ヨーロッパの剣は…

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501イングランドの長弓射手君
 長弓射手は、中世ヨーロッパにおいて極めて特殊な兵科であった
 合成弓の技術が普及しなかった中世ヨーロッパでは、弓は威力を増すためには
極端な大型化の傾向をとらざるを得ず、結果、弩ほど戦場では普及しなかった
 イングランドの長弓も、恐らく狩猟のために使われていたと思われる
 全長約2メートル、材質はニレ、後にはスペイン産のイチイの単材であり、
その長大な全長の関係で、射る矢は約90センチと極めて長かった
 長弓の有効射程は弩に比べていささか短かったが、120メートルまでなら
鎖帷子を貫通することができたという
 そして、長弓は毎分10本以上の発射速度という弩を圧倒する利点を備えていた
 そして、イングランド軍はウェールズやスコットランドとの戦いに
この長弓を持ち込んで出血を払いつつ戦場での運用を学び、百年戦争で
その成果を大陸に持ち込むことになる


そんだけ