あずまんが大王のともちゃん好き集まれ2

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よみは去っていく彼の後姿を見ながら、感心した面持ちでたたずんでいた。
「すごいね。あんなに人生の目標もって生きてるって。わたしには真似できない、
うらやましいな。なんかいいな〜、男の子って」
力強く、そしてたくましい男の姿に、感動したよみ。
「よみーもしかして、アイツに惚れたの〜?」智がまたいつものようによみをからかう。
「バ、バカ!ち、違う!」
「あはは〜顔が赤いぞよみ〜!」「うるさい〜、そういうこと言うな〜!」
よみにそういいつつも、
「ごめんね・・・よみに言いたかったことがあるのにね・・・ごめんね・・・」
自分の思いを告げられずに辛そうにしていた彼の顔を思い出し、智は心の中でつぶやく。
彼には好きなサッカーを頑張って続けて夢を実現させてほしい、そう強く願うのだった。
そして、その感情を抑えきれずに涙が一滴智の頬を伝った。「あ、あれ?・・・なんで、だろ?・・・」
智の目からは次々と涙があふれてきた。
それを見たよみは「おいおい、どうした?智、あ〜、まさか、オマエ彼のことが・・・!?
わたしにあんなこといっといて〜!」とさっきの仕返しと言わんばかりに智をからかう。
「ち、違うよ〜!、そうじゃないってば〜!」智は必死に涙をかくそうとする。