日本軍の工業技術と信頼性の乏しさ

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メンテナンスの話とはちょっとずれちゃうんだけど、
生産技術の話は奥が深いわな。
アメリカ式とみんな一括でくくるけど、あれはフォードが
T型フォードで確立した手法なわけで、当時の世相によくマッチしてたから
成功したわけだな。

そういう規格化が行きすぎて、人間性回帰ということで
日本型TQCが一時世界を席巻したわけだが、それも最近旗色悪し。

効率良くものをつくることが商売の企業にとって、素人を安く
大量に使ったほうがいいのか、人件費の高い教育された人材に
高価な機材を与えて効率的に作ったほうがいいのかは結局永遠の課題。
職人に1個1個作らせたほうが合理的な場合もある。
実際、最近の最先端のプロダクツではそういう方向を志向している
工場がいくつもある。
これは若年人口の減少〜定年延長の流れとか、多品種少量生産化とか
いろんな背景があるんだけど、今の時代ではフォード方式が
最も効率がいいわけじゃない。

戦時総力体制を志向すると職人の養成には時間がかかるから
素人を大量に使うしかないので、そういう意味合いでは
フォード方式が最も効率がいいんだろうけど、
企業にとってはそれはあくまで異常事態だってことは
認識しておかないと・・