海外での日本アニメ関連事情：Classic34

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Ask John 2002-06-14 「Why is Anemia so Common in Anime?」

Q:ラブひなのむつみ、エクセル・サーガのハイアット、おねがいティーチャーの桂とか
病弱でやたらと失神するキャラクターがいろんなアニメに出てくるけど、なんでですか？
明白な理由無しに人が失神するというのは信じ難い話です。

A:私たち西洋人にはおかしく見えることでも日本人からすれば普通のこと
というのは、アニメでは多くあります。
学校に制服があったり、学校の屋上に自由に出入りできたり、
赤の他人を家族性の代名詞で呼んだり、大酒飲みがいたり、
さらには貧血キャラが登場したりするのも現実の日本の社会を反映したもであり、
日本の視聴者にとっては見慣れたことなのでしょう。

CDCによると、かつて日本は世界で最も結核の発生率の高い国でした。
今では発生率はずっと低くなりましたが、
結核といえば、るろうに剣心追憶編の高杉晋作や
サムライスピリッツの右京のような
喀血を起こすサムライを連想させることもあります。
結核は20世紀前半の日本で猛威をふるい、「酔いどれ天使」「醜聞(スキャンダル)」といった
黒澤映画の脚本やキャラクターの特徴付けにも使われました。

資料では日本は東欧と並んで胃がんの発症率が世界で最も高く、
がん情報ウェブサイトによると、アメリカの10倍の発生率とあります。
胃がんの症状は貧血と嘔血を含み、胃の病気は貧血の原因になります。
貧血は日本では統計的にみてもよくある病気です。
その上、再生不良性貧血統計ページによると、
日本での再生不良性貧血の発症率はアメリカの7倍です。

乙姫むつみ(ラブひな)、ハイアット(エクセル・サーガ)、
美坂栞(Kanon)、如月未緒(ときめきメモリアル)、
あと名前は忘れたけどセンチメンタル・ジャーニーとココロ図書館の子とか、
みんな病弱だったり結核持ちだったりするのは、見る人を痛ましい気持ちにさせ、
彼女たちを儚いお姫様にみせるためなのです。
事実、乙姫むつみの名前には「姫」という字が入っています。
アニメでも描かれてるとおりり日本にはに結核の女の子がいっぱい…
…なんてことはありません。当たり前ですが。
でも、アニメキャラの特徴付けとして受け入れられる程度にいるということです。

(おねがいティーチャーの草薙桂については、
精神的不安定によるものと思われるのでここには入れませんでした)