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第三章 魔法先生ネギま!の戦い
その1 ― ヒロインは31人 ―
マルチエンド系のギャルゲーがアニメ化された際に避けて通れないのは、
アニメ化したときに男主人公が最終的に誰とフラグを立てるか、と言う点である。
その方法論としては、女性キャラ全員と均等に仲良くする(例 シスプリ、Kanon、etc...)
またはメインヒロイン以外とのフラグを摘み取る(例、ToHeart、フタコイ、etc...)
の2通りが通常の場合に挙げられる。
前者の問題点としては一人にかける時間が短くなり、ドラマが薄くなりがちであること。
後者の問題点としてはメインヒロイン以外についたファンがカワイソスであること。
それぞれに一長一短があるわけだ。
「魔法先生ネギま!」はマガジン連載の漫画であり、形の上ではギャルゲーでないとはいえ
「男性に対し複数の女性が世話を焼く展開」という点でギャルゲーアニメに近似している。
普通のギャルゲーなら上述した方法論で何とか乗り切れるわけであるが、
この作品に於いてはそうは行かなかった。何せヒロインが31人という異常な大人数である。
そのうえ、31人を活躍させるのに与えられた話数はわずか26話、まったくこれでどうしろと・・・
この31人の全員が本戦に残ったのは予想の範疇といっていいだろう。
何せ作品自体が非常に有名であり、ファンも多いので固定票を得やすい。
しかし、本戦に突入すると情勢は一変した。本戦においては固定票よりも
いかに一見さんを支援で引き込むか、という点が重要度を増す。
この点においてネギまはかなり不利であった。31人もキャラがいれば、
登場の機会がほとんど無いキャラも現れてしまうのは火を見るより明らかだ。
(ザジと五月に至っては第26話の予告で出番の少なさをネタにされる惨状であった)
出番が少なければ当然支援も困難を極める。本戦に出場した生徒31人+その他4人のうち、
2回戦にコマを進めたのはわずか10名、通過率は 10/35=約28.6% であった。
これは全作品を平均した通過率 96/291=約33.0% をかなり下回る数字である。
かくして、1回戦終了時点で勝ち残った10人は、
Aブロック・・・エヴァ様、のどか
Bブロック・・・刹那、朝倉、明日菜
Cブロック・・・さよ、夕映
Dブロック・・・(なし)
Eブロック・・・木乃香
Fブロック・・・(なし)
Gブロック・・・茶々丸
Hブロック・・・あやか という配置であった。