【朝霧の巫女】
月刊ヤングキングアワーズ連載。原作・宇河弘樹。
巫女萌え漫画の皮をかぶった本格ホラーストーリー漫画として、同誌では看板的な人気を誇る。
しかし、アワーズアニメのご多分に漏れず、そのアニメはとんでもないものとなった。
「陸上防衛隊まおちゃん」との合体枠で1話15分しか尺がない上、
原作ではスパイスにしか過ぎない萌えを前面に押し出し、オリキャラが跳梁跋扈する、
「普通に出来の悪い萌えアニメ」になってしまった。
ファンだけでなく、職人肌の原作者に大ショックを与えたという点では「HELLSING」とかぶる。
が、HELLSINGの平野がアニメを罵倒し、完全黙殺したのに対し、
気弱な性格のウガワさんはそんなことできず、きっちりDVDのジャケも書き下ろす。
しかしその影響でウガワさんは鬱病にかかり、連載を続けて落とした末に物凄く鬱な休載のお詫びを本誌に載せる。
一時は本気で再起が心配されていた。
一人の人間の漫画家人生を終わらせかけたという点で、アニメ朝霧の罪は重いかもしれない。
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