長門かよこに惑わ(・∀・)サレロ!!

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726メロン名無しさん
「え……」
 私に軽くキスをしやがった。意図がわからず、呆然とする私に、大輔は。
「いってらっしゃいの儀式です」
 と、平然と言い放った。
「ここに帰って来る訳でも無いし、普通逆だし、もうどこから突っ込めばいいん
だか」
 呆れて溜息をついてしまった。こういうとこ、嫌いじゃないんだけど、やっぱ
疲れるわ…アホ過ぎて。まぁ、嬉しいんだけど。
「じゃ、今度こそ帰るぞ」
「はい。それでは」


 荷物を抱えて、バス停まで歩く。
 昨日電話した時、桜花ちゃん凄く残念そうだった。

 これから、楽しいんだろうな。今まで3人だったのが4人で遊ぶ事になるんだ
ろうから。きっと、桜花ちゃんもそういう色々な事話したかっただろうに。
 まぁ、結局今まで黙ってた私が悪かったんだろうけど…

 バスが来る。そして乗り込む。
 大好きな一番後ろの運転手側の一番端っこに乗る。
 山積みの問題、実はまだ結構ある。今まで、向き合おうともしなかった。けど。

「逃げるの、もう止めなきゃな」
 本当の意味で、これからは桜花ちゃんと仲良くなれるだろう。これからが私の
始まりなんだろう。
 そして、いつか―――大輔と…大輔と…
 そこまで考えて、私は蒼褪める。何か、忘れていないかと。
 ああああああああああああああああああああっっ!?
 危うく、絶叫しそうになる。乗ってすぐ次のバス停で、降りる。そして大輔の
 家にダッシュする。