>152の論考の続き。
確認されたディクロニウスにはすべて番号を与えている前提で推論をすすめる。
研究所に収容されているディクロニウスの数は、三番死亡時で三体か四体となるので
数が多すぎるから処分せよと長官が命令するにしては少なすぎる疑問がある。
大森の娘は生まれてすぐ処分されたが、番号を与えられているなら六番ということに
なる。
大森が来週が出産予定日だというとき(七巻6頁)既に蔵間夫人のおなかも大きい。
したがって大森の娘の出産日と、蔵間の娘(35番、マリコ)の出産日の間隔は最大限
大きくても半年。蔵間夫人のおなかの大きさから推定すると、妊娠三ヶ月にはなって
いそうなので実際はもっと短いはず。
その短い期間に、ディクロニウス8番〜34番が集中発生したことになる。
ナナの年齢は以上のデータからして決定される。
マリコ誕生より前で、六番の大森の娘の誕生より後。したがってマリコよりは少し年長
だが、ほぼ同世代。マリコが五歳ならナナも五歳ということになる。
容姿からして五歳は若すぎる気がするが、ディクロニウスははやく成長するという
言葉があるので、こういうものなのだろう。