読売新聞のアニヲタ記者(福)氏の記事を見守るスレ第4版
他紙に東映アニメ社長のこんなインタビュー記事が出てた。
日本経済新聞2003年12月4日朝刊
新興企業 収益の足取りを聞く<1>
アニメ 東映アニメ 高橋浩社長
──2003年9月中間期が前年同期比で増収増益を確保
した要因は。
「アニメDVD(デジタル多用途ディスク)市場の拡大
が大きい。コレクション性の強い『ドラゴンボールZ』な
どの高額DVDボックスが好調で、コンテンツ事業の売上
高は2.7倍の28億円と収益を支えた。50話以上の作
品を46タイトル、うち100話以上の作品も20タイト
ル持つ所蔵ライブラリーの強みを生かした」
「来期以降も『Drスランプ』など大型作品が控えてお
り、固定ファンにDVDボックスを年1〜2タイトル発売
した後、一般にバラ売りやレンタルする形を続ける。DV
D専用のビデオアニメの制作本数も増やす」
878 :
:03/12/04 10:30 ID:???
──他の部門はさえない。国内アニメの視聴率も低迷し、
収益をけん引してきた版権事業の苦戦が目立つ。
「前期に『デジモン』シリーズなど主要作品が相次いで
放送終了し、当初から今期は端境期とみていた。ただ、そ
の後の『明日のナージャ』などは対象年齢層が高過ぎて、
予想以上に視聴率が伸び悩んだ。下期はテレビ放送する4
作品のうち2作品を新作に切り替え、版権収入の回復を狙
う」
879 :
:03/12/04 10:32 ID:???
──ゲームなど国内玩具市場は少子化で縮小している。版
権ビジネスにも陰りが見られないか。
「アニメの視聴環境が個人単位に変わり、国民的キャラ
クターが生み出しにくくなっている。テレビのアニメが粗
製乱造ぎみで、質の低い作品が増えてきたことも心配だ」
「ただ版権収入は伸びる余地がある。下期は対象とする
視聴層を絞り込むと同時に、20−40歳代女性の『随伴
視聴』に注目したい。アニメ関連商品の実際の購買主は母
親。母親から支持を得られる作品は関連商品の売上も伸び
る」
880 :
:03/12/04 10:33 ID:???
──今期は海外売り上げが22%落ち込む見通し。「デジ
モン」に代わる主要タイトルも見当たらない。
「今は種まきの時期。8月に『聖闘士星矢』の放送を始
め、北米でも日本と同じ4放送枠を確保した。『聖矢』は
視聴率も合格水準で、玩具などの売上にも徐々に寄与する
はず。来期は『ワンピース』を欧州に続き北米に投入する
予定で収益回復のカギになる」
「年明けにもロサンゼルスに現地法人を設立し、北米で
の版権販売や企画立案に取り組む。代理店・配給会社任せ
でなく、自らテレビ放送などの戦略を策定できるようにな
り、情報収集能力も増す。来期はパリに駐在員を派遣する
予定だ」
881 :
:03/12/04 10:35 ID:???
──来期に向けて取り組む課題は。
「ブロードバンドによる映像配信を強化する。自社サイ
トの配信話数や対応する接続事業者などを増やし会員数を
目標の1万人に増やす」
「念願の劇場版オリジナルアニメも早期に制作したい。
海外でも良質なアニメが生まれている。海外の映画配給会
社とも公開ルートなどで協議を続けており、東映アニメブ
ランドを武器に世界に質の他界アニメを提供する」
ここまで。