創作アニメーションについて

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12ゆき

>>10
日本のアニメーションは…というと語弊を産みますが、アニメーションって画像も音も使ったりするので、どこからどこまでが効果的かというとかなり難しかったりします。実際のところ。
日本のアニメの場合は雑誌で静止画として売っている辺りからわかるように、まず静止画のデザインがあり、それとこれまでのスタイルを周到して(短期的としても)キャッチできるものがあります。
これはよく売れますし、回転も速いです。
しかしこれがアニメーションの技法からなのかといわれると「?」となる部分が多いです。

たまに実験でこんなのがあります。観たことがあるかもしれません。
真っ暗な部屋に、クリスマスツリーのようなライティングを夜空のようにします。暗闇で人にもクリスマスツリーよろしくにライティングをします。
じっとしていると夜空と同化してわかりませんが、動いてもらうととたんに光の奇跡から人間だとわかるようになります。
この認知力を利用するのがアニメーションの技法です。
アニメというものは、このアニメーションの効果と静止画のスタイルを両方使っているのですが、アニメファンがアニメの静止画をみて、何も魅力の遜色を感じないのは、どう見ても作品にアニメーション効果としての力が少ないからだと思うんです。
もちろん、アニメの中には世界に誇る芸術もあります。今ではANIMEで通じるぐらいに世界的に知られています。
が、それもドラマ性から来る効果だったりする事がおおいです。
海外では「目配せ」とかが通じない文化が多く、日本の阿吽の呼吸のようなものは、伝わるならそれだけで評価の対象になります。
雰囲気を作りますからね。
でも、アニメーションの表現方法の本質ではないなぁやっぱり…。

ちなみに、CGは人が頭の中の動きを想像しながら作るなら表現ですが、
コンピュータが自動的に中割をするなら、それは物理世界をフィルムで撮るのとやっている事は同じなので、実際のところアニメーションの効果を求めれるものとなりません。
結局テクノロジーでカバー出来るところと、感性のものは別次元ですからね。
チキン・ランなどは人形アニメですが、作る前に全部CGで動作確認をやっているので、「想像しながら動かす」といった感性の部分を根こそぎ削っているので、アニメータの中では結構不評です。ウォレスとグロミットの味が出ていないってね。

>>11
ノルシュテインの「話の話」は現在絵本が出ています。装丁がかなり悪いとの話ですが、興味があったらどうぞ。
ちなみに、ノルシュテインのアニメーション動かしているのは彼ですが描いているのは嫁さんなので、絵本のほうも作家の名前が違うかも?