「う〜トイレトイレ」
トイレを求めて美空中の廊下を全力疾走していた
>>429が角を曲がった時、目の前に突然頭一つ小さな影が
現われた。回避する余裕などあるはずもない。
「え、うわぁ!」
二人はもつれるようにその場に倒れた。
>>429が我にかえると、相手は彼も知っている女の子だった。
「アタタタタ…」
「大丈夫、春風さん?」
「う、うん…あのさ、いきなりってあんまり好きじゃないんだけど」
彼女 ― どれみはまんざらでもなさそうな顔で、自分の胸をつかんでいた
>>429の手をどけた。彼の反対の
手はお団子のようにまとめた彼女の髪の毛に、そして股間は太股に触れていた。
「ごめん」
>>429は立ち上がると、どれみを助け起こした。
「ありがと…廊下は走っちゃだめだよ。あたしのおなかに赤ちゃんがいる時だったらどうなってたと思う?」
「そう…だな。ほんとにごめん」
「こりゃおしおきが必要だね。放課後、体育用具室まで来てよ」
どれみは不思議な微笑みを浮かべてそう言うと立ち去った。気がつくと
>>429は尿意を感じなくなっていた。
勃起していたからだ。
体育用具室に入ってきたどれみは、中にいた
>>429と定番の台詞を交わした。
「待った?」
「いや、今来たばかり」
「ふーん…」
ニヤニヤしながら
>>429の背後に回ったどれみは、隠し持っていたロープで彼の両手を素早く縛り上げた。
「何をする…」
「おしおきに決まってるでしょ」
猿ぐつわを噛ませ、更に両足も縛ると彼女は扉の向こうに声をかけた。
「もういいよ、かよちゃん」
「…開けられないんだけど…」
「あぁ、忘れてた」
どれみは扉を開けに行き、両腕で一人づつ赤ん坊を抱いたかよこを招き入れた。