1945年8月14日にエンジェル隊がタイムスリップ

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1メロン名無しさん
紋章機を駆使し日本軍を逆転勝利に導けるか?
2メロン名無しさん:04/06/29 17:04 ID:0Z25XcEc
2ゲットしてやるか
3メロン名無しさん:04/06/29 17:25 ID:???
kuso
4メロン名無しさん:04/06/29 17:29 ID:GhX+300t
8月13日午後06:24 佐世保軍港
高射砲隊員が高高度に5機の国籍不明機を発見
航空機の形、武装も全く資料になくB29を凌ぐ性能あり



 
5メロン名無しさん:04/06/29 17:30 ID:???
軍オタさんカモーン
6メロン名無しさん:04/06/29 17:45 ID:dvS0T+co
1945年物価
インスタントラーメン 15銭
ミッキー横丁(現東京ディズニーランド)入場料 子供80銭 大人2円
インターネット接続料金8M 1円50銭
7メロン名無しさん:04/06/29 18:03 ID:6iNcZ/LB
>>1
そりゃーあの時代にそんなミリタリーバランスの取れていない武器があったら、
数時間で決着がつくだろうなw
でも、ポツダム宣言を受諾するのは8月14日以前に既に決定事項であったので、
政治的に見て14日だと遅い。
8メロン名無しさん:04/06/29 18:12 ID:???
GA儲氏ね
9メロン名無しさん:04/06/29 18:22 ID:???
糞スレ立てんな馬鹿。

高性能機があろうと弾薬の補充がなければ終りだ。
10メロン名無しさん:04/06/29 20:22 ID:TCD9lzB4
弾薬はなくともレーザー砲はある
11メロン名無しさん:04/06/29 20:23 ID:xGjjDktc
良スレの予感
12メロン名無しさん:04/06/29 20:42 ID:9RQHAByM
レーザー砲は戦時では最強兵機でしょうね
確かに水中や砂漠では分散して威力が減りますが対地対空ではかなり強いと思いますよ
貫通力もありますしスピードもあります
まぁエンジェル隊と紋章機のコンビは協力ですしヴァニラさんがいるので相手側は確実にあぼーんケテーイ。
13メロン名無しさん:04/06/29 20:49 ID:???
GAって良く知らないけど、核おとされたら?
14メロン名無しさん:04/06/29 21:10 ID:???
まさか直撃は食らわんでしょ、あの当時の核爆弾じゃあ
それに基本的には宇宙戦闘機だから放射線防護もされてると思う
15メロン名無しさん:04/06/29 21:17 ID:???
パイロットの感情で防御力も攻撃力も機動力も変わるからね

某種ガンみたいにラッキースターのハイパーキャノンで射線上の艦隊ごと基地を消滅させる事も可能でしょ
16メロン名無しさん:04/06/29 21:29 ID:???
用兵上手がいなければ、宝の持ち腐れ。

それ以前に、軍国日本を潰してないと今の日本はないぞ。
17メロン名無しさん:04/06/29 21:53 ID:UN3s0Ma3
もし紋章機がアリゾナ級の主砲直撃しても大丈夫か?
回避重視の機体だから装甲に疑問がある。
18メロン名無しさん:04/06/29 22:02 ID:???
分散させても大丈夫だろうな
中国に2機、東南アジアに2機、本土に1機
19メロン名無しさん:04/06/29 22:11 ID:UN3s0Ma3
蘭花殿は神風特攻隊に編入だろーな。
超接近戦だし。
20wis:04/06/29 22:26 ID:uTC/Urgc
クロノブレイクキャノンってどうよ?  ̄ー ̄?
21メロン名無しさん:04/06/29 22:28 ID:???
GAの事あんま詳しくないんで紋章機の性能とか教えてくださいませんかねぇ
22メロン名無しさん:04/06/29 22:29 ID:???
>>20星を壊滅させるほどの威力あるんですがあれ(汗
23メロン名無しさん:04/06/29 23:32 ID:UN3s0Ma3
>>21
とりあえず概要
ゲーム及びアニメ「ギャラクシーエンジェル」で設定されている宇宙船の種別。

紋章機(もんしょうき)、もしくは「エンジェルフレーム」と呼ばれる、一人乗り大型戦闘機。
有機脳人工脳連接装置(Human-brain and Artificial-brain Linking Organization)”H.A.L.O”により、
パイロットの意思を機体をリンクさせて動くシステムを搭載している。
その為、各機体ごとの”H.A.L.O”の適性に合った者のみが、紋章機を動かすことが出来るので、乗り手を選ぶ機体となっている。
24メロン名無しさん:04/06/30 03:01 ID:???
GA儲氏ね
25メロン名無しさん:04/06/30 05:38 ID:???
せめて8月1日にしてほしいと思う…
原爆落とされないように
26メロン名無しさん:04/06/30 14:32 ID:???
大井篤の「海上護衛戦」を嫁。
絶対に勝てないってわかるから。
27メロン名無しさん:04/06/30 15:33 ID:???
「戦国自衛隊」みたくなるって。

いい気になって有利な戦いをしてるうちに
思わぬ反撃食らって、紋章機が次々と大破して
修理する設備が無いから残骸は放置。

空襲でエンジェル隊は散り散りとなり、ヴァニラは思想犯で投獄。
蘭花は諜報部員としてイギリスに派遣されるが、スパイ容疑で捕まる。
ミルフィーユは疎開先で炊き出しに精を出すが、空襲で子供を助けようと
して巻き込まれて爆死。フォルテとちとせは沖縄戦に住民とともに参加し、
ともに戦死を遂げる。ミントは軍の戦術を批判したがために、危険分子と
思われ、思想犯として投獄。

戦後、蘭花はナチスと日本の手先として、ニュルンベルク軍事法廷で
極刑を言い渡され、刑死。ヴァニラとミントはGHQによって開放されるが、
ヴァニラは仲間の死を知り、教会の洗礼を受けシスターとなる。
朝鮮戦争時に半島へ渡り、民間人の治療に当たるが、両軍の戦闘に
巻き込まれ死亡。享年19歳。
ミントはアメリカに移住し、天才的頭脳を生かしてアメリカ軍の参謀として
活躍するが、ベトナム戦争の開戦に反対したため軍需産業から反発を
食らい失脚。軍を退役し、田舎で余生を過ごす。享年81歳。
28メロン名無しさん:04/06/30 17:30 ID:???
「え〜?!お菓子の材料だけじゃなくて、普通の食材もないんですかぁ?」
「ちょっと、スキンケア用品も、辛い物もなにも無いって、どういう事よ?!」
「ま!駄菓子の生産ラインはとっくの間に止まっているんですの?!」
「決戦のために弾薬を蓄えておくだってぇ?一発も撃つなって言うのかい?!」
「国家神道とは……何ですか…?」



翌日、全員がアメリカ軍に投降。
玉音放送は何の支障もなく、全国へと放送された。
29メロン名無しさん:04/06/30 18:27 ID:???
つつがなく終了ですな
30メロン名無しさん:04/06/30 20:33 ID:???
>>23
HALOといえばFPSのHALOだな
31メロン名無しさん:04/06/30 22:10 ID:???
>>28十分にあり得る台詞だな、ワロタ
32メロン名無しさん:04/06/30 22:45 ID:???
エンジェル隊なんかより、「ドラえもんだらけ」と同じやり方で
10人の江田島を送り込め
33メロン名無しさん:04/07/01 01:34 ID:X89W8K+0
[特別話戦艦大和激闘スエンジェル風味]
トランスバール皇国 4月1日午前07:00
「朝になってしまいましたわね・・・・」
エンジェル隊隊員ミント・ブラマンシュが目を擦りながら恨めしそうにモニター見た。
「ホント!徹夜なんてお肌の天敵なんだから!」
同じく、蘭花・フランボワーズも恨めしそうにモニターを睨みつけていた。
「まだ見つからないのかい!?今日までにそれを本部届けないといけないんだよ!」
フォルテ・シュトーレンもまたモニターを睨みつけている。
「ヴァニラさんを徹夜させるなんていったい何を考えてるんですか」
「眠い・・・・」
ヴァニラ・Hが表情ひとつ変えずにモニターを見る。
「すみませ〜ん!もうすぐ見つけますから置いていかないでくださ〜い」
皆が見ているモニターの先には涙目で何か探すエンジェル隊隊員ミルフィーユ・桜葉があった。
「もうすぐってこれで何回目よ!」
モニターの音声を通して蘭花の怒号がミルフィーユの背中にあたる。
「あ〜ん怒らないでくださーい、多分この辺に落としたおもいますから〜」
どうやら発見したロストテクノロジーをミルフィーユが無くしてしまったようである。
「あれ?おかしいな、ここでもなかったみたいですぅ」
「ミルフィーユゥゥゥ!!」
再び怒号がモニターを通してミルフィーユを襲った。
34メロン名無しさん:04/07/01 02:23 ID:X89W8K+0
※日本軍軍人の名前は架空の物が多いです
山口県徳山 昭和20年4月1日午前07:00

心地よい海風が頬を撫でて通りすぎていった。
小鳥の囀りが爽やかな朝の澄んだ空気に調和する。
まるで戦争なんてやってないかのような朝だった。
しかし、今の国民にそのような事を感じる者は少ないであろう。
刻々悪化する戦況と連日の空襲で人々は怯えきっていた。
あの世界に誇る帝国海軍連合艦隊も壊滅状態、連合国の包囲網が刻々と迫恐怖。
もはや本土決戦は避けられないのか?いよいよ1億人総特攻の時がくるのか。
そんな事を考えながら大日本帝国海軍少佐岡田勝男は朝の中に立っていた。
「おはよう、岡田君」
背後からの突然の言葉に岡田は我に返った。
「お早うございます、野村中佐!」
岡田は姿勢を正し野村幸太郎中佐に敬礼を行った。
それに対し野村も敬礼を返す。
「大和に乗るんだってね」
「はい、一昨晩決意しました空の奴等が次々と沖縄に行ってますから」
「そうか、弟さんも予科練を出たから君もいかねばならんか」
「弟は関係ありません!私は自分の意思で大和に乗る事にしたのです」
「そうか・・・所で岡田君今日は何かいい事がありそうな気がするんだよ」
野村は南の空を見上げた。
「よい事ですか?」
「そうだ、私の感は当たるんだよ」

35メロン名無しさん:04/07/01 03:10 ID:???
そもそも日本側にこいつら受け入れる度量があるのか?
ミルフィーユ:姓からして日本人の血を引いてるかもしれないが、
 外見からはとても信じられない。
フォルテ:一応同盟国人かもしれないが、この頃もうドイツって降伏?
蘭花・:一応併合国民かもしれないが…。

ミント・ヴァニラ:もはや地球人かどうかさえ疑わしい。
36メロン名無しさん:04/07/01 03:19 ID:???
>>35
まぁその辺はお約束って事で・・・
37メロン名無しさん:04/07/01 03:51 ID:???
とりあえずアメリカを降伏まで追いやり、ハワイを日本領にする。
戦後は宇宙開発に力を入れ、恒星間宇宙船艦を進水させるまでに至るものの
宇宙怪獣と遭遇し、以後泥沼の戦いが(ry
38メロン名無しさん:04/07/01 05:34 ID:BRUzevWL
ハワイは昔、王が来日したときだったかに陛下に当時同じような境遇に
あった日本と同盟の密約を交わそうとしたけど実現ならずでその後アメ
リカに併合されたという可愛そうな黒歴史があるから占領なんていわず
同盟にしようよ。
39メロン名無しさん:04/07/01 07:48 ID:???
どうせなら
若しもアニキャラが戦中の日本に行ったら…
とスレ立てすればいいのに。
40メロン名無しさん:04/07/01 10:56 ID:d1OR8UFl
先にタイムトリップしてるイージス艦みらいがあるわけだが、共同作戦でもとる?
41メロン名無しさん:04/07/01 20:31 ID:???
>>39
その通りだよな
GAだけの話なら本スレででもやれや
42メロン名無しさん:04/07/01 21:31 ID:???
丁度いいのかわからんが、ジパングがアニメ化されるそーだ。
43メロン名無しさん:04/07/01 23:20 ID:???
トランスバール皇国 4月1日午前07:50
「皆さんお早うございます、ロストテクノロジーの回収がずいぶん遅れていますな」
ウォルコット・ヒューイ中佐の通信が突如として入ってきた。
「ちゅ、中佐!?この物の納品は本日中じゃないのかい?」
「いえいえ、エンジェル隊に新たな任務が入ったのでその後と言うことで」
無言で胸を撫で下ろすフォルテにミルフィーユから通信が飛び込んだ。
「ありましたぁ!ありましたよフォルテさん!」
ミルフィーユがモニター越しにロストテクノロジーをドアップで映してくる。
「のぁぁあああ、ビックリするじゃないか!」
「ほうそれが今回のロストテクノロジーですか折鶴そのものですな」
ウォルコットが興味気にロストーテクノロジーの見つめる。
「あ、中佐もそう思いますよね〜」
ミルフィーユがニコニコと笑いロストテクノロジーを見せている。
「所で中佐新たな任務とはなんですの?」
ミントが通信に割って入ってくる。
「ああ、内容は現地で説明するとの事です」
「ちなみに今回の任務は長期間になるとの事なので補給艦をまわす事となりました
ざっと一ヶ月分の食料と弾薬を積み込みますんで現宙域で待機しておいてください」
その言葉に全員言葉が出なくなった。
44メロン名無しさん:04/07/02 14:57 ID:???
トランスバール皇国 4月1日午前08:00
「それでは任務頑張ってください」
補給艦が5機の紋章機に手際よく補給を行い宙域を離脱して行った。
「オートパイロットに設定したから私はもう寝ますからね」
蘭花が一方的に通信を送って切っていった。
「わたくしも少し仮眠させてもらいますわ」
「おやすみなさい・・・・」
「じゃああたしも寝るからミルフィーユはしっかり起きてるんだよ」
「そんなぁ、皆さんずるいですぅ!」
「あんたのせいで現場直行になったんだからそれ位はやってもらうよ」
ミルフィーユは反論するまもなく通信を切られてしまった。


45メロン名無しさん:04/07/02 15:11 ID:qsm3AcjA
↑でもミルフィーユはやっぱり寝むっちゃうんだろうな。
46メロン名無しさん:04/07/02 18:14 ID:???
ここはSS書きの自慰スレでつか?
47メロン名無しさん:04/07/02 18:21 ID:???
続き希望。
48メロン名無しさん:04/07/02 18:32 ID:???
イラネ
49メロン名無しさん:04/07/02 23:25 ID:???
じゃ見なければいい。
5044じゃないけど:04/07/02 23:55 ID:???
トランスバール皇国 4月1日午前午前08:03
「みなさんひどいですぅ。もう、こうなったらあたしも寝ちゃいます!」
ミルフィーユはどこからともなく出した布団にどうやったのか自らす巻きになった。
唐突に、
ミルフィーユの前にランファの顔が映った。
「ラ、ランファさん!?」
「ぜぇーったい!寝ちゃダメだからね!」
「わ、わかってますよぅ!」
ミルフィーユの言葉が終わらないうちに通信が切れた。
「とほほ・・・」
ミルフィーユはため息をつきながら布団をどこかにしまい言われた任務につくのだた。
51メロン名無しさん:04/07/03 14:02 ID:???
下のようなスレがあるんだからネタならそこでやれよ

キャラクシーエンジェル 今日のお題スレ3rd
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1057457779/l50
5244:04/07/05 01:54 ID:???
タイトルに引かれて書いてしまいました・・・・
ひっそりとやらせてもらえないでしょうか?
53メロン名無しさん:04/07/05 20:41 ID:ZKdEfync
トランスバール領宙域   4月1日午前09:00
航行はきわめて順調であった。
予定している航路も時間通りに定通し5機の紋章機も順調で言うことなしである。
「ふぁ〜、眠いなぁ・・」
大きなアクビをしながらテレビを見ているミルフィーユは安全航行もどこへやら
ただひたすらに眠気を紛らわすべく朝のワイドショーを見ていた。
しかし今日はミルフィーユが好むネタは何もなくつまらない内容だった。
「も〜いいや!」
ミルフィーユはTVスイッチをOFFにすると座席をリクライニングさせた。
「そうだ、あのロストテクノロジーまだポケットに入れたままだったけ」
おもむろにポケットからロストテクノロジーを取り出した瞬間それがものすごく発光しはじめた。
「きゃあ!何?」
間髪いれずに紋章機がトラブルを知らせる警告音が鳴り響いた。
「大変!何とかしなきゃ、何とか・・・」
その瞬間光は更に強くなり5機の紋章機をも包み込んだ。
そしてミルフィーユ本人も気を失ってしまった。

54メロン名無しさん:04/07/05 22:04 ID:???
句読点が無くて読み辛い。
チラシの裏にでも(ry
55メロン名無しさん:04/07/06 00:09 ID:???
トランスバール領宙域   4月1日午前08:50
「ヴァニラさん・・・一体何を?」
「今日はあやとりをする日。」
「シュシュシュ・・・川。シュシュシュ・・・橋」
「さすがヴァニラさん。女性的な遊びも得意なんですね」
「シュシュシュ・・・フォルテさん。シュシュシュランファさん。
 シュシュシュシュシュ・・・フォルテさんとランファさんがま」

テロップ
「しばらくおまちください」

「ヴァ、ヴァニラさん?」
「シュシュシュ・・・」
56メロン名無しさん:04/07/06 02:27 ID:???
>>53
ひっそりやるならageんじゃねえよ
57メロン名無しさん:04/07/06 02:33 ID:???
>>44
よそでやった方がいいと思いますが?
58メロン名無しさん:04/07/06 08:42 ID:???
スレ止めるのに必死な方がいらっしゃいますね。

そんな事に使命感を燃やしてもムダなのにね。
59メロン名無しさん:04/07/06 15:25 ID:???
プゲラ
60メロン名無しさん:04/07/06 18:54 ID:???
クスクス・・・
61エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/06 23:40 ID:ZKoHPgTA
嘉手納 昭和20年4月1日午前09:00
その日の沖縄は正にこの世の地獄だった。
米英艦隊は第24陸軍と第3海兵隊を上陸させるべく北谷、嘉手納、読谷に容赦なく
艦砲射撃を浴びせていた。
「くそ!何が南部からの上陸だ!」
「完全にはめられたんだよアメの奴等にな!」
山岳で38歩兵銃を握り締めた日本軍兵士達が成すすべも無く息を殺していた。
この日のため沖縄守備軍第32軍は,第24師団(山部隊),第62師団(石部隊),独立混成第44旅団(球部隊)
いくつかの砲兵部隊を主力とする陸軍8万7,000人・海軍1万人をかき集め
更に沖縄県民義勇隊2万2,000人を配備した。
しかしこの戦力は米軍の4分1にも見たずもはや焼け石に水状態である。
しかも日本軍主力部隊は米第2海兵師団が南部から上陸しようとみせかける陽動作戦にしっかりはまり
中部戦線の守備が手薄になっていた。
「最後まで戦おう!ここで食い止めるんだ」
日本兵が戦友の肩をポンと叩いた。
「ああ!靖国で会おう!」
その言葉を合図に二人は浜に向かって崖を下り始めた。
62エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/06 23:57 ID:???
嘉手納沖 昭和20年4月1日
上陸艇は何の問題も無く北谷の浜を目指していた。
「おいジョン、チョコレートはどうだ?」
海兵隊員の一人がかじりかけのチョコを目の前に差し出してきた。
「まるでピクニック気分ですね軍曹」
ジョンという海兵隊員がチョコを受け取る。
「ああ船と航空機の奴等がたいぶ健闘してくれたからな、砲弾1発飛んでこねぇよ」
「僕は噂に聞くノルマンディーようかと思いましたよ」
「あれと比べれば天国だな、しかし天気が気に入らねぇな」
軍曹は空を見上げた。
どんよりとした雲がかかりもう間もなく雨が落ちてきそうな空模様だった。

63メロン名無しさん:04/07/07 03:40 ID:Zk8AIUNg
嘉手納基地(でしたっけ?)アメリカの開国記念日(7/10頃)に親善のた
めに?か一般開放するんですよ。
で、一回入ったことあるんですがここが沖縄かと思うほど広いかったです。
ちなみに防衛上の機密のため地図上には記されていないとか。地元の新聞に。
本土に居るとそんな記事目に入りもしませんが。基地関係沖縄は色々大変だべ
よ。
64メロン名無しさん:04/07/07 06:18 ID:???
嘉手納に限らず、
米軍は基地を「フレンドシップ・デー」の一環として、
年に一度は一般市民にも公開してるよ。
東京近郊では8月か9月に厚木や横須賀が開放されるはず。

同時テロ事件以降、自粛する兆候が長く続いたけどな。
米軍の屈強な兵士や装備を間近に見たい人は、
一度行って見る事をお勧め。色んな意味で圧倒されるよ。
65メロン名無しさん:04/07/07 23:16 ID:???
紋章機って重力あっても大丈夫なんだろうか・・・?
66メロン名無しさん:04/07/07 23:27 ID:???
アニメでは重力のある惑星に着陸してるので、大丈夫。
67メロン名無しさん:04/07/08 21:03 ID:44c975Rv
期待age
68メロン名無しさん:04/07/09 15:10 ID:tefVTcuh
GAスレとしては異色のこのスレ。すぐ流されて消えるかと思いきや意外とし
ぶとい(笑。
少なくとも終戦記念日までは地味に続きそうですね。
69メロン名無しさん:04/07/10 02:20 ID:C9+hYgV+
と、思ったけど誰も来てないや。だめだこりゃ。
70メロン名無しさん:04/07/10 03:28 ID:???
>>69
約一名が自慰ってるだけだもんよ
71エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/11 02:20 ID:???
沖縄上空高度1万メートル 昭和20年4月1日 午前09:09
「ん・・・・ん〜ん」
ミルフィーユが意識を取り戻した。
「あれ、どうしたんだろう?私・・・・」
今起こった現象を把握する間もなくラッキースターに雷が直撃する。
「きゃあ!」
機体は軽く揺さぶられただけに留まったがレーダー、通信、視界が全く役に立たない。
「困ったなぁ、フォルテさん達の居場所も分からないし・・・」
不安げに辺りを見回すミルフィーユに突如現れた雲の切れ目から島の一部が見えた。
「あ!どこかの惑星に入っちゃたんだ、あの島大きそうだしあそこに降りようと」
ミルフィーユがラッキースターの高度下げ始めた。
あの島がどうなっているかも知らずに・・・・
72メロン名無しさん:04/07/11 03:09 ID:Y9A1YHf9
なんか姫ゆり部隊を思わせる展開に・・・。
ガ一號を以ってしても勝てなかった戦争だからな…
ドイツはさらに、ナイト・オブ・ゴールドだ。
75メロン名無しさん:04/07/12 03:48 ID:???
両スレ
76エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/12 23:16 ID:???
沖縄上空1万メートル 昭和20年4月1日 午前09:09
分厚い雲の中を蘭花の紋章機カンフーマスターは漂うように飛行を続けていた。
「もう!誰も出ないんだから」
呼びかけに対して誰も返事をくれない状況に蘭花は少しイライラして通信回線を閉じた。
「さて・・・どうするかな、ここ何処だかわかんないしとりあえず雲から抜け出して考えますか」
蘭花はカンフーマスターを加速させ一気に雲を突き破ろうと高度下げつつあった。
その時である。
「蘭花さん!蘭花さん!」
突然ミントの顔が飛び込んできて蘭花も急制動をかけた。
「ミント!?びっくりするじゃない、紋章機は急に止まれないっていうでしょ」
「そんな冗談を言っている場合ではありませんわ!蘭花さん、これ以上高度を下げたり雲から出るのは危険ですの」
「何で?」
当然の質問を返す蘭花にミントが雲の下の画像を送信した。
「こ・・・これは!?」
「ご覧の通り島を艦隊が包囲している所ですわ、そして艦船の数も尋常ではありません」
「つまりこの艦隊はこの島を攻めようとしているわけ?」
「そう考えられます、しかもこの艦船どれも兵器ファイルには乗ってないものですの、ミルフィーユさん
やフォルテさん、ヴァニラさんの安否も掴めない今はここでおとなしく待機して様子を見るべきですわ」
危険を回避すべくミントは最善の方法を蘭花に提案した。
「あっはっは、ミントびびってんの?艦隊が下にいるなら私道聞いてくるから待ってなさいよ」
そう言うと蘭花は通信を一方的に切り再び降下を開始した。
「ラ、蘭花さん!人の話を〜!」
ミントも耳をピキュピキュさせながら蘭花の後を追うこととなった。



77エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/13 02:03 ID:???
北谷洞窟 昭和20年4月1日 午前09:15
「ヴァニラ大丈夫かい?」
フォルテか銃を洞窟の入り口に向けながらヴァニラを気遣う。
「・・・はい・・・大丈夫です・・・」
家の鳴くような声ではあるがヴァニラはピンピンしている。
「全くヴァニラさんまで巻き込んで墜落するなんて何を考えているんですか!?」
ヴァニラの抱かれているノーマッドも無事な様である。
「洞窟真上に落ちたから助かったのさ、紋章機も隠せるしその間に修理もできるし」
「何がいいんですか、この島は戦闘の真っ最中ですし何時発見されてもおかしくありませんからね」
「この島には神がいます・・・」
二人の会話を遮るかのようにヴァニラが口を開いた。
「神?まぁそれなら心強いな、ノーマッド修理まで後何分だ?」
「ざっと見積もって30分です、はい」
ノーマッドの出した時間にフォルテも安堵の表情を浮かべた。
その時であった突如として洞窟天井から落盤が発生し上から二人組みの日本兵が落下してきた。
「うぁあああ!」
突然の出来事にフォルテも動揺をみせた。
「うぅ・・・痛たたたたた、はっ貴様等!」
一人の日本兵がフォルテに銃口を向けたがフォルテからの銃口も日本兵に向いていた。
瞬間的緊張が走ったが銃口の微動からフォルテは自分の勝利を悟った。
「どうしたんだい?震えているじゃないか」
フォルテの一言で我に返った日本兵が銃を構えなおそうとした所でフォルテは日本兵の銃先を蹴飛ばし
銃をヴァニラの前に転がした。
そしてヴァニラはノーマッドを置き銃を拾い上げた。
もう一人の日本兵は落下の衝撃で脳震盪をおこしているようである。
「く、くそ」
「覚えておきな、あんな長い銃じゃ近距離戦は無理だってな」


   
78メロン名無しさん:04/07/13 07:41 ID:???
日本兵は異国語をベラベラ喋るフォルテにさらに恐怖を覚えたろうな。
フォルテの一言でわれに返ったという表現は武勇伝を書く記録者の主観にすぎない。



なーんつって
79メロン名無しさん:04/07/14 00:03 ID:NnsjRtGz
紋章機がザクのように大気圏突入に耐えられなかったら悲惨だったろうな。

こんなカンジ↓

 ボンッ! バーン!
ミルフィーユ「うわぁああ、助けてください中佐、ウォルコット中佐ぁ〜!」
ウォルコット「すまんミルフィーユ、ラッキースターには大気圏突入の機能はない。
       だがミルフィーユ、無駄死にではないぞ」
80メロン名無しさん:04/07/14 16:57 ID:???
(主に)宇宙空間で超高速戦闘をするために造られている紋章機に
実体弾ではかすり傷一つ着けられないハズ
そうでないと宇宙を飛んでても小さなゴミが当たっただけで大事故に
なってしまい使えた物ではないからね
だから紋章機に乗れている間はなんの心配もないね
81メロン名無しさん:04/07/14 17:02 ID:???
>>77
ところで、「家の鳴くような声」って・・・こんなのか?
       /|
       |/__
       ヽ| l l│<ハーイ
       ┷┷┷
82メロン名無しさん:04/07/14 23:42 ID:???
ゲームでは実体弾のミサイルやらバルカン砲やらを装備してるぞ。
83メロン名無しさん:04/07/16 21:51 ID:MlVu0k1n
あげつつげり
84メロン名無しさん:04/07/16 22:17 ID:???
せめて現代USAF対エンジェル隊にしろよ
85メロン名無しさん:04/07/16 23:02 ID:???
エンジェル隊頼むよ
熊谷の街を救ってくれよ
もう宣言は受諾されていたはずなのに…
86エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/17 02:22 ID:vFyws7U+
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:11
※アメリカ海軍太平洋艦隊及び英国艦隊の参加艦艇には一部現実のものとは異なります。
第16水雷隊所属する防空駆逐艦ドッグは数隻の駆逐艦と共に悪天候の海と格闘しながら哨戒活動を行っていた。
「気を抜くなどこからジャップのカミカゼ攻撃がくるかわからんぞ!」
見張りの水兵達に同じ部署の班長が渇を入れて回る。
雨は滝のように降り続いているし雷鳴が轟き上陸作戦には最悪の天候である。
無論それは哨戒活動にあたる者にも当てはまる。
しかし油断はできない、何時何処からともなく日の丸航空機が、あるいは潜水艇が体当たり
してくるか分からないのである。
その時であった、分厚い雲の中から大きな機影が1機現れ駆逐艦ドッグの頭上を通り越して
本作戦旗艦である戦艦アイオワの方向へ飛び去って行った。
水兵達が声を出すまもなくもう一機の大型機が現れ同じ方向へ消えていった。
87メロン名無しさん:04/07/17 14:14 ID:???
>>86
UFOの目撃談みたいだなw
といいつつ頑張れ
88メロン名無しさん:04/07/17 18:26 ID:???
そういや20年ぐらい前の米映画でその当時最新の米海軍が演習中にタイムスリッピか何かして
真珠湾攻撃直前の太平洋上で最新の兵器で日本軍を迎え撃つべきかどうか考えるみたいな映画があったな
タイトルとか全然記憶にないのだが
何となくそれを思い出した

まぁそれだけの事なんだけど
89メロン名無しさん:04/07/17 19:03 ID:???
「ファイナル・カウントダウン」だな。
それはどちらかと言うと、かわぐちかいじの「ジパング」が近い。
90エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/19 23:19 ID:2yU+vGQn
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:12
アイスバーグ作戦の旗艦アイオワ船内はパニック状態であった。
その中でも度肝を抜かれたのは本作戦最高責任者C・W・ニミッツ海軍大将は度肝を抜かれていた。
「その報告は本当か!?」
司令官付きの伝令の言葉に耳を疑った。
「大変な事になりましたな、ジャップの奴等はドイツからロケット技術を導入していたとは聞いていましたが」
南太平洋地域軍W・C・カルホウン海軍中将も深刻な顔でニミッツを見つめた。
彼らのデータでは日本軍のロケット戦闘機は爆撃機から切り離され体当たりする事が精一杯で航続距離も短い
という事になっていた。
「対空戦闘用意!」
その横で艦長が怒鳴った。
「軽巡オハマ及び駆逐艦数隻射撃を開始しました!」
同じく空母を護衛している艦船達がいよいよ射撃を開始した。
91エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/19 23:54 ID:2yU+vGQn
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:12
「きゃあ!」
突然の発砲に蘭花は驚いた。
「蘭花さん、大丈夫ですか?」
カンフーマスターの後方を飛行しているトリックマスターから通信が入った。
「ちょっと、こいつら何よ!こっちはちゃんと呼びかけたんだから」
「それはわたくしも試してみましたが反応はなかったですわ」
ミントは首を傾げた、全艦船共通の通信で旗艦らしき艦船にコンタクトを試みたが
全く反応がなかったのである。
「ミント、このままじゃやられちゃうわよ!」
蘭花の通信と同時位に高角砲の砲弾がトリックマスターの近くで爆発し外部装甲と
ぶつかり鈍い金属音を放った。
「どうやら威嚇射撃ではないらしいですわね、自衛権による反撃を開始しますわよ蘭花さん」
「了解!」
カンフーマスターとトリックマスターは左右に分かれ近く駆逐艦に襲い掛かった。
「これでも喰らいなさいよ!」
カンフーマスターから数初の近距離ミサイルが発射される。
「敵機左舷!ロケットだ!」
見張り員が大声で叫んだ。
「取り舵いっぱーい!避けろ!」
艦長の号令と共に船が傾いた。
ドーン!という凄まじい爆発音、衝撃波と共に後部甲板からもうもうと黒鉛が上っている。
ミサイルは後部甲板を貫き船底付近で爆発したのだった。
「機関室がやられたぞ!浸水も始まっている」
下からの被害報告も指揮所に上がってくる中艦長は漠然と一瞬われを忘れた。

92メロン名無しさん:04/07/20 00:44 ID:???
>自衛権による反撃を開始しますわよ蘭花さん
なんか戦前とか北朝鮮とかの洗脳マンガっぽい。国営放送制作?
93メロン名無しさん:04/07/20 00:54 ID:???
なんでニミッツが沖縄作戦の陣頭指揮にいるんだ?奴はハワイにいるだろ?

それと空中警戒に当たってるF6Fや、護衛空母のF2Mはどうした?
神風特攻を警戒して、米海軍はレーダーピケット網を沖縄近海に幅広く敷いてるから、
妙な飛行物体を捉えたら、すぐに直援機がやってくるぞ?
ただでさえ、数日前に空母フランクリンが五航艦の攻撃で大破させられてるからな。


ああ、壮大な釣りですか。
94エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/20 01:17 ID:???
>>93
資料不足です・・・
95メロン名無しさん:04/07/20 01:18 ID:???
そもそも「カンフーファイター」ですな
紋章機のミサイルの直撃を受けて、
当時の駆逐艦が一撃で沈まないとも思えんが
96メロン名無しさん:04/07/20 01:23 ID:???
>>93
世の中には軍ヲタなんて少ないんだから。そんないじめんでも(フライ
97エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/20 01:25 ID:???
数々のご指摘ありがとうございます。
>>1たて逃げの後急遽思いついた企画なので資料がままなりません。
実際の沖縄戦とは異なる場面も多々あると思いますができるだけ堅実の物に
近づけるようかんばって生きたいと思います。

>>95
カンフーファイターでしたご指摘ありがとうございます。
98メロン名無しさん:04/07/20 02:00 ID:???
>>96
つーか、ここはそういうスレじゃないの?
99メロン名無しさん:04/07/22 00:04 ID:???
>>98
むろん詳しい奴が話を進める方に参加してくれるなら大いに歓迎だが。
でも話を進めてくれる奴なら別にそこまでの知識なくても大歓迎。
100メロン名無しさん:04/07/22 10:00 ID:cD7wCfqW
捕手
101メロン名無しさん:04/07/22 13:40 ID:???
深く考えなくても
ミルフィーユのキョウ運で、どうにかなるのでは?
102メロン名無しさん:04/07/22 17:56 ID:???
>>99
要するに誰でもいいってことか
103メロン名無しさん:04/07/22 22:23 ID:???
>>101
それじゃあただの糞展開じゃん
104メロン名無しさん:04/07/24 02:17 ID:???
1945年に転移、ただし「鋼鉄の咆哮3」世界に
第零遊撃隊と超兵器の愉快な仲間たちはエンジェル隊に勝てるのか?
105メロン名無しさん:04/07/24 14:47 ID:???
ヴァニラさんがちくわを咥えて喋って戦争終結
天皇陛下もちくわを咥えて玉音放送に臨まれたといいます。
106メロン名無しさん:04/07/26 09:14 ID:fIEuRTOQ
作品投下まで後5時間
107メロン名無しさん:04/07/26 09:22 ID:???

>>106
?
108メロン名無しさん:04/07/26 11:41 ID:nqm/T9xp
>>1
聖断は下っているので今更無理。

せめて沖縄戦が始まる前に行かなければもう手遅れ。
109メロン名無しさん:04/07/26 12:58 ID:???
アニメに無理は無い。
110メロン名無しさん:04/07/26 17:55 ID:nqm/T9xp
もう、4日前に連合国側にポツダム宣言の受託を通告していますが何か?
111メロン名無しさん:04/07/26 19:17 ID:???
じゃああれだ。
厚木航空隊と一緒に決起させよう。
112メロン名無しさん:04/07/26 19:39 ID:???
>>104
レールガン、レーザー、プラズマ砲、重力砲等何でもありだからいい勝負できるんじゃないのか?
113メロン名無しさん:04/07/26 19:42 ID:???
こうしよう。後世世界1945年8月14日ってことで。

果たして米国を脅かす日本と独逸第三帝国を食い止めることができるのか?
114メロン名無しさん:04/07/26 19:55 ID:???
沖縄、ハワイとか、本土にいるアメリカの軍艦を片っ端から破壊した場合どうなるか分からないと思うが。
115メロン名無しさん:04/07/26 20:04 ID:???
エンジェル隊が日本を死守する義理なんてないが、
大国が物量で小国を押し潰すという構図で見れば、
弱い方を守るという名分ができあがるな。

でも、日本を勝たせるというよりは、停戦に持ち込もうとするだろうな。
116メロン名無しさん:04/07/26 21:05 ID:???
潜水艦の輸送網破壊で、国内の食糧事情は悪化してるわけだし、
当然資材も燃料も、工場や施設も空襲で破壊…
おまけに時期的にもうソ連軍の参戦は確実。

米艦隊が撃滅されても、勝てるかどうかは微妙。
アメリカは意地でも日本なんかと停戦するとも思えないし。
117エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/27 01:23 ID:???
北谷洞窟 昭和20年4月1日 午前09:17
「う・・・う〜ん」
もう一人の日本兵の意識がもどったようだ。
「お目覚めのようですね」
どこからともなく聞きなれない声が聞こえた。
「誰だ!」
急いで立ち上がろうとするが起き上がれない体が縛られていたのだ。
そうしているうちに小さなランプの明かりが顔当たりを照らした。
「どうも」
首が辛うじて動いたので声のするほうに視線を向けるとよく分からない生物がいた。
「うぁ・・・化け物だ!」
「失礼な!何が化け物ですが、ねぇヴァニラさん」
ふと気づくと反対側には赤い目をした少女が立っている。
「貴様敵のスパイか!?」
殺気立つ日本兵にヴァニラは何も答えようとしない。
「聞いているのか!」
「ちょっとあなた!ヴァニラさんになんて口を!」
「こんな事をしてどうなるかわかっているんだろうな!」
日本兵の怒号が同屈従に響き渡る。
その時ヴァニラが日本兵の口をそっとふさいだ。
「ヴァニラさん?」
「敵が着ます・・・」

118メロン名無しさん:04/07/27 05:59 ID:???
ソ連も潰せばいい。中国も潰せばいい。全部潰せばいい。
119エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/07/27 15:40 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:15
嘉手納沖に停泊していた米艦隊中心部は地獄と化していた。
悪天候を狙われ防空網が怠慢になっているところに突如2機のロケット戦闘機が
現れたのだ。
各艦船とも曇り空に目掛け高角砲や機銃を上空に撃ちまくっていて正に鉄のカーテン
のようだった。
しかし、カンフーファイター、トリックマスター共に対空砲火を嘲笑うかのように悠々と飛び回っている。
「ミント、あの大きい戦艦を狙うから援護してよ」
カンフーファイターは戦艦ウェストバージニア目掛けて一気に高度を下げていった。
「了解しましたわ、高角砲の直撃には注意してください」
「分かってるって」
トリックマスターから遠隔コントロールユニットフライヤーがウエストバージニア目掛けて
飛び出していった。
120メロン名無しさん:04/07/29 23:04 ID:???
121メロン名無しさん:04/08/03 20:54 ID:???
暇なので「超兵器vsエンジェル隊」でも考えてみる。
鋼鉄の咆哮3の超兵器としたかったが資料がないので鋼鉄の咆哮2EXで代用とする。


まずは一番手、超高速巡洋戦艦「シュトゥルムヴィント」

武装だが、「35.6cm55口径3連装砲*4」「12.7cm連装両用砲*4」「40mmバルカン」
「5連装魚雷発射管*6(酸素魚雷or誘導魚雷)」「12cm30連装噴進砲」「ミサイル発射機」…
ダメだ…どれ1つとして命中しそうにない、
近付いて来た所を弾幕射撃と言う手も有るがそれでも致命傷になるかどうか怪しい。

次に防御だが…巡洋戦艦なので大した装甲は付いていない、40mmバルカンでミサイルだけは迎撃できそうだが
ビーム砲やらレールガンやらでフクロにされて爆沈がオチだろう。

最後だがコイツの特色は70ノットという水上艦としては異常なまでの速力。
だが、宇宙空間での高速機動を前提とした紋章機には30ノットだろうが70ノットだろうがあまり変わりなし。
機動性ではエンジェル隊の方が遥かに優位だな。

評価:勝ち目なし

改シュトゥルムヴィントになれば電磁防壁でビーム攻撃を軽減できるだろうがやはりレールガンで爆沈の可能性が高い。
後半ステージでは雑魚扱いの超兵器なのでこんなものか。
122エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/04 00:45 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:17
「ジャップは恐ろしい兵器を作ったようだ・・・」
ウェストバージニアの艦長が力なくその場に崩れ落ちた。
「艦長しっかりしてください!避難しましょうこの艦は沈みます」
航海長が艦長の肩担ぎながら指令所の外に出た。
そこはかつてのウェストバージニアとは思えないような光景が広がっていた。
第一砲塔には大穴が開き使い物にならなくなっており甲板もあちらこちらが
穴だらけで最大戦速21ノット誇る動力も11ノットまで低下した。
対空砲火も艦長が戦闘開始からわずか数分で総員退避命令を出し今は機銃の音すら聞こえない。
水兵達は脱出用のカッターを降ろすのに必死の作業を続けている。
ウェストバージニアはその1時間後味方駆逐艦の雷撃により南海に没した。


123エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/05 23:36 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:18
ウェストバージニアの沈黙を確認した蘭花は体制を立て直しつつ次の獲物に
目標を絞りつつあった。
大型戦艦が1分足らずで沈黙してしまった光景に恐れおののき数隻の駆逐艦や
海防艦が外海に逃げ出そうとしている。
「ああいうのはやり難いのよね・・・」
蘭花は戦意を失っている船には目もくれずミントと合流しようとした。
その時ミントから通信が飛び込んできた。
「蘭花さん、高速で接近する飛行物体を数十機確認しましたわ、おそらくこの星の戦闘機だと思います」
「了解、引き続き援護よろしく〜」
しかしその時、上空から島の方向へラッキースターが猛スピードで降下していった。
「ミ、ミルフィーユさん!」
124エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/06 00:58 ID:???
沖縄上空1万メートル 昭和20年4月1日 午前09:16
島を目標に降下し続けるラッキースターに艦隊と相対しているトリックマスター
カンフーファイターの姿が飛び込んできたのは間もなくの事だった。
「ミントさん、蘭花さん!」ミルフィーユが援護に向かおうと進路を変えようとしたその時であった。
田舎道を逃げ惑う少年の姿が画面に飛び込んできた。
敵の歩兵や戦車も浜辺から集落目指し続々と進撃を開始しているようだった。
「た、大変!」
ミルフィーユは直ちに進路島のほうに移した。
『蘭花さんやミントさんは強いから大丈夫だよね』



125メロン名無しさん:04/08/06 01:39 ID:???
海防艦?



ああ、日米連合軍になったんですな。後世で。
艦砲射撃や上陸支援のロケットが飛び交うのに、
田舎道を暢気に子供が駆けるなんて、平和そうですし。
126エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/06 01:42 ID:???
ハワイホノルル 昭和20年4月1日 午前07:00
南西太平洋地域軍ダグラス・マッカーサー大将はこの日極秘の任務を受け
ハワイホノルルに一時出張を言い渡されていた。
パールハーバー奇襲から早4年、基地は目覚しい復興を遂げていた。
4月とはいえ南国のきらびやかな太陽がマッカーサーを照し心地よい風が通り過ぎていった。
「最高のバカンス日和じゃないか」
サングラス越しに太陽を見つめながらご自慢のパイプをくわえた。
「大将、お時間がありますのでそろそろ・・・」
お供の士官が申し訳なさそうに後ろから声をかけてきた。
「ふふ、さぁ仕事だ」
パイプの煙をふぅーと噴出すとマッカーサーは車に乗り込んだ。
空港から車で20分ほど走ると小さな船着場が見えてきた。
そしてそこには小さな漁船が停泊していた。
「到着しました大将、ここから船に乗り換えます」
士官は素早く車から降りるとトランクから荷物を取り出す。
「おいおい、極秘の任務はなんだ?魚釣りでもたのしめとか?」
何も聞かされていないマッカーサーは冗談交じりに士官に尋ねてみた。
「残念ながら、魚釣りはもう少し我慢していただきますよ」
背後から、誰かがマッカーサーに返答をし、マッカーサーも後ろを振り返った。
「お久しぶりです、大将・・・・」
漁船の船内から軍服姿の青年が姿を現しマッカーサーは愕然とした。
「タクト・マイヤーズか・・・」
127メロン名無しさん:04/08/06 01:48 ID:???
>>125
軍板の沖縄戦スレにリンクしてみるかw
128エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/06 01:49 ID:???
ああ、沖縄戦の資料誰か・・・・ください
129メロン名無しさん:04/08/06 01:56 ID:???
軍板の沖縄スレは極サヨ工作員も凄いから、
止めておいた方が身のためぽ。

そもそも常識的な見方がない。
>沖縄上空1万メートル 
高度1万から地上を走る少年がわかるのか?
急降下なんかしたら、ソニックブームでガキを殺すかもな。

まあそんな高度だったらF6FもF4Uも来れないか。
130メロン名無しさん:04/08/06 01:59 ID:???
>>128
知らないなら書くな。
程度の低さを見せるだけだ。
いきなりマッカーサーじゃなくてウィロビー参謀とかだったら、まだ面白かったが。
131メロン名無しさん:04/08/06 02:04 ID:???
>>129
釣り?だいぶ下に下りてからの出来事だと書いてあるけど。
132メロン名無しさん:04/08/06 02:07 ID:???
>>129
ヘルキャットにコルセアを馬鹿にするな!
昇る位はできるだろ。たぶん
133メロン名無しさん:04/08/06 02:15 ID:???
「海防艦」は日本海軍における、
船団護送のために作られた簡易護衛艦のことですね。
少なくとも米海軍には存在しないかと。

>>132
海軍機は局戦でない限り、高高度機能は求めないから
F6FやF4Uでも厳しいかと。
エンジン出力はあるけど、排気タービン搭載じゃないと。
134メロン名無しさん:04/08/06 02:24 ID:???
雷電や二式戦はエンジン出力だけで無理やり駆け上がっていましたが?
ダブルワスプよりは出力もはるかに小さい発動機で。
135メロン名無しさん:04/08/06 02:30 ID:???
>>134
旧軍機の高高度戦のデータは、本土防空戦で豊富にあるけど
米海軍機のデータは見当たらないから、正直わかりません。
陸軍機ならまだわかるんだけどなぁ…スマソ。
136エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/06 02:42 ID:???
紋章機の性能はばっちりですので大丈夫です。
日本軍に関しても手持ちの資料で何とか・・・
アメリカ軍は駆逐艦より小さな船は沖縄戦に参加していないのでしょうか?
地上のガキが見えたのは紋章機のモニターのお陰ですがね・・・
137メロン名無しさん:04/08/06 03:46 ID:???
あぁ、dendか。
138メロン名無しさん:04/08/07 02:12 ID:???
このスレ8/14になったらageていいかな?
139メロン名無しさん:04/08/09 11:50 ID:pGsu8M50
ok
140メロン名無しさん:04/08/09 12:00 ID:???
>>133
普通に戦える。P-51やP-47より劣るが。
日本機はどれもお話にならないが。
141メロン名無しさん:04/08/09 12:53 ID:???
日本陸軍の諜報機関はソ連の装備・兵力を正確に把握してたからなぁ。
ソ連が来たら辞めるって感じだったんだろう。
142メロン名無しさん:04/08/10 13:28 ID:???
F6FもF4Uも後期型は水メタノール噴射型の機体があるはず。
それなら高高度戦闘も行けるぞ。
陸軍の隼三型も、その発動機でP-51に匹敵するぐらいの性能を出した品
143メロン名無しさん:04/08/11 22:08 ID:???
>>142
それは全開高度以下。

あと隼でなく五式戦(そして五式ですら実際は対等でもなんでもない)
144メロン名無しさん:04/08/12 18:07 ID:???
いい感じの流れになってきたな
糞SS始まったときはどうなることかと思ったが
145メロン名無しさん:04/08/12 18:26 ID:???
で?
146メロン名無しさん:04/08/13 01:30 ID:???
8/14が最終回なのでつね?
147メロン名無しさん:04/08/13 02:07 ID:???
>>143
五式戦に水メタノール噴射型ってあったのか?
排気タービン搭載機は知っているが・・・
148メロン名無しさん:04/08/13 14:23 ID:???
>>147
「匹敵する性能」が五式戦では。隼だと3型でもまったく見込みがないと評価されたし。
149メロン名無しさん:04/08/13 16:46 ID:???
確かに五式戦でもP-51と戦うのは厳しいな。他の機体よりは幾分マシ、というレベルだし。

誉エンジンが、真の実力を発揮すれば四式戦が(ry
150メロン名無しさん:04/08/13 22:55 ID:6G/UAaWX
明日はがんばろうや
151メロン名無しさん:04/08/14 00:37 ID:RuqCGJEK
age
152メロン名無しさん:04/08/14 00:42 ID:???
8・14になりました。
黙祷とともに引き続きこのスレのフィナーレにふさわしい
スバらしいGAおよび軍事ヲタよりをだうぞ。
153エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/17 04:28 ID:???
嘉手納町 昭和20年4月1日 午前09:18
集落は朝からの艦砲射撃、航空攻撃で見るも無残な姿と化していた。
少年は家族とはぐれ、ただただ田舎道を歩くしかなかった。
8時過ぎに頃から降り出した大雨によって道はぬかるんで歩きにくかった。
しかし、航空攻撃隊が早めに引き上げて行った。
だが上陸部隊はすぐそこまで迫っている。
少年はそんな事を知るよしもなくただ歩き続けた。
「アンマー、アンマー」
涙目で辺りを見回しても誰も出てこない、声だけが無常にも通り過ぎていった。
少年は空を見上げた。
空から何やら見たこともないような物が降りて自分の方にやってくる。
「なんだろ?ありゃ」
その姿は浜辺から嘉手納方面に進撃中の上陸部隊にも確認できた。
154エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/24 00:07 ID:???
嘉手納海岸 昭和20年4月1日 午前09:18
アメリカ軍海兵隊達は突如嘉手納町に降りてきた大型機に度肝を抜かしていた。
「何だあれは!?」
「ジャップの新兵器か!?B29よりでかいぞ!」
「ロケット推進の重爆だ!みんな伏せろ!」
あちらこちらで怒号が飛び交う。
そんな声などはお構いなくラッキースターは集落の方へと降りていった。
「着陸したのか?この辺りに隠し飛行場でもあるんじゃないのか?」
「奴等飛行場に立て篭もって、俺たちを待ち伏せてやがるきだ」
「まて、艦砲射撃と爆撃を加えているんだぞ!」
「地底に基地があるんじゃないか?」
それぞれの持論が飛び交いやがてそれはデマへと変化していった。
155メロン名無しさん:04/08/24 00:17 ID:???
14日過ぎたのにまだ終わらんの?
156メロン名無しさん:04/08/24 00:29 ID:???
来年の8月14日までじわじわ続きそうだ。
157メロン名無しさん:04/08/24 00:38 ID:FFvSG232
熊谷空襲を中止させる。
158メロン名無しさん:04/08/24 00:39 ID:???
やれやれだぜ
159エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/24 17:45 ID:???
嘉手納町 昭和20年4月1日 午前09:20
「あわわわあわわあ・・・・」
少年は恐怖のあまり腰を抜かしてしまった。
すると大きな機体から誰かが降りてくる。
少年は逃げようとするが体が動かない。
「大丈夫?助けに来たよ」
ミルフィーユは優しく少年に微笑んだが彼の表情はまだ引きつっている。
「お、お前・・・誰だ!」
少年は精一杯の声を振り絞って言い放った。
「あ、はいはい申し送れました、私の名前はミルフィーユ・桜葉っていうんですよ」
「桜庭・・・って事はお前は日本人だな!」
少年の顔が安堵感であふれる
「ふぇ?日本・・・」
160メロン名無しさん:04/08/24 17:55 ID:???
>>159
いちいちageんな
161メロン名無しさん:04/08/24 18:35 ID:v3aKzO2s
オマエモナー
162メロン名無しさん:04/08/24 22:37 ID:???
 ageてもageてもすぐsagaる 
それでもなぜか続いてる GA関係では異色のこのスレ
このしぶとさは一体・・・
163メロン名無しさん:04/08/24 22:56 ID:???
とりあえず(多分)衝撃のラストを迎えるまでは
頑張って欲しい。
通して読むと面白い。
164メロン名無しさん:04/08/25 00:15 ID:???
アア、ミルフィーユ、迂闊に機体から出てきちゃ危ないよ。
ランファたちみたいに格闘技術身につけていないから米兵に捕まるぞ
そして紋章機のこととかでエロい拷問を受けそうだ
165エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/26 02:50 ID:???
嘉手納町 昭和20年4月1日 午前09:20
ミルフィーユが日本人とは何か質問しようとしたその時、浜辺の米軍戦車から
ラッキースター目掛けて砲弾が飛んできた。
「きゃあ!」
ミルフィーユは少年に覆いかぶさるように倒れた。
ラッキースターは後方を海側にしているためブースターの噴射口に戦車の砲弾が降り注ぐ
形となっていた。
ラッキースター先文明のロストテクノロジーであり小型で機動性にも優れているし攻撃力
防御力は共にトランスバール皇国軍の戦艦を凌駕している大型戦闘機であった。
しかし、噴射口内に砲弾が飛び込めば推進システムに影響が出るかもしれないのだ。
「あいたたた・・・・大丈夫?」
ミルフィーユは頭を摩りながら起き上がった。
「だ、大丈夫だ!心配するな・・・・」
少年は顔を赤らめながら起き上がると大きく息をはいた。
「そうですか、よかった・・・」
ミルフィーユは胸をなでおろしたが自分の服が泥だらけになっている事に気づいた。
「あ〜ん、お洋服が・・・・あぅ」
ガックリと頭を落とすミルフィーユの手を少年が引っ張った。
「何やってんだ、逃げるぞ!」
「は、はいそうですね・・・え、え〜と」
「小山剛!オレの名前だよ」
「剛君ですか、強そうなお名前ですね」
ミルフィーユの間の抜けたテンションに剛は少し呆れた。
「馬鹿!たまに当たった死ぬぞ」
「大丈夫、私運がいいんです」
ミルフィーユは自信満々で剛に答えた。


166エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/26 03:35 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:22
雨は小降りになり米艦隊の反撃がいよいよ開始された。
ウェストバージニアを数分で葬り去られた借りは必ず返す。
その思いを胸にF6Fヘルキャット、F4Uコルセアが雨の大空へ上がっていく
数十機が群れを成しまるで蜂のように二機元へ向かっていった。
その中ムーア一等飛行兵曹も自慢のF4Uの2000馬力の発動機の爆音を耳に紋章機
に立ち向かう。
同期の仲間達も同じ編隊に多くいる皆開戦から死なずに頑張ってきた戦友達だ。
「F6Fの奴等に負けるなよ相棒!」
キャノピーの部分を軽く叩くと史上最強の海賊は答えてくれたような気がした。
「いたぞ!ジャップにしてはユニークなデザインだ」
そして編隊は分散し攻撃を仕掛ける体制に入った。

167エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/26 14:56 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:22
今歴史的なドッグファイトが行われようとしている。
一つは先文明のロストテクノロジーの結晶紋章機(エンジェルフレーム)
もう一つは太平洋の覇権をかけて空サムライと渡り合ってきたつわもの達である。
決して交わることなかった両者はロストテクノロジーの魔力により運命的な一戦を交える事となったのだ。
両者はそんな事知るよしもなかった。
敵機の接近にいち早く反応したのはトリックマスターであった。
「蘭花さん、戦闘機が来たみたいですわ!」
「どれどれ」
蘭花は左舷のカメラを望遠してみると蜂の大群のような編隊がこちらに向かって来る事を確認した。
「ギャ〜なによ!あんなにいるのどっから湧いて出たのよ!」
「蘭花さん落ち着いて、近くに航空母艦があるんですわ」
ミントは疑問に思っていた。
何故出てくる兵器全てが旧式の兵器なんだろう。
ビーム兵器を搭載している艦は1隻もなく紋章機に対しても対空砲や機銃を撃ちまくってくるだけだった。
そして今度は本でしか見たことがないプロペラ推進の戦闘機が紋章機に戦いを挑もうとしている。
「いったいここはどこですの」
ミントは耳をいっそう激しく動かして困惑した。



168メロン名無しさん:04/08/26 14:59 ID:???
なんか戦力の差がターンAガンダムの前半の
ムーンレイスと地球軍を思い出させますな
169エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/27 01:34 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:23
ヘルキャットの12.7ミリ機銃が火を吹いたと同時に歴史的空中戦の幕は切って落とされた。
トリックマスターはフレイヤーを四方八方に拡散させると美しいブルーレーザを放った。
最初に狙われたのは射撃した隣のヘルキャットであった。
まっすぐな光が自分に放たれたかと思うと機体は炎をあげ海面をめざした。
しかしトリックマスターもまたドッグファイトには不向きな機体である。
ミント自身もドックファイトのような経験はシュミレーション程度のものであった。
狭い空域に何機もの航空機が入り乱れ飛び交う空中戦でミントが最も恐れていたのが衝突であった。
電子戦や情報収集を同時に行う事のできるトリックマスターはそれなりの機材を装備している。
さっきの謎の空間移動の衝撃でシステムはまだ完全に回復していない。
今衝突を起こせば墜落はありえないもののシステムがやられるかもしれない。
その心配があるのかミントは全力で島の方向へ進路を変えた。
「ミントどうしたの!」
蘭花からの通信が直ぐに飛び込んできた。
「ミルフィーユさんの方が心配なのでちょっと助けに行ってきますわ」
そう答えるとトリックマスターは通信を切ってスタコラ島の方へ逃げっていった。
「ミントォォォォ!私の機体もうミサイルほとんどないのよー」
170メロン名無しさん:04/08/30 01:38 ID:???
ミント米兵殺しまくり 
飛び散る肉片を見て彼女は何を思うのか・・・
171メロン名無しさん:04/08/31 00:59 ID:???
紋章機のサイズって既出?

ラッキースター
●全長:49.6m
●全幅:28.0m
●全高:21.0(29.2)m ※カッコ内は基本翼端まで
172エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/08/31 22:44 ID:???
嘉手納町 昭和20年4月1日 午前09:25
「道に落ちてる石ころを〜大事にポケットにしまって♪」
ミルフィーユと剛は北谷町目指し田舎道をトボトボ歩いていた。
「お前、兵隊に見つかったらどうするんだ」
剛がミルフィーユの腕を引って歌を遮った。
「歌を歌っちゃ駄目なんですか?」
「敵国語を話しちゃいけないんだよ」
「そうなんですかぁ・・・」
しゅんとして無言で歩き出す2人、米兵に出会わないのもミルフィーユのおかげ用だった。
その時、剛の腹の虫がぐ〜と、鳴いた。
「はいこれ!」
するとミルフィーユはポケットからカラフルなお菓子を取り出した。
「綺麗な石だな〜甘い香りもするぞ」
「食べられますよ、甘くておいしいんです」
剛はおそるおそる赤い石を口に含んだ。
その瞬間今まで食べたことのないような甘さが口に広がった。
「うめぇ〜さとうきびよりうまいな」
「チェリービーズっていうの、ミントさんのお部屋から一瓶もらってきたんですよ」
剛はミルフィーユの話も聞かずにチェリービーンズを食べていた。
その時、キャタピラーの音が草むらの向こうから聞こえてきた。
『敵!?』
ミルフィーユは一瞬凍りついく、何故なら銃は重いから置いてきたからである。

173メロン名無しさん:04/08/31 22:45 ID:???
>>170
「オーッホッホッホ、原住民がゴミのようですわ」
174メロン名無しさん:04/09/01 00:05 ID:???
おっ、この展開は・・・。
ミルフィーユ、やっぱり米兵にオカサレルノカナ?
175エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/01 00:37 ID:???
嘉手納町 昭和20年4月1日 午前09:25
「何かいます」
海兵隊員のひとりが小隊長であるディアー・クルス少尉に報告を行った。
みんなロケット推進重爆を見た後から神経をピリピリさせていた。
5分ほど前には戦車数台が重爆目掛けて戦車砲を打ち込んだがびくともしなかった。
「よし様子を見て来い、後は何時でも撃てる用意をしておけ」
草むらの中に海兵隊員が息を殺して潜り込んでいった。
しばらく行くと草陰から人の姿が見えた。
『子供と女か・・・』
子供は島民のようだったが女の方は奇妙な軍服をきている。
白い上着にピンクのスカート胸には赤い宝石をつけている。
『とても戦闘員には見えないな、もしかして先のパイロットか・・・』
海兵隊員は音を立てずに草むらを後退しディアー少尉に全てを報告した。
「う〜んよく分からんな」
ディアー少尉は後方に待機させていたM5スチュアートVI軽戦車を手招きして
前進させた。
「自決用爆弾を持っているかもしれない戦車を盾に前進する」
隊員達は銃を前方に構えジリジリと前進を開始するのだった。
176エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/02 17:32 ID:???
嘉手納町上空 昭和20年4月1日 午前09:25
「ミルフィーユさん!」
艦隊への攻撃を全て蘭花に任せて島の方へ飛んできたトリックマスターは苦労せず地上のミルフィーユ
とラッキースターを発見する事ができた。
どうやら原住民とコンタクトを取ってしまったようであった。
そして、ミルフィーユがポケットから出したゼリービーンズを見てミントは耳が垂直起き上がった。
「ミ、ミルフィーユさんでしたのね・・・」
ミントは数日前の行為を後悔した。
ミルフィーユに書類整理を手伝って貰った御礼にゼリービーンズを一瓶あげることにしたのだが
トランスバール本土限定のゼリービーンズが無くなっていたのである。
「楽しみに取っておいた物でしたのに・・・・」
今度は一転して耳をダレっとさせるミントであったが敵が近づいているのにも気がついていたのた。
「困りましたわね、フレイヤーでは被害甚大ですしわたくしが殿方相手に白兵戦なんて・・・」
しかし考えている時間はない、下ではすでにミルフィーユが銃口を向けられている。
「そうですわ!」
ミントは自動操縦に切り替えるといそいそとトリックマスターの倉庫に向かった。

177メロン名無しさん:04/09/02 17:49 ID:???
ウヨキモいウヨ
死ね
178メロン名無しさん:04/09/02 17:52 ID:???
戦争を舞台にしただけでウヨかよ・・・
サヨクは思想統制が好きなんだな。

それはともかく、米兵が発砲を躊躇するのは
リアリティーに欠けると思うが・・・
展開上必要なら仕方が無いけど。

日本人(米兵にとっては猿と同じ)と国籍不明の軍人が
一緒にいたら、即座に「撃て」となるはずだが。
179メロン名無しさん:04/09/02 18:17 ID:???
ミルフィーの尻を見たら八方する前に中田氏しときたくなったからかも
180メロン名無しさん:04/09/02 19:47 ID:???
白兵船だとミントやミルフィーユはすぐ捕まって捕虜だな
で、ゴモ−ンを受けた際に服がハダケ
コフーンした米兵たちにびりびりに破かれ
代わる代わる中だシされまくると
181メロン名無しさん:04/09/02 21:15 ID:???
ピンク色の髪の女が、
艦砲射撃と航空支援の中で平然としてたら、普通は引くだろ('A`)
182メロン名無しさん:04/09/02 22:17 ID:???
武装してない人間を即座に撃てない兵士もいると思う
あと女と子供だし舐めてかかるというのもあるだろうし
ていうか簡単に殺されたら話終わっちゃうじゃないの
続きが楽しみだ
183エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/03 03:52 ID:???
「見つかっちゃいましたね・・・・・」
両手を上に上げてミルフィーユが剛に訪ねたが恐怖のあまり硬直して動けなかった。
数十丁のマシンガンがミルフィーユを睨んでいるがミルフィーユは動じなかった。
「中々度胸のあるお嬢さんじゃないか」
ディアー少尉はミルフィーユの態度に少々驚いた様子で仲間に話しかけた。
「こんなの何時もの事ですから」
ミルフィーユは笑顔をディアー少尉に見せた。
「ほう、ジャップの娘にしては英語がわかるようだな、では所属部隊を答えてもらおうか?」
ディアー少尉も口元を緩ませた。
「はい、トランスバール皇国軍エンジェル隊所属ミルフィーユ・桜葉です!」
海兵隊隊員達の目が点になった。
「トランスバール皇国?そんな国がこの世に存在するのか」
ディアー少尉は自分の頭にある世界地図を広げありったけの国名を探したが該当するものはなかった。
部下たちも顔を見合わせていた。
「お嬢さんはその国のエンジェル隊所属の軍人だというのだね?では階級を答えてもらおう」
詳しい事は後に分かると判断したディアー少尉は階級についても尋ねてみた。
「少尉です」
再びの沈黙する海兵隊隊員。
184エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/03 03:58 ID:???
しばらくするとそれは大きな笑い声へと変わった。
「お嬢さんが少尉?これは傑作だ!」
ディアー少尉も声を上げて笑った。
「本当ですよぉ!信じてくださぁ〜い」
ミルフィーユが改めて自分を証明しようとしたその時、空からフレイヤーが一つ降ってきて
M5スチュアートVI軽戦車の砲身にぶつかって砲身をグニャリと曲げてしまった。
そしてミントの愛機トリックマスターが雲の中から現れたかと思うと又何かが降ってきた。
その物体はディアー少尉の真上に落ちてきてディアー少尉は抜かるんだ田舎道に顔を埋める事となった。
「に、鶏!?」
海兵隊員達は自分たちが夢を見ているような感覚に襲われた。
「ミントさん!」
ミルフィーユは空から降ってきた鶏に声を掛けたが鶏は右手を人差し指を左右に振った。
「ミント?わたくしの事言ってらっしゃるの、わたくしはミントさんに頼まれ貴方を救出に来た親友・・・」
「マドマーゼルクックと申します」

185メロン名無しさん:04/09/03 07:58 ID:???
>>162
そりゃあ自慰スレだしな
186メロン名無しさん:04/09/03 10:04 ID:???
あ〜あ、ディあー少尉とやらが・・・
ミントがまた人をコ・ロ・ロ・ロシアンティー。。。
187メロン名無しさん:04/09/03 23:32 ID:???
そろそろ宇宙戦艦ヤマートが海上特攻か?
188メロン名無しさん:04/09/05 20:24 ID:???
マドマーゼルって原語読み?
189メロン名無しさん:04/09/05 22:49 ID:???
午後4;00とかじゃなくて一六〇〇時とかにすればリアリティが出る
190メロン名無しさん:04/09/05 23:47 ID:???
まどむぅわぜる
191エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/06 04:23 ID:???
北谷洞窟 昭和20年4月1日 午前09:28
「昭和!?この星の年月日はいいんだよ、トランスバール暦の何年何月だって聞いているんだ」
「トランスバール暦とは何だ!わけの分からん女だ」
フォルテと日本兵の怒号がハッピートリガー倉庫の中にこだましている。
先ほど捕らえられた日本兵はロープでグルグル巻きにされここまで引きずってこられた。
もう一方は気絶しているので縛り上げてヴァニラとノーマッドに監視させておいた。
「所で何故こんな所に俺を連れてきた?」
「決まってんだろ、これさ」
ロケットランチャーにマシンガンをフォルテは掲げた。
「戦うのか!?」
「ああ、敵が迫ってんだろ?ここが何処か分からない以上自分の身を守らないとね」
フォルテはそう言うと再び日本兵を引きずってヴァニラ達の所へ向かった。



192メロン名無しさん:04/09/06 20:29 ID:zvH6MS9k
エンジェル隊VS鉄人28号
193メロン名無しさん:04/09/06 20:44 ID:???
スレタイ見たとき糞スレだと思ったけど
続くもんだなー
194エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/07 01:08 ID:???
嘉手納町上空 昭和20年4月1日 午前09:27
「ようこそ、上陸部隊のみなさん・・・ここから機械仕掛けの愉快な仲間達がお相手いたしますわ」
ミントは微笑むと同時に手持ちの閃光弾を爆発させた。
すると何処からともなく縄梯子をつけたトリックマスターがお出迎えにやってきた。
海兵隊員達は閃光弾のショックから逃れられず闇雲に上空目掛けマシンガンを乱射している。
「作戦通りですわ!」
コックピットにポンと座ったミントは我ながらよい作戦だったと納得していた。
一方格納庫に放り込まれたミルフィーユと剛は最初に出会った場所付近に戻る事となった。
「剛君大丈夫でしたか?怪我とかしてませんね」
ミルフィーユが顔や体の泥を格納庫にあったバスタオルで拭いてやっていると剛はようやく
口を開いてくれた。
「死ぬのは嫌だ・・・死ぬのは怖い・・・」
体を震わせながら剛は蹲ってしまった。
「大丈夫ですよ・・・・」
ミルフィーユは剛をギュッと抱きしめた。
一方コックピットから地上にあるラッキースターを確認したミントはズーム機能を
使い周辺に戦車や兵が取り囲んでいる事を確認した。
向こう側もこちらに気付いているようなのでトリックマスター目掛けマシンガンや戦車の機銃で
狙い撃ちしてくる。
ミントはフレイヤーを放ちレーザーをラッキースターの周りに打ち込んで戦車や兵士を粉砕した。
兵士達はくもの子を払ったかのように海岸へ逃げて行った。

195メロン名無しさん:04/09/07 01:17 ID:???
粉砕って・・・米兵ミンチ状態
ミント殺りすぎだよ。
196エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/07 02:19 ID:???
嘉手納町上空 昭和20年4月1日 午前09:28
ラッキースターは嘉手納の土地をゆっくりと離れた。
「システムに影響はありません、これで剛君のお父さんやお母さんを探せますね」
ミルフィーユからの通信に微笑むミントであったが操縦桿を持つ手が震えていた。
今までは無我夢中に戦っていたのだがここに来て恐怖感に襲われる事となった。
「ミントさん!ミントさん!」
ミルフィーユの呼びかけにハッと我に返る事ができた。
「どうしたんですか、顔色悪いですよ?」
「だ、大丈夫ですわ、睡眠不足ですわよ睡眠不足」
「ご、ごめんなさぁい〜私のせいですよね?」
「・・・・はい!」
ミントは無理やり作った笑顔で答えた。
「それより剛君のご両親を探しませんとね?」
「そ、そうでしたぁ、剛君行きましょう!」
そう言うと通信は切れた。
「やはり実戦はつかれますわ・・・・」
ラッキースターとトリックマスター山のほうへ行くこととした。

197メロン名無しさん:04/09/07 08:47 ID:???
質やオモシロさはどうあれとりあえずがんがれ
198メロン名無しさん:04/09/07 13:29 ID:???
>>195
ここでいう米兵というのは邪教の神官が怪しげな術を用いて
米を依代としたゴーレムを創り出しそれを「米兵」と呼称しているのであって
ミントは人は殺めていない。セーフ。でももったいないおばけは出ると思う。
危うしミント。
199エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/07 22:23 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:30
アメリカ軍派遣艦隊は紋章機との戦闘で多くの戦闘機を失った。
護衛空母郡の被害は甚大で多くの護衛空母がカンフーファイターの電磁式アンカーアーム
で飛行板を撃ち抜かれ発着できない状態になった。
まだ上陸できずいた上陸艇は巨大なアンカーを喰らわされるのを恐れて輸送艦等の引き返す
物も現れた。
「もぅ!倒しても倒してきりが無いんだから!」
カンフーファイターのレーダーには星の数のような敵機が襲い掛かる様子を捉えていた。
一方第58機動部隊旗艦インディアナポリスでは第10軍サイモン・ボリバー・バックナー中将
が敗走する上陸部隊に苛立っていた。
「2機のロケット重爆が出てきただけでなんなんだ!このままでは先行部隊が孤立するぞ!」
「このままでは作戦事態が失敗してしまう・・・」
第77師団キランド海軍少将も頭を抱えていた。
アメリカ海軍の面子にかけても引くわけにはいかないのである。
「上陸開始から1時間で早くも撤退の事考えることとなるとは・・・」
本作戦総司令官レイモンド・スプールアンス大将も困惑していた。
この時はまだ誰も遥か未来よりやって来た兵器と戦闘しているとは知るよしも無かった。

200メロン名無しさん:04/09/08 01:16 ID:???
戦争が無ければ 無気力軟弱でいい 
そんなふうに育って たまるかよ
  
               
        ,ヘ      へ7
     /.  \_,....-/  /`ヽ、_
    /   /,シ// /lソヾヽヾ`'\
    /   .// / // /|ハl | ヾヽヾヽヽ
   /  /,.'//ヾ// ./lV/ iヾ ヽヾヽヾ ヽ
  / / !イ //!////lゝ==、` lj y'jヾjノ
 .//   .| !/,.// ■|l| ヾ;;シ   ィ;}'リソ
/    /l ハ\   iリ `''"   ヽ
ヽ   / ヽ!j,ヘ \  |i|. ̄|    /   /《>
\ヽ /   ゞ彡ゝ\|リ_|    /  ./《/
 /ヽ/      ヽフヽ|ソi   ___/ /《/
/ヾ/         |Vi  !  | ̄《/
\/ヽ      ∠ミ|ソ|ヽ、_ ゝ- 、'
  ヾ》     l   |lソミ =-ニヽ_!lト、
  《      l   《 ヽヽ、二ニミゞlノト、
  ζ     |   》 l´ ヽ-- ─‐rニゝヽ
        /  ζ ヽ     /ソト、ヽゝ
        \     j     / / ! ヽ ヽ
        /ヽ   .|    // ヽ、ヽ ヽ、
       / /!   !        ヽ ヽ、 \
     / /  l    ヽ        `丶,ィ‐ 、j
    / /   ヽ    \            |ヽ
  / /      ヽ    /ゝ       ___,.ゝ \
. / /        ヽ、 ///\ヽ-- ─ '´ l  ヽ  丶
  /           ヽ///   丶  l   l  丶  ヽ


       
201エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/09 04:04 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:50
「ちょっと、降伏しなさいよ!」
蘭花は色々な周波数の電波を使い艦隊に交信を続けるも依然として通信は入らなかった。
第58機動部隊も奮戦していたが駆逐艦5隻、巡洋艦3隻が撃沈され、戦艦ウエストバージニアは大破航行不能
護衛空母飛行板を大穴を開けられ使い物にならないのは戦線を離脱した。
しかし幸運な事にロケット重爆は第57機動部隊イギリス艦隊を攻撃に向かったので
米正規空母はほぼ助かっていた。
「なんなの!なんなのよ降伏しなさいよ!ミサイルが無くなっちゃたんだから」
カンフーファイターは元々装甲が薄く機動性を重視させた機体だがミサイルが無くなった分速力がさらに上がっていた。
「射撃あんまり上手じゃないのに」
戦闘機郡を振り切ったカンフーファイターは第57機動部隊イギリス艦隊にも襲い掛かった。
武器をミサイルから唯一一門ついている大型バルカン砲にチェンジした。
前方のモニターに十字の照準が照らし出される。
ミサイルとは違い完全追尾はしてくれないが多少のロックオンはしてくれる。
蘭花は前方を逃げるコルセアに一撃加えてみた。
左翼に命中したと思ったとたん左翼が外れあっけなく撃墜されていった。
202メロン名無しさん:04/09/09 08:59 ID:???
TF58にウェストヴァージニアは配備されとらん。
あんな鈍足戦艦がエセックス級について来れるか。
203メロン名無しさん:04/09/09 11:19 ID:???
軍オタキタ─────!!
204メロン名無しさん:04/09/09 15:17 ID:???
駆逐艦5、巡洋艦3撃沈、他多数損傷。

1000人は殺してるな。確実に
205メロン名無しさん:04/09/09 17:30 ID:???
いいじゃん別に。彼女ら軍人でしょ。
ゲームでも、アニメでも時々任務で敵殺してるじゃん。
206メロン名無しさん:04/09/09 22:11 ID:???
そう言われればそうだが
ガンダムSEEDみたいに
敵が破裂したりぐしゃぐしゃにフットンダリ首ちょんぱされたりなどの
残酷描写がないから
忘れがちな設定だな
207エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/10 03:55 ID:???
北谷洞窟 昭和20年4月1日 午前09:30
「ちっ!」
フォルテが岩陰に身を隠した。
「ヴァニラー伏せろー!」
フォルテの緊迫した声に素早くヴァニラは捕らえているもう一人の日本兵の足元に覆いかぶさるよう伏せた。
次の瞬間凄まじい爆発音が響いたかと思うと頭上を熱風と衝撃波がヴァニラを襲った。
衝撃波が収まると同時に弾丸がこちらに向かって飛んできた。
「うぁ!警告なしで発砲しやがったな!」
弾丸が洞窟に色々な場所に当たり甲高い金属音が響き渡る。
間髪を入れずにフォルテも愛銃の回転式拳銃で反撃を開始する。
乾いた火薬の音が数発響いたかと思うと向こう側からの銃声はピタリとやんだ。
「ヴァニラー!」
フォルテがヴァニラの下に駆け寄るとヴァニラはゆっくりと上半身を起こした。
「ヴァニラ怪我はないかい?」
「・・・問題ありません・・・」
「ああ、ヴァニラさん無事でなによりです」
ポッテっと転がっていたノーマッドも無事のようであった。
「ううう・・・」
フォルテは胸をなでおろそうした時日本兵の額が出血している事に気付いた。
「破片が当たったのかい、ヴァニラ頼む」
「はい・・・・」
ヴァニラが日本兵の額にそっと手をかざすと手の甲から紋章が浮かびだす、そして傷口がみるみる間に
無くなってしまった。
「な、なんなんだ・・・・」
日本兵は驚きの表情でヴァニラの顔を見つめたがヴァニラは涼しい顔をしてノーマッドを拾い上げた。
フォルテに引きづられて来た日本兵も信じられないと言わんばかり表情をしていた。
「お前たち何者なんだ」
「だからさっきも言っただろトランスバール皇国軍エンジェル隊のフォルテ・シュトーレン中尉さ」
「ヴァニラ・H少尉です・・・・」
208メロン名無しさん:04/09/12 11:43:47 ID:???
パァン
ヴォルテの肩に激痛がはしった
「つぅ・・・・」
ファニラがヴォルテの肩に手を当てたまま無表情に吐き捨てた
「虫・・・・」
209メロン名無しさん:04/09/12 14:32:00 ID:???
太陽のようにおやさしいヴァニラさんが折衝をするわけが無いじゃないですかこのクソ無視が
210メロン名無しさん:04/09/12 14:47:48 ID:???
>>208
ファニラって誰よ?
211メロン名無しさん:04/09/12 15:41:15 ID:???
あー、なるへー
ヴォルテと入れ替えてあるわけだ
212メロン名無しさん:04/09/14 16:21:50 ID:???
スレが止まっちまったア
213エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/15 00:33:56 ID:???
北谷洞窟 昭和20年4月1日 午前09:32
「じゃ、お前たちの名前も教えてもらおうかい?」
フォルテが腰に手を当てながらそう言うと日本兵達は顔を見合わせた。
「自分は帝国陸軍独立歩兵第12大隊第2中隊の山田一郎二等兵です」
「同じく、独立歩兵第12大隊第2中隊の鈴木佐助二等兵です」
どうやら二人は今のヴァニラの行為とフォルテの活躍を見て敵ではない事信じてくれたようだった。
「二等兵か・・・まぁいいか、あんたらの上司に会いたいんだが?」
再び二人は顔を見合わせた。
「どうしたんだい?」
「わかりません、砲撃と爆撃がひどくてみんな何処にいるのかは・・・」
鈴木が申し訳なさそうに答えた。
「しかし、俺たち二人だけでもアメリカ兵と戦うつもりです、奴等に俺たちの島は渡したくない」
山田が声を荒げ決意の固さを表現する。
「しかし、この武装では貴方たちに勝ち目はありませんよ」
ノーマッドはサラッと答えを返す。
「よし!そこまでの覚悟が出来てるなら手伝ってもらうよ!」
そういうと日本兵から取り上げていた38歩兵銃の銃剣で二人の縄をスッパと切った。
二人は唖然としていたがその二人とヴァニラに手際よくサブマシンガンを手渡すと
フォルテ自身もロケットランチャーを担いで紋章機の墜落で出来た大穴を登り始めた。
「ほらほら、遅れんな!」
フォルテが先等をきって上り終えると二人を引き上げヴァニラも引き上げた。
そして全員が浜辺の方向に姿を消すと一人の男が岩陰から姿を現した。
「ほぅ・・・中々面白い事になったな、急いで本部に連絡するか」
男は急いで32軍本部のある首里城へと足を進めた。

214エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/16 00:49:23 ID:???
沖縄本島沖上空 昭和20年4月1日 午前09:30
どんよりとした天気がまるで自分たちの未来を表しているようだった。
目指すはアメリカ軍主力艦隊、若者達は今まさに己の肉体を炎と変え突撃するのである。
みんなほとんどが17歳〜22歳の若人で操縦にはまだまだ不慣れものであった。
しかし、愛国の意思は皆それぞれ固かった。
その航空機群の中に数機の女性達が混じっていた。
特攻隊員の不足から志願という形で集められた4人の少女達は皆17歳のうら若き乙女であった。
少し大きめの飛行服身を包み旧式となった97式艦上攻撃機を不慣れながらも操っていた。
その女性部隊の隊長を務める烏丸ちひろはただひたすらに男性特攻隊の後についていた。
「絶対あの人より大きな船に体当たりしてみます!」
操縦桿を強く握りなおし、荒ぶる呼吸を整えようとするが前夜の怒りが再びこみ上げてきた。
215メロン名無しさん:04/09/16 14:01:30 ID:???
ちーぽんの先祖キター!!
216メロン名無しさん:04/09/16 22:51:09 ID:???
きっとふんどしを穿いてるぞー!!
217メロン名無しさん:04/09/16 23:48:54 ID:???
つーか特攻隊かよ!!
ちーひん勇ましいよちーひん
218メロン名無しさん:04/09/17 00:04:07 ID:???
〜た。で終わる文が多い。
219メロン名無しさん:04/09/19 16:51:20 ID:???
どうせなら4月1日にでも現れて、日吉のGF司令部を吹き飛ばして欲しかった。
もしくは徳山の重油タンクを。
220メロン名無しさん:04/09/20 00:28:11 ID:???
スレが止まっちまったア
221メロン名無しさん:04/09/20 01:26:13 ID:???
紋章機でエムパイアステートビルに特攻



50年前に華氏911。
222メロン名無しさん:04/09/21 00:44:00 ID:???
保守
223メロン名無しさん:04/09/21 01:41:06 ID:???
スレが止まっちまったア
224エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/21 14:19:50 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
「天女隊を連れて行けというのですか!?」
銀河隊の隊長、前田小次郎飛行兵曹長が大口を開けて驚いた。
「そうだ、ちょうど4機がこちらも不足しているしな」
武藤茂男飛行兵少尉は言い切った。
「しかし、あの女どもに何ができるんです、足手まといになるだけです」
前田曹長は、女を連れて死にに行けるかという思いだった。
天女隊は昨年2月に女子特攻隊員徴兵の先駆けとして志願という形で極秘召集し今年の3月
上旬までか霞ヶ浦で猛訓練を受けその後知覧に配属された。
その結果、女子の扱いと若い男子特攻隊員にも影響がでるとの事で女子徴兵案は凍結され
この天女隊4名を除いては存在しないものとなった。
「あいつ等は訓練期間も男子の倍とっているし隼の扱いにも慣れている」
「しかし、隼は回せませんよ97艦攻も本来なら回したくないのですが・・・」
「本来なら使い慣れている隼をやりたかったんだがな・・・・」
「所詮女は男には勝れないものなのですよ・・・・」
その時、扉が勢いよく開き烏丸ちひろ飛行兵伍長が短刀を持って飛び込んで来た。
「なんだ!」
「烏丸伍長、聞いていたのか!?しかし早まるな」
村田少尉も前田曹長も全身の血の気が引いた。
しかし、ちひろはその短刀を自分のおさげ髪にあて二本とも切り落とした。
「私は今女の命を切り落としました、これで連れていってもらえますか?」
「あ、あ・・・・」
前田曹長がちひろの勢いに押され思わず返事を返してしまった。
「ありがとうございます・・・」
ちひろは切り落とした黒髪を拾い本来の目的であった鍵返し、敬礼をして立ち去った。
その数時間後、天女隊に正式に出撃命令が下る事となった。



225エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/21 23:54:57 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
ちひろは兵舎にあった帽子を深く被り桶に井戸水を汲んで兵舎裏にスッと隠れた。
帽子を脱いで桶を覗き込んでみたが長く美しい黒髪は肩位までになっていた。
「はぁ・・・・・」
ちひろが小さくため息をつくと自分の髪を触った。
ちひろは胸が締め付けられる思いがして目頭が熱くなった。
桶の水にぽたぽたと涙が落ちる。
「おや?これは天女隊の隊長さんじゃないですか」
聞き覚えのある軽い声にちひろの背に稲妻が走った。
「村雨一等・・・・」
そこには村雨竜司一等飛行兵が兵舎壁に手を置いて立っていた。
「おっと、お声をお掛けしない方がよかったかな」
ちひろ今、最も会いたくない人物一番見られたくない姿を見られてしまった。
「何か御用でしょうか・・・・村雨一等・・・・」
一生懸命顔を強張らせてみるが竜作は動じないようだった。
「烏丸伍長殿、ここに来た時から俺に会う時は何時も同じ表情ですな」
ちひろは竜作が嫌いだった、何故なら知覧に来て以来この男にはひどい目ばかりにあっている。
自分の方が階級が上なのに何処と無く子供扱いされるし天女隊の兵舎には蛙や蛇を投げ込まれる事もあった。
そして一番許せなかったのが毎日のように懲りもせず風呂を覗かれることだ。
「自分の胸に手をあてて聞いてみてはいかがですか!」
思い出しただけで怒りがこみ上げてくる。
「はっはっは、それでこそ何時もの烏丸伍長だ!」
竜作は笑いながら首からかけていた手ぬぐいをちひろの顔に投げる。
ちひろはきっと汗臭いと思い顔から素早く手ぬぐいを取り払ったがどうやら下ろしたてのようだった。
「洗濯したてです安心しなさんよ、でも一つしかないから後で返してね」
そう言うとふざけた敬礼をして竜作は去るのだった。

226メロン名無しさん:04/09/22 00:20:28 ID:???
しょせん鳥丸ちとせ
227メロン名無しさん:04/09/22 08:24:59 ID:???
ちとせが飢えた日本兵たちにめっちゃくちゃに犯される展開キボンヌ
228メロン名無しさん:04/09/22 22:48:29 ID:???
ゴチョーン
229メロン名無しさん:04/09/23 15:24:26 ID:KUchGfv/
となると、アメリカもアメリカでなんか手は打ってくる。
230メロン名無しさん:04/09/23 15:28:38 ID:???
エンジェル隊vsリトルボーイ&ファットマン
231メロン名無しさん:04/09/23 16:03:24 ID:???
アメリカ側にはイオニア軍が介入していたり
逆にエンジェル隊が流れつく数年前にツインスター隊がすでに日本にやってきていて
そのため歴史が微妙に変わっていたりとか・・・
232メロン名無しさん:04/09/23 16:22:23 ID:Pq6WO546
イオニア軍は強いよ。
イオニア軍は・・・
233メロン名無しさん:04/09/23 16:24:13 ID:???
まだあったのかこのスレ。
234メロン名無しさん:04/09/23 16:40:03 ID:???
エンジェル隊&日本VS連合国&アメリカ  エンジェル隊&日本の辛勝
ナチスVSソ連                  ソ連の勝利

エンジェル隊&大東亜連合国VSアメリカ&ソ連  ???
235メロン名無しさん:04/09/23 18:17:57 ID:KUchGfv/
つーか、ブッシュ氏ねや
236メロン名無しさん:04/09/23 23:41:16 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
結局ちひろが天女隊の兵舎に戻ったのは辺りが薄暗くなってからだった。
兵舎では天女隊隊員達が心配そうに迎えてくれた。
そして、ちひろが帽子を脱ぐと凍りついた空気が流れた。
「烏丸隊長殿・・・・」
そして、皆が涙を流し全員が短刀を取り出し自分のお下げ髪を切り落とした。
「これで、隊長と同じですよ」
床に落ちた髪の毛を拾い集めながら、加藤このみ飛行兵上等がにこりと微笑んだ。
「伍長殿一人に辱めを受けさせませんよ」
川村麻奈飛行兵上等も微笑んだ。
「こっちの方がスッキリしました!」
天女隊で最も元気がある天野明日香飛行兵上等が最後に残ったもう一本のお下げを切りとした。
「みんな・・・・・」
ちひろは思わず目を潤ませ先竜作から借りた手ぬぐいを顔に当てる。
「烏丸隊長!」
皆がちひろの元に駆け寄っていった。
「どうしたものか・・・・」
その頃、天女隊兵舎の表でこの光景が早く終わる事を望んでいる男が一人立っている。
出撃命令を伝えにきた武藤少尉である。
彼は頭をかきながら途方にくれている、男子隊員ならばバンと戸を開ければよいのだが
女性の隊員となるとどうすればよいかと思うしだいである。
数分後・・・・
「遺書は今日中に書き認めて提出するように以上!」
「はっ!了解しました」
武藤少尉が去ると4人はいそいそと遺書を書く準備を始める。
そしていざ白紙の紙に向かってみるとありふれた遺書をサラサラと書き上げた。
どうせ検閲が入るので面倒な事を起こさぬようにありきたりの文章をならべるしかない。
そして、遺書を各自持ち事務所に届けると4人はこの世で最後の入浴の準備を始める事にした。

237メロン名無しさん:04/09/24 00:42:29 ID:???
あれ?↑これHNがエンジェル風味さんじゃないよ。
でも内容的には同じ人っぽい。

天女隊の入浴シーンで
上官たちがやってきてセクハラしまくるんだろうな。
「うへへ、女を捨てたんだから一緒に入浴してもかまわんよな〜」
とかいって。
まったく軍隊ってところは・・・。
238メロン名無しさん:04/09/24 02:00:17 ID:???
リレー小説形式にしてもいいかもね
無論、エンジェル風味氏次第ですが
239メロン名無しさん:04/09/24 02:28:07 ID:???
リレーにしたら
途中からエロになるんだろうな
240エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/24 03:12:18 ID:???
>>236
それは私です。

リレー小説ですか・・・・
構想がそれぞれちがうからな・・・・
エンジェル風味編は頑張りますので、書きたい方はどうぞ!
リレー方式は難しいですがね
241メロン名無しさん:04/09/24 11:06:08 ID:???
復讐のためちとせは米軍につくのか?
ちなみにシャープシューターって駆逐艦が
一次大戦の英軍にいたような
242メロン名無しさん:04/09/24 16:49:04 ID:???
>>241
第一次対戦の駆逐艦じゃあとっくにスクラップか演習の標的だな
243メロン名無しさん:04/09/26 02:14:51 ID:???
スレが止まっちまったア
244エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/27 01:34:42 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
燃料不足のため湯は少なく、それほど熱くもないが風呂はやはりいいものである。
遺書を提出し終えた天女隊メンバー達もつかの間の休息に浸っている。
しかし、天女隊には覗きとの戦いは常に続いている。
ありったけの桶と手の届く範囲に配置し全員が四方八方を見張る。
「さすがに今日は居ないんじゃ・・・・」
「甘いですよ、この前なんか脱衣籠の中に隠れていたんですよあいつら」
まるでゴキブリの如き言われ用である。
無論上官からは帝国軍人たるもの女人の入浴を覗く事がありし場合は即刻厳罰というお達しがでている。
しかし、男性とは悲しいもので欲望に耐えらし人間は少ないのが現状であった。
その中でも村雨竜作飛行兵一等率いるグループは毎回のように出没する。
そして今夜も・・・・

245メロン名無しさん:04/09/27 01:59:14 ID:???
この時代の軍人が覗くだけで満足するとは思えないし
グループで脱衣場にまで忍び込んでいたのだとすれば
天女隊は貞操の危機というか
村雨竜作飛行兵一等率いるグループに
集団レイープされて中田氏されるのももう時間の問題でつね
当時の日本では今度ーむとか生産されてなかっただろうから
天女隊のメンバー全員
体育会系の汗くさいちんぽを生のまま根元まで嵌め込まれて
一晩中繰り返し何度も膣内射精されて確実に妊娠させられちゃうんだろうな
246メロン名無しさん:04/09/27 05:58:05 ID:???
>245
突撃一番でぐぐるべし
247メロン名無しさん:04/09/27 11:28:15 ID:???
衛生サック

陸軍では「突撃一番」海軍では「鉄かぶと」
今のモノの様に湿っていなく乾いていた上かなり装着し難かったようだ
慰安婦とかも痛くて大変だったらしい
(まあ一日10〜100人相手させられてたせいもあるが)
上官は日本人の慰安婦(やや年増多し)、
兵隊クラスは現地で処女狩りで集めた朝鮮人の17〜30歳くらいの女の子を慰安婦にしていたらしい
消耗品扱いというかかなり非人道的に扱っていたため現在問題になっている




  ついでにコンドームの歴史

18世紀にヨーロッパで貴族の間で使われていた
(絹製で高価だったらしいがそれだと滲みて漏れるんじゃ)
以後いろんな天然素材のが使われて
19世紀にゴム製になり以後改良開発されて現在に至る
日本では明治2年頃に輸入サル
248メロン名無しさん:04/09/27 12:09:31 ID:???
                   ニニ==:::ヽレ∠---、_`
                 /::::::::::;;;;::-、:::彡:::::::-、:::ニ=、,,_
         ___,.-'''" ̄"彡-'':::::::::;;;;;ヽ∠;;;::::::::ヽ:::::ヽ"ヽ、
         ゝ_       /    /::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ::::::ヽ ゙
           ゝ-、___/:::::/::/ / / i   ヽ: :: :ヽ ヽヽ
              レ:::::::/::::/:;イAHi::..:::|:. |i:::.. ヽ : :ヽ:..:ヽ_
             レ/:::/:::::::/ィ::::~ヽ|ヽ::::;.|::+H、::::|::::::::::Nヾ、
              Wレ::ノN i、::_ /  ∨ レィ-|:メ|::::::::::::|  ヽ,
                 `;l ゞ-'     /::::: Y:i:i:::::::::!   ヽ、
                  ゝ   、'__  ゞーノノノ:i::/:::;ト、    ヽ,
                   ヽ、     ~´∠リ/:ノ∨ヾ - 、_ ヽ,
                     i - ―、 '"           ̄
                  ,-/~|/⌒ -~ヽ      明治2年以前は生射精ですのね
                ,,,-7 / ,,-="  _ \     247っ☆
               / / y'"  ,,,--~   ̄ヽ
               /  レ'"  ,,-'"  ,.    |
              / /  /    ,/    |
             ,i|/  /     /     il__
             /(\_/__     ,/     .|_  |
            ノ |~-'-,_`ーー--,|   ,-  ,|  ゝ/
            |   |     ̄ ̄ ̄イ  ,,-~   |\/
            |ヽ |ヾiil=-,,__ /,,/    i\
             )\.|   ~^--==フ/      |  ヽ
            (   L    ,,/       /  /
            il   | ̄`-,/~_,,-~     /_/
            ヾ ヽ,|~>'"~~       /
            |i  /\、        /|
249エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/29 00:46:52 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
「竜作さん!いくらなんでもこんなに日には・・・」
「馬鹿、今日は警備だよ!警備!」
浴場裏に終結した仲間に事情を話す竜作。
「なるほど、明日出撃だから他に兵士の夜這いされないように・・カー!流石竜作さん」
鼻水を指でこすり竜作の男気溢れる行動に感動する中間達、しかしタダという訳にはいかない。
「よし、前金制で行くか?」
竜作の提案に仲間達が素早く脚立を組み立てる。
「あっははは、やっぱ竜作さんだな・・・」
呆れながら脚立を壁に立て掛け足を固定すると数段上り小さな穴を覗き込んだ。
しかし、穴を覗き込もうとした瞬間脚立が誰かに蹴り飛ばされた。
「き、貴様ら〜」
そこには麻奈が物凄く怖い顔をして立ち尽くしていた。
「ほら伍長、やっぱり来てましたよ」
このみがちひろの手を引っ張ってやって来た。
脚立の倒れた背後からも天野明日香が立ち尽くしていた。
「毎度、毎度人の裸を〜」
手に握り締められた木刀の震えが彼女の怒りを物語っている。
余談ではあるが天女隊は帝国軍始まって以来の女性部隊、武術に関してもそれなりの
実戦訓練を受けたものばかりである。
「烏丸伍長命令を」
このみが隊長に命令を仰いだ。
ちひろは以外にも竜作達に微笑みを見せてくれた。
「お・・・・許してくれるのね」
竜作が安堵の表情を上げると同時にちひろの命令がでた。
「成敗・・・・」
250メロン名無しさん:04/09/29 08:46:57 ID:???
   i゛       /        ./   ノ i'
.          l      ,,,、/r--'''ア'^Y'''‐-、,,./.     i'
.          l    -‐''゛゛゛/..:.:/.;.;.;l''"゛゛:/      i
           l ,,、r''フ゛.::..:/.:.:/.;/;:;:;;:;l.:..:.l.;,i゛     l
         /゛.:.::.:/:.:..../.:.::..:/./.;;..;.;.;l.::;;:l.:.l、,.     l、
        ヽ:..:/./.:..;..;/..;./::./i.:/---リ.::.;;.l.:.l \   l.:.l
         i.:.:.:.:/..;.:;/.:.:.:;l;./ l:',i"'‐--i,i.:l..l l \.:.:\, l.:.:l
.         l//.;;.;;i.:.l.:l.:;;/;;vi ; -‐-、,;l.:lヽl.:.:\.:.:.:"'‐、iヽ
          l l.;.;.l.;.l.:l.:..k'゛   〃  l、.:l ヽ、.:.\.:.:.:.:.:/
          l  l.;.;l.;.;.l..:.;;i゛、‐‐、    ノ,、ィ   ゛'‐、.:.゛''フl
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         l ,,,、r‐''゛l.:.;;..、.l'"゛/ /.:ll.:l         〉.;;..;;..:l
         l  ノ ,,、'.r''v'゛ノ ,、ィ.::ll.:l l        /.;.;.;.;.;.:、.l
        l、,,、'-‐''''''‐、,ヽ.:.:、r-'、,、.;lil l       /.;.;.;.;.;.;、;\
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      /(:...     /  ( ゚::  ゛''‐'i、  l,,,、r‐'゛ l l.;.;.;.;l.;.;.;.;lヽ.;l,
      / '、     ,i          )、    /  l.;.;.;l l.;.;.:l )リ
     ,'   ヽ    .;l         ノ゛、  / /   ヽ.;.l .l;.;l i゛
251メロン名無しさん:04/09/29 08:47:46 ID:???
     i   l.l     リ、       '゛  l    /    l\.l.;l
     l    l.l                l         l \
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    l   l   l             /ノ  l、 '、 / /"゛
    ト‐-、,l、,,,,,,l             ,'    l__k'゛ l
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            l   `;             ヽ、
             l、                 "'、
            l             l       ヽ
            l               l        ヽ
.            〉  、         l         ヽ
            /    \.       l          'i
.           /      \      l          'i
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        l゛             /  l            l
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252メロン名無しさん:04/09/29 08:57:32 ID:???
だがいかに天女隊が訓練されているといえ飢えた男達は止められないのでは
ちひろが竜作につかまったぁー!の図
253メロン名無しさん:04/09/29 08:58:14 ID:???
   .//   /./      /   \  |  /
   /   / ,/    ,....,_/       ヽ| ./
  ./  /   / ,r''ニミ/ /::::l,. \    jk'
 / /     ,/'´:::-y'//:!:::::::l   \_  /l l,
/ /   .//::::::;、イ:l:ハ:|'i::l:、::|  'ー-‐'゙ j l
.|     /イ/::/:/, l:从_|__l;:l,ヽl、      j:|. '、
..|   ,ィ.l::::/::::|ノ.| / | ;;|L_.い;:::l,ヽ __,.イ |  ト、
...|,、‐'´/ j;:/!l:::;」ラ' |.    l,.`ヽヾ;:ト、_ / |   l l,
 L_   !|::::|:::lヽ        /::ハ    .| l   l. l、
 !  `'ー:┴┴--、     ./:/::::∧    |. l  ! l,゙、
 l;:.         .}    /:/::::/:Lj,.   l |    l. l,
  ヾー―┬┬r―'     l:イ:::/::/::|:l,   | .|   l, l,                  ,..、--- 、.,,_        /
   .|    !::l::::|      lハ::/::l::::川,  l   !   l, ヽ         __,,......,,,r:''´       ヽ、   /
   |   l:/l::|ヽ、    .| |::l::::|;::l::!::トv'  |    l,  !l,     ,、 ''´   /               ヽ,/      _,.ィ'
   .|ヽ |. l:|.!:::`「゙'ー-、  |::!|::| l:|:|:::!::l,.  |    |  .!.l,   /    /              /      /
    l \  |. !::::|;:l;:::::::|ヽ  ! |::! |:::|:::l:::|ヽ  l    |  .|. ! /        __        /     ./
    .|   \ l:::| l:lヽ::::l, \  y'゙!|:|::::!::|::ヽ |    |  |. |. l  _,..-Zフ" ̄ ̄`゙ヽ、`゙''ー- 、,___/      ,r'´
254メロン名無しさん:04/09/29 08:58:56 ID:???
    l    `'|::ト、゙i,ヽ;:ト、  ト〈ヽ|::|::::::::|::!l:ヘ l    l  |. lヾ''"´ ̄ ̄`ヽ,、,_    ゙ヽ, フ''´      /  l,
      !      l;|、ヽl、 ヽ  ./ ヽl:|、!:::::| :!| l,.l:l ヽ:::::l | ノl ト、\`ヽ,  '、 ヽ,   ,r'´       ,ィ_   l,
     .l      ヽ | >、 /   :ヘ, 'l;::::| l,  l,ヽ,. ヽ;::|. | /.! l  ヽ ヽ,   l,  ヽ / ./       ./ヽ、\   !
--、...,,_ト-- 、,    ゙l/__ .|_   / .!l;::l, \  \ ヽ, |/ .|  ト、   ヽ, ヽ、 l,.  / /      /   .\\ l
::::::::::::::::::: ̄ ̄/     Yヽ‐' ) `ヽ\Oヾ':、,_       ヾ .|  | \  ヽ .l, l,. ;r:、/ i     /      .ヾ;.l,
 ̄`゙"l、;::::::::::/    ,r'´ `゙"´      ト、 ヽ `"       ヽj.  |.  ヽ  ',  l | ラ'__,,.r'_,ノ  ./     _,,,...ヽ
     ` ̄:| ,.ィ:'´ }          l '、 ヽ,         ヽ !       ', l,. l:'´ /`゙ヽー:ヘ´_`゙ニ>''゙´     ゙、
ー―--ッ-::┴;.`!  ノ          |   ヽ.O、       ゙、|      i  l, |. |  ,'    l  j/´           '、
::;;、:-''´:::::::::::::ノ. ヽ:'            |    \ \        l     |:l  l. | ト,/    l /      _,、-‐''''''""'''
::::::;;、:-‐'ニ二;::l_. !         ,r:<`.!    \. \      .|     !l  l;:j .V     l    ,、-'´
r:'´::::::::::::::::::::::::::l ゙、     rヘ.l´`!.l, l,. l,       `ヽ、`ヽ、 i. |       l  |  |      l, /
::::::::::::;:::::::::::::::::/   ヽ、,_ / /l, .K,..ノ'´iヽ,       `ヽ、,_「゙:!、,_     !.  !  .|        V
r‐''゙´;:::::::::::::::/j::\     ヽ:'`ヽr'    .|. | ヽ、   ,r‐''''‐y'^"'ー-- 、''''ート-ヒ'''」       '、
::::/::::::::::::/:ノ::::::/        l,    .|. |   `i'r:'、..,_ /        ̄`゙フ           '.
'´::::::::::::/:/:::::::∧         l、    l l,    V  `         /           ヽ

255メロン名無しさん:04/09/29 09:18:20 ID:???
天女隊大ピンチの図
美しき天女隊長ちひろに前から後ろから野獣たちが襲い掛かる
続いて麻奈がこのみが・・・
「おい、突撃一番は装着したのか?」
「いや、生(なま)で膣内(なか)射精(だ)し」
「そうか、まぁこいつら相手なら性病の心配も無いしな」
とかいう展開になりそうだ
256メロン名無しさん:04/09/30 00:14:45 ID:???
あああああ
ちーひんがああああ
257メロン名無しさん:04/09/30 03:38:35 ID:???
ちーひんとイリューヒンは友達?
258メロン名無しさん:04/09/30 05:28:13 ID:???
イリューヒンはミントとトモダチだったんじゃなかったっけ?
259メロン名無しさん:04/09/30 08:53:37 ID:???

        __,,,,,,,,,,,___/:/;/:/;;i::ノ/
  /^~"´ ̄-‐‐‐'''"´/:/;ノ;;;;ノ://                _、-、_
 /::::::/:::::::_,,,、---‐‐'''`~,、-''/::/              /"`'ー-''`''-、
/:::/:-‐''''"~~::::::::;;;;-、,,,,、-,,、-‐ヽ,,_             /        ヽ
;/;;'`"~、-''''''~^'''''ー-、_,,i:i、  ヽ`ヽ、;ヽ、,,,ノ.   /"´ ̄~''/         ::::ヽ
;;;/~":、---、___/´ ,,i:'''  ::   ヽ. ヽ.`'''"´  /´    :::./         :::::::i
;;;;;'''''^~~~~^'''''/ー-  ';、 :::    `  ヽ`''ー-,,,i_    -‐''"         ::::::::;/-、,
;;;、;;;`''ー-,,,,,,,,,,,,,,_,,,,,、_   ''       ',::::    `'ー _、-'''~ ̄`''''''ー-、  :::::;/::  ヽ、
;;;ヽ、ー、;;ー-、,,,,,,,、-‐''"    .;´ ̄`,   ',::::,,,,、-  /"'::;,:ヽ    、    ヽ.:::::::      ''ー
:::::ー、ヽ、,,''ー-ヽ.''''",.,;' "^' 'ー-‐'' . _、-'''''"´  / ヽ,,,ノ   ヽ|     ヽ::::   ::
:::ヽ、`''ー-、ー-、'ヽ"、i;.     ヽ /"     i:::        i:     ':::   :::::
、::ヽ;;ヽ、:ー-、,,,,,、.ヽ ';''   ノノノ/;/        i::::::::::      υ    "    :::
ヽ,,_::''‐、,,,,''ー-''ー-"''/~'"''"/:/::      ::、:::i..::::::::::::::::::::::::::::::::::::       :::::::::
  ヽー''"~´     ヽ、  "`'i::::::::i、:..    :~^ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::::::::::i'/::::::::::::::::::::::
~´   ::: :::::::::;;;;;; ;;;;;;;;;;;_,,、--、_i.::::::'ノ::::::::     `''ー-、,,,,,,,,,,‐'":::::::::υ::::υ::::::::::::::::::::::
    ヽ'''''''''''''' ''  :::::;;;;;;;;;;;;;;;;`-、:::::::::::::::::iノ:::::::::::   """`''ー、,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::''''''''''ー‐‐‐‐'''''''''~^~^~^ー--‐''''`~~`ー-、 _,,,、,,,,,,,,,,___      ヽ,---- 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
260メロン名無しさん:04/09/30 08:54:51 ID:???
↑続いて麻奈がこのみが・の図
261メロン名無しさん:04/09/30 12:46:19 ID:???
,,,,,/ーー 、、ヽ、ヽ、ヽ、、ヽ`ヽ、ヽ.        ,. :: ' '"´´``` ヽっ‐、
/       ヽヽヽヽ `、:;;ヽ,,.シ-ヽ-_、   /           ヽヽヽ__,.......、
    、     ヽヽヽ,,> '"´,,,,ニニニニヽ、/,           。  ヽ ヽ、_j;,)、
ヽ ヽ、`ヽ、、   /ソ", - ''"´  ,,,,,,;;;;;;;;---ヽ_、、             }   ヽ/ ヽ
. ヽ、 ヽ、`ヽ、、レ,,r"       -----``ミミミミヽ    ゜    、  |  /   ヽ''''''ヽ
ヽ、ヽ、、`ヽ 、v-'   __,,,,,,....--ーーニミミミミ、: : : : : . .     ヽ   | i     ヾ;;;  }
ヽ、`ヽ-  ミ/,,/'' ヽ、、    '''ニニ//,,>ミミヽ.l  : :        ヽ、ヽ .l! {        /./lヽ-
ヽ、`ヽ--   {"ハ ヽヽ 、、  三三Ξ彡 ,,;;}ヽ`ヽ、.ト: :、         `ヽ、マ ヽ     /./ .;   ト,__,,,...、
ヽ- 、、、__.l  ヽ 、  `゙゙゙ニニ ヽ三,,;;" ヽ  `ヽ  ` ヽ、         `ヽ、 ,-、// ノ  .ハ   ヽ``
、、      l、     ヽヽ、-、、_,,..ニヽ、.  |   i ヽ   ヽ        。    ヽ、ヽ' /  / ト、  ヽ
、....   -  彡 、 ヽ、、、_`丶三='"      .l ./ ..        ゜         ヽ| / /丿/ ハ、
 ヽ、 _  彡ヽミ ミ`ソ"´´入、   ヽ、 ;.,, l r' .:::                   ヽ/, .,'"-'、く、}}
   ヽ、-ヽ 彡` `フ'`__,,,;;;'' 、     >ハ ヽ .::::                    }、-''_ヽ、 \ヽヽ
     ヽ(、-.ヽヽ 、  ノ'''"´、丶    r'_ 。ヽ''"⌒ヽ                  ノ-.ヽ  ``ヽ 、ヽ、、
       7ハヾヽ-ヽ-、、、_____,.... ´ 'r ̄l"    ヽ              ,, :'''"  .ノ       ヽ、ヽ.
       ハヽjヽ          , ",.:::::{     ) 。              / ,,.. - '´}、      ヽ{
         ヽ|ヽヽ、    _,.  '´: : :   l    /i      。        : ''-(:r::,y::.,/}   。    .ハ,,
            /  ヽ ヽ、, '´ ノ: :      ヽ---"  、           ヽ::,::`''-'" ,.ノ ゜     //
         i                     ``ヽヽ、         _/--ー‐'´,/-- 、...- '/ 。
         l      ヽ                   ヽ、      `‐r--- ''´ノ    /
         丶        ヽ        . . .            ::ヽ:::、.    `ーー ' ノ    /    。
         ヽ       ``ヽ 、、、、、, 。: :             ソヽ `` ーー '"ヽ、,,,/
              \      ,,, -ーー- 、   : : .              {Lリ l、ヽヽ, ミミミ彡
            ヽ 、、, ''"     ,-ヽ、 : : : : : . . . : : :/ }  } l // ( ( ミミ彡
             ヽ'-- '''"\ヽ- '  / 、 ゜   ::::rヽ| 7: : イ /-'    ミ彡
                    \    `'''"´丶 、、、..゙7''´ ノ`'" フ
                    ヽヽ丶   / / ''´  `´/l ヽ/
262メロン名無しさん:04/09/30 12:48:56 ID:???
↑そして天野明日香飛行兵上等が
263メロン名無しさん:04/09/30 12:50:49 ID:???
                 ,. -ーー- 、
              , '´        `ヽ、
                , ' 、、、ニニ-- 、,、 、 、、 \
              人 ヽ'、こ''``r''"´ `゙ヽ、、ヽ、 ヽ、
           / , .|`ー‐'"´  ,/'´    ヽ、 \\
           ,' l i,r'' 冫, ,.           ;::、、 ヽヽ、
          , ./ヽ ヽ,,r" ヽ   ,-,.、 .   ;'''ヽヽ、 ヽ.、
          ,' ,'  ヽヽ;::    レ'´,,        ヽヽ ヽ、\
         , ,'    `iヽ     ´    .,;;     ヾ、ヽ ` 、ヽ、
           ,,    l i i,,..:::::ヽ,、       ,,;;;;、   、 ヾ、、ヽ、`ヽ、ヽ 、
         ,''   ;; , '     `r=ヽ=-'''''''''''‐- 、 ヽ ヽ:::::....ヽ __.ニニニ_ヽ 、
        ,''   レ         イ:",; ''       ヽ、´´ ,r '´      `;‐r:::.,
        ''   i        , ' "           ヽ  '          ヾ;:::}
        ,'    | ,   、.l                  ;!  、 r          ヽ
       ,      l u   ヽi            u ノ   ヽ ゜           |ヽ、
       ,     |     ヽ u          '"     ヽ、        ιノ、、ヽ
      ,'    , 、     ;;:ヽ、、__               `       ,,ノ  `ヽヽ
      ,'    ,'  ヽ     |                        `ヽ"´ .l     ヽ、
     ,'    ,'  丶    l!                        丶  .l       ヽ、
     ,'    ,    丶     丶  ,                      l! ι|ヽ、 ヽ、ヽ、  \
    ,     '      、    ヽ υ       ,j              l  .l  ヽ ヽ ヽ、   ヽ
.    ,'   /' /      丶   丶       ι              l   i      ヽ  ヽ、  ヽ、
   /   ,',','       丶     丶                     |  .;     ヽ 丶  ヽ、  ヽ
.  /    ;         丶    .l           __,,,,,.....__       |  iヽ、      ヽ   ヽ、  ヽ、
 /   , ' ''         |  /  ,' ,             `´´         、 l  ヽ、       ヽ  ヽ ヽ  ヽヽ 、
/   '  .;         |   /                         ヽ |   ヽ      ヽ  }、ヽ ヽヽ_ニ
.  /   ll!         |  ./                         ヽ   ヽ        |l!Vヽ、 |´
 /   lll!         | , '                            ヽ   ヽ        |!   ヽ |
264メロン名無しさん:04/09/30 12:51:42 ID:???
.,'     lll          ,'    ι                        丶   リ     l!  .,'    ソ
.L. ----''--、、、_      ''''                            i       j! _/_
             ̄`゙ヽ 、、_                          ,,し -‐ ''"´´´      ̄```` '''
                   `ヽ、                      "´
                      ヽ、               u     ,
                       ヽ             ο   ,, ´
                        ヽ        , ,     /
                            _  ヽヽ レレ ,    '     υ
               u        ヽ、、、 、、、、ト| ///  ,
                         `丶丶ミ ミ'  //彡/ ,,
                          丶ミミ ' ん ' 彡,, レ"
                           ヽ  /(Uゝ、〆/   ι
                            ヽ/ι  ヽ/
                            ,'      丶
           ι           ノ   /l   ;  l  .l) 。                       __.. -
ーーーーーー‐ '''''''''""""´´´´``` ーー 、'、´ .| ι;  、 |ヽ- 、、,---ーーーーーー----  --- '''''"´
                          `ヽ l  ''j    l  /
265メロン名無しさん:04/09/30 13:07:00 ID:sbsMtR91
こうして出撃前の天女隊の熱い夜は更けていった
 
  といった展開には
        おそらく
           ならないであろう。
266エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/09/30 20:26:08 ID:???
鹿児島知覧基地 昭和20年3月31日
入浴を終えた天女隊は消灯時間を待たずして床に就くことにしたが全く眠れなかった。
暗い部屋の中で4人は小さな窓から見える星を見つめていた。
「烏丸伍長・・・・」
明日香がちひろの布団をグイグイとひっぱった。
「どうしたの?明日香上等・・・」
「そっちの布団に行ってもいいですか?」
「明日香だけずるいな・・・」
「そうですよ・・・」
麻奈とこのみが明日香の発言に不満をもらした。
「わかった、みんなで寝ましょう」
ちひろの提案に3人とも同意して2つの布団に4人が寝る形となった。
「明日で伍長ともお別れですね、さびしいです」
しばらくの沈黙の後明日香が口を開く。
「そうね、でも靖国ですぐに会えると思いますわ」
少し不安そうな明日香の頭を撫でる。
「私も不安ですよ、靖国には多くの英霊方がおられますから」
このみが不安そうに話した。
「明日香もこのみも礼儀知らずだしな」
麻奈がクスクスと笑い出す。
「じゃあ、みんなで生まれ変わりませんか?」
ちひろの発言に目が点になる3人。
「昔、本で読んだことがあるんですよ、輪廻転生ってやつだったと思います」
「あ〜それ私も読みましたよ、でも虫とか獣とかになる可能性も・・・・」
このみが少し不安な表情になる。
「大丈夫ですよ、私たちは御国のために戦ったですから」
「ふふふ、じゃあ生まれ変わったら浅草にみんなで活動を見に行きませんか?」
「そうですね、じゃあ又みんな人間の女の子に生まれ変われるように頑張りましょう」
「じゃあ、じゃあ私は烏丸伍長の妹になってもいいですか?」
明日香がちひろの寝巻きを引っ張る。
「貴方が妹では私も苦労しますがね、構いません」
「ではこれできまりですね!」
このみが小指を差し出した。
「指切った!」
4人は小さな約束を終えると今度は眠りにつくのだった。
267メロン名無しさん:04/10/01 03:15:42 ID:???
これでみんな死んじゃったら泣いちゃうぞ

あ、ちーひんは生き残るのか
268メロン名無しさん:04/10/01 08:36:25 ID:???
>>258
ミント→ミート
269メロン名無しさん:04/10/01 09:06:39 ID:???
スレが止まっちまったア
270メロン名無しさん:04/10/01 17:06:41 ID:n4s5aqS8
続きキボン
271メロン名無しさん:04/10/01 17:23:10 ID:???
5月1日、伯林にエンジェル隊が現れたなら
歴史は変わるだろうけど
日本じゃ竹やりで襲われるんじゃないか。
272メロン名無しさん:04/10/02 00:00:11 ID:???
スレが止まっちまったア
273エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/02 00:43:01 ID:???
作品公開日
大体
日曜深夜 水曜深夜 
の2回ですな

保管サイトもみつけないと

274メロン名無しさん:04/10/02 04:33:05 ID:???
                           __ !::(ヽ,,_
                       ,r'´:::``''"´ r。、ゞヽ、
                      イ:::/::,:ィ,. --t-゚:.::ヽ=ニ二二ニ丶、
                     、__!,イ::r'''  ‐=、',::::::::::ヽ:. :.ヽ    `ヽヽ
                    _,r'´:::::i/ r==、 { _ノ`ヽ::ト、:::.::::::}     ヽ
                    `ヽr:::! |  } !´::::: : :!) }::::::::::! o゚
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                   o ゚   !..__  _..ゝイ/:::::::::::::::!
                        ,..⊥:!    |::::::::::::::::::::::',
                      , '   |    ,.ゝ-―- 、::::::ヽ
                __,,..........ノ..  〈  _/_ノ      ヽ::::::',ヽ
              ,ゞ'´     ,. -;=、ー-´             ',: ::::ヽ\
             /      /          _,.ノヽ    ',::.  丶、
                {       /          ´    ハ     !.. . :. ::..::.``
               ヽ    ,. {         /    /::::',    !:::::::::::::::::::..
              ` ー/  ヽ       /  /::: :: : :',     ',:::::::::::::::::::
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                  /、  !            ヽ-ヽ! ヽ-- '"´  ヽ   _',
             /  `゙´|            ヽ         ヽ-'´ ,ゝ
              / `゙ー-/ !  ヽ      ,.  ヽ           ヽ-'´
               / `゙ー-/ !!          r'    ヽ          ',-‐''
         ,..ィi´`゙' -‐/  l         !        ヽ           ',-‐
          /r、}、`ーァ.ノ  ノ ヽ      |         ',        ',__
        ヽr',.ィ´ノノ   /   \    ,!          i           ヽ
          `´`´    , '      ヽ   i         |
               /        `ー|         i
             , '            !         !
               , '           /|         !
          , '          /  l         l
         ,:'          /   |          !
        ,:'          /      ,!        |
          /           /   ,. - '´ !         !
       /         , '-‐=''"ヽ  ヽ l        l
        /        , '    ヽ  ヽ }_!        l
     /       ,ィ'      },. - ' ´ |         |
ちーひんが叫んだ!「スレが止まっちまったア」!
275メロン名無しさん:04/10/02 05:46:24 ID:???
  | |   | |. | | | |                   //
.  | |.   | | | | | |         、 ---─、    //
  | |    | | | | | | ,. -‐- 、    二二二.,  //
.  | |   | | ´  ´'     ヽ  `ー──'//」~|__
   | |.   | |  /      / ヽ     //l二_  __ /    _
.   | |    | |  {ヽ、   ,. '   ヽ,  ∠/     | | '-' 「」 「」 / /
    | |    | |  ゙、   ̄      l        └'      / /
.    | |    | |   ゙、        /                /_/
    l_」   '´ ,....冫ノヽ__ /ヽヽ-、
          , '´、‐-、l_/ ゚,、',  `‐; \_(  o     `` -‐、,.、
        ., ' ヽ、`ヽl つ l lJ ヽ 丶、_,..、   Y⌒ヽ
      , ' /ヽ 冫//  l r、ノ ,.. -─‐-- `.,ー'´ノ     o
 `ー'  , './ /r,.'-'´  ノ , , r‐-: : : :.:.: : : `ヽ-、,.ノヽ   O
    ., ' ヽ-' ァ'´   っ'´_r:.'.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.ヽ_   : : : : く )´.,_
  , '    , ' o ,..ノ  冫:.,:':.,.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'、__,.-‐''(_,.、'´ `ヽ
. , '    , 'ヽ, r'´`つ /!:.:./、/!:.:.,r''、:.:.:. 、:.:.:、 -', ', ゙!、
.'    , '   ヽ   r'´ ヽ‐_'.,.r:.、_,.:⌒´:.く. -、:.:.ヽr:.i! ', ! 、  o 0
   , '- .,      しヽJ´:/l:.:.:/ l/|:.:.:.:.i:.:ヽヽ:,、:._rヽ'´'-、 ヽ-‐-、
      `` ‐ ., /  |:.l:.:l`メ 、゚ 'l!:.:.:l:.:/:>rっ_,..く:.:jヽ l
- .,            ``'''''ー'l:.l:人ニ=-、!.:/ノ-=ニl´.:}`ヽ'! ' ヽ
  `` ‐ .,    J  、  ゙、!:.:ヾ、'""レ,´ ""冫l/:/```ヽ  ヽ
'⌒ヽ、   `` ‐- .,_  ヽ、l!゙,:.:l`丶、-- ..ィ'/:.:./´´   ゙、``ヽっ
        。o  ,`` ‐-゙、 ',:! u:.:.` ´:.:'´{:.:.:,' J ゚   !
    o  。   ノ     '、!_l!   : :.:.:,:.' !:.:,'l!      ,' 、、 o
         ヽ‐-- 、 /"´ u.   ,:'" J l:.!.,'   。,'  ""
         O    , ´-、      ,'    ',!,'   'J ,'
      /l     .     !    .:!:..     ,'    ,'  o ゚
'⌒ヽ‐- 、 し       :     l、-‐-、:.:゙、:.:........ ;    ,' 、、
      ヽ、     '、         ヽ丶:.:.:.:.;!    ,'     ,. -‐
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、、 ,,..   ノ  ⌒⌒⌒ヽ   !     ``','    ,'|
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                   /      ,'    ;' l   ヽ ,,、、、
         -‐ ''' -、.  , '  ,..... .,,  ,'._    '  ゙、   ```
____'´_ ___ _`Y r '´_  __'_ヽ_' __゙、_ ____
出撃前、もう一度風呂に入って身を清める天女隊
276メロン名無しさん:04/10/03 22:41:35 ID:KaOhE3uZ
スレが止まっちまったア
277メロン名無しさん:04/10/03 23:07:36 ID:???
このまま消エッチマイナー!!
278メロン名無しさん:04/10/04 11:11:15 ID:CXcaLXO+
トランスバールエンジェル基地 4月1日 午前09:32
「ウォルコット君!エンジェル隊はまだ現場についとらんそうじゃないか!」
上官の怒鳴り声にウォルコット中佐はひたすら頭を下げていた。
「すみません、こちらからも呼びかけてはいるのですが何の反応もなくて・・・・」
「言い訳は聞きたくない!こちらから援軍は出す、捜索はそちらの基地のみで行ってくれたまえ!」
そして通信がプツリ切られた。
「はぁ〜みなさんはいったいどこへいかれたのでしょうか?」
ウォルコットはエンジェルルームを後にするとツインスター隊メアリー少佐の所へ向かった。
「そういうわけでよろしくお願いしますよ」
「そんな事を言われてもこちら暇ではないんですよ、大体エンジェル隊の事だから何処かで油売ってるに決まってます!」
予想できた答えを返してくるメアリーであるが、ウォルコットには秘策があった。
「そうですか、いや〜残念ですなぁ、せっかく先日の宴会の時の写真をお渡ししようと思ったのに」
その言葉を聞いてメアリーの背筋に電撃が走った。
「な、何?私を脅す気・・・・」
「いやぁ〜まさか少佐にあんなかわいい一面が・・・」
ウォルコット確信に迫ろうとしとした瞬間、メアリーがウォルコットの口を塞いだ。
「わ、分かりました!探しにいけばいいんですね、探しにいけば」


279メロン名無しさん:04/10/04 16:41:24 ID:???
用語解説  「 スレが止まっちまったア」
 
地上最強の生物オーガとの対戦中の愚地独歩の科白
「どうしたね、オーガ?猛獣の連撃とやらが止まっちまったァ」から。
転じて、テンポ良く話が進んでいたスレッドで急にレスが止まったり、
レスが滞りがちなスレッドの活性化、あるいは続きが早く知りたいときなどに使用する。
最後がカタカナの「ア」文字なのがポイント。
               (民明書房 「1945年のスレが止まっちまったア」より)
280メロン名無しさん:04/10/04 18:45:15 ID:???
>>278
すげえー
なんか脳裏に場面が浮かんで来た上に声とBGMまで
聞こえて来たぞ
・・・やっぱGAに餓えてんのかなー
281メロン名無しさん:04/10/04 22:58:38 ID:???
神ですな。
282メロン名無しさん:04/10/05 19:16:26 ID:???
 「 スレが止まっちまったア」
283メロン名無しさん:04/10/05 19:22:19 ID:???
そしてスレは動き出す
284メロン名無しさん:04/10/05 22:30:43 ID:???
その時スレが動いた
285エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/05 22:31:50 ID:???
次は水曜日です
286メロン名無しさん:04/10/06 11:04:14 ID:???
スレが止まっちまったア
287メロン名無しさん:04/10/06 21:42:19 ID:???
スレが転んじまったア
288メロン名無しさん:04/10/06 22:17:31 ID:???
水曜日でっせ〜
289メロン名無しさん:04/10/06 22:35:39 ID:???
スレがたまごっちまったア
290エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/06 23:24:26 ID:???
トランスバールエンジェル基地 4月1日 午前09:40
「というわけでココモ、マリブ、ちとせさんの3名はこれより現場宙域にエンジェル隊捜索をお願いします」
「宜しくお願いしますよ、皆さん」
表情を強張らせるメアリーの横でウォルコットが笑顔で手を振っている。
「了解!」
通信が切れ、カタパルトの信号がグリーンに替わり機体が加速したと思えば星空の銀河へ打ち出された。
「全く、あいつ等は面倒ばかりかけてくれるぜ」
ペイロー兄弟の弟ココモが頬杖を組んで愚痴っている。
「でも、これでしばらくはロストテクノロジーの整理をしなくてもいいし」
兄のマリブ・ペイローが穏やかな口調で答える。
『エンジェル隊のヘッポコメンバーめ、ついに天罰が下ったのね』
烏丸ちとせは口を手で押さえクスクスと笑っている。
「どうしたんです?ちとせさん」
「い、いえ何でもありませんわ!」
突然のマリブの通信にちとせは少々慌ててしまい顔を赤くして両手で口を押さえた。
「変な奴だな」
ココモもニヤニヤしながら通信に割り込んできた。
「もういいじゃないですか、さぁ安全運転でいきますわよ」
そう言うとちとせが一気に機体を加速させココモ機とペイロー機突っ切って行った。
「どこが安全運転なんだよ〜」
「まってくださ〜いちとせさん!」
二人も慌ててその後を追っていった。
291エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/06 23:56:41 ID:???
沖縄本島沖上空 昭和20年4月1日 午前09:43
名護市を左手に見ながら特攻機は超低空飛行で嘉手納沖を目指している。
そろそろ打ち合わせどおり各小隊に別れ高度を上げていく頃だった。
「敵の戦闘機が一機もでてこないなんて」
時計に少し目をやりながらちひろは狐につままれたような感じに陥った。
そして、もしかしたら台湾航空隊と沖縄本土陸軍が猛攻をかけ撃退したのでは
ないかという淡い希望が沸いたが、ちひろは頭を左右に振って考えを改めた。
『もう既に嘉手納飛行場が抑えられそこで私たちを待ち構えているかもしれない』
考えただけで血の気が引いた。
しかし、どちらにしろ答えはもうすぐわかる。
その時、各機散開せよの合図が伝わり天女隊も予定通りこのみ機、麻奈機、明日香機
がちひろ機の後ろについた。
明日香機が横に並んだ時明日香が無邪気にこちらに手を振ってきた。
真面目にやりなさいと手信号を送ると敬礼してそれに答える。
左舷横のこのみ機もちひろ機に敬礼し最後の挨拶をする。
涙を拭きなさいと手信号をおくるとゴーグルをずらして涙拭うこのみが可愛く見えた。
最後に麻奈機には自分から近づく事にした。
怖くないかと手信号を送ると、生まれ変わって浅草に行ったときに餡蜜奢って下さいと
送り返してきたので、了解と送っておいた。
これで最後の挨拶はおしまい、再び元の編隊に戻りつつ全員にありがとうと手信号を送り
ちひろはそっと涙を拭った。
292エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/07 20:29:50 ID:???
ハワイ 昭和20年4月1日 午前08:23  
漁船はコバルトブルーの海面を滑りつづけていた。
「狐につままれたような感じですか元帥」
タクトはマッカーサーの心情を察したかのように話し掛けた。
「ハワイに戻る途中にヨークタウンの飛行板から足を滑らせ海に落ち溺死したと親父の手紙に書いてあった」
マッカーサーはタクト・マイヤーズの父とは知り合いでありタクト自身が海軍に入る際も面倒を見てやれる仲であった。
「親父さんに手紙は書いたのか?通知が里にも届いているだからさぞ落ち込んでいるぞ」
マッカーサーは苦笑いをうかべながらタクトに尋ねた。
「いや〜上層部から今回の極秘任務にあたる事になったので手紙なんて送れませんよ」
「そうだったのか、しかし戦争が終わったら何らかの形でしらせろよ」
「はい、わかりました」
そして二人は大声で笑った。
「まもなくです」
船員がマッカーサーに目的の場所に到着することを知らせるとタクトがおもむろに立ち上がり、島影の方を指差した。
最初は何を指差しているのかわからなかったマッカーサーであったが漁船が進むにつれ全体が見渡せるようになりそれが何かであるか確認できた。
「こ、これは・・・・」
「ようこそ、多目的空母エルシオールへ」
293メロン名無しさん:04/10/07 20:33:30 ID:???
ageんなボケ
294メロン名無しさん:04/10/07 20:59:19 ID:???
このスレはよくあるオナニー歴史仮想小説と同じ臭いがする
295メロン名無しさん:04/10/07 21:01:01 ID:???
よくあるオナニー歴史仮想マンガのアニメ化作品が今夜よりはじまります
296メロン名無しさん:04/10/08 00:39:04 ID:???
オ、ナニー?それ
297メロン名無しさん:04/10/08 00:41:35 ID:???
ジパ○グ
298メロン名無しさん:04/10/08 00:43:42 ID:???
スレがうんちまったア
299メロン名無しさん:04/10/08 00:56:47 ID:???
.          |,
           l;          ,、-''ン'"
           ||      ,、‐シ´",//
        l   |.!     , ',r'" //    _,,,,,,,,,___
      i|   |.|   //  ,r',r'゙-‐''""´ ̄、-‐…'''""
.      l.l   | ! ,r' 〃   //   ,、-‐"''''ー‐-- 、.,
     l |  .| | / 〃  /    _,,、、、、--- 、.,_  ``''ー 、,
     | 'i   | |.i゙./   /  ,、‐''"´  __,,、、--‐‐''"""''ミミ'''、'ヽ、
     l l, .l. li      ,r' _,、-‐'''",,,,,、、-‐‐‐--- 、  ヽ、\
       l '、 ! !    //,r'"   ''´ 、  、,``''ヽ 、, `ミミヘヽ、`
      ゙、 ゙!,     {, r    ,    `ヽ、、ヽ、 ____ヽ、ミミヘ,ヘ
       >-,           ',.  ',. \ 、 ヽヽヽ'゙ヽ、`ヽミヘヘ
     ,r' ,r'    ./   { ', ',   ゙、r'' \ヽ、 ヽ\ `ヽヽヘミヘ. \
     /.,.イ    / i゙  i i. ', ゙、 ./゙、ヾ, 、\ヽヽ、',ヽ ,r,z'iミ、    \
.     ,'/ i゙! .i / .|.  | ゙、 ', /、.ヽ,r=‐'ヾ、.` `  '゙  ゙i、,,__,,ノ‐'´     ば  か
      ! |l l .,'  l.  | ,゙、.',、. /,ヽ';il!r''ヽ`  `     '  /
       'i l i  ∧   l ゙、゙、 'i'゙、ヽill!:ゝ:イ゙、      ・ ,.'
.       | .| l  / ',.  ト、゙、.゙.l\',. lli: ::::::: i,.     ,.イ゙i
       'i.li,| ;'  ゙、 ',.',、ヘミヘヽ,jlk, __,,,ノ   __/./_」
       'i 'i, i    ヽ ',.i ヽ、 {ヽミミ、,,゙r-‐''''"ヾ'"´ ゙、゙i,
        ' !|      \! / _,,゙==r゙、;:::::::::::::::::゙、   }' ji,
         |       /lヽ!   /`ヽ、`ヽ、::/,ノi  ,.「:::リ
          |      ノ    ,r'   `゙ヽ ‐'"  }く {!''"|
.          |_,,,,..,,,,.,,r'"   _,r{          / ./!'i,. |


ローゼンメイデンもありますわよ!
300メロン名無しさん:04/10/08 05:33:30 ID:???
                                    _rュj           /___/
                                     {ェェIュ一       /\/´
                                     ,,}‐‐ii|   /^'ヽ、 / /
                                  [ェェl :ウ  / ヽ、:/ /i´rュ.
                      __,,r――ュ―'ニニコ|¨:「::r!!ュii,o,or!!ュr!!ュ{t=:}ェ―-、_               j|
 。;,、、,,_          __,,r――ュ  `r―‐r'r‐ュ|:l⌒l「-_r!!ュ::::_r!!ュr!!ュ::::r!!ュ└`―ュ´ェ´ ̄~`,――   r____/j| ,|
  \^.;;,.,、`"''―――――――‐`―― ´ ̄ ̄´ ̄ ̄ ̄´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄〔 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
:::::::´;'``''';:;ー,ゞ:;-、,-、;;..、、,,;;;-:;_;_,;-;,-;;.、、,,-、;;.,.、、,,-、,-;-:;_;_,;-;,-;;.、、,,-、;;.,.,,-,;-;,-;;.、、,,-、''‐--;;.:;.;:;;:..-;‐:;-:.:;.;:.;..-;;.、、,,-、''‐-;::
`",,""`";,,"""':; `" """'' `"     ,,`" """'' ""' ''''"''" "" "~ ""'`' ' - .,~'ー-,,_~~''''`' ' - .,~'ー-,,_~~''''ー--.'ー-,,_~~''''ー--
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301メロン名無しさん:04/10/08 07:16:49 ID:???
1〜2行のゴミレスやしょうもないAAで板消費されるより
ずっといいと思うよ
というゴミレスでスマソ
302メロン名無しさん:04/10/08 16:35:23 ID:???
苦労して作ったAAを省も無いといわれたら立つ瀬無いだろうなAA師
ゴミレスは落ち帽子と思われ
この板も最初の頃は軍オタの書き込みで賑わってたのに・・・
ジパング始まったからそっち往っちゃってますます寂れそうだな
303メロン名無しさん:04/10/08 19:50:27 ID:???
いや、AAが悪いんじゃなくて、流れと全く関係無しに貼るのが
しょうもない、と。
あと4期終了でGA関係が寂れるのは仕方ないかな
304メロン名無しさん:04/10/08 20:48:13 ID:???
誰も紋章機のAA作らないな。難しすぎるのか。
305メロン名無しさん:04/10/08 22:43:35 ID:???
難しいというか汎用性がないからなぁ
ちーひんのあたりのAAとかは流れに沿ったいいAAだったなぁ
306メロン名無しさん:04/10/08 23:10:48 ID:???
AAってどうやって造ってんのかな?
307メロン名無しさん:04/10/09 01:22:03 ID:???
スキャナとかで画像取り込んだりどっかから拾って来た奴とかを
AAエディターとかなんかでムニャムニャドーンするのでは
308メロン名無しさん:04/10/11 20:18:07 ID:???
スレが止まっちまったア
309メロン名無しさん:04/10/11 23:43:37 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:55
以前孤軍奮闘続けるカンフーファイターのレーダーが数十機飛行編隊が分散し
四方からやってくる事を蘭花に伝えた。
「もぅ!何機で出てくりゃ気が済むのよ」
蘭花は肩をがっくりと落として機体を急反転させ後方に回り込んだイギリス軍の駆逐艦に
電磁アンカーを食らわせる。
重力下で電磁アンカーアームを敵艦に打ち込むためワイヤーの疲労は激しさを増している。
敵艦のほとんどが水上艦であるため墜落しないよう逆制動をかけるのでなおさらである。
「やばいな〜ワイヤー切れないかな」
蘭花は渋い表情見せている。
一方の第57機動部隊イギリス艦隊は58機動部隊の状況目の当たりにし空母から戦闘機を発艦
させると空母4隻を洋上の方に向かわせた。
残る戦艦、巡洋艦も戦意喪失気味でイギリス海兵の中にはアメリカ軍の悪口を言うもの現れた。
その頃58機動部隊は、カンフーファイターの攻撃が止んだのもつかの間神風攻撃の迎撃体制を
整えなければならなかったが護衛空母大半が発着不可能となっており上空に上がっているヘルキャット
とコルセアを集めて何とか体制を作っていった。



310メロン名無しさん:04/10/12 02:54:38 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:55
「カミカゼ!?」
マーク・ミッチャー中将は報告を聞いて恐怖に震えた。
謎のロケットの襲来の一時間後に日本軍の神風が襲来、とんだ反撃を食らったものである。
16隻あった空母群は電磁アンカーアーム飛行板をぶち抜かれ5隻が戦線を離脱した。
残る空母も戦闘機のほとんどがロケット重爆を追って行った。
駆逐艦や巡洋艦の損傷も出ており対空砲火も弱っている。
ミッチャーにとって泣きっ面蜂であった。
「インディアナポリスの防空強化が優先だ、戻せる戦闘機はカミカゼの方に向かわせろ!」
はき捨てるように命令を下すと今度はインディアナポリスから緊急の通達を持って別の将兵やって来た。
「ミッチャー中将、スプールアンス大将より緊急の通達です」
「何だ?」
「本日午前10時を持ちアイスバーグ作戦は中止、先行上陸兵を帰還させ速やかに撤退するとの事です」
「くそ!」
ミッチャー中将は両手で頭を抱え込んだ。
311メロン名無しさん:04/10/12 13:03:03 ID:???
まあがんばれ
312メロン名無しさん:04/10/12 22:32:59 ID:???
スレが困っちまったア
313メロン名無しさん:04/10/13 05:22:53 ID:???
ミッチャー脳内で私応援団ががんばれ叫ぶべよー
314メロン名無しさん:04/10/13 06:21:32 ID:???
ミッチャーみちみちうんこして♪
315メロン名無しさん:04/10/13 23:13:20 ID:???
かーみがないので手で拭いて−♪
316メロン名無しさん:04/10/13 23:52:11 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前09:59
「ロケット重爆の次はカミカゼだと!」
ムーア一等飛行兵曹はキャノピーを叩いた。
既に母艦は大穴を開けられ着艦は不可能でこの任務終了後は着水して駆逐艦
の救助を待たねばならなかった。
なれ親しんだこの愛機ともそこで別れることとなるのだ。
「やってやろう!最後の一発まで弾を撃ちつくすんだ」
そういうとコルセアを反転させカミカゼの方へ飛ばした。
一方、蘭花はイギリス艦隊を牽制しつつ戦闘機達が戻って行くのを不審に思っていた。
しばらく考え込むとハッと顔を上げた。
「なるほど、増援に来た部隊と合流するつもりね・・そうはさせるもんですか!」
一気に方向転換すると合流ポイントと思われる場所に急行した。
317メロン名無しさん:04/10/14 04:23:42 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日
中城村を抜け再び海上に出ると恐ろしい数の艦船が沖縄の海を埋め尽くしていた。
しかし、多くの艦船が濛々と黒煙を立ち上らせている。
それは小艦船だけに留まらず巡洋艦や駆逐艦等も同じ状態であった。
しかし、考える暇も無く戦闘機がやって来た。
数は少ないものの97艦攻で迎撃できる相手ではない。
一機のヘルキャットがちひろ機の後方に回りこんで機銃を浴びせてきた。
防御力の薄い日本軍機は少しの被弾でも火災が起きたりバランスを失い墜落する危険性がある。
ちひろは低い雲のなかに飛び込んだ。
このみ機がその後に続いて雲の中に飛び込んで来た。
ヘルキャットは雲の外から機銃を闇雲に雲の中へ撃ちまくってきた。
最高速度612`を誇るヘルキャットを最高速370`97艦攻で振り切るのは不可能である。
このみ機に衝突しないよう両翼の電灯を点灯させるとこのみ機もそれに答えた。
一方、明日香機と麻奈機はコルセア3機を振り切ろうと必死に回避運動を続けているが
明日香機が数発の直撃弾を貰って後部より黒煙を引いていた。
麻奈機は明日香機のコルセアを追い払おうと唯一の武器7.7ミリ機関銃をコルセアに浴びせた
が防弾対策の優れた米軍機には数発の命中弾ではどうすることもできなかった。

318メロン名無しさん:04/10/14 05:59:10 ID:mHaSdGFp
ちーひんピンチだよちーひん
319メロン名無しさん:04/10/14 18:43:37 ID:???
フリッツX
320メロン名無しさん:04/10/15 01:08:33 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:05
ちひろ機とこのみ機は雲の中の乱気流に揉まれていた。
「機体が持たない!」
このみ機は自分について来ているのでおそらく一緒に雲の外に飛び出すはず、
このまま墜落しては爆弾も無駄になってしまうと判断したちひろは雲から出て
戦う決意をした。
「行こうこのみ!」
操縦桿を左に倒して雲を突っ切る。
視界に海が広がったかと思うと明日香機と麻奈機が奮戦しているのが見えた。
コルセア3機が蜂の様に二人の機体を追撃している。
「明日香!麻奈!」
速力をあげ援護に向かおうとした時、このみ機が自分の機体を追い抜いていった。
ちひろも慌ててその後を追おうとしたその時数発の直撃弾を受けた。
「はぅ!」
キャノピーの左舷が軽く吹き飛んだと思うと激痛が走ったと思った瞬間左手が鮮血で染まっていた。
飛び散った破片が額上にも刺さり血が流れ出て飛行眼鏡をしている視界を遮る。
ちひろは痛みに耐えながら飛行帽と飛行眼鏡を脱ぎ捨てた。
321メロン名無しさん:04/10/15 01:57:30 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:05
突然の事だった。
ムーアの目の前に2機の日本軍機が現れた。
「ジャップの飛行機か、よし!いい鴨だ」
後方の一機は前方の味方の方へ飛んでいったがその前を飛んでいた奴は遅れた。
無論、ムーアはこれを見逃すはずも無くトリガーを引いた。
12.7_の弾丸が数発左舷キャノピー付近に命中するのを確認できた。
「ガッデム!命拾いしやがったな」
雲の壁でコルセアが揺すられたため狙いがそれてしまった。
97艦攻は逃げるように左へ先回しムーア機を振り払おうとする。
そうはさせまいとムーアは速力を上げてそれを追った。
高度を下げながら逃げる機体の頭を取ったムーア機は少し横にそれて
ジャップ表情を見てやろうと言う気になった。
「お、女!?」
ムーアは自分の目を疑った、しかし確かに女だった。
自分の妹位の少女がその航空機を操っている。
そして、こちらが並んでいる事に気付いた少女がこちらを睨んできた。
精一杯の怖い表情を作っているのだろうが圧迫感は感じなかった。
額と腕から血を流しているのも確認でき、ムーアに別の恐怖感が沸いてきた。
何ともいえない恐怖感から一度は機体を放そうとしたが気力でそれを払いのける。
「撃たねばならないんだよ!」
トリガーを引こうとした瞬間自分の機体が炎に包まれた。


322メロン名無しさん:04/10/15 03:13:19 ID:???
ムーアんピンチだよムーアん
323メロン名無しさん:04/10/18 11:21:55 ID:???
スレがとまっただべさ
324メロン名無しさん:04/10/18 17:08:48 ID:???
保管サイト募集中
325メロン名無しさん:04/10/18 17:26:30 ID:M92cM+u1
タイムスリップしたところで、日本軍ではないのだけど
326エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/18 22:33:39 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:07
ムーアのコルセアは炎の塊となって南海の海に堕ちていった。
自分の前を見た事も無いような戦闘機が飛び去っていった。
プロペラも無くロケット推進のその戦闘機は次から次へと後方のヘルキャットや
コルセアを蹴散らせていた。
「な、何なの?何処の国戦闘機!?それとも新兵器!?」
しかし、自分の傷の痛みがその疑問を解こうする前に注意を促した。
とりあえず航空帽に巻いていた日の丸の鉢巻を額に巻きなおした。
ついで機体の損傷箇所を簡単にチャックすると左側の翼が蜂の巣状態になっていて
尾翼付近からは燃料が霧のように漏れていた。
火がつかなかったのが幸いであった。
「急がないと、燃料が・・・・」
負傷した左手をかばいながら機体を安定させていると麻奈機が寄ってきた。
そして手信号を見てちひろは愕然とした。
「明日香が!?」
急いで明日香機に近づくとこのみ機が寄り添うように飛行している。
明日香機のキャノピーを大量の鮮血が紅色に染めている。
「明日香ー!」
327メロン名無しさん:04/10/22 00:30:42 ID:BdYb+TAF
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:07
明日香機のコックピットは鮮血で染まっていた。
「明日香!明日香!」
ちひろは機体をバンクさせ明日香の意識を調べる。
明日香が血に染まった左手を微かに動かし答えた。
そして・・・明日香機の97艦攻はゆっくりと脱落して行った・・・・
天女隊は後には引けなかった。
涙を振り払いちひろは手信号を送った。
「みんな行きましょう!明日香を死を無駄にしないためにも!」
敵艦隊は目前!一撃必須の攻撃隊は弱くなった航空戦力と対空砲火を潜り抜け
敵主力をめざした。
328メロン名無しさん:04/10/23 19:49:29 ID:???
うわーん、ムスカー!
329メロン名無しさん:04/10/25 17:33:05 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:10
スプールアンスにとって悔しさこみ上げてくる結果だった。
大規模部隊を編成し日本本土への足がかりとするべき一戦で大敗北を被った。
自慢の空母部隊は発着不可能なり多くの戦闘機が残った空母に殺到した。
そしてほとんどが着水を余儀なくされパイロットを救出するため駆逐艦が忙しく
走り回っている、そこへカミカゼ攻撃がやってきた。
残存航空戦力で迎撃を行ったが多くの特攻機が防空網すり抜けて片っ端から
周りの艦船に体当たりしてきた。
ロケット重爆の出現で大きく陣形を乱していたため自慢の対空砲火も十分に行えなかった。
もやは撤退以外にこの状況を打開できないと察したスプールアンスは時計の針が10時をさす前に
作戦中止の伝達を行った。
しかしこのままでは帰れない、海兵隊員達の多くが沖縄へ乗り込んでいった。
作戦中止の命令が細部にまで伝わり輸送船にのって戻ってくるまではこの海域に1隻でも
多くの船を残さなければならないのだ。
「大将、このままでは旗艦までがやられます!」
インディアナポリスの艦長がスプールアンスに撤退を示唆したが首を縦には振らなかった。
「今海兵達を見殺しにすれば本国になんと説明するのだ、後50分は踏みとどまろう!」

330メロン名無しさん:04/10/25 21:22:42 ID:???
スプールアンス漢だな
331メロン名無しさん:04/10/26 16:51:08 ID:???
中城村 昭和20年4月1日 午前10:15
村はずれの森に紋章機が2機隠れていた。
「ミントさん〜どうしたんですか〜?」
「ミルフィーユさんには私の気持ちなんかわかりませんわ・・・・」
ミントが両手で顔を押さえて泣いている。
事の発端は数十分前のことだった。
剛の家族を探すべく島の上空を先回していた2機が偶然にも村の方へ逃げていく
家族を発見したのだ。
これ以上問題を大きくしたくなかったミントの判断で先回りしたラッキースターが
剛だけをそっと降ろし戻って来たのだったが、ミントに取って史上最悪の事態が起こってしまったのだった。
ミルフィーユが剛に餞別として渡したのはミントが大切にしていたトランスバール本土限定生産のゼリービーズであったのだ。
しかし、ミルフィーユにそんな事を言える訳もなくかと言って諦められない両方の気持ちがぶつかり合いミントは
エグエグと泣いていた。
「だから、理由を言ってくださぁい」
しかし、ミントは何も答えてはくれなかった。
するとやがて隣から甘いお菓子香りが漂いだしす。
「ミルフィーユさん・・・・?」
「ふぁい?」
ミルフィーユが何かを食べていた。
「何を召し上がれてるんですの?」
「ああ、これですか剛君と半分こしたゼリービーズです、でも操縦しながらけっこう食べちゃったから
これ飲み込んだらもう終わりです」
この台詞を聞いた瞬間ミントがミルフィーユを押し倒して唇を奪った。



332メロン名無しさん:04/10/26 22:10:35 ID:???
なりふり構わないな
'`,、('∀`)'`,、
333メロン名無しさん:04/10/26 23:06:13 ID:???
ミントタンおぎょうぎ悪いよミントタン
334メロン名無しさん:04/10/27 00:49:15 ID:???
唯一神三四三烏丸航空隊が新しいスレッドで華麗に334get! 皆のもの烏丸ちとせ様にひれ伏せよ
三四三烏丸航空隊は神!!大日本帝国陸海軍の中で「最高の烏丸航空隊!!」karasuma is god!! shitose is god!!

ちとせ様、少し遅かったようです。
335メロン名無しさん:04/10/28 01:21:02 ID:???
中城村 昭和20年4月1日 午前10:15
気まずい空気が流れる。
「ミントさん・・・そんなに私の事を・・・・」
「・・・いや・・・ですから・・・ゼリービー・・・」
ゼリービーンズを一口でも食べたくてキスしましたなんてミントとても説明できなかった。
しかし、この事態の収拾もつけなくてはならない。
「でも、私たち女の子同士じゃないですか・・・・」
「ですから・・・その・・・・」
会話が続かないお互い顔を真っ赤にして背を向けて座っていた。
その時であった、草がガサガサと鳴り出し人の足音が聞こてきた。
「なんでしょう?」
「どうしたんですか?」
ミントは耳をピンと立てその音を探る。
「誰かこっちにきてますわ・・・・」
「そんな事言って・・・誤魔化されませんよ!」
「嘘じゃありませんわ!もうそこまで」
バサっと言う音が聞こえたと同時に何かが飛び出してきた。
「うぁ!」
「きゃあ!」
ミントの脳裏に最悪の事態が過ぎったがその男はミントやミルフィーユの姿を見るなり
頭を押さえ込んで丸くなった。
「た、助けてくださぃ!殺さんといて!」
男の第一声は命乞いの言葉であった。
「ミルフィーユさん、お水をコップに一杯汲んできて下さいな」
「あ!はいはい」
ミルフィーユが慌ててラッキスターの倉庫に走っていった。
ミルフィーユの姿を見送るとミントは胸を撫で下ろし男の方に視線を変えた。
「安心してくださいまし、私たちに戦闘の意思はございませんわ」
336エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/28 16:42:13 ID:???
中城村 昭和20年4月1日 午前10:25
その日本兵はミルフィーユの持ってきた水を飲んで気持ちを落ち着かせるとその詳細を語ってくれた。
彼の名は平山幸一、沖縄守備隊の二等兵で那覇市で写真館をやっている事、妻が身ごもっていて
もうすぐ新しい命が生まれる事、長男と次男が軍隊にいる事等を教えてくれた。
「それでね、長男の嫁さんが学校の先生をしてるんですよ、次女は今女子挺身隊に入ってますんや」
ミントは彼の家庭がとても幸せな物であったと感じながら話に耳を傾けていた。
「へぇ〜長男のお嫁さんが小学校の先生なんですかぁ、私も学校の先生になりたかったんです」
「は〜で、何で軍隊に入らはったんですか?」
「皇国師範学校を志願したんですが士官学校になってたんですよ・・・」
すると幸一は右手をミルフィーユの方に向けてこう言った。
「ハッハッハ、アホ大賞あげ〜る」
ミントは耳をパタパタさせてクスクスと笑い出し、ミルフィーユは頬をぷぅ〜と膨らませた。
「そんなぁ、アホじゃないですぅ!」

337メロン名無しさん:04/10/28 17:14:53 ID:???
なあ、この日本兵って…
338メロン名無しさん:04/10/28 17:59:31 ID:???
きっと引き笑いなんだろうな
339エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/28 21:34:03 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:15
カンフーファイターはコルセアとヘルキャットを蹴散らしながらさっきすれ違った
日の丸航空機を気にかけていた。
「どっかで見た顔なのよね?」
蘭花の中に何かもやもやしたものが残り気持ちが悪かった。
「戻ってみようかな?」
何か重大な事だったかもしれないという気持ちが蘭花を襲う。
とりあえず旋廻してあたりの戦況を見つめなおす。
やがて両者は敵同士である事を悟った蘭花は次にどちらが優勢か観察してみる事にした。
「艦隊から出てきた戦闘機の方が性能がだいぶ違うみたいね・・・」
そうこうしているうちに日の丸をつけた航空機がパタパタと落とされだした。
装甲がかなり薄いのか一太刀を浴びたら瞬間に炎上してしまう機体も確認できた。
「うそ・・・そんな・・・」
しかし、蘭花がもっと驚かせたのはその戦法であった。
手ごろな艦船を見つけるや対空砲火の中に飛び込んだかとそのまま船に体当たりし四散する。
駆逐艦クラスの艦船にはそれほど被害はないようだが浜から輸送船に引き返す上陸艇や戦車輸送船
は大爆発をおこして炎上していた。

340エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/28 23:30:52 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:17
「間違いない!乱れてはいるけどあの巡洋艦が旗艦」
駆逐艦がその重巡洋艦の周りを陣形を立て直すべくウロウロしていた。
このみはあの巡洋艦は直感で旗艦と判断し麻奈とちひろに伝える。
その時、前田曹長操る隼とお供の数機がその巡洋艦目掛けて突入しようと急降下を
開始した。
重巡洋艦側も狙われている事に気付いたらしく高射砲や対空気銃をバンバン撃ちまくってきた。
対空砲弾が爆発するたびに隼の周辺で黒い花が咲いた。
その光景はスプールアンスからも確認できた。
艦橋目掛けて数機のカミカゼが飛び込んで来る、足が凍りつく感覚を覚えた。
グゥーンという独特の爆音が段々と大きくなるにつれ乗組員の顔が凍り付いていく。
「あぶない!」
スプールアンスは思わず目を閉じた。
隼の内1機がインディアナポリス真横の海面に墜落し水柱が上りスコールの様に堕ちてきた。
「これがカミカゼなのか!?」
スプールアンスは肝を潰した。
341メロン名無しさん:04/10/29 10:49:38 ID:???
いうおいよ本格的戦記小説風になってきたな。
いいぞ!
342エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/10/29 16:53:26 ID:???
沖縄沖 昭和20年4月1日 午前10:17
「さぁどうぞ」
水兵は少し重そうに二人の軍人を駆逐艦に引き上げた。
「ようこそ、ハリソンへ」
下士官が短い敬礼を行うと急ぎ足で艦橋に案内する。
「カッターの収容完了です!バックナー中将、キランド少将共に無傷であらせられます」
水兵が艦橋に報告を終えると駆逐艦の機関が運転を始めた。
艦橋にあがると駆逐艦ハリソンの艦長と副長が敬礼して二人を迎えた。
「ご苦労、旗艦から聞いていると思うが大至急この海域を離脱し空母郡と合流してくれ」
バックナー中将の言葉が終わろうとしたとき旗艦インディアナポリスすぐ脇にカミカゼが
堕ちてきた。
「うぁ!」
「機関最大戦速!この海域を離脱するぞ!」
艦長の的確な命令が飛ぶ、同時にエンジン音が変わる。
「スプールアンス大将は我々だけを離脱させどうゆうつもりなんでしょう?」
キランド少将はインディアナポリスを見ながらつぶやいた。
343メロン名無しさん:04/10/30 19:37:19 ID:???
唯一神三四三烏丸航空隊がエンジェル隊のスレッドで華麗に343get! 皆のもの烏丸ちとせ様にひれ伏せよ
三四三烏丸航空隊は神!!大日本帝国陸海軍の中で「最高の烏丸航空隊!!」karasuma is god!! shitose is god!!

ちとせ様、出番ですよ。
344ちとせ:04/11/01 00:06:33 ID:???
ああっ
持病の癪にさわる病が!
345エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/01 20:45:23 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:20
「前田曹長の部隊が先にしかけたのか!?」
麻奈は船に吸い込まれていく隼を確認し命中すると思った。
だが、インディアナポリスは対空砲火と執念の操舵で辛うじてそれをかわした。
しかし、護衛駆逐艦と逆の浜側に大きく舵を切ったため旗艦が孤立してしまった。
無論、ちひろはこの好機を逃すまいとこのみ機、麻奈機に突入のサインを出した。
その時、先ほど遭遇した大型のロケット機が自分の目の前を通過した。
「あの機体も戻ってきたの?味方にしろ敵にしろもう私たちに関係ないか・・・」
ちひろは新兵器ならきっと偉い人が乗っているのだろうと思いその機体に向かって敬礼を行った。
「明日香・・・・今行くよ・・・」
3機は一斉にインディアナポリスめがけ飛び込んでいった。



346エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/01 21:24:41 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:20
カンフーファイターの計器が蘭花に機体各個に微弱の損傷を受けている事と
アンカーアームのワイヤーの限界、ミサイルの弾切れ、バルカン砲の残弾わずかを知らせている。
「後1、2回ぶっ放したら終わっちゃうな〜」
前髪をクシクシかきながら蘭花は困った表情を浮かべる。
その時ちょうどさっきの日の丸飛行機が下の巡洋艦を狙っているのを見て
蘭花はパイロットの顔が気になりだした。
「確かに女の子だったような気がするんだけどな」
とりあえず、いくあてもないのでその機体近づいて顔を見てやろうと前を横切ってみた。
そして一目見て蘭花の頭の中が真っ白になる・・・・
「ち、ち、ちとせぇぇぇえ!?」
思わず声を上がった。
「何で、何でちとせがあんなボロっちい飛行機に乗って訳分からん敵と戦ってんのぉ!」
そしてもう一度確認するため振り返る、距離が離れているので後方のカメラを望遠した。
その機体のコックピットからちとせらしき少女がこちらに敬礼をしている。
「間違いないわ・・・ちとせね・・・」

347メロン名無しさん:04/11/01 22:57:48 ID:???
インディアナポリスって原爆輸送した艦だったっけか
348エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/02 00:40:38 ID:???
>>347
原爆を輸送中か帰りに日本軍の潜水艦に撃沈されました
349メロン名無しさん:04/11/02 01:44:02 ID:???
そうそうそれで戦後日本の暗号解読班が徹底的に調べられたんだったな
350メロン名無しさん:04/11/02 17:15:36 ID:???
>>1
つーか補給も何もなしで星間戦争っぽいの終結させたり
しているので普通に日本が勝てるかと。
351メロン名無しさん:04/11/02 18:56:10 ID:???
10分ぐらいで日本からアメリカまで行って帰ってこれるかもな
352メロン名無しさん:04/11/03 00:02:15 ID:???
慣性制御してりゃ一瞬かもよ
353メロン名無しさん:04/11/03 01:25:21 ID:???
カンフーファイターぶっ壊れそうだな

戦国自衛隊みたいにならなければいいけど。
354メロン名無しさん:04/11/04 02:19:38 ID:e09rkN15
かなり久しぶりに来たけど50レスくらいしか進んでないのか。まあ楽しみにしてるよ
355メロン名無しさん:04/11/04 02:22:06 ID:???
すごい遅レスながら>>28が面白かった
356エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/05 14:49:32 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:21
もう迷うものは何もない、ちひろ機、このみ機、麻奈機はインディアナポリス
目指して突っ込んで行った。
対空砲火でそれを振り払おうとするインディアナポリスに迫る3機。
その時、カミカゼの後方からカンフーファイターが突っ込んできた。
「ちとせぇぇ!死んじゃ駄目だぁ!」
必中を祈り込めアンカーアームを打ち出す蘭花、期待通りちとせの機体を取り込んだが
包み込んだと同時にインディアナポリスに艦橋をぶち抜いた。
衝突の勢いでちひろ機が装備していた爆弾が外れ甲板に転がり落ちる。
その後このみ機が前方砲塔付近甲板に体当たりしたと思えば麻奈機は後部艦橋付近に
体当たりし3つの爆弾が大爆発した。
カンフーファイターは寸是の所で蘭花がコード上げたため衝突は免れたものの
ちとせを包み込んだアンカーアームのワイヤーが切れてしまった。
「ちとせ!」
蘭花が切れたアンカーアームを探す。
アンカーアームはワイヤーが艦橋に引っかかっていた。
「あれ?ちとせの飛行機がない!」
アームは手を開けて航空機を掴んではいなかった。
蘭花は確かに直撃する寸前に掴んだと確信していたのだがあるはず航空機はそこにはない。
慌てて航空機の行方を捜すと、海面に両翼を失った航空機が漂っているのを発見した。
コックピットの損傷はマシだったのでわずかな望みを託し蘭花はカンフーファイターを
着水させた。



357メロン名無しさん:04/11/07 20:13:53 ID:???
まあがんばれ
358メロン名無しさん:04/11/08 08:13:38 ID:???
ウ  ホ  ッ  い  い  百  合  の  予  感
359メロン名無しさん:04/11/10 23:20:02 ID:Vip8KqOJ
中城村 昭和20年4月1日 午前10:30
「それで逃げてこられたんですの?」
ミントが平山の話を聞き込んでいた。
「そうです・・・鉄砲撃つのが嫌で逃げ出してきたんですんや」
さっきのテンションはどこへやら暗い口調で語る平山は淡々と状況を語った。
「町会長さんが撃たれた後位に変なカッコした女の人が二人が日本兵とやってきたんです」
ミントの耳がピンと逆立った。
「恐ろしい武器でした〜いや、戦車を一発で吹っ飛ばしたりできるんや」
「もう一人の方は千切れた兵隊の足を何も使わんとひっつけてましたんや」
この部分だけを興奮して話す平山にミントはあの二人しかいないと確信した。
「すごいですね〜そんな人がこの島にいるんですかぁ」
ミルフィーユの方は相変わらずであったが・・・・
「そんなのフォルテさんとヴァニラさんに決まってるじゃありませんか!」
「そうなんですか?」
「そうなんですわよ!」
ミルフィーユの鼻を指で突きながらミントが力説する。
「あ、知り合いやったんですか!そやったらあんたらも怪我直したりできはんの?」
「いえ、あれは彼女特有の能力ですの、私達にはできませんわ」
ナノマシンテクノロジーなんて多分理解できないと思いミント詳しい説明をしなかった。
「じゃあ、これであとは蘭花さんを見つければ全員集合ですねミントさん」
ミルフィーユの一言にミントはハッとした。
「蘭花さんの事忘れてましたわぁぁぁぁああ!」

360メロン名無しさん:04/11/11 13:39:56 ID:???
スレが止まっちまったア
                      ですわ  
361何をいまさら:04/11/13 09:21:30 ID:???
おそレスだけど、アニメ版なら>>28が全ての結論をブチあげてるような。
アレならこういいそうだ、を巧く纏めてる。>>28さんグッジョブ!
362メロン名無しさん:04/11/16 21:15:41 ID:YwxJrltq
メロン名無し飽きたのか?週刊連載で毎週何曜日何時に更新とかにすれば?
363メロン名無しさん:04/11/16 21:16:42 ID:YwxJrltq
ってメロン名無しはここのデフォだったのね・・・エンジェル風味か
364メロン名無しさん:04/11/16 21:18:24 ID:???
ていうか途中で止められると非常に焦れったいのでガンガレ
365エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/17 22:30:52 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:23
カンフーファイターがその機体を南海の海にゆっくり浮かべている。
蘭花は大急ぎで海に飛び込み墜落した機体の方に近づいていく。
「こんなシーン、前漫画で読んだことあるわね・・・」
春とはいえ冷たい水が身体に沁みる。
海面には航空機の燃料や艦船の油が浮いてギトギトしていた。
蘭花の服や髪にも油がまとわりつく。
「ちとせに絶対クリーニング代と美容院代請求してやるんだから!」
ブーブー文句を言いながらも何とか機体にたどり着いた蘭花はキャノピーをこじ開け
ちとせを引きずり出した。
「全く世話かけてくれるわ、ん?」
蘭花が手を確認するとその手は真っ赤に染まっていた。
「怪我してるんじゃない!早くしないと・・・」
蘭花は、ちとせを抱え再びカンフーファイターに向かって泳ぎ始めた。
一方、その姿を確認した米艦隊の駆逐艦の水兵はこのチャンス他なしと艦長に報告を行った。
「なるほど、ロケット重爆は水上機だったとはな・・・・」
艦長は目を丸くして日本軍技術を思い知らされた。
「しかし艦長、砲身が故障していて砲撃できません」
「雷撃なら可能か・・・・」
艦長は残念そうな声で着水中のロケット重爆に雷撃の許可を出した。

366エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/17 22:49:17 ID:???
中城村 昭和20年4月1日 午前10:32
「よろしいですか、私は蘭花さんを迎えにいきますからミルフィーユさんはフォルテさん達をおねがいします」
「はいは〜い、了解しましたぁ!」
二人は紋章機に向かって駆け出していく。
「いかはるんですか?」
平山は二人を呼び止める。
「どうしたんですの?」
「なんですか?」
二人が振り返ると平山はおもむろにカメラを取り出しシャッターを切った。
「おぁ、写真ですか!」
「一応、写真屋ですから・・・」
「もぉ、お洋服も髪も汚れてましたのに・・・・」
「戦争が終わったら写真取りにきて下さい、那覇でまた写真屋やりますから」
平山が嬉しそうに笑った。
「その時は、みんなで伺わせてもらいますわ」
「そうですね、エンジェル隊の集合写真を撮ってもらいたいですぅ」
「そん時は家族皆で待ってますさかい・・・」
平山は手を振った。
「赤ちゃん見せてくださいね!」
そういい残し二人は再び紋章機に向かった。
367エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/23 21:39:57 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:29
魚雷発射管が数本の魚雷をカンフーファイター目掛けて発射したのは、それから数分後の事だった。
雷撃を行うとは想定していないので発射に手間取ったが目標はピクリとも動かず停止している。
「これだけの犠牲を出してあれ一機か・・・・」
魚雷の進路を見守る艦長がポツリとこぼした。
一方蘭花は、ちとせをカンフーファイターに引きずり上げ止血作業とテキパキと終わらせた。
「やっぱ・・・・人工呼吸しなきゃだめよね・・・・」
顔を赤らめつつも迷っている時間はないと覚悟を決め蘭花は人工呼吸を施し胸に耳をあてる。
この作業を何回か繰り返しているうちにちとせは息を吹き返した。
まだ意識は戻らなかったが蘭花は胸を撫で下ろすことができた。
「さてと、早くこの場所を離脱しますか!」
その時である、左舷に魚雷が数発命中しカンフーファイターは凄まじい揺れに襲われた。

368メロン名無しさん:04/11/24 00:00:09 ID:8l9Q0u6M
誰か漫画化しろそんでアニメ化しろ
369メロン名無しさん:04/11/24 00:13:15 ID:???
まだあったのかこのスレ
370メロン名無しさん:04/11/24 06:24:18 ID:???
まあがんばれ
371メロン名無しさん:04/11/25 11:51:47 ID:???
あぁ、ランファーーー!!
っていうかご先祖様の「ちひろ」がいつの間にか「ちとせ」になてるよ。
372メロン名無しさん:04/11/25 17:40:43 ID:???
>この作業を何回か繰り返しているうちにちとせは息を吹き返した。
これはランファから見てちとせってことにしといてやれ
373エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/11/26 01:59:09 ID:???
那覇市 昭和20年4月1日 午前10:35
首里城地下に設けられた、日本軍司令部は神話から命名され天の磐戸(あまのいわと)と呼ばれている。
6カ所の入口、延長1キロにも及ぶ巨大さを誇るこの要塞も本土決戦のために時間稼ぎの城に過ぎなかった。
「それは本当か!?」
第32軍司令官牛島満中将は思わず席を立ち上がった。
「はい報告によりますと、国籍不明の航空機が嘉手納沖に出現し米国艦隊と戦闘状態に入ったとの事です」
「それで戦況はどうなんだ!?」
隣にいた第32軍参謀長長勇中将も思わず声を上げてた。
「はい、敵上陸部隊は先行した部隊を除き略上陸を断念し海上の艦艇にも多数の被害が出たとの事です」
士官の報告はまるで狸につままれたようであった。
「とても信じられん・・・・参謀はどう考える?」
「どう考えても検討がつきません、しかしこの情報が本当であれば一機に上陸した敵を殲滅しませんと」
「そうかしばらくの様子をみてみるか、ところで村雨はまだ戻らんのか?」
国籍不明機の問題をひとまず区切った。
「村雨一等兵からの連絡はまだありません、本日の午前中には那覇に戻る事となっています」
「あいつは北谷か・・・諜報部らしい情報を期待しよう・・・」
牛島は再び席に着き士官に細かい命令を出した。
「では失礼いたします!」
士官が敬礼を残して部屋を後にした。
「参謀、この戦どちらに転ぶかな?」
牛島が横目で長を見る。
「番狂わせがあると見ますが・・・」
長はかつて無い番狂わせを予想しえ口元を緩めた。
374メロン名無しさん:04/12/02 00:08:35 ID:XZoH3MgJ
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:37
「魚雷は命中したのか!?」
望遠鏡を見ながら艦長が怒鳴る。
それもそのはず、着水したロケット重爆は凛として海面に浮かんでいたのだ。
「全魚雷命中です、水柱を本数分確認しました!」
カミカゼ攻撃は尚も続いておりこの駆逐艦が雷撃できたのは奇跡であった。
しかし、その奇跡も長くは続かず直ぐに特攻機が飛び込んで火柱が上がった。
一方、カンフーファイターは数発の魚雷を受けてはいたがボディが損傷した程度ですんだ。
「あいたた・・・・やってくれるじゃない・・・あ〜こぶできたぁ〜」
頭を摩りながら欄花がゆっくりと立ち上がった。
「とりあえずちとせをどこかに固定しないと」
蘭花は振動で散乱した格納庫からロープを見つけ近くのパイプにくくり付け
操縦席へと戻る。
やはり数個の警告灯が点滅している。
「システム復旧に数分か・・・やばいわね・・・」
その時、上空をブルーに塗装した紋章機が通過した。
「お待たせしましたわ、蘭花さん」
「ミント!あんたって娘は!」
375メロン名無しさん:04/12/08 00:19:36 ID:???
北谷海岸沿い 昭和20年4月1日 午前10:37
フォルテとヴァニラは神の様に崇められながら戦闘地域を離脱した。
「ありがとう、フォルテさんのお陰で上陸を防げました」
「ヴァニラさん見てください、元通りにしてもらった足この通りです」
口々に感謝の言葉を述べる沖縄守備隊や日本兵が周りを囲んでいた。
「どうするんですか・・・・」
ノーマッドが厳しい質問が小声で問いかける。
「どうするってったって・・・・なぁ・・・成るようになるさ」
「計画も無く、一時的感情で一方の味方をして収集がつかなくなりますよ」
ノーマッドに顔をグイっと近づけるフォルテの上でヴァニラが上空を指差した。
「あれを・・・・」
フォルテ達の周りがにわかにざわつき始める。
「なんだ〜!?」
「敵襲か!!」
「対空戦闘だ!」
守備隊の面々が38式を上空に構えるがフォルテがそれを制する。
「安心しな!味方機だよ」
ピンクに可愛く塗装された機体ラッキースターがゆっくり浜辺に着陸する。
粉塵が物凄い勢いで舞い上がり一同を包み込んだ。
「フォルテさ〜ん、ヴァニラさ〜ん!」
機体の方からミルフィーユが近づいてくる。
「お〜い、ミルフィーユ!」
フォルテが大きく手を振り、ヴァニラが無表情ながら安堵ある目をした。
「ハァハァ、大丈夫ですか?」
「あっはっはっは、あたしとヴァニラがそう簡単に死ぬと思うかい?」
「まぁ少なくとも貴方は生き残ると思いましたよ・・・」
ノーマッドの体が冷たい海に放り込まれた。
376メロン名無しさん:04/12/08 00:37:59 ID:???
嘉手納沖上空 昭和20年4月1日 午前10:40
トリックマスターの放つ遠隔コントロールユニット(フライヤー)は
損傷の激しいカンフーファイターの周りを忙しく飛び回り魚雷を粉砕していく
全自動作業に近い行為なのでミントは戦闘そっちのけで蘭花の相手をしている。
「だからこうして謝ってるじゃございませんか」
「あんた!人に許しを請う態度じゃないでしょ」
頬をぷぅと膨らませプイっとそっぽを向きながら横目でミントの出方を伺う蘭花。
ミントは涼しげにその様子を楽しみながら逃げて行く米軍の様子をモニターで確認しつつ
的確にフレイヤーを操っていた。
377メロン名無しさん:04/12/08 17:46:04 ID:kRNaKogc
今どれくらい下がった?上げとかないと心配だな
378メロン名無しさん:04/12/11 09:14:14 ID:8MK4o1Sg
沖縄 昭和20年4月1日 午前11:30
島を包囲した大艦隊はもう一隻も残っていなかった。
先行上陸した米軍も大半が撤退を余儀なくされ逃げ送れた数百人の部隊は抵抗を
続けたものの沖縄守備隊に降伏し連行されていった。
ミルフィーユ達は北谷の海岸沿いで引き上げてくるトリックマスターとカンフーファイター
を出迎えに向かった。
「うぁ〜そうとう攻撃を喰らったんだな!」
傷ついたカンフーファイターの姿に驚愕の声を上げるフォルテ。
浜の砂塵を巻き上げ二機はゆっくりと着陸した。
「ヴァニラいる!」
蘭花が飛び出して来ての第一声がこれだった。
「はい・・・・」
「何なんですか?そんな油まみれの汚い手でヴァニラさんを触らないでくださいよ」
「来て!」
ノーマッドを浜に叩き付けると蘭花はヴァニラの手を引いてカンフーファイターに戻っていった。
「何なんだ??」
「どうしたんでしょう?蘭花さん?」
379メロン名無しさん:04/12/12 19:13:03 ID:5o4VB4VO
                          第一部 旅の仲間   完
380メロン名無しさん:04/12/12 20:15:33 ID:a5I0i0em
死ね
381メロン名無しさん:04/12/13 18:45:26 ID:???
まあがんばれ
382メロン名無しさん:04/12/16 02:29:08 ID:???
ちひろ   ??????
「う〜ん・・・・・」
ちひろがゆっくりと目を開くとそこは暗黒の世界であった。
何も見えない、何も聞こえないただ寂しさのみに支配された世界・・・・
「地獄か・・・・・・」
ちひろは小さくつぶやくと身を起こしとりあえず歩いてみる事にした。
漆黒闇の中であったが不思議と恐怖を感じなくなった。
その内に漆黒の闇が霧のように晴れてきた。
「うぁああああ!」
眼中に壮大な草原が広がり心地よい風が流れてくる。
思わず走り出したちひろはまるで少女の心を取り戻したかのような笑みを浮かべる。
しばらく行くと川にぶつかった、とても大きな川で泳いで渡るにも流れは速そうだった。
「これでは向こう側にいけないなぁ・・・・あれ?」
ちひろが自分が一糸まとわぬ姿であることに気がついた。
「きゃあ!」
思わず胸を手で覆いその場にしゃがみ込むがしかし、そこには誰もいなかった。
ちひろは再び立ち上がると機銃を受けた傷跡を確認したがそんな傷は何処にもなかった。
「ここはやはり天国?」
その時である、一隻の手漕ぎボートがこちらに近づいてくる。
ちひろは再びその場にうずくまったがすぐにそのボートに手を振った。
「このみ、明日香、麻奈!」
死んだはずの三人がこちらに近づいて来る。
しかし、表情はなかった。
魂の抜けた肉体がちひろの前にたたずんでいる。
「みんな・・・・・どうしたの・・?」
ちひろな何かしらの疑問が芽生え始めた。

383メロン名無しさん:04/12/16 02:42:37 ID:???
ちひろ   ??????
無言のまま三人はちひろをボートに乗せ船を出した。
「どうしたの?このみ、明日香、麻奈!」
何度も話しかけようとしているのだが3人からの返答はない。
「・・・・・・・・・・・・もの・・・」
川の中腹まで来た頃であろうか、麻奈の口が微かに動いた。
「何?どうしたの」
「裏切り者・・・・」
麻奈の口元に近づけたので今度は、はっきり聞こえた。
「どう言う事!」
ちひろの表情が凍りついた瞬間、麻奈が物凄い力でちひろの首を絞め始めた。
他の二人もちひろの手足を捕まえて身動きをとれなくした。
「裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者」
3人はテープレコーダーのように同じ言葉を繰り返す。
「く・・・・くる・・・しぃ・・・・ゃ・・・めて・・・・」
ちひろは遠のく意識の中でもがこうとするが身動き一つとれずにいた。
そして川に放り込まれた。
無抵抗のまま水の底に沈んで行く体、薄れ意識・・・・・
「みんな・・・・どうして・・・・」
384エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/16 03:04:33 ID:???
カンフーファイター 昭和20年4月1日 午後03:00
ミルフィーユと蘭花、ヴァニラの3人はちとせ側で看病を続けていた。
「ちとせさん、又泣いてる・・・・」
ミルフィーユがハンカチでちとせの涙を拭ってやる。
「ヴァニラさん、ちとせさんまだどこか痛いんでしょうか?」
「問題ありません・・・・傷の手当ては完璧です・・・」
「ちょっと、ヴァニラさんの献身的な治療に何の不備があるというんですか!」
発見から数時間ちとせは一向に意識を回復しない。
「そう言えばミントとフォルテさんは?」
「さっき、この国の幹部だって人と共に交渉に行くって出て行きましたよ」
「そうなんだ、まぁあの二人なら大丈夫か・・・・」
蘭花はふと疲れ表情を見せる。
「大丈夫なんですかぁ?蘭花さんお疲れですよ、昨日も寝てないし」
「誰のせいよ!」
ミルフィーユの額にデコピンして蘭花は缶コーヒーに手を伸ばした。
385メロン名無しさん:04/12/16 16:46:38 ID:???
UCC、と。
386メロン名無しさん:04/12/16 17:12:57 ID:???
ちひろ「少佐。自分は、勇気がありませんでした。
あの青と白に塗られた重爆の中に蓄積された歴史の記録を・・・
この戦争の結末を・・・見る事ができません・・・
・・・これは、アメリカの飲み物です。
しかし、あの戦闘機はアメリカのものではない・・・」
387メロン名無しさん:04/12/16 21:01:58 ID:???
M-GBR(まあがんばれ)
388メロン名無しさん:04/12/17 22:35:08 ID:gixf6WMs
そろそろこのスレがブロッコリー内部で話題になっても良いころだ。誰かブロッコリーにメール送ってくれ。
俺は送らんけどな。


















こう書いとけば誰か一人くらい木谷社長に送るだろ。そしてかわぐちかいじがモーニングあたりで連載する。
もちろんあのかわぐち絵で。
389メロン名無しさん:04/12/18 02:10:20 ID:0F6wFalL
カンフーファイター 昭和20年4月1日 午後03:30
「そうか!そうだったんですね」
ノーマッドが突然大きな声を上げた。
「何よ!びっくりするじゃない!」
ヴァニラを除く二人は当然びっくりした表情をしている。
「ふっふっふ、分かったんですよ、私達が何故この世界に来たのかをね」
「す、すごいですぅ〜ノーマッドさん」
「もったいぶらずに教えなさい!」
二人が目を大きく見開きノーマッドに顔を寄せる。
「ミルフィーユさん、あなたのポケットに入っているものを見せてください」
「へ、はい!」
ミルフィーユはキョトンとした表情でポケットの中身を全部出した。
「やはり・・・・」
「どうしたんです」
「これが全ての原因ですよ、今朝回収したロストテクノロジーです」
「ロストテクノロジー!?この折鶴が!?」
蘭花は驚愕の声を上げる。
「その通りです・・・おそらくこのロストテクノロジーにインプットされている時代に飛ばされてしまったのでしょう」
「じゃあ、私達は時空を超えてこの世界にやって来たって事?」
「あ〜私それ映画で見たことありますよ〜」
ミルフィーユの目がパーアと輝かせたが蘭花が空かさずおでこをコツンと殴る。
「で、ここは何時の何処の世界なの!」
「現在カンフーファイターとトリックマスターの戦闘記録映像を見て分析した結果・・・」
ヴァニラは無言であるがほんの少しノ―マッドをギュっとする。
「時空地震(クロノクウェイク)以前、いやエデン形成よりも更に過去だと推測するのが妥当でしょう・・・」
「じゃあ、大昔の銀河のどっかの星に来ちゃったて事なの?」
蘭花が更にノーマッドに詰め寄る。
「そういう事になりますね、まぁ多少の文明はあるので問題はありませんが・・・しかし・・・」
ノーマッドが声を詰まらせる。
「どうしたのよ」
「はい、私達はこの時代の多くの事柄に干渉したのではないでしょうか?例えばこの島を包囲していた
大艦隊はおそらくこの島を攻略しようとしていたのでしょう、それに対しこの島の軍隊戦力は明らかに劣っていたんです
そう考えると歴史ではこの島はあの大艦隊によって占領もしくは焦土化されたと考えるのが妥当でしょう」
「はぁ〜そうなんですか、てことは私達が会った人たち剛君や平山さんも死んじゃうって事だったわけですか!?」
ミルフィーユの顔が強張った。
「そう言う事になるかもしれませんね・・・・」
「嫌です!嫌ですぅ!だって剛くんはお母さんにやっと会えたんですよ、平山さんだって奥さんに赤ちゃんが生まれるって喜んでたんです
それに写真を取りに行く約束だってしたのに・・・・」
普段のほほんとしているミルフィーユとは違った姿に誰も言葉が出なかった。
390メロン名無しさん:04/12/18 16:23:36 ID:emDLJHim
おい、この小説一人で書いてるんだよな?384,389は同一人物だよな?
391エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/18 19:16:32 ID:???
>>390
わたしですが
392メロン名無しさん:04/12/18 20:55:40 ID:???
がんばってください
393 :04/12/18 22:25:47 ID:emDLJHim
がむばってください
394メロン名無しさん:04/12/18 23:15:11 ID:???
>>388
かわぐちかいじの描く女性は瞳がつぶらでけっこう可愛いので
予想以上に良くなりそう

漫画化は無いだろうけどね

最初の頃に比べて誤字も無くなって来てキャラクターの魅力もしっかり出てると
思う
がんばってね
395メロン名無しさん:04/12/19 14:53:24 ID:???
紋章機とみらいがガチでやりあうわけだな
396エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/20 01:58:03 ID:???
那覇市 昭和20年4月1日 午後03:30
首里城の帝国陸軍32軍本部を目指すトラックに揺られるミントとフォルテ。
「全くこんな状況でよく眠れますわ」
ミントがフォルテを睨んでため息をついた。
「馬鹿野郎・・・それはあたしの分だろ・・・」
戦場で調達した38式歩兵銃を抱いて気持ちよく寝言を言っている。
青空の見えるトラックの荷台は田舎道を泥水を飛ばしならがら走りぬけてゆく。
「もう少しで天の磐戸です」
若い士官が親切に教えてくれた。
「ありがとうございます、ほらフォルテさんつきますわよ」
ミントがフォルテの身体をユサユサとゆするとフォルテが気だるそうに目を開いた。
「あ〜あ〜・・・・よっしゃ!」
「初めての所なんで注意してくださいまし、ゴタゴタはごめんですわ」
「分かってるて、さぁ仕事だ仕事」
首をまわしながら最後に大きな伸びをしたフォルテは帽子を被りなおし服の汚れを払った。
「さぁ、着きました」
若い士官が荷台から飛び降りると警備の兵隊になにやら話をしている。
しばらくすると数人の兵隊が集まり始めフォルテ達の前に整列し一斉に敬礼をおこなった。
「失礼します」
そう言うと兵隊がミントとフォルテの身体を調べ始めた。
「な、何ですの女性の兵士の方はおられませんの」
「我慢しろ、ここじゃそんなのいるわけないだろ」
フォルテがミントにそっと耳うちし両手を上げる。
「今日は最悪な日ですわ・・・・」
ミントも観念して両手を上に上げた。
397メロン名無しさん:04/12/20 02:43:04 ID:???
フォルテ姐さんの胸も見放題
ミントたんのお胸ぺたぺた
398エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/20 02:46:50 ID:???
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後03:30
司令官陸軍中将牛島満はやって来た女二人を見て少し面食らった。
しかし、帝国軍人である以上部下の前でめったことはできない、すぐに平静を装い手を後ろに組む。
「トランスバール皇国軍エンジェル隊フォルテ・シュトーレン中尉です」
「同じくトランスバール皇国軍エンジェル隊ミント・ブラマンシュ少尉です」
滅多にやらない敬礼しこれまた滅多にやらない厳格な身分照会を終える。
「大日本帝国陸軍第32軍参謀長勇だ」
「大日本帝国陸軍第32軍司令牛島満だ」
その後も幹部達の挨拶が続き数分後に全ての挨拶は終わった。
「君達の活躍は色々な部下から聞いている、あの戦果だ敵のスパイというわけではないと信じよう」
牛島はまずこの言葉から切り出した。
「では、我々の身の安全は保障していただけるのですね」
フォルテは内心安心したが随分あっさりしたもんだなとの疑問を覚える。
「無論だ、しかし内地の判断を仰がなくてはならない問題は単機で米艦隊を追い払ったと信じてくれるがだが」
牛島はすぐに内地に打電を部下に命じる。
「確かに、あの艦隊には大きな打撃を与えたと思いますわ、しかし我が方にもそれなりの損傷がありましたの補給も盛り込んでもらえると
嬉しいのですが」
「我が軍も今や万全とは行かない、沖縄での補給はほぼ不可能と考えてもらえればよいでしょうな」
「無論、内地でも本格的なものとなると許可が下りるのは難しいと考えた方が得策だろう」
ミントは加勢した勢力がババであったと悟ったが何食わぬ顔で頷いた。
「この戦争、だいぶ苦戦なさってるようですわね・・・」
その場の空気が凍りつく、しかしミントは持論を話し続けた。
「戦法等を少々拝見させてもらった所、確かに士気は高いようですけれどもどれもかなりご無理なさっているように
感じますの。各部隊の装備においてもその差は歴然だと考えられますわ」
「貴様、中将の前で!」
士官の一人がホルスターに手をやる。
フォルテもその動きに反応しミント首根っこに手をかけた。
「待て!早まるな」
それぞれが行動を起こす前に長が部下を制する。
「我々とて苦難だしかし、国体護持のための捨石になろうと頑張ているのだ」
ミントは愕然と同じ軍人として愕然とした、この星の軍人は国のために命を捧げるのかと。
399メロン名無しさん:04/12/20 11:30:05 ID:???
かわぐちかいじに16歳なのに容姿はロリっていうキャラを描けるとは思え無すぎ。
400メロン名無しさん:04/12/20 20:40:32 ID:???
まあがんばれ
401エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/20 21:05:13 ID:???
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後03:50
地下の会議室はとてもひんやりしているが湿気が酷く空気も淀んでいた。
日本軍とエンジェル隊の交渉は暗礁に乗り上げ話の進展はなかった。
エンジェル隊側の要求としては最小限の補給とカンフーファイターの応急修理場所提供であった。
一方の日本軍側の要求は補給、修理の代償としての軍事援助である。
文明の違いからみてミントもフォルテもこの同意に渋っていた。
「わたくし達がこの戦争に本腰を入れればミリタリーバランスが変わるおそれがありますわ」
「そりゃそっち側の苦戦ぶりもわかっていますが・・・・どうだろうね・・・」
ミントとフォルテは顔を見合わせた。
そして、再び沈黙が始まる。
その沈黙を打開する男が今飛び込んできた。
「村雨健次ただいま戻りました」
その青年は牛島と長に敬礼を行なうとメモを渡し後ろに下がった。
「君達を拘束する」
メモに一頻り目を通すと牛島は言い放った。
「何だって!どういうつもりだい」
あっという間に兵士がなだれ込んで二人に銃口が向けられた。
「フォルテさん、どうやら抵抗しても無駄のようですわ」
ミント非常な事を言ったがウインクして合図を送った。
「・・・・あああ、そうだねしかたないか」
「連衡しろ、ただし共に少尉と中尉だ丁重にな・・・」
牛島の命令で二人は更におくにある監獄へと連れて行かれた。


402 :04/12/20 22:08:01 ID:1PipgCTC
な〜んでどうして♪ピンチ!しゃーれになんない♪(ドキドキ)
403メロン名無しさん:04/12/20 23:53:58 ID:???
ミントを助けにメーモンが来るぞ!
404メロン名無しさん:04/12/21 02:17:31 ID:???
フォルテ姐さんが素直に従っているから大丈夫なんじゃないの?
その気だったら全員軽く無力化する事出来るだろうし
405メロン名無しさん:04/12/21 03:53:14 ID:???
スレが止まっちまったア
406エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/22 00:39:49 ID:???
神奈川県日吉  昭和20年4月1日 午後04:00
かつて無敵の強さを誇った帝国海軍に今やその活気はなかった。
今や地下壕に篭り空襲に襲える毎日であった。
そんな日吉壕に軍幹部が極秘召集されたのは米四個師団が沖縄より謎の撤退をしたとの情報が
入った1時間後の事である。
「陸軍の幹部方も日吉にお越しになるらしいぞ」
「一体沖縄で何があったんだ」
海軍幹部達が口々に沖縄の異変を噂していると陸軍の幹部達がぞろぞろと入って来た。
そして東條英機大将、と陸軍の重臣である。
海軍側も米内光政海軍大臣を初め鈴木貫太郎大将、豊田副武連合艦隊司令長官と豪華な面子であった。
数分後極秘の会議は物々しい雰囲気の中で始まった。
「第32軍から報告によりますと米軍は午前7:00より中飛行場方面に対地攻撃を加えから熾烈な艦砲射撃を開始しました。
そして、08:30頃から米軍の上陸用舟艇が嘉手納海岸に達着して上陸を開始しました」
「しかし、米軍師団はこの後09:00頃より飛来した国籍不明機により壊滅的な攻撃に遭い10:00までには主力大多数が撤退したとの事です」
「尚、この国籍不明機については詳細な情報はありませんが我が軍の戦法とは異なった独創的な戦法による攻撃を行なったとの事です」
陸軍幹部は報告書をテキパキと読み続け、その内容にほとんどの軍人達が首を傾げたり隣と話合う等していた。
「豊田君、どう見るかね?」
海軍大将である米内は現場の責任者豊田にその意見を求める。
「奇跡が起きたとしかいい様がありません、そんな航空機は見たこと聞いた事ありませんから」
似たような議論も出るがやがて陸軍が極秘開発したロケット機ではないのか?海軍の極秘機か等の憶測が飛び交い
果てにはドイツからの援軍やソ連の新兵器か等にまで話が及んでいた。
そして話はエスカレートし米軍の敗走部隊を台湾航空隊に攻撃させろだの第二艦隊に追撃させろ等の意見が飛び出す。
会議が始まって3時間が経とうとした時更なる知らせが日吉を襲った。
第32軍、国籍不明機の搭乗員2名を確保残る3名は中飛行場で監視したり・・・
407メロン名無しさん:04/12/23 05:18:11 ID:???
スレが止まっちまったア
408エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/23 15:22:27 ID:???
神奈川県日吉  昭和20年4月1日 午後07:40
「牛島も中々の手段を使ってくれた・・・」
東條は牛島が内地の判断を仰ぐべく時間稼ぎのために国籍不明機のメンバーを拘束していると悟ったのだ。
「しかし、それだけの戦闘力を持つ機体を操る飛行兵となるとさぞ切磋琢磨の訓練を受けたにちがいない
その気になれば32軍程度軽く吹き飛ばすのでないだろうか」
東條は32軍を気遣った、いやもう全滅させられているかもしれない。
「東條さん戦いますか?徳山沖に戦艦大和が待機していますが・・・」
「大臣、大和をつまらない事に使うなと言われたのはそちらではないか」
南雲の提案に苦笑いをする東條、事態は今日中に決着をつけなければならないと察した。
「他の要求では補給を受けたいとの事もあるそうだが沖縄では満足にいかんだろう」
「では、本土へ招待してやりますか?」
皆が静まり返った、そしてしばらくの沈黙の後途中から参加していた内閣総理大臣小磯国昭が口を開いた。
「戦っても意味は無い、向こう側はこちらに補給を望んでいるんだ敵意はないだろう。どこまでの事ができるかわからないが
迎え入れようじゃないか」


409エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/25 01:27:59 ID:???
中飛行場カンフーファイター内 昭和20年4月1日 午後04:00
ちとせはまだ眠り続けていた。
「ちとせさん、だいぶ疲れてたみたいですね・・・ヴァニラさん」
「はい・・・・」
「まぁ普段から軟い方だとは思ってましたけどね」
ノーマッドの毒舌が炸裂している。
「そう言えばミルフィーユ、ちとせが着てた服は?」
「はい、蘭花さんのと洗濯して乾燥機に入れようと思ったんですけど入らなくって」
「まぁ、簡易の乾燥機だから・・・でどうしたの?」
「紋章機のエンジンにあてて乾かしてます、もう乾いていると思うので見てきます」
ミルフィーユはパタパタとちとせが着ていた飛行服を取りに向かった。
数分後・・・・・
「蘭花さ〜ん」
涙目でミルフィーユが戻ってくると焼け焦げたボロキレを差し出した。
「何これ?」
「ちとせさんのお洋服が燃えちゃいましたぁ〜」
「え、バカァどうすんのよ!」
「そりゃそうですよ、乗りっぱなしだったんですからエンジンが予想以上に熱くなってたんですよ」
「ふぇ〜んごめんなさぁ〜い」
ミルフィーユが力を入れるとボロキレはバラバラと床に落ちた。
「毛布一枚じゃちとせさん風邪ひいちゃいますよねぇ〜」
「もぉ〜しょうがない、ミルフィーユあたしの予備の服を持ってきて」
「しかし、蘭花さんのではサイズ大きすぎ・・・・・」
ノーマッドが壁に投げつけられた。
「少し待っていてください・・・・」
ここでヴァニラが立ち上がってハーベスターへと戻った。
「さ、流石はお優しいヴァニラさん・・・自分の服を貸してあげようと・・・」
ノーマッドが壁際でグシャとなりながら語る。
「ヴァニラのじゃ小さすぎるでしょ!」
「じゃあ、私が自分のとってきます!体型もちとせさんと同じぐらいですし」
ミルフィーユもヴァニラに続いてラッキースターに戻ろうと立ち上がった。
「ミルフィーユ」
「何ですか?」
「下着も持ってこなきゃだめよ」
「わ、分かってますぅ!」
頬を赤らめミルフィーユはかけていった。
410エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/25 02:02:22 ID:???
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後04:00
同じ頃、フォルテとミントは捕虜収容用の牢獄に軟禁されていた。
「なんかとんでもない事になっちまったねぇ〜」
「本当ですわ!作戦であろうともまさかこんな不衛生な・・・考えられませんわ」
ミントはプリプリと怒っていた。
「で、どうなんだ?使ったんだろ」
フォルテが小声でミントに問いかける
「どうやらわたくし達を監禁して本土からの連絡を待つようですわ。補給面でもここよりは内地の方が
ましだと・・・」
「そうかい、じゃあ補給は受けられそうなんだね?」
「おそらく許可が下り次第可能ではないでしょうか?」
その答えにフォルテは安心した。
「問題はその条件だ・・・アタイ等がこの国の軍に協力するって事は」
「う〜ん確かに難しい問題ですわ、今更向こう側にもいけませんしね」
二人とも考え込んでしまう。
フォルテは、この戦争この国の敗戦によって終わると推測を立てていた。
あのような大部隊を自分達の領土に進攻させているとなるとこの国の状況は悪い、持って後1年?いや半年位か?
しかし、もし自分たちが加入して戦火広がる事にでもなれば・・・・
「フォルテさん大丈夫ですの?」
「ああ、すまない・・・いや・・・」
フォルテは軽く自分の頭を叩くと再び考え込んだ。
411エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/25 06:42:39 ID:???
中飛行場カンフーファイター内 昭和20年4月1日 午後04:15
最初に戻ってきたのはヴァニラだった。
「おまたせ・・・・しました・・・・」
「ごめんヴァニラ、あなたの服じゃ・・・・あれ?」
ヴァニラはちとせが着ている制服を持ってきた。
「ヴァニラ、どうしてあなたがそれを?」
「クリーニング屋さんが・・・・時々間違えるんです・・・・」
「流石はヴァニラさん機転がおききだ!」
その直後、ミルフィーユが大風呂敷を抱えてやって来た。
「はいはい〜お待たせしましたぁ」
「あんた!?何その量・・・・」
愕然とする蘭花の前に風呂敷が解かれた。
小山程の女性物の服が飛び出した。
とりあえず衣服は揃ったので3人でちとせの身体を起こした。
「あ、あんたはあっち向いてなさい」
蘭花がノーマッドの身体を後ろに向ける。
「何なんですか!私をそこら辺の野郎と一緒にしないで下さい」
「さぁ、始めるわよ、ミルフィーユ左抑えて、ヴァニラはそれを着せるの」
ノーマッド主張を無視しテキパキと着替えを行なう3人。
「ちとせさんこんなに軽かったんだ、すごいですね蘭花さん」
「それ嫌味?あんたが毎日のようにお菓子ばっかり作るからでしょ!」
「でも、ちょっと痩せ過ぎじゃないですか?ちゃんとごはん食べてるのかな・・・」
「おいしいご飯を食べないと楽しくありません・・・・・」
そんなこんなを言いながらも着替えは数分で終わった。
「はぁ〜よしこれで大丈夫ね」
「結局いつもの制服ですけどね」
また床にペタンと座り込む二人、ヴァニラはミルフィーユの荷物をゴソゴソいじっている。
「何してんのヴァニラ?」
「にゃ〜・・・・」
ヴァニラが猫耳のカチューシャを自分の頭に付け鳴いてみせた。
「あ〜それ、去年の忘年会の時にフォルテさんに罰ゲームでつけたやつでしょ?」
「そうですねぇ〜あの時フォルテさん顔真っ赤にして可愛かったですぅ」
「嗚呼ヴァニラさんなんてキュートなんだ」
「え〜と、確か尻尾もここに・・・・」
ミルフィーユは荷物の中からうまく尻尾を見つけてくる。
「それ耳に合わせて動くやつでしょ?」
「そうですよ、とっても可愛いんで買ったんですよ」
取り合えず退屈だったのでヴァニラに付けてみる。
412メロン名無しさん:04/12/25 07:00:11 ID:???
        (゚д゚ )
        (| y |)


      ∧  (゚д゚ )  ∧
      \/| y |\/


         ∧∧
        く(゚д゚ )ゝ
         | y |



         ∧∧
ネコミミモード♪ (゚∀゚*)
        (| y |) ネコミミモード!
413メロン名無しさん:04/12/26 10:57:40 ID:???
なんかすごいマイペースでマターリした展開だねー
ちーひんが起きたらどんな反応を見せるのか楽しみだ
414メロン名無しさん:04/12/26 13:05:38 ID:???
しかし死ぬ
415メロン名無しさん:04/12/26 13:47:35 ID:???
orz
416エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/27 01:50:01 ID:???
中飛行場カンフーファイター内 昭和20年4月1日 午後05:00
「あっはっはっは、ヴァニラかわいい〜」
「ニァーン・・・・」
ちとせの容態が落ち着いたので3人は数十分間遊び続けた。
その時、蘭花の腹の虫が空腹を知らせた。
「そういえば、朝から何も食べてなかったわね」
「お腹が空いては戦ができません・・・」
「あ、そうですねじゃあ、朝に受けた補給物資でサンドイッチでも作りましょうか?」
「みなさん!私たちは過去に来てるんですよ食料は控え目に使った方が・・・」
「うっさい、人間が暮らしてるんだからこの星にもそれなりのものあるでしょ!」
ノーマッドがちとせの横に置かれる。
「あんた、ちとせが起きたらサンドイッチ食べに来なさいって言うのよ、分かった」
隣ではヴァニラそっと猫耳カチューシャと尻尾をちとせに装着させていた。
「うぁ〜ちとせさん似合いますね〜、でもいつの間にショートカットにしたんでしょう?」
「おめぇ今頃気付くなよ」
ノーマッドの鋭い突っ込み・・・・・
「黒髪だから暑苦しくなったんじゃないの・・・もしくは失恋ね」
「そう、髪は女の命・・・・」
「まぁ、この娘が男をどうこうできる勇気ないわよね、さぁ行こう!」
「あ・・・ちょっと、待ってくださ、行ってしまった・・・・」
ノーマッドがちとせの横にポツンと取り残された。

417エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :04/12/27 02:17:01 ID:???
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後05:00
「はぁ・・・まだですの!いったい何をモタモタしてるんでしょう」
「落ち着け、まだ一時間じゃないか・・・」
「こんなかび臭いとこ一秒でも早く出たいですわ!」
ミントはプンプンと怒っている。
「お待たせして申し訳ないな」
フォルテとミントの表情が強張る。
「おっと、そんな顔しないでくれよ・・・差し入れを持ってきてやったのさ」
男はランプの火で顔を照らした。
「あ、お前は!どおりで見張りの兵が一人もいないわけだ」
「姐さん、分かるかい」
男はそう言うとナイフを鉄格子の隙間から投げ込んだ。
「チュウ!」
「キャ!なんですの」
ナイフは薄暗い中でも性格にネズミを捕らえていた。
「ちょっと失礼するよ」
男はポケットから牢獄の鍵を取り出し中に入る。
「おっと、待ちな。仮にもレディが二人もいるんだぞ、名前くらい正式に言ってもらいたいね」
「これは失礼した。帝国陸軍村雨健次だ」
「諜報部って言葉忘れておられますわよ」
ミントの一言に健次は苦笑いする。
「よく、お見通しではないですかミント・ブラマンシュ少尉」
「いえいえ」
ミントはニコリと微笑を返した。
「所で差し入れってなんだい?まさかと思うが毒殺なんてのはごめんだよ」
「今のところ司令も参謀もあんたらをゲストだという事で扱っている、保障するぜ」
そういうと村雨は麦飯と泡盛をどかりと置いた。
「じゃあ、遠慮なくいただくよ」
フォルテは麦飯のおにぎりを頬張る。
418メロン名無しさん:04/12/27 15:29:11 ID:???
まあがんばれ
419メロン名無しさん:04/12/28 10:33:07 ID:???
1945年には東條は総辞職してなかったっけか
420 :05/01/01 00:59:08 ID:e1X0R6hS
だいじょぶか
421メロン名無しさん:05/01/02 15:48:33 ID:???
akemasite
スレが止まっちまったア
422メロン名無しさん:05/01/02 16:02:46 ID:???
終戦60周年の年
423エンジェル嵐味 ◆g8cvpiCc1E :05/01/03 00:41:16 ID:i+6R9JuJ
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後22:00

 暗闇の中に仄かにともる光。蝋燭か何かの儚く揺らめく光が幼い少女の肢体を浮かび上がらせる。
「はァッ・・・もうゆるしてェ・・・」
泣きじゃくるようなかすれた声で少女は―ミントは懇願していた。
だが男はミントが腰を上下させる行為をやめさせようとはしない。
「甘えんじゃねぇ!もっとケツを動かすんだよ!」
容赦なく男はミントに怒鳴り散らす。もうどれ位この辛い行為が続いているのだろうか、ミントの顔は
赤く高潮し、汗が玉のように無数に吹き出て滴り落ちている。
村雨は嫌らしいサディスティックな笑いをうかべ彼女への攻めをやめようとはしない。
ミントの軍服は村雨の足元に脱ぎ捨てられ辛うじてつけている薄着は胴も肩も、太股も、そして
下腹部もしっとりと濡れそぼっていた。
「ハアハアお願い…もういいでしょう……限界なの…けほっ…はあはあ…くぅっんん」
あまりの苦しさにミントは涙を流し、咳き込んでまともに言葉を発することも出来なくなっていた。
「ふふふ、弱音か?ずいぶん情けない軍人だな・・・これくらいの運動で泣き出すとはな・・・
ヒンズースクワット50回も出来んとは体力なさ過ぎるぞ」
「もうだめですぅ…確かに最近太りすぎとは言いましたがこんな苦しい思いをしてまで痩せるくらいなら
太ってもいいから寝転んで駄菓子食べてた方がマシですわっ!キーッ!!」
ミントはポケットからキャンディを取り出すと手馴れた手つきで袋を破り、至福の表情でそれを口いっぱいに
ほお張るのであった。横で雑誌を読みながらも横目で見ていたフォルテがあきれた顔で一言
「駄目だこりゃぁ」
424メロン名無しさん:05/01/03 11:28:26 ID:XgL32Tz3
良スレage
425メロン名無しさん:05/01/05 23:09:43 ID:PBcr1inQ
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月2日 午前11:00

ヴァニラ「……」



ノーマッド「ヴァ、ヴァニラさん?どうしたんですか?」




ヴァニラ「良スレage」




ノーマッド「あぁっヴァニラさーん」
426メロン名無しさん:05/01/06 00:07:49 ID:0vAuXC9z
中飛行場カンフーファイター内 昭和20年4月1日 午後06:00
「う〜ん、はっ!」
暗がりの中ちひろは意識を回復させた。
「ここは、いったい」
自分の着衣に異変を感じたのか手ごろな反射物を探し出し自分の姿を確認する。
自分が着ていた飛行服はどこかに姿を消し見たことも無い異世界の衣をまとっている自分が写った。
「これは・・・」
自分の身体のいろんな個所を見ているうちにちひろは恥ずかしくなったのか頬を赤らめる。
しかし、自分の頭につけられたネコミミと尻尾に気づくと思わず声を荒げた。
「な、何なの!?私猫になっちゃうの?」
そう考えると目に涙が溜まってきた。
「みんなと約束したのに・・・一緒に浅草に・・・私・・・御国のために頑張ったのに・・・何で猫なんか」
その場にペタンと座り込んで泣きじゃくるちひろ。
「ちょっと!ちとせさん何寝ぼけているんですか?」
「誰だ!?」
軍での訓練の成果か瞬時に頭を切り替え周囲の気配を探るが誰もいない。
「誰だ、出て来い」
迫力に欠ける少女の声が格納庫に反響する。
「私ですよ、私!」
ちひろは目を疑った、目の前に転がっているぬいぐるみが自分に話し掛けてきている。
「き、貴様、何者だ?」
「何寝ぼけた事言ってんだよ、さっさと目を覚ましてください」
ぬいぐるみは口が悪いようだった。
「誰だと聞いている!質問に答えろ」
「ノーマッドですよ、ノーマッド、愛くるしいヴァニラさんの」
「ノーマッド・・・敵国人か?」
ちひろは恐る恐るノーマッドに近づくそして捕まえようと手を伸ばした。
「一度は死んだ身、もはやここでどうなろと・・・・」
「ドカーン!」
「キャアァァアァァァァ!」
ちひろはノーマッドを投げ捨て物陰に逃げ込む、しかし破片はどこにも刺さってないおかしい。
「あはははは、ビックリしましたか〜?」
無表情な顔から嫌味な笑い声が聞こえてきたがちひろの顔を見てすぐに収まった。
「あ、すみません泣かすつもりはなかったんですが・・・」
「泣いてなんて・・・いない・・・」
ちひろは制服の袖で顔を擦る。
「じゃあ、何で目がウルウルしてるんです?まぁいいですよ、ミルフィーユさん達がサンドイッチを
作って待ってるらしんでラッキースターに向かってください」
「ラッキースター?」
「あ、はいはい寝ぼけてるんでしたね、案内しますから抱いて持ってってください」
「これでいいのか?」
「はい、じゃあ出発!」
427メロン名無しさん:05/01/06 01:03:03 ID:aggRgFbu
だからIDをつけろと・・・
428メロン名無しさん:05/01/06 20:23:28 ID:???
まあがんばれ
429メロン名無しさん:05/01/07 00:53:12 ID:???
「これでいいのか?」
「抱き方が違う!」ってやってたらローゼンメイデンだな。
430エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/09 23:07:12 ID:a8YVjk77
こんばんわ、最近レポートやら就職活動が忙しくめっきり書く事ができません・・・
しかし、このままではいかんとコミックマーケット68にサークル参加する事にしました
まだ受かるかどうかは分かりませんが、目標をもち頑張っていこうと思います。
431メロン名無しさん:05/01/09 23:16:41 ID:jWRYNP4A
(´・д・` )えっ?
432エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/12 01:34:23 ID:???
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後06:05
「オイシー、やっぱりキムチタバスコサンドはサイコーね」
見ているだけで水が欲しくなりそうな赤いサンドイッチを美味しそうに蘭花が頬張った。
「こっちのフルーツサンドも美味しいですよ」
ミルフィーユは甘そうなサンドイッチをヴァニラと食している。
「ヴァニラも作ったの?こっちのやつ、ちょっと味見〜」
蘭花がヴァニラの手作りサンドを一個口に放り込む・・・・・
「う、何これ・・・・」
「お漬物とマヨネーズをはさんでみました・・・・・・」
「これはちょっと・・・そうだミルフィーユあんたも味見しなさい」
蘭花はヴァニラの適当なサンドイッチをミルフィーユの口に押し込んでみた。
「ファガガガ・・・ケホケホ苦しかったです・・・あ、でもこれは美味しかったですよ」
「ハイソフトとバナナで作ってみました・・・・」
「お前は、Oh!M○コンブか!」
「てへ・・・・」
艦内に笑い声が響き少し至福の時が流れた。
433メロン名無しさん:05/01/12 01:34:50 ID:???
サークル参加も良いが、まずは完結さしてくれ
_| ̄|○オナガイします
434エンジェル ◆qM7Yl4CItc :05/01/12 14:58:01 ID:5yQVbSKa
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後06:00
「何で泡盛なんか持ってくるんだよ、貴重なんだろ?」
フォルテが耳打ち健次に耳打ちをする。
「水瓶の水はボウフラが沸いてたんでね、ちょっと倒壊した家から拝借してきたのさ」
「でも・・・・ちょっと不味かったかな・・・」
健次とフォルテがミントの方を向いてため息をつく。
「何なの!わたくしがどうかしまして?ほらぁフォルテさんも村雨さんも飲みが足りないわよ」
真っ赤な顔してミントがヨロヨロと立ち上がった。
「ほら、危ないだろ、おとなしく座ってろよ」
ミントの身体をフォルテは軽く担ぐと床に座らせようとするがミントは耳をバタバタさせて対抗する。
「わたくし、よってませんよぉ〜、エンジェル隊のアイドルがそう簡単に潰れませんわ〜」
そういうと目を回してパタリと倒れこんだ。
「ほら!酔いまくってるじゃねーか、まったく未成年なのにコップ三倍も飲みやがって」
「ああ・・・今日はとっても気分がいいですわ・・・・そうですわみんなを虫干ししないと・・・・」
倒れながらも何かをムニャムヤと言っている。
「このお嬢ちゃん無事なのか・・・・」
「ああ、まぁ一応軍人だからね・・・」
435メロン名無しさん:05/01/12 15:34:00 ID:???
今気づいたんだがこれアニメ版の設定なんだな・・・
過去ログまだ読んでないけど、紋章機って大気圏内で飛べるのか?
あー流れ止まった?
俺無視して次行って良いよ
436メロン名無しさん:05/01/16 05:37:00 ID:IgU74VIR
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/648/1104470947/475-
> 475 名前: 名無しさん@19歳 投稿日: 2005/01/14(金) 19:50
>>472
>>473
> 某玩具量販店で仕事をしている者なのですが、
> フィギュア萌え族の話題をワイドショーで行う度に、その影響を受けた方々から
> 玩具売り場のPVCフィギュア等に関して「犯罪を助長するので店頭に並べるな」との苦情が耐えません。
> 撤去の要請があるのは所謂美少女系のフィギュア(例・寿屋ギャラクシーエンジェル、
> ユージンSRDX等)から、果てはミクロマンにまで及んでいます。
> ちなみにあんまり五月蝿いのでギャラクシーエンジェルのミントは売場から撤去しました。

> これは明らかな風評被害だと思うのですが、大谷氏に損害賠償や遺失利益の請求などを
> 出す事は可能でしょうか?
> この手の問い合わせがあったの場合は、必ず録音し相手側に「何時」「誰の発言」だったのかを
> 言わせるようにしていますが、これは証拠になりませんか?
437White snow moment ◆4kYD7KnNMY :05/01/16 07:12:19 ID:???
>>1そういうのは帝国華劇団に任せておけ。
438エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/17 02:31:37 ID:???
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後06:10
「皆さん、ちとせさんが来ましたよ」
ノーマッドの声が聞こえたのでミルフィーユは格納庫の入れ口を開けた。
「ちとせさん大丈夫だったんですね、怪我もヴァニラさんが全部治してくれたんですよ」
ミルフィーユはニコニコしてちひろに話しかけたがちひろは俯いたままであった。
「どうしたんです?あ、ちとせさんショートカットにしたんですね!とっても可愛いですよ」
しかし何も返事はこなかった。
「あ、今この人寝ぼけてるんですよ、さっきからわけの分からない事ばかり言ってますし」
「へぇ〜そうだったんですか、ちとせさんしっかりしてください」
ミルフィーユがちひろの肩に手をかけようと手を伸ばすとちひろはその手を払った。
「きゃ!」
ミルフィーユがバランスを崩して床に尻餅をつく。
「どうしたの?あれ、ちとせ起きたのって・・・ミルフィーユなにやってんのよ」
蘭花が呆れ顔でミルフィーユを起こそうとした時、ちひろの拳が蘭花目掛けて飛んできた。
しかし、流石カンフーファイターちひろの拳を頬寸前で食い止めると片手でちひろを軽々と投げ飛ばした。
ちひろは空中でトンボをきって何事も無く床に着地し再び拳を構える。
「やるな・・・シナ人、でもそう簡単に捕虜にはならないわよ」
「何言ってんのちとせ・・・・まぁいいわ、何が気に入らないのかしらないけど、相手してあげる」
蘭花も素早く拳を構え、臨戦態勢をとった。
「シナ人、私にこんな恥ずかしい身なりまでさせて次は死ぬわよ・・・」
「泣いても許してあげないんだから・・・」
その両者の言葉を皮切りに再び拳同士が激しくぶつかり合った。
439エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/17 03:08:33 ID:???
中飛行場見張り小屋 昭和20年4月1日 午後06:10
「ほら、もっと近づいて警備しろ、少尉殿に怒られるぞ」
年配の兵士が若い兵士をこついている。
「あんなおっかない物の近くに行けるか、少尉殿だっていつ戻るかわからねえし」
彼は現在中飛行場に集められた紋章機を監視する任務を行なっている沖縄守備隊の兵士であった。
米軍は撤退したとはいえ沖縄本土への艦砲射撃や爆撃の被害は大きく、負傷者も多いため正規の日本軍を
警備にまわす余裕がないためである。
日本軍は取り合えず無傷の兵隊をかき集め、短時間で部隊の編成をやり直した。
沖縄守備隊に中飛行場の警備を任せるのは不安だったが背に腹は変えられなかった。
「お疲れ様でございます、交代です」
「おう、平山さん遅いぞ」
年配の兵士は立ち上がると敬礼して小屋をそそくさと後にした。
「平山さんもこっちの警備にかりだされたんかい?」
「ええ、もうしんどいかぎりですわ」
明るい口調で平山は笑った。
「で、米軍を追いはろた機体ってあれですか?」
「そうだ、ほらそこの望遠鏡で見てみな、あの赤塗装の一番損傷してるやつが嘉手納で暴れまわったらしい」
「へぇ〜どれどれ」
平山は望遠鏡を覗き込むと愕然とした。
「あの青と桃色の機体は、あの人らのや!」
平山は銃も持たずに小屋を飛び出し紋章機の方に向かった。
440エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/19 01:11:07 ID:???0
第58任務部隊 昭和20年4月1日 午後06:25
アメリカ艦隊は暗い雰囲気に包まれていた。
勝利を信じウルシーを出撃した時とは比べ物にならないほどの士気の低下ぶりだった。
司令官スプールアンスを乗せたままインディアナポリスは南海の藻屑となり
空母部隊も飛行板を打ち抜かれ数個の大穴を開けられ発着艦不可能になったもの、浸水で速力が低下し
駆逐艦に牽引されているもの、多くの艦載機を投棄し空の守りも浅い。
海兵の数部隊も撤退できぬまま沖縄に残してきた、最悪の結果である。
ミッチャー中将はただ失意のままグレーに染まり行く海を眺めていた。
「とんでもない経験を日本軍はさせてくれた、ミッドウェイでの気持ちが分かる気がするよ」
「いや、あんな兵器が沖縄に配備されてたのは予想だに出来なかったさ」
バックナー中将は失意のミッチャーにかける言葉も無かったかのようである。
二人は今日の戦闘を思い出すと再び恐怖した。
何処からともなく現れると強力なアンカーを空母、戦艦に見境なく打ち込み
何重にも施された装甲をベニヤ板のように貫き、護衛のF6F、F4Uの追撃をものともせずに
振り切りあっという間に後ろを取られると20_以上の大口径機関砲が火を噴く。
空母を守るべく海上から打ち上げられた対空砲火の雨ももろともせず逆にロケットも叩き込まれた。
追撃システムのある優秀なロケットだった。
「もし、日本のどこかであの兵器が増産されていたならどうなる?」
ミッチャーはバッグナーに問う。
「あの兵器が仮に本国へ100機来襲したとすれば、大統領は即日日本の天皇に親書を送るだろうさ」
苦笑いを浮かべ再び海を眺める二人、その背中に哀愁を感じ取る事が出来る。
その日の太平洋はとても穏やかだった。
441メロン名無しさん:05/01/19 14:12:44 ID:???0
夏コミに参加されるんでっか。(ちなみに私も検討中。GA成人向け漫画で)。
エンジェル風味さんはジャンルはGA小説で?
ここのをまとめただけでもいい感じにいけるかも。
夏までに物語が簡潔すればの話でつが。
442エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/19 15:30:45 ID:???0
>>441
やはり、戦後60年ということもあり参加させていただくことにしました。
なんとかがんばりたいと思います。
443エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/20 01:11:48 ID:???0
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後06:25
「ちとせさんも蘭花さんも喧嘩はやめてくださぁい!」
ミルフィーユが涙目で静止するのを耳に求めず二人の拳はぶつかり続けた。
「ほら、早くごめんなさいって言いなさい!私はあんたの命の恩人なのよ」
「誰も助けてくれなんていってない、私は御国に身を捧げたんだ!帝国軍人を辱めるなシナ人」
「あんた・・・・本気でぶちのめすわよ!壊れちゃっても知らないからね」
「望むところ・・・」
再び飛び掛る二人、蘭花のとび蹴りに対しカウンターを狙うちひろは身をかわしつつ正拳を打ち出す。
だが、その瞬間再び格納庫入り口の扉が開いた。
「やっと入口見つかった、こんばん・・・」
誠心誠意を込めた二人の攻撃は一人の男性へと打ち込まれた。
その崩れ落ちる姿に二人が瞬間で静止した。
「きゃー平山さん大丈夫ですか〜」
ミルフィーユはすぐに平山の所に駆け寄った。
444メロン名無しさん:05/01/20 01:41:54 ID:???0
まあがんばれ
445メロン名無しさん:05/01/20 23:06:10 ID:BFcC7zNn0
ランファって服装と名前以外シナ人とは思えないけどな。服装も当時の日本人がチャイナドレスなんて
知ってるのかな?当時は中国本土の売春婦しか着てないのじゃないの?
446メロン名無しさん:05/01/20 23:35:38 ID:???0
だったら余計に見下す対象じゃないか?認識が中国人で売春婦だし。
ましてや、自分は国の為に命を捨てる覚悟ある高尚な日本軍人とか思ってるんだろうし。
447メロン名無しさん:05/01/21 00:16:46 ID:???0
ランファって服装と名前以外シナ人とは思えないけどな。服装も当時の日本人がチャイナドレスなんて
知ってるのかな?
448エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/22 00:04:51 ID:doZHgiR00
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日 午後06:30
ミントが寝入ってしまいフォルテと健次はただ黙々と泡盛を酌み交わす。
「なぁ姐さん、あんたらはいったい何処から来たんだい」
健次が最初に口を開いた。
「何だい、先も説明してやったろだろ、トランスバール皇国さ」
「そこは平和な国なんだろうな・・・・こんなお嬢ちゃんでも軍人になれるんだからな」
「この子は特別さ、16歳の女の子は普通軍隊になんか行きたがらないしね」
フォルテはかけてやった自分の軍服をミント首元までかけ直した。
「それにトランスバールは国が広いからね、幸せなのは中央だけさ・・・」
「後の殖民惑星では独立やら内乱やらでゴタゴタしているところもいっぱあるしね」
「何処も一緒ってわけか・・・」
健次が泡盛を飲み干す。
「で、これからどうする?このままそのトランスバールとかに帰るのかい?」
「基地とも連絡が取れないし、ここが何処かも分からない、まぁ酒が美味いのが分かっただけでも収穫さ!」
フォルテは豪快に笑った。
「不安じゃねーのかよ、そんな状態に陥って」
「はっはっはっは、あたしらにはミルフィーユが付いてるからね、その気になりゃ帰って見せるよ」
「ミルフィーユ、そうかそんなに優秀な隊員がいるのか?」
健次の質問にフォルテはまた大笑いした。
「あっはっはっは、優秀か?まぁ楽しみにしてるといいよあんたもこの後たっぷりわかるからさ」
そう言うとフォルテも泡盛を飲み干した。
449メロン名無しさん:05/01/23 23:59:10 ID:???0
禿しく応援!
期待してますよ!
450エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/24 03:11:44 ID:???0
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後06:30
「イタタタ・・・・ホンマきついで・・・・」
ヴァニラに治療を施されながら、ミルフィーユに氷で冷やしてもらっている。
その隣では、ちひろが必死に頭を下げていた。
「申し訳ございません、友軍とは知らず数々のご無礼を」
最初は怒っていた蘭花だが、ちひろが頭を下げるたびにイタズラでつけた猫耳と尻尾が動く。
蘭花は可愛い可笑しくくてたまらなかった。
「うう、ま、まぁ分かってもらえればいいんだけど・・・私、今度新発売の激辛ピザまん食べたくなったなぁ〜ちとせちゃん」
可笑しさを堪え、ちょっぴり意地悪そうに笑うと、ちひろは申し訳なさそうに口を開いた。
「あ、あの、自分はちとせではなく烏丸ちひろと申します!」
「はぁ?」
「え・・・・」
「やっぱり寝ぼけているよコイツ」
平山以外が唖然とした表情を浮かべた。
「あんた!この後に及んでまだ白を切る気なの」
蘭花がちひろの首元をつかんでガクンガクンと揺さぶる。
「本当です!私の名前はちとせではなくちひろです」
「髪の毛ショートにした位で、この蘭花を騙そうなんて100年早いわよ」
ガクン、ガクン揺すられるちひろは尚も、ちとせでない事を証明しようと必死に説明する。
「ちとせさん、記憶喪失になっちゃんですか!?ホラ思い出してくださいよ、寂しがりやで友達が欲しいくせに
意地悪で、素行が悪くて、結局また一人ぼっちな事を!」
「それは言いたい放題ですよ」
「とにかく、あなたはちとせさん、ツインスター隊の烏丸ちとせさんなんですぅ!」
ミルフィーユが断言するもちひろにな何がなんだか分からない。
「私はそんな人物ではないですし、部隊も所属も違います。私は烏丸ちひろ、帝国海軍烏丸ちひろです」
無礼覚悟で言い切ると、今度は蘭花がポケットから一枚の写真を取り出した。
「ホラ、この前の忘年会時の写真よ、あんた酔いつぶれてココモとマリブが部屋まで運んだのよ」
その写真にちひろも衝撃が走った。
451エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/29 01:21:49 ID:9BTmUPeu0
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後06:35
流石に驚いた。
「そんな・・・・私がいる?でもまわりは知らない人だらけ・・・」
ちひろは気が遠くなる感覚を覚えた。
「どうですか、思い出せましたか?」
ミルフィーユが心配そうに見つめている。
「私は誰なの?やっぱり私死んじゃって夢を見てるのかなぁ?」
「しっかりしなさい!あんたは烏丸ちとせなの」
蘭花はきつく言い聞かせる用にちひろの両肩を両手で握る。
しかし、混乱に陥ってしまったちひろは目が点になりうつろな目をうかべていた。
しばらくの沈黙が続く、誰も話せない雰囲気が重くのしかかった。
「今日は昭和20年4月1日です」
平山が思い切って口を開く、賭けであった。
「昭和・・・・そうです、やっぱり私は烏丸ちひろです!」
ちひろは声高らかにそう宣言した。
452らなし:05/01/29 01:28:33 ID:PWFBm/2nO
ららら
453エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/01/31 02:57:01 ID:???0
エンジェル隊消滅現場 4月1日 午後06:35
「お〜い、見つかったか〜」
ココモの気だるそうな表情がココモとちとせ両機に表示された。
「手がかり0ですね・・・・」
「こちらも特にはありません」
良い結果はない、せめて遺留品くらいはと粘ってみたが捜索開始から成果は全く無かった。
「なぁ〜もう帰ろうぜ、お腹減って死にそうなんだよ」
「はいはい、この辺りの状況を今撮影してるから、それが終わったら帰りましょう」
マリブの扱いには慣れているので川のごとく流すココモ。
一方ちとせはシャープスターを軽快にすっ飛ばして捜索作業を行なっていた。
「ふふふん♪フフーン♪」
鼻歌交じりの軽快軽率な作業の結果遺留品はなしと判断を下したちとせ次のポイントへ移動。
「ちとせさん、もうちょっと丁寧にやった方がいいんじゃないですか?」
マリブは数十回にわたり同じ注意を受けたのだが聞き入れてはいなかった。
『おポンチなエンジェル隊なんか見つからない方が好都合だわ・・・・』
「はい、ご安心ください!ちゃんと探してますよ」
「でも、略巡航速度と同じくらい出してませんか?」
「マリブさんはお疲れなんですわ!」
いつになく機嫌のいいちとせは、上機嫌で通信を切った。
「まったく・・・・ほらココモも録画作業終わるまでは探して」
「はいはい」
ココモ機が気だるそうにエンジンを始動させた。
454エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/02/01 00:47:37 ID:q8jKczDv0
エンジェル隊消滅現場 4月1日 午後06:40
最初に異変に気づいたのはココモであった。
「どうしたんだ、ちとせ?先の元気は?」
ココモが捜索を参加したと同時にシャープスターの動く様子がおかしくなったのだ。
「ちとせってば!!」
ココモが自分側から通信画面を開くと、汗をびっしょりかいて苦痛の表情を浮かべたちとせがいた。
「どうしたんだよ!?お腹でも痛くなったのか」
ココモの問いかけにもちとせは苦痛の表情で反応を返した。
「マリブ!マリブ!大変だ、ちとせがちとせが」
事急を要すが如く、ココモはマリブに通信を入れる。
「どうしたんだよ?もうすぐ終わるから・・・」
「大変なんだよ!ちとせが・・・・ちとせがぁああ!」
「はいはい、どうしたんです・・・・・え!?」
マリブも表情を逸した。
「ちとせさん!ちとせさん!」
「どうするマリブ!」
ココモは完全にパニクっている様子であった。
訓練は積んでいるとはいえ、ツインスター隊にも綻びを感じる。
「助けてぇ・・・・下さい・・・・」
その時、ちとせの沈痛な声が飛び込んできた。
「どうしたんだよ、一体!」
「か、身体が・・・・バラバラになりそうなん・・・です・・・」
ちとせに激痛が再び走る、先よりも激痛のようである事が二人にもよく分かった。
「早くメアリー少佐に報告しなきゃ!」
マリブがエンジェル基地に連絡しようとした時、向うから通信が飛び込んできた。
455メロン名無しさん:05/02/01 04:49:55 ID:???0
整理通か?
456猛虎☆全勝 ◆UQ9/c9ZjHo :05/02/03 00:18:41 ID:sotOal2l0
エンジェル隊消滅現場 4月1日 午後06:40
「あ、つながりましたよ、ウォルコット中佐」
マリブの目の前に深刻そうな表情をした二人の姿が映写された。
しかしマリブは、ちとせの異常を伝えるべくウォルコットが会話を始める前に声を出した。
「大変なんですちとせさんがちとせさんがぁ!」
「どうしたんです?ちとせさんに何か!」
すぐにメアリーがシャープスターの通信回線を開いた。
「ちとせさん!」
メアリーは己が目を疑いたくなった、ちとせの右手がジグソーパズルの崩すかのように消滅していく。
「はぅううう!」
ちとせが消えた右手を左手で抑えようとした瞬間その左手も消滅していく。
「どうなってんだよメアリー少佐!このままじゃちとせが、ちとせが・・・・」
「た、助けてぇ・・・・マリブさ・・ん、ココモさん・・・・」
回線を当してちとせが一生懸命助けを求めてくる。
だが、どうすることもできなかった・・・・
「ちとせ、今行くぞ!」
ココモは機体を加速しようとしたが、コントロールが効かなくなった。
「待ちなさいココモ!あなたまで消されてしまうかもしれないのよ!」
メアリーは基地からの遠隔操作でココモ機を静止していたのだ。
「少佐ぁ!ちとせが死んじゃうんだぞ・・・止めるなぁ!」
しかし、機体は何も反応しない。
そうしているうちにちとせの身体はどんどん消滅していった。
「た・・・すけぇ・・・・」
その言葉を最後にちとせのから身体は完全にバラバラになって消えてしまった。
シャープスターのシートにはちとせを包み込んでいた軍服がちとせの形を残し
主を失ったリボンが解けて床に落ちた。
「ちとせさん!」
「ちとせぇぇええ!」
二人の悲痛な叫び声でメアリーも思わず涙が零れた。
「お二人とも帰還して下さい、お話はそれからです」
ウォルコットがメアリーの代わりに帰還命令を下した。
457エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/02/03 00:24:08 ID:sotOal2l0
      ↑
はい、ここでお知らせです。
コミックマーケット68に参加するため、既存コテ「エンジェル風味」はサークル名となりました。
これからは作者名が猛虎☆全勝に変わりますが作者は同一人物です。

コミックマーケット68一日目アニメ(その他)で参加予定中・・・・
458メロン名無しさん:05/02/03 09:22:44 ID:???0
ざっとみてみたけど、まあまあおもろかった。
しかし村雨健次って、まさか鉄人28号のかな。
ということは鉄人も出てくるのか?
459メロン名無しさん:05/02/03 21:16:35 ID:???0
まあがんばれ
460エンジェル風味 ◆qM7Yl4CItc :05/02/04 00:55:32 ID:b1QcMhbS0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:00
7時ともなると沖縄地方も日が暮れ漆黒の闇が夜を演出している。
エンジェル隊を運んできた雨雲もどこかに消え去り満天の星が空に散りばめられていた。
烏丸ちひろは、気分を落ち着けるため外の風に当たろうと外に出ていた。
南国の心地よい風が彼女の頬を拭ってゆく。
異国の軍服はどうも歩きづらく、軍服でスカートを履いたのも初めての経験であった。
ネコミミと尻尾は取ってもらったものの、ミルフィーユは真っ赤なリボンをつけてくれた。
「これは、恥かしいなあ・・・・」
頭のリボンを触りながら身体中を見渡し、ちひろが呟く。
開戦から今日までスカートを履くこともそうなかったし、本土に空襲が始まるようになってからは
女性も皆ズボンを履き逃げやすい身なりをしていた。
まして入隊後し軍服に袖を通してからはオシャレなんて出来るわけも無かった。
『みんなが見たら何ていうかな・・』
ふと、脳裏に死んでいった戦友が過ぎりちひろは目が熱くなった。
「ごめんね・・・このみ、明日香、麻奈・・・・」
身体を震わせ俯むくと涙の玉が数滴地面に落ちた。
「私、生き残っちゃたよ・・・・御国のために何も出来なかった・・・・約束も破ったし・・」
胸が張り裂けそうだった。
「何泣いてんのよ?」
ちひろの全身に電気が流れ、後ろの声に反応する。
しかし、涙を見られるのは恥かしいので袖でクシクシと涙を拭った。
「ど、どうしたんですか?ら、らん・・」
「蘭花・フランボワーズ」
「あ、蘭花少尉・・・」
すぐに訂正を入れ蘭花に敬礼するちひろ、蘭花も思わず敬礼を返した。
461メロン名無しさん:05/02/04 19:18:08 ID:???0
この時代の女の名前って真理子とか洋子とか花子とかじゃないの?もしくはシヅエとかツネとかマツとか
イネとか
462メロン名無しさん:05/02/04 19:22:52 ID:???0
そんな事言ってたらサクラ大戦とかどうなんのよ。
463メロン名無しさん:05/02/04 22:23:47 ID:???0
戦前生まれでも洒落た名前の人はいる。
464猛虎☆全勝 ◆UQ9/c9ZjHo :05/02/05 02:20:42 ID:+J9/DTD10
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:00
「もぉ〜硬い挨拶はいいって、ホラ」
蘭花はちひろに缶ジュースを投げ渡した。
「あ、ありがとうございます!」
両手で缶をキャッチするものの、缶がとても冷えていたので思わず落しそうになってしまった。
「横いい?」
地面が濡れていないか確認すると蘭花は、とかっと腰を降ろした。
ちひろも無言でその横に座る。
「綺麗な星空ね・・・ってあんた、なにしてんの?」
ロマンチィックに語りだした蘭花の隣で、ちひろはもらった缶のあちこちを調べまわしていた。
「すみません、缶切りもってません・・・・」
「もう、そんなのいらないの!ほら貸して、こうするのよ」
ちひろから缶を奪い取った蘭花が軽々と蓋を開けたのを見てちひろは少しビックリした。
「ほら、缶の飲み口で口切っちゃだめよ」
蘭花は小さな子に言うような台詞を言ってちひろに缶を手渡した。
ちひろは、恐る恐る缶の中身をすすってみた。
「キャ!ケホケホ・・・・」
面食らったように不思議な味がちひろの口に広がると共に、炭酸の刺激が走る。
「あれ?飲めない、美味しいのに・・・」
「炭酸水なんて数年飲んでませんし、こんな不思議な味がするのは初めてです」
口を拭いながらちひろは、これが異国の飲み物なのかと関心をしたが、食糧難で粗末なものしか食べていない
胃袋には少々刺激がつよすぎたようだった。
「ふふ・・・いいわよ、そんな無理して飲まなくても」
一生懸命蒸せながら、炭酸飲料飲むちひろが可愛く見える蘭花。
465メロン名無しさん:05/02/07 18:29:49 ID:???0
そういえば数年前まで缶ジュースってプルトップ式(?)だったな・・・なつかしい。缶と栓が別々だった
466猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/09 02:19:38 ID:???0
戦艦大和 昭和20年4月1日  午後07:30
「一体沖縄はどうなっているんだ!?」
若い士官が数人の水兵を前に苛立っていた。
明朝に米上陸部隊が沖縄に上陸し海軍は第五航空艦隊、陸軍も第六航空軍が出撃。
更には台湾から第一航空艦隊が一斉に特攻攻撃に向かいそれなりの戦果を上げたとの報告が入ってる。
しかし、海上特攻要員である戦艦大和は徳山沖に停泊をしたままであった。
既に覚悟は決めている者ばかり、艦内は苛立ちで満ち溢れていた。
「米空母に打撃を与えているなら航空戦力は減っている!対戦艦なら負けるものか!」
「46cm主砲に勝てる戦艦がいるものか!」
大和内部のあちこちで、時は満ちたとの声が上がっている。
その声らを尻目に大和艦長有賀幸作大佐は一人、第一砲塔の前に腰を下ろしていた。
「お前も辛かろう・・・・」
大和の砲塔をポンポンと叩きながら有賀はつぶやく。
かつて連合艦隊の象徴として拝まれた、開戦となればその46センチ主砲弾を敵大艦隊に叩き込む。
そう信じていたかった。
しかし、時の流れはそれを許してはくれない。
僚艦武蔵をレイテで失い、航空母艦に改装された信濃もなんの戦果を上げる事も無く海に沈んだ。
そう、今やその主力は航空戦力に奪われ無用の長物として空襲に怯える日々を送っている。
有賀はそんな大和を見るに耐えなかった。
「お前にも死に場所を与えなくてはならんな・・・」
有賀ポツリと呟いた。
その時であった。
一人の将校が飛び込んできたのだ。
「艦長!連合艦隊より出撃命令が下りました」
その言葉に有賀は耳を疑った。
467メロン名無しさん:05/02/09 18:15:25 ID:???0
何気に良スレだな
468猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/10 23:09:58 ID:???0
中飛行場ラッキースター内 昭和20年4月1日 午後07:30
「いやぁ〜お土産までもろてホンマええんですか?」
平山はたいそう恐縮そうにミルフィーユとヴァニラの顔を伺った。
「いいんですよぉ、まだ一杯ありますから」
「赤ちゃんに美味しいもの食べさせてあげて下さい・・・・」
ラッキースターに上がりこんだ平山は、見た事も聞いたこともないような料理を
たらふく食べさせてもらい家族にはお土産まで持たせてもらった。
しかしながら、あまりにも遅いと守備隊が心配するのでそろそろおいとまする事とした。
「でも皆で写真撮りたかったですぅ・・」
平山が自慢のカメラを持っていたのでミルフィーユは残念そうに見つめる。
「写真?」
「はい、お昼ごろミントさんと二人で撮ってもらったんです」
「そうですんや、店を治したら取りに来てもらうつもりですんや」
「その時に皆で写真撮りましょうね」
ミルフィーユはおきらくだった。
「じゃあそろそろ行きます」
「皆さん、お元気に暮らしてくださいね」
「平山家に神のご加護ありますように・・・・」
二人は平山が見えなくなるまで手を振り続けた。
469猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/10 23:54:10 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:30
「一本飲むのに30分もかかったわね」
蘭花は呆れ顔でちひろを見ている。
「ケプ・・はわわぁ!すみません」
顔を赤らめて口を押さえるちひろ、炭酸水の盲点である。
「あはははは、あんたは面白いわね」
蘭花はちひろの言動一つ一つに笑いがこみ上げてくる気分だった。
「それは、どうも・・・」
ちょっとカチンときたのかちひろは視線を避ける。
「あは・・・あ、ごめん、ごめん、でも少しは落ち着いたみたいね」
「は、はぁ・・・・でも、私の指揮が悪いばかりに・・・」
「ちひろ・・・」
「恥ずかしながら、生き延びてしまいました・・・」
「え?」
蘭花は自分の耳を疑った。
ちひろは仲間を失った悲しさよりも自分が死ねなかった事を悔やんでいたのだ。
「私は御国のために尽くせなかった、国難を・・」
パーン・・・・
頬を叩く乾いた音が響いた。
470メロン名無しさん:05/02/11 01:07:27 ID:???0
まあがんばれ
471メロン名無しさん:05/02/11 17:29:49 ID:???0
「そのとき歴史はプリンセスメロン」の回みたいに
ランファに往復ピンタされるちとせ。
あ、ちひろか。
472猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/11 23:45:39 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:31
「あんた、自分の命を何だと思ってんの!」
「私は、特別攻撃隊に配属されたその時から国のために散る覚悟はできていました!」
「じゃあ、 あんたはそれで死んでもそれでいいの!」
「私たちの魂は靖国に葬られそこで英霊と共に永久に眠りにつきます!」
「そんな場所あるわけないんだから!死んだら何もかにもおしまいじゃない!」
「そんな非国民的な発言はたとえ友軍とはいえ許せません!このみや明日香、麻奈もそれを信じその身を捧げたのです!」
ロストテクノロジーのイタズラは決して交わる事の無かった二人の少女をめぐり合わせた。
そして、違う時代を生きる二人の価値観、守るもの違いがその摩擦を育んだ。


473メロン名無しさん:05/02/13 18:01:49 ID:???0
ちとせはちひろの生まれ変わり。

ちひろが死ななかったので、ちとせは・・・
474猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/14 02:24:51 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:31
「国難を救い大日本帝国の永久の繁栄を願い・・・・私たちは・・・あえて踏み台になるんです!」
言葉が詰まる、なんともいえない熱い気持ちがこみ上げてきた。
「あんたはバカよ!そんなのジジイの言う事じゃない!あんたがこの国を、守るべき人を守る 義務があるんでしょ!」
蘭花は力いっぱい声を出して反論した。
ちひろの様に立派な信念はない、ただ蘭花には守るべき人たちがいる。
故郷の父母、祖父母、そして5人の兄弟たちがお腹をすかせて待っている。
だから、蘭花の辞書に戦死という文字はなかった。
「フランボワーズ少尉・・・・・」
ちひろも又驚いた、国のために死ぬ事こそ帝国軍人となった自分の最大の定めであると信じていた。
しかし、この異国の軍人は生き抜く事こそが守ることと公言した。
しばしの沈黙が続く・・・・
「私は・・・フランボワーズ少尉に救助され気を失っていたとき夢を見ました」
先に口を開くちひろ。
「不思議な夢を見ました、草原の途中の大きな川まで戦死した皆が迎えに来てくれたんですが・・・」
「何よ?」
「川の中腹でしょうか?そこで皆が私を川の中に投げ込んだんです・・・」
「ホラ見なさい、生きろって事よ・・・」
蘭花がちひろのおでこをツンと突いた。
475猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/14 04:00:11 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後07:32
「何故そういえるんです・・・」
「三途の川に落ちた者は生き返るの、前に落語で言ってたわ」
「落語・・・・」
ちひろは白くなった。
「何よ、文句あんの?」
「い・・・いいえ・・・」
ちひろは腑に落ちない気持ちで一杯だったが、蘭花の言っている事は間違っていないとも感じた。
ただもし、三人が与えてくれた命ならその生き残った意味を見出したい。
ちひろはそう思えた。
476メロン名無しさん:05/02/14 18:48:48 ID:???0
落語ってところが本当の事かどうか分からないが、いい文句だと思った。
477猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/14 22:58:15 ID:???0
戦艦大和 午後8:30
第二水雷戦隊がゆっくりと沖縄目指して動き始めた。
軽巡洋矢矧を旗艦とし八隻の駆逐艦が大和を目的地沖縄まで護衛する。
第二艦隊長官伊藤整一中将も7時45分に乗艦をすませ有賀と共に動き出した水雷戦隊を見守っている。
船底よりタービン音が唸りをあげ戦艦大和もゆっくりと動き出した。
「何故大和に今頃出撃命令が下ったんです」
出航の慌しさが落ち着いたところで有賀は伊藤にたずねて見た。
「沖縄にアメリカ艦隊が進攻してきたのは知っているだろ?しかしだ謎の航空機がそれを撃退した」
「何なんです?」
有賀は今ひとつ状況がつかめなかった。
「連合艦隊司令部から届いた公式の文章だ、信じられるだろうか」
伊藤も納得をしていない様子だった。
「敵の謀略ではないのでしょうか?」
「俺自身も何度も疑ったが正真正銘の命令なんだよ」
「では、大和にいったい司令部は何をしろと」
伊藤は少し間を置き口を開いた。
「実戦訓練だ・・・」
478猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/15 16:49:33 ID:???0
首里城地下第32軍戦闘司令部 昭和20年4月1日午後09:30
「おまたせしました、牛島司令と長参謀がお待ちです」
若い士官が扉を開け入ってくると靴を揃え敬礼した。
「随分掛かったじゃないか、ミント起きろ」
「ファ・・・・」
地面に寝転がっていたミントがフラフラと立ち上がった。
「ホラ、急ぐよ」
「頭が・・・・物凄く痛いですわ・・・」
顔色悪くフォルテの後をフラフラとついて行くミント、その後ろから健次もついて出て行った。
既に牛島と長をはじめとする幹部達が集結していた。
フォルテとミントは司令室に入るとすぐに敬礼をして直立不動の体制をとる。
「本部の決定で内地への渡航許可が下りた、交渉に関しては内地に引き継ぐ形となる」
「ありがとうございます」
二人は一礼したが表情は複雑だった。
このままズルズルこの戦争に引きこまれていくのではないか?
しかし、牛島は淡々と続ける。
「しいては、明朝までに横須賀に入港してもらう」
「途中、海軍との実戦訓練も含まれているそうだ」
ミント、フォルテに緊張が走った。
「実戦訓練!?」
479猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/22 12:10:21 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月1日 午後11:00
フォルテ達が戻って来たのは時計が10時を指す頃だった。
「全く、この世界の戦争に深入りするなって言ったじゃないですか!」
「しょうがねーだろ、じゃあ、このままあたし等に野垂れ死にしろって言うのかい!?」
「さっきも説明しましたけどここは過去なんですよ!私たちの行動がそのまま未来に影響するんです!全くミントさんがついていながら」
ミントは気まずそうに視線を逸らした、酔っ払って寝てましたとは流石にいえなかった。
「フォ、フォルテさんにはフォルテさんのお考えがあっての事ですからわたくしは・・・」
「まぁ、まぁもう良いじゃないですか、はいデザートのチョコケーキが焼きあがりましたよ」
ミルフィーユが陽気な香りのする焼きたてチョコケーキを運んできた。
「ほらほら、焼きたてをどうぞ」
とりあえず全員が席に着いた。
「ホラ、ちひろもいらっしゃい」
「あ、私は今・・」
蘭花に手を引っ張られ席に座らされるちひろの目の前に見た事もない食べ物が切り分けられる。
「はい、ちひろさんどうぞ温かいココアもありますからね」
「ありがとうございます、桜庭少尉」
立とうとするちひろの制服のすそを蘭花がグッと引っ張る。
「だから敬礼はいちいちしなくていいって!」
「あ〜私もミルフィーユって呼んでくれて良いですよ」
「は、はい、ありがとうございます!」
その様子を見て、ミント、フォルテがクスクスと笑い出した。
「本当にちとせさんとは全然ちがいますわ」
「なんて言うか、こう前向きなところが良いよね」
「ショートカットが魅力的です・・・・」
そういいながら3人がちひろの顔をジッと見てみる。
ちひろも烏丸ちとせとはどんな人物なのか気になって聞いてみる事にした。
「あの、烏丸ちとせさんってどのようなお方なのでしょうか?」
「聞かない方が言いと思うよ」
フォルテ、ミント、蘭花が即答した。
480メロン名無しさん:05/02/22 13:34:37 ID:gUYzpjag0
>>408南雲忠一中将は昭和19年、サイパンで死んでいる筈だけど・・・

ちひろって97式艦攻に乗っているけど初めは隼だったみたいだし
陸軍航空隊なの?陸軍なら九九式襲撃機か九九式双軽じゃないですか
97式軽爆の間違い?
481メロン名無しさん:05/02/22 15:28:07 ID:gUYzpjag0
ホワイトハウス、昭和20年4月1日午前10:00
第41代合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトは憂鬱な面持ちで窓から外の景色を眺めていた。
4月になりワシントンも大分暖かくなってきており、ポトマック川の桜も花が咲き始めているとのこと。
だが大統領の身体はひどく寒々しく感じた。
今日はいつにも増して体の調子も悪い、それと言うのもつい数時間前もたらされた
太平洋戦線の報告が原因だ。報告には沖縄上陸作戦、アイスバーグ作戦の最中、突如現れた正体不明の
大型機によって艦隊、上陸部隊に壊滅的な損害が出たというのだ。
それもたった五機の機体によってだ・・・
この報告を読んだルーズベルトは初めたちの悪いエイプリルフールのジョークかと思った、いや、思いたかった。
だが最高軍事顧問であるリーヒ提督の口からこう言葉がでた、「報告は嘘偽りの無い事実です」と・・・。
この事実に愕然としたルーズベルトは、顔から血の気が引いて、車椅子から滑り落ちそうになった。
側にいたハリーホプキンス顧問官があわててルーズベルトを支えた。
その後緊急の会議が開かれ、朝も大分過ぎた頃会議は終わり、
ルーズベルトは憔悴しきった顔で部屋に戻って来て今に到る。
「日本との戦争は間違いだったのか?」ふと呟いた。
ドイツと開戦する為に同盟国の日本に対して厳しい締め付けを行い
ハルノートの通知で開戦へ持ち込み、最後はアメリカが勝利しアジア、大平洋での立場を強める。
そのシナリオは完璧だったはずだ・・・。
昭和20年4月1日、今ルーズベルトのシナリオに綻びが生じようとしていた。
482猛虎☆全勝 ◆.qaj/0FIJY :05/02/22 18:24:49 ID:5iXCVx+60
>>480
そこは全て米内さんの間違いです・・・・

ちひろが何故97艦攻に乗ってるかは天女隊結成時の話で判明しますよ。
483メロン名無しさん:05/02/22 19:47:12 ID:gUYzpjag0
そう言うわけでしたか、失礼しました。
484メロン名無しさん:05/02/22 21:54:56 ID:gUYzpjag0
ホワイトハウス昭和20年4月1日午前11時
時間が経つにつれ次々と被害の詳細が入ってきた。
船舶の沈没・損傷、人員の死傷者は信じられない数に上っている。
侵攻計画は一時ストップしなければならないのは誰の目にも明らかだろう・・・
幸い中核となる艦隊、陸上部隊は残っている。しかし・・・
また攻略を開始しても件の5機の大型ジェット機がいる限り
この報告書の二の舞になるのがおちだろう、いや今度こそ全滅と言う事がありえるかもしれない
もしそんな事にでもなればいつもの反戦デモ程度の騒ぎでは済まされない、
共和党は勢いを付け、議会では激しく責任を追及する声があがるだろう、そうなれば自分は罷免される事になる。
「作戦を中止すべきか?」ルーズベルトは苦悩する。
その時ドアのノック音がした。「入りたまえ」とルーズベルトは答える
「失礼します」入ってきたのはルーズベルトの友人であり顧問官でもあるハリーホプキンスだった。
「やあハリー、少し遅いがおはよう」ルーズベルトはにこやかな表情になる。
「おはよう御座います、お体の御加減はどうですか大統領?」ホプキンスは心配そうな顔つきだ。
「ああ大丈夫だ、少し休んだから気分はいいよ」そう言ったものの顔色は悪い、
「まだお休みになられては?つい先日まで療養されていた身ではありませんか、また倒れられてはこちらの身が持ちませんよ
昨日から今までろくに睡眠をとられてはいないのでしょう?」
「ああ、だが悠長な事をいってもいられんだろうこの戦況では・・・」そう言って沖縄戦の報告書をホプキンスに渡す。
ホプキンスが報告書をパラパラとめくる「例のジェット機ですか・・・確かに由々しき問題ですな」
「ハリーはこの報告をどう見るかね?」ルーズベルトの表情は暗くなる。
「まるで火星人が来襲したかの様な騒ぎですな・・・今までにない大きさの見たことのないシルエットのジェット機、
簡単に船を沈め航空機をハエを叩くかの様に落とす攻撃力、魚雷を多数当てても平気な装甲、どれをとっても信じられません」
そう言うと、読み終わったレポートの束を机の上に置いた
「マンハッタン計画を早急に進めましょう、大統領!!」ホプキンスは元気付けるかのように言った。
「まもなく欧州戦線は終結するでしょう、そうすればヨーロッパの兵力も回せます。今が肝心ですなのです。ここで手を緩めてはなりません
それにヤルタ会談の取り決めがあります、まもなくソ連も対日参戦する事でしょう、スターリンが満州に侵攻さえすればチェックメイトですよ」
そう言い終えたホプキンスは一息ついた。
「そうだな、日本が例え沖縄で勝利を収めたとしても局地的なものにすぎんな、
有難うハリー、おかげで元気が出たよ」ルーズベルトの表情はいくらか明るくなった。
「で、マンハッタン計画の進行の具合はどうかね」
そう口にした矢先、ルーズベルトの視界は暗くなった。
耳も急に遠くなる感じだ、体が鉛のように重く激痛が走り間隔がなくなっていく。
「大統領!!」ホプキンスが叫ぶが、声はルーズベルトには届かなかった。
ルーズベルトは意識を失い車椅子から前へ倒れこみピクリとも動かなかった。
昭和20年4月1日夕方、第32代大統領として3期連続再選し19年には4選を果たし、
若い頃は海軍に入り艦船マニアであった車椅子の大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトは死亡した。
享年63歳、死因は脳溢血であった。
後任には副大統領のハリーSトルーマンが繰り上がり就任した。
485猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/22 22:34:49 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月2日 午前00:00
深夜のケーキタイムを終え、エンジェル隊5人が各紋章機の前に整列する。
32軍本部から駆けつけた牛島と長も5機の紋章機を間も当たりにし声をあげた。
「すごい、正に異国の航空機だ・・・」
「本土の連中も驚きますなぁ・・・・」
その美しいフォルムに見とれている。
一方、ちひろには牛島から手紙を預かる事となった。
しかし、これによって沖縄から本土へ飛ばす連絡機ないためちひろは紋章機に乗り込み
内地へと帰還する事となったのである。
沖縄守備隊への編入まで覚悟していたちひろにとってそれは吉報であった。
「よっしゃ、全員揃ったね!じゃあ出発するよ」
「おー!」
各員が牛島及び32軍に敬礼すると紋章機に向かって走り出した。
「ちょっと待ってくれ!フォルテ中尉、道案内に村雨も乗せていってもらえるか?」
牛島が去ろうとしたエンジェル隊を止める。
「ちょっと待ってください」
5人が円陣を組んでひそひそと相談を始める。
「誰ですかぁ、村雨って?」
「陸軍諜報部村雨健次、侮れない男ですわ・・・」
「それは困りましたね、どうするんです?」
「わたくし達の監視も含んでいると考えてよいのではないでしょうか?」
「そうね、やっぱここは安心できるフォルテさんの方に乗せてくださいよ」
「ったく、押し付けかい?まあいいさ」
円陣が解かれるとフォルテは牛島に許可を出した。
しかし、肝心の村雨がまだ到着していない。
「今、新しい軍服に着替えて頂いてます」
「そうか、内地へ行ってもらうんだ仕方あるまい」
長は腕時計を見ながら兵の話を聞いてうなずく。
5分後。
健次が大急ぎで走ってくる、新品の折襟軍服、右手に革のカバン、左手に外套を抱えている。
「おそいぞ!」
長が自分の腕時計を指差し叱咤した。
「申し訳ありません!」
言い訳もせず両手の荷物を地面に置き敬礼する健次。
「内地まで、頼んだぞ」
牛島は健次の肩を叩き、激励した。
486猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/23 00:09:49 ID:???0
中飛行場 昭和20年4月2日 午前00:10
「では、行って参ります」
32軍全員に敬礼を行なうと健次は荷物を持ち直し、紋章機に歩み寄った。
「さて、誰のに乗ればいいんだ?」
健次が全ての機体を見ていると、フォルテが近づいてきた。
「あんたにはあたしのハッピー・・・どは!」
蘭花がフォルテをぶっ飛ばして乱入してきたのだった。
「はい!はい!は〜い!村雨さんは是非カンフーファイターにどうぞ〜」
フォルテが何もする暇も無く、蘭花は健次を連れて行った。
カンフーファイターの前で待機していたちひろは強制的にラッキースターへ移動し
蘭花は意気揚々とカンフーファイターに乗り込んで行った。
「阿呆が・・・・」
カンフーファイターを睨みながらハッピートリガーに戻っていく。
「はぁ、これは道中思いやられますわね・・・」
ミントもトリックマスターにそそくさと帰っていった。
「全くなんて人達だ、さぁヴァニラさん参りましょう」
「ハーベスター・・・・機動します・・・・」
ハーベスターの炉に火が入る。
「じゃあいきましょうか、ちひろさん!」
「あ、ミルフィーユさん・・・まだ最後の敬礼が・・・」
有無を言わさずちひろの右手を奪ってラッキースターに引っ張っていった。
南国の夜に聞きなれない爆音がこだまする。
青白く美しい煤煙各機体をゆっくりと浮き上がらせると、滑走路目指しハッピートリガー
を先頭にカンフーファイター、ラッキースター、ハーベスターと続きしんがりにトリックマスターが付く
本来なら滑走路を使わなくても上昇できるのだが見送ってもらう手前、使った方がいいとフォルテは考えて。
アメリカ軍の艦砲射撃やら爆撃で滑走路は穴だらけだが紋章機には関係なかった。
滑走路の端にハッピートリガーが到達すると沖縄守備隊及び歩兵達に「全員帽ふれー!」と指揮がとんだ。
フォルテ、ヴァニラと白兵戦を行なって守備隊の鈴木と山田は涙を流し別れを惜しむ
ように戦闘帽を振り続けている。
「さようならー内地でも頑張ってこいよー!」
平山は帽を振りながら片手で写真を撮り続けた。
「今度は皆さんできてくださーい!」
「ほら、あの機体においら乗っけてもらったんだ!」
中飛行場周辺まで降りてきた住民の中から少年の声が上がる、剛の一家だった
母親はラッキースターに一礼し剛は国民学校の同級生たちと田舎道を駆けながら
紋章機追って小さな手を振り続けた。
「離陸するよ、皆続きな」
ハッピートリガーの速力が上がると南国の夜空に舞い上がった。
後続機も続けてどんどん上がっていく。
「おおー!」
エンジェル隊が編隊を組みなおすと月がその美しい機体を照らし出し集まった人々から上がる歓声。
南の島に舞い降りたエンジェルは島を旋廻すると本土の方へと姿を消していった。

第一部 沖縄接触編 完

487猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/23 01:05:59 ID:???0
「サークル エンジェル風味」インフォメーション
こんばんわ、サークルエンジェル風味です。
この度は「1945GA サイレントラヴァーズ」を愛読いただき誠にありがとうございます。
いよいよ、第二部に突入しますがこれから見てやってくださいまし・・・(切に
では、第二部のあらすじをチョコとご紹介ですよ。

沖縄を出発し一路横須賀を目指すエンジェル隊。
しかしその道中、大日本帝国海軍連合艦隊第二艦隊との壮大な実戦訓練が待ち受けている。
エンジェル隊の前に現れた全長263.0mの巨大戦艦大和・・・・
果たして彼女らを待ち受ける運命とは!?
そして、ウォルコットが語る恐ろしきロストテクノロジーの正体とは・・・

488メロン名無しさん:05/02/23 14:12:10 ID:87exjZLt0
エンジェル風味一通り読んでみましたが、何箇所か変な点があります

>>291
マッカーサーは終戦後GHQ司令官になるまでフィリピンで指揮をとっていた筈であり
任務とは言えフィリピン第一のマッカーサーが別方面の作戦に入るとはと思えません。
また二ミッツとマッカーサーとは戦略の違いから二人の仲は相当険悪だった筈で
(インディアナポリスの悲劇の原因の一つはこの二人の仲の悪さにあるし)
二ミッツのお膝元のハワイで極秘作戦で知り合いとは言えタクトと会うのは妙な気が・・・
ハルゼー提督かニミッツ提督の方が良いのでは?

>>406の陸軍サイドのメンバーは東条英機よりも
小磯内閣で陸軍大臣やっていた杉山元のほうがしっくりきます
鈴木貫太郎は予備役編入後4月7日の内閣成立まで枢密院議長をやっていたので
あの場にはいないと思います。
489メロン名無しさん:05/02/23 15:40:46 ID:???0
第二部に期待
490猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/23 15:50:29 ID:???0
>>488
数々のご指摘ありがとうございます。
同人誌発売の際にはそれぞれの箇所を手直ししていきたいと思います。

>>481-484殿
アメリカ側の作品大変面白く読ませていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
491メロン名無しさん:05/02/23 17:48:29 ID:k0UgxfQD0
492メロン名無しさん:05/02/23 17:56:10 ID:???0
GAキャノンがワシントンを直撃して糸冬了
493488:05/02/23 18:47:19 ID:87exjZLt0
>>490
差し出がましいようですみません。

481と484は自分です。勝手に話作って申し訳ありません。
読んでいたら書きたくなってしまいました。
大変恐れ入ります、エンジェル風味の内容に伴い、大統領・別周辺サイドの話を
書きたい所存です。
494メロン名無しさん:05/02/23 19:28:29 ID:???0
まあがんばれ
495猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/24 12:51:06 ID:???0
>>491殿
資料ありがとうございます。


>>493殿
どんどんお書き下さい。
まだ当選はしていませんがコミケ参加も念頭に入れております。
そこへの収録はどうしたものか悩みますが・・・・
496猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/24 17:20:32 ID:???0
1945GAサイレントラヴァーズ第二部「それぞれの旅立ち」
鹿児島県徳之島沖太平洋側上空 昭和20年4月2日 午前00:30
五機の紋章機は横一線の編隊をとり快速に一路横須賀を目指している。
日中のフライトならば鹿児島沖の大隈諸島を眺めながら飛べるのであるが、この時間は
漆黒の闇が下界を支配していた。
飛行は極めて順調である。
「はぁ〜こいつは驚いた・・・・これがアメリカ艦隊を葬ったんだからなぁ」
カンフーファイターに搭乗している村雨健次は紋章機の素晴しい差にあっけにとられていた。
もっとも損傷が激しい機体に搭乗しているにも関わらず内装には全く影響はない。
また、これだけの武器を搭載する高速戦闘機ならばかなりの計器や機材を搭載しているのではとも考えたが、
予想は見事に裏切られていた。
零戦や隼では考えられないような広々とした操縦席にまるでくつろぐ為に設けられたようなシートが備え付けられ
その周りには簡素なボタンが配置されているだけである。
何も無い空中には色とりどりのネオンのような物体が浮遊している。
視界も申し分なく略360度のパノラマで足元の視界まで確保されていた。
「うふふ、めずらしいですか?」
あちこちをキョロキョロ見回している健次に話しかけてきた。
「ああ、こんなすげぇ機体を操ってるのがこんな可愛いお嬢さんだなんて誰も思わんだろうしね」
「そんなぁ!可愛いだなんて・・・・ホラこんな事も出来ちゃうんですよ」
煽てられ気を良くした蘭花は一つのボタンを押してみた。
「あら、何か御用ですの?」
目の前に半透明額縁が現れたかと思うとその額縁はミントを映し出してる。
「これが紋章機及び基地などへの通信として使う機能なんですよ」
ニコニコしながら健次に話しかける蘭花にミントの顔が飛び込んでくる。
「もぅ、それ位で回線を開かないで下さい、敵に傍受されたらどうします?」
「この回線傍受できる艦船なんてこの世界に存在しないって」
「あら、でも九州でしたっけ?その方面から艦隊が動いているのをキャッチしてますのよ」
村雨は思わず息を呑んだ。
497作者・名無し陸戦隊:05/02/24 18:59:57 ID:YzBEBAUD0
>>495、どうも493です。
コミケにご参加なさるのですか?多分全日程行くので当選されたら
ぜひ行きます。

小説の方に訂正があります。
>>481でルーズベルトを第41代大統領と書きましたが、第32代の間違いです。
又ルーズベルトの死亡した日が史実と違いますが、
エンジェル隊の活躍によるショックと
ミルフィーユの強運が影響しているものと想定してください。

小説の文法におかしな点が幾つもありますがどうかご了承下さい。

最後に考証に間違いがあったら指摘してくださいませ。

猛虎☆必勝様へ
海外側及び別サイドの続きを書くに当たってエンジェル風味本編と違ってくる
可能性がありますがその際は続きで出来るだけ修正しようと思います。
今のところ展開としては日本の和平工作と米英ソ連のサイドの駆け引き関係の話に持っていこうと考えています・・・
収録ですが、こちらで勝手に書いた物なので判断はお任せいたします。
498猛虎☆全勝 ◆.qaj/0FIJY :05/02/24 20:10:53 ID:R7Q67pkZ0
>>497殿
レスありがとうございます。
こちら側の第二部はストーリーの重要部分を担う章となるはずです。
頑張りましょう。
499メロン名無しさん:05/02/25 14:21:27 ID:???0
お、もう一人参加ですか?
楽しみですな
応援してるで
500猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/25 14:35:53 ID:???0
鹿児島県徳之島沖太平洋側上空 昭和20年4月2日 午前00:30
「燃ゆるおおぞーら、気流だ雲だー♪上がるぞ駆けるぞ、大陸突いてー♪
爆音正しく高度を持して・・・」
ちひろの歌声がラッキースターを包み込んでいる。
「面白い歌ですね、なんて歌なんですか?」
「ああ、この歌ですか?これはよく整備員や飛行兵が歌う歌なんですよ」
「そうなんですかぁ〜」
ニコニコと笑うミルフィーユを見てちひろは彼女が本当に軍人なのかと疑ってしまう。
しかし、これだけの戦闘機を預けられているのならばきっと毎日火の様な練磨をなさっているのだろうとちひろは思った。
「もうすぐ実戦訓練ですね・・・目標はどこから現れるんでしょうかね?」
ちひろの質問にミルフィーユがレーダーを拡大してくれた。
「こ、これは!?」
「大きな島の間から船が出てきてますね」
ちひろは驚いきながらも地図を食い入るように見つめた。
もはや索敵済みとの事に驚きながらである。

501猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/27 00:21:20 ID:???0
連合艦隊第二艦隊 午前一時
艦隊は豊後水道を通過すると22ノットに速力を上げ沖縄方面に突っ走っていた。
しかし、もはやここは日本近海にして近海ではなかった、気を抜けば米潜水艦の魚雷を見舞われる事となる。
対潜哨戒に気を配りながら艦隊は一路南進している。
有賀は豊後水道に差し掛かる際全乗員に今回の出撃を説明した。
皆反応はバラバラであったが、米艦隊を葬ったそのロケット戦闘機を一目見たいと思っていた。
「大和が三式をぶっ放したら、そいつら腰を抜かしてしまうぞ」
砲撃主達がそれぞれの砲塔で談笑している。
見張員はネズミ一匹通すまいと夜空を見入っていた。
電探室も旧式でありながら目標の位置探すべく躍起になっていた。
昼戦艦橋では真っ暗な海を見つめながら伊藤と有賀、そして数名の幹部が夜の海を眺めている。
「勝てると思うか?この大和を持ってして・・・」
伊藤が静かに呟いた。
「分かりません、ただ私はそのロケットをこの目で見てみたいとだけ思っています」
伊藤の話を聞いているうちに有賀は好奇心を駆り立てられていた。
アメリカ艦隊を葬り去ったその性能をこの大和で確かめられる事に喜びすら覚えていたんだった。
502猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/27 01:07:46 ID:???0
鹿児島県種子島沖太平洋側上空 昭和20年4月2日 午前01:05
「速力調整確認、後30分ほどで連合艦隊?でしたか・・・と遭遇しますわ」
ミントは各機に調整速力を伝えると同時に計算していた訓練開始時間を発表した。
「皆さんあくまでも次は訓練ですわ、村雨さんとちひろさんが乗員している
ラッキースター及びカンフーファイターは不参加で計算しましたので艦隊遭遇後は速やかに安全高度を保って上空待機お願いしますわ」
「ラッキースター了解!」
「カンフーファイター了解」
二人が返事を返したのを確認すると、ミントは作戦を発表する。
「フォルテさん、ハッピートリガーには先週の演習で使ったペイント弾が残ってますわよね?」
「ああ、5、6発ならあるよカラフルすぎて使わなかったやつだがね」
「それで構いませんわ、旗艦と二番手位の艦橋に1発づつお見舞いしてくださいな」
「別に良いけど、それで戦闘終了かい?」
フォルテが物足りなそうに聞いてきた。
「ペイント弾とはいえ命中弾をお願いしますの、艦橋をふっ飛ばしては意味がありませんわ」
「その後はわたくしがフレイヤーで各艦を牽制しますから」
フォルテの反論を聞く前にミントは付け加えるように言葉を出した。
「はいはい、分かったよハッピートリガー了解!」
満足はしなかったが最善の策に納得しフォルテが通信を切った。
「さてと・・・ヴァニラさんはもし相手が損傷した時の修理とけが人の治療をお願いできますか?」
「ハーベスター了解・・・・」
「では、わたくしの後方についてくださいね」
「はい・・・」
作戦が通告されると予定通りラッキースターとカンフーファイターが高度を上げ始める。
ハッピートリガーは速力を上げ先頭に立つ、その遥か後方にトリックマスターとハーベスターが控えた。



503491:05/02/27 18:32:12 ID:vmv6Iu1g0
偶然、こんな史料も見つけました
ttp://homepage1.nifty.com/kitabatake/rikukaigun38.html
504491:05/02/27 18:33:31 ID:vmv6Iu1g0
505猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/02/28 03:35:42 ID:???0
連合艦隊第二艦隊 午前01:15
電探室から異常が伝えられ、艦橋に凍りついた空気が流れる。
「馬鹿な!点検は怠っていなかったのか?」
伊藤長官が思わず参謀等を差し置いて声を上げた。
「つい数分前までは正常に起動していました・・・・しかし、突然の故障です!」
伝声管から申し訳なさそうに声が返ってきた。
電探は大和の目でありこんな夜などは電探は必要不可欠なものである。
「対空警戒怠るな!」
有賀は敵が近いと察し警戒を強めるように指示を出す。
続いて、大和の速度を22ノットから24ノットに増進させた。
『左か右か・・・・ロケット・・・・何処から攻める』
伊藤の額から汗が流れた。
その時であった、大和左前方斜めに微かな光が反射する。
「左斜め前方60度反射物!」
見張員が艦橋に目標発見を伝えると有賀は直ちに総員配置を告げた。
「総員配置、対空戦闘用意!」
副長の声がマイクで艦内にこだますると共にラッパが吹き鳴らされる。
緊急信号が全艦に伝えられる。
「それでは行ってまいります」
有賀は伊藤に敬礼をすると防空指揮所へ、副長が下の司令塔にそれぞれ移動する。
506猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/03/01 01:21:00 ID:???0
エンジェル隊   昭和20年4月2日 午前01:15
「ミルフィーユさん!高度上昇が早すぎますわ!」
トリックマスターがメインカメラ最大望遠で大和を捉えたと思った時、ラッキースターが突如高度を変更したため
その機体が月明かりを反射させてしまった。
「ご、ごめんなさい!距離6万9千って聞いていたんですが・・・」
「正しくは6万8千500で両機上昇でしたのに・・・・ちゃんと・・・いえ、注意してくださいまし」
ミントは言いかけた言葉を心にしまう、訓練で行う事は行なうのだがミルフィーユの場合は対外目標艦の衝突で訓練終了だからだ。
「どうするんだいミント、先に仕掛けるんだろ」
先頭を飛ぶハッピートリガーからの連絡にミントは考える間もなく新しい事を考える。
「プラン変更ですわ!艦隊旗艦後方を突っ切り右側からアタックしてください」
「ハッピートリガー了解!」
「カンフーファイター高度上昇開始、じゃあミント頑張って〜」
カンフーファイターが軽くバンクすると、ラッキースターの後を追う。
「こちらハーベスター・・・・トリックマスター後方につきます・・・」
「トリックマスター了解、さて近距離戦にモードチェンジと」
トリックマスターに普段は使わない十字門が現れる。
「対水上艦隊戦なんて学校以来ですわ・・・」
507メロン名無しさん:05/03/01 02:05:58 ID:???0
まあがんばれ
508猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/03/02 01:44:37 ID:???0
宮崎県沖太平洋 昭和20年4月2日 午前01:19
先に機影を捉えた大和最上部の主砲射撃指令所が慌しくなる。
ペリスコープを砲術長が睨みそのタイミングを計る。
目標は信じられるほど早いが三式対空弾で捕らえられるか不安だったが撃つしかない。
「撃て!」
指示と同時に方位盤射手が発射ボタンを押す。
1番砲塔から三式対空弾が330キロの火薬に押し出され夜空に放たれる。
凄まじい轟音が轟くと大和が煙に包まれた。
ヒューンという空気を裂く音と共に砲弾がハッピートリガー目掛けて放たれた。
その砲撃はハッピートリガー側でも確認できた。
「くそっ!先に打たれたか」
時速2,808Kmの砲弾がハッピートリガーに迫る。
「あらよっと、砲撃で紋章機を撃ち落とせるもんかい!」
ハッピートリガーは三式対空弾をヒョイと避けつつ後ろを見ようとした瞬間・・・・
トリックマスターとハッピートリガーの中間地点くらいで三式対空弾が炸裂し夜空に花火が咲く。
「きゃああああ!」
後方を飛んでいたトリックマスターは爆風で大きくバランス崩しアタックコースから離れてしまう。
それと同時にトリックマスターの装甲に砲弾の破片がガンガンとぶち当たった。
「うぁ〜花火〜綺麗ですね、ちひろさん」
安全高度をとっているラッキースターではミルフィーユが呑気にちひろに話しかけていた。
しかし、ちひろは連合艦隊の艦影を見てあれが戦艦大和である事を悟った。
「ミルフィーユさん、あれは連合艦隊旗艦戦艦大和だと思います」
「へ、やまと?あのおっきいお船の事ですか?」
「そうです、あれはきっと大和です」

509猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/03/03 01:58:03 ID:???0
宮崎県沖太平洋 昭和20年4月2日 午前01:20
「一機失速しました!」
トリックマスターが失速していく様子に有賀は撃墜かと思ったが、直ぐにまた浮かんできた。
それと同時に聞きなれない爆音が近づいてくる。
「なんだあれは!」
有賀は大和の特等席から紋章機を肉眼で確認する事が出来た。
「撃ちー方ーはじめー」
12.7センチ2連装高角砲と25ミリ3連装機銃が唸りを上げ真っ赤な弾丸をハッピートリガー目掛け射撃を開始した。
同じ頃、トリックマスターもバランス立て直しつつあったが駆逐艦雪風、濱風が機銃で射撃を開始している。
ハーベスターは上空に残る三式対空弾の煙の中に姿を消したが間もなく姿を現した。
その姿を確認すると軽巡矢矧が射撃を開始する。
「ヴァニラさん、危ない!」
ノーマッドの声にヴァニラは大きく旋廻して艦隊の上空を飛び去った。
しかし、それを逃すマジと駆逐艦朝霜がハーベスターを狙い撃ちにした。
だが、対空弾以降の命中弾は皆無で高角砲弾も紋章機が通過した後を追うように破裂していく。
早い、あたらない。
その実戦訓練の様子を安全高度から見守るラッキースターとカンフーファイター。
それぞれの機内でも戦艦大和の話題で持ちきりであった。
「今となっては時代遅れの象徴さ、しかしまさかこの燃料が無い時に大和が出てくるとはな」
村雨は憎憎しそうに大和を見下ろす。
「兄さん達、特攻隊が次々と散っていく中あいつは瀬戸内で高みの見物だからな」
「村雨さん・・・」
蘭花は返す言葉が無かった。
510メロン名無しさん:05/03/03 12:51:21 ID:RZ1I+Nsr0
登場人物の名はほぼ架空のものです。
海上護衛総隊司令部4月1日  海上護衛総隊の苦悩
「だめだ、だめだ、だめだ!!」参謀の鈴木智広中佐が叫んだ。
「何もかも足りなさ過ぎる、これでどう輸送計画練ろってと言うんだ」
そう言うと湯のみを手に取り冷め切った緑茶を一気に飲み干した。
佐伯少佐が慰めるように言った。「仕方ありませんよ、連合艦隊は当てになりませんし・・・
こんなの今に始まった事では無いでしょう」
「それはそうだが・・・今は状況が状況だ、連合艦隊ももう少し戦力を回してくれてもいいんじゃないか」
鈴木中佐の机には今後の輸送作戦の計画を書いた書類が置かれている。
南方からの輸送が絶望的となっている現在、満州、半島方面からの輸送にシフトする為だ。
満州・半島方面からは、日本で不足している穀物類や鉱物資源を輸送する事になる。
だが、燃料、艦船、航空機その他ets海上護衛総隊に必要な戦力の割り当てが少な過ぎた。
「前だってそうだよ、対潜航空隊作れば連合艦隊の奴等、勝手に持っていきやがってそのまま全滅させやがるし!!」
「あいつら乗ってる艦の燃料、誰が持ってきてやってるか分かってるのかってんだ!!」
鈴木中佐の愚痴は続く、そこである事に気が付いた。
「そう言えば鳥海大佐はどうした?」上司である鳥海孝輔大佐がいない
佐伯少佐も首をかしげた。「そう言えば今日は燃料の割り当ての交渉に行ってるんじゃ・・・」
その時バンという音と共に大きくドアが開いた。
噂の鳥海大佐である。佐伯少佐は大佐の顔を見て声を掛けるのをやめた。
鈴木中佐も大佐の顔を見ると大佐は全身から湯気を立てて顔はもの凄い形相になっている。
とても声をかけられるような雰囲気ではないが、中佐は恐る恐る聞いてみた。
「あの〜鳥海大佐、何かあったのですか?」
大佐は重々しく口を開いた。
「連合艦隊の大馬鹿野郎共、家の割り当て分の燃料第二艦隊にこっそり回しやがった!!」
その言葉に鈴木中佐と佐伯少佐は、とてつもない脱力感に襲われた。
「奴等、艦隊戦闘は連合艦隊の伝統とか何とかぬかしやがって、何が伝統だー」
「すまんが計画はもう一度練り直しだ、俺は明日行ってもう一度粘ってみる」
鳥海大佐が憮然とした表情で言った。
司令部はさっきよりも一層重苦しい空気に包まれた。
511作者・名無し陸戦隊:05/03/03 12:55:11 ID:RZ1I+Nsr0
↑作者名まちがえました、すみません。
512作者・名無し陸戦隊:05/03/03 15:12:29 ID:RZ1I+Nsr0
4月1日東京
都内には3月10日の空襲の跡があちこちに残っている。
焼け跡が閑散と広がっている場所もあった。
あの空襲、夜B29が大挙して押し寄せ、しかも折からの強風に煽られて被害は広まり
下町を中心にかなり焼けた。死傷者の数は数万に上るらしい・・・
上田拓人海軍中佐出張先から土浦まで飛行機で来て、そこから汽車で東京まで来た。
今は海軍の制服ではなく自前のスーツを着込み都内を歩いていた。
ある人物と会うためなのだが目立つのは避けたいのだ
人物とはある場所で待ち合わせする事になっている。
上田中佐は井上成美次官、高木惣吉少将の下で終戦工作に携わり、
同じく終戦工作に関わる各方面の人物と会い互いに連携を取る為のパイプ役をしている。
メンバーは岡田啓介元首相、陸軍大臣秘書官・松谷誠大佐、松平康昌内大臣秘書官、
元英国大使の吉田茂、重光葵元外相、スイス、スウェーデン等の中立国にいる武官、
他民間の記者、知識人の多くの面々がいる。
銀座を抜け霞ヶ関を少し歩くと目的の場所へとたどり着く、その場所は日比谷公園。
日比谷公園内は人の通りが多い、この辺りは空襲の被害も少なかったようだ。
ふと上田中佐が横を見るとハナミズキの木が植えられている、
「この木は確か・・・」
明治の終わり頃、尾崎行夫東京市長がアメリカのタフト大統領夫人の要望
で送った、サクラの木のお礼として送られてきた物と聞いた気がする。
日米親善の為に送られたハナミズキは当のアメリカと戦争中だという事も関係なく葉を茂らせている。
「皮肉なものだ、全く」上田中佐はあるベンチへと目をやった。
そこには一人、年配の外国人が座っている。「隣りいいですか?」流暢なドイツ語で中佐は尋ねた。
「どうぞ」老人はにっこりと会釈する。
「久しぶりだねぇ、アドミラル・ウエダ」
「どうも半年振りです、ルフト提督」上田中佐は隣りに座り挨拶を返す。
この老人こそ今日会うはずの人物、ドイツ海軍日本駐在武官ルフト・バイツェン准将その人であった。
513猛虎☆全勝 ◆Aur0rKhDNQ :05/03/03 15:45:57 ID:???0
>>名無し陸戦隊殿
今回も拝見させていただきました。
エンジェル隊ももうすぐ横須賀に入港します。
資源不足についてはミントが軍部との交渉の際あるギフト(ロストテクノロジー)
を交渉の場に持ち出す事を予定しています。



514作者・名無し陸戦隊
4月1日、日比谷公園
ルフト・バイツェン、ドイツ海軍准将、彼は若い頃ドイツ帝國海軍に入り、
第一次大戦の時はユトランド海戦にも参加した事のある歴戦の海軍軍人である。
ワイマール時代も海軍に残り水雷艇の艦長等を勤めていたが1933年ヒトラーが
政権を握ると軍の拡張も始まり、ルフトも海軍でZ計画等に携わる一方でナチスの台等
に危機感も感じた。第二次大戦が始まると彼は親友である
国防軍諜報部(アプウェール)のフランツ・カナリス大将を通じて反ヒトラー派と関わりを持ち
独自のネットワークを持つ様になる。
そしてヒトラー自身とも海軍の戦略について意見がぶつかり、それが元となり左遷の形で日本に駐在武官として
派遣されて来た、彼は日本でもドイツ本国と情報を取り続け日本海軍にも色々な面で協力していた。
「お元気そうで何よりですルフト閣下」
上田拓人中佐はこの老提督に敬意持って接した。
「ふぉっふぉっふぉっよいよ、そんな閣下等と堅苦しく呼ばんでもルフトで結構じゃ、もうじきわしの国は無くなるから階級など意味も無いしな」
そう言うとルフト提督は高々と笑った。
「すみません」上田中佐は申し訳なさそうに俯いた。
「いやいや誤らんとも良いよ、ババリアのちょび髭伍長に付き合わされた国の末路じゃ、わしにも何も出来なかったんじゃ、たいしてに気にせんよ」
「さて本題に移ろうかの」ルフト提督は真顔になる
「お前さんを呼んだ用と言うのはこれじゃよ」そう言うと上田中佐に書類の束を渡した。
「これは?」上田中佐はいぶかしんだ。
「うむヨーロッパで活動しとる部下から届いた情報じゃよ」
上田中佐が中を開くと2月にヤルタで行われた。米英ソ三国間の首脳会談の内容とアメリカが開発中の
ある兵器の情報だった。「こっこれは、そんな馬鹿な、ソ連は中立条約を締結してるはずじゃあ」
上田中佐は驚愕した。書かれていた内容は、驚くに十分だった。
「それがスターリンのやり方じゃよ、日本との条約等紙切れに過ぎん、奴は動ける時期が来れば満州方面から侵攻を開始するじゃろう・・・」
上田中佐は信じられないと言った表情で文書を読んでいく。
「このような兵器が作られているなんて・・・」
「確か日本でも研究されていたと聞いたぞ、原子爆弾に付いては」
上田中佐は初めて耳にする話だ。実際陸軍では仁科芳雄博士のチームが細々と従事していた時期がある。
「有難う御座います、早速この書類井上次官に渡したいと思います。」
上田中佐は礼を言った。「よいよい礼を言う様な事別にしとらんよ、ただ・・・」ルフト提督は笑いながら言った。
「早く戦争を終わらせなさい、決してわが国の様にしてはならん、ドイツは降伏したら二つに分割統治される。
君は軍人として日本をそんな目に合わせるな」
笑うルフトだが目だけは笑っていなかった。