リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

このエントリーをはてなブックマークに追加
738245
>>737
射手の腕は、呆れるほど巧みだった。
トラックの脇に座り込んでいた最初の一人が、脳漿と血を盛大にぶちまけながら
ずるずる地べたにへたり込むと同時に、銃をかかえて奇声を上げていた兵士の首筋から
血煙が爆発する。

アルコールのせいで、おそろしく脳の働きは鈍っていたものの、何が起きたかは
明白だった。
「敵襲だ!」
とっさに叫び、撃ち返そうとしたところで、男は自分のAKをドライブインの中に
置き忘れたことに気づいた。
焦燥と混乱で空白になりかけた男の視界の隅で、また一人倒される。
「トラックからでろ、敵だ、ゲリラだ!」
叫びながら、ドライブインに駆け込む。
無線機もドライブインの中だ。このままでは状況の報告すらできない。
トラックの中にいた兵士達は、ようやく状況を把握した。
つい先ほどまで、征服者としての快感におぼれていた男達は、下半身を剥き出しにしたまま
先を争ってトラックから飛び降り、状況に備えようとあがいた。

だが、魔弾の射手は情け容赦ない。

真っ先にトラックから飛び降りた3人が、瞬きする間に頭と股間を吹き飛ばされる
情景を視界の隅に捉えた男は、心底からの恐怖を感じた。

やばい。敵は相当な腕だ。

睾丸が縮み上がるのを感じながら、やけに長く感じられる10数メートルを男は
懸命に駈けた。