機動小学生飛鳥ももこ0011─アヒャの残光─

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915もっこりももちゃん・前編
小学校卒業と同時にアメリカへ帰ってきた飛鳥ももこ。
この一週間ほどももこは部屋にこもってある作業に没頭していた。
そして、それが完成すると「これでOKね!」とニカッと笑った。

「オー! ベス、サチコ、待たせてごめんね」
公園でアメリカの親友ベスと新しい友達のサチコと待ち合わせをしていた。
「あ、モモコー! 来てくれてウレシイわ。
最近お部屋にずっとこもって遊びにきてくれなかったし…」
「実は、ベスにいいものあげたくて、それを作ってたんだ」
「わたしにいいもの? なあに?」
黒人の少女が目をキラキラさせて聞く。
「うん、ベスもうすぐ誕生日でしょ? ちょっと早いけど、
アタシからのバースデープレゼント作ってて、それが完成したんだ!」
916もっこりももちゃん・中編:03/09/13 20:50 ID:???
「わ…わたしへのバースデープレゼント?」
「イエース! サチコのおばあちゃんの指輪から、
ベスとおそろいのネックレスを作ってもらったんでしょ?
だからワタシもベスとおそろいのネックレス作ったよ!」
「オー! 感激よモモコ!」「はい、かけてあげる」
と、ももこがベスの首に特製ネックレスをガチャリとかけた。
「ホワッツ…? モ、モモコ、これ…?」
ベスもサチコもそれを見て目を丸くする。
「どう? 気に入ってくれたかしら?」
「モモコ…これって首飾りというより犬の首輪みたいだけど?」
「ウン! だって普通のネックレスじゃ爆薬埋め込めないじゃン!」
917もっこりももちゃん・後編:03/09/13 21:04 ID:???
「ば、爆薬ですって〜!?」
サチコが悲鳴をあげる。ベスも頭をかかえて、
「オーマイガッ! 冗談でしょモモコ? エイプリルフールはまだ早いわ!
あ、そうだ、ジョークねこれは! あたしを脅かして楽しんでるのね?」
しかし、ももこは冷たく首をふった。
「ノー、冗談じゃナイよ。それ本物の爆弾がセットしてあるんだよ。
で、その起爆装置があたしのネックレスについてるの。
昨日しらないオジさんにそれとつけて銀行強盗してこいって命令したんだけど、
警察にチクろうとしたからスイッチおしてあぼーんしちゃったよ! アヒャ!」
「オーノー! なぜ? なぜ? こんなことするのモモコ?」
「あたしパティシエテロ職人になりたいんだ。お菓子だけじゃなくて、
爆弾のエキスパートにね! さあベス、解除してほしかったら奴隷になりなさい!」
「ウ、ウソよ! モモコがこんなことするなんて…!
あ、おまわりさーん! タスケテー! ヘルプ! ヘルプ!」
通りがかったパトカーに助けを求めるベス。
「あ〜あ、しょうがないあな〜(カチッ)」
ベスの首輪が火を噴き、その体を粉々にふっとばした。
何もできずにガタガタふるえるサチコ。
「モ、モモコ…ベスはあなたの親友だったんでしょ…?」
「ウン! でも、あいつ所詮ニグロだし!」
そう言うももこの表情には後悔のカケラも感じられなかった。 完