【煽り無用】君が望む永遠 第26章【ネタバレOK】
13話 遙の意識が戻ったことを知った孝之は、病院に足を運ぶ。
そこに居たのは、全てを知り受け入れた遙だった。
そして、遙の口から発されたのは
「今、水月と付き合ってるんだよね?」
この言葉だった。
その言葉を聞いた孝之は、指輪を置いて去っていった水月の
去り際の言葉を思い出す。
『私、もう……遙の代わりは出来ない……』
遙の問いに答えられず、孝之は病室を後にする。
帰り際、ナースセンターの前を通りかかると、同僚のナースに
慰められ、泣いている文緒の姿があった。
声をかけるべきか躊躇していると、背後から香月先生に肩を叩かれ
屋上へ誘われる。
たばこに火を付け、金網に寄りかかる香月先生。孝之は、その隣で
同じように寄りかかっていた。
「涼宮さんのことだけど……彼女、見かけによらないくらい強いわね」
その言葉を聞いて、孝之は慎二の言葉を思い出していた。