リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>695
娘は、両親に対する軽蔑と憎しみを宿らせたまま、故郷を後にした。
その後、実質的には音信不通になってしまった娘の消息を、父親はあえて知ろう
とはしなかった。
「あいつも、地に足をつければわかるようになる」
それが父親の口癖であった。

現実生活が、娘にとってよき教師となることを、父親は期待していたのだろう。
それは、交通事故によって半身不随になった今も変わってはいない。

生活の大半を妻に依存していることへの呵責を感じながら、父親はいずれ帰ってくる
であろう娘のために、日々リハビリを続けている。

橋田が茶の間に入ったとき、父親は蒲団に横たわったまま腕の上げ下ろしをしていた。