海外での日本アニメ関連事情:Classic9

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764メロン名無しさん
日本国内の評論ばかりだとタコツボ化するんだよね。だから国外の評価って大事

日本人によるアニメ評論本はどれもオタク文化や、あるいは心理学・社会学の
文法を元に書かれていて、その文法外の人間には納得できない論でも
当然の事実ように書かれていたりして、正直つまらないだけでなくズレも感じる
スーザン・J.ネイピア(先日来日して講演した)の本が楽しく読めるのは
まず論文としてキッチリしてるから。強引な論旨がなく説明が明快で
最低限の読解力があればだれでも読める文章だ
ただ少々古いのと、基本的に日本アニメマンセーで好意的解釈にあふれ
批判的部分がまったくないところが気になる
ある種のプロパガンダ本なのかもしれない

ところでその日本人によるアニメ/ヲタク評論本に最近登場した白眉が
「「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」
個人的にはオタクのバイブルとしてはコチラをあげたい
ポストモダンの解説まで解説してしまう親切さ読みやすさと、渋谷と秋葉原の
写真を並べて「(客層の)体格からして違うのである」と解説してしまうウケ狙い
だかマジだかわからん客観的事象を元にした分析、そしてなにより、
都市工学・都市論からヲタクを分析してしまうというユニークさ
ヲタク評論の新時代の幕開けを感じさせる一冊です

ついでに。そのスーザンも参加したイベント、
富野由悠季監督が「ディズニーアニメは動きが早いばかりで子供だましだ」と
例の如く問題発言したりしてなかなか楽しかった模様です