読売のアニヲタ記者(福)氏の記事を見守るスレ第10版
2005年4月30日「顔」
北米に日本漫画を売り込む「ビスメディア」社長
福原秀己さん 54
「米の少女の魅力的な世界」
4月に発足した新会社「ビスメディア」の社長として、
北米での日本漫画・アニメ史上の拡大を目指す。最初の大
事業は、北米初の英語版月刊少女雑誌「SHOJO BE
AT」の6月創刊だ。
「ここ数年、渡瀬悠宇さんの『ふしぎ遊戯』や高屋菜月
さんの『フルーツバスケット』など、アニメの後押しがな
くても英語版単行本が10万部のヒットになる作品が出てい
る。米国のティーンに、日本の少女漫画ブームが起きつつ
あります」
自信には裏付けがある。3年前、前身の旧ビズ社が創刊
した英語版「SHONEN JUMP」は実売20万部で、
4割が少女読者。「米国の家庭教育は厳しいから、女の子
は、日本で想像する以上に純粋培養≠ウれている。日本
の少女漫画は、彼女らには非常に刺激的で魅力的な世界な
んです。」
メリルリンチ日本証券に19年間勤め、最後は副社長。専
門は投資ファンドで、漫画業界とは縁がなかったが、「10
代の時は『ガロ』の永島慎二さんの作品で泣いた。少女漫
画なら『ベルサイユのばら』」という隠れ漫画好き=B
ハリウッド映画も大好きで、「生涯一度はエンターテイン
メント産業にかかわりたい」と自らの意思で転身した。
新会社は、人気漫画のキャラクター版権事業の拠点にも
なる。「日本の漫画を『ロード・オブ・ザ・リング』みた
いな大作映画にして、アカデミー賞の赤じゅうたんを踏み
たい」と夢は大きい。
(文化部 石田汗太)