640 :
メロン名無しさん:
好きなアニメのあらすじを勝手に書くので無視しろ。
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ガンスリンガール 第7話「守護」
その少女は1つの不安を抱いていた。自分が忘れられた存在なのでは ないかという不安を。
世間から孤立した施設に収容され、非日常な任務を日々繰り返しているのなら、そのような不安は一層 増大する。
最初、少女は あまり気にしなかった。
すなわち、不安は自分の思い過ごしであり、実際には不安に値するような事実は存在しないのだと、そう信じていた。
しかし秋が過ぎ、冬が近づいて来ると、少女の不安は少しずつ成長し始めた。
そして、美しく装飾されたクリスマス・ツリーが世界を彩り始めた頃、少女の不安は確信へと変化した。
だから少女は実行に移した。不安を払拭し、自らの人生を切り開くために。
少女は受話器を取り、ある場所へ電話をかけた。そして、電話に出た男性に、自分の胸の内を告白した。
「私は大きな不安を抱いて生きています。それは、私が あなた方に忘れられたのでは ないかという不安です。
いいえ、あなた方だけでは なく、大勢の人に。
ただ正確に伝えるならば、まずあなた方が私を忘却し、その結果 より多くの人が私を記憶のかなたへと消し去ったという不安です。
いえ、もはやそれは不安では なく、確信と言っても良いでしょう。なぜなら、既にカレンダーは12月なのですから。」
その話を聞いた電話の相手は答えた。
「あなたは電話の相手を間違えているのでは ないですか? ここは ただのアニメ制作会社です。そもそも、あなたは誰ですか?」
男性の その問いに、少女は答えた。
「私の名はアンジェリカ。あなた方に忘れられた少女です。」