95 名前:89[] 投稿日:03/06/26 22:53 ID:c1LDIWO6
今日発売の『週刊新潮』の今週号で、
「大隆盛『テレビアニメ』の哀しき舞台裏」と題された記事が掲載されている。
以下本文。
さすがはアニメ大国ニッポン。1週間に100本もの『テレビアニメ』が放映されているのをご存じか。
「『ニューズウィーク』日本版にも〈オタクビジネス、世界へ発信〉なる景気のいい見出しが躍っていた。
だが、この隆盛の一方で、制作の現場には過酷な実態があるんです」(放送評論家・志賀信夫氏)
フジテレビ水曜深夜2時58分からのアニメ番組『ガドガード』で、事件が起きたのは5月28日のこと。
この日放送予定の第7話は当日午後4時までに納品されるはずだったが、
制作の遅れから、実際に同局に完成品が届いたのは放送直前の午前0時35分頃。
結局、局の判断で、前週放送済の第6話を再放送することになったのだった。
この事件に象徴されるアニメ制作者の窮状を、ある中堅プロダクション社長は嘆く。
「アニメは産業としては未成熟です。世界に市場が拡大したといっても、
業界には“国内で幾ら、海外で幾ら稼ぐ”というハリウッド式の計算はないし、売り方もヘタ。
一方で商社などの参入で国内の競争は激しくなり、
結局は制作費の削減という形で現場にしわ寄せが来るんです」
「徹夜続きで作品を完成させてもアニメーターの年収は300〜400万円、ヘタをすると200万円台。
しかも、職業としての人気低迷ゆえか若者が入ってこないから、
30代40代が少人数で頑張っている状態。週に100本もの作品が作られるのも、一面では、
自転車のように“走り続けなければ倒れてしまう”からなんです」(同)
“日本のテレビアニメ”が粗製濫造の代名詞とならないことを祈ろう。
以上が記事の本文で、「都合により先週放送話数を再放送しています」
というテロップが入った画面の写真が附されている。