ガンスリンガー・ガールというアニメが好きなので、勝手に あらすじを書く。
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テレビアニメ「ガンスリンガー ガール」第2話「天体観測」
主人公ヘンリエッタは幼い女の子。素直でおとなしい性格。家族を殺人犯に殺されたため孤児となった。
今はジョゼという保護者に引き取られている。ジョゼは20台後半のやさしい男性。
家族のいない今、ヘンリエッタにとってジョゼは特別な存在だった。ヘンリエッタはジョゼの言う事なら何でも聞いた。ジョゼが しあわせ
になることだけを望んだ。だからヘンリエッタは、ジョゼと過ごす時間と、そこから作られる2人の思い出が何より大事だった。
それはヘンリエッタにとって何物にも代えがたい、一番大切な宝物だった。
しかしヘンリエッタは記憶障害を持つため大事な記憶を失っていく。ある日、ヘンリエッタは失った記憶を夢の中で思い出す。
夢の中でヘンリエッタはジョゼと屋上にいた。思い出していたのは、まだヘンリエッタとジョゼが出会って間もないころだった。その頃
ジョゼは、できるだけヘンリエッタに話しかけるようにしていた。ジョゼはヘンリエッタに安物の望遠鏡で星を見せながら星座の話をする。
ヘンリエッタは愛情と尊敬をもって答える。「ジョゼさんって、何でも知ってるんですね。」
夢から覚めたヘンリエッタは泣いていた。ヘンリエッタは、自分がなぜ泣いているのか わからなかった。泣いている理由が、かけがえの
ない、大切な思い出を失ったからという事さえ知らなかった。何かとても大事なものを無くした気がする。
そんな漠然とした不安と悲しみから、何も知らないまま泣き続けた。
その日の夜、ジョゼはヘンリエッタに屋上へ来るよう告げる。ジョゼが屋上のドアを開けると、空一面に星が輝いていた。
ジョゼは大きな天体望遠鏡の前で言う。「すごいだろ。いつか、安物じゃなく、本物の天体望遠鏡で、星を見せてあげたかったんだ。」
いつもは おとなしいヘンリエッタが、頬を紅潮させながら興奮して答える。「わあ、すごい。私、星を見るの、初めてなんです。」
ジョゼは少し驚き、そしてすぐに意味を理解して言葉を失う。だがすぐに何事もなかったかのように星を見始める。
満天の星空の下、2人は天体観測を楽しむ。ジョゼはヘンリエッタに星を見せながら星座の話をする。ヘンリエッタは無邪気に答える。
「ジョゼさんって、何でも知ってるんですね。」
自分が大切なものを無くした事すら気づかずに。