アニメ世界の住人になりたいんですが

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1メロン名無しさん
どうすればいいのか教えてください
2メロン名無しさん:2006/05/31(水) 23:33:47 ID:???0
しるか
3メロン名無しさん:2006/05/31(水) 23:36:52 ID:???0
 __     __  ___ _____  _____   _______  ______
 |   |    /  /  |  //       |  /       |  /   ____/ /       |
 |   |.   /  /  /  / /   / ̄ ̄|. l ./   / ̄ ̄|. l  /   /      /   / ̄ ̄|. l
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  ┏┓                ┏┓
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4メロン名無しさん:2006/06/01(木) 01:10:43 ID:???0
>>1
ブラウン管の中に入れるようになってから
5メロン名無しさん:2006/06/01(木) 15:08:39 ID:???0
         v――.、
      /  !     \
       /   ,イ      ヽ                          
     /  _,,,ノ !)ノリハ    i
    i  jr三ミ__r;三ミ_   ヽ                                    
    l  ,iヾ二ノ ヽ二 ハ   ノ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ヽ、.l  ,.r、_,っ、  !_,    <  >>1 糞スレ立てんな、蛆虫、氏ね。
       !  rrrrrrrァi! L.     \______________           
       ゝ、^'ー=~''"' ;,∧入
   ,r‐‐'"/ >、__,r‐ツ./   ヽ_                                    
  /  /  i" i, ..:  /  /  ヽ-、                     
 ./  ヽ> l    /   i     \  
6音速丸:2006/06/01(木) 15:16:13 ID:???O
まああれだ。基本はブラウン管に顔をくっつけて呪文を唱えるのさ。「トオリヌケロー」って
7メロン名無しさん:2006/06/01(木) 16:19:32 ID:???O
ホロデッキだ
ホロデッキを発明するんだ
8メロン名無しさん:2006/06/01(木) 16:42:15 ID:???O
ヴィーナスシティを発明するんだ
9メロン名無しさん:2006/06/01(木) 17:28:31 ID:???0
テレビとりもちを発明すれば・・・
10メロン名無しさん:2006/06/07(水) 01:33:27 ID:???0
          __/\ おらおら群馬県様だ!
          _|    `〜┐ >>3 埼玉?群馬サファリパークの餌にするぞw
        _ノ       ∫ >>4 茨城?尾瀬で迷いなw
    _,.〜’        / >>5 栃木?ドイツ村に拉致るぞw
  ,「~             ノ  >>6 東京?焼き饅頭にするぞw
 ,/              ` ̄7 >>7 千葉?草津温泉に来いw
|                /  >>8 神奈川?群馬の県鳥はキジだぜw
 ~`⌒^7            /   >>9 山梨?タッチのあだち充も群馬だぜw
     丿            \,_  群馬県様が関東制覇!楽勝!
    _7       /`⌒ーへ_,._⊃ 
    \    _,.,ノ          >>147 お前最高!こんにゃくやるよ!
     L. ,〜’


11メロン名無しさん:2006/06/21(水) 07:16:17 ID:???0
叩かれるの覚悟で言うけど、二次元の変形した美少女に熱狂すること、異常だよ。
そういう人間は生存競争に敗れた姿だってこと、よく知っておいたほうがいい。
12メロン名無しさん:2006/07/03(月) 03:21:12 ID:???0
13 ◆YWJXIc03eQ :2006/07/03(月) 03:37:24 ID:???0
a
14 ◆.nMUi.I89w :2006/07/03(月) 03:39:41 ID:???0
b
15 ◆B9o0P3nzL. :2006/07/03(月) 03:52:27 ID:???0
a
16メロン名無しさん:2006/07/07(金) 01:16:22 ID:???0
tes
17管?理?人:2006/07/12(水) 16:46:56 ID:???0
test
18メロン名無しさん:2006/07/16(日) 08:03:50 ID:???0




19メロン名無しさん:2006/07/16(日) 08:06:37 ID:???0






20メロン名無しさん:2006/07/16(日) 08:11:38 ID:???0
うぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
21メロン名無しさん:2006/07/16(日) 08:32:39 ID:???0



22メロン名無しさん:2006/07/16(日) 08:59:56 ID:???0






23メロン名無しさん:2006/07/16(日) 09:37:25 ID:???0
                                         
                                          
                                        
                                            
                                       
                                         
24メロン名無しさん:2006/07/17(月) 22:22:09 ID:???0

     わたしは雨


 わたしは雨、そしてわたしは
 裸足であちこちの土地を歩き回る。
 わたしの髪の中で風が戯れる――
 ほっそりした、褐色の手で。

 蜘蛛の糸からつくられた、わたしの薄い服
 それは灰色の悲しみよりも灰色。
 わたしはひとりぼっち。ただ、ときおり
 病んだ鹿と戯れる。

 わたしは手に紐を持っている。
 紐のうえにならべられているのは
 少女の蒼白な口がながした
 すべての涙

 わたしはそれらの涙をすべて、夜更けに
 きゃしゃな少女たちから奪い取った。
 彼女らが長い道の途上で、憧れと手をたずさえながら
 不安に怯え、眠れないでいるときに。

 わたしは雨、そしてわたしは
 裸足であちこちの土地を歩き回る
 わたしの髪の中で風が戯れる――
 ほっそりした、褐色の手で。

25メロン名無しさん:2006/07/21(金) 00:54:40 ID:???0
        少年の五月の歌
                     

 おとめらは
 美しい花ぞのの中で遊ぶことができる。
 金色の柵がまわりにある。
 男の子らは
 うらやましそうに柵のふちに立ってぬすみ見し、
 あの中にはいれたら、と考える。

 この美しい花ぞのの中は
 清く明るい光に溢れ、
 そこにいる人はみなたのしげだ。
 ぼくたち、男の子らは待たなければならない。
 大きくなり、若い紳士になるまで、
 中にはいることはできない

26メロン名無しさん:2006/07/21(金) 23:12:53 ID:???0
27メロン名無しさん:2006/07/21(金) 23:37:40 ID:???0


    戦歿者を悼む  (1914) 


 誇りにも似た感謝の念をもって、子供の死を悼む母のように、
 イギリス今は遠く海の彼方で斃れた若者を悼む。
 彼らはイギリスの肉の肉、霊の霊であった、――
 そして自由を守るために、斃れていったのだ。

 今、弔鼓が厳かに轟き、「死」が粛然として、
 悲しみの歌をかの永遠の彼岸に向って献げている。
 この荒涼寂寞の中にも、美しい調べが漂い、
 栄光を偲ぶ思いが我々の涙にきらめく。

 彼らは軍歌を口ずさみつつ戦場に赴いた、彼らは若かった、
 四肢直く、眼は誠実さに輝き、臆する色を見せなかった。
 いくたび窮地に陥ろうと、最後まで怯むことなく、
 正面に敵を見据えたまま斃れていったのだ。

 残された我々は老いてゆく、だが彼らは老いることはない、
 老醜に打ち拉がれることも、歳月の重圧に屈することもない。
 そして、夕陽が沈むにつれ、朝日が昇るにつれ、
 我々の心には彼らの思い出が蘇ってこよう、

 彼らは、再び仲間と談笑の時をすごすこともなく、
 家族の団欒の食卓に着くこともなく、
 我々の昼間の労働に伍することもなかろう。
 彼らは眠っているのだ、――イギリスの離れた海の彼方に。

 だが、我々が祖国を思い、その将来に希望を強く托す限り――
 人目につかぬ泉がかえって切々と人の心に訴えかけるように――
 祖国の人々の奥底で彼らは脈々と生き続けよう、
 空が暗くなり始めて星が蘇り、生き生きと生き続けるように。

 そうだ、我々が土と化したときでも頭上に輝き、
 あの大空を堂々と厳かによぎってゆく星のように、
 我々が夜の闇に沈淪したときでも輝く星のように、
 終りの日まで、終末の日まで、彼らは輝き続けよう。
28メロン名無しさん:2006/07/23(日) 06:51:27 ID:???0
ついに夢まで二次元汚染された!
「リリカル リリカル」
美少女魔女っ子キャラが踊る・・・目が覚めたら朝立ちしてた。
29メロン名無しさん:2006/07/24(月) 02:30:28 ID:???0
∧_∧
( ・ω・ )
30メロン名無しさん:2006/07/25(火) 02:25:33 ID:???0

     わたしは雨


 わたしは雨、そしてわたしは
 裸足であちこちの土地を歩き回る。
 わたしの髪の中で風が戯れる――
 ほっそりした、褐色の手で。

 蜘蛛の糸からつくられた、わたしの薄い服
 それは灰色の悲しみよりも灰色。
 わたしはひとりぼっち。ただ、ときおり
 病んだ鹿と戯れる。

 わたしは手に紐を持っている。
 紐のうえにならべられているのは
 少女の蒼白な口がながした
 すべての涙

 わたしはそれらの涙をすべて、夜更けに
 きゃしゃな少女たちから奪い取った。
 彼女らが長い道の途上で、憧れと手をたずさえながら
 不安に怯え、眠れないでいるときに。

 わたしは雨、そしてわたしは
 裸足であちこちの土地を歩き回る
 わたしの髪の中で風が戯れる――
 ほっそりした、褐色の手で。
31メロン名無しさん:2006/07/26(水) 02:53:39 ID:???0
CHAGE&ASKA PRIDE

思うようには いかないもんだな
呟きながら 階段を登る

夜明けのドアへ たどり着いたら
昨日のニュースと手紙があった

折れたからだを ベッドに投げ込んで
君の別れを 何度も見つめてた

伝えられない事ばかりが
悲しみの顔で 駆けぬけてく

心の鍵を壊されても
失くせないものがある プライド

光りの糸は レースの向こうに
誰かの影を 運んで来たよ

やさしい気持ちで 目を細めたとき
手を差し伸べる マリアが見えた

何が真実か わからない時がある
夢にのり込んで 傷ついて知ること

誰も知らない 涙の跡
抱きしめそこねた 恋や夢や

思い上がりと 笑われても
譲れないものがある プライド

僕は歩く 穏やかな愛で
白い窓辺に 両手を広げた

伝えられない事ばかりが
悲しみの顔で 駆けぬけてく

心の鍵を壊されても
失くせないものがある プライド

誰も知らない 涙の跡
抱きしめそこねた 恋や夢や

思い上がりと 笑われても
譲れないものがある プライド
32メロン名無しさん:2006/07/27(木) 19:08:32 ID:???0
33メロン名無しさん:2006/07/27(木) 21:57:24 ID:???0
マクドナルドの、
スナックパックを食べていますな。実に、いますな。

これは、ドリンクとジュースが、 w
セットで330円なのですな。実に、なのですな。
サイズは、どちらもMですな。これで、値段が、
40円も、安くなりますな。実に、40円も、ですな。


やはり、スナックパックは
こうでないといけませんな。

ジュースとドリンクのセットですな。w

菜食者には、これがぴったりの choice ですな。
実に、ぴったりのですな。
34メロン名無しさん:2006/07/28(金) 23:51:47 ID:HAhWXYvDO
俺もだ
35メロン名無しさん:2006/07/30(日) 23:01:25 ID:???0
     Verzuckubg      

                      

酔いしれた夜の中で
森と遠方が私の方にからだを曲げる。
私は青空と冷たい星と
夢の傷ついた華麗さを呼吸する

おお、そうすると、酔った世界が、
女のように私の胸に横たわり
うっとりとした苦痛のうちにあかあかと燃え、
その叫びは、かん高く幻惑させる。
遥か遠い深みからくる
けもののうめきと羽ばたき、
海辺で過ごした青春時代の
跡形もなくなった日々の余韻、
いけにえの叫びと人間の血、
火あぶりの死と修道院の僧房、

すべては私の血の波、
すべては神聖でよい!

何ものも外になく、何ものも内になく、
何ものも下になく、何ものも上になく、
すべての固いものは消滅しようとし、
すべての限界は飛散した。

星は私の胸の中を巡り、
ためいきは空に没し、
すべての生命の心と喜びとが、
一層うっとりと燃え、一層はなやかにゆらぐ。
あらゆる陶酔が私には好ましく、
私はあらゆる苦痛に胸を開き、
祈りつつ流れこみ、
世界を心臓に引き入れられる。
36メロン名無しさん:2006/08/01(火) 06:53:02 ID:???O
晒し
37メロン名無しさん:2006/08/01(火) 07:45:38 ID:???0
ボヘミアン・ラプソディー
38メロン名無しさん:2006/08/02(水) 00:25:43 ID:???0

   省察             

ああ、人は何を願うべきなのか
じっとしていた方がよいか。
しっかり自分を守っていた方がよいか。
それとも活動する方がよいか。
ささやかながら自分の家を建てるべきか。
それともテントの下に住むべきか。
岩をたのみとすべきか
かたい岩でさえゆらぐものを。

一つのことがだれにでもあてはまりはしない。
めいめい自分のすることに注意せよ。
めいめい自分のいるところに注意せよ。
立っている者は倒れないように注意せよ。
39メロン名無しさん:2006/08/02(水) 00:40:52 ID:???0


奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に
自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。
そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその
精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは
反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を
血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに
気付いてすらいない。それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの
唯一の誇りを見い出しさえしている。
             (リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
40メロン名無しさん:2006/08/02(水) 20:22:00 ID:???0
41メロン名無しさん:2006/08/04(金) 09:53:00 ID:???0

    ズライカ (東風の歌)


 風のこのそよぎは何を意味するのでしょうか。
 東風はうれしい便りを持ってくるのでしょうか。
 風の翼のさわやかな動きは
 心の深い傷をひやしてくれます。

 風は愛撫するように道のほこりをもてあそび
 かりたてて、軽いちぎれ雲にします。
 戯れる小さい虫の群れを
 安らかなブドウの葉のかげに吹き寄せます。

 東風は、照りつける夕日をやさしくやわらげ
 私の熱いほほをひやしてくれ
 畑や丘に照りはえるブドウに
 吹き過ぎながら口づけします。

 そのかすかなささやきは私に
 あの方のねんごろなことばを伝えます。
 丘がまだ暗くならないうちに
 千たびもの口づけが私をよみがえらせるでしょう

 では、風よ、吹いて行くがよい!
 友だちや悲しんでいる人を慰めておあげ
 高い城壁が夕日に赤く輝いてあすこで
 私はまもなく、いとしい人に会えるのです。

 ああ、ほんとの心の便りを
 愛の息吹を、よみがえった命を
 あの方の口づけだけが、あの方の息吹だけが
 私に与えて下さるのです。
42メロン名無しさん:2006/08/05(土) 12:36:28 ID:???0

     午後     

 
 世を離れたヴェールのように優雅な枝が
 すらりとした白樺の幹からしなやかに伸び、
 祝祭の時のような静寂が、
 小鳥のさえずりに青空が過剰に注ぐことがないように
 青空をせきとめようとしてるかのよう。
 褐色の濡れた道。そしてあふれ咲く木は
 大地をあらたに切り開こうとしているようだ。

 緑の草はまだほとんど萌えず、
 樅の木の緑はすっかりあらたまり、
 ほっそりした、黄色い蝶が思い切って
 日の光に酔ったベンチにとまる。

 追われた緑の蝿はつぶやく――
 「太陽は自分だけのためにあるのではないのか?」
 リンボクの先端だけが小声でささやく――「ちがう!」
43メロン名無しさん:2006/08/07(月) 03:08:34 ID:???0
「現実を無視した理想主義は、ユートピアニズム(夢想主義)だ」

同時に「理想なき現実追認は、ただのシニシズム(悲観主義)だ」

E・H・カー



正義は大建築の全体を支える支柱である。

それを失ったら、人間社会の偉大で巨大な組織は

一瞬にして崩壊する

                         アダムスミス
44メロン名無しさん:2006/08/09(水) 16:57:29 ID:???0
      あらしの後の花     


兄弟のように、みんな同じ方を向いて
かがんだ、滴の垂れる花が風の中に立っている。
まだおどおどとおびえ、風にめしいて。
弱い花はいくつも折れて、見る影もない

花はまだ麻痺したまま、ためらいつつおもむろに
頭をなつかしい光の中にまた上げる。
私たちはまだ生きている、敵に飲み込まれはしなかったと、
兄弟のように、最初の微笑を試みながら。

そのながめで私は思い出す。自分も気も遠く
ぼんやりとした生の衝動に駆られ、やみと不幸とから
感謝しつついとおしむやさしい光に
立ち帰った時のかずかずを。
45メロン名無しさん:2006/08/10(木) 14:43:15 ID:???0
    夕暮れT     
             

 空の青、かぎりなく澄み、
 白い雲もほほえんでいる。
 黒い、あるいは緑のたおやかな木々が
 おまえを見つめ、声もなく言う――「ごらん!」

 なにもかも、メルヘンに聞き入っているように静かな、
 やさしい空気につつまれている。
 小鳥たちもみな、うっとりしたように耳を澄ませている――
 香りしか聞こえない。

 勿忘草のうえに落ちた雪のように、
 白い雪がきらめく。
 やわい痛みも青々として、
 木々のうえに降りそそぐ。

 あの木たちは黒か、緑か?
 おそらく、木自身にもよくわからないだろう。
 一つの窓の中で、青から浮き出た
 一滴の赤がふるえる。木々が花咲く。
46メロン名無しさん:2006/08/11(金) 16:44:44 ID:???0
           Heraclitus    

                       

 ヘラクレイトスよ、人の噂によれば君は死んだとのこと、
 この辛い報せを聞いて僕はなんど辛い涙を流したことか。
 君と僕は終日、そうだ、太陽が辟易して沈むまで、いくたび、
 談笑の時をすごしたことか! そのことを思い、僕は泣いた。

 ヘラクレイトスよ、カリアから来た友よ、君が一握りの灰と
 化し、永遠の眠りについてから、長い歳月がたった、――だが、
 今でも、君の快い、夜鳴鶯のような声が響いている。死は、
 一切を奪い去るが、君の声を奪い去ることはできないのだ。  
47メロン名無しさん:2006/08/14(月) 22:07:28 ID:???0
  誠実な人間   

誠実な人間とは
  その心が清潔で、
曲がったことをせず、
  虚栄心とは無縁な人のこと。


そういう人は、ただ黙々と、
  純粋無垢な日々をおくり、
希望にも心惑わされず、
  悲しみにも乱されはしない。


そういう人は、城壁や鎧で
  自分の身を守る必要もなく、
晴天から降ってくる禍を避けるため
  秘密の地下室を設ける必要もない。


そういう人は、いや、そういう人だけが、
  深遠から迫ってくる恐怖も、
大空から襲ってくる脅威も、
  臆することなく見据えることができるのだ。


そして、運、不運のもたらす
  苦悩を超然と直視し
天を仰いでそこに神意を読み、
  敬虔な思いこそわが知恵と考えるのだ。


さらにまた、善き思いをわが友とし、
  満ちたれる老齢をわが財産と見なし、
この土地の生を静かな旅の宿と見、
  自らを静かにそこに宿る旅人と考えるのだ。
48メロン名無しさん:2006/08/18(金) 01:15:57 ID:???0
見えない明日をつかむためには
自己をふりかえなければならない
見えない明日をつかむためには
時として涙をながす決意がないといけない
見えない明日をつかむためには
自分以上の友人をもたないといけない
見えない明日をつかむためには
自己の能力を日々研鑽しなければならない
見えない明日をつかむためには
自己に内在する怠惰と恐怖の感情をできるだけとじこめないといけない
見えない明日をつかむためには
豚からの脱却をはたさないといけない
そして見えない明日をつかんだ後は
その勝利の酔いからはやくさまないといけない
そして見えない明日をつかんだ後は
豚どもを一人でも救出しないといけない
49メロン名無しさん:2006/08/18(金) 16:36:09 ID:Vy2tBgNl0
まず筐体に飛び乗って
50メロン名無しさん:2006/08/18(金) 18:14:40 ID:???0
鈴木光司の「ループ」くらい科学が発達すれば可能
51メロン名無しさん:2006/08/18(金) 18:44:51 ID:???0
  
   「アソランドウ」のエピログ  

みんなが寝静まった真夜中に、もし君がふっと思い出に耽り、
  かつて君を愛し君に愛された僕というが男が死んで、
墓場の下にいることに、――愚かな連中言わせれば――
死の虜囚となっていることに、思いをはせるとしたら、
  僕を哀れと思うか?


あんなに愛し愛された友人同士だったのに、誤解も甚だしい!
  僕が地上に生きていた時、怠け者や泣き虫や
女々しい奴とはおよそ無縁だったはずだ。志も力も望みも
ない奴のように僕が愚痴を零したことが一度でもあったか?
  僕という人間を、――何だと思っているんだ?


僕は、敵に背を向けることなく胸をはって邁進、暗雲に
  閉ざされても晴れることを疑わず、正義が敗れても悪が
勝つとは夢想だにせず、斃れるのは再起するため、敗れるのは
よりよき戦いを戦うため、眠るのは目覚めるため、と
  固く信じていた男だ。


哀れむのは真っ平だ! みんなが働いている昼間に、もし、
  死んだ僕のことを思い出したら、心の中で激励してくれ!
胸と背それぞれの方向に向けて前進しろ、と言い、さらに、
叫んでくれ、「戦え、勝つんだ!成功を祈る!奮戦し、
前進せよ、この世と同じくあの世でも!」と
52メロン名無しさん:2006/08/18(金) 19:32:12 ID:???O
>>50
現実世界からおさらばしなければならないがな
53メロン名無しさん:2006/08/21(月) 07:19:47 ID:???0
ドラえもんの道具の
絵本入り込み靴、あれ欲しい
全財産やってもいい
54メロン名無しさん:2006/08/22(火) 00:37:36 ID:???0

Gestntzte Eiche

カシの木よ、お前はなんと切り詰められたことよ!
なんとお前は異様に奇妙に立っている事よ!
お前はなんと度々苦しめられた事だろう!
とうとうお前の中にあるものは反抗と意志だけになってしまった。
私もお前と同じように、切り詰められ、
悩まされても、生活と絶縁せず、
毎日むごい仕打ちを散々なめながらも、
光に向かってひたいを上げるのだ。
私の中にあった優しいもの柔らかいものを
世間が嘲って息の根をとめてしまった。
だが、私というものは金剛不壊だ
私は満足し、和解し
根気よく新しい葉を枝からだす、
いくど引き裂かれても。
そしてどんな悲しみにも逆らい、
私は狂った世間を愛しつづける。
55メロン名無しさん:2006/08/23(水) 00:25:38 ID:???0

 
  Sehnsucht    

              

  金色に星はかがやき
 わたしはひとり窓辺にたった、
 しずかな野のかなたより
 きこえくる郵便馬車の角笛ひとつ。
 身体のうちに心は燃え立ち
 ひそかにわたしは思った、
 ああ、だれかともに旅する者はいないか
 このすばらしい夏の世に!

  若者がふたり
 山坂をゆき
 静寂の地に歩きながら
 歌うのが聞こえる、
 かすかにざわめく森の
 めくるめく巌の谷のこと、
 崖の裂けよりたぎり落ち
 森の夜に吸われゆく水のこと。

  大理石の像を歌い、
 岩をおおう小暗い葉陰に
 荒れすさぶ苑を歌い、
 月光のはえる館を歌う、
 館では娘らが窓辺に耳を澄ます、
 立琴のひびきがめざめ
 ものうい噴泉がさざめくとき、
 すばらしい夏の夜に――
56メロン名無しさん:2006/08/23(水) 10:54:21 ID:???0
   慰めは涙の中に  

みんなが楽しそうにしているのに、
なぜ君は悲しんでいるのか。
君の目を見ればわかる、
ほんとに君は泣いたのだね。

「ぼくひとりで泣いたとて、
それはぼくだけの苦しみだ。
泣けば流れる甘い涙に
ぼくの心は軽くなるのさ」

楽しげな友だちが君を招いている。
さあ、ぼくたちの胸に来て、
なくしたものはなんなりと
心おきなく打ち明けたまえ。

「にぎやかに騒いでる君たちに
哀れなぼくの苦しい心はわからない。
いやいや、ぼくは何もなくしはしない。
切ない思いは数々あるが」

それなら直ぐに元気を出したまえ。
若い血潮の君なのだ。
君の年なら、力もあるし、
望みをかなえる勇気もあろう。

「いやいや、望みをかなえる道は無い。
あまりに遠い隔たりだ。
高いみ空の星のように、
高いところで美しく光っている」

星を取ろうと望むものはない。
きらびやかな光を楽しむだけだ。
晴れた日の夜ごとに、空を仰げば、
うっとりとしないものはない。

「うっとりとしてぼくは、しげしげと
昼、日なか仰ぎ見るのだ。
夜は泣き明かさせてくれたまえ、
ぼくが泣ける間は」
57メロン名無しさん:2006/08/26(土) 13:29:58 ID:???0
 
 黄昏の白いバラ   

悲しげにお前は顔を
葉の上にもたせかける、死に身にまかせて。
お前は幽霊のような光を呼吸し
あおざめた夢をただよわせる

だが、お前のなつかしい香りは
まだ一晩じゅう部屋の中に
最後のかすかな光の中で
歌のようにしみじみとただよう。

お前の小さい魂は
憂わしげに、名のないものに手を差しのべる。
そしてお前の魂はほほえみながら死ぬ、
私の胸で、姉妹なるバラよ。
58メロン名無しさん:2006/08/28(月) 18:09:15 ID:???0
 
    八月の終わり     


 もう諦めていたのに、夏は
 もう一度力をとりもどした。
 夏はだんだん短くなる日に凝り固まったように輝く、
 雲もなく焼きつく太陽を誇りの顔に。

 このように人も一生の努力の終りに、
 失望してもう引っ込んでしまってから
 もう一度いきなり大波に身を任せ
 一生の残りを賭して見ることがあろう。

 はかない恋に身をこがすにせよ
 遅まきの仕事に取り掛かるにせよ
 彼の行いと欲望の中に、終りについての
 秋のように澄んだ深い悟りがひびく。
59メロン名無しさん:2006/08/31(木) 14:15:49 ID:???0


  新しい家に入るに際し  


母の胎内から来て
土の中で朽ちる定めをもって、
人間は不思議そうに立っている。
神々の追憶が朝の夢に軽く触れる。

それから人間は神を離れ、大地に向かい、
働き努める。あわただしい生活の
過ぎごし方と行く手とを恥じ怖れつつ、

家を建てて、それを飾り、
壁を塗り、たんすを満たし、
友だちと宴を祝い、そして
愛らしい笑う花を植える、門の前に。
60メロン名無しさん:2006/09/02(土) 13:28:43 ID:???0
  栄光の空しさ   


血筋や地位のもたらす栄光などは、
  単なる影に過ぎず、実体などというものではない。
堂々たる鎧で身を守っていても、運命には逆らえないのだ。
  王様だって氷のような手をもった死神に見舞われる。
  王笏や王冠を誇った者も、
  必ず真っ逆様に転落し、
土の中に入ってしまえば、曲がった鎌や鋤を使って
野原で働いていた農民と同じ身分になってしまうのだ。


野原ならぬ戦場で武勲をたて、敵を殺した記念に
  その場所にわざわざ月桂樹を植える者もいる。
だが、その武勇を誇った強靭な肉体もやがては亡びる。
  啀み合うのもいつも仲間同士のことで、
   遅かれ早かれ、
   彼らは運命の前に平身低頭し、
わけの分からぬうわ言を呟きながら息を引きとる、――
蒼白な囚人然として死の世界へ引きずりこまれるというわけだ。


私は言いたい、――君たちの額を飾っている花輪も、
  必ず凋む。だから、自分の偉業を誇るのはやめるがいい。
そして、死神の赤い祭壇をよく見ることだ、
  そこには勝者即敗者の血が流れている。
   いずれ栄光を誇った君たちの頭も、
   冷たい墓場の下に入ってしまうのだ。
だが、正しく生きた人間の営みだけが、
土の中でもフクイクと薫り、爛漫と咲き誇るのだ。
61メロン名無しさん:2006/09/02(土) 21:02:26 ID:???0
昨日秋葉ラジオ会館4階で見たキモオタ。
すんげーでぶで
ひじの肉がぷらぷらしてる(わかる?)
尋常ではないあごの肉、後頭部が異様に膨らんだその姿は、、、、安田大サーカスのHIROの3倍はある。
髪の毛は長髪だがその天使のこぶが異様に膨らんでいるので余計におかしな頭部である。
目はうつろで焦点が合わず、どこを見ているのかもわからない有り様で、
貴様は一体なにを生きがいとして生きているのか?と思わず聞いてみたくなったほどであった

そのキモオタ糞デブ4百貫糞デブ野郎は終始ふーふーと臭そうな息を吸ったり吐いたりしていて
苦しそうだった。青いTシャツ一丁だったがそのTシャツもよれよれでところどころ黄色くシミになっている
まるでホームレスになりたての30代と言う感じであった。

そいつがかっていた物といえば、ガンプラであった。しかも4階イエサブで買っていた
おまけにそいつはガンプラを1箱かったあと4階のベンチで一休みときたもんだ。
そいつがベンチに座ったら周りの奴らが次々とどこかにいってしまった。
そのデブキモオタはかなりのワキガ症で俺も奴とはかなり間隔をあけて見ていたのだがそれでも臭かった。
凄まじい臭気でそりゃー汗も黄色く変色するわなと思った。成分はションベンと同様らしいですし・・・

これから夏本番になったらあの人はどうするんだろうと考えたんだが、臭の元凶体は真夏の暑さで煮えたぎって
秋葉のアスファルトと照りつける太陽の光線でクソデブキモデブクソダルマになってしまうのだろう
それは余りにもかわいそうだ

以上秋葉4階イエサブ付近で見かけた糞キモデゲロ糞デブオタの報告でした
62メロン名無しさん:2006/09/03(日) 13:25:40 ID:???0
うんこ
63メロン名無しさん:2006/09/04(月) 00:48:02 ID:???0

   ある一つの言葉


余りにもしばしば冒とくされているので、私までが
  冒とくするのは憚られる、ある一つの言葉がある。

余りにも誤って軽蔑されているので、貴女までが
  軽蔑するとも思えぬ、一つの感情がある。

余りにも絶望に似ているので、世間的配慮から
  私が圧殺するまでもない、一つの希望がある。

もし貴女が私のに一掬の憐れみを示してくれれば、
  他の女の示す憐れみよりもどんなに有難いことか。

私は、いわゆる愛という言葉を貴女に送ることは出来ない。
  だが、私が真心からささげ、天に許されるはずもない、

貴女に対する崇拝の思いを、貴女に受け入れてもらうことは
  果たしてできないものであろうか。私のその思いは、

天上の星を慕い求める蛾の願いであり、
  黎明を待ちわびる夜の願いなのだ。

いや人間の悲しみの世界の遥か彼方の、
  ある何ものかに憧れる思いなのだが…
64メロン名無しさん:2006/09/09(土) 01:17:50 ID:???0


 それを知っているか  


にぎやかな歓楽の最中に、
うたげの祈りに、楽しい広間で
お前は時折り、急に口をつぐみ
立ち去らずにはいられなくなるのをお前は知っているか。

そうしてお前はふしどに眠りもやらず、
突然心臓の苦痛に襲われた人のように伏している。
歓楽もにぎやかな笑いも、煙のように飛散してしまう。
お前は泣く、とめどもなく――それを知っているか。
65メロン名無しさん:2006/09/12(火) 19:53:38 ID:???0
 
       炎   


 お前がつまらぬものの間を躍って行こうと、
 お前の心が憂いに苦しみ傷つこうと、
 お前は日ごとに新しく味わうだろう、
 生の炎がお前の中に燃えているという奇跡を。

 我を忘れる喜びの瞬間に酔って、
 その炎を燃え上がらせ、消えつきさせる者も少なくない。
 慎重にゆうゆうと自分の運命を
 子どもや孫に伝えるものもある。

 だが、陰気な薄明を通ずる道を行くもの、
 日々の煩いにたんのうし
 生の炎をついぞ感じないものだけは、
 その日々を空しく失うのだ。
66メロン名無しさん:2006/09/15(金) 19:53:31 ID:???0

笑えば愚か者と思われるかもしれない。
泣けば女々しいやつだと思われるかもしれない。
他人に手をさしのべれば、やっかいごとにまきこまれるかもしれない。
喜怒哀楽をあらわせば、自分の本性までさらしかねない。
夢を語れば、他人にもみくちゃにされてはかなく消えかねない。
愛することには、失恋の危険がつきまとう。
生きることには死の危険が、
求めることには失望の危険が、
挑戦することには失敗の危険がつきまとう。
しかし危険は冒さなければならない。
人生最大の悲惨は、なにひとつとして危険を冒さないことにある。
危険を冒さぬ人は、なにも成し得ず、なにも手に入れられず
何もない人生を送る。
危険に身をさらさなければ、苦しみや、憂いは避け得ても
学び、変革し、成長し、愛し、生きていくことができない。
危険に対して及び腰でいる人は、自由を剥奪された奴隷のようなものだ。
危険を冒すものだけが、自由に人生を生きられる。
67メロン名無しさん:2006/09/17(日) 04:56:47 ID:???0


奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に
自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。
そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその
精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは
反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を
血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに
気付いてすらいない。それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの
唯一の誇りを見い出しさえしている。
             (リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
68メロン名無しさん:2006/09/19(火) 23:50:53 ID:???0
    
   「フランダ―スの戦場に」


 フランダースの戦場にケシの花が咲く
 列また列の十字架のはざまに
 十字架はわれらが住みか
 空になおヒバリは翔べど
 砲声に歌は聞えず

 われは死せり、命ありて
 曙を膚に感じ、黄昏の光芒を眺め
 愛し愛されは昨日の事
 いま、われはフランダースの戦場に横たわる

 われに続き敵と戦え
 力尽きしわれらの投げる
 たいまつを高く掲げよ
 なんじら、死せる我ら背かば
 永遠にわれらは眠らじ
 フランダースの戦場にケシの花は咲くとも
69メロン名無しさん:2006/09/20(水) 18:03:22 ID:???0
Das Madchen sitzt dahein und singh

白い雪よ、冷たい雪よ、
お前は遠い国で
わたしの恋人のトビ色の髪のの中に
わたしの恋人のいとしい手の上に落ちる。

白い雪よ、冷たい雪よ、
あの人も寒くはないかしら?
言って、あの人は白い野原に寝ているの?
それとも、暗い森の中で寝ているの?

白い雪よ、偽りの雪よ、
わたしの恋人を憩わしておくれ!
一体なぜお前はあの人の髪をおおい、
あの人の目をふさぐの?

偽りの雪よ、白い雪よ、
あの人は死んではいない。
きっと捕らえられ
水を飲み、パンを食べてるに違いない。

きっと、まもなくあの人はもどってくる、
もう家の外に立っているかも知れない。
わたしは涙をふかなくてはならない、
でないと、あの人を見ることが出来ないから
70メロン名無しさん:2006/09/23(土) 12:07:30 ID:???0
Fog


霧はやってくる、
小さな猫足で。
そっと腰を下ろして、
港と町を
見渡すと、
また静かに歩き出す。
71メロン名無しさん:2006/09/24(日) 23:05:01 ID:EE5V0mIh0
三次元の世界には飽きた
72メロン名無しさん:2006/09/24(日) 23:14:00 ID:CzthT0UD0
おねがいティーチャー
おねがいツインズ
の世界でよければ
松本市とか大町市とか軽井沢町とかに
行けばよい
73メロン名無しさん:2006/09/25(月) 22:30:23 ID:???0
おねがいシリーズの世界に行こうとしたら、
「雛見沢」と道路標識が書かれた場所に出た。
74メロン名無しさん:2006/09/26(火) 17:37:09 ID:???0

  [街に雨が降るように]
     街に静かに雨が降る


 街に雨が降るように
 わたしの心には涙が降る。
 心のうちにしのび入る
 このわびしさは何だろう。

 地にも屋根の上にも軒並に
 降りしきる雨の静かな音よ。
 やるせない心にとっての
 おお なんという雨の歌!

 いわれもなしに涙降る
 くじけふさいだこの心。
 なに、裏切りの一つもないと?・・・
 ああ この哀しみにはいわれがない。

 なぜかと理由も知れぬとは
 悩みのうちでも最悪のもの、
 愛も憎しみもないままに
 わたしの心は痛みに痛む!
75メロン名無しさん:2006/09/28(木) 18:30:12 ID:???0
  Der Trinker  
 

幾夜も、ひたいをあつい手に埋めて、
私は眠りもやらずに書物に向かってすわりすごした
求めるものを私は見出さなかった。
見出したものは、それから幾年も忘れていた。

幾夜も口びるをあつく燃えあがらして、
私はそれから美しい女たちの遊び仲間になった。
そして恋のなぞを知った、
燃えさかる歓楽と戦慄を同様に豊かに味わって。

幾夜も、物思いにふけって
私はいまだ一人座り、自分が、
陶酔とブドウ酒の混乱した夜に沈むのを感じる。
そのあかりが幽霊のように私をさし招く。

私の久しいあいだ追い求めた知恵や
ことばや歌が心の中で熟するのを感じる。
私はそれをそっと無言のまま
青い黄昏の中にさまよい出させる。
76メロン名無しさん:2006/09/29(金) 20:32:48 ID:???0
晒しage
77メロン名無しさん:2006/09/29(金) 23:46:40 ID:???O
あげ
78メロン名無しさん:2006/09/30(土) 13:33:40 ID:???0
   私は君が泣くのを見た     


私は君が泣くのを見た――大きな、きらめく涙が
あの碧いひとみから落ちたとき
ゆくりなくも、私はおもった
露をこぼす菫のはなを。
君が微笑するのを見た――ひらめく碧玉も
君のかたわらでは光をうしない
君の眼差にみちあふれた
生命のかがよいの前にひれ伏す。

雲はかなたの陽を浴びて
深々とやわらかな色に染まり
迫りくる夕闇のかげも、その色を
大空から追いはらいかねる
君の笑まいも、憂いにつつまれた心に
曇りない歓びをささやき
その白日のようなかがやきは
わが胸のうえを明るくつつむ。
79メロン名無しさん:2006/10/02(月) 18:40:16 ID:???0
    どこまで歩けば

つかの間の静寂の中 紅いぬかるみを行く
一歩踏み締める度 靴底に響く慟哭
一体どこまで続くのか 靴底染める血だまりが
果てし無い嵐の中で 人は凄んでしまう
凄んだ心の赴くままに 今日もまた新たな嵐を呼ぶ
一体いつまで続くのか この不毛な憎しみ合いが
どこまで歩けば途切れるのか この悲しみの紅いぬかるみが

屍の山に立ち込める 黒い硝煙の中
歩めども歩めども 心を離れぬ暗黒
一体どこまで続くのか 光さえぎる硝煙が
どす黒い煙の中で 人は変ってしまう
夢も笑顔も優しさも無くし 今日もまた光から遠ざかる
一体いつまで続くのか この無意味な憎しみ合いが
どこまで歩けば晴れるのか この悲しみの黒い硝煙が
80メロン名無しさん:2006/10/02(月) 20:24:46 ID:???0

   省察            


ああ、人は何を願うべきなのか
じっとしていた方がよいか。
しっかり自分を守っていた方がよいか。
それとも活動する方がよいか。
ささやかながら自分の家を建てるべきか。
それともテントの下に住むべきか。
岩をたのみとすべきか
かたい岩でさえゆらぐものを。

一つのことがだれにでもあてはまりはしない。
めいめい自分のすることに注意せよ。
めいめい自分のいるところに注意せよ。
立っている者は倒れないように注意せよ。
81メロン名無しさん:2006/10/03(火) 23:09:55 ID:???0

型にはめられたルール通りに 生きてゆくことはことは易しいけど
何もないゼロのところで ルールを作るのは難しいことさ
だけど 古いロープに縛られちゃいけない
僕たちは自由なんだ

夢を忘れた子供たちと人は言う
全て忘れた大人たちと僕は言う
夢を忘れた子供たちと人は言う
ああ 時代が泣いてる

誰かに敷かれたレールの上を 歩いてゆくことは楽だけれど
道もない荒れた原野に レールを作るのは苦しいことさ
だけど 遠い向こうも知らなくちゃいけない
僕たちはこれからなんだ

夢を忘れた子供たちと人は言う
全て忘れた大人たちと僕は言う
夢を忘れた子供たちと人は言う
ああ 時代が泣いてる

82メロン名無しさん:2006/10/06(金) 17:07:54 ID:???0
     私は世を愛さなかった      

私は世を愛さなかった、世もまた私を―
彼らの臭い息の前に諂ったこともなく
彼らの偶像の前に、恭々しく膝を屈したこともなく
心にない笑いを頬に浮かべもしなかった
うつろな木霊を崇めて、高らかに叫んだ事もなく
人群れの中にありながら、その仲間とは扱われなかった。
彼らと交わりながら、ただひとり立ち
屍衣のように、人と異なる思想を身にまとった
今もなお、というべくは、あまりに心屈して汚れたのだが――。


私は世を愛さなかった、世もまた私を――
所詮、敵ならばいさぎよく袂を別とう
だが私は信じたい、彼らには裏切られたが
真実ある言葉、欺きえぬ希望があり
めぐみ深く、過ちの穴をつくらぬ美徳があると
また人の悲しみを心から悲しむものもおり
1人か2人かは、見かけと変らぬものもあり
善とは名ばかりでなく、幸福とは夢ではない、と
83メロン名無しさん:2006/10/09(月) 12:52:16 ID:???0
84メロン名無しさん:2006/10/11(水) 19:21:03 ID:???0

 { 私の詩句は飛び去るでしょう・・・}  

                           

 私の詩句は飛び去るでしょう、やさしくそっと、
 あなたの美しい庭をめざして、
 もしも私の詩句に翼があれば、
 鳥のように翼があれば。

 飛んで行くでしょう、火花となって、
 あなたの暖炉の笑うほとりへ、
 もしも私の詩句に翼があれば、
 精霊のように翼があれば。

 あなたのそばへ、純粋に忠実に、
 夜も昼も駆けつけるでしょう、
 もしも私の詩句に翼があれば、
 愛の神のように翼があれば。
85メロン名無しさん:2006/10/14(土) 12:42:18 ID:???0
Liebe

私の喜びはずんだ口はまた近づこうとする、
私の口づけで祝福してくれるあなたの唇に。
あなたのいとしい指を手にとってもてあそびながら、
私の指の中にたたもうとする。
私のこがれるまなざしをあなたのまなざしで満たし
私の頭を深くあなたの髪の中に埋め、
いつもさめている若いからだで
あなたの体の動きに忠実に答え、
いつも新たな愛の火で
あなたの美しさを千度もよみがえらせようとする。
私たちふたりがすっかり心をしずめられ、感謝しつつ、
あらゆる苦悩を越えて生きるまで。
私たちが昼と、夜と、きょうと、きのうとに、
いとしい姉妹としてつつましくあいさつするまで。
私たちがあらゆる行動を超越して
光に満たされたものとして平和のうちに歩くまで。
86メロン名無しさん:2006/10/17(火) 21:34:00 ID:???0
シュタイン夫人へ     

私たちはどこから生まれて来たか。
愛から。
私たちはどうして滅ぶか。
愛なきために。
私たちは何によって自分に打ちかつか。
愛によって。
私たちも愛を見出しうるか。
愛によって。
長いあいだ泣かずに済むのは何によるか。
愛による。
私たちをたえず結びつけるのは何か。
愛である。
87メロン名無しさん:2006/10/21(土) 03:44:41 ID:???0
      
       ヴァイオリンひき
                 
                 

 野をわたるどんなざわめきも
 私はきき耳をたてて、あとを追う、
 あこがれたずねながら、一心不乱に、
 そのたぐいない音に親しむまで。

 それから私の指はその基調の絃の上に
 探りを求め、傷つくほど苦心する。
 たそがれの音にならってかなで、
 たぐいない微妙な調べを会得するまで。

 私の胸の中の悲しみの一つとして、
 私の夢の中の郷愁のまとの一つとして、
 明るみに出て、私の弾奏の
 飾りやあやにならないものはなかった。

 ため息も、口づけも、愛の言葉も
 友だちが友だちに言うことも、
 私は否応なしに私の気持ちに従わせ、
 奏でながらふさわしい役をさせる。

 私はほほえみながら弓をあちこちに動かし、
 私の血のにじむ命をかなでる。
 そしてだれも現わさなかったものを現わす――
 だが、いくらひいても私はもう楽しくなれない。
88メロン名無しさん:2006/10/25(水) 02:44:57 ID:???0

  しかり        


 あなたはとても遠いところにいる。
 わたしがつかめると思っていた星のように遠くに。
 けれども、あなたはまだ近くにいる――
 ただ、少し埃をかぶっているだけ、
 過ぎ去った時のように。
 しかり。

 あなたはとても偉大だ。
 あの木の影のように偉大だ。
 けれども、あなたはまたここにいる――
 ただ、蒼ざめているだけ、
 わたしの心のなかの夢のように。
 しかり。
89メロン名無しさん:2006/10/28(土) 20:29:03 ID:???0

90メロン名無しさん:2006/10/29(日) 00:45:02 ID:???0

  愛   
 
愛なる主は、よく来たとばかり、私を迎え入れ給うたが、
  塵と罪に塗れていた私の魂はあとじさりした。
だが、こんな風に戸口から一歩入った瞬間忽ち怯んだ私を、
  主は目ざとく見つけ、さっと近づき、
声をかけ、どうした、何か忘れものでもしたのか、と
  優しく訊ねられた。


「私には主の客人となる資格がないのです」と私は答えた。
  「お前こそ私の客人なのだが」と主は言われた。
「この不実で恩知らずの私が、でしょうか?、おお、主よ、
  私にはお顔を見る資格はないのです」
主は私の手をとり、にこやかに言われた、「お前の、その眼を
  誰が、私以外の誰が、造ったというのだ」と。


「無論、主が造られました。ですが私は汚してしまったのです。
  ですから、受けるべき恥を私に負わせて下さい」
「その恥目を誰が負ったのか、知らないのか」と主は言われた。
  「おお!私は今こそ主にお仕えします」
「席につき、わたしの出す肉を食べるがよい」と主は言われた。
  私は席につき、その肉を食べた。
91メロン名無しさん:2006/10/31(火) 23:44:06 ID:???0


グ ロ テ ク   

 夕暮れの秋めく森にこだまして
 死を呼ぶ火筒が鳴りひびく  金の平地が
 青い湖水が。その上の太陽は
 ひとしお陰鬱にころがっていく。夜は
 瀕死の戦士を包み  傷ついた彼らの口の
 あらあらしい訴えを包んでいる。
 とはいえ  柳の谷底に
 怒れる神の住む赤いむら雲がひそやかに寄りつどう
 そそぎこぼされた血が  月の冷たさが。
 路はみな黒い腐敗へみちびいて尽き
 金いろの夜の枝組みと星のもとで
 英雄の霊たちに  血をながすその顔々に会釈しようと
 妹の影は沈黙の林をぬけてよろめいてゆく。
 するとひくく  葦間がくれに秋のフルートが響いている。
 おお  さらに誇り高き悲しみを!  もろもろの青銅の祭壇よ
 今日おそるべき苦しみが  精神の熱い焔をはぐくむ
 うまれていない孫たちを。
92メロン名無しさん:2006/11/04(土) 12:37:13 ID:???0


Chant d’automne     

            T

 まもなく私たちは沈むのだ 冷え冷えとした闇の底に。
 お別れだ、まぶしい光よ、私たちの夏は短すぎた!
 早くも聞こえてくるではないか、陰惨な衝撃とともに
 中庭の敷石にたきぎの落ちて鳴る音が。

 冬のすべてが私の中に立ち戻る。怒り、
 憎しみ、おののき、怖れ、逃げられぬつらい労働、
 そして、極北の地獄に閉ざされた太陽に似て、
 私の心も、赤く凍ったかたまりにすぎなくなろう。

 落ちるたきぎの一つ一つにふるえながら聞き入れば、
 死刑台を建てるにもこれほど鈍いこだまはすまい。
 私の精神は崩れ去る塔にそっくりだ。
 城攻めの重い大槌をひっきりなしにに打ち当てられて。

 あの単調な衝撃に揺られていると、気のせいか、
 どこかで慌しく棺桶に釘でも打っているようだ。
 誰の棺桶?――昨日は夏だった、今は秋!
 この不思議な物音は別離の合図のように鳴り渡る。
93メロン名無しさん:2006/11/12(日) 05:18:50 ID:???0

Chanson d’automne   

                           
 秋の日の
 ヴァイオリンの
   ながいすすり泣きに
 こころ痛み
 単調な
   もの悲しさを誘われる。

 時の鐘
 鳴りわたるとき
   息つまり、青ざめて
 むかしの日々を
 思い出し
   涙ぐむ。

 まことわたしは
 吹き荒れる
   風のままに
 ここ かしこ
 飛び散らう
   落葉の身の上。
94メロン名無しさん:2006/11/16(木) 20:46:04 ID:???0


後れても また後れても 君たちに
誓ひしことを 我忘れめや

高杉 晋作
95メロン名無しさん:2006/11/16(木) 21:09:49 ID:???0
  
 Walt Whitman,a kosmos,of Manhattan

ウォルト・ホイットマン、1個の宇宙、マンハッタンの子、性激越、肉付きよく、好色で、食い、飲み、産みふやし、めそめそせず、男や女の上に立ったり、彼らから遠ざかっていったりせず、不作法でもないがしとやかでもない。

ドアから錠をねじ取れ!
戸柱からドアそのものをねじり取れ!

他人を卑しめる者は誰でもぼくを卑しめることになる、
なされたこと、いわれたことは、すべて結局ぼくにかえってくる。

ぼくを通して霊感が押し寄せる、ぼくを通して生の潮流と指標が。

ぼくは原初の合言葉を語る、ぼくはデモクラシーの合図を送る、神にかけて!ぼくは何も受け入れない、全ての人が同じ条件で同じものを得られるのでない限り。

ぼくを通して長いあいだ沈黙していた多くの声が、
無数の世代の囚人や奴隷の声が、

病める者、絶望している者の声が、盗人や小人の声が、
幾星霜もの準備と蓄積の声が、

そして天球をつなぎ合わせる糸の、子宮と精液の
虐待されている人たちの権利の
不具で、取るに足らず、平凡で、愚かで、軽蔑されている者の、
空中にただよう霧、糞のだんごを転がしているこがね虫の声が。

ぼくを通して禁じられていた声が、
性と愛欲の声が、覆いをかけられた声が―――ぼくはその覆いをひきはがす
卑猥な声が―――ばくはそれを浄めて美しくする。

ぼくは口に指を押し当てはしない、
ばくは頭や心と同じく臓腑のまわりもきれいにしておく、
性交はぼくにとって死と同様、下卑てはいない。

ぼくは肉体と欲望を信ずる、
見、聞き、感じることは奇跡だ、ぼくのあらゆる部分がそれぞれ奇跡だ。

神聖だ、ぼくは内も外も、そして触れるもの、触れられるものを何もかも神聖にする
この腋の下の匂いは祈りよりかぐわしい、
この頭は教会、聖書、すべての教義にまさる。
96メロン名無しさん:2006/11/23(木) 18:01:24 ID:???0
   いまはさまようのをやめよう  


 いたくも更けたこの夜に
 さまよい出るのをやめよう
 こころはまだも愛に燃えたち
 月光は明るく照らすとも。

 剣は、鞘がやぶれた後まで残り
 魂も、胸が張り裂けた後まで、と人はいう
 しかし胸には、憩いの息をあたえねばならぬ
 恋にも、やすらかな静まりを。

 夜は、恋をするためにつくられ
 そしてたちまち昼はかえってくるが
 しかし、われらは、さまようのをやめよう
 月光にいざなわれてさまようのを。
97メロン名無しさん:2006/11/28(火) 06:08:28 ID:???0
When I Roved a young Highlander  
  
 若い山人の日々、暗い荒野をさすらい
 雪白いモオヴェンの、けわしい嶺によじ
 鳴りとどろく流れを目の下ながめ
 峪に吹きつのる嵐が霧をよぶのを見たとき
 学ぶことを知らず、恐れることを見ず
 おさないわが身をかこむ巌のように猛くあったとき
 ただひとつ、胸にいだいた想いは
 わが美しいメアリ、といまさら告げるまでもない。
  

 あれは恋ではなかっただろう―ー私もその名も知らなかった
 おさないものの胸に、棲んだのは何の情熱であったか。
 しかも、少年の日々、巌だつ荒地で知った
 同じ想いが、いまもわがうちに燃える。
 ただ一つの幻だけを胸に刻みつけながら
 私は、あのさびしい国を愛し、新しい国に憧れず
 望みは満ち、求めることはすくなく
 魂は君とともにあって、つねに清らかであった。

  
 暁とともに起きでて、私の犬を先立てて
 山から山へ、跳びかけった
 速いディイの流れの浪をかきわけ
 はるかな山人の歌をきくこともあった
 夕べ、花咲く潅木しいた臥床に横たわるとき
 メアリのほかに、夢に入ってくるものもなかった
 わが讃仰の声は、あたたかく天へ立ちのぼり
 わが祈りは、君を祝福することにはじまったのだ。
  
 やがて私は、さびしい故郷を去り、夢は消え
 山々の姿もかき消え、青春も去っていった
 種族の、ただ一人の裔であるから、滅ぶときも独りでなければならぬ
 歓びは、過ぎ去った日々の思い出のほかになく
 ああ、栄光は高まってゆくが運命は苦いものとなり
 幼い日に知った眺めこそが、はるかに懐かしいのだ
 わが望みは、裏切られたが、忘れられることはない
 わが心はつめたくなったが、いまなお君にまつわる。
  
 いつの日か、あの山々は雪につつまれて
 また眼前に立ちあらわれることもあろう
 しかし、姿かわることなく山々は聳えるとも
 そのかげに、メアリが私を迎えることはない
 さらば、わが幼い日をはぐくんだ山々よ、さらば
 美わしく流れゆくディイよ、その川浪よ、さらば
 この頭が、森のわが屋に憩うことももはやないのだ
 ああ、メアリよ、君と離れていて、いずこに我が家があろうか。
98猫にゃん:2006/11/28(火) 06:35:40 ID:+ZG1Y6600
アニメ好きの皆さん!!ボクのHPに来てくれませんか?
掲示板とか画像掲示板とかありますのでw
ぜひ書き込みとかしてください
http://www.rak2.jp/town/user/animenoyakata/

99メロン名無しさん:2006/12/06(水) 04:17:04 ID:???0
    Youth

青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦をも却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ


   年を重ねただけで人は老いない 理想を失うときに初めて老いが来る

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ

   苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く

人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう


   年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星晨、その輝きにも似たる事物や

思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心


人生への歓喜と興味

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる

希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる


   大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける

限り、人の若さは失われない これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が

人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、

この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる
100メロン名無しさん:2006/12/12(火) 17:28:37 ID:???0
        ,. --一 ´ ̄ ̄`ヽ
        (rニ7´ _,ノj  i、  \__
          /  く__,ノ  ヽ\ ゝ.二)
        ノ    、_'`__, ` '  } ̄
      /⌒´ /    |   |   ト、_,.、
.     {   /'´  ̄ ̄ |  ノ- 、 i   ヽ   ここは100ゾナ
     \_,ノ      ` ´   `|    ,ノ
          |               |ー-‐'´    ってことーわー
          {\         __」
        |   ̄ ーrーr─ ´  |       バクは負け組ゾナー!
.        L__,」 L___,ノ
101メロン名無しさん:2006/12/12(火) 17:42:48 ID:???O
青葉陸になりたいんだけど
102メロン名無しさん:2006/12/13(水) 00:54:21 ID:???0
he Spell is Broke、The Charm is Flown  
惑いはやぶれて、恋は終った
人の世の、うつろいやすい病なのだ。
呻くべき時に、われらは狂おしく微笑む
迷いこそ、われらをあざむくもの
こころの澄んだ束の間にだけ
自然の掟の、哀しいことを思いおこす
ただ、賢者の道を踏み行うものばかりが、
殉難者として「生きる」――聖者は「死し」たのであるが
103メロン名無しさん:2006/12/19(火) 19:00:15 ID:eDPSKjVp0
同人誌描いてマイキャラ出演させろお

ぴえろ魔法少女系などで
それなりに流行った実績あるぉ
今だとスパロボ辺りがやりやすいかな?かな
104メロン名無しさん:2006/12/23(土) 12:44:28 ID:???0

   冬の日

         

おお、なんと麗しく、きょうは
雪の中で光が冷めることよ!
おお、なんと優しくバラ色の遠空が火花を散らす事よ!
だが、夏、夏ではない。

ひと時も休まず、私の歌はあなたに話しかける、
遥かな花嫁の姿よ。
おお、なんと優しくあなたの情けは私に話しかけることよ!
だが、愛、愛ではない。

長い間、情けの月光は照らなければならない。
長い間、私は雪の中に立たなければならない。
いつの日か、あなたと空と山と湖とが
深い愛の夏の炎熱の中でやけるまで
105メロン名無しさん:2006/12/25(月) 11:56:09 ID:???0
   鷹
    われらが主・キリストに    

私は今朝、朝の寵児、真昼の王国の世嗣が、――
  斑色の夜明けの雲から飛び出した鷹が、
   悠然と天翔けるのを見た。
  穏やかな大気を翼下におさめて水平に翔け、
   かと思うと、
大空高く、震える翼を繰りながら、恍惚として
舞い上がってゆく姿を見たのだ! ついで忽ち輪を描き始めた、
  スケートの踵がゆるやかに曲線を描くように。
   悠々と飛びながら、烈風を
  はねつけていた。隠れて見ていた私の心は、鳥の姿に
感動した、これこそ造化の完璧さ、造化の精華を示すもの!


恐るべき美と力と動きと、否、大空と栄光と翼とが、この
  一点に集まる! しかして、主よ、汝より発する火は、
何億倍も愛すべく、かつ危なし! おお、わが騎士よ!


まさに然り。農夫、鋤を畠に打ち込むにつれ、その鋤輝く。
  愛する主よ、わがこの蒼白き灰燼、消え去ることなく
再び勢いをえ、今、汝とともに、真紅の血を流さんとす!
106メロン名無しさん:2006/12/29(金) 00:46:05 ID:???0
  Er ging im Dunkel  彼は闇の中を歩いた  

彼は、黒い木立のかさなる影が
彼の夢を冷すやみの中を好んで歩いた

だが、彼の胸の中には、光へ、光へと
こがれる願いが捕えられて悩んでいた。

彼の上に、清い銀の星のこぼれる
晴れた空のあることを、彼は忘れていた。
107メロン名無しさん:2006/12/31(日) 21:20:48 ID:???0

   家に帰る     
            

 長い旅からもどって来、

 冷たい部屋に、待ちうけている郵便を見つける。

 腰をおろして、重苦しい気持ちで手紙を開き、

 息苦しい寒気の中に白い息を吐く。


 ああ、君たちははなんと色々な手紙をくれることだろう。

 見知らぬ人や、私と同じ巡礼や求道者は!?

 ――ものみなのかげに夜と秘密が眠っていなかったら、

 生活はどんなにか荒涼とすさまじいことだろう!


 君たちの手紙を私は黒い暖炉積み上げる。

 君たちのたずねることに対し、私は答えを知らない――

 ぎらぎらと燃え上がる焔で私と共に暖まれ、

 あすはまたあすの日の明けるのを私と共に喜べ!


 世界は冷たく、私たちのまわりに敵意ある壁をめぐらしている。

 私たちの心だけは太陽で、楽しむ事が出来る――

 おお、世界の数々の幻よりも生きながらえる

 内気な火花が、私たちの胸の中でなんとふるえることよ!
108メロン名無しさん:2007/01/02(火) 08:40:28 ID:???0
   彩られたリボンをそえて  


小さい花と花びらを
やさしい若い春の神々が
軽い手つきで戯れながら
私の薄絹のリボンの上にまく

そよ風よ、これを翼にのせて
私の愛する人の着物にからませよ!
すると彼女はいそいそと
鏡の前に立ち去って行く

バラに包まれた自分を見れば
自分もバラのように若やいでいる。
立ったひと目を、いとしい人よ!
それで私は満足だ。

この胸の思いを汲みとって
ためらわずその手をお出し。
そしてふたりを結ぶこのひもは、
弱いバラのひもではないように。
109メロン名無しさん:2007/01/04(木) 04:05:33 ID:???0
 栄光の空しさ   


血筋や地位のもたらす栄光などは、
  単なる影に過ぎず、実体などというものではない。
堂々たる鎧で身を守っていても、運命には逆らえないのだ。
  王様だって氷のような手をもった死神に見舞われる。
  王笏や王冠を誇った者も、
  必ず真っ逆様に転落し、
土の中に入ってしまえば、曲がった鎌や鋤を使って
野原で働いていた農民と同じ身分になってしまうのだ。


野原ならぬ戦場で武勲をたて、敵を殺した記念に
  その場所にわざわざ月桂樹を植える者もいる。
だが、その武勇を誇った強靭な肉体もやがては亡びる。
  啀み合うのもいつも仲間同士のことで、
   遅かれ早かれ、
   彼らは運命の前に平身低頭し、
わけの分からぬうわ言を呟きながら息を引きとる、――
蒼白な囚人然として死の世界へ引きずりこまれるというわけだ。


私は言いたい、――君たちの額を飾っている花輪も、
  必ず凋む。だから、自分の偉業を誇るのはやめるがいい。
そして、死神の赤い祭壇をよく見ることだ、
  そこには勝者即敗者の血が流れている。
   いずれ栄光を誇った君たちの頭も、
   冷たい墓場の下に入ってしまうのだ。
だが、正しく生きた人間の営みだけが、
土の中でもフクイクと薫り、爛漫と咲き誇るのだ。
110メロン名無しさん:2007/01/10(水) 20:46:39 ID:???0
    歌


 私の歌を聞いて――
 それは愉しいものではない
 雨が泣き そして 泣く
 そして雨を見る者は
 どっちみち知ることになる
 幸せがこの世をどう思ったかを

 わたしたちに笑うことを教えてくれた
 明るい時は
 過ぎ去った
 それは真っ二つに割れた
 分裂がはびこる――
 世界があらがおうとも

 明るい時は戻ってくるのかしら
 わたしにはわからない
 おそらく 風は知っているのでしょう
 風は幸せを知っている
 幸せがこわれていなければ
 風がすぐにわたしたちにそれを伝えてくれる

 でも ごらん 風は
 隠れてしまった――
 風はどこにもいない
 まるで子どものように
 風はまだ信じている――
 何が起こったのか知っているのは自分だけだと

 わたしの歌を聞いて――
 おそらく わたしの歌は
 いつか 笑い声を引きつれてくる
 そして わたしの歌を読む者は
 笑い声が見えると言い
 笑い声とは幸せのことだと考える
111メロン名無しさん:2007/01/17(水) 02:14:14 ID:???0
  
   時は身をかたむけて    


 
 時は身をかたむけて、わたしにふれる、
 あかるい金属のひびきをたてて。
 感官はふるえる、わたしは自分の可能性を感じ――
 そして造形の昼をつかむ。

 わたしが観るまでは、何ひとつ完成していなかった、
 あらゆる生成がしずかに停まっていた。
 いまこそわたしの眼差しは熟し、そのひとつひとつに
 望むものがくる、花嫁のように。

 わたしにとって小さすぎるものはなく、しかもわたしはそれらを愛し、

 金地のうえに大きく描く、
 そしてたかだかとささげ、そうしてそれが
 だれのたましいを解き放つのかを知らない・・・・
112メロン名無しさん:2007/01/18(木) 00:00:31 ID:???0
まずはポリゴン化せよ。話はそれからだ。
113メロン名無しさん:2007/01/26(金) 04:03:39 ID:???0

  わたしは夜

 わたしは夜。わたしのヴェールは
 白い死よりもはるかにやわい。
 わたしはすべての熱い悲しみを
 わたしの冷たい、黒い船に乗せる。

 わたしの恋人は長い道。
 わたしたちはどこまでも結ばれている。
 わたしは愛しい彼を絹のようにやわい
 わたしの黒髪でおおってあげる。

 わたしの接吻はライラックの香りのよう―
 さすらい人はそれを見に沁みて知っている。
 わたしの腕のなかに沈むさすらい人は
 すべての熱い女を忘れる。

 わたしの手はほっそりとして白く、
 いかなる熱も冷ましてしまう。
 この手に触れられると、どんな額も
 意志とうらはらに小声で笑い出す。

 わたしは夜。わたしのヴェールは
 白い死よりもはるかにやわい
 わたしはすべての熱い悲しみを
 わたしは冷たい、黒い船に乗せる。
114メロン名無しさん:2007/01/26(金) 22:45:44 ID:???0
  彩られたリボンをそえて  


小さい花と花びらを
やさしい若い春の神々が
軽い手つきで戯れながら
私の薄絹のリボンの上にまく

そよ風よ、これを翼にのせて
私の愛する人の着物にからませよ!
すると彼女はいそいそと
鏡の前に立ち去って行く

バラに包まれた自分を見れば
自分もバラのように若やいでいる。
立ったひと目を、いとしい人よ!
それで私は満足だ。

この胸の思いを汲みとって
ためらわずその手をお出し。
そしてふたりを結ぶこのひもは、
弱いバラのひもではないように。
115メロン名無しさん:2007/02/03(土) 23:49:02 ID:???0
自分のすべきことをしていなければ 一日の終わりを後悔と共に眠り
 無意味な一日の始まりは 悲しみと共に目覚めることになる
 それが嫌なら拳を握れ!!
 そして最後まで闘争する意志を叩きつけろ!!
 不安に降伏しそうな あきらめ顔の自分に!!!
116メロン名無しさん:2007/02/09(金) 18:52:27 ID:???0

    戦歿者を悼む  (1914) 


 誇りにも似た感謝の念をもって、子供の死を悼む母のように、
 イギリス今は遠く海の彼方で斃れた若者を悼む。
 彼らはイギリスの肉の肉、霊の霊であった、――
 そして自由を守るために、斃れていったのだ。

 今、弔鼓が厳かに轟き、「死」が粛然として、
 悲しみの歌をかの永遠の彼岸に向って献げている。
 この荒涼寂寞の中にも、美しい調べが漂い、
 栄光を偲ぶ思いが我々の涙にきらめく。

 彼らは軍歌を口ずさみつつ戦場に赴いた、彼らは若かった、
 四肢直く、眼は誠実さに輝き、臆する色を見せなかった。
 いくたび窮地に陥ろうと、最後まで怯むことなく、
 正面に敵を見据えたまま斃れていったのだ。

 残された我々は老いてゆく、だが彼らは老いることはない、
 老醜に打ち拉がれることも、歳月の重圧に屈することもない。
 そして、夕陽が沈むにつれ、朝日が昇るにつれ、
 我々の心には彼らの思い出が蘇ってこよう、

 彼らは、再び仲間と談笑の時をすごすこともなく、
 家族の団欒の食卓に着くこともなく、
 我々の昼間の労働に伍することもなかろう。
 彼らは眠っているのだ、――イギリスの離れた海の彼方に。

 だが、我々が祖国を思い、その将来に希望を強く托す限り――
 人目につかぬ泉がかえって切々と人の心に訴えかけるように――
 祖国の人々の奥底で彼らは脈々と生き続けよう、
 空が暗くなり始めて星が蘇り、生き生きと生き続けるように。

 そうだ、我々が土と化したときでも頭上に輝き、
 あの大空を堂々と厳かによぎってゆく星のように、
 我々が夜の闇に沈淪したときでも輝く星のように、
 終りの日まで、終末の日まで、彼らは輝き続けよう。

117メロン名無しさん:2007/02/10(土) 11:00:31 ID:???0


 おお、この身とこの命よ!

 いくたびも思い悩むこの疑問

 信仰のないものが長蛇の列をなし

 都会は愚者であふれんばかり

 どこに美点があるというのか?


 おお、この身とこの命よ! 

 答はひとつ

 きみがそこにいるということ

 命が息づき、この身がまさしく存在するということ

 壮麗な芝居がつづけられ

 きみもそこに一篇の詩を寄せることができるということ



 「きみもそこに一篇の詩を寄せることができるということ」


 「諸君の”一篇の詩”はどんなものになるのだろう?」

118メロン名無しさん:2007/02/15(木) 01:33:56 ID:???0

 極から極をおおうこの地獄のような暗闇の

 わが身をつつむこの闇の奥より

 わたしはなべて神なるものに感謝を奉げる

 この不屈の魂をさずけてくれたことに
119メロン名無しさん:2007/02/21(水) 19:26:46 ID:???0
晒しage
120メロン名無しさん:2007/02/22(木) 02:46:30 ID:???O
にゃー
121メロン名無しさん:2007/02/22(木) 03:23:54 ID:???0
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
122Hiroya:2007/02/23(金) 17:28:41 ID:???0
このスレに書き込めばアニメの世界にいけるって本当ですか?
123メロン名無しさん:2007/02/28(水) 14:11:29 ID:???0

    春 
         

 
 太陽。溶け始めた、僅かに残る雪。
 すべての屋根から滴る水。
 こつこつとひびく靴の踵。
 濡れてきらきら光る道。
 高い柵のうしろにある、
 なかば追いたてられた鹿のような草・・・・・・


 空。降り下る、緩やかな、暖かい雨。
 わけもなく吠えたてる犬。
 ふわふわと風になびくコート
 笑い声のような、薄い服。
 子どもの手のなかに、少し湿った雪。
 目のなかに、最初のクローバへの憧れ・・・・・・


 春。木々は今ようやくすべての葉を落とし、
 どの潅木も新しい幸福の使者として、
 やさしく鳴りひびいているよう。
 そして、明日は燕も戻ってくる。
124メロン名無しさん:2007/03/07(水) 19:17:48 ID:???0

    春    Fruhling 
   

 若い雲が静かに青空を走って行く。
 子どもたちは歌い、花は草の中で笑う。
 どちらを見ても、私の疲れた目は、
 本で読んだことを忘れたいと願う。

 ほんとに、本で読んだむずかしいことは
 みんな溶け去って、冬の悪夢に過ぎなかった。
 私の目はさわやかに癒されて、
 新しいわきいでる造化を見つめる。

 だが、凡そ美しいもののはかなさについて
 私自身の心の中に書き記されているものは
 春から春へながらえて
 どんな風にも吹き消されはしない 
 
125メロン名無しさん:2007/03/10(土) 03:41:16 ID:???0

 多くを与えられている者には多くが要求される。そして何時の日か歴史という高貴な裁きの場で我々が国家に対するつかの間の奉仕においてどれだけの責任を果たしたのかが問われるであろう。
その時4つの疑問に対し我々がどう答えるかで審判が下されるだろう。

 第1に、真の勇気があったか。その勇気とは単に敵に対するものでなく必要とあらば仲間に対しても立ち向かうことのできる勇気であり、公のプレッシャーだけでなく私的な欲望にも立ち向かえる勇気である

 第2に、われわれには真の決断力があったか。未来と過去を真正面から見つめ、自らの過ちを認め、自分達の知識の限界を知り、それを認める英知があったか。

 第3に、われわれに真の尊厳があったか。自らの信念を貫き通し、人々の信頼を裏切らなかったか。政治的野望や金銭的欲望のために神聖なる任務を汚さなかったか。

 最後に、われわれは真に国家に献身したか。名誉や特定の人間やグループに妥協せず、個人的恩義や目的の為に道を曲げず、ただひたすら公共の為、国家の為に身を捧げたか。

 勇気、判断力、尊厳、そして献身・・・これら四つの要素が私の政権の活動の基準となるであろう。

 恭謙の念をもってこれからの任務につくにあたって、私は神の助けを求めたい。

しかしこの地上では神の御意志はわれわれ人間が実行に移さねばならぬということを心に刻んで、私はこの厳粛な旅に向かう。あなた方の支持と祈りをお願いしたい
126メロン名無しさん:2007/03/10(土) 09:31:08 ID:???0


     笛の調べ  


 夜もふけて、茂みと木立ちの間に

 あかあかと窓の輝く一軒の家、

 そこに、見えない部屋の中に、

 笛ふく人が立って吹いていた。



 古いなじみの歌であった。

 しみじみと闇の中に流れた。

 どの国もがふるさとであるかのように、

 どの道もが完結されでもしたかのように。



 この世の秘められた意味が

 彼の呼吸の中にあらわれていた。

 そして心はいそいそと浸りきっていた。

 そしてすべての時が現在となった。
127メロン名無しさん:2007/03/12(月) 19:27:53 ID:???0
再び晒し
128メロン名無しさん:2007/03/12(月) 19:28:46 ID:n8ML728t0
貞子になれ
129メロン名無しさん:2007/03/15(木) 19:01:58 ID:???0
みんな真面目に語れよ。
130メロン名無しさん:2007/03/16(金) 17:41:44 ID:???0

  愛  

 
愛なる主は、よく来たとばかり、私を迎え入れ給うたが、
  塵と罪に塗れていた私の魂はあとじさりした。
だが、こんな風に戸口から一歩入った瞬間忽ち怯んだ私を、
  主は目ざとく見つけ、さっと近づき、
声をかけ、どうした、何か忘れものでもしたのか、と
  優しく訊ねられた。


「私には主の客人となる資格がないのです」と私は答えた。
  「お前こそ私の客人なのだが」と主は言われた。
「この不実で恩知らずの私が、でしょうか?、おお、主よ、
  私にはお顔を見る資格はないのです」
主は私の手をとり、にこやかに言われた、「お前の、その眼を
  誰が、私以外の誰が、造ったというのだ」と。


「無論、主が造られました。ですが私は汚してしまったのです。
  ですから、受けるべき恥を私に負わせて下さい」
「その恥目を誰が負ったのか、知らないのか」と主は言われた。
  「おお!私は今こそ主にお仕えします」
「席につき、わたしの出す肉を食べるがよい」と主は言われた。
  私は席につき、その肉を食べた。
131メロン名無しさん

  `Say Not the struggle nought availeth‘

 
 悪戦苦闘しても無駄だ、
   骨折り損だし、怪我をするだけだ、
 敵は一向に怯まないし、逃げる気配もない、
   結局元の木阿弥だ、などと言ってはならない。

 希望を抱いて馬鹿を見るなら、心配が杞憂に終わることもある。
   もしかしたら、ここから見えない戦場の一隅で、
 まさに今、君の戦友が逃げる敵を追っているかもしれない、
   君さえいなければ、勝利は味方のものかもしれないのだ。

 疲れきった様子で浜辺に打ち寄せている波も、
   いくら苦労しても一歩も前進してはいないように見える。
 それでも、ずっと彼方の湾や入江では、じわじわと、
   そして黙々と、大きな潮がみちかけているのだ。

 夜明けの時にしても、東側の窓からだけ、
   光が射してくるのではない。
 東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、
   西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。