読売新聞のアニヲタ記者(福)氏の記事を見守るスレ

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472メロン名無しさん
深夜番組たんけん隊(2003年3月11日 東京本社夕刊)

魔法学ぶ少女の成長物語

魔法遣いに大切なこと
テレビ朝日=木曜深夜2・07(13、20日は2・27)

 世にシンデレラストーリーは数多いが、これもその
一つだと言えるだろう。ただし、作品そのものではな
く、原作者の。ほとんど無名だった脚本家の山田典枝
が、実写映画用に書いた脚本がプロデューサーの目に
留まり、漫画化、そしてアニメ化が実現したのだ。
 魔法が日常的に存在する現代の日本。高校二年生の
菊地ユメ=写真=は、一人前の魔法遣いになるため、
夏休みに岩手県から東京に研修を受けに来る。この世
界では魔法遣いは公務員で、試験に合格しないと「魔
法士」になれないのだ。ユメは慣れない環境の中、様
々な壁にぶつかりながら、魔法遣いに大切なこととは
何かを学んで行く──。
 「藍より青し」などで安定した実績を持つ下田正美
監督と、漫画版も描いたよしづきくみちによる魅力的
なキャラクターを得て、一人の少女の成長物語として
楽しめる作品には仕上がっている。ただ、リアルな世
界に魔法を導入しただけに、普通の゛魔女っ子゛もの
のなら見過ごせる矛盾が、どうしても気になってしま
う面があるのは否めない。
 シンデレラが最終的に王子様と結ばれるかどうか。
それは視聴者の判断にゆだねられている。  (福)