・先の展開を予想するというamusingとしての直情的な面白さではなく、
前の展開を推理するというinterestingとしての知的な面白さを重要視している
・短編という形でキャラクターが淡々と出来事に右往左往する群像劇を挟む事で
本筋の人物描写のためだけに人物描写したような演出や説明、行動、言動で作られた人工的なキャラクターが
より自然味を帯びている
・涼宮ハルヒをこの作品の監督という架空の立場に置き、突飛な構成をとらせる事で
劇中描写の枠を超えて劇外描写ともいうべき新しい形でのキャラクター描写をしている
・主軸のストーリーだけで錯時法的な構成をとるのでなく、
普通に進む主軸ストーリーの合間合間で錯時法的に短編を挟む擬似錯時法的構成をとることで
錯時法的な構成によって張られる膨大な伏線が不要に核心に触れることなく、人物描写や世界観描写として生きている
・擬似錯時法によって説明の前にイメージを見せることで
イメージの前に説明をすることで視聴者が退屈する説明型構成や
説明の前にイメージを見せようとすることで主人公が突然事件に巻き込まれるというご都合型構成を回避し、
本質的な面でしっかりとした構成をとっている