最近のアニメを直視できません。

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ヤミ帽・最終回

ギャルゲ・エロゲモノの最終回といえば、結局は主人公は誰とくっつ付くか? ちゃん
と結ばれるのか? の点に絞られるものだし、その過程を楽しむものだが、ヤミ帽に
至っては本当にどう終わるのかは謎であり、そういう意味では最終回はものすごく
興味があった。何しろ主人公の葉月は女性だし、その葉月が恋焦がれている相手
も女性である。また物語が結構大風呂敷を広げているような気もしたので、全てを
放り出してうやむやにしてしまう可能性(不安)もあった。普段は冷静で落ち着いて
クールに見える葉月。だけど初美のことになると必至になって全然余裕がない葉月。
そんな葉月には普通の萌えキャラ以上の好感を持っていたし、出来ることなら初美
と(10歩ほど譲ってリリスと)結ばれて欲しいと思っていたから、最終話は画面に
集中して、その映像を1秒でも大切にして見逃さないようにしたい……、という気持ち
で視聴したのだが……、どうなんでしょう?(苦笑) もの凄く良かった点と悪かった点
がある。(つづく)
95:04/01/04 22:57 ID:???
(ヤミ帽・続き)
良かった点はやっぱり葉月と初美のキスシーン。勝手ながらアニメ至上に
残るキスシーンの一つではなかっただろうか? 少なくとも自分が見たアニメであれ
以上のキスシーンは見たことがない。感動した。もううっとりだった。長いトンネルから
抜け出したような――、心の中の氷が溶けるような――、本当に「良かったね葉月たん」
って感じで、見てるこっちがガッツポーズもんだった。7話のあのシーンと同様神作画だし、
唇が振れあう瞬間のしぐさ、吸い付き合う唇、唾液の糸引きも良かった。
で、誉めるのはこれくらいにして、悪かった点だがまずその後の展開である。「これから
は二人仲良く暮らして行きますよ」な感じのを自分的には凄い期待したんだが、初美の
「葉月ちゃんの追ってるものは〜あなた自信の中に……」という唐突で脈絡のない
ナレーションが始まってなんか不安になったと思ったら、葉月の記憶が消されていて
「初美は最初から存在しない、将来葉月が産む子供が初美になる」という本の世界に
飛ばされていた。将来の子供が初美になるってことでそれで本当に葉月は救われた
のか? 本来の世界にいた時の葉月だったら本当にそんなことで満足するのだろう
か? 望んでいただろか? かなり疑問であるし正直俺は全然納得してない。ガルガン
チュアでさえ円満だったのに葉月がコレかよって感じだ。やっぱりこの作品こそ「安直
でも苦労の末に結ばれて大円満」というのが、一番視聴者の求めてるものだと思った
のだが。。。。なんか「切ないけど、ちょっと希望のあるような最後にしました」ってのを
やろうとして失敗したとしか思えん。そしてリリス。彼女も葉月に一目ボレしてからずっと
葉月を追いまわしていたのに、イヴ(初美)が図書館に帰って来たら、もう葉月への恋心
はなくなってしまったのだろうか? 劇中ずっとリリス×葉月を引っ張って来たのに最後
は何もなかったような扱いだった。ただの葉月と共に旅をするための言い訳設定で
あったにせよ、なんらかの結果は欲しかった。(つづく)
96:04/01/04 22:58 ID:???
(ヤミ帽・続き(これが最後))
結局は本当に「百合レズのアニメ」を楽しもうとした人間は完全に負け組になってしまっ
たということか。そして独断と偏見なのを承知で言わせてもらえば、男の監督と脚本では
同性愛特有の倒錯した世界は女性ほどには上手く描けないのではないかと思う。例えば
ヤミ帽の男女を逆にしてやおい・ボーイズラブにしたと考えた時、読者の誰がヤミ帽の
ような結末を素直に受け入れるだろうか? 考えるまでもなく却下であると思う。書き手
だってそんなことすれば自分の作品の評価がどうなるかくらい安易に想像つくはず。相手
と結ばれない上に子供を産むために異性と結婚(しなくてもいいけどHは)する未来が
用意されている最終回なんて……。ほんま再度書くけど「百合レズアニメ」として視聴した
場合は負け組だった。。。そして悪かった点その2には、やはり使いまわしの多さである。
先に書いた通り、自分は凄い集中して最終話を見ていた。だからその分Bパートに入っ
てからの1話と7話の使いまわしの多さには正直かなりいらだちを覚えた。例えばこれ
が漫画だったら、再度同じシーンだからと昔のシーンをコピーして貼りつけたりしないはず。
ちょっと視点を変えて描き直すはず。同じシーンを使うにしてもせめてほんの少しだけでも
オリジナルカットを数枚入れるとかして欲しかった。まあ、やっぱり時間と予算がなかったん
かな〜。とにかくDVD買おうかと少し考えていたが、使いまわしのせいで買わなくもいいか
な? なんて思い始めてる。なんか勢いでだらだら電波文を書いたが、とりあえず個人的
には凄く惜しい作品であったな〜。