プリッキュア〜!

このエントリーをはてなブックマークに追加
408どんな味?1/2
なぎさとほのかが机を並べて勉強中。
ほのかは教え方が巧いから、なぎさの勉強がはかどるはかどる。
でも、なぎさにはさっきから気になる事がひとつある。
ほのかが ♪ころろんころころ♪ 
飴玉を舐め舐め勉強しているのが…

――別にお腹が空いてるわけじゃないけれど、
――隣でおいしそうなあまいあまい香りがすると…ねえ?

「ほのか、その飴おいしい?」
――次に期待するほのかの言葉は(なぎさに一個あげる!)なんだけど…

「おいしいよ」そっけないほのかの返事。
「何味?」
「何味だろうね?」教科書をジッと見つめたままのほのか。

――お勉強に集中してるのはわかるけど…
――ほのかはハッキリ言わなきゃ判んない人だもんね!
「ほのか!私にも飴玉ちょうだい!」と言い終わらぬうちに
「一個しかないの。」
顔も上げずにノートにペンをすらすら奔らせて、
ほのかはお口の中で飴玉を
♪ぺろころぺろぺろ♪

――ムカ!私の顔を見もしないでそんな冷たい返事ってアリ〜?
409どんな味?2/2:05/01/05 20:25:55 ID:???
「ほのかってズルイよ!ひとりだけで飴玉おいしそうに舐めるなんて!」
「だって一個しかないんだもの!」
「半分コにするとか、
ほのかが我慢して私にくれるとかいろいろ方法あるであくぇsdr!!」

―――かりん!―――

ほのかが口の中で飴玉を砕く音
そしてほのかはなぎさの肩に腕を回して抱き寄せる
人差し指で軽くなぎさの下唇を押さえて開かせる

―――ちゅっ!―――

唇に重なるほのかの唇。
甘い甘い香りと一緒に
小さく欠けた飴玉がひとつほのかの舌で口の中に押し込まれる。

「何味だった?」
「よく…わかんない」
「うふふ。もう一個飴玉ポケットにあるの忘れてた。
これも半分コにして食べようね?」
                       おしまい