・・・・・・」
相沢「俺がLの近くにいる事が・・・何故分かったんだ?」
松田「そういえば、Lは携帯持ってないから相沢さんに来たんだとばかり・・・」
総一郎「地獄少女はここの事も全て把握しているという事か?」
松田「僕、怖くなってきましたよ・・・」
L「まるで・・・全てを知っているみたいですね・・・・・・」
総一郎「ま、また死神みたいなのがいるんじゃないのか?」
相沢「じゃあノートを所有している事になるぞ・・・・・・」
L「とにかく、今は地獄少女からの更なる連絡を待つしかなさそうですね」

L(地獄少女・・・閻魔あい・・・一体何者なんだ?)
32メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:07:55 ID:???0
ガチャッ!
月「竜崎!地獄少女は!?」
松田「月くん、どうしたんだい?そんな大急ぎで帰ってきて・・・」
相沢「地獄少女がどうかしたのか!?」
月「はぁ・・・はぁ・・・・・・一体どういう事だ?」
L「・・・・・・」
L(夜神月がキラなら、ああ言うと真っ先に私を殺すと思ったが・・・・・)
月「地獄少女なんてどこにもいないじゃないか」
L(私の思い過ごしだったのか?それとも私を殺せない理由が?)
L「申し訳ありません、嘘を吐きました」
月「な・・・何だって?何の為にそんな事を―」
L「捜査の為です」
月「ふざけるな!何の捜査だ!」
L「それは言えません」
月「まだ僕を・・・疑っているのか・・・?」
L「はい」
月「・・・・・・・」
バン!
松田「あ〜あ、月くん怒って出て行っちゃいましたよ」
相沢「放っておいて大丈夫なのか?」
L「大丈夫です。それより皆さん、さっきの事も決して夜神くんには教えないで下さい」
総一郎「竜崎・・・・・どうしても月がキラだと思っているのか・・・・・・」
L「疑っていると言っても40%程です」
松田「前より増えてるじゃないですか・・・」
33メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:10:48 ID:???0
公園―

月(間違いなく竜崎は僕を疑っている・・・・・・)
リューク「ククク・・・『まだ僕を疑っているのか?』か・・・よく言うぜ・・・ククッ」
月(いや、僕が竜崎を殺せなかった事で奴の予想は外れたのか?)
リューク「ライト?」
月(それに、今の段階で地獄少女の殺人を何の根拠も無しに肯定出来る人間はいない・・・)
リューク「お〜い・・・」
月(いける!これなら竜崎に僕のアクセスがバレても問題無い・・・)
月「ふ・・ふふふ・・・・ふはははははは!!!」
リューク「・・・遂に狂ったか・・・?」
34メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:19:22 ID:???0
同時刻―日本警察キラ対策本部―

相沢「そろそろ昼飯の時間だな・・・どうする?」
松田「今日は久々に外で何か食べましょうよ!」
総一郎「・・・まぁ、息抜きも必要だからな」
松田「やった!じゃあ、最近出来たファーストフード行きましょう!ね?」
相沢「竜崎はどうする?」
L「いえ、私はここで捜査を続けます」
松田「じゃあ、帰りにコンビニで何か買って来ますよ」
相沢「今日は月くんも出かけてるし、一人になるが・・・悪いな」
L「いえ、気にしないで下さい」
総一郎「じゃあ、行ってくる」
松田「久々の外食か〜」
相沢「松田、あまりはしゃぎ過ぎるなよ」
ガチャッ
L「・・・・・・・・・」
35メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:21:39 ID:???0
フッ

L(突然、場所が変わった・・・!?)
L「ここは一体・・・・・」
輪入道「気が付いたかい」
L「!」
骨女「あら、なかなかいい男じゃないか」
一目連「頭もそこそこ切れそうだな」
L「あなた達は・・・地獄通信の?」
輪入道「そうだ」
L「本当に・・・あったんですね・・・地獄って」
一目連「あまり動転しないな、あんた」
L「・・・一つお聞きしても?」
骨女「なんだい?」
L「ここに、夜神月という男が来ませんでしたか?」
骨女「悪いねぇ、他の依頼人については何も話せないんだよ」
L「そうですか・・・」
一目連「で、あんたはその夜神月って奴を地獄に流したいのか?」
L「・・・・・・分かりません」
骨女「分からない?」
L「まだ確証が無いのではっきりとは言えません」
一目連「なるほど・・・中々複雑な事情がありそうだな」
輪入道「どうだい、お嬢」
L「お嬢?」
?「・・・・・・」
L(いつの間に背後に・・・!)
?「わたしは 閻魔あい」
L「・・・あなたが・・・地獄少女・・・・・・」
あい「受け取りなさい」
L「わら人形・・・ですか?」
あい「あなたが本当に恨みを晴らしたいと思うなら、その赤い糸を解けばいい」
L「・・・・・」
あい「糸を解けば、わたしと正式に契約を交わしたことになる あなたの恨みは、すみやかに地獄に流されるわ」
L「地獄・・・死ぬと言う意味で捉えてもよろしいでしょうか?」
一目連「まぁ、そーゆー事になるかな」
あい「ただし恨みを晴らしたら、あなた自身に代償を支払ってもらう」
L「代償・・・ですか?初耳ですね」
あい「人を呪わば穴二つ あなたが死んだら、その魂は地獄に落ちる」
L「・・・・・・」
あい「極楽浄土には行けず、あなたの魂は痛みと苦しみを味わいながら永遠に彷徨うことになるわ」
L「私にも同じ苦しみを・・・と、言う事ですか」
あい「死んだ後の話だけどね」
L「分かりました・・・」

―――あとは、あなたが決めることよ

フッ
36メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:26:25 ID:???0
L(もとの部屋に戻った・・・)
L「わら人形は握ったままですね・・・夢ではなかったのでしょうか・・・」
ガチャッ
相沢「竜崎、帰ったぞ」
松田「以外にファーストフード店も空いてましたね」
総一郎「平日だからだろう」
L「皆さん、お帰りなさい・・・」
相沢「どうした?何かあったのか?」
総一郎「狐に化かされたような顔してるぞ」
L「いえ、何でもありません」
相沢「そうか?ならいいが・・・」
L(これで・・・いつでもキラを地獄に流せる・・・!)
37メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:30:20 ID:???0
翌日―日本警察キラ対策本部―

L「・・・・・・・・・」
月「キラがノートを持っている証拠はありませんが、これまでの―」
L(夜神月・・・キラ・・・)
松田「でも、キラの力と一緒にノートが移動していると考えれば―」
L(私がここで糸を引き、夜神月が死ぬとする・・・なら、それは夜神月がキラである事の証明になるのか・・・?)
相沢「それだと、このノートが今ここに存在している訳ないだろう―」
L(駄目だ!それではキラを捕まえた事にならないし、何よりやり方が気に入らない!)
月「やはり、キラがこのノートを別に所持していると考えるのが―」
L(一体どうすれば―)
相沢「おい!竜崎、聞いているのか!?」
L「あ、すみません・・・何の話でした?」
松田「今日の竜崎、少し変ですよ?」
月「そうだ、いつもの竜崎らしくないぞ」
L「すみません、少し考え事をしていまして―」
総一郎「竜崎!テレビを見ろ!NHNだ!」
L「何ですか騒々しい・・・」
ピッ
ニュースキャスター「こんばんは、ニュース6 高田清美です」
松田「あ、タッキィだ♪」
相沢「松田、静かにしろ」
ニュースキャスター「先程入ったニュースです。本日午後8時半頃、東京都○○区に住む女性、橋本 真由美さんが遺体で発見されました」
L・松田・相沢「!!!」
ニュースキャスター「橋本さんは自宅の二階で毒物を摂取して死亡しており、警察はこれを自殺と見て捜査を進めています」
松田「この人・・・前に地獄少女の件で本部に来てくれた・・・」
相沢「こ、これは偶然なのか・・・?」
L(違う!偶然な訳が無い!これはキラによる殺人だ!)
月「皆どうしたんだ?この女性と知り合いなのか?」
L「くっ・・・・・・」
月(一般人の自殺ならキラによる裁きだとは誰も考えない・・・・・・)
L(地獄通信にアクセスしたと確定している人間を消してしまえば、地獄少女が殺人を犯していたという証拠は無くなる・・・)
月(あの日、竜崎は僕の渡したリストに書かれていた『黒田 亜矢』という女の名前を見た直後に地獄少女を調べ始めた―)
L(そして現に橋本さんが死んだ事により、地獄通信での殺人に関する証人は消えた―)
月(黒田の人間関係から橋本を調べ上げ、本部の人間だと言うと彼女はここに連れて来られた事を簡単に自白した)
L(いくら夜神月には教えていなかったとは言え、彼女をここに連れて来たのは間違だったか・・・)
月(僕の読みは完全に君を上回っていたようだ、竜崎)
L(月が地獄少女について調べていると分かった時から、彼女の身の安全を考えるべきでした・・・)
相沢「竜崎・・・・・・」
L「やられ・・・ました・・・・・・」
38メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:30:46 ID:???0
>>8
水を差すようだけど致命的な穴がある。
地獄通信にアクセスできるのは特定の誰かに強い怨みを抱いている人間のみ。
松田が仕事上の気持ちで簡単にアクセスできるようなシステムじゃない。
39メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:34:53 ID:???0
>>38 これを書いた時はそんな深く考えてなかっ(ry
    できれば、そこは「Lが抱くキラへの執着心が、地獄通信側に怨みと受け取られた」とでも考えておいてほしい。
40メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:36:26 ID:???0

骨女「へぇ〜・・・人間も結構便利な道具を持ってるんだねぇ」
一目連「名前を書き込むだけで相手が殺せるノートか・・・おぉ、怖い怖い」
骨女「それにしても、もっと恐ろしいのがあの男・・・」
一目連「夜神月とか言ったっけ、今回の恨み相手だな」
骨女「犯罪者裁きという名目で一体何人の人間の命を奪ってきたんだろうねぇ」
一目連「全く、それでよくあんなに臭い芝居を続けてられるよ」
骨女「それに、あいつに取り憑いてる化け物・・・死神だね」
一目連「死神!?本当かよ・・・」
骨女「この事、お嬢に報告するかい?」
一目連「あぁ」
41メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:38:07 ID:???0
日本警察キラ対策本部―

竜崎「・・・・・・」
相沢「竜崎、相当ショックみたいだな」
松田「そりゃそうですよ、自分が本部に呼んだせいで橋本さんが死んだかもしれないんですから」
総一郎「今は話しかけないほうが良さそうだな」
松田「そうですね・・・」
ガチャッ
竜崎(彼女を殺したのは間違いなくキラ・・・夜神月・・・)
?「・・・・・・」
竜崎(どうする?ここで夜神月がキラだと証明でもしない限り彼女への殺人を認めさせるのは不可能・・・)
?「・・・・・・」
L(最悪の場合、無かった事にされる事も―)
?「ねぇ」
L「!!地獄少女・・・・・」
あい「・・・・・・」
L「閻魔・・・あいさん・・・ですよね?」
あい「どうするの?」
L「・・・・・何がですか?」
あい「恨みの相手を地獄に流す?それとも止める?」
L「な・・・」
あい「止めるなら今のうちよ」
L「私の怨みは晴らせない・・・と?」
あい「勘違いしないで、わたしはあなたに『本当に怨みを晴らす気があるのか』を聞いてるの」
L「私が・・本気ではないと思っているのですか?」
あい「ええ、少なくともわたしには本気で誰かを地獄に流して欲しいと思ってる様子には見えないわ」
L「・・・それはどういう意味です?」
あい「あなたは自分の手で彼を地獄送りにしたいと思っている・・・」
L「私が、キラを・・・夜神月をこの手で殺したがっているという事ですか?」
あい「あなたは自分の手でこの勝負を終わらせようとしている という事よ」
L「キラと・・・私だけの勝負・・・」
あい「そう、本当は他人の力を借りずに・・・二人だけの―」
L「決着を付けたがっている・・・ですか」
あい「わたしにはそう思えるわ」
L「・・・・・・」
あい「だから、よく考えなさい」
L「ま、待って下さい、何故そんな事が―」
あい「悔いのないようにね」
フッ
L「・・・消え・・・ました・・・」
42メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:39:26 ID:???0
翌日―

相沢「竜崎・・・」
L「どうしました?」
相沢「地獄少女から連絡はあったのか?」
L「・・・・・・いえ」
月「・・・・・・」
相沢「そうか、なら連絡が入れば教えてくれ」
L「分かりました」
月(様子がおかしい・・・)
月「・・・竜崎・・・・・・お前・・・」
L「はい?どうかしましたか夜神くん」
月「まさか、地獄少女に会ったのか?」
L「いえ」
月「嘘を吐くな!今日の竜崎は変だ!それに、さっきの相沢さんとの会話・・・」
L「・・・・バレましたか。そうです、地獄少女に会いました」
月(ま、まさか・・・)
月「一体誰の名前で書き込みしたんだ?」
L「・・・『キラ』で書き込みました」
月「な、なんだと!?」
L「心配しないで下さい、地獄に流す気はありません」
月「当然だ!キラだって人命に変わりはない!」
L(キラだって人命・・・か。親子揃って同じ事を・・・)
L「分かってます。地獄少女とキラとの接点を調査していただけです」
43メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:40:22 ID:???0
月「何か・・・地獄少女に聞いたのか?」
L「何かって何ですか?」
月(くそっ!竜崎・・・僕の事を地獄少女に聞いたのか知りたがってるのを分かってて聞いている・・・)
L「特にキラ事件の捜査が進展しそうな証言は得られませんでした」
月「キラ事件の・・・って事は、他の事件で何か重要な証言になりそうな事はあったのか?」
L「それは言えません」
月(こいつ・・・よくも・・・!!)
L「もう話す事はありませんね。私は橋本さん殺しの犯人をキラと仮定した上での捜査を続けます」
月「そ、そうか・・・分かったよ」
ガチャッ
月(・・・・竜崎は感づいている!!!)
リューク「お、ライト」
月(くっ!まさか竜崎が地獄少女にキラの名前で書き込みするなんて・・・誤算だった・・・)
リューク「全く・・・ここは監視カメラだらけだな・・・」
月(地獄少女について調べていた時、ストーカーの名前を匿名で書き込みして地獄に流した少女の話を聞いた―)
リューク「リンゴ食べるのも一苦労だ・・・」
月(地獄少女は本名でなくても殺しを出来る可能性がある・・・これは事実として考慮するのがいいだろう)
リューク「・・・・・ライト?」
月(父さんがいるから、竜崎の捜査で人命に関わる事をするとは考えもしなかったが・・・)
リューク「おーい」
月「・・・・・・・・」
リューク「どうした?」
月「こうなったら、僕の手で地獄少女を殺す・・・」
リューク「!!」
月「奴も連続殺人犯だ・・それも無罪の人間ばかり・・・排除しなければならない」
リューク「ククク・・今度はそうきたか・・・クククククク」
月「僕の理想郷に悪は必要ない、すぐに本物の地獄に流してやるよ」
リューク(人間と地獄・・・面白!)
44メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:44:00 ID:???0
>>39
なるほど、水を差して悪かった。補完しとく。
ただ個人的には地獄通信にアクセスできずに、そこから推理を展開させるLも
観てみたかったかな。あと、できたら今後は、
「地獄流しを可能とする意志は義憤でも邪魔者の排除でもなく、私怨のみ」って点は留意して欲しいな。
どっちの作品も好きだしこの対決は興味深いから今後の展開に期待する。
45メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:47:30 ID:???0
>>44 今書き込んでるのは一回書き終わった話を少しずつうpしてるんだ。
    だから次に同じような話を書く機会があったら、そこんとこは気をつけるよ。
    色々コメントありがとう。最後まであと少し付き合ってくれw
46メロン名無しさん:2006/10/27(金) 19:48:39 ID:???0
数時間後―公園

『閻魔 愛』
『閻魔 藍』
『閻魔 哀』
『閻魔 相』
『閻魔 あい』
『閻魔 亜衣』

死因:本日午後5時48分46秒
    NHNテレビ局に向かい、警備員の見ている前で刃物を自分の腹部に突き刺して自害
    それまでの間、誰にも見られないように近くの公衆トイレで身を潜める―

月「これだけ書けば・・・奴も・・・」
リューク「ククククククク・・・」
月「あとは、警備員が発見した地獄少女の遺体が6時放送のニュースで報道されるのを待っていればいい・・・」
月(これで竜崎に間違って殺される可能性は無くなった・・・)
リューク「お前ってホント性格悪いよな・・・ククククククク」
月「大丈夫だ、地獄少女さえ排除してしまえばあとはこっちで上手くやれる」
リューク「ククククククク・・・」
月(だが何か・・・何か気にかかる・・・)
月「まだ・・・安心は出来ない・・・のか?」
47メロン名無しさん:2006/10/27(金) 20:00:01 ID:???0
日本警察キラ対策本部―

L(地獄少女から夜神月に関する情報を聞き出した。か)
L「我ながら低レベルなはったりですね・・・」
松田「そろそろニュース6の時間ですね!今日もタッキィ出るかな〜?」
相沢「松田、そろそろ真剣さというものを学んでくれ・・・」
L(しかし、夜神月があれから何も仕掛けて来ないという事は―)
総一郎「竜崎、さっきから何をしているんだ?」
L「いえ、状況を整理しているだけです。心配しないで下さい」
L(・・・何の反応も無く本部に帰ってきたという事は、やはり―)
月「竜崎!テレビを見ろ!NHNだ!」
L「・・・ホント親子で似てますね・・・・・・」
ピッ
ニュースキャスター「こんばんは、ニュース6 高田清美です」
松田「タッキィキタコレ!」
L「・・・この人とは何回か会った事ありますよ」
松田「えっ!ほ、本当ですか竜崎!!」
L「ええ、大学で何度か顔を合わせました。彼女、成績は悪くなかったですね」
月「・・・・・・」
ニュースキャスター「―以上、本日お伝えする予定のニュースです」
月(何!?)
総一郎「特に目立ったニュースは無いな・・・・」
ニュースキャスター「次は、明日と一週間の天気予報です」
相沢「月くん、このニュースがどうしたんだい?」
月「い、いや・・・僕の早とちりみたいでした。すみません」
松田「なんだ、月くんでも間違える事があるんだ」
月「ははは・・・」
月(何故だ!?何故地獄少女が死んだというニュースが入っていないんだ・・・?)
(リューク「クククククククク・・・・・」)
月(!!そうか・・・リュークの『ク』が多かったのか)
L「・・・・・・・・」
月(そういえば、前にも同じ事があった・・・相手が偽名を使っている時・・・)
L「夜神くん、何かおかしい事でもあったんですか?」
月「・・・・・くっ・・・」
48メロン名無しさん:2006/10/27(金) 20:01:21 ID:???0
夜―公園―

月「リューク・・・」
リューク「何だ?」
月「地獄少女の名前が偽名だった事・・・知ってたのか・・・?」
リューク「え、あいつ偽名だったのか?」
月「・・・どういう事だ?」
リューク「見えなかったんだよ」
月「何?見えなかっただと?」
リューク「ああ・・・名前も寿命もな・・・・ククク・・・」
月「地獄少女は人ではない・・・いや、既に死んでいるって事なのか?」
リューク「分からない。可能性があるとすれば、お前が名前を書き間違えたか―」
月「地獄からの使者を殺すのは不可能・・・って訳か・・・」
リューク「とにかく。これでお前は地獄少女にも、Lにも打つ手が無くなった・・・」
月「ああ、分かってる・・・分かってるさ、そんな事・・・」
49メロン名無しさん:2006/10/27(金) 20:04:21 ID:???0
日本警察キラ対策本部―

(あい「わたしには本気で誰かを地獄に流して欲しいと思ってる様子には見えないわ」)
L「・・・・・・」
(あい「あなたは自分の手でこの勝負を終わらせようとしている」)
L「・・・・・・」
(あい「悔いのないようにね―」)
L「あんな言葉に躊躇してしまうなんて・・・私も甘くなりましたね・・・」
総一郎「竜崎」
L「どうしました?」
総一郎「私は一回自宅に着替えを取りに帰るが・・・留守番頼めるか?」
L「いいですよ。他の方々は?」
総一郎「松田達はキラに裁かれた被害者達と関係している会社や団体を調べに行った」
L「じゃあ、夜神くんは?」
総一郎「月は夕方から帰ってきてない」
L「そうですか・・・」
総一郎「すぐに戻ってくる」
L「気をつけて」
ガチャッ
L「・・・・・・・」
?「・・・・・・・」
L「・・・・・・そろそろ来る頃だと思ってましたよ」
?「・・・・・・」
L「もう分かるようになりました」
あい「・・・・・糸、解かないの?」
L「はい」
あい「本当に、悔いは無いの?」
L「・・・・分かりません」
あい「・・・・・・」
L「あなたの言う通り、私は初めからキラを地獄に流すつもりはありませんでした」
あい「じゃあ、なんで呼んだの?」
L「どうしてでしょう・・・」
あい「・・・・・・」
L「最初は、あなたに話を聞く事だけが目的でした」
あい「わたしに?」
L「キラ捜査の為です」
あい「・・・・・・・」
L「しかし、橋本さんがキラに殺されて、夜神月が私を殺そうと地獄通信に書き込みして―」
あい「仕返しに糸を解こうとしたの?」
L「はい」
あい「・・・・・・・」
L「私も彼に似て負けず嫌いですから」
あい「・・・・・・・」
50メロン名無しさん:2006/10/27(金) 20:06:24 ID:???0
L「・・・・・・・・・」
あい「結局、どうするの?」
L「・・・正直なところ、糸は解きたくありません」
あい「なら、止める?」
L「止めるかどうかで迷ってます」
あい「・・・・・・・・」
L「ここで糸を解く事でキラは地獄に流され、今後橋本さんのような罪の無い被害者は出なくなるでしょう」
あい「・・・あなたも死んだ後、地獄に堕ちるのよ?」
L「それは・・・・嫌です」
あい「・・・・・・・」
L「キラを倒しても、私が死んだ後で地獄に堕ちるのはごめんです」
あい「・・・でしょうね」
L「それに、ここでキラを地獄送りにしても、それは私の望むやり方で勝利したとはいえません」
あい「あなたの望むやり方?」
L「はい、夜神月がキラだという完璧な証拠を間の前に突きつけて完膚なきまでに叩き潰す・・・それが私のやり方です」
あい「・・・・・・・・」
L「その後はキラがどうなろうと知ったこっちゃありません」
あい「なら、あなたの恨みは晴らさなくていいのね?」
L「・・・・・私は、今ここで糸を解くといつか必ず後悔しそうな気がします」
あい「・・・・・・・・」
L「しかし―」
あい「?」
L「糸を解かなかったとして、未来の私がそれを後悔する事はないでしょう」
あい「・・・・・そう」
L「もう行くんですか?」
あい「ええ、わたしの用は無くなったから―」
L「そうですか・・・・・」

今度は地獄で会いましょう―
51メロン名無しさん:2006/10/27(金) 21:28:21 ID:???0
一応、ここまでで完結です。

Lが死んだ後、再び地獄で再会する〜って妄想を脳内でしていたのですが、流石にそれは文章化するに至りませんでした。
もしご要望のある方がいたら、後日談を書きたいと思います。
国語力不足の稚拙な二次創作にお付き合い下さった方、本当にありがとうございました。
52メロン名無しさん:2006/10/27(金) 21:32:32 ID:AInl2/ni0
今TV見たらデスノやってたwwwww
53メロン名無しさん:2006/10/27(金) 21:37:30 ID:???0
なんか月の頭おそろしく悪くみえるんだが・・・
54メロン名無しさん:2006/10/27(金) 21:48:34 ID:???0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                 ここまで読みとばした
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
55メロン名無しさん:2006/10/28(土) 16:26:53 ID:3rRkqGuqO
L VS I
56メロン名無しさん:2006/10/30(月) 22:22:43 ID:hjN5qBdJ0
あいが漫画版寄りだな・・・
でも、こーゆー地獄少女も悪くないw
57メロン名無しさん:2006/10/30(月) 22:33:50 ID:???0
スレタイのLVSって何かと思った
58メロン名無しさん:2006/10/30(月) 23:28:07 ID:???0
漫画版のあいは簡単に撃滅出来そうな気が駿河。
59メロン名無しさん:2006/11/01(水) 16:15:20 ID:???0
>>57
俺も
60メロン名無しさん:2006/11/01(水) 16:37:11 ID:???0
もし月を流すとしたらどんな地獄コントになるだろう
61メロン名無しさん:2006/11/01(水) 16:49:40 ID:???O
いつかコラで見た「ノートで死ぬ事自体、ドッキリ」
といって死んだ奴全員集合コント
62メロン名無しさん:2006/11/01(水) 17:12:24 ID:???0
ワロス
63メロン名無しさん:2006/11/01(水) 19:40:39 ID:???O
月地獄流し考えてみた

ミサ「月〜」
月「どうした、ミサ」
ミサ「見て見て〜。ミサ頑張ったよ!」

ミサの持つノートにはびっしりと「夜神月」で埋められている

月「うわぁっ!!」
ミサ「すごいでしょ?褒めて〜」
月「このクソアマーッ!!」 ドンッ
ミサ「キャッ!」

月がノートを改めて見ると、名前は載ってない
月「ハア、ハア、き・・・気のせい?」
L「夜神君」
月「り、竜崎か」
L「夜神君の字って、これで当たってましたっけ?」

ノートに「夜神月」と書いてある

月「ギャーッ!!」
リューク「おい、月。ここにデスイレイサーが・・・」
月「リューク!それを貸してくれ!」
リューク「あるわけないよなぁ、読み切り版じゃあるまいし」
月「くそぉ・・・・・・」
以下、流される
64メロン名無しさん:2006/11/02(木) 00:02:05 ID:???0
大場つぐみVS柴田つぐみ
65メロン名無しさん:2006/11/02(木) 13:24:30 ID:???0
ガモウひろしVSわたなべひろし
66メロン名無しさん:2006/11/03(金) 09:32:11 ID:???0
>>4-50Lの男としての意地に燃えた
67メロン名無しさん:2006/11/03(金) 10:19:25 ID:???O
>>30断られたライトワロス
68メロン名無しさん
そういえばNHKで放送されていた法廷推理ドラマの「マチベン」で
被害者役がドラマ版の閻魔あいの人(岩田さゆり)
犯人役が映画版のLの人(松山ケンイチ)
っていう組み合わせだったことがあったな