シスプリよりもキャラ同士の人間関係と感情を綿密に描いていたので
作品の出来自体ではしっぽの圧勝なのは当たり前。当たり前。当たり前。
(作画レベルの差うんぬんはここでは無視する。しっぽの方がレベルが高かったが)
なぜならシスプリの世界観からはそれは「最初から」ドブに捨てられているから。
逆に言えばシスプリには綿密な人間関係と感情が最初から存在していない
文字通りの“オトギストーリー”であって、それを支持しているファン
が多かったという事。同人作家にはその欠落部分を自分で埋めるという
楽しみもあったように思う。
しかし、しっぽはキャラクターの幅を広げようとして、かえって自分の首を締めて
しまったような気がする。世界観が深まったのは事実だが肝心の「キャラ萌え」が
その分削られてしまった感じ。