1 :
:
ここはいつかはいると思われるゲゲゲの鬼太郎の
第5部を予想するスレです。
漏れはアンコールワットの亡霊やイースター島奇談
などの話を復活させてほしいです。
後、第4部の妖怪はなんかディフォルメ化されていたので
もっと生々しい本当に怖い妖怪を書いてほしいです。
妖怪のトレカでデュエル。
地獄編入れろ
指鉄砲復活!
リモコン手も
妖怪大戦争を復活してほしい・・・
7 :
メロン名無しさん:02/07/12 17:57 ID:nOEHW0cI
>6
仲間が戦死しまくる原作版でお願いします。
その後のゲゲゲの鬼太郎アニメ化希望
猫娘がメイド服を着ている
そして、ダメな鬼太郎をメイド隊がご主人様と言って支援する。
9 :
メロン名無しさん:02/07/12 18:01 ID:Yy.f5oAk
水をかけるとリフレッシュしてピチピチギャルになる
砂かけババァ
キャラデザ:千羽由利子
原作にあった鬼太郎の妹「雪姫ちゃん」が萌えキャラとなって登場。
もちろん糞仙人も・・・(放映不能)
12 :
メロン名無しさん:02/07/12 18:43 ID:vNf.7yhg
ワラタ
鬼太郎や猫娘の全裸変身シーンがある。
ショタもロリも、大喜び!
14 :
メロン名無しさん:02/07/12 21:48 ID:qZ8bUy3A
>13
4部で鬼太郎とねずみ男は脱いだ。
5部は猫娘も、絶対脱がさなきゃ!!!
キャラデザそのままなら100%野郎共のオカズになる!
>7
いかん、奴の目を見るな!
16 :
:02/07/13 10:01 ID:C9A2gdJk
あげ
17 :
メロン名無しさん:02/07/13 15:16 ID:dStVMwCU
18 :
メロン名無しさん:02/07/13 15:52 ID:KmGLFzpA
顔が巻き糞の仙人。
雪姫にタンを食わせたりする。
あの幻の実写版を完全再現
20 :
13:02/07/13 23:17 ID:5TpdZVI.
>>14 マジで? 4部全然見てなかったから知らなかったよ。
3部は裁判の回で、鬼太郎の全裸(後ろ姿だけど)があったね。
原始さんの再登場キボンヌ
22 :
:02/07/14 00:38 ID:wEetu8cY
>20
4部は前も見れますた
23 :
メロン名無しさん:02/07/14 09:02 ID:QzOfx.Ek
雪姫ちゃんと、
国盗り物語。あと、その後のやつをアニメ化希望
24 :
メロン名無しさん:02/07/14 21:07 ID:dJ0qCcfA
>20
3部は最終回近くで、ネコ娘の全裸もあったらしよね?
25 :
:02/07/15 02:18 ID:EV6fN86g
>24
詳細求ム!!
全話細田。
27 :
メロン名無しさん:02/07/15 20:47 ID:tCKm9IjA
>25
多分107話『煙妖怪えんらえんら』の回の事だろう。
入浴シーンとネズミ男にパンティーを盗まれるシーンが
あるとか?
本放送で1回観たきりなので
画面までは憶えてない(泣)
3部は、2話の『鏡じじい』の回で、
「どーせ、あたしゃブスよ。」
と、開き直ったりして、なにかとユメコと比較されて、
不当な扱いを受けたが、柳瀬譲二氏の作監の回は、
割合顔つきも可愛く、演出面でもパンモロ重視だったとか?
設定では3サイズはユメコより良いらしい。
誰か画像貼ってくんない?
28 :
メロン名無しさん:02/07/15 21:58 ID:mTDJ5yXg
というか、
ユメコはうざかったよなぁ。
自分で勝手に行動してそれにネズミ男を巻き込み、
最後には責任転嫁までしちまう話がよくあったよ。
地獄編の最後もユメコのせいで…
>27
サンクス!
後、誰か画像くれ
30 :
バックベアード:02/07/16 02:31 ID:cIiEicyA
世界お化け旅行をアニメ化希望
31 :
メロン名無しさん:02/07/16 20:18 ID:d8eMsmzM
>29
映画「ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸」より
二人の妖怪にネコ娘がお尻を触られるシーンがある。
シーン10 中国妖怪の洞窟から吹っ飛ばされたネコ娘の
尻に丸毛が敷かれる。
ネコ娘「何よ!失礼ね!!レディーのオシリを
何だと思ってんの!!!」
シーン26 日本妖怪と中国妖怪の戦闘で、ネコ娘が
四つに分離した、くしゃみの精に顔等を噛み付かれるが、
その内一つはスカートの上からお尻に噛み付いた!
ネコ娘、思わず飛び上がった瞬間、スカートがめくれて
パンツが見える!
ネコ娘「意地悪〜。エッチ妖怪!!痛い、痛いわよ〜!」
地相眼の再アニメ化、キボン。
33 :
バックベアード:02/07/17 01:58 ID:KE3nDfDw
ベトナム戦記も希望
34 :
メロン名無しさん :02/07/19 15:22 ID:byf9K7x6
あげ
35 :
メロン名無しさん:02/07/20 23:47 ID:5tpHlEb.
メインキャスト
鬼太郎 野沢雅子
目玉親父 田の中勇
ねずみ男 大塚周夫
猫娘 西村ちなみ
砂掛け婆 山本圭子
児泣き爺 永井一郎
一反木綿 龍田直樹
塗壁 佐藤正治
何だかんだ言っても、近いうちに5部が作られたら、上のように
新・歴代が混ざった配役になりそう。
(この場合新しいのは塗壁だけだが)
「塗壁」はひらがなで「ぬりかべ」の方が
しっくり来るなあ。
この間スターウォーズで田の中勇さん
ジャジャービンギスの声やってたけど
どうしても目玉オヤジに聞こえちゃったなあ。
田の中さんの声は大抵の人には目玉オヤジに聞こえると思われ
38 :
メロン名無しさん:02/07/21 09:19 ID:nVrGoK2Y
>32
あれはたしかに名作だった。
「倒すべき相手」はおろか「被害者」もいないってのがもう…
ユメコたんは…
40 :
メロン名無しさん:02/07/22 05:20 ID:CwVHgkl6
ある男が地相眼を盗んで大金持ちに。
怒った妖怪が息子を新しい地相眼にするから
差し出せと迫る。悩む男、世の中に希望を持たない
息子はむしろ進んで地相眼となる。
妖怪の言い分が正論だったから、
鬼太郎は助けるわけでもなく静観。
、、、、こんな話だったけ?修正キボンヌ。
42 :
メロン名無しさん:02/07/22 08:45 ID:0FWr2Yjs
>41
だいたいそんな感じ。
冷めた息子のセリフが印象にのこってる。
第二期は、水木先生のほかのまんがから原作を引っ張っている話が多いので、
かなりおもしろい
43 :
メロン名無しさん:02/07/22 20:50 ID:KsgMd4fM
第五期も、水木先生のほかのまんがから原作を引っ張ってきて、
ねずみ男か猫娘を話にからませてフル回転させて、
鬼太郎親子は傍観者の立場で狂言回しの役割をする。
そして、思い上がった人間には、容赦なく妖怪の力を見せて、
懲らしめる。
そんな展開を希望!
第五部は鬼太郎が妖怪を倒すために妖怪になる話です。
入部(?)試験の所だけこっそりおしえます。
松明の火を消さない。一見簡単か思われますが、
掃除のおじちゃんにぶつかった瞬間、バケツの水でライターが消えたのでした。
しかし、不思議な事に何事も無くライターはつくのでした。
そしてライターをつけたおじちゃんがつぎの瞬間!
陰からでてきた謎の妖怪の口から出てきた槍にさされ、死ぬのでした…。
怒る鬼太郎!一体この後どうなるかは、放送を待て…。
45 :
メロン名無しさん:02/07/25 02:37 ID:fTDhR65Q
age
46 :
メロン名無しさん:02/07/28 01:13 ID:CDT35no6
第5部のねこ娘に希望することある?
パンチラ
>>46 変身シーン
にゃんこ(ネコ)←→ねこ娘(妖怪)←→美少女(人間)
(゚Д゚)ウマー
49 :
メロン名無しさん:02/07/28 21:04 ID:LBCMhcEg
第4部のっぺらぼうの話のねこ娘の変身シーンは、
演出が見事!
50 :
メロン名無しさん:02/07/29 06:27 ID:QDpWdxC.
51 :
メロン名無しさん:02/07/29 11:39 ID:xP3auwuc
3部は公害問題の話が多かったから
いまの時期にやるとすればどんな社会問題とからむのかな?
52 :
メロン名無しさん:02/07/29 20:35 ID:ghEbxnDM
53 :
メロン名無しさん:02/07/29 20:50 ID:LJDgrn.I
>>49 人間体に戻る時のサラサラヘアーと、
「ひゅうぅぅぅぅぅ」という、西村ちなみの呼吸音が、
萌える!と、評判。
4部のネズミ男は下品な印象だけだったので違う人にして欲しい。
56 :
メロン名無しさん:02/07/31 12:11 ID:.PhbX/4E
やっぱり
CG使いまくりなのだろうな
57 :
名無しさん:02/07/31 22:16 ID:/G51G0y2
>55
千葉繁さんの演技より、スタッフの描き方に問題があった。
もっと妖怪としての怖さを出して欲しい。
58 :
メロン名無しさん:02/08/05 21:59 ID:u.QzglEc
ねこむすめの表記
ねこ娘・猫娘・ネコ娘
第5部ではどれが使われるか?
59 :
メロン名無しさん:02/08/07 00:02 ID:z5Wthpp.
60 :
メロン名無しさん:02/08/07 01:22 ID:FTxP/u/Q
キャラデザに峰倉かずやを起用し
やおい風味のキタロウにする。
61 :
メロン名無しさん:02/08/07 22:49 ID:/qOlw3h.
>>59 第2部 猫娘
第3部 ネコ娘
第4部 ねこ娘
>>60 きしょくなるぞ。
801系やるなら個人的には……えーと
63 :
メロン名無しさん:02/08/14 11:24 ID:3v7mA796
スーファミのアクションゲームで出てきた、軟体生物のような
奇妙な白い妖怪(?)やその後に出てくるぬらりひょんを殺す
青色や赤色の妖怪(?)を出して欲しいと思っているのはおれだけ?
エンディング後の隠し画面は怖かった。
鬼太郎が妖怪カードを天にかざして叫ぶと
カードの中から味方妖怪が現れる。
敵妖怪はカードに封印。
番組途中から同じように妖怪カードを使う敵が現れて
妖怪カードバトルトーナメントが開かれる。
66 :
メロン名無しさん:02/08/19 20:46 ID:aHGp5JWW
ねこ娘のどんなところに萌える?
>>64 で、鬼太郎の兄弟が13人出てきて、「戦わなければ生き残れない」のだな?
>63
宇宙妖怪ですな、確か白いのがミミーンで、
青と赤いのがメメーンとクンクーンだったかな?
原作のネズミを見るとネコ娘に変身、自殺バージョンのネコ娘も見てみたいカナ。
ニセ鬼太郎とか。
あれって夜話だっけか。
70 :
メロン名無しさん:02/08/23 18:26 ID:o4CEky0d
>69
夜話です。
現在なら新作も99%ネコ娘は西村ちなみが演るだろうが、
かつて演じた、三田ゆう子と比べて、
ネコ娘の声の支持派は、どちらが多いんだろうか?
ゲゲゲの鬼太郎でなく、鬼太郎夜話としてアニメ化希望〜
地獄童子復活!
鬼太郎(゚Д゚)ウマー
たまにはあげ
75 :
メロン名無しさん:02/09/05 17:37 ID:SNc5+vBA
オレ個人的に野沢雅子さんっていうと〇ラゴンボールの〇クウのイメージが強いから
松岡洋子さんか新たに別の声優さん(声が高い系の男性声優さんでも個人的にOK)
がイイナ〜
76 :
メロン名無しさん:02/09/05 17:43 ID:+gQVrF3R
もう鬼太郎はいいよ。それより妖怪始末人トラウマをアニメ化してほしいな。
77 :
メロン名無しさん:02/09/05 20:39 ID:RYupPr/A
>75
鬼太郎:野沢雅子さんか松岡洋子さん
目玉親父:田の中勇さん
ねずみ男:大塚周夫さんか千葉繁さん
猫娘:西村ちなみさん
砂掛け婆:山本圭子さん
子泣き爺:永井一郎さんか塩屋浩三さん
一反木綿:龍田直樹さん
ぬりかべ:北川米彦さん、龍田直樹さん、佐藤正治さん、江川央生さんあたり・・・。
多分、新作のキャストはこんなところだろう。
最近の若手でやれそうな人は、少ない。
78 :
メロン名無しさん:02/09/06 16:25 ID:SOare6OK
>>77 猫娘はオレも絶対西村ちなみさんがイイ!
一反木綿は3部の声優さんがイイナ〜(名前忘れた) 何しろセリフ多いし面白かった。
79 :
メロン名無しさん:02/09/06 20:26 ID:gmgcGafC
>>78 3部の一反木綿:八奈見乗児さん
4部では井戸仙人の声で準レギュラーだったが、これも良かった。
薩摩弁の方言指導はNHKのようにちゃんとやって欲しい。
3部の一反木綿、熊本弁(何でやねん)
4部の一反木綿、不十分な薩摩弁のおかげで、
演技派の龍田直樹さんのしゃべりがヘタクソに聴こえ、
一部で不当な評価を受けてしまった。
80 :
亀レス:02/09/07 01:30 ID:ZrLD3ci/
>>78 >猫娘はオレも絶対西村ちなみさんがイイ!
禿げ同
>>8 >猫娘がメイド服を着ている
4部で着てなかったっけ?(鬼太郎が亜空間に悪人を召還してこらしめる話で)
81 :
メロン名無しさん:02/09/07 10:44 ID:kWO9ZGny
>>8、80
着てた。しかも悪人を突き落とすシーンでチラリと下着が見える。
82 :
メロン名無しさん:02/09/07 14:18 ID:J3RoosWk
ねこ娘の歌ってYOUが作ったんだよね
83 :
メロン名無しさん:02/09/07 14:45 ID:Q+9M0p4N
鬼太郎pure
84 :
メロン名無しさん:02/09/07 16:26 ID:6YqGUWKt
東京アンダーグラウンドというアニメで、人間にネコの遺伝子を掛け合わせたらしい04
という半獣人を飯塚雅弓さんが演じていたけど、猫娘を飯塚さんが演じるのはどうで
しょうか?
85 :
メロン名無しさん:02/09/07 19:20 ID:qDMiEjb2
ジブリのスタッフに作らせる。
86 :
メロン名無しさん:02/09/07 23:01 ID:pBWSN1WZ
これから数十年は西村ちなみさんを超えるイメージの猫娘役は簡単には現れないでしょう。
俺は三田ゆう子(だったけか?)の方がはまってる気がする。
88 :
メロン名無しさん:02/09/08 00:58 ID:ga3ax8XZ
>87
確かにはまってはいたが、4部で西村ちなみねこ娘とからみのある役で、
引継ぎを果たした感がある。
西村ちなみの声を聞くたびにねこ娘の姿が頭にちらつく。
90 :
風の谷の名無しさん:02/09/08 11:33 ID:vZ6bAb46
>89
ちなみさんご本人も、現在まで演じたキャラの中で、トップクラスの思い入れのあるキャラで、
また演りたいそうです。
91 :
メロン名無しさん:02/09/08 17:55 ID:FPZd2H06
鬼太郎の声ってアンパンマンと同じ?
92 :
風の谷の名無しさん:02/09/08 19:25 ID:l7ozhhXd
3部
93 :
猫娘は!!:02/09/09 16:03 ID:OnfOVT9N
▲ ▲
西村ちなみ、三田ゆう子どっちも(=・∀・=)イイ
鬼太郎の声は・・・個人的には松岡さんより声がもう少し低い人が選ばれればと・・・
94 :
(=・∀・=):02/09/09 17:57 ID:OnfOVT9N
95 :
メロン名無しさん:02/09/12 17:04 ID:Kd7HNpY7
いきなり第1話にバッグベアードかのびあがり辺りを出したら面白そうだな。
もちろんネコたん忘れずに出してよ(萌
バックベアードはラスボスです。
第1話は「木綿妖怪、一反木綿!」になりますた
97 :
メロン名無しさん:02/09/14 11:20 ID:jOAmL444
ネコたんのスカートがめくれたら云うコト無し!!
スーパーファミコンの復活!天魔大王をアニメ化してほしいと思ってるのは
俺だけだろうか・・・
99 :
メロン名無しさん:02/09/15 19:37 ID:/2cT8TBL
100話
101 :
メロン名無しさん:02/09/22 09:28 ID:WhKlFejt
ねこ娘にどれだけ萌えれるか楽しみ!!!
102 :
メロン名無しさん:02/09/22 14:54 ID:yLaxvIoa
四期では京極夏彦が出たので
五部では荒又コリャマタ氏のレギュラー化希望
103 :
メロン名無しさん:02/09/22 15:21 ID:k7uw/WYD
104 :
メロン名無しさん:02/09/22 22:00 ID:Jo386ROx
>102
ねずみ男、ねこ娘、荒又コリャマタの三大半妖怪がそろってタイヤキ食うの?
105 :
メロン名無しさん:02/09/22 23:38 ID:132ZpbrQ
>104
そしていつもの絶妙なる台詞回しで薀蓄を。
(モグモグ)←タイヤキを食う音
DVDいつでますか?
107 :
メロン名無しさん:02/09/27 16:26 ID:Iegx+YAl
懐かしのアニメ板にある鬼太郎スレと統合しないっすか?そっちの方が盛り上がるかも
108 :
メロン名無しさん:02/09/27 16:42 ID:EJ3RmtlB
109 :
メロン名無しさん:02/10/01 20:50 ID:Eufv1Xni
どうやら本当に第5期があるらしいのであげておく。
第5期に目玉おやじの瞬きの瞬間はあるのだろうか?
111 :
メロン名無しさん:02/10/01 21:02 ID:5c43mD+U
夢子ちゃん出る〜?
今日の朝日新聞の27面に
水木しげる先生の記事その中に
『アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の新作
も製作が進んでいる』
とサラッと書いてあったな。
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!
リメイクって10〜12年毎って聞いてたんだけど、来年始まったらその話は
嘘になるな。まあいいんだけどね。
今から制作進行してるなら来年には放送開始確実と見ていいのだろうか?
セルできぼ〜んと逝きたいがもうサザエさんだけがセル・・・
デジタルでやるのは確実だな
>>115 第四部の途中からもうデジタルだったからね。
>>116 今更セルに戻さないかさすがにトホホ・・・(目玉のおやじ風
びびびびビンタは実現してるから
今度は「ふはっ」を是非!音響監督さん宜しくお願いします〜
119 :
メロン名無しさん:02/10/06 12:53 ID:qAJSDlY2
鬼太郎の髪の色をあの灰色(?)にして欲しい。
ぼかあ、あの色が一番綺麗だと思うなあ。
120 :
メロン名無しさん:02/10/06 14:41 ID:2fDqcaHw
これからは鬼太郎1〜5作の呼び方を、First鬼太郎、Z鬼太郎、ZZ鬼太郎、
V鬼太郎、G鬼太郎に統一しようと思うのだが、どうかね?
>>120 (・∀・)カエレ!!
って言われたねアッチで(w
122 :
120:02/10/06 20:18 ID:???
今度の鬼太郎の声は朴路美って噂聞いたけどマジ?
自分は別に4作目のキャストで全然OKだけどなー。
目玉親父の声は多分田の中氏だろうけど、これが最後かもしれない…。
124 :
メロン名無しさん:02/10/07 16:08 ID:fFO+6sOa
>>123 朴路美という声優さんは松岡さんより声は高い?低い?か気になる。
ワシはもう少し声が低い鬼太郎がエエな〜
話逸れるけど、3部の鬼太郎(戸田さん)の声、けっこう高い声だったな
125 :
メロン名無しさん:02/10/07 20:25 ID:3/aJUQz+
美しく かつ エグイ(猫顔) 年上タイプの猫娘たんキボンヌ
後半2クールは世界漫遊記編だよ。
世界お化け旅行といえば、砂妖怪エキセルとか蝋人形妖怪カリーカとか
チンポとかって妖怪図鑑類で見たことないんだけど、オリジナル妖怪?
128 :
メロン名無しさん:02/10/07 22:49 ID:2bROw4nY
西村ちなみのねこ娘が観れたら良い!
129 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/10 22:10 ID:abmKt3zw
西村ちなみのアンチはいないのか?
誰か彼女の声が激しく嫌だという人はいないのか?
4期ねこ娘たん・・・ハァハァ
130 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/10 23:21 ID:pC584RhS
いても少ない
131 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/13 08:08 ID:p4RhQwev
可愛い可愛い4期ねこ娘たん・・・
132 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/14 10:49 ID:zWsKVpb3
声優さんに合わせて、5期ではねこ娘たん、
「鬼太郎と結婚したい!」
なんて言ったりして・・・
>124
低い
結構いいと思う
>129
ここにいる
でも猫娘自体嫌いだからどうでもいい
134 :
メロン名無しさん:02/10/14 12:06 ID:zWsKVpb3
>133
>130の云う少ない1人か・・・・
鬼太郎の声優は?
136 :
メロン名無しさん:02/10/14 16:47 ID:WE+GMxt9
>>135 復活された野沢雅子さんか、
第5部続投なら、松岡洋子さんのどちらか!!
ただ、朴路美さんって噂もあるそうな・・・?
>>123 どこで聞いたの!?
まず、変わらないと見られてるのは、
目玉親父(田の中勇さん)
猫娘(西村ちなみさん)
砂掛け婆(山本圭子さん)
どうせ同じ様な話やるんだから声優は同じ人使わない方がいいと思いまつ
後、感情移入できる様に人間のレギュラーが欲しい所
4部1話の小学生の女の子はレギュラーになると思っていたのに
ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男はハンガリー出身。ドラキュラ4世の下男として来日して目玉親父を助けたことで鬼太郎と知り合う。
↑
知らなかった
139 :
メロン名無しさん:02/10/15 20:55 ID:4tn0ScPR
ハンガリー=外国に居たのは、
明治の初期に岩倉欧米使節団の船に密航し、ヨーロッパで降りて、
フランスで、こしまきデザイナー・カルダンと名乗り、
第一次世界大戦では、フランス軍人としてドイツ軍と戦うも、
敗れて、当時兵長だったヒットラーの班の捕虜となり、
第2次大戦終了まで、そのままナチスドイツの捕虜となり続け、
第3帝国崩壊後、ハンガリーに逃げて、妖気でドラキュラ四世を見つけ、
下男となった。
幕末までは、日本で口先一つで世渡りしてた。
>137
三部のユメコみたいになるかもしれんので…
141 :
メロン名無しさん:02/10/15 21:35 ID:9lPcpRJJ
ねこ娘で充分!
オープニングがBоA、
エンディングでいまさらパラパラ、
伝説のヤシガニ越え。
>>142 >>エンディングでいまさらパラパラ
キングゲイナーのOPを超えろ!(W
144 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/16 20:54 ID:SGVJ/M3z
>>142、
>>143 NTTインパクの去年の水木しげるの妖怪・妖精わいわいランドのHPで、
コンパニャオンのねこ娘がパラパラを踊るシステムがあったな。
ねこ娘のデザインは4部・ただし髪の毛の色は黒(原作)で、
声は西村ちなみ(?)
第5部のねこ娘は、このイメージをスタッフは望んでるとか!?
結局、髪が原作風になるだけで、
基本的に第4部のねこちゃんが帰ってくるのネ?声も当然西村ちなみさん!
あ、これまでアニメであいまいだった、ねこ娘もねずみ男と同じ半妖怪って設定は、
今度はハッキリと描かれるかも!?
145 :
メロン名無しさん:02/10/16 23:45 ID:oNDG7M+G
>>144 そのHPの妖怪水泳大会のコーナーで、
ねこ娘の水着は、大胆にも赤いビキニだった!(萌え〜)
胸の谷間とおヘソが見える〜
クロールで泳ぎながら、障害物の妖怪を乗り越えるところで、
コレマタ大胆にも両足を大きく開いてんノヨ!(ハァハァ)
146 :
メロン名無しさん:02/10/17 11:22 ID:En5OfZOx
>>144 イベントでは、パラパラを踊る鬼太郎人形も見られたぞ
鬼太郎がパラパラなんて似合わんな…
パラパラといえば名探偵コナソを見習って鬼太郎も真顔で踊って欲しい。
>147
レゲエの鬼太郎もどうかと思ったが(w
150 :
メロン名無しさん:02/10/19 09:33 ID:JLKz+j6e
レゲエは水木大先生が好き
151 :
149:02/10/19 10:36 ID:???
>150
それは知ってるけどジャケットの鬼太郎は似合ってると思う?(w
CDの中身はひどかったなぁ。聴くに堪えん。
152 :
メロン名無しさん:02/10/19 15:43 ID:mk0TCNmN
>>151 ジャッケトはせめて、
鬼太郎ファミリー全員がレゲエを歌ってたんなら、まだマシだったかもね
歌と声は第4部の声優陣になるが。
153 :
メロン名無しさん:02/10/20 00:00 ID:Bs8ERKcy
続編じゃなくても、第4部の声優陣続投で良いんじゃない?
第5部・・・
ヘタに変えたら、個性の強い妖怪たちだけに、
ファンの猛反対を制作サイドが受けるのは、目に見えてる!!
154 :
メロン名無しさん:02/10/20 00:04 ID:PKb1jq2V
野沢雅子だけは勘弁して下さい
155 :
メロン名無しさん:02/10/20 00:50 ID:Bs8ERKcy
>>154 彼女は1,2部
4部は松岡洋子、問題ナッシング
156 :
メロン名無しさん:02/10/20 16:50 ID:ldOgNrfV
>>153 スタッフもわかってるだろうよ・・・多分ね
しかし、朴路美が鬼太郎当てるという噂は何処から入ってきたんだ?
それはそれで良いとも思うんだけどな。
158 :
メロン名無しさん:02/10/20 21:00 ID:AjpemIMR
ガセだろ!きっと!
おまいら!主題歌は誰が歌うのでしょうな?
4部ではカランコロンの歌も戻ってきたし、
ゲゲゲの歌&カランコロンの歌と言うのはケテーイかな?
160 :
メロン名無しさん:02/10/21 20:57 ID:2kyrfFeA
水木先生繋がりで、憂歌団アレンジ続投のようなキがする!
161 :
メロン名無しさん:02/10/21 21:06 ID:uDSINymW
憂歌団は解散したしなあ
主題歌は是非エーベックス提供で、番組と縁(えん)も縁(ゆかり)も
ない英語交じりの歌詞を歌唱力のない新人アイドルに歌って欲しい。
でもEDだけは「ナイナイ音頭」にして欲しい。
>161
マジすか!?
>162
ナイナイ音頭と言うのは一案。でも始め2行は氏ね
>>163 番組と関係「ない」歌詞とか歌唱力の「ない」歌手をEDの
「ナイナイ音頭」で諷刺する、って意味じゃない?…つーか
そういう意味ですた。
エイベ糞だけはやめてくれ
>164
解りにくい自己完結はやめてくれ
やっぱまた吉幾三に歌ってもらうかw>ゲゲゲの歌
そこそこ好きだったんだがな
4部の憂歌団のマターリした曲調が、良かったのにna
>161話が本当なら残念da
169 :
メロン名無しさん:02/10/22 11:26 ID:/tiSgErI
170 :
メロン名無しさん:02/10/22 15:47 ID:xNi73NEv
熊倉一雄氏はまだ歌えるだろ?
171 :
メロン名無しさん:02/10/22 19:43 ID:lW63A8cH
WOWOWオリジナルドラマ京極夏彦「怪」の主題歌を担当した、
SUICIDE SPORTS CAR
にアレンジバージョンのゲゲゲの鬼太郎を歌ってもらうっての、どう?
予想
ラップ
5部って鬼太郎チームがマフィアのボスのところへ行く話だと思ってたけど違うの?
174 :
メロン名無しさん:02/10/23 18:45 ID:4FGKmMjE
人間のマフィアごときが鬼太郎チームの敵になりえると思う?
>173
何それ?元ネタあるの?
多分、東映なら過去の鬼太郎・悪魔くん作品手がけた作画の人とか
当然携わってくるだろうけど、オススメンタムって言う人が居たらオセ-テ
テレビだったら放送時間は4部と同じ時間帯かなぁ?
177 :
メロン名無しさん:02/10/25 23:43 ID:vZIzidQ6
デザイン・設定練り直し
スタッフ一部を除いて一新
キャスト4部続投の予定!
ぜひ鬼太郎対悪魔くんを劇場版にしてくれ!
>>175 JOJO
じゃ、なにか?6部では刑務所に入れられる。と、君は!!
180 :
メロン名無しさん:02/10/27 01:20 ID:DdQEtEZs
こんなところにもJOJO厨が…( ´,_ゝ`)プッ
181 :
メロン名無しさん:02/10/27 09:20 ID:r4lyeKBT
>>178 今なら、ねこ娘が西村ちなみさんなので、
悪魔くんの三田ゆう子さんは、二役せずに済む!
>181
や、その悪魔くんじゃないんだよ。
うむ、スレ違いだが、松下に三田さんの声は似合わないな(w
>176
信実節子 新岡浩美 飯島弘也
↑4部の人。大変かわいい。
185 :
メロン名無しさん:02/10/31 16:14 ID:ZVmOo9rD
途中で降りたが稲葉仁
186 :
名無しか・・・何もかも皆懐かしい:02/10/31 20:19 ID:zYptSiro
>185
ねこ娘ファンだそうな
5部は4部のスタッフも一部残す予定
キャラデザも原作と4部をベースに練り直し
レギュラーキャストは可能な限り4部続投(by東映の意見より)
>>186 じゃあ、キャラデザインも荒木・姫野コンビは続投?
188 :
メロン名無しさん:02/10/31 22:44 ID:qUp///kv
>>186 世界観は4部繋がりだが、特に続編ではないらしい
>>187 初めて原作に限りなく近い鬼太郎の髪の毛とねずみ男の造形
そして何よりも、水木テイストをしっかり残しながら、世のオトコどもを虜にした、
あのねこ娘ちゃんの愛くるしいデザインの功績は、
5部にも多大なる影響を与える
>>188 マジですか?
一体どこからその情報を、しかし5部の情報が少なすぎる。
190 :
メロン名無しさん:02/11/01 08:43 ID:Y5Z2zj8l
>184
濡れも飯島さんの作が好きだYO
>186
>188
アニメ情報どっから持ってくるNO?
関係者見てたら、コソーリ教えて欲しいYOね
2ちゃんって情報がやたらと早いよな。
正式発表の数ヶ月前に情報もって来るヤシいるし。
192 :
メロン名無しさん:02/11/01 23:06 ID:nGSQTc5c
>191
何気ない、雑誌やTVのインタビューや出演で関係者が、ポソリと洩らすもんね!?
>193
先生のファンクラブは3つあるんだよね・・・?
おいらの入ってるのと別のところか・・・
で、肝心の時間枠は何処だろ。
やっぱ今のフロンティア枠かな。第4部もあの枠だったし。
少なくともちびまるこやサザエさんやこち亀やワンピースの枠ではない事は
確かだな。さすがにキディ・グレイドの枠は絶対に有り得ないし、やっぱ
フロンティア枠なのかな。
俺的には夕方五時からが理想なんだが、昔その時間帯に三部が
はいってた記憶があるので、なんとなく。
まあ深夜もいいかもしんない。
でも日曜はやだな〜
後、日曜の朝もね
>193
ホント?ファンクラブ早いな〜
やっぱり今回も貸本時代のノリとか期待できないんだろなぁ。
…というか、誕生編からスタートして「妖怪初心者」の鬼太郎が
仲間との出会いを通して成長していく(ワラ)ってのはダメかねぇ?
>>200 そのストーリーだと妖怪退治の仕事にかかるのが
大体12〜15話くらいからか?
>>200 でも、それはそれで新しいパターンだから新鮮かもよ。
今までは最初から仲間が居る事が当たり前だったし
ところで、鬼太郎とねずみ男は、どんな出会いだったのかってのを
アニメで見てみたいなと思う。
>200
009みたいにならないことを祈るよ…
((((((;゚Д゚)))))) ガクガクブルブル
ここの住人なら周知の事とは思うけど、「鬼太郎夜話」では
鬼太郎誕生から牛鬼と吸血木事件の流れの中で、ねずみ男や
猫娘の原型的な少女との出会いとか描かれてるから、
ここらへんをアレンジできるかもとか思ったり。
第4部時の幼児向け絵本に、ねこむすめは、おなかをすかしてたときにであったきたろうに
ラーメンをおごってもらい、それからなかよしになったって、
書かれてたが、それって出典はもしかして・・・別冊少年マガジン掲載の原作?
>206
金持ちになったねずみ男をこらしめるヤツ?
あの「なら、ぼくの(中華そば)をあげるよ」とか言ってたヤツ?
そうそう、何てタイトルだったっけ?
三虫とかいうのが出てきたのだっけか?
ならタイトルは「ねずみ男と猫娘」だな
212 :
210:02/11/06 13:08 ID:???
>211
補正サンクス。どっちだったかなと思いながらデスタ…
でも、その原作では、鬼太郎と猫娘は、
それ以前から知り合ってたみたいだが・・・?
タイトルどうり、猫娘とねずみ男の宿命の出会いだった
その後のゲゲゲの鬼太郎では、
女子大生になった猫娘が
ねずみ男のせいで…
>>214 その猫娘は少年サンデー版の猫子らしい
「猫娘とねずみ男」以来おなじみの猫娘は
鬼太郎と同じ高校生で野球部編以降登場している
髪型を変えてるが服装が少女時代と同じなので、こちらがかつての猫娘と判別できる
男根にかじりつく猫娘はどうよ?オフィシャルだぜ。
>216
「霊団」のセクハラ妖怪いやみですな。
あれもすごい話でしたね。
「霊団」では、猫娘が霊団と行動を共にし、
ねずみ男が人間界で行動してた。
天敵同士とはいえ、同じ半妖怪なのに、
前者は妖怪側、後者は人間側と、正反対の行動をしてるのは、
猫娘が人間として暮らすより、鬼太郎の傍にいるほうが幸せだからか、
ねずみ男が「鬼太郎霊団」の一員でありながら、金ほしさに現実世界にいるのか、
はたまた、水木大先生が、
「半妖怪は、人間の世界にも霊の世界にも、入ることが出来る」
ってことを、両極端の例で描きたかったからか・・・
・・・真相は?
皆さんどう思われます?
>>218 ねずみ男が特別な役割を演ずるのはいつものこと。
猫娘は砂かけやこなきと同じく、その他大勢的な扱いなのでは?
霊団、立ち読みしただけだからよく覚えてないけど。
220 :
メロン名無しさん:02/11/10 16:03 ID:SPUx3cVP
ぬらりひょんは五部ではどういう感じで出てきてほしいと思いますか?
一応、鬼太郎と敵対関係ではあるが、出番は控えめにして欲しい
声とキャラデザは4部で良い!
本来の妖怪らしく、ぬらりくらりと掴み所のない感じで・・・
222 :
メロン名無しさん:02/11/10 16:52 ID:SPUx3cVP
四部のぬらは最後ら辺でベアードと組んで最終決戦みたいなことやったけど、
その後、またちょくちょくと出てきたからなあ。
しかも最後の出番がギャグの話で終わったしな。
>>222 4部のあの話は激しくつまらん。
ベアードが活躍しないまま終わるってのがだめだ。
4部劇場版でまぼろしの列車だかいうのがあったが、
そこで西洋妖怪が出てきたので、出ればよかったと思うのだが?
まあ、4部ではバックベアードとは一度も呼ばれなかったし、
あのベアードは弱すぎる。
3部作ではやたら鬼太郎の当て馬見たく登場したが…ヌラリヒョン
5部では、ゲストキャラで十分だろ
四部ベアード…くしゃみの精が、育っただけだったりして(w
>>223 激しく同意。
ねこ娘のイメージが、前半と後半でエラク違う。
ベアード球体説とレンズ状説の決着をつけて欲しい(w
3部のベアードはでかくて怖すぎ。
なんか目の周りがすごいことになってる…
4部のベアードはなんかジャイアントとかと比べると随分とちっちゃく見えた。
なんとなく愛嬌のある顔をしてるんだがね…
228 :
メロン名無しさん:02/11/11 13:08 ID:8of9O5Vv
バックベアード=第3部
ベアード=第4部
なわけないよな…
第三部でも、劇場バージョン(大戦争)とテレビバージョン(ラリー)とで
微妙に違う罠。
>>230 大きさ、まぶたのデザイン、名前(テレビ版はただのベアード)とか。
あと、テレビ版はラストで魔女にあっさりと倒されていたよ。
もっとも劇場版ぬらりひょんが死んだことを考えると、テレビと劇場とでは
全体的にパラレルなのかもしれないけど。
3部でバックベアードの声は柴田秀勝さん
4部では閻魔大王だった。
実は、砂掛け婆の山本圭子さん同様、2部も閻魔大王だったのです!
5部も閻魔大王やって欲しい。
バックベア―ドは5部では仲間になるでしょう
235 :
メロン名無しさん:02/11/14 15:29 ID:o8pMj5Vr
>>235 なんかメカっぽいね。
バックベア―ドって本当に創作妖怪なのか?
他のゲームや色々な作品にいるんだが…
話がズレてきてるな・・・
バックベアー度はアメリカの妖怪じゃなかったのか?
てっきりネイティブアメリカンの神話からとったのかと
240 :
メロン名無しさん:02/11/19 11:52 ID:MURfHdJm
西洋妖怪ぬらりひょん
241 :
メロン名無しさん:02/11/19 13:29 ID:Df0L89XB
鬼太郎:朴路美
ねこ娘:村田秋乃
ゆめ子:高橋 理恵子
でひとつよろしく。
ユメコ?もう30近い歳だと思うが出すのか?(w
どのみちレギュラー人間はいらん罠ぁ…
朴&村田は(・∀・)イイ!かもなあ
たんえーたーん
また京極がゲスト出演する、に2000ぬらりひょん。
レギュラーだったりして。
>>244 一刻堂が再登場する場合、第4部と世界観が繋がることになる
いっこく堂(腹話術の)が鬼太郎と目玉の親父を演じ分けるも、口の動きと声が
合わず、それが芸なのか単にアフレコに慣れてないせいなのか誰にもわからなく
なる、に3000ぬっぺぽふ。
>>241 ぬらりひょん 子安武人
朱の盆 ウガンダ・トラ
も追加しといてくれ
>>244 ゲストに出なくていいからオンモラキ早く出してくれ、に10000毛羽けげん
250 :
メロン名無しさん:02/11/22 14:24 ID:PFgujCCo
251 :
メロン名無しさん:02/11/23 00:14 ID:61S/oHwG
やはり5部では鬼太郎世界に携帯電話などがたくさんでてくるんだろうか。
京極夏彦レギュラー化
253 :
メロン名無しさん:02/11/23 00:59 ID:1Zp++wu3
悪魔くん準レギュラー化、メフィストはマガジン版で。
>>251 携帯どころかPCやインターネットも登場しそうだ
ネット妖怪とか出てきそうだw
インターネットは4部で登場済み
>255
コナキジジイだne!
だが、4部は妖怪テレビが無かったzo
5部には再びテレビ復活ka?!
第5部は、鬼太郎が視聴者から募集したオリジナル妖怪と戦います。
ケータイ入道とか、PC坊主とか。そりゃもう、「僕の考えた超人」
シリーズの再来ですよ。
メール小僧
メール小僧から送られたメールを見たものは黄泉の世界に引きずりこまれてしまう
妖魔夜行みたいだな。
261 :
009:02/11/23 14:35 ID:KpL2VGkT
>>257 4部で募集してた連中の登場きぼん
「ふうせんおんなプー子」とか「海だったあ」とか…(´・ω・`)
263 :
メロン名無しさん:02/11/24 17:24 ID:s98MHHoy
妖怪ポストが廃止されて、メールになったらどうしよう…((;゚Д゚)ガクガクブルブル
「父さん、メールが来ました」
カラスはポスペ
(;´Д`)
>257
MAJIかYO!!
>263-265
妖怪の世界もいよいよIT導入ka…
ネットがアリなら、携帯もアリか!?
「父さん、携帯がなってるのでちょっとすいません・・・」とか!
268 :
メロン名無しさん:02/11/25 18:38 ID:JpacTV2n
妖怪アンテナも1本2本3本圏外
269 :
メロン名無しさん:02/11/25 19:06 ID:eQ2fxQKk
あさ〜は寝床でgoo goo goo
270 :
メロン名無しさん:02/11/25 22:00 ID:0xFxVmBN
人「鬼太郎さん、助けて下さい!」
鬼「まずはぐぐれ!」
妖怪というのは、
いつの時代に誕生してもおかしくないものだから、
現代妖怪がいてもおかしくはないです。
チト思い出したんだが、すでに消えたインパクの最後に描かれた
オリジナル妖怪・・・たしかネット関係の妖怪でなかった?
あれ出るかな?
275 :
273:02/11/27 08:16 ID:???
>274
まさに、それDA!
276 :
???:02/11/28 00:03 ID:unijIsfU
>241
ねこ娘は西村ちなみだろうが!!
ヘキサかみさき?
万能文化ねこ娘
中国妖怪三只眼吽迦羅
LAN仙人
>>276 近いうちに新作の鬼太郎が製作されることになってるが、
声優の若返りをまた図っても、西村ちなみのねこ娘は間違いなく続投する
第一彼女自身が若手実力派で、この役は出世作の一つだもの
この時のデザインのねこ娘は、水木大先生も気に入ってるそうだし・・・
ねこ娘は田村ゆかりでひとつ(嘘)
281 :
メロン名無しさん:02/11/29 10:37 ID:1Xrfh8Go
パソコン入道とか出たりしてな(W
パソコンから北欧神話の女神が・・・
おりたたみ入道の話を改善しる!
マイコンお化け塾だっけ?
使えそう
今日発売の週刊誌「AERA」の妖怪ブームの記事の中で、
「墓場の鬼太郎」というCGを使ってのアニメを
深夜枠で放送する予定とのこと。時期は不明。
一瞬、CGがGIFと勘違いして「すげえ!」と思っちゃったYO
でも、東映で昔の白黒アニメをデジタル化するような話ageて無かった?
鬼太郎が入ってたかどうかは知らんが
5部は間違いなく、1話からフルCGな
>>285 それって、1昨年に発売されたまんがビデオをTVで放送するだけじゃないの?
漫画ビデオだと、アニメ・・・では無いよなぁ?
ビデオ買い逃したから、見たいけどna
5部の第1話を予想してみようYO!
もしくは、第1話にお勧めな話ってある?
古臭いキャラデザや設定をどうにかしない限り子供達には到底受けないと思う
妖怪ポスト→妖怪Eメール
少なくとも時代について行ってる妖怪もいるよね ねずみ男とか
第1話?
3部でたんたん坊、4部で見上げ入道と凶悪妖怪だったから
おどろおどろ辺りがくるとみた。
4部でコナキジジイがネットやってたよne?
以外に時代の最先端を行くのは、年寄りか?!
そして4部で消えた、霊界テレビだっけ?5部で復活
よく分かったな!
295 :
ねずみ男:02/12/03 23:50 ID:e0dAZi+R
296 :
メロン名無しさん:02/12/04 04:41 ID:9ylXU7nR
第1話にてしょっぱなから、ぬらりひょんとかどう?
>296
それでケチョンケチョンにやられて、2度と出てこないとか(w
大体ぬらりひょんが、やたら鬼太郎のライバルッツーか
敵役で出てくるようになったのって3部からだro?
そろそろ6部の予想をしようか…
4期で突如、紫に変化したねこ娘の髪の毛は、ピンク色に(w
鬼太郎の髪の毛は、更に落ち着いた色になるんだろうか…
何しろ3期がチャパチュ過ぎたからna…
300 :
メロン名無しさん:02/12/04 18:05 ID:lj9fOG2G
妖怪テレビも多チャンネル化
ぬらりひょんは1回だけでいいよ…
朱の盆は?
朱の盆はぬらりひょんの金魚の糞だro?
奴単体では要らん罠ぁ
>>302 もともと一緒にいないから、いなくてもオケイ
漫画でアニメ化してない!・・・と言う話ある?
AERA最新号の妖怪関連記事によると、実写の連続ドラマ「ネズミ男の冒険」
の他、来年5月に「ゲゲゲの鬼太郎」劇場アニメ、貸し本版ベースのTVアニ
メ「墓場の鬼太郎」を深夜枠でやるらしい。来年は鬼太郎が熱いぜ!!
308 :
メロン名無しさん:02/12/05 17:20 ID:QHtjsgLi
むっ!?鬼太郎に革命が!
「墓場の鬼太郎」、スポンサーはブロッコリーとエーベックス、
製作はガンジス、脚本は黒田か小中、鬼太郎の声は林原らしい
よ。かなり期待できそうだね。ね?
おお、鬼太郎が深夜枠に…
今までにない展開だあ楽しみ!
グロイ表現もこれでOKか?
311 :
メロン名無しさん:02/12/05 23:30 ID:OdqBd3yC
CG!?
林原かよ
まさかOP歌ったりしないだろうな・・・
貸し本版とか夜話とかそれからの…とかを深夜枠でアニメ化きぼん、って
よく囁かれてたけど、実際映像化するとマターリしすぎて面白くないよう
な気がしないでもない。作画やストーリーに最新版バビル二世くらいの破
壊力があれば話は別だが…。
…新作情報が出たのに意外に静かだな…
個人的には実写版ねずみ男に期待。しかし「事件簿」って…ねずみ男がスカして
殺人トリックを暴き、犯人の動機は殺された恋人の復讐だったりして、最後は断
崖に追い詰められ自殺しようとする犯人に「バカ野郎!そんなことして死んだ×
×さん(犯人の恋人の名)が喜ぶとでも思っているのかよ!」と説教たれる……
みたいな展開きぼん。
>>317 了解しますた。イタコのわたすに任せなさい。
5部はなし?
>>319 今のところ劇場版と深夜枠の話題しか出てないから、妖怪退治フォー
マットのTVシリーズは、少なくとも来春はなしみたいだな。いつか
はやると思うけど。
あの頃の鬼太郎だったら、おどろおどろ対吸血鬼も
アニメ化してほしい
牛鬼対吸血鬼がいいなあw
323 :
メロン名無しさん:02/12/12 13:31 ID:md61rm4k
そんな話あったけ?
324 :
メロン名無しさん:02/12/12 19:37 ID:tGymqI+f
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
>322
刑事が白骨化するシーンは残酷なので、カットして欲しい
>>325 どっちかっつーと、そういうシーンをアニメで見たい。
深夜のやつで、目ん玉の細部まで書き込まれたリアルなバックベア―ドを見たい
今更だがサターンの幻冬怪奇譚やった。
鬼太郎が恋をするとは…まあ、俺はバッドエンディングなった訳だが
この話を5部の劇場版にしてほしい。一時間半くらいの。
>>328 ユキにこだわる鬼太郎にヤキモチ妬くねこ娘がかわいい
「何よ! ユキさんユキさんって」
西村ちなみさんの声で聴いてみたい。
330 :
メロン名無しさん:02/12/16 22:36 ID:Pul9MXWJ
331 :
メロン名無しさん:02/12/16 23:31 ID:nDbVR1i0
>328
サターンを持ってないので、ストーリーが分からないでつ
悲恋だとは聞いていたけど
完全サターンオリジナルストーリ?
>>333 鬼太郎の家に手紙が来て、姥捨村で怪奇な事件が起こってるという
内容で、鬼太郎がカラスに乗り姥捨村へ向います。
確か村へ向う途中でものすごい吹雪に遭い、村までカラスでそのまま行くか
途中で降りて歩いて行くかで、ストーリーが分かれるような気がした。
で、降りて村まで歩いて行くで白粉婆編になります(多分)
そこで二件の家が見つかり、最初の家でユキという娘に出会います。
病気がちな体の弱い娘で、鬼太郎に外はものすごい吹雪が吹雪いてる中
かなり遠くの洞窟にある薬を取りに行かせます。
まあその洞窟でユキと鬼太郎がいい関係になり、吹雪が激しくて帰れないとかで
3日くらい一緒に過ごします。(目玉おやじはユキの家で留守番)
吹雪がおさまり、目玉おやじや後から来た猫娘が迎えに行き
鬼太郎達の関係を見て怒るわけです。
このまま全部話してもいいんだろうか…楽しみがなくなるような…
多分、完全オリジナルストーリーだと思います。
鬼太郎が恋とな――!!
私はその話ぜひ最後まで聞きたいです…。
336 :
333:02/12/17 14:21 ID:???
>>334 アリガトー!!!!
3日の間に…そんな一目で見て怒られるほどの仲に!!!
>335の右に同じく最後まで聞きたいです…
337 :
334:02/12/17 14:33 ID:???
見直すと結構適当なので後でちゃんと書き直します。
スレ違いになるかもしれないけど、最近盛り上がりが少ないので
ここに書きます。(もちろん最後まで全部書きます)
>334\(^O^)/アリガトウ
ところで、サターン版鬼太郎は第4部時期のモノなんだよね?
本編では、3部みたいに色恋沙汰のごたごたが無かっただけに
楽しみですよ>ストーリー
339 :
334:02/12/17 18:11 ID:???
めちゃくちゃ長くなりそうなんでもうちょっと待ってください。
(すいません…)
>334
わー!わざわざどうもありがとう(^^)
良い人も居たもんです!
>334
待ってます!
時間がかかっても、ウプしてくれようとしている
334に感謝!!
342 :
334:02/12/17 22:03 ID:???
明日には全部できると思いますが…
でも結構できてるので今日途中までウプしますか?
343 :
334:02/12/18 14:21 ID:???
かなりになると思いますが貼っていきます。
サターンを持ってない人でも大丈夫です。
内容は全く変えてません。
344 :
334:02/12/18 14:23 ID:???
幻冬怪奇譚「白粉婆編」
「ふぅぅ…極楽、極楽。こんな寒い日には茶碗風呂が一番じゃのう」
今日も父さんは、気持ちよさそうに茶碗風呂に浸かっている。
僕はこうやって父さんとのどかに過ごす時間が、とても気に入っている。
でも、ここのところ少し気になっている事があった…
「父さん、今日も降っていますよ。ゲゲゲの森にこんなに雪が降るなんて
おかしいですよね?」
「…うむ、そうじゃのう」
家の外は、ここのところ降り続いている雪のためすっかり白くなっていた。
ゲゲゲの森の木は、あまりの寒さの為に枯れてしまい
いつも聴こえてくるハズの虫の泣き声もない。
変だ…
僕は、父さんに尋ねてみた…
「何かおかしいですね」
「ふうむ…何も起こらなければよいのじゃが…」
僕は父さんの茶碗風呂にお湯を足しながら、窓の外に積もった雪を見ていた。
すると一羽のカラスが、家の中に入って来た。
「おっ、カラスが手紙を運んで来たみたいじゃのう」
「こんな寒い中わざわざありがとう」
僕が手紙を2通受け取ると、カラスは飛び立って行った。
どっちから読もうか…
キレイな和紙の手紙を見てみよう。
「どうやら、姥捨村という所に住んでいる和尚さんからの手紙らしいですね」
「ウバステムラ?おぉ、やまずの吹雪で名高い、あの姥捨村か。
で、なんと書いてあるんじゃ?」
僕はその手紙をさっそく読んでみた。
345 :
334:02/12/18 14:27 ID:???
『前略 ゲゲゲの鬼太郎様
小生は姥捨村の古寺にて住職をつとめる和尚でございます。
突然このような手紙を差し上げる非礼をお許しください。
実は最近、この村で恐ろしい事件が起こっているのですが、
どうもそれが、人間の仕業によるものではないような気がするのでございます。
村人の中には、恐怖のあまり逃げ出す者もおったのですが、このやまずの吹雪の中
村から無事に逃げのびた者はおりません。
このままでは、村中の者たちの命に関わってくるやもしれません。
詳しいことは、手紙ではこれ以上申し上げられません。
ぜひとも御高名なゲゲゲの鬼太郎様に調べて頂きたく思い、筆をとった次第でございます。
どうか一刻も早くいらして頂ける事を切望しております。
草々』
「ふう〜む。一体全体、姥捨村で何が起こっておるのかのう?」
「この手紙だけでは、何が起こったのかよく分かりませんね」
「ふむ…ただ、村人たちの身に何か危険が迫っておるのは確かなようじゃ」
僕は、ふと疑問に思った事を、父さんにたずねてみた。
「『やまずの吹雪』って、一体何の事ですか?」
「姥捨村の冬は、雪が止む事が無いんじゃ。吹雪に見舞われる冬の間は外部から
足を踏み入れたら最後、二度と戻って来られなくなるとも言われておる。」
「それが、やまずの吹雪…ですか」
「しかし何はともあれ、まずは姥捨村へ行ってみるしかないのう」
「そうですね、父さん」
同封されていた地図を頼りに、僕と父さんは姥捨村へ向う事にした。
僕は早速カラスヘリを呼び寄せ、姥捨村へ行く準備を始めた。
カラスたちも、このゲゲゲの森に降る雪に動揺しているようだった。
みんな落ち着きがない。
346 :
334:02/12/18 14:30 ID:???
「父さん。寒くなりそうですから、髪の毛の中に入ってください」
「そうさせてもらうとするかのう。お前は大丈夫なのか?」
「僕は、全然平気です。心配いりませんよ」
父さんは僕の髪の毛の中に体をくるみ、頭だけひょっこり飛び出させた。
「では、出発するぞ!鬼太郎」
「はい」
カラスヘリは、けたたましい音を立てながら上昇していく。
ゲゲゲの森に初めて積もる雪…。
やまずの吹雪の姥捨村で起きた恐ろしい事件…。
何かが、おかしい…。
どんどん遠ざかっていくゲゲゲの森を見ながら、僕はそう思っていた。
ゲゲゲの森を出発してしばらくすると、僕たちは姥捨村へと向う上空にいた。
村へ近づくにつれ、しだいに吹雪が激しくなって来た。
父さんは僕の髪の毛の中にくるまって、まるでみの虫のようだ。
この寒さの中、風邪をひかなきゃいいんだけど。
「ヒャア、たまらん寒さじゃのう。人間ではまず耐えられんじゃろう」
先祖の霊毛で編んであるチャンチャンコを身にまとったこの僕でさえ
吹雪の寒さが感じられた。
これが『やまずの吹雪』か…。
「まるで人間たちを、死の世界へと連れて行ってしまいそうな寒さですね」
「まったくイヤな吹雪じゃ…あの世の香りが漂っているような気がしてきたわい」
そんな事を言っていると、やがて眼下に集落が見えて来た。
四方を、山々に囲まれた小さな村だ。
この吹雪の中、人間があんな所で生活できるのだろうか?
僕がそう思うほど、過酷な自然に包まれた村だった。
この世のものとは思えない吹雪がますます激しくなる。
僕を運んでくれるカラスたちも、かなり苦しそうだ。どうしよう。
347 :
334:02/12/18 14:32 ID:???
もう村には着いたのだから、ここでヘリを降りよう。
このあたりが限界のようだ。
下を見ると、村はずれの墓場のそばに二軒の家がある。
僕はここで、カラスたちをゲゲゲの森へ返すことにして、カラスヘリから飛び降りた。
雪の上に着地すると、ちょうど2軒の家の前だった。
とりあえず、この家の人に話を聞いてみることにしよう。
何かわかるかもしれない…
「ごめんください」
僕は2軒の家の片方の戸を開け、中に向かって声をかえてみた。
…返事がない…
僕は…もう一度声をかけてみた。
やはり返事がない。
誰もいないのだろうか?
いや…よく見ると、誰かが横たわって向こうを向いてるのが目に入った。
どうやら女性のようだ。
僕はその女性に声をかけた。
「あ、あの、ごめんください」
…やはり返事がない。眠っているのだろうか?
ひょっとして…!?
僕は急いでかけよって、その女性を抱き起こした。
よく見ると、その女性はまだ女の子と呼んだ方がいいほどの若さのようだ。
その女の子は異様なほど肌が白く、病弱そうな顔だちをしていた。
僕は女の子の顔をじっとのぞきこんでみた。
すると、女の子がパチリと目を開けた。
そして僕を見るなり、ビクンと壁ぎわに飛び退いた。
348 :
334:02/12/18 14:34 ID:???
よく見ると誤字脱字が多いですが気にしないでください。
しかし読みにくいかもしれない…
ちなみにこのゲームは鬼太郎の視点で語ってます。
すごい!凄いです
>>334 続きが楽しみです(^-^)v
350 :
334:02/12/18 15:31 ID:???
「だ…誰!?」
女の子は身をすくめ、恐る恐る僕を見ている。
「あ、あなたたちは?」
「驚かせてしまったようですね、すみません。僕はゲゲゲの森から来た
鬼太郎といいます」
「ワシャ目玉の親父じゃ!!」
僕は手短に自己紹介し、手紙をもらってこの村に来たことを話した。
「…じゃあ、この村を救いに来てくれたのね。私はこの家に住んでいた
権造の孫でユキっていいます」
不思議なことにユキさんは父さんを紹介した時にも、それほど驚いた様子を
見せなかった。
というよりも、さっきからずっと驚きつづけているのかもしれない…。
少し事情がわかって安心したのか、ユキさんは初めて、おずおずと笑顔をみせた。
無邪気な笑顔だ。
「本当にごめんなさい。死んでいるのか、と思ってしまって…。
それにしてもどうしたんですか?」と僕が尋ねた。
「ちょっと気分が悪くなって…」
「おじいさんの権造さんは、どうしたんですか?」
「亡くなりました。つい先日…」
少し明るさを取り戻したユキさんの顔にまた暗い陰がかかる。
「もしかして、その件はこの姥捨村で起きているという事件と、何かしら
関係がある事ですか?」
…しばしの沈黙の後、彼女は小さくうなずいてみせた。
「ユキさん、僕はこの村の事件を解決に来たんですが、まだ事件そのものが
よく判っていないんです。もしよろしければ、詳しくお話しを聞かせて
いただけませんか?」
しばらくつらそうに、顔を伏せていたユキさんだったが、決心したらしく
静かに顔をあげて僕の顔を見た。
351 :
334:02/12/18 15:33 ID:???
「…教えて下さい。この村でいったい何が起こっているんです?」
「…死体が…死体がなくなっているんです」
「死体がなくなる?」
「はい。この村では火葬ではなく土葬の風習があって、お墓にはそのまま
死体を埋めているのです。ところが最近、その埋葬された死体が次々と…」
「墓から、掘り出されている…ということですか?」
「ええ、私のおじいちゃんから聞いた話なのですが…もっと不思議な事は
発見された死体があったんですが…顔が無くなっていたらしいんです」
「…顔!?と、いうと鼻とか口とかの…」
「ええ、でも風化しただけかも…」
のっぺらぼうの事を思い出したけど、関係ないだろうな。
最近は改心し、まじめにやっているようだし…。
父さんも同じ事を考えていたらしく、気を切りかえて、ユキさんに
話の続きをうながした。
「…で、先日、村の者が亡くなりましたので、その葬儀におじいちゃんも
参列したのですが…」
「…」
「その葬列の遺体までもが襲われ、その時おじいちゃんは
命を落としてしまったのです…」
つらい話だろうに、ユキさんの口調はしっかりとしていた。
「襲った者が何者かを、見た人はいるんですか?」
頑張って話をしてくれるユキさんに、さらに思い出したくもないことを
聞くのは心苦しいが、どうしても聞いておかなければならない。
「それが一瞬のことで、参列した人たちの中に、その姿をはっきりと見た人は
誰もいないらしいのです。運んでいた棺桶はあっという間に壊されて、
気がついた時にはすでに中の遺体は、襲った影の手に抱きかかえられていたそうです」
「そうですか…」
「その時、うちのおじいちゃんは、その影から遺体を取り返そうと立ち向かって
いったらしいんですが、逆に打ち倒されてしまったそうです」
もし相手が妖怪なら…ふつうの人間ではかなわないだろう…
352 :
334:02/12/18 15:35 ID:???
「和尚さんたちがあわてて、おじいちゃんに駆け寄ったそうですが、その時には
もう…和尚さんに一言…私の事を頼むと言い残して…息を引き取ったそうです…」
ここまで話すと、ユキさんのほほを一すじの涙が流れ落ちた。
権造さんも無念だったろうけど…残されたユキさんは、つらいだろうな。
しかし…死体を狙っているのだとすれば…
「すると、おじいさん…権造さんの遺体は…?」
「ええ、そういうことがあったもので、いまだ埋葬することもできずに、
お寺に安置されたままです」
しばらく重い沈黙が続いた。
なるほど…話しを聞いた限り、この村で起きている事件は、ただ事ではなさそうだ。
一瞬で棺桶を破壊し、簡単に人一人の命を奪ってしまえた事を考えると、
その事件を起こした者の力は大変なものだ。
…やはり、妖怪の仕業なのか!?
もし、そうなら次に狙われるのは…!
「父さん、お寺にいきましょう!権造さんの遺体が心配です!!」
「うむ、そうじゃのう。じゃが鬼太郎、ユキさん1人では心配じゃ。
隣に一声かけておくとしようかの…」
「ええ、そうですね、そうしましょう」
…隣の家のドアを、たたいてみたが返事が無い。
「…又吉じいちゃん、猟に行っちゃったんだわ…」
「そうか猟師なんだ…仕方がない、和尚さんへあいさつに行くがてら、
ユキさんの面倒もお願いする事にしましょう」
僕が行こうとした時、ユキさんが声をかけてきた。
「待って…私は大丈夫です。ただ、あの…しばらく、一緒にいてくれませんか?」
ユキさんは訴えるような眼差しで、僕を見ている。
よほど不安だったのだろう。しかも、体の調子もあまり良さそうではない。
…いつしか日も暮れたらしく、外は真っ暗になっていた。
うかつに、歩き回るのも危険かもしれない。
明日、和尚さんに、村の詳しい人を紹介してもらって事件を調査した方が、
効率よさそうだし…僕は父さんに相談して一晩一緒にいてあげることにした。
334さんありがとう――――!!
こんなに一生懸命作ってくださるなんて!
ホント、良いお方ですー(^▽^*)
って、あまりの詳細さに感激して、拝読する前にお礼を書いてしまいました。
ホント、どうもありがとう!
354 :
334:02/12/18 15:58 ID:???
>>353 まだ全部できてないですが今日中に終わると思います。
355 :
334:02/12/18 15:59 ID:???
いつしか、父さんはコックリコックリし始めた。
その間、とりとめもない話しをするうちに、ユキさんの周辺の事情が、
わかり始めてきた。
よくよく思い出してみると、顔の無い死体には白い粉が付着していた事。
となりのおじいさん、又吉さんが、親切な方でいつもよくしてくれる事。
そのおかげで、大分体も良くなってきた事。
あまり多くは語らないけど、体の弱いユキさんにつけ込む心良くない人が
いるらしく、やたら言い寄ってくる人がいる事…。
しかしその事は、又吉さんに迷惑をかけたくなくて、言い出せずにいたという事。
これからも、こんな村で暮らしていかなければならないユキさんの気持ちを
考えると、僕はとても悲しい気持ちになってしまう。
そんな中、時折見せる明るい笑顔が、僕のそんな気持ちをやわらげてくれる。
すると、突然ユキさんが…
「鬼太郎さん、近くに座ってもいい?」
と言いだした。
「えっ?!」
不意を突かれた僕は、一瞬言葉を失った。
僕の返事を待たないで、ユキさんは隣に座ってきた。
そして、僕の顔をじっと見ると、
「よく見ると鬼太郎さんて、結構カッコイイですね」
「そ、そんなに近寄られると、ちょっとてれるよ」
ところが、ユキさんは今度はそっと腕を組んできた。
「か、からかわないでくださいよ…」
と言っても、離れようとしてくれない。
かと思ったら、急にせき込み始めた。
ハッと目を覚ました父さんが、ユキさんの顔を覗き込むと、
驚いたように声をかけてきた。
「おい、鬼太郎!ユキさんの様子が変じゃ!」
…たしかに様子がおかしい。苦しそうに目を閉じている。
長い時間話しをしたせいで体に負担がかかったのかも知れない。
356 :
334:02/12/18 16:00 ID:???
「う、うぅん…」
ユキさんの青白い顔からさらに血の気が引いていく。
「ユキさん、大丈夫ですか?!」
「く、薬を…」
「どこにあるんだい!?」
僕は慌てて部屋の中を見回したが、それらしい物は何もない。
するとユキさんは裏口を指さした。
「裏口の向こう…?えっ、外にあるのかい?」
「は、はい…お願い、連れていってもらえますか…?」
「わかった。連れて行ってあげるよ」
僕はユキさんを背負った。首すじにユキさんの弱々しい吐息が当たるのを感じた。
僕は裏口に歩み寄って、戸を開けた。
途端に、強い吹雪が顔に吹きつけてきた。外は凄まじい吹雪となっていたのだ。
ユキさんの白い吐息が、吹雪をよけいに冷たく厳しいものに感じさせた。
「こ、こりゃ、たまらんわい!」
父さんもねを上げるほどの寒さだ。こんな中を出かけたりして、
かえってユキさんは体がおかしくしないだろうか。
「鬼太郎さん、お願い…早く…」
僕は決心した。このまま手をこまねいているわけにもいかない。
「父さん、僕はユキさんと一緒に薬の所へ行ってきます。
父さんはこの家で待っていて下さい!」
「わかった。鬼太郎、気を付けてな!」
僕は父さんに留守番を頼むと、再びユキさんを背負って歩き出した。
………
ユキさんを背負っているために、僕の足は踏み出すたび、
ふつうの2倍くらいの深さの足跡を残していった。
と、その時、僕の背中でユキさんがガックリと、うなだれてしまうのを感じた。
吹雪のあまりの強さに、意識を失いかけている。
「ユキさん!しっかりするんだ!」
「う、うぅん…」
ユキさんは苦しそうな息をもらすと、僕の肩ごしに前を指さした。
357 :
334:02/12/18 16:03 ID:???
「鬼太郎さん…あそこまで、お願い…」
吹雪の向こうに、山が見えていた。
それからどれくらい歩いただろう。
もう、雪山のずいぶん上の方まできているようだった。
体中にかなりのアセをかいていたが、僕は歩く速度をゆるめなかった。
こんな吹雪の中でぐずぐずしていたら、ユキさんのほうがまいってしまう。
早く、薬のある所にたどりつかないと…
「ユキさん、まだ先なのかい?」
と聞いてみた…が、反応がない。
「ユキさん…?」
僕は不安になって、背中を揺さぶった。
「ユキさん!?…眠っちゃダメだ!」
「…ん、んん」
よかった。起きてくれた。
こんな寒さの中で眠ってしまったら最後、一気に体温が下がって、
そのまま凍死してしまう。
安心した直後、背後でドサッと重たい音がした。
僕はハッとふり返ると、雪煙が立ち昇っていた。大木に積もっていた雪が、落ちたのだ。
危うく、雪に埋もれるところだった。
こんな調子で、無事にユキさんを連れて帰る事ができるだろうか。
「あ、あそこ…」
前に向きなおると、ポッカリと開いた黒い穴があった。
一面が真っ白なう雪景色の中で、その穴だけが異様に黒々としていた。
ずいぶん大きな、ほら穴だ。
奥に向かって横穴が、どこまでも続いているように思えた。
「あんな所に薬があるのかい?」
「私の薬は特別だから、一年中雪どけしない、あの場所に保存しておかないといけないの…」
そう言って、ユキさんは僕の背中から弱々しく降りた。
「…ちょっと待ってて…一人で行ってきます…」
そう、ユキさんはいうが…
358 :
334:02/12/18 16:05 ID:???
「心配だよ、僕も一緒に行くよ…」
「…ううん。だって、服を脱がないと薬ぬれないから…」
「!あっ、そ…そうなんだ…ゴメン…」
ユキさんは危うい足どりで、小さい横あなの中へと入っていった…。
ほら穴の入り口付近で、たき火をして、ユキさんを待っている間にも、吹雪は
容赦なく吹き込んできた。
僕は頭や肩に積もってくる雪を、何度も何度も振り落とした。
…ユキさんは、なかなか出てこない。
どうしたんだろう。まさか、中で倒れたんじゃ…!
「ユキさん…」
僕は慌てて、穴ぐらへ飛びこんだ。
「ユキさん!どこにいるんですか!」
僕は不安になった。
やっぱり始めから、一緒についていってあげればよかった。
と、暗闇の奥の方に、うっすらと白い影が浮かび上がった。
「鬼太郎さん…」
ユキさんだった。
「ごめんなさい。あんまり寒かったから、手がかじかんじゃって、
薬ぬるのが大変で…」
僕は安心したので、ふと辺りを見回してみた。
奥の方には大小のカメらしき物が、積まれていた。
やがて闇に目が慣れてきて、ユキさんの姿もよく見えるようなった。
…ユキさんは、薬のおかげですっかり体調を取り戻したようだ。
そればかりか、前よりもキレイになった気さえするほどだ。
「…そんなに見ないで下さい…」
ユキさんは、ほのかに顔を赤らめた。
「ご、ごめん…」
「でも…ありがとう。鬼太郎さんのおかげですっかり生き返った感じです」
「…う、うんそれはよかった。さあ、山を降りようか…」
「…はい」
僕たちは入口まで引き返した。
だが、吹雪のほうは一層激しさをまし、ほんのわずかな先すら見えないような状況だった。
359 :
334:02/12/18 17:00 ID:???
「まずい…これでは日が暮れてしまう…」
「今夜はここにとまった方がいいかも…」
「えっ…!?」
ユキさんがあまりに平気な顔をして言うので、僕は驚いた。
「大丈夫。こんな時のために、非常食も用意してあるのよ」
よくよく見ると、隅の方にモチや食料の入ったオケなんかも積まれている。
「これなら寒さもしのげるでしょ?」
ユキさんはそう言って、食事のしたくを始めた。
僕とユキさんは、並んで、たき火にあたった。
外ではますます吹雪きが強くなっていたが、奥の方は、吹雪も吹き込んでこないので、
かなり暖かい。
とりあえず…落ちつけるな…
「…あったかいですね」
「今は、鬼太郎さんが一緒にいてくれるから、いつもよりずっと…」
と、ユキさんは僕に向かって微笑んだ。
ドキッとするほど、かわいい笑顔だ。
「あら、鬼太郎さん、お顔が真っ赤ですよ。火が強すぎたのかしら?」
「い、いや、そんなことはないよ」
と、僕はどぎまぎしながら答えた。
僕はこういう雰囲気には慣れていない。
少しの間、沈黙が続く。
突然、ユキさんが思い出し笑いのような笑い方をした。
「フフッ…今の私たちって、なんだか小説みたい。いつか読んだことがある本でね、
会ったばかりの男の人と女の人が同じ部屋に、とまらなければならなくなっちゃう話…
ねえ鬼太郎さん、それからこの2人どうなったと思います?」
「さあ…」
「ラストシーンで、愛を誓い合うの」
…困った。話しがますます僕の苦手な方に進んでいく。
「あ、ごめんなさい。私ばかりしゃべっちゃって。ふだん一人でいる事が多かったから、
話し相手がいると、ついしゃべりすぎちゃうんです…」
確かに、こんなさみしい村に一人で住んでいると、そんな気持ちになるのもよくわかる。
360 :
334:02/12/18 17:01 ID:???
「いや、いいですよ。でも、それだけおしゃべりが出だしたということは、ユキさん、
すっかり元気になったみたいですね」
「ええ、もう大丈夫」
「そう、それはよかった。でも、今日のところは疲れもあるでしょうから、
おしゃべりは明日にして、休んだほうがいいですよ」
「ええ…。でも実は私。このまま吹雪が続いても、鬼太郎さんとおしゃべりが
できるのでうれしいです…ごめんなさい。少し休みます…」
「ええ、そうしてください。僕はもう少し起きていて、火の番をしてますから」
「鬼太郎さんがそばにいてくれるから、今夜は安心して眠れそう…」
そう言ってユキさんは、本当にうれしそうに微笑んだ。
「それじゃあ、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
ユキさんの寝付きは、意外なほど早かった。やはり疲れていたのだろう。
すでにスヤスヤと寝息をたてている。
その寝息と、たき火のパチパチという音と、外の吹雪の音が混じる中、
僕はこの吹雪の事を考えていた。
もし、ユキさんの言うように2、3日吹雪き続けて、足止めを食うような事になると、
父さんはきっと心配するだろう。
いや、それよりもその間に、村に何事も起きなければいいのだが…
夜が明けた…
だけど、ユキさんの言った通り、吹雪は2日目も収まる気配はなかった。
「…ごめんなさい」
ユキさんが申し訳なさそうにあやまる。
事件の事は気になるが、こればっかりはどうしようもない。
気弱なユキさんをはげましつつ、僕はユキさんのおしゃべりに、付き合ってあげた。
村から出たことのないユキさんは、しきりに外の様子を聞きたがった。
といっても、僕のほうもゲゲゲの森での生活しか知らないのだが、ユキさんは、
そのゲゲゲの森での生活が、すごく。気に入ったみたいだ。
「鬼太郎さんって、人間ではないんですよね?」
そんな言葉が、ユキさんの口をついて出た。
361 :
334:02/12/18 19:55 ID:???
「そうだよ」
「…ね、手を見せて」
「えっ、どうしたの、急に?」
「人間じゃない、鬼太郎さんの手相が見たいの」
「うーん、手相か…。それはあまりふつうの人と変わらないと思うんだけどな…」
と、僕は言われるがままに、素直に手を出した。
「本当。あまり変わらないんですね…」
と、ユキさんは僕の手をとり、しげしげとながめる。なんとも奇妙な気分だ。
何とか話題を変えないと…
「あ、吹雪もずいぶん収まってきたようだね。このぶんだと、明日には村にもどれそうだよ」
この僕の言葉に、ユキさんの表情が暗くなった。
「鬼太郎さんと…ずっと一緒にいられたらいいのにな…」
「えっ…?」
僕は一瞬、ユキさんが何を言ってるのか、わからなかった。
「…やっぱり、鬼太郎さんはあたしとなんか暮らせないよね…」
「ど、どうしたの、ユキさん」
ユキさんの手は、相変わらず僕の手を握ったままだ。
ふとみると、白い粉が僕の手に、うっすらとスジをつけていた。
さっきのモチの粉かな…?
「村に戻って、事件を解決したら、鬼太郎さん、ゲゲゲの森に帰っちゃうんですよね」
…たしかにその通りだ。
父さんやゲゲゲの森の仲間と離れて暮らす事は、僕にはできない。
「ユキさん…」
僕はそれ以上、何を言っていいのかわからなかった。
「鬼太郎さん…、これ」
と、ユキさんは自分の手に、はめていた指輪をはずして、僕の指にはめた。
「こ、これは?」
見ると、何でできているのかわからなかったけれど、不思議な輝きを持った指輪だった。
「僕に、くれるの?」
ユキさんは伏し目がちにうなずいた。
362 :
334:02/12/18 19:57 ID:???
「これって、大切なものじゃないの?」
「鬼太郎さんにもらってほしいんです。私…本当に好きになった人に、
それをあげようと思っていたの…」
「え…」
僕は思わず言葉を失った。こんな体験は生まれてはじめてだった。
…胸がどきどきした。
「あ、ありがとう…僕も決してユキさんの事が嫌いなわけじゃないよ。だけど…」
「ううん、いいの。そういってもらっただけで十分。でも私の事忘れて欲しくないと思って…。
だから、その指輪だけは、ずっと…ずっと持っててね」
「うん、わかった。大切にするよ」
「きっとよ…約束してね」
「ええ、約束します」
『…そしてユキさんを困らせる要因も全て解決していくよ!!』
僕は心から強くそう思った。
2人とも、もうそれ以上は何も言えなかった。
どちらからともなく「おやすみ」を告げ、そのまま静かに眠りについていった。
さすがに2晩続けて徹夜は出来ず、ついウトウトして朝を迎えてしまった。
ふと目を覚ますと、目の前に真っ白なユキさんの顔があってビックリした。
「ご、ごめんなさい…びっくりした?」
…ビックリした
ユキさんは慌てたかのように身を引いて立ち上がり、ほほを赤らめながらこっちを見つめていた。
すぐ目の前にユキさんの顔があったせいか、僕はどぎまぎしていた。
「い、いえ…ちょっと」
「鬼太郎さんの寝顔がかわいっくって…つい」
「そ、そうですか?」
少し気まずい。
そ、そういえば…あのすごい吹雪の音が聞こえない。
入口まで確認に行くと、雪はまだシンシンと降ってはいるものの、吹雪というほどではない。
これなら村に帰れる。僕は、奥にいるユキさんに声をかけた。
「ユキさん、ようやく吹雪がおさまりましたよ、これでやっと村にもどれる…」
奥から、ゆっくりと現れたユキさんは、また悲しみに沈んでいた。
363 :
334:02/12/18 20:00 ID:???
「ユキさん、そんなに悲しまないで下さい。さみしくなったら、ゲゲゲの森に
手紙を出せばいいじゃないですか!そうしたら、僕はすぐにとんでくるから。
ほら、元気出して下さい!」
僕はユキさんの肩に手を置いて励ました。ユキさんは小さくうなずいた。
と、そのときだった。
「…――――い」
「きたろう――――…」
「どこにいる――――…?」
聞き覚えのある、カン高い声が聞こえてきた。
「おーーい!鬼太郎、そこにおるのかーー?!」
「おーーい、父ーさーん…それに、みんなも!!」
声のしたほうから、ねこ娘が肩に父さんをのせてこちらのほうへやってくるのが見えた。
ヌリカベは、2人を雪から守るように付きそっていた…。
「おーい、ねこ娘にヌリカベ!君たちも来てくれたのか!」
「うん、砂かけのお婆や子泣き爺たちと一緒に来たの」
聞けば、村で留守番をしていた父さんが、なかなかもどってこない僕たちのことを
心配して、みんなをこの村に呼んでくれたのだ。
「心配かけてすみません、父さん。吹雪が激しかったので、ここに足止めされていたんです。
今朝になってようやく吹雪きも止んだので、今、村にもどろうとしていたのですよ。
村のほうは大丈夫でしたか?」
「うむ。今のところ、たいした事件は起きとらん。だが村のもんで、
猿造という男がおるんじゃが…」
「…!」
ユキさんが驚いたような声を上げた。
「?どうしたんです…?」
ユキさんの様子がおかしい…。どうしたんだろう。
そう聞き返そうとした時、父さんが会話を続けた。
「ぜひとも、ワシらに話したい事があるそうなんじゃ」
「僕たちにですか?」
「うむ。何か事件の手がかりにでも、なればいいのじゃがな…」
「わかりました。さっそく村に戻って話しを聞きにいきましょう。
さ、ユキさん行きましょう!」
364 :
334:02/12/18 20:02 ID:???
と、僕は何気なくユキさんの手をとった。
そのとき、するどい視線を感じた。
ねこ娘だった。
どうしたんだろうと、僕がねこ娘のほうを見ると、ねこ娘はなぜか、少し怒ったような
顔つきで、プイッとそっぽを向いた。
「とにかく、こんなところに長居は無用じゃ。またいつ吹雪いてくるのかもわからんからのう」
と言いながら、父さんが僕の肩によじのぼってきた。
外を見ると、日はすっかり昇りきっていた…
さいわいにも村へ戻る途中で、再び吹雪く事はなかった。
僕たちは、ひとかたまりになって山を降りていった。
心なしか、まだユキさんの元気が無い。
新雪の山道はすべりやすく、緊張を強いられ、皆疲れていた。
「ユキさん、足元に気を付けて」
と、僕のほうは相変わらずユキさんの手を引いていたが、ねこ娘が後ろから来て、
僕たちの手を引き離した。
「こんな雪道で手なんかつないでたら、よけいに危ないわよ」
といって、僕とユキさんの間に割って入ってきた。
ねこ娘の奴、なんだってさっきからこう素っ気ない態度なんだ?
ねこ娘は、たった今引き離した僕の手の指にはめられた指輪を見て言った。
「何よそれ、見かけない指輪ねぇ」
「あ、うん、ちょっと…」
僕はてれくさくてごまかしてしまった。
「なによ!隠すことないじゃない!!ユキさんにもらったんでしょ!?」
ねこ娘は怒り出してしまった。
やはり、ごまかすんじゃなかったな。
「モテる男はつらいのう」
父さんがとぼけた口調でそう言った。
「父さん、からかわないで下さい!」
「ホッホッ…まあ今はそんな場合ではないわな。さ、急ぐぞ、鬼太郎」
「…はい、父さん」
それから村に着くまでは、誰も口を開かなかった。
365 :
メロン名無しさん:02/12/19 01:17 ID:yZpMLMpw
神!
サンクス!
366 :
333:02/12/19 08:10 ID:???
>>334 ありがと〜ぅ!
いいね・・・いいね!!
3部のごちゃごちゃ多角形の奴じゃなくて
こんな艶っぽい話を是非5部では期待したい!
原作の最終シリーズアニメ化きぼんぬ。
目玉おやじがマムコの中に入ったり、
鬼太郎がヤリまくりのやつ。
368 :
334:02/12/19 18:17 ID:???
読んでくれてる人は少ないと思いますが
まだまだ貼ります。
369 :
334:02/12/19 18:19 ID:???
僕たちは、ユキさんの家の近くまで帰ってきた。
ここまで戻れば、村はもうすぐだ。
「…あの」
ユキさんが遠慮がちに手を挙げた。
「私は遠慮しておきます…」
「うむ。その子は、ゆっくり休ませるためにも、帰した方がよいじゃろう」
父さんが言った。
たしかに心配とはいえ、病み上がりにユキさんを一緒に引っ張り回すのは、
ユキさんの体のためにもよくないだろう。
「そうですね。ユキさん、また後で行きますから家で待っていてもらえますか?」
「ええ、私は大丈夫ですから」
「とはいっても、誰かがついていた方がよいじゃろうな…」
その時だった。
「いやぁ参ったぜ、何なんだ、この寒さは!」
体中をぶるぶる震わせながら歩いてきたのは、ねずみ男だった。
「ねずみ男。お前、来ていたのか」
「だってよぉ、みんなでぞろぞろ出かけるってのに、俺1人ゲゲゲの森に残るなんて
シャクにさわるじゃねえか」
「ばかもん!!ワシらは、あそびに来とる訳じゃないぞ!」
「確かに、あそびに来る所じゃねぇや。こんな吹雪以外に何もねぇ所、
二度と来たくねえ…」
ねずみ男はふと、僕の隣のユキさんに気づいた。
「やっぱ、来てよかったなぁ!デヘへ」
ユキさんはおびえたように、僕の腕をつかんできた。
「そうじゃ、ちょうどいい。ねずみ男、この娘に付いていてくれんか。
体が弱い子で見ていてやらんと不安なんじゃ。ワシらはこれから、
やらねばならん事があるんでのう…」
「おぅ、お安いご用だぜ!」
ねずみ男は、うれしそうに答えた。
「ねずみ男!失礼な事をするんじゃないぞ!!」
僕がそう言っても、ねずみ男は返事もせずに、ユキさんをぐいぐい引っ張って
歩き出した。
370 :
334:02/12/19 18:20 ID:???
ユキさんが、不安そうな眼差しを僕に向けた。
「そ、それじゃあ、鬼太郎さん、また後で。
あの…猿造にはくれぐれも気をつけて下さいね…」
そして、家の中に入っていってしまった。
気をつける?…猿造との間になにがあったのだろうか…?
「…さあ、ワシらは猿造の家へ向かうとするか」
父さんにうながされ、僕は考えるのを止めて村に向かって歩き出した。
さすがに「やまずの吹雪」というだけあって、再び雲行きが怪しくなり、
雪が強く降り始めた。
僕たちは、風と雪に足下をとられながらも、ようやく猿造の家にたどりついた。
戸を叩くと、マスクをして首をうなだれた男が出てきた。
「…猿造さんですか?」
男は何も答えずに一度うなずくと、外の様子を何度もうかがい、僕らをまねき入れると
すぐに戸を閉めてしまった。
僕たちは、猿造さんのあとに続いて奥へ進んだ。
昼間だというのに家の中は明かりもなく薄暗い。
猿造さんは僕たちと向き合って座ると、顔も上げずつぶやくように口を開いた。
「ここへ来る途中、村のもんには見られなかっただろうな?」
「ええ…村の人には誰にも会いませんでした」
と、僕は答えた。とりあえずユキさんの事は黙っておいたほうがよさそうだ。
「…なら、いい」
「そのマスクはいったい…どうかしたんですか?」
僕のセリフに猿造さんは一瞬身じろぎしたように見えた。
「気を悪くせんでもらいたいのじゃが、お前が妖怪ではない事を、
確かめさせてもらいたいのでな」
やっぱり父さんも猿造さんの異常な振舞いに気が付いていたようだ。
「……わかった」
猿造はゆっくりとマスクを外し顔を上げた。
僕は、その顔を見て思わず息をのんだ。
猿造の顔には、目も、鼻も、口もなかったのだ。
…話しに聞いた死体と同じか…
ついに生きている者まで、巻き込み始めたらしい。
371 :
334:02/12/19 18:21 ID:???
「ほう、こりゃ見事なのっぺら顔じゃ」
父さんも驚いている様子だ。
「いつ、そんな顔になってしまったんですか!」
「じつは…5日ほど前、俺は山にのぼったんだ。
あそこには、ちょっと不気味な、穴ぐらがあるんだが…」
「ええ、知ってます。僕もずっと、そこにいましたから」
「何だと…!?お前、それで何ともなかったのか!?」
父さんも、ねこ娘も、僕の方を見た。
「さあ…とくに変わった事はなかったけど」
「ところで猿造。お前はあんな山奥まで何しにいったんじゃ?」
父さんが口をはさんだ。
「それは…ちょっとした用事だ」
「一人で行ったのか?」
「それは…そ、そうに決まってるじゃねぇか」
猿造は、ちょっと慌てたような口ぶりでそう言った。
「とにかく、俺はこの顔を元通りにしてほしいだけなんだ。こんな事、
村の連中にはいえねぇから、こうしてお前らに頼んでるんだ!」
「…他に何か、気づいた事はありますか?」
ユキさんがおびえるのも、もっともな気がする。
変な奴だが、そうもいっていられない。
すると猿造は
「強いていやあ、顔に白いサラサラしたものがついていたくらいだが…」
それから父さんが、いくつか問いかけてみたが、猿造は具体的な事は
もう何も答えようとせず、とにかく顔を返してくれ、の一点張りだった。
このままではラチがあかない。
僕たちは、猿造の家を出る事にした。
「どう思います、父さん?」
猿造の家をあとにしながら、僕は皆に聞いてみた。
「どう思うも何も、妖怪のしわざに決まってるじゃない」
と、ねこ娘が代わりに答えた。
「しかし、顔を奪う妖怪といえばのっぺらぼうがおるが、
奴はとっくの昔に改心して、おとなしく暮らしとるはずじゃしのう」
372 :
334:02/12/19 18:24 ID:???
「けどあの人、何かを隠してるみたいだったね」
と、ねこ娘が首をかしげた。
「たしかに、ワシが何を聞こうとしても、あいまいな返事しかせんかったな」
父さんも猿造に疑問を抱いている。
たしかに猿造との会話には、何か釈然としない気持ちが残ったのは事実だ。
「でも、何とかしてやらないわけにはいきませんね…」
…そういえば、ユキさんの薬が置いてある穴に、どうして猿造入っていったんだろう…
とにかく、その現場に行ってみるしかないだろう。
…ユキさんに一声かけてから行こうか、とも考えたが…
「また、いつ吹雪が激しくなるとも限らん。穴ぐらへ行くなら、急いだほうがよいぞ」
という父さんの言葉にうながされて、僕たちはその足で、山へ向かう事にした。
山をのぼり始めてしばらくすると、ねこ娘が息をハァハァさせて言った。
「あーあ。どうせなら、一反木綿を呼んできて、乗せてもらえばよかったね」
それもそうだったな、と僕も思った。
けど、できるだけ早く事件を解決して、ユキさんを安心させたかった。
「少し、急ごう」
そう言って足を速めた時、突然、足元の雪が崩れる音がした。
と思ったのもつかの間、僕の体はみるみる落下した。
「鬼太郎ーっ!」
ねこ娘の叫び声が、急速に遠ざかっていった…
と同時に、ドサッという音と衝撃を体に感じた。
「鬼太郎ーっ、大丈夫なの!?返事してー!」
ねこ娘の呼んでいる声が聞こえる。
僕は穴のような所に、落ちてしまったみたいだ。
その声の具合からしても、かなりの高さから落下したようだ。
だが雪のおかげか、どこも痛くもないし、体は傷の一つもない。
「あたたたた…鬼太郎、無事か!」
後ろの方の雪から、はい出てきた父さんが体についた雪を払っていた。
「ええ、何ともないようです。父さんのほうこそ大丈夫ですか?」
「うむ、ワシも何ともない。こういう時は雪というのは
ありがたいもんじゃな」
「そうですね」
373 :
334:02/12/19 18:26 ID:???
「ねこ娘ー!僕たちは、大丈夫だー!僕も父さんもケガひとつないよ!」
と、大声で返事した。
「ふぅー、よかった」
という、ねこ娘の安堵の声が聞こえた。
その時、別の声がした。
「何じゃお前らも落ちてしまったのか」
聞き覚えのある声…
砂かけ婆だった。隣には子泣き爺もいた。
「慣れない雪道を歩いたりすると、すぐにこれじゃ。
やっぱり冬というのは怖いのう」
「しかし砂かけに子泣き。どうしてお前らが、こんな山の中に入る
必要があったんじゃ?」
「ワシらは、どうもこの吹雪自体が怪しいような気がしてのう。
何かあるんじゃないかと、調べようとしておったんじゃ」
と、砂かけ婆が答えた。
「ほう、そうじゃったのか。それで何か見つけたか?」
「…これを見てみい」
「こ、これは…!!」
…驚いた。
顔のない死体が、いくつもゴロゴロしているのだ。
行方不明になった死体たちは、ここに集められていたのか…
「父さん、死体の行方はここだったんですね」
「うむ」
そういうと、父さんはヒョイと死体に飛び乗り、その顔をシゲシゲとながめた。
「鬼太郎、これを見ろ」
小さな手の先に付いた物は…何か白い粉のような物だ。
「白粉じゃよ」
「オシロイ…ですか?」
その時僕はハッとした。
「…ユキさん」
彼女の体も白かった。
いや、でもそれは薬のはずだ…
374 :
334:02/12/19 18:27 ID:???
つい恐ろしい考えになってしまうのを僕は慌てて打ち消した。
今はとにかくここを出て、早く彼女に確認したかった。
「そ、それよりも早くここから出る方法を考えましょう!」
「そんな事は簡単じゃ」
こともなげに父さんが言った。
「お前の髪の毛をのばして、上のねこ娘につかんでもらえばいいんじゃよ」
…なるほど、その手があったか。
「分かりました、父さん!!」
僕は見上げて、声を張り上げた。
「おうい、ねこ娘ー!」
すると、ねこ娘の声がかえってきた。
「なあにー!?」
「今から髪の毛をのばすから、つかんでくれないか?」
「わかった」
僕は気持ちを頭に集中させてふんばった。
ぐぐーっと髪の毛が上へのびていった。
と、やがてねこ娘が、僕の髪をつかんだ感触を感じた。
「よし、みんな僕につかまって」
砂かけ婆と子泣き爺をつかまらせると、僕はもう一度ふんばって、髪の毛を縮ませた。
すると、僕の体はぐんぐん引き上げられていった。
上にあがって、僕たちは再び歩き出した。
砂かけ婆と子泣き爺も、山越えをすると言って一緒についてきた。
だが…何時間歩き続けても、穴ぐらは見つからなかった。
それどころか、今歩いているのが山の中腹なのか、それとも山頂近くまで、のぼりつめて
いるのかさえ、判らなかった。
「どこまで歩いても、景色が変わらんのう」
くたびれ果てた様子で砂かけ婆が言った。
「まるで〜、同じ所を〜どうどうめぐりしとるようじゃの〜」
息をきらせながら、子泣き爺が言った。
「あるいは、そうかもしれん。あの穴ぐらには、決してたどりつけんかも…」
「どういうことですか、父さん?」
375 :
334:02/12/19 18:29 ID:???
「いや、この山はどうも妙じゃ。さっき落ちた穴も、ひょっとしたらワシらを
穴ぐらに行かせないために、何者かがこしらえた落とし穴…いや、結界かもしれんぞ」
「結界ー!?」
まさか、そこまで強力な妖怪とは…
でもそうだとすると、何者かが、自分の邪魔になる存在を消すために結界を張っているのはわかる。
やっぱり、猿造の顔を奪ったのは妖怪なのか!?
「でも、あの穴ぐらはユキさんの薬がある所なんですよ。ユキさんに聞けば、
きっと行き方を教えてくれますよ」
「…とにかく、ひとまず村に戻った方がいいんじゃない?このまま夜になったら、
にっちもさっちも行かなくなっちゃうよ」
ねこ娘が言った。
ユキさんに会って、穴ぐらの詳しい場所を聞いて、もう一度出直そう。
穴ぐらに行けば、さっきの不安も消えるさ…
僕たちは村へ引き返す事にした。
「なによ、ユキさん、ユキさんって」
と再びねこ娘の機嫌が悪くなった。
だが、今はそんなことには構っていられない。
一刻も早くユキさんの家へと、僕たちは急いだ。
お父さんから教えてもらった「結界破り」の歩行により、何とか僕たちは、
日が暮れる前に、村にたどりつく事ができた。
この歩行法は体力を使うので、たどり着いた頃は、皆つかれきっていた。
それでも、かなり早足で歩いたつもりだったが、僕たちが村に帰り着いた頃には、
もう日も暮れかけてた。
やっとユキさんの家が見えてくると、
「ふう、これでやっと一休みができるわい」
と砂かけ婆がいった。
みんなの顔には、疲労のあとがありありとうかがえた。
僕は何よりもまず、ユキさんの顔を見たいという気持ちになっていた。
そんな気持ちになっている自分がとても不思議だったが、
足も自然と速くなっていった。
「鬼太郎、どうしたのよ、急に早足になって?」
ねこ娘が小走りに追いついてきた。
うわぁー更新されている!
嬉しいです〜(TT)
続き、凄く楽しみにしていました!
334さんお疲れさまです!
377 :
334:02/12/20 23:40 ID:???
>>376 読んでくれてありがとー
いよいよラストスパートです
378 :
334:02/12/20 23:42 ID:???
ユキさんの家の煙突からは、煙がたっていた。
ねずみ男の奴、ちゃんとユキさんの面倒を見てあげているんだろうか、
そんな風に思いながら、ユキさんの家の戸を開けた。
「ユキさーん、鬼太郎です!」
だが…ねずみ男はそこにいなかった。
ユキさんの姿も見えない。
ふと見ると、開けっ放しになった裏口から、吹雪が吹き込んでいた。
僕は裏口にまわった。
足跡が闇の中へ向かって消えていた。
ふつうよりも、2倍も深く沈んだ足跡が…
僕はユキさんを背負って、穴ぐらへ向かった時のことを思い出した。
そうだ、これは誰かが人間を背負っていったものだ。
まさか、ユキさんがまた発作を起こしたのか?
それをねずみ男のやつが!?
「父さん、後を追いましょう!」
僕は足跡を追って、吹雪の舞い乱れる闇の中へ飛びこんでいった。
僕が再び、雪山へのぼり始めたせいか、みんなが慌てて迫ってくる音が聞こえた。
だけど僕は、ユキさんが心配で気が気でなく、声もかけずにのぼっていった。
その足跡―おそらく、ユキさんを背負ったねずみ男の足跡―は、
どうやら山の中まで続いているようだった。
どうして、僕たちとすれ違わなかったんだろう…
少し不思議な感じがした。
と、その時。
「き、鬼太郎ぅ―!助けてくれぇ!」
闇の彼方から、ねずみ男の叫び声が聞こえてきた。
やがて、その姿が見えた。
ねずみ男は全速力で走ってくると、ゼェゼェ言いながら、前かがみになって
ヒザに手をついた。
「ねずみ男、どうしたんだ!」
「とんでもねぇ事になっちまったよぉぅ…」
と言って、ねずみ男が顔を上げた。
僕は思わず息をのんだ。
379 :
334:02/12/20 23:43 ID:???
ねずみ男の顔が、なくなっている!
目も、鼻も、口も…
「やだ、猿造さんと同じ…」
あとから追いついてきた、ねこ娘が声をあげた。
そうだ、さっきの猿造と同じだ。
ということは、ねずみ男も猿造を襲った同じヤツに襲われたということか!?
まさか、ユキさんも…!?
「そ、それで、ねずみ男。ユキさんは、ユキさんはどうしたんだ!?
一緒じゃなかったのか?」
僕は、ねずみ男の肩を、つかんで揺さぶった。
「それが…急に薬が欲しいって言い出したんで、俺ぁユキちゃんを背負って山の中へ連れてったんだ。
ユキちゃんと、穴ぐらに入っていって…」
「それからどうしたんだ?」
「あんまり長い間出てこないもんだから、俺は心配になって、穴ぐらに入ってみたんだよ。
まぁ、ユキちゃんはすっかり元気にになってたんだけどさ。
で、元気になったユキちゃんと、何かいい感じになっちゃってよう…俺ぁ、
いつの間にかウトウトしちまったんだ」
…似ている!
僕の時と、状況がよく似ている。
「それがふと目が覚めた時にゃあよ…ユキちゃんはいなくなっちまってたんだ!
それと…この俺の顔もよぉぅ!」
…なんて事だ。
きっと妖怪があらわれたに違いない。
そしてねずみ男の顔を奪い、ユキさんまでも奪って逃げ去ったんだ。
…無理矢理にでも、僕が一緒に行動していれば、絶対ユキさんを守ってあげられたのに…
ねずみ男の間抜けな顔をにらんでいると、ふと気づいた事があった。
…あの白い粉だ。
「とにかく、穴ぐらへ行ってみるほかないのう」
父さんがそう言うより先に、僕は走り出していた…
ねずみ男の足跡が残っていたおかげで、穴ぐらを見つけだすのは大して難しい事ではなかった。
しかし、あんなに探して見つからなかったのに…
本当にここだったか不安になってくる。
380 :
334:02/12/20 23:44 ID:???
とにかく僕は穴ぐらの中にかけこんだ。
僕は、くすぶって消えかけていた、たき火にマキをくべて、中を明るくした。
確かに…あの、穴ぐらだ…
ユキさんの姿は…もちろんなかった。
「うむ?あれはなんじゃ?」
父さんが指さした方を見てみた。積み上げられたマキの陰に、奇妙な形のツボがあった。
僕がユキさんと来た時に、奥の方にあったものだ…
薬のツボが何でこんな所に…。
ツボのフタを開けてみると、中には白い粉のようなものが入っていた。
死体についていたのは白粉。
ユキさんが使っていたのは薬…
本当に薬なんだろうか…?
「さわっちゃいかん!」
砂かけ婆が横から僕の腕を押さえた。
「これは…白粉婆が妖術をあやつるときに使う脂粉仙じゃ!」
「オシロイババア…!?シフンセン…!?」
砂かけ婆がギョロリとした目を細くして白粉を見つめる。
「白粉婆という妖怪は、この脂粉仙をぬりたくった手で、顔から目や鼻を奪いよるんじゃ」
「じゃあ、猿造やねずみ男の顔を奪ったのは、白粉婆なのね」
ねこ娘がいった。
「うむ、さっきの死体を見てハッキリした。恐らく、死体からとった村人になりすましておったのを、
周りが騒ぎ始めたので生きた村人…猿造の顔をとって何食わぬ顔で歩いておったのじゃろう…」
そして父さんは、信じられないことを言った。
「ひょっとすると…あのユキという娘が白粉婆かもしれんのう」
「な、何ですって!?」
「脂粉仙をぬれば、若い娘にバケるのたやすい事じゃしな」
砂かけ婆も、父さんに同意した。
「奴はそうやって男を引き寄せては、顔を奪っていたんじゃろう」
「猿造が隠しておったのは、おそらくその事じゃな。あの狭い姥捨村では、若い娘に手を出したり
すれば、たちまちウワサが広まるに決まっとる。猿造はそれをイヤがって、ワシらにユキと一緒にいた事を話そうとしなかったんじゃ」
「そういや、今考えてみると、あのユキちゃんって娘はおかしなところがあったしなぁ」
と、ねずみ男まで相づちを打ちだした。
381 :
334:02/12/20 23:45 ID:???
「ねずみ男!お前までが何を言うんだ。どうせ、お前はユキさん相手に鼻の下を
のばしまくってたんだろう。そんなことだから、妖怪に目や鼻を奪われるんだ!」
と、僕はねずみ男に食ってかかった。
「でも、おかしいと思わない、鬼太郎?普通の女の子が、ねずみ男なんかに寄ってきたりするかしら?」
と、いつになく、ねこ娘が冷静に口をはさんできた。
「そんなのは、いつものねずみ男のデタラメだよ。ねずみ男のほうからユキさんのほうへ…」
と、反論する僕の言葉をさえぎって、
「鬼太郎は昨夜、何もされなかったの?」
ねこ娘が聞いてきた。
「されなかったから、ここにこうしているんじゃないか。僕は2晩もここにいて、
その間に眠ったことだってあるのに、平気なんだから。それに…」
僕は、昨日の夜までのユキさんを思い出した。
たしかに、この穴ぐらの中で僕とユキさんは寄り添うような近さで話していたこともある。
しかし、ねずみ男のようにウトウトするようなことは…
そういえば、3日目の朝、確かにウトウトしかけた時、気が付くと目の前にいた事があったけど…
でも、僕に向かってあんな笑顔を見せていたユキさんが白粉婆だとは思えない。
…だけど、そんな勝手なことを言っても、信じてはもらえないだろう。
僕は、言葉を飲み込んでしまった。
「それに…何だって言うのよ、鬼太郎」
「とにかく、僕にはユキさんが白粉婆だなんて思えないんだ!」
ねこ娘に追及されて、結局はこう答えてしまった。
自分でも、支離滅裂になってきている事はわかっている。
「鬼太郎、冷静になりなさいよ」
ねこ娘がさとすような口調で僕に語りかけてきた。
…違う…きっと誤解なんだ。
だけど、どう伝えたらわかってもらえるのか、わからなかった。
しかし、とどめをさすような事を父さんが言った。
「鬼太郎。ユキは白粉婆にさらわれたのではない…ユキこそが白粉婆じゃ。
奴はワシやお前が猿造の所へ行った時に、正体がばれるのも時間の問題じゃと
思ったんじゃろう。それで姿をくらましたんじゃ」
「そんな…」
無実という事を証明するしかない
382 :
334:02/12/20 23:46 ID:???
「とにかく、白粉婆を見つけだすしかない。そうすれば、何もかもはっきりするんだ。
どうすればいいのかは、わからないけど…」
「奴のもとへたどりつく方法は、一つだけある」
砂かけ婆が言った。
「この脂粉仙を体中にぬりたくるんじゃ。そうすれば、お前の体はここから消えて、
瞬時に白粉婆の前に行けるはずじゃ」
僕はツボの中の脂粉仙を見やった。
「じゃが、それは危険な賭けじゃ。白粉婆が今おる場所は、この世ではにかもしれんからな。
その時には、白粉婆を打ち倒す事ができないかぎり、二度とこの世に戻ってこれなくなる」
「どうする鬼太郎?」
父さんが聞いた。
でも僕には少しのまよいもなかった。
「…行きます。必ず戻ってきます」
「鬼太郎…」
ねこ娘は先程の事が嘘かのように、心配そうにこちらを見ている。
僕は脂粉仙を手の平にすくい取った。
…ユキさんが、白粉婆なわけがあるわけないじゃないか…
きっと、白粉婆に会えば全てがハッキリする。
そして、どこかにさらわれているユキさんを探してあげなきゃ…
僕は肩に乗っている父さんを見た。
「お前が行くなら、無論ワシもいくわい」
「…わかりました」
「父さん、ありがとう…」
と、僕は父さんに脂粉仙をぬった。
そして自分の顔にも、体にも、脂粉仙をぬった。
脂粉仙が、皮膚にしみこんでいくのを感じた。
同時に、視界がだんだんぼやけはじめた。
「鬼太郎と目玉の親父が消えていく…」
ねこ娘が言った。
「無事を祈っておるぞー」
子泣き爺が言った。
やがて、僕の視界は完全に閉ざされてしまった…
383 :
334:02/12/20 23:47 ID:???
…ものすごい吹雪が吹きつけてきた。
どこだろう、ここは。
暗くて、よくわからない。
「砂かけ婆の言った通りじゃ。おそらくここは、あの世とこの世との境目じゃろう」
父さんが言った。
僕と父さんは、体をパタパタ叩いて脂粉仙を落とした。
と、そのときだった。
吹雪に混じって、どこからか薄気味悪い笑い声が聞こえてきた。
妖怪アンテナを使ってみる。
同時にすさまじい強さで頭の一点が引っ張られるのを感じた。
しかもこれは、並大抵の妖気じゃないぞ。
どこから来てるんだ、この妖気は?
僕は気持ちを集中させた。
妖怪アンテナが指し示したのは…真後ろだ!
そいつは向こうを向いて立っていた。
そして身にまとった白い衣から、雪のように真っ白な手足が見えている……
「やはり白粉婆、お前じゃったか」
父さんが言った。
白粉婆は、首を振り向けて横顔を見せた。
僕は目を疑いたかった。
それは…まぎれもなく、ユキさんだった。
「ユキさん…!?」
「ウフフフ…」
冷たく笑うと、首を振って頭に積もった雪を払い落とした。
顔のもう半分が見えた。それは見るからにむごたらしい顔だった。
ぬりたくった脂粉仙がはげかかって、老いさらばえた顔をさらけ出していた。
白粉婆は、顔をヒクヒクと引きつらせた。
「うう…脂粉仙のノリが悪くなってきたわい」
そう言いながらポリポリと目元をかいた。
父さんが、白粉婆に向かって言った。
「いかにも意地汚そうなその目玉は、ねずみ男から奪ったものじゃな!」
384 :
334:02/12/20 23:48 ID:???
「そうじゃ…どうもワシのはだに合わんようじゃ。やはり鬼太郎、
ワシにうってつけなのは、お前の顔じゃ!」
白粉婆が手をのばして向かってきた。
僕は反射的にその手をよけた。
だが、反撃することはできなかった。
このまま何もしなければやられてしまう。
そうわかっていても、踏ん切りがつかない。
「どうしたんじゃ、鬼太郎!?まだ、ためらっているのか?」
「父さん、あれはユキさんの体に乗り移っているんじゃ…」
「白粉婆にそんな能力はない。あれはまぎれもなく白粉婆じゃ!
ヤツを倒さん限り顔を奪われた者は、元にはもどらんのだぞ」
やはり、そうなのか。
しかし、そうだとしたら、なぜ2晩も一緒にいながら、僕の顔を狙ってこなかっ
たんだ。あの笑顔もみんな嘘だった、お芝居だったんだろうか?
「さあ、鬼太郎、その顔をおよこし!」
まよっている僕に、再び白粉婆が襲いかかってくる。
間一髪で再びそれを避ける。
「やめるんだ、白粉婆!!ユキさんをどこにやったんだ!?」
クルッと、こっちを振り返った白粉婆はニヤァと笑った。
「ユキ?ワシがユキじゃよ…フッフフフ」
「いい加減なことを!!」
「鬼太郎!」
父さんが叫ぶ。
「よけいなことを考えるでない!今、お前の前にいる妖怪は、
明らかにお前の顔を狙ってきておるんだぞ!」
そうだ、今はすべてを忘れて、目の前の敵を倒すことだけを考えよう。
「わかりました、父さん!行くぞ!」
僕は、すぐに髪の毛針で攻撃態勢に入ろうとした…
髪の毛針で攻撃だ!
…おかしい!?
髪の毛針を放つ事ができない!?
「鬼太郎、何をもたついておる?」
385 :
334:02/12/20 23:49 ID:???
「父さん、ダメなんです。なぜか体が言うことをきかない!」
「何じゃと!?」
「覚悟せい、鬼太郎!」
白粉婆がツエでつついて僕を押し倒した。
あっという間に、白粉婆は僕の体に乗ってきた。
そして真っ白な両手を、顔に向けてのばしてきた。
「さぁ、おとなしく顔をよこすんじゃ。そしてワシの妖力を高めさせとくれ!」
「やめるんだ、白粉婆!どうしてそんな事を!」
「そうすれば日本中に出向いて人間どもの顔を奪うことができるからじゃ。
そしてその顔をつけかえていけば、ワシは永久に若い顔を保っておられる…
不老不死の身となる事ができるんじゃ!」
白粉婆の白い手が、僕の顔に迫ってきた。僕は身をよじってそれをよけた。
その間にも、必死に僕は反撃しようとしたけれど、どうしたわけか、
髪の毛針を放つこともゲタで蹴り上げる事もできない。
体中が金しばりにあったように、身動きがとれないのだ。
「抵抗しようとしても無駄じゃよ、フッフフフ」
駄目だ…
本当に、どうにもならない。
きっと白粉婆が、妖術でもかけたのにちがいない。
でも、いつ、どうやって…
そのとき、父さんが叫んだ。
「鬼太郎、何か奴から受け取ったものがあるのではないか!?」
……!!
そうか、この指輪が…!?
「鬼太郎、指輪を外すんじゃ!」
父さんが言った。
「その指輪が、お前の妖力を封じこめとるにちがいない!」
「だ、黙らんか!」
白粉婆は父さんを突き飛ばした。
「うわー」
「と、とうさん!」
コロコロと、父さんが転がって行く。
386 :
334:02/12/20 23:53 ID:???
すいません。暇な時にやってるので、まだ終わってません…
続きは明日になります。
明日で最後だと思います。
いえいえ、そんな。
334さんにご無理なく続けていただければ!
ホント、大変ありがたいことです〜(^^*)
凄い!!お疲れ様です(>▽<)ノ
いよいよクライマックスですね。
最後なんて・・・最終回みたいだなぁ
389 :
334:02/12/22 00:18 ID:???
いやはや続きを楽しみにされてる方もおるので…
いよいよクライマックスです
390 :
334:02/12/22 00:19 ID:???
そうだったのか。僕は、はっきりとわかった。
こいつは初めから、僕を狙っていたんだ。
だから、あの時、僕を油断させておいて、この妖力を封じ込める指輪を
はめたんだ。より確実に顔を奪うために……。
僕が指輪をはずそうとして手を動かそうとしたが、体が動かない。
どうしよう!?
…なんだ?
ふと、白粉婆を見ると苦しんでいる。
「ぐ…ぐぐぐ…」
どうしたんだ?
すると突然、白粉婆は首をかたむけ、まだ、脂粉仙のはがれてない方の
顔を見せた。
ユキさん…そのユキさんはかなしげな表情になって言った。
「鬼太郎さん!」
その声は、年老いた白粉婆の声ではなく、まぎれもなくユキさんのものだった。
今、目の前にいるのは…やっぱりユキさんなのか…!?
「お願い、指輪を外して…」
ま、まさか、白粉婆に体を乗っ取られているのか…?
という事は、ユキさん本人はすでに死……いや!
…そんな事あるはずない!!
白粉婆の顔半分だけ残った、ユキさんの顔の目から、ひとしずくの
涙が流れ落ちた。
「ユ…ユキさん…」
僕は思わず口にした。
その時、父さんが気がついたらしく、向こうの方から姿を現した。
どうやら、うなだれているようだ…
「…体の弱ったユキさんの全身に脂粉仙をかぶせ、体ごと乗っ取ったのか…むごい事をするものじゃ!」
なんだって!?それじゃあユキさんは…
「む、むうぅぅ!こ、小娘め」
急に声が白粉婆に戻った…
どうしたんだ?ユキさんは…
見ると、白粉婆は苦しみながらこちらに近づいてきた。
391 :
334:02/12/22 00:21 ID:???
そして…2人の声が聞こえる…
「鬼太郎…その顔を、よこせぇ…」
「鬼太郎さん…指輪を…」
白粉婆に取り込まれたユキさんが、必死に白粉婆の動きを、封じているかのようだった。
ユキさんが…ユキさんが、僕のために…
「父さん!彼女を助ける方法は何か無いんですか?!」
「…鬼太郎…」
父さんは…ためらいながら言った。
「白粉婆が、本体そのものを取り込んだという例は聞いたことがない。
顔を食べまくった結果、妖力が高まったからじゃろうが…じゃが、鬼太郎!
つらい事じゃろうが、このままでも彼女の為にならん、白粉婆を倒すのじゃ!!」
僕は…ぼうぜんとした手で指輪に力を込めた。
「鬼太郎さん、お願い…そうして…私の…心を踏みにじる妖怪…を倒して…!!」
そう話している間でも、白粉婆の手が、今にも僕の顔に触れようとした。
「鬼太郎、早く指輪を抜いてしまうんじゃ!」
父さんが叫んだ。
力いっぱい、指輪を引き抜いた。指輪はバラバラに散って、雪の上に落ちた。
すると、体中が熱くなるのを感じた。
封じこめられた妖気が元に戻ったんだ…
僕は反射的に白粉婆を突き飛ばした。
白粉婆は尻もちをついてうなだれたまま、ブルブルと震えだした。
そして、ツエをつきヨボヨボと立ち上がった。
「うう…うう…か、顔を…顔をよこさんかぁ!」
叫びながら、飛び掛ってきた。
「鬼太郎――――!」
父さんが叫ぶ。
……白粉婆!?
反射的に僕は髪の毛針を放ってしまった。
ピシュン!ピシュン――――!
吹雪を弾き飛ばす勢いで飛んでいった髪の毛針は、白粉婆の胸元に命中する。
「あああーーーーーっ!!」
最期の断末魔を上げながら、白粉婆は雪の中へ倒れこんだ。
392 :
334:02/12/22 00:22 ID:???
僕は、近づいて顔を見た…
雪の中から…ユキさんの顔が見えた…
ユキさんの目からは、涙が流れていた…
「き…鬼太郎さん…ありが…とう…私、本当に……あなた…の…事が…」
「ユ、ユキさん…」
そこまでしか聞き取れなかった。口の部分がボロッと落ちてしまったからだ。
もう彼女の声を聞く事は出来なくなってしまった…
倒れこんだまま動かない白粉婆…ユキさんを僕はただ、呆然と見つめていた。
最後に残ったその目は、何かを訴えかけているように思えた…
「ユキさん…僕は…」
と、その時、吹雪の勢いが強まって、たちまち前が見えなくなった。
「鬼太郎ー!」
父さんが僕の足元にしがみついてきた。
僕ははかがみこんで、父さんを吹雪から守った。
吹雪はまるで、永久に強まりつづけていくかのような勢いだった。
「うん?吹雪がよわまってきたようじゃぞ?」
父さんが言ったので、僕は閉じかけていた目を開けた。
吹雪はだんだんとおさまりかけていた。すると目の前で白い影がうごめいていた。
まさか…白粉婆!
だがよく見ると、それは砂かけ婆だった。
「終わったの、鬼太郎…」
その周りには、ねこ娘や子泣き爺もいた。
「…白粉婆はどうしたの?」
ねこ娘が聞いた。
「…」
「ねえ、どうなったの?」
「…どうなったんでしょう、父さん」
「お前の顔を奪えぬまま。攻撃を受けた白粉婆はあのままボロボロくずれてしまったのじゃよ。
そして、さっきの突風のような吹雪で吹き飛ばされてしまったのじゃろうて」
父さんが言った。
「鬼太郎。倒れていたユキさんの目を覚えておるか?」
もちろん覚えている…
393 :
334:02/12/22 00:22 ID:???
あの時、ユキさんは僕になんて言おうとしたんだろう。
「…あの目は、お前にホレとる目じゃったぞ」
「…父さん…」
「心ではそう思っていても、体が言う事をきかんかったんじゃろう。
…本当に、いまわしい事件じゃった…」
やっぱり、あの夜の僕たちの気持ちは嘘じゃなかった…
ふっと、僕は、雪の上に砕け散った指輪が無いか見渡した。
でも、どこにも見あたらなかった。
背後で騒がしい声がした。
一反木綿が、ねずみ男と猿造を乗せてきたのだった。
彼らの顔は元通りになっていた。猿造は何も言わなかった。
僕も今更かける言葉も無い。
「うほほほーい、もどった、もどった。おれさまの、ハンサムな顔がもどったーい!」
ねずみ男はノ―天気に大騒ぎしている。
近づいてきたねこ娘がつらそうに、でも意を決したかのように、明るく言った。
「さっ、鬼太郎!ゲゲゲの森に帰ろうよ!!」
…ねこ娘の気づかいがうれしい。
「…うん、帰ろう!」
と返事して、帰路につこうとした…
その時、
『鬼太郎さん…』
不意に、誰かに呼び止められたような気がした。
ふりむくと、さっきと風向きの違う強い風がサ――ッと吹き、粉雪を舞わせた。
それはまるで、ユキさんが『さよなら』と、手を振っている姿に見えたような気がした…
「鬼太郎、何してんのよー、早くいらっしゃいよー」
先に歩き始めたねこ娘が呼んだ。
『さよなら、ユキさん。僕は仲間の所へ帰るよ』
僕は心の中でユキさんに別れを告げた。
そして、
「うん、今行くよー!」
と、仲間の元へと駆け出したのだった…
394 :
334:02/12/22 00:29 ID:???
これで白粉婆編は完結です。
このゲームには全部で3本のストーリーがあって
他には「死神編」と「ニセ鬼太郎編」があります。
この死神編がメインストーリーで、ものすごく長いです。
ただストーリーは良いんですが…システムが最悪です。
ゲームオーバーになると、また最初からだし…
メッセージスキップ機能もありません。
最後まで読んでくれた方々ありがとうございました。
〜〜〜悲しい話です…。
や、よく描けているというか、オリジナルなのにとても良い出来ですね〜。
鬼太郎の恋というあやういテーマを描けたのはTVに比べて
自由度の高い、ゲームならではなのかもしれませんね。
セガサターンのゲームなんてお目にかかる機会はありえない
はずだったので、334さんのご尽力のおかげで
こうして読むことが出来て本当にありがたかったです。
改めて御礼申し上げます。お疲れ様でした!
幻冬の脚本は、4部も書いている田村竜だよね。
>334
ありがと!あるがとーう!!
何故悲恋なのか、最後でやっと理解できました。
こんないいお話を最後まで解説くださり有難うございます!!
本当に5部でもこんなストーリー期待したいです!
鬼太郎アニメでは妖怪が人間を恨む話しが多いが
そういう話はいい加減飽きたので、純粋に人を襲う妖怪を
いっぱい出してほしい。
399 :
メロン名無しさん:02/12/28 02:18 ID:7R6HVUa8
伊藤正美の紙芝居が激しく見たい。見たいよおおおおおおおおっ!
不気味な奇太郎ハアハア
400 :
メロン名無しさん:02/12/28 02:20 ID:7R6HVUa8
飴屋幽霊ってのも見たい・・・
一回でいいから俺は金魚の幽霊ってのに鬼太郎と戦ってほしい
足洗い屋敷
404 :
メロン名無しさん:03/01/05 22:44 ID:5MQ0Bx3a
第5部では鬼太郎の性格が最初から鬼畜を求む!
第3部のだるま事務所の話では青いだるまを噛むとき
ものすごい顔をしてたからな…
405 :
メロン名無しさん:03/01/05 22:56 ID:1Jr3KLBU
今日の放送見た?
武上かよ。
407 :
メロン名無しさん:03/01/06 11:37 ID:luSQsu6R
アニメで肉人形編が見たい
408 :
メロン名無しさん:03/01/06 18:36 ID:ZU1YQk2w
脚本・京極夏彦
せめてオンモラキ出してからにしてくれ・・・<京極脚本
そういえばPSか何かで鬼太郎のノベルが出てたのを思い出した
まあまあ売れたと記憶してるが、鬼太郎のゲームが次に出るのはいつだろう
・・・さあね・・・