ヨーロッパの剣は…

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507帰って来た長弓射手君
それではお言葉に甘えて

やがて、旧貴族軍の三日月陣の両翼の長弓射手がスキルトロームの側面を
射撃し始めると、スコットランド軍は中央へと密集し始め、ついに
あの有名な「圧死」が発生した
死者が続出してスキルトロームの人口密度が低下して潰走が可能となるまで、
スキルトロームのスコットランド兵は無意味に「圧死」と「弓矢による死」により
死者を増やすことになった

 このイングランド流長弓戦術は、1333年のハリドン・ヒルで更に
大規模に再現され、その有効性に確証を与えることになる

 長弓射手が敵攻撃部隊に射撃を浴びせて隊形を崩し、一点(この場合は三日月の中央部)
に集中するように誘致し、そこで下馬騎兵と槍兵が喰い止めて敵が長弓の射程内に
とどめる
 さらに長弓射手が射撃を続けることにより、攻撃軍が自壊するように仕向け、
また矢で射殺すことにより損害を与え続け、最終的に攻撃を失敗させた

 後に大陸で戦われたモルレー、サン・ボルド・レオン、クレーシー、ポワチエ、
アジャンクールの戦で、イングランド軍はこの長弓戦術が、装甲槍騎兵に対しても
致命的な威力を発揮することを実証することになる


取り敢えずここまで