【あずまんが大王】よみ&とも【Best Friends】
13.訪問(3)
「え?」
あっけなく声を漏らした自分を恨んだ。
ちよちゃんが慌てて、
「あっ、すみません。あんなことの後に・・・」
「あ・・・いや」
ちよちゃんは今にも泣きそうな沈んだ声で、
「日本には昨日ついたんですが、びっくりしました。まさかともちゃんが・・・」
私は言葉を次がなかった。ちよちゃんがこの先、会話をどういう風に持っていくのか、それを確かめたかった。
「でも、もうあんまりともちゃんのことも、高校生の時のことも思い出せないんです。どうしてでしょうね」
それは共感できる。あんまり忙しい日々が続くと、昔のことが思い出しづらくなるのだ。そういう経験が自分にもある。
きっとちよちゃんも、私にそのあたりのことを察してもらいたいに違いない。でも、そうまでして、どうしてとものことを聞きたがるんだ?
大阪には大学時代、私には昔・・・
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また近くで落雷が落ちた。同時に、私の脳天にも落雷が一つ落ちた。
今度は躊躇せず、自然と体が動いていた。
「アルバム持ってくるよ」