ルイズの桃色がかったブロンドが、ざわっと逆巻いた。
また貴様はあれか。黒髪か。
さらにジェシカを観察する。才人の視線が追っている場所を、ミリ単位で追跡する。ジェシカは大きく胸のあいた清楚なワンピースを身につけていた。
才人の視線は、ワンピースから覗くその谷間を正確にホーミングしているのであった。
胸か。貴様はそんなにリンゴみたいなのが好きか。犬はどうしてこう、胸が好きなのかしら。ね!
才人はホウ、とせつなげにため息をついた。それからうっとりとした顔で、ジェシカの胸の円周を測るように、両手で円を描いた。
ルイズの頭の中でなにかが切れ、とりあえず手近なグラスを思いっきり投げつけた。こめかみの辺りに直撃し、才人は流しの前に崩れ落ちる。
これがすごい楽しみなんだが、あるかねぇ。