読売新聞のアニヲタ記者(福)氏の記事を見守るスレ

９月から放送される「オーバーマン　キングゲイナー」©SUNRISE・BV・WOWOW

富野由悠季総監督の意欲作「オーバーマン　キングゲイナー」
近未来ロボットアニメ　WOWOWで９月７日から

　WOWOWは、新作SFロボットアニメ「オーバーマン　キングゲイナー」（土曜後７・３０）
を９月７日から放送する。「機動戦士ガンダム」などで知られる富野由よし悠ゆ季き
総監督が、新たなヒーロー像を生み出そうと企画した意欲作だ。富野は、「ガンダム
から宇宙を描いてきて２０数年。今度は地球を出発点として、楽しめる”漫画映画”を
作れれば」と意気込んでいる。
　舞台は、近未来のシベリア。人々は環境の厳しい地域に集められ、ドームで覆われた
都市国家・ドームポリスで生活していた。しかし、人間は本来いた土地で生きるべきだ
という思想に基づき、ドームポリスからの脱出（エクソダス）を目指す人たちの動きが
波紋を呼んでいた。
（読売新聞夕刊、２００２年８月３０日）

　ネットワーク対戦ゲーム「オーバーマンバトル」が得意な少年・ゲイナー（声・野島
裕史）は、エクソダス主義者の容疑で警備隊に連行される。そこで出会った青年・
ゲイン（声・かわのをとや）にあこがれ、ともに留置場を脱出したゲイナーは、本物
の「オーバーマン」を手に入れ、実際に乗り込み自分の力で戦うことになる──。
　「オーバーマン」とは、金属的筋肉組織を持ち、装甲を着替えることで様々な特殊
能力を備えられるロボットのこと。メカデザインは、ゲーム会社・カプコンの安田朗
らの手によるもので、曲線を主体としたフォルムが印象的だ。
　また、富野らがシベリアに足を運んで実感したという、自然の厳しさや人々の暮らし
が、近未来の設定と融合され、不思議な雰囲気を醸し出しているのも見ものだ。
　音楽は、「ワンピース」や「サクラ大戦」などを手掛けたアニメ・ゲーム音楽の第一
人者、田中公平。オープニング主題歌「キングゲイナー・オーバー！」も作曲し、
「富野さんと組むのは初めてでうれしい。主題歌も、いつもより力の入った自信作」
と話している。
（読売新聞夕刊、２００２年８月３０日）