春風どれみは今年もステーキ(・∀・)タベルナ!!

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391メロン名無しさん
不機嫌そうな顔の教師が黙々と黒板に計算式を書き続け、生徒たちもまた黙々とそれを写し続ける。
そんなありふれた中学校の授業風景を、場違いな赤ん坊の泣き声が中断させた。生徒たちと教師の視線が
教室の一番後ろに集中する。一番後ろの席の、その脇に置かれた大柄な乳母車に。
乳母車では良く似た赤ん坊が二人、大声で泣きじゃくっていた。
「よしよし、二人とも元気だね…」
脇の席についていたお団子頭の女子生徒が、優しい声をかける。彼女は泣き声の二重唱をしばらく聞いて
いたかと思うと、おもむろに断言した。
「この泣き方なら…そなた(仮名)の方がオムツで、みそらはただのもらい泣きだよ!」
見守っていた生徒たちから感嘆の声が上がる。女子の一部は尊敬の眼で見る者さえいた。
しかし教師は気に入らないようだった。慣れた手つきでオムツ替えを始めたお団子頭の女子 ― どれみに
苛立たしそうな声をかける。
「おい春風…」
「あ、すぐ終わりますから気にしないで授業続けてください。小竹、ちょっとこれ捨ててきて」
「俺が?」
「いやなの?」
「…へいへい」
小竹と呼ばれた男子が汚物の紙包みを持って教室を出る。教師はもはやあきらめたらしく、一段と不機嫌
そうな顔で板書を再開していた。

昼休み。どれみは乳母車のカゴの部分を抱えて校舎の屋上へ上がり、赤ん坊たちに授乳していた。麦茶の
缶を持って後から上がってきた小竹が、彼女たちの隣に座った。
「長門と西沢先生がさ、今度はあの数学教師を落とすって」
「…そっか。あの二人に任せとけば大丈夫だよね」
長門かよこと西沢ゆ〜か。彼女たちは最も早くからどれみの毒牙(?)に懸り(初代スレ参照)、中学に
入ってからはお腹が膨らんだどれみに代わって彼女流の『博愛主義』を広めてくれていた(ゆ〜か先生は
どれみさんを追って、どうやったのか知らんけど美空中へ転勤したようです)。中学一年生が教室で育児
などという常識外れな行為が認められたのも、彼女たちを中心とする美空小出身者たちのおかげである。
小竹は改めてどれみたちを見た。制服もブラウスもはだけたどれみの、右の乳首にみそらが、左のそれに
そなた(仮名)が顔を押し付けて幸せそうに乳を吸っている。
(うまいのかな)
ふと、小竹はそんな事を思った。
392メロン名無しさん:03/10/10 21:57 ID:???
卒業式の日、大親友たちと別れる寂しさに耐えかねてMAHO堂に立て篭もったどれみを、クラスメイト
たちが迎えに来てくれた。彼ら・彼女らは口々にどれみとの体験を…他人と交わり、快楽を与え合うのが
どんなに素晴らしい事か、性別も、年齢も、血縁関係さえもその障害にはならないのだと身をもって教え
られた事を語り、どれみの心を覆っていた氷を少しづつ溶かしていった。
そしてMAHO堂の面々より先に、小竹が叫んだ一言。
「俺は…っていうか、ここにいるみんな!その子を本当の自分の子供みたいに思ってるんだぁぁっっ!!」
実際、該当する時期にどれみが食いまくった大勢の男子(そして少数の女子)の誰が父親でもおかしくは
なかったが、彼女は気にしていなかった。だが先述の発言以来、彼女も周囲の者たちも小竹を父親として
扱うようになっていき、今に至る。
なお出産後の血液検査で、子供たちの父親の可能性がある者は数人に絞られた。小竹もその一人だった。

「…もうおなかいっぱいかな?んじゃゲップしようね。みそらをお願い」
しばらくして、どれみは吸うのをやめた赤ん坊の片方を小竹に預け、もう一人の背中をぽんぽんと叩いた。
ブラジャーのフロントホックはまだ外したままで、授乳器官としては必要最小限の大きさしかない乳房が
ちらちらと目に入る。つい見とれてしまった小竹は、どれみの視線に気づいて慌てて預けられた赤ん坊の
背中を叩いた。ちょっと強すぎたせいかゲップをした後泣きそうになるが、どれみが奪い返してあやすと
すぐに微笑んだ。どれみは赤ん坊たちをカゴに寝かすと、裸の胸を突きつけるように小竹の方を向いた。
赤ん坊たちの口からこぼれた母乳が、乳首の周りについていた。
「小竹も飲む?」
「おっ…おい何言ってんだ」
「え、さっき飲んでみたそうな顔してたじゃん。もうあんまり出ないと思うけど、遠慮しなくていいよ」
どれみは育児で鍛えられた腕力で小竹の体を引き寄せ、顔を乳房に押し付けた。小竹は最初ちょっと抵抗
したが、そのうち赤ん坊に戻ったように乳首を咥え、吸い始めた。
(ちゅぱっ、ちゅぱっ…)
「この辺に少し残ってるみたい。ちょっと押してみて」
時々そんな事を言いながら、どれみは三人目の赤ん坊の頭を撫で続けた。
393メロン名無しさん:03/10/10 21:58 ID:???
しばらくして、どれみは小竹に尋ねた。
「おいしい?」
「よくわかんねぇ…牛乳を水で薄めたみたいな感じっつうのかな…けどよ、これがどれみの味なんだって
思ったら…なんだか、ホンワカした気持ちになったぜ」
照れくさそうに小竹がそう言うと、どれみは心から嬉しそうな表情をした。
小春日和の陽射しの下に、赤ん坊たちの笑い声が響いていた。

PS.
「それでさ小竹、あの…」
「何だよ」
「あたしも久しぶりに、小竹のミルク飲みたくなっちゃった」
「今かぁ!?」
「いいでしょ別に。ここはもう準備できてるし」
「うっ…ど、どじみぃ…」
「それに、小竹のならすぐ出るし…」
「は、早くて悪かったな…あぁっ」
(ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ…どぴゅっ!)


御無沙汰しました、初代スレの114です。
どれみさんはとうとう正真正銘のママになっちゃったんですねぇ…感慨深い物があります。
実をいうと何度か名無しでカキコしていたんですが、今回は久しぶりにSSを投稿してみました。
あの頃のノリとはだいぶ違うと思いますが、楽しんでいただけたでしょうか?